JP4987283B2 - 緩衝器のバルブ構造および緩衝器 - Google Patents

緩衝器のバルブ構造および緩衝器 Download PDF

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Description

本発明は、緩衝器のバルブ構造および緩衝器の改良に関する。
従来、この種緩衝器のバルブ構造にあっては、たとえば、車両用の緩衝器のピストン部等に具現化され、ピストン部に設けたポートの出口端に環状のリーフバルブを積層し、このリーフバルブでポートを開閉するものが知られている。
そして、特に、リーフバルブの内周を固定支持し外周側を撓ませることによりポートをリーフバルブで開閉する上記緩衝器のバルブ構造では、ピストン速度が中高速領域における減衰力が大きくなりすぎ車両における乗り心地を損なう場合があり、これを解消するため、図9に示すように、リーフバルブLの内周側を固定的に支持せずに、リーフバルブLの内周をピストンロッドRもしくはピストンPをピストンロッドRに固定する筒状のピストンナットNの外周に摺接させ、スプリングSでメインバルブMを介してリーフバルブLの背面を附勢した緩衝器のバルブ構造が提案されるに至っており、図示したところでは、緩衝器の伸側減衰バルブに具現化されている(たとえば、特許文献1参照)。
このバルブ構造を適用した緩衝器にあっては、図示するところではピストンPが上方へ移動する際のピストン速度が低速領域にあるときにはリーフバルブLの外周側がリーフバルブLに積層したメインバルブMの当接部位を支点として撓むので、図10に示すように、内周が固定的に支持されるバルブ構造と略同様の減衰特性を発揮し、ピストン速度が中高速領域に達すると、ポートPoを通過する作動油の圧力がリーフバルブLに作用し、スプリングSの附勢力に抗してリーフバルブLがメインバルブMとともにピストンPから軸方向にリフトして後退するので、内周が固定的に支持される緩衝器のバルブ構造に比較して流路面積が大きくなり、減衰力が過大となること抑制して、車両における乗り心地を向上することができる。
特開2004−190716号公報(図1)
しかしながら、上述のような提案のバルブ構造およびこれを適用した緩衝器にあっては、車両における乗り心地を向上できる点で有用な技術ではあるが、以下の不具合があると指摘される可能性がある。
というのは、たとえば、上記ピストン速度すなわち緩衝器の伸縮速度が高速領域に達すると、従来の緩衝器のバルブ構造では、伸縮速度に応じてリーフバルブLがピストンPから軸方向に後退してリフトするのみで、減衰係数は大きくならない。
したがって、ピストン速度が高速領域に達する場合の減衰力が不足気味となり、振動抑制が充分に行われず、車両における乗り心地を悪化させてしまうことになる。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、緩衝器の伸縮速度が高速領域に達する場合にあっても車両における乗り心地を向上することができる緩衝器のバルブ構造および緩衝器を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における一つの課題解決手段は、ポートが形成されたバルブディスクと、ポートの出口に設けられて当該出口を開閉する弁体と、ポートを閉塞する方向に弁体を附勢する附勢手段と、ポートより下流側に設けられた流路とを備え、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上になると上記流路の流路面積を小さくする緩衝器のバルブ構造において、上記流路は、上記バルブディスクと、通孔を備えるとともに上記バルブディスクに対向して設けられた隔壁体との間で形成され、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上になると上記弁体あるいは上記隔壁体の一方に当接して上記流路の流路面積を減じる堰部が上記弁体あるいは上記隔壁体の他方の外周側に設けられていることを特徴とするものである。
同じく、他の手段は、ポートが形成されたバルブディスクと、ポートの出口に設けられて当該出口を開閉する弁体と、ポートを閉塞する方向に弁体を附勢する附勢手段と、ポートより下流側に設けられた流路とを備え、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上になると上記流路の流路面積を小さくする緩衝器のバルブ構造において、上記流路は、上記バルブディスクと、通孔を備え上記バルブディスクに対向して設けられた隔壁体との間で形成され、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上になると上記弁体あるいは上記隔壁体の一方に当接する環状の堰部が上記弁体あるいは上記隔壁体の他方の外周側に設けられ、上記弁体には上記ポートの開放時に開放される切欠が設けられていることを特徴とするものである
更に他の課題解決手段は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されて当該シリンダ内に2つの圧力室を隔成するピストンと、ピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンに設けられた上記2つの圧力室を連通するポートと、ポートの出口に設けられて当該出口を開閉する弁体と、ポートを閉塞する方向に弁体を附勢する附勢手段と、ポートより下流側に設けられた流路と備え、伸縮速度が所定の速度以上になると上記流路の流路面積を小さくする緩衝器において、上記流路は、上記ピストンと、通孔を備えるとともに上記ピストンに対向して設けられた隔壁体との間で形成され、伸縮速度が所定の速度以上になると上記弁体あるいは上記隔壁体の一方に当接して上記流路の流路面積を減じる堰部が上記弁体あるいは上記隔壁体の他方の外周側に設けられていることを特徴とするものである。
更に別の課題解決手段は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内に2つの圧力室を隔成するピストンと、ピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンに設けられた上記2つの圧力室を連通するポートと、ポートの出口に設けられて当該出口を開閉する弁体と、ポートを閉塞する方向に弁体を附勢する附勢手段と、ポートより下流側に設けられた流路とを備え、伸縮速度が所定の速度以上になると上記流路の流路面積を小さくする緩衝器において、上記流路は、上記バルブディスクと、通孔を備え上記バルブディスクに対向して設けられた隔壁体との間で形成され、伸縮速度が所定の速度以上になると上記弁体あるいは上記隔壁体の一方に当接する環状の堰部が上記弁体あるいは上記隔壁体の他方の外周側に設けられ、上記弁体に上記ポートの開放時に開放される切欠が設けられていることを特徴とするものである。

本発明の緩衝器のバルブ構造および緩衝器によれば、緩衝器の伸縮速度が所定速度以上となる高速領域に達すると、流路の流路面積が小さくなり、中速領域にある場合よりも減衰係数を大きくすることができ、緩衝器の伸縮速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
さらに、緩衝器が最伸縮するような振幅が大きく、かつ、緩衝器の伸縮速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、緩衝器の伸縮速度を速やかに低減することができ、最伸縮時の衝撃を緩和することができる。
また、特に、バルブ構造が圧側バルブに具現化される場合には、上記したように、減衰力を高くすることで緩衝器が最収縮するときの衝撃を緩和することができるので、緩衝器の最収縮時の衝撃を緩和するバンプストッパラバーの負担を軽減し、該バンプストッパラバーを長寿命とすることが可能である。
以下、本発明のバルブ構造を図に基づいて説明する。図1は、一実施の形態におけるバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。図2は、緩衝器の伸縮速度が低速領域にある場合における緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。図3は、緩衝器の伸縮速度が所定速度以上となる場合における緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。図4は、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。図5は、緩衝器の伸縮速度が中速領域にある場合における緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。図6は、他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。図7は、他の実施の形態のバルブ構造における堰部の正面図である。図8は、他の実施の形態の一変形例におけるバルブ構造の堰部の縦断面図である。
一実施の形態における緩衝器のバルブ構造は、図1に示すように、緩衝器のピストン部の圧側減衰バルブとして具現化されており、ポート2が形成されるバルブディスクたるピストン1と、ポート2の出口を開閉自在な弁体たるリーフバルブ10と、ポート2を閉塞する方向にリーフバルブ10を附勢する附勢手段たる皿バネ15と、ポート2の下流側に形成される流路17と、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上になると上記流路17の流路面積を小さくするようになっている。
他方、バルブ構造が具現化される緩衝器は、周知であるので詳細には図示して説明しないが、具体的にたとえば、シリンダ40と、シリンダ40の上端を封止するヘッド部材(図示せず)と、ヘッド部材(図示せず)を摺動自在に貫通するピストンロッド5と、ピストンロッド5の端部に設けた上記ピストン1と、シリンダ40内にピストン1で隔成される2つの圧力室たる上室41と下室42と、シリンダ40の下端を封止する封止部材(図示せず)と、シリンダ40から出没するピストンロッド5の体積分のシリンダ内容積変化を補償する図示しないリザーバあるいはエア室とを備えて構成され、シリンダ40内には流体、具体的には作動油が充填されている。
そして、上記バルブ構造にあっては、シリンダ40に対してピストン1が図1中下方に移動するときに、下室42内の圧力が上昇して下室42から上室41へポート2を介して作動油が移動するときに、その作動油の移動にリーフバルブ10および流路17で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめて、緩衝器に所定の減衰力を発生させる減衰力発生要素として機能する。
以下、このバルブ構造について詳しく説明すると、バルブディスクたるピストン1は、円盤状に形成され、軸心部に緩衝器のピストンロッド5が挿通される挿通孔1aと、ポート2と、ポート2の出口端にそれぞれ設けた窓3と、ポート2の出口端となる窓3の外周側に形成された弁座1bと、ポート2より外周側に設けられ該ポート2を迂回するチョーク通路1cとを備えて構成されている。なお、このピストン1には、図示はしないが、緩衝器が伸長するときに上室41から下室42へと向かう作動油の流れを許容する、すなわち、ポート2とは逆向きの流れを許容する伸側のポートが設けられている。
なお、このピストン1の挿通孔1a内にはピストンロッド5が挿通され、ピストンロッド5の先端部はピストン1の図1中下方側に突出するようになっている。
上述のピストンロッド5の先端部の外径は、上方側の外径より小径に設定され、上方側と先端部との外径が異なる部分に段部5bが形成されている。
つづいて、上記ピストンロッド5の先端の螺子部5aに螺着されるピストンナット4は、ナット本体4aと、ナット本体4aの図1中上端に形成されるフランジ部4bから上方に向けて延設される筒部4cとを備えて構成されている。
そして、上記ピストンロッド5の先端部を、図1中上から順に隔壁体たる環状のバルブストッパ20および筒状のスペーサ21の軸心部に挿入し、スペーサ21の外周に皿バネ15、間座22およびリーフバルブ10を順に遊嵌し、さらに、その状態でスペーサ21の図1中下方から該ピストンロッド5の先端部をピストン1の挿通孔1aに挿入して、ピストン1と段部5bでバルブストッパ20とスペーサ21を挟みこみ、上記ピストンナット4をピストンロッド5の螺子部5aに螺着することによって、ピストン1はピストンロッド5の段部5bとピストンナット4の筒部4cの上端とで挟持されて上記したピストン1がピストンロッド5に固定される。
なお、ピストン1の図1中下方には、前述の図示しない伸側のポートを閉塞する複数の環状弁体および間座を積層して構成した積層リーフバルブ50が積層されており、この積層リーフバルブ50は、皿バネ51によってピストン1側に向けて附勢され、緩衝器の伸長時における上室41内の圧力が下室42内の圧力より大きくなり、その差圧が設定された値となると、皿バネ51が圧縮されて積層リーフバルブ50の全体がピストン1から軸方向に後退、つまり、図1中下方にリフトするようになっている。また、上記積層リーフバルブ50および皿バネ51は、ピストンロッド5の螺子部5aに螺着されるピストンナット4のナット本体4aとピストン1で挟持されることにより、ピストンロッド5に装着されている。
戻って、バルブストッパ20は、上述のように環状に形成される本体20aと、本体20aの上下を貫通する通孔20bと、外周側にはリーフバルブ10側に突出する環状の堰部25とを備えて構成され、上記のようにしてピストンロッド5の先端部に固定することによって、ピストン1に対向させてある。
そして、この堰部25は、具体的には、バルブストッパ20の外周に嵌合する環状の嵌合部25aと、嵌合部25aの内周側に延設される鍔部25bと、鍔部25bの内周側から図1中下方へ垂下される環状の凸部25cとからなっており、この堰部25の嵌合部25aの外周をシリンダ40の内周に摺接させてある。
したがって、緩衝器の圧縮時にピストン1に設けられたポート2を通過して下室42から上室41へ向かう作動油は、ピストン1とバルブストッパ20とで区画された部屋Rを通過するとともに、通孔20aを介して上室41へ移動することになり、すなわち、ポート2の下流側に設けられる流路17は、バルブディスクたるピストン1と、隔壁体たるバルブストッパ20との間に形成されている。
なお、シリンダ40の内周に上記堰部25の嵌合部25aの外周が摺接することから、堰部25の材料は、合成樹脂等としておくと摺動抵抗を低減できる点で有利となる。また、堰部25は、バルブストッパ20の本体20aと一体とされてもよい。
つづいて、リーフバルブ10は、環状に形成されるとともに、上記ピストン1の図1中上面方に積層され、ポート2の出口を開閉することができるようになっており、さらに、このリーフバルブ10には、窓3に対向する部位より外周側にリーフバルブ10の上下を貫通する切欠たる孔10aが設けられており、この孔10aは、リーフバルブ10が弁座1bに着座した状態では、ポート2と連通されずに閉じられた状態となっている。なお、孔10aの数は、任意であり緩衝器に要求される減衰特性に応じて決定されればよく、また、開口面積についても同様に、緩衝器に要求される減衰特性に応じて決定されればよい。
このリーフバルブ10の図中上面には、上述のように、リーフバルブ10より小径であって環状の間座22が複数積層されており、この間座22の上方には皿バネ15が積層されているので、リーフバルブ10は、その内周側が附勢手段である皿バネ15によってポート2を閉じる方向に附勢されている。
そして、ピストン1が図1中下方に移動し、下室42内と上室41内の差圧が内周側が附勢されているリーフバルブ10の外周側を撓ませることができる開弁圧に達すると、図2に示すように、リーフバルブ10が弁座1bから離座してポート2が開通するとともに、孔10aが開放され、作動油は、リーフバルブ10と弁座1bとの間の隙間からリーフバルブ10と堰部25の凸部25cと野間の環状隙間を介して流路17に流れ込むとともに、孔10aを介しても流路17に流れ込むようになっている。
さらに、ピストン1が図1中下方に移動して、下室42内の圧力と上室41内の圧力との差が上記開弁圧を超えてさらに大きくなると、リーフバルブ10は、上記皿バネ15の附勢力に抗して皿バネ15を圧縮してリーフバルブ10の全体がピストン1から軸方向に後退、つまり、図1中上方にリフトするようになっている。
また、リーフバルブ10の外径は、少なくとも堰部25の凸部25cの内径以上に設定されており、ピストン1が下方に移動する時のピストン速度、つまり、緩衝器の伸縮速度が所定速度以上となると、リーフバルブ10は、図3に示すように、上記皿バネ15の附勢力に抗して皿バネ15を圧縮してリーフバルブ10の全体がピストン1から軸方向に後退して、リーフバルブ10の外周上面が、堰部25の凸部25cの図3中下面に当接するようになっている。
そして、リーフバルブ10が凸部25cの下面に当接する状態にあっても、孔10aは、リーフバルブ10の凸部25cによって完全に閉塞されないような位置に設けあり、孔10aは、このリーフバルブ10と凸部25cとの当接時にあっても開通状態に維持され、流路17の連通が維持される。
すなわち、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上となる場合には、リーフバルブ10の外周が堰部25の凸部25cの図3中下面に当接して、該外周と凸部25cとの間が閉塞されるので、下室42から上室41へ向かう作動油は、上記孔10aのみを介して流路17へ流れ込むようになり、流路17の流路面積は、孔10aの開口面積に制限され、減少されることになる。
また、本実施の形態においては、弁体たるリーフバルブ10に設けられる切欠を孔10aとしているが、切欠はリーフバルブ10の外周の一部をたとえばU字状等の形状に切除して形成されるようにしてもよく、このように切欠を形成しても、堰部25とリーフバルブ10とが当接しても流路17の連通が維持されるとともに、流路17の流路面積を減少させることが可能である。さらに、堰部25は、この場合、隔壁体たるバルブストッパ20に設けられているが、弁体たるリーフバルブ10のバルブストッパ20との対向面に設けるようにしてもよい。
なお、リーフバルブ10がピストン1から後退し、かつ、堰部25に当接するときの緩衝器の伸縮時における所定速度は、皿バネ15のバネ定数およびリーフバルブ10の撓み剛性によって調節することができ、本実施の形態においては、1m/s以上となるように設定されている。また、実用性を勘案すると、上記所定速度は、1m/s以上であって2m/s以下に設定されるとよい。
また、図示したところでは、ピストン1の上面は平坦であるが、弁座1bを上室41側に突出させるようにしておき、内周側に皿バネ15の附勢力が作用しているリーフバルブ10に初期撓みを与えて開弁圧を調整できるようにしてもよく、リーフバルブ10は、一枚となっているが、孔10aの開通が確保されれば、複数枚としてもよい。
さらに、附勢手段をこの場合皿バネ15としているが、リーフバルブ10に所定の附勢力を作用させればよいので、これを例えば、コイルスプリングやリーフスプリングとしたり、ゴム等の弾性体としたりしてもよい。
なお、上述したところでは、本バルブ構造は緩衝器の圧側バルブに具現化されているが、伸側のポートを閉塞するように構成すれば伸側バルブに具現化することもでき、さらには、伸圧の両側のバルブに本バルブ構造を具現化することも可能である。
つづいて、一実施の形態におけるバルブ構造および緩衝器の作用について説明すると、上述したように、ピストン1がシリンダ40に対して図1中下方側に移動すると、下室42内の圧力が高まり、下室42内の作動油は上室41内に移動しようとする。
そして、緩衝器の伸縮速度となるピストン速度が微低速領域にある場合には、ピストン速度が所定速度に達しておらず、かつ、下室42と上室41との差圧が小さく、該差圧がリーフバルブ10の外周側が撓んで弁座1bから離座する開弁圧にも達しないため、図1に示すように、ポート2がリーフバルブ10によって閉塞されたままとなり、作動油は、ポート2を迂回するチョーク通路1cを通過して流路17に流入し、さらに、バルブストッパ20に設けた通孔20aを介して下室42から上室41へ移動することになる。
したがって、このときの減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)は、図4に示すが如くとなり、この低速領域では、減衰係数は比較的大きいものとなる。なお、上記したところでは、ピストン速度が微低速領域にある場合には、作動油にチョーク通路1cを通過させるようにしているが、このチョーク通路1cを設ける代わりに、弁座1bにポート2からピストン1の外縁まで伸びる溝を設けておき、作動油にこの溝を通過させることによって、ピストン速度が微低速領域における減衰特性を実現するようにしてもよい。
したがって、本実施の形態におけるバルブ構造および緩衝器によれば、チョーク通路1cを備えているので、緩衝器の伸縮速度が極微低速のときには、減衰係数を極小さくすることができ、これを超えると減衰係数が大きくなってピストン速度に応じて減衰力を速やかに立ち上げるような減衰特性を実現でき、極微低速領域あっては緩衝器の伸縮しはじめるときのピストン1の動きを円滑にすることができるとともに、微低速領域内であって極微低速領域を超える場合には、減衰力を大きくして確実に車体の振動を抑制でき、微低速領域における車両の乗り心地を向上することができる。
つづき、緩衝器の伸縮速度となるピストン速度が低速領域にある場合には、ピストン速度が所定速度に達してはいないが、下室42と上室41との差圧が開弁圧に達して、図2に示すように、リーフバルブ10の外周側が撓んで弁座1bから離座してポート2を開放するようになる。
すると、図2に示すように、作動油は、リーフバルブ10と弁座1bとの間の隙間およびバルブストッパ20に設けた堰部25との間の環状隙間を介して流路17に流入するとともに、リーフバルブ10の孔10aが開通するので、作動油は、この孔10aをも介して流路17内に流れ込むようになる。
したがって、ピストン速度が低速領域にある場合にあっては、リーフバルブ10と弁座1bとの間の隙間およびバルブストッパ20に設けた堰部25との間の環状隙間を介するとともに孔10aを介して作動油が移動するので、チョーク通路1cを介して作動油が移動していたピストン速度が微低速領域にある場合よりも流路面積が大きくなり、ピストン速度が低速領域にあるときの減衰特性は、図4に示すが如くとなり、ピストン速度の増加に対して減衰力は大きくなるものの微低速領域より減衰係数は小さくなり、また、リーフバルブ10の撓み量はピストン速度の増加に対して大きくなって流路面積が拡大するので減衰特性の傾きが徐々に小さくなる。
他方、ピストン速度が中速領域に達すると、下室42内の圧力と上室41内の圧力との差が大きくなり、作動油のリーフバルブ10を図1中上方へ押し下げる力が大きくなるとともに、該力が皿バネ15の附勢力に打ち勝って、リーフバルブ10の全体をピストン1から軸方向に後退させる、すなわち、図1中上方へ移動させることになる。
このとき、リーフバルブ10の全体がピストン1から離れ、弁座1bとリーフバルブ10との間の隙間は、ピストン速度が低速領域にあるときよりも大きく、また、ピストン速度に比例して隙間が大きくなる。
なお、このピストン速度が中速領域にあるときにおいても、緩衝器の伸縮時の速度であるピストン速度が所定速度に達しておらず、リーフバルブ10と堰部25との間の環状隙間全周は流路17と開通状態に維持され、ピストン速度が中速領域にあっても、流路17を通過する作動油は上記環状隙間および孔10aを介して、ポート2内へ移動する。
したがって、ピストン速度が中速領域にあるときの減衰特性は、リーフバルブ10がピストン1からリフトする分、図5に示すように、弁座1bとリーフバルブ10との間の隙間は、ピストン速度が低速領域にあるときよりも大きくなり、図4に示すが如くとなり、ピストン速度の増加に対して比例はするものの低速領域より減衰係数は小さくなり、減衰特性の傾きが小さくなる。
そして、ピストン速度が上記所定速度以上となる高速領域に達すると、図3に示すように、リーフバルブ10の外周がバルブストッパ20に設けた堰部25の下面に当接するようになる。すると、堰部25における凸部25cとリーフバルブ10の外周との間が閉塞され、流路17は孔10aのみを介して下室42と連通される状態となって、作動油は、該孔10aを介して上室41へ移動することになり、流路17の流路面積が小さくなる。
したがって、ピストン速度が高速領域に達すると、流路17の流路面積が減じられることになり、この流路17を作動油が通過するときの圧力損失が大きくなって、ピストン速度が高速領域にある場合におけるピストン速度に対する減衰力の増加割合(減衰係数)は、ピストン速度が中速領域にある場合におけるピストン速度に対する増加割合(減衰係数)より大きくなる。
つまり、ピストン速度が高速領域にあるときの減衰係数は、ピストン速度が中速領域にあるときの減衰係数より大きくなるので、ピストン速度が高速領域にあるときの減衰特性は、図4に示すが如くとなり、ピストン速度の増加に対して比例はするものの中速領域より減衰係数は大きく、減衰特性の傾きが大きくなる。
したがって、本実施の形態における緩衝器のバルブ構造および緩衝器にあっては、緩衝器の伸縮速度が所定速度以上となる高速領域に達すると、リーフバルブ10と堰部25との当接によって流路17の流路面積が小さくなり、中速領域にある場合よりも減衰係数を大きくすることができ、緩衝器の伸縮速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
さらに、緩衝器が最伸縮するような振幅が大きく、かつ、緩衝器の伸縮速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、緩衝器の伸縮速度を速やかに低減することができ、最伸縮時の衝撃を緩和することができる。
また、特に、バルブ構造が圧側バルブに具現化される場合には、上記したように、減衰力を高くすることで緩衝器が最収縮するときの衝撃を緩和することができるので、緩衝器の最収縮時の衝撃を緩和するバンプストッパラバーの負担を軽減し、該バンプストッパラバーを長寿命とすることが可能である。
なお、流路17の流路面積が小さくなる緩衝器の伸縮時の所定速度は、本実施の形態においては、1m/s以上となるように設定されている、すなわち、減衰係数が大きくなるピストン速度の中速領域と高速領域との境が1m/s以上となるように設定されているので、ピストン速度が中速領域にあるときには、減衰係数を比較的小さく保っておくことができるので、減衰力が大きくなり過ぎることがなく、車両における乗り心地を確保することができる。
また、上記減衰係数が大きくなるピストン速度の中速領域と高速領域との境を1m/s以上であって2m/s以下に設定することで、緩衝器が適用される実車に好適となり、実用性が向上することになる。
つづいて、他の実施の形態におけるバルブ構造について説明する。この他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造は、図6に示すように、リーフバルブ10に切欠を設ける代わりにバルブストッパ20に設けた堰部25における凸部25cに切欠30を設けている点で一実施の形態における緩衝器のバルブ構造と異なるのみである。
したがって、他の構成については、図1に示したものと同様であり、本実施の形態の説明に際し、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造と同様の構成部材については同じ符号を付するものとして、その詳細な説明を省略することとし、異なる部分のみを詳細に説明する。
切欠30は、具体的には、図7に示すように、環状の凸部25cの一部を切除することによって設けられており、緩衝器の伸縮速度が所定速度以上となってリーフバルブ10が凸部25cの下面に当接すると、流路17の流路面積は、凸部25cとリーフバルブ10の外周との間の環状隙間が切欠30以外を残して閉塞されることで制限され、減少されることになる。また、切欠30の軸方向深さについては、環状の凸部25cの複数箇所を切除して複数設けられるようにしてもよいし、その深さも緩衝器に要求される減衰特性に応じて決定されればよい。
なお、この他の実施の形態においても、流路面積を小さくするときの緩衝器の伸縮時における所定速度は、皿バネ15のバネ定数およびリーフバルブ10の撓み剛性によって調節することができ、本実施の形態においては、1m/s以上となるように設定されている。また、実用性を勘案すると、上記所定速度は、1m/s以上であって2m/s以下に設定されるとよい。
また、流路面積を制限するための切欠の構成としては、図8に示すように、凸部25cの内外周を貫くように形成した孔31とされてもよい。また、この他の実施の形態においても、堰部25を弁体たるリーフバルブ10のバルブストッパ20との対向面に設けるようにしてもよい。
そして、この他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造にあっても、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造と同様に、緩衝器の伸縮速度が所定速度以上となる高速領域に達すると、リーフバルブ10の外周が堰部25における凸部25cの図6中下面に当接することによって、流路面積が切欠30の開口面積に制限されて小さくなり、中速領域にある場合よりも減衰係数を大きくすることができ、緩衝器の伸縮速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
さらに、緩衝器が最伸縮するような振幅が大きく、かつ、緩衝器の伸縮速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、緩衝器の伸縮速度を速やかに低減することができ、最伸縮時の衝撃を緩和することができる。
また、特に、バルブ構造が圧側バルブに具現化される場合には、上記したように、減衰力を高くすることで緩衝器が最収縮するときの衝撃を緩和することができるので、緩衝器の最収縮時の衝撃を緩和するバンプストッパラバーの負担を軽減し、該バンプストッパラバーを長寿命とすることが可能である。
なお、流路17の流路面積が小さくなる緩衝器の伸縮時の所定速度は、本実施の形態においては、1m/s以上となるように設定されている、すなわち、減衰係数が大きくなるピストン速度の中速領域と高速領域との境が1m/s以上となるように設定されているので、ピストン速度が中速領域にあるときには、減衰係数を比較的小さく保っておくことができるので、減衰力が大きくなり過ぎることがなく、車両における乗り心地を確保することができる。
以上でバルブ構造の一実施の形態についての説明を終えるが、本発明のバルブ構造が緩衝器のピストン部の伸側減衰バルブに具現化することが可能であることは上記したとおりであるが、ベースバルブ部に具現化することも可能であり、およそ減衰力を発生する減衰力発生要素として機能する緩衝器のバルブに適用することが可能なことは勿論である。
なお、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。 緩衝器の伸縮速度が低速領域にある場合における緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。 緩衝器の伸縮速度が所定速度以上となる場合における緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。 一実施の形態の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。 緩衝器の伸縮速度が中速領域にある場合における緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。 他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の一部における縦断面図である。 他の実施の形態のバルブ構造における堰部の正面図である。 他の実施の形態の一変形例におけるバルブ構造の堰部の縦断面図である。 従来の緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の縦断面図である。 従来の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。
符号の説明
1 バルブディスクたるピストン
1a 挿通孔
1b 弁座
1c チョーク通路
2 ポート
3 窓
4 ピストンナット
4a ナット本体
4b フランジ部
4c 筒部
5 ピストンロッド
5a 螺子部
5b 段部
10 リーフバルブ
10a,31 切欠たる孔
15 附勢手段たる皿バネ
17 流路
20 隔壁体たるバルブストッパ
20a 本体
20b 通孔
21 スペーサ21
22 間座
25 堰部
25a 嵌合部
25b 鍔部
25c 凸部
30 切欠
40 シリンダ
41 上室
42 下室
50 積層リーフバルブ
51 皿バネ
R 部屋

Claims (5)

  1. ポートが形成されたバルブディスクと、ポートの出口に設けられて当該出口を開閉する弁体と、ポートを閉塞する方向に弁体を附勢する附勢手段と、ポートより下流側に設けられた流路とを備え、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上になると上記流路の流路面積を小さくする緩衝器のバルブ構造において、上記流路は、上記バルブディスクと、通孔を備えるとともに上記バルブディスクに対向して設けられた隔壁体との間で形成され、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上になると上記弁体あるいは隔壁体の一方に当接して上記流路の流路面積を減じる堰部が上記弁体あるいは上記隔壁体の他方の外周側に設けられていることを特徴とする緩衝器のバルブ構造。
  2. ポートが形成されたバルブディスクと、ポートの出口に設けられて当該出口を開閉する弁体と、ポートを閉塞する方向に弁体を附勢する附勢手段と、ポートより下流側に設けられた流路とを備え、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上になると上記流路の流路面積を小さくする緩衝器のバルブ構造において、上記流路は、上記バルブディスクと、通孔を備え上記バルブディスクに対向して設けられた隔壁体との間で形成され、緩衝器の伸縮速度が所定の速度以上になると上記弁体あるいは上記隔壁体の一方に当接する環状の堰部が上記弁体あるいは上記隔壁体の他方の外周側に設けられ、上記弁体には上記ポートの開放時に開放される切欠が設けられていることを特徴とする緩衝器のバルブ構造。
  3. バルブディスクにはポートを迂回するチョーク通路が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の緩衝器のバルブ構造。
  4. シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されて当該シリンダ内に2つの圧力室を隔成するピストンと、ピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンに設けられた上記2つの圧力室を連通するポートと、ポートの出口に設けられて当該出口を開閉する弁体と、ポートを閉塞する方向に弁体を附勢する附勢手段と、ポートより下流側に設けられた流路と備え、伸縮速度が所定の速度以上になると上記流路の流路面積を小さくする緩衝器において、上記流路は、上記ピストンと、通孔を備えるとともに上記ピストンに対向して設けられた隔壁体との間で形成され、伸縮速度が所定の速度以上になると上記弁体あるいは上記隔壁体の一方に当接して上記流路の流路面積を減じる堰部が上記弁体あるいは上記隔壁体の他方の外周側に設けられていることを特徴とする緩衝器。
  5. シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内に2つの圧力室を隔成するピストンと、ピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンに設けられた上記2つの圧力室を連通するポートと、ポートの出口に設けられて当該出口を開閉する弁体と、ポートを閉塞する方向に弁体を附勢する附勢手段と、ポートより下流側に設けられた流路とを備え、伸縮速度が所定の速度以上になると上記流路の流路面積を小さくする緩衝器において、上記流路は、上記バルブディスクと、通孔を備え上記バルブディスクに対向して設けられた隔壁体との間で形成され、伸縮速度が所定の速度以上になると上記弁体あるいは上記隔壁体の一方に当接する環状の堰部が上記弁体あるいは上記隔壁体の他方の外周側に設けられ、上記弁体に上記ポートの開放時に開放される切欠が設けられていることを特徴とする緩衝器。
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