JP6370661B2 - シャッターカーテンの開放防止構造 - Google Patents
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Description
また、屈曲抑制手段の当接部を、ガイドレールよりもシャッターカーテンの中央側に配置したので、シャッターカーテンが何らかの原因により揺動や片寄り等した場合であってもこのシャッターカーテンに対して当接部を確実に当接させることができるため、シャッターカーテンの屈曲を一層確実に抑制することが可能となる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部の近傍に設けられたシャッター収納部の内部に巻装状態で収容されるシャッターカーテンに対して、開口部からシャッター収納部に向かう方向に向けて外力が加えられた場合に、当該シャッターカーテンがシャッター収納部の内部で屈曲することを抑制することにより、当該屈曲に伴って開口部が開放されることを防止する、シャッターカーテンの開放防止構造に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
初めに、実施の形態に係るシャッターカーテンの開放防止構造が適用されるシャッターの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るシャッター1を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。なお、図1(a)においては、後述するシャッター収納部10を一部破断して示し、図1(c)においては、後述するシャッター収納部10の一部を省略して示す。図2は、図1(a)のシャッター1のA−A矢視断面図である。なお、以下の説明では、図1のX方向をシャッター1の左右方向(−X方向をシャッター1の左方向、+X方向をシャッター1の右方向)、図1のY方向をシャッター1の前後方向(+Y方向をシャッター1の前方向(建物の外側の方向)、−Y方向をシャッター1の後方向(建物の内側の方向))、図1のZ方向をシャッター1の上下方向(+Z方向をシャッター1の上方向、−Z方向をシャッター1の下方向)と称する。
シャッター収納部10は、シャッター1の各部を収納するための中空体であり、建物における開口部2の上端近傍位置に取り付けられている。このシャッター収納部10の内部には、開閉機30と、巻き取り軸40と、後述するガイドレール15のガイド部16とが収容されている。また、巻き取り軸40にてシャッターカーテン20が巻装されている状態では、シャッターカーテン20も、シャッター収納部10の内部に収容される(なお、図2では、開口部2を全開した状態において、巻き取り軸40にて巻装されたシャッターカーテン20の外縁を2点鎖線で示す)。このシャッター収納部10は、例えば、折り曲げ成形された複数のスチール製の板状体を、取付ネジ等の取付具によって相互に接続して形成することができる。このシャッター収納部10の下側部には、前後一対のまぐさ14が固定されている。これら一対のまぐさ14の相互間には、開口部2の左右方向全長にわたるまぐさ開口が形成されており、このまぐさ開口を介してシャッターカーテン20の出し入れが行われる。
ガイドレール15は、水平断面による断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、シャッター1の左右の各端部において、上下方向に略沿う方向で配置されている。このガイドレール15の上端部には、シャッター収納部10に収納されたシャッターカーテン20を巻き取り方向又は巻き出し方向に向けて案内するための一対のガイド部16が設けられている。これら一対のガイド部16は、下方から上方に向かうにしたがって、ガイドレール15から外側に向けて張り出すような湾曲形状にて形成された板状体であり、シャッターカーテン20の前後に配置され、第1対向側部11a及び第2対向側部11bに対して固定具等によって固定されている。このように構成された各ガイドレール15のうち、建物の壁面に隣接しているガイドレール15(具体的には、図1における右側のシャッター1の右側のガイドレール15及び左側のシャッター1の左側のガイドレール15)は、建物の外面に公知の方法で固定されており、建物の壁面に隣接してないガイドレール15(具体的には、図1における右側のシャッター1の左側のガイドレール15及び左側のシャッター1の右側のガイドレール15)は、その上下端部においてシャッター収納部10及び建物の床面に公知の方法で固定されている。
シャッターカーテン20は、巻き取り軸40によって巻き取り又は巻き出しされることで、開口部2を全開した状態、開口部2を全閉した状態、あるいはこれらの2状態の間の状態とする遮蔽手段である。このシャッターカーテン20は、複数のスラット21を備えて構成されている。各スラット21は、開口部2を閉鎖することが可能となるように、左右のガイドレール15の相互間隔より少し広い幅に形成されており、その上下の両端部には嵌合部22が設けられている。この嵌合部22は、複数のスラット21を相互に嵌合接続するために各スラット21の上下の両端部に設けられたもので、当該両端部を屈曲させることによって形成されている。複数のスラット21のうち、最上部のスラット21は、
その上端部において吊り元24を介して巻き取り軸40に固定されており、このことによってシャッターカーテン20が巻き取り軸40に対して固定されている。
開閉機30は、巻き取り軸40を回転駆動することによって電動でシャッターカーテン20を昇降させる昇降手段であり、操作スイッチ(図示せず)を介して操作される。
次に、シャッターカーテン20の開放防止構造について、より詳細に説明する。図3は、図1のシャッター1の所定領域の拡大図であり、(a)は図1(a)のB領域の要部拡大図、(b)は図1(a)のC領域の要部拡大図、(c)は図1(b)のD領域の拡大図である。図1(a)に示すシャッター1においては、シャッターカーテン20によって開口部2を全閉した状態とした際に、当該シャッターカーテン20に対してシャッター収納部10に向かう方向(すなわち実施の形態においては上方)に向けて外力(以下、単に「外力」と称する)が加えられた場合、巻き取り軸40は回転不能に制動されていることから、当該シャッターカーテン20のみがシャッター収納部10の内部で屈曲し、当該屈曲に伴って当該シャッターカーテン20が持ち上がってしまう。このようにシャッターカーテン20が持ち上がった場合には、シャッターカーテン20の下端部と床面との間に隙間が生じることにより、開口部2の一部が開放されることになってしまい、この開放部分を介して建物の内部への人の侵入を許容してしまう可能性があった。特に、図2に示すように、ガイドレール15が巻き取り軸40よりも後方に配置されていることにより、シャッターカーテン20のうち、シャッター収納部10に収納されている部分は、斜め上前方に傾斜した状態で巻き取り軸40に至る状態になっているため、外力が加わった場合には斜め上後方に向けて屈曲しやすくなる。
そこで、このような問題を解消するために、実施の形態においては、屈曲抑制部50が設けられている。図4は、屈曲抑制部50を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。この屈曲抑制部50は、シャッターカーテン20の屈曲を抑制するための屈曲抑制手段であり、支持部60と、当接部70a、70bとを備えている。
支持部60は、当接部70a、70bを支持するものである。この支持部60は、略矩形状の板状体にて形成されており、当該支持部60の後面が対向側部11の内面に対して当接するように配置されている。ここで、「内面」とは、対向側部11の側面のうち、シャッター収納部10の内側に位置する側面を意味し、実施の形態においては、対向側部11の前面を「内面」として説明する。また、この支持部60には、第2取付孔61a、61bと、配線孔62とが形成されている。このうち、第2取付孔61a、61bは、屈曲抑制部50を取付具を介して第1対向側部11a又は第2対向側部11bに対して取り付けるために、当該取付具を挿通させるための貫通孔である。一方の第2取付孔61aは、支持部60を第1対向側部11aの内面に当接配置した状態において当該第1対向側部11aの第1取付孔12に対応する位置に配置されていると共に、他方の第2取付孔61bは、支持部60を第2対向側部11bの内面に当接配置した状態において当該第2対向側部11bの第1取付孔12に対応する位置に配置されている。従って、第2取付孔61a、61bと第1取付孔12に順次挿通させた固定具を建物の壁面に締結や打設等することによって、第1対向側部11aと第2対向側部11bとを建物に固定することができると同時に、屈曲抑制部50をシャッター収納部10及び建物に固定することができ、これらの取付を共通の作業で同時に行うことができるので、屈曲抑制部50の設置作業性を向上させることが可能になる。また、配線孔62は、開閉機30から延びている配線3をシャッター収納部10の内部から外部に挿通させるための貫通孔であり、第2取付孔61a、61bとは異なる位置に配置されている。
当接部70a、70bは、シャッターカーテン20に対して上方に向けて外力が加えられることによって、当該シャッターカーテン20が所定量以上屈曲した場合に、シャッターカーテン20と当接するものである。ここで、「所定量」とは、シャッターカーテン20によって開口部2を全閉した状態において、シャッターカーテン20に対してシャッター収納部10に向かう方向に向けて外力が加えられた場合に、シャッターカーテン20がシャッター収納部10の内部で屈曲した状態におけるシャッターカーテン20の屈曲量であって、この屈曲に伴って人が侵入することができない程度に開口部2の一部が開放される状態におけるシャッターカーテン20の屈曲量を意味し、例えば、250mm程度等が該当する。これら当接部70a、70bは、下方の水平面72(すなわち、当接部70a、70bの各々の下面)と、上方の水平面73(すなわち、当接部70a、70bの各々の上面)と、傾斜面71とを備えており、全体として側面形状が略台形状(又は三角形状等)の板状体として形成されている。また、これら当接部70a、70bは、当該当接部70a、70bの各々の後面が対向側部11の内面に対して当接するように配置されていると共に、当該当接部70a、70bの各々における傾斜面71をシャッターカーテン20と対向させるために、支持部60の左右の端部から前方に向けて張り出すように配置されている。
次に、シャッターカーテン20の開放防止構造のうち屈曲抑制部50の取付方法について説明する。
続いて、このように構成されたシャッター1の機能について説明する。図5は、図2に対応する断面図であって、シャッターカーテン20が屈曲している状態を示す断面図である。なお、ここでは、図1に示す連装された2つのシャッター1のうち、右側のシャッター1の機能について説明するが、左側のシャッター1の機能についても、当該右側のシャッター1と同様の機能を有するものとする。
このように実施の形態によれば、屈曲抑制部50は、外力が加えられることによってシャッターカーテン20が所定量以上屈曲した場合に、シャッターカーテン20と当接する当接部70a、70bと、当接部70a、70bを支持するための支持部60とを備えているので、シャッターカーテン20によって開口部2を全閉した状態(又は、開口部2が、人が侵入することができない程度にわずかに開放されている状態)とした際に、当該シャッターカーテン20に対して上方に向けて外力が加えられても、当接部70a、70bのいずれか一方によって、シャッターカーテン20が所定量以上屈曲することを抑制できることから、このシャッターカーテン20の屈曲に伴って開口部2が開放されることを防止することができる。よって、従来技術に比べて、建物の内部に人が侵入する可能性を一層低減することができるため、シャッター1の防犯性能を向上させることが可能となる。また、シャッター収納部10の対向側部11には、当該対向側部11を建物に対して取り付けるための取付具を挿通させる第1取付孔12を形成し、屈曲抑制部50の支持部60には、当該屈曲抑制部50を取付具を介して対向側部11に対して取り付けるために、取付具を挿通させる第2取付孔61a、61bを、当該支持部60を対向側部11の内面に当接配置した状態において当該対向側部11の第1取付孔12に対応する位置に形成しているので、屈曲抑制部50が対向側部11に取り付けられる場合に、支持部60に形成された第2取付孔61a、61bによって屈曲抑制部50の位置決めを容易に行うことができると共に、シャッター収納部10と屈曲抑制部50の取付を共通の作業で同時に行うことができるので、屈曲抑制部50の設置作業性を向上させることが可能になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明に係るシャッターカーテン20の開放防止構造の防犯性能が従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の防犯性能となっている場合には、本願の課題は解決している。
上記実施の形態では、左右方向に沿って連装された2つのシャッター1が設けられていると説明したが、これに限られない。例えば、1つのシャッター1のみが設けられてもよい。この場合において、屈曲抑制部50の取付方法については、上述したように、図1に示す連装された2つのシャッター1のうち、右側のシャッター1のシャッター収納部10における第1対向側部11aと第2対向側部11bとを建物に対して取り付ける場合の屈曲抑制部50の取付方法と略同一の方法が採用される。
上記実施の形態では、第1対向側部11a及び第2対向側部11bの各々に、補助取付孔13が設けられていると説明したが、これに限られず、例えば、補助取付孔13を省略してもよい。
上記実施の形態では、屈曲抑制部50を第1対向側部11a又は第2対向側部11bのいずれにも取り付けることができるように、当該屈曲抑制部50は、支持部60と、当接部70a、70bとを備え、支持部60には、第2取付孔61a、61b、配線孔62、及び補助取付孔63a、63bが形成されると説明したが、これに限られない。図6は、屈曲抑制部50の変形例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。例えば、図6(a)、図6(b)に示すように、屈曲抑制部50が第1対向側部11aのみに取り付けることができるように、当該屈曲抑制部50は、支持部60と、当接部70aとを備え、支持部60には、第2取付孔61a、配線孔62、及び補助取付孔63aが形成されてもよい。あるいは、屈曲抑制部50が第2対向側部11bのみに取り付けることができるように、当該屈曲抑制部50は、支持部60と、当接部70bとを備え、支持部60には、第2取付孔61b、配線孔62、及び補助取付孔63bが形成されてもよい。
上記実施の形態では、支持部60及び当接部70a、70bは、板状体にて形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、ブロック状体にて形成されてもよい。この場合において、屈曲抑制部50の形成方法については任意であるが、例えば、支持部60及び当接部70a、70bをそれぞれ別体に形成し、支持部60に第2取付孔61a、61bと、配線孔62、及び補助取付孔63a、63bとを打ち抜き形成した後、この支持部60及び当接部70a、70bを溶接又は固定具等によって接続する方法が採用されてもよい。
上記実施の形態では、第1対向側部11aの第1取付孔12及び第2対向側部11bの第1取付孔12が、シャッター収納部10の左右方向の中心軸に対して相互に左右対称となるように配置されている場合に、第2取付孔61a、61bが支持部60の左右方向の中心軸を中心として相互に左右対称に配置されていると説明したが、これに限れない。例えば、第1対向側部11aの第1取付孔12及び第2対向側部11bの第1取付孔12が、シャッター収納部10の上下方向の中心軸に対して相互に上下対称となるように配置された場合には、第2取付孔61a、61bは、支持部60の上下方向の中心軸を中心として相互に上下対称に配置される。また、これと同様に、シャッター収納部10の左右方向(又は上下方向)の中心軸に対して相互に非対称となるように配置されたり、又はシャッター収納部10の中心に対して点対称となるように配置されている場合には、第2取付孔61a、61bは、支持部60の左右方向(又は上下方向)の中心軸に対して相互に非対称となるように配置されたり、又は支持部60の中心に対して点対称となるように配置される。
付記1のシャッターカーテンの開放防止構造は、建物の開口部の近傍に設けられたシャッター収納部の内部に巻装状態で収容されるシャッターカーテンであり、前記シャッター収納部から巻き出されて前記開口部を閉鎖するためのシャッターカーテンに対して、前記開口部から前記シャッター収納部に向かう方向に向けて外力が加えられた場合に、当該シャッターカーテンが前記シャッター収納部の内部で屈曲することを抑制することにより、当該屈曲に伴って前記開口部が開放されることを防止するための開放防止構造であって、前記シャッター収納部の側部のうち、前記建物と対向する側部である対向側部の内面には、前記シャッターカーテンの屈曲を抑制するための屈曲抑制手段を設け、前記屈曲抑制手段は、前記外力が加えられることによって前記シャッターカーテンが所定量以上屈曲した場合に、前記シャッターカーテンと当接する当接部と、前記当接部を支持するための支持部とを備え、前記シャッター収納部の前記対向側部には、当該対向側部を前記建物に対して取り付けるための取付具を挿通させる第1取付孔を形成し、前記屈曲抑制手段の前記支持部には、前記屈曲抑制手段を前記取付具を介して前記対向側部に対して取り付けるために、前記取付具を挿通させる第2取付孔を、当該支持部を前記対向側部の内面に当接配置した状態において当該対向側部の前記第1取付孔に対応する位置に形成している。
付記1記載のシャッターカーテンの開放防止構造によれば、屈曲抑制手段は、外力が加えられることによってシャッターカーテンが所定量以上屈曲した場合に、シャッターカーテンと当接する当接部と、当接部を支持するための支持部とを備えているので、シャッターカーテンによって開口部を全閉した状態とした際に、シャッターカーテンに対して開口部からシャッター収納部に向かう方向に向けて外力が加えられても、当接部によって、シャッターカーテンが所定量以上屈曲することを抑制できることから、このシャッターカーテンの屈曲に伴って開口部が開放されることを防止することができる。よって、従来技術に比べて、建物の内部に人が侵入する可能性を一層低減することができるため、シャッターの防犯性能を向上させることが可能となる。また、シャッター収納部の対向側部には、当該対向側部を建物に対して取り付けるための取付具を挿通させる第1取付孔を形成し、屈曲抑制手段の支持部には、当該屈曲抑制手段を取付具を介して対向側部に対して取り付けるために、取付具を挿通させる第2取付孔を、当該支持部を対向側部の内面に当接配置した状態において当該対向側部の第1取付孔に対応する位置に形成しているので、屈曲抑制手段が対向側部に取り付けられる場合に、支持部に形成された第2取付孔によって屈曲抑制手段の位置決めを容易に行うことができると共に、シャッター収納部と屈曲抑制手段の取付を共通の作業で同時に行うことができるので、屈曲抑制手段の設置作業性を向上させることが可能になる。
2 開口部
3 配線
10 シャッター収納部
11 対向側部
11a 第1対向側部
11b 第2対向側部
12 第1取付孔
13 補助取付孔
14 まぐさ
15 ガイドレール
16 ガイド部
20 シャッターカーテン
21 スラット
22 嵌合部
23 座板
24 吊り元
30 開閉機
40 巻き取り軸
50 屈曲抑制部
60 支持部
61a、61b 第2取付孔
62 配線孔
63a、63b 補助取付孔
70a、70b 当接部
71 傾斜面
72 下方の水平面
73 上方の水平面
Claims (3)
- 建物の開口部の近傍に設けられたシャッター収納部の内部に巻装状態で収容されるシャッターカーテンであり、前記シャッター収納部から巻き出されて前記開口部を閉鎖するためのシャッターカーテンに対して、前記開口部から前記シャッター収納部に向かう方向に向けて外力が加えられた場合に、当該シャッターカーテンが前記シャッター収納部の内部で屈曲することを抑制することにより、当該屈曲に伴って前記開口部が開放されることを防止するための開放防止構造であって、
前記シャッター収納部と、
前記シャッター収納部の内部の巻き取り軸によって巻き取り又は巻き出しされる前記シャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンにおける前記巻き取り軸に沿った方向の両端部の各々を案内するために、前記開口部に設けられたガイドレールと、
前記シャッターカーテンの屈曲を抑制するための屈曲抑制手段とを備え、
前記シャッター収納部における前記巻き取り軸に沿った方向の両側部の少なくとも一方の側部には、当該側部から前記建物の外面に沿うように張り出された対向側部が形成されており、
前記屈曲抑制手段は、前記シャッター収納部の前記対向側部の内面に設けられており、
前記屈曲抑制手段は、
前記外力が加えられることによって前記シャッターカーテンが所定量以上屈曲した場合に、前記シャッターカーテンと当接する当接部と、
前記当接部を支持するための支持部とを備え、
前記シャッター収納部は、当該シャッター収納部を前記建物に対して取り付けるための取付具を備え、
前記シャッター収納部の前記対向側部には、前記取付具を挿通させる第1取付孔を形成し、
前記屈曲抑制手段の前記支持部には、前記屈曲抑制手段を前記取付具を介して前記対向側部に対して取り付けるために、前記取付具を挿通させる第2取付孔を、当該支持部を前記対向側部の内面に当接配置した状態において当該対向側部の前記第1取付孔に対応する位置に形成し、
前記支持部の前記巻き取り軸に沿った方向の両側部の少なくとも一方の側部に前記当接部が設けられており、前記支持部の前記巻き取り軸に沿った方向の両側部の他方の側部を前記対向側部の前記内面に当接させることにより、前記当接部が前記ガイドレールよりも前記シャッターカーテンの中央側に配置される、
シャッターカーテンの開放防止構造。 - 前記シャッター収納部の前記対向側部は、第1対向側部と、前記第1対向側部と異なる位置に配置された第2対向側部と、を備え、
前記第1対向側部及び前記第2対向側部の各々には、前記第1取付孔を形成し、
前記屈曲抑制手段の前記支持部には、一対の前記当接部と一対の前記第2取付孔とを形成し、
前記一対の第2取付孔のうちの一方の第2取付孔と前記第1対向側部の前記第1取付孔とに前記取付具を挿通させた状態で、前記屈曲抑制手段を前記第1対向側部に固定した場合には、前記一対の前記当接部のうちの他方の当接部を前記シャッターカーテンに当接可能とし、
前記一対の第2取付孔のうちの他方の第2取付孔と前記第2対向側部の前記第1取付孔とに前記取付具を挿通させた状態で、前記屈曲抑制手段を前記第2対向側部に固定した場合には、前記一対の前記当接部のうちの一方の当接部を前記シャッターカーテンに当接可能とした、
請求項1に記載のシャッターカーテンの開放防止構造。 - 前記屈曲抑制手段の前記当接部の側面のうち、前記シャッターカーテンに対向する側面の全体を、前記シャッター収納部の内部に巻装状態で収容されたシャッターカーテンのうち、当該当接部に近接する部分の外縁接線に略沿った傾斜面として形成した、
請求項1又は2に記載のシャッターカーテンの開放防止構造。
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