JP5319873B2 - 建築用開閉装置 - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、開閉体の屋外側面には、隣接パネル体同士のあいだに指挟み防止用の隙間が形成されるものとし、揺動規制手段は、前記隙間を塞ぐように設けられている請求項1に記載の建築用開閉装置である。
請求項3の発明は、揺動規制手段は、ガイドレール内嵌部位に設けられ、ガイドレールと開閉体とのあいだに指が進入するのを防止する進入防止手段に兼用されている請求項1または2に記載の建築用開閉装置である。
請求項4の発明は、パネル体は、両側部に配した連結部材を介して連結されるものとし、揺動規制手段は連結部材配設部となるパネル体の側縁部に設けられている請求項1乃至3の何れか一項に記載の建築用開閉装置である。
請求項5の発明は、揺動規制手段は、先端二股状に形成された第一、第二脚片が連結部材とパネル体との側縁部を跨いで挟持状に組み込まれるものとし、各脚片には、吊持体の張力を受ける受け面が形成されている請求項1乃至4の何れか一項に記載の建築用開閉装置である。
請求項3の発明とすることにより、開口部においては指挟み防止がなされたドア体とすることができるうえ、ガイドレールとドア体とのあいだにおける指の進入を防止する進入防止を行える。
請求項4の発明とすることにより、パネル体の揺動規制を一層確実に行うことがきる。
請求項5の発明とすることにより、揺動規制体によるパネル体の揺動規制が一層確実になる。
図中、1は建築用開閉装置であるオーバーヘッド式ドアを構成するドア体(開閉体)であって、該ドア体1は、複数のパネル体2を上下方向に連結して構成されており、本実施の形態のドア体1は、後述するように、複数のパネル体2を、左右端部および左右方向中間部においてそれぞれ第一、第二連結部材3、4を介して連結することにより構成されており、これによって、パネル体2同士のあいだが揺動自在(折曲自在)となっている。
前記開閉機7は、電動モータ(図示せず)の正逆回転駆動に伴い正逆回転する螺軸7aが屋外側に向けて延設される構成となっており、前記螺軸7aは、開閉機7の屋外側端部から開口部側である屋外側を向き、左側のガイドレール水平部5bの内側に隣接する状態で伸長する走行レール8により回転自在に支持されている。そして、前記螺軸7aには、移動体9が回り止め状に螺合されており、これによって、電動モータの駆動がなされることにより螺軸7aが正逆回転することに基づいて、螺軸7a上を移動体9が屋内外方向に強制移動するように設定されている。そして、開閉機7の駆動力を受ける移動体9の屋外側端には、連結体9aが揺動自在に連結されており、該連結体9aが、ドア体1の上端部に連結され、両端部がガイドレール5に移動ガイドされる角形状のパイプ材1aの左側に連結されている。これによって、開閉機7の正逆駆動に伴う移動体9の屋内外方向の移動に伴いドア体1の左側部位が強制移動せしめられ、ドア体1は、ガイドレール垂直部5aに位置して開口部の閉鎖をする全閉姿勢と、ガイドレール水平部5bに位置して開口部の開放をする全開姿勢とのあいだを開閉作動するように設定されている。
前記左右のケース体10は、ガイドレール水平部5bと略同形状であるが、それぞれ左右方向内側が開口するように形成されており、各ケース体10の屋外側部位に位置してコイル状に形成された引っ張り弾機に相当するバランス弾機12が屋内外方向を向く状態でそれぞれ収容されている。前記各バランス弾機12の屋外側端部(本発明の引っ張り弾機の他端部に相当する)12aは、ケース体10の屋外側端面10a(躯体側)に固定される一方、屋内側端部12b(本発明の引っ張り弾機の一端部に相当する)には、後述する可動スプロケットユニット13がそれぞれ連結されている。
そして、前記各可動スプロケット14には、吊持体15を構成するチエン15a部位が巻回されている。前記各吊持体15の鎖で構成される基端部15bは、それぞれ各ケース体10の屋内側端部(躯体側)に固定される一方、吊持体15の他端部(本発明の引っ張り弾機の一端部に相当する)であって、チエン15aで構成される部位の他端側部位は、可動スプロケット14に巻回(噛合)されて屋内側に延出するように設定されており、これによって、可動スプロケット14はチエン15aに引っ張り力が作用したときにバランス弾機12に対して動滑車として機能するように構成されている。
ここで、前記吊持体15のうち、チエン15aで構成される部位は、ドア体1の開閉作動の過程で可動、固定スプロケット14、17を巻回する範囲に設定されている。
このように構成された第二連結部材4は、上下側嵌合片部4a、4bをパネル体2の上下側空隙部US、DSの左右方向中央部位において屋内外方向に対向せしめ、第二連結部材4を屋外側に向けて押し込むことで上下側嵌合片部4a、4bが弾性変形して装着されるように構成されており、該装着時に、位置決め突部4eをパネル体2の貫通孔2eに嵌入させることによって、第二連結部材4のパネル体2への位置決めとともに、抜け止めがなされるように設定されている。
また、パネル体2に装着された第二連結部材4同士は、下側に位置するパネル体2側の連結片4cを、上側に位置するパネル体2側の連結受け片4dの二股間に嵌入させ、これらを連結ピン4fを用いて連結することで、第二連結部材4同士の揺動自在な連結がなされるように設定されている。このように、第一、第二連結部材3、4を介して一連状となったパネル体2は、隣接するパネル体2同士のあいだが揺動自在(折曲自在)となる状態でドア体1を構成するように設定されている。
ここで、前記隙間Sの上下方向の長さ寸法は、指の挟み込みを防止できる長さに設定されている。さらに、パネル体2に装着される第一、第二連結部材3、4は、連結片3c、4cと連結受け片3d、4dとによる連結部が、前記退避凹部2gの屋内側に位置するように設定されている。
そして、ドア体1がガイドレール垂直部5aに位置する状態となると、上側パネル体下端面2hと下側パネル体段差面2fとのあいだに前記隙間Sを存する状態となるが、ドア体1の荷重は最下端パネル体2Dに連結される吊持体15に作用することになり、吊持体15の引っ張り力(張力)が下側に位置するパネル体2が上側に位置するパネル体2を上方に押し上げるように作用する。このとき、吊持体15の張力は、最下端パネル体2Dの下端部を屋外側に変位揺動させるように作用する。
これに対し、最下端パネル体2Dと、上側に隣接するパネル体2とのあいだには、これらのあいだに形成される隙間Sのうち、ガイドレール垂直部5aに嵌合される部位であって、第一連結部材3が装着される左右側縁部に位置する隙間Sに、揺動規制手段を構成する左右一対の揺動規制体22がそれぞれ設けられていて、最下端パネル体2Dが揺動するのを規制するように設定されている。
前記揺動規制体22は、樹脂材で一体型成形されており、前記隙間Sに相当する上下長さを備え、パネル体退避凹部2gに沿う外形状を有し、左右方向を向く筒孔が形成された筒状の第一脚片22aと、該第一脚片22aの屋内側に位置し、第一脚片よりは筒長方向長さが短く、第一連結体3の中空部3kに内嵌する外形状を有し、筒状に形成された第二脚片22bと、これら第一、第二脚片22a、22bの右端部(基端部)同士を、上側嵌合片部3cを構成する屋外側の板厚にパネル体2の板厚を加えた長さに相当する屋内外方向の間隙Hを存して一体化する連結片部22cとを備えて先端二股状に形成されている。さらに、第一脚片22aの屋内側面22dには屋内側に向けて突出する係止突片22eが形成されているが、該係止突片22eの突出端面となる屋内側端面は、左右方向内側ほど突出量が少なくなる傾斜状のガイド面22fに形成されている。
そして、ドア体1がガイドレール垂直部5aに位置することにより、吊持体15により最下端パネル体2Dが上方に引っ張られる状態となると、吊持体15との連結部である最下端パネル体2Dの下端部が上側に引っ張られて、下端部を屋外側に向けて揺動させる力が作用するが、この場合に、揺動規制体22は、係止突片22eの係止孔3nへの係止によりパネル体2および第一連結部材3に位置ズレ防止されているため、上面22jが上側に位置する第一連結部材3(パネル体2)の下側嵌合片部3bに形成される下端面3p(下端面2h)により押し付けられる一方、第一、第二受け面22g、22iが下側に位置する第一連結部材3(パネル体2)の段差面3j(2f)、水平面3mに突き当てられて挟み込まれた状態となることにより、最下端パネル体2Dが隙間Sを小さくするような揺動を規制するように設定されている。これによって、最下端パネル体2Dや、上側に連結するパネル体2を起立姿勢に保持することができるように構成されている。
尚、23は最下端パネル体2Dに設けられた封止部材であって、床面とのあいだに形成される隙間を塞ぐように構成されている。
一方、ガイドレール垂直部5aは、枠体24の屋内側に連結されるように構成されており、ガイドローラ6が走行する断面コ字形状の本体部5eの屋外側の開口端縁から屋外側に延出する支持片5fが形成されているとともに、本体部5eを構成する屋外側片5gの左右方向外端部には、前記屋外側片5gに沿う嵌合片5hとともに外方が開口するように形成された嵌合凹部5iが形成されている。
そして、嵌合凹部5iを枠体外側連結片24dに外嵌させ、支持片5fの屋外側端部を内側連結片24cに固定することにより、ガイドレール垂直部5aの躯体への固定がなされている。このものでは、嵌合片5hが左右方向に長く確保されていることにより、ドア体1(パネル体2)に作用する負荷(例えば風圧)に対するガイドレール5の強度を高めることができるように配慮されている。さらには、嵌合片5hの先端部には折曲片5jが形成されていて、嵌合凹部5iの開口端が拡開するようになっている。これによって、嵌合凹部5iを枠体24の外側連結片24dに嵌合させ易くすることができるうえ、ガイドレール垂直部5aの本体部5eを姿勢調整できるようになっている。
因みに、折曲片5jは、ガイドレール5を一体型成形するにあたり、ガイドレール5の強度アップを図るべく嵌合凹部5iの溝深さを長く確保しようとしたときに形成されるものであるが、本実施の形態の場合では、前述したように、折曲片5jを形成することで嵌合凹部5iと外側連結片24dとの嵌合を容易にし、しかも、ガイドレール5の姿勢調整を可能とすることができる。
さらに、揺動規制手段は、前記実施の形態のように別部材として組み込む構成とすることなく、パネル体、または、第一連結部材に予め一体形成する構成とすることも可能である。
2 パネル体
3 第一連結部材
4 第二連結部材
5 ガイドレール
5i 投入口
7 開閉機
8 走行レール
9 移動体
10 ケース体
12 バランス弾機
13 可動スプロケットユニット
14 可動スプロケット
15 吊持体
22 揺動規制体
22a 第一脚片
22b 第二脚片
Claims (5)
- 上下方向複数のパネル体の隣接するものの上縁部と下縁部との屋内側部位同士を揺動自在に連結してなる開閉体の両側部を、躯体開口部両側に沿う垂直部と、天井部に沿う水平部と、垂直部と水平部との間に位置するコーナー部とを備えてL字形となるガイドレールに移動自在に内嵌させる一方、最下端に位置する最下端パネル体に吊持体の一端部を連結し、該吊持体を引き出し、引き戻しすることによりコーナー部では隣接するパネル体同士が揺動変姿する状態で移動することで開閉体が開口部を開閉するよう構成されると共に、開閉体の屋外側面の隣接パネル体同士のあいだに指挟み防止用の隙間が形成された建築用開閉装置において、最下端パネル体を含む全ての隣接パネル体同士のあいだに形成される指挟み防止用隙間のガイドレール内嵌部位に、開閉体が垂直部に位置していることで吊持体の張力により最下端パネル体に上方に引っ張られる力が作用したときに前記パネル体同士がジグザグ状に折れ曲がることで生じるパネル体同士の揺動を規制する揺動規制手段を設けて、上側に連結するパネル体を起立姿勢に保持するように構成した建築用開閉装置。
- 揺動規制手段は、指挟み防止用の隙間Sを塞ぐように設けられている請求項1に記載の建築用開閉装置。
- 揺動規制手段は、ガイドレールと開閉体とのあいだに指が進入するのを防止する進入防止手段に兼用されている請求項1または2に記載の建築用開閉装置。
- パネル体は、両側部に配した連結部材を介して連結されるものとし、揺動規制手段は連結部材配設部となるパネル体の側縁部に設けられている請求項1乃至3の何れか一項に記載の建築用開閉装置。
- 揺動規制手段は、先端二股状に形成された第一、第二脚片が連結部材とパネル体との側縁部を跨いで挟持状に組み込まれるものとし、各脚片には、吊持体の張力を受ける受け面が形成されている請求項1乃至4の何れか一項に記載の建築用開閉装置。
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