JP5696000B2 - 建築用シャッター装置におけるガイドレール取付け構造 - Google Patents
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Description
一方、建築物の躯体としては、構造体の屋外側に断熱材を介して外壁材(サイディング)を積層状に設ける構成としたものがあり、このような躯体の開口部に対して窓装置とシャッター装置の両者を設ける場合、シャッター装置は窓装置を覆うように設けられるため、シャッターカーテンの両側を移動案内するガイドレールは窓装置の屋外側で、かつ、左右方向外側に位置するように取付けられる。このようなガイドレールの取付け例としては、窓装置を開口部を構成する構造体の開口端面に設ける一方、開口部を構成する構造体の左右両側における屋外側面にそれぞれ下地枠を固定し、これら各下地枠に左右一対のガイドレールを着脱自在に固定するとともに、外壁と下地枠とのあいだを封止材を介して封止する構成として、ガイドレールを躯体から容易に取外せるようにしたものが提唱されている。
請求項2の発明は、補助枠は、金属製板材を折曲して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール取付け構造である。
請求項2の発明とすることにより、加工が容易で、一層のコスト低下に寄与できる。
図面において、1は住宅を構成する躯体であって、該躯体1は柱2a等の構造部材により構成される構造体2と、該構造体2の屋外側面2bに断熱材3aを介して固定される外壁材3とにより構成されている。そして、構造体2、断熱材3a、外壁材3を貫通して開設される開口部Hには、窓装置4と、該窓装置4の屋外側に位置して建築用のシャッター装置5とが設けられている。
前記縦、横サッシ枠6、7はそれぞれアルミ押出し型材により、構造体2の内端面2cに沿うベース片6a、7aと、これらベース片6a、7aから開口部H側(左右方向内方、上下方向内方)に突出し、ガラス障子を移動案内する屋内外方向一対のガイド片6b、7bとを備えて形成されている。前記ベース片6a、7aは構造体2の屋外側面2bよりも屋外側に突出して設けられており、ベース片6a、7aの屋内外方向中間部には、左右方向外方、上下方向外方に向けて突出する位置決め片6c、7cが形成されている。そして、縦、横サッシ枠6、7は、ベース片6a、7aを構造体2の内端面2cに突当てるとともに、位置決め片6c、7cを開口部Hの周縁部を構成する構造体2の屋外側面2bに積層状に突当てることにより、縦、横サッシ枠6、7が屋内外方向に位置決め状に配設されている。
ここで、前記窓装置4およびシャッター装置5は躯体1の構成部材である構造体2が組込まれた状態であって、断熱材3aおよび外壁3が組込まれる前の段階の開口部Hに対して建て付けられるように構成されており、開口部H周縁部を構成する構造体2に対して窓装置4の縦、横サッシ枠6、7を取付けした後にシャッター装置5を取付けるように構成されている。
前記下地枠11は上下方向長尺状のアルミ押出し型材で一体形成されており、図3、図4(A)に示すように、構造体2の屋外側面2bに固定される固定片11aと、固定片11aの左右方向内端部から屋外側に突出する内側片11bと、固定片11aの左右方向外端部から屋外側に突出し、内側片11bに対して左右方向に対向する外側片11cと、外側片11cの突出端(屋外側端)から左右方向内方に延出する延出片11dとにより、屋外側の左右方向内方に開口が形成された四角筒形状に形成されている。
ここで、11eは固定片11aの左右方向外端部から屋内側に向けて突出形成された突片であって、固定片11aを縦サッシ枠6の位置決め片6cに突当てたとき、突片11eが構造体2の屋外側面2bに当接するように寸法設定されており、下地枠11の屋内外方向長さである見込み寸法Dを、突片11eの突出端面から延出片11dに至る長さとして設定する。
また、前記下地枠11は、外側片11cに続く延出片11dの延出端部(左右方向内端部)に、屋内側に向けて傾斜状に突出する係止片11fが形成されているとともに、内側片11bの屋外側端部には、左右方向外方に段差状となる段差部11gを介して螺子受け片11hが形成されている。
さらに、屋外側のガイド片12bの左右方向内端側の部位には、屋内側に向けて直交状に突出する取付け片12dが形成されているとともに、左右方向外端部には、屋内側に向けて傾斜状に突出し、屋内外方向外方が開口する凹溝状の係止受け片12eが形成されている。
このガイドレール12の下地枠11への固定状態において、ガイドレール12の溝底片12cは、下地枠11の外側片11cよりも左右方向内方となる内側に偏倚しており、溝底片12cの左右方向外方部位であり、かつ、延出片11dの屋外側部位である部位は、ガイドレール12が積層されないスペースSとなっている。
さらに、開口部H下方を構成する構造体2の屋外側面2bには、シャッターカーテン8が全閉姿勢に変姿した場合に、シャッターカーテン8の最下端の座板8aが当接する水切り板13が固定されている。
これに対し、ガイドレール12の溝底片12cの左右方向外方部位であり、かつ、下地枠11の延出片11dの屋外側部位のガイドレール12が積層されないスペースSに位置して補助枠14が配設されている。そして、後述するように、補助枠14と溝底片12c対向部位に至る外壁材3とを封止材15を介して封止する構成としているが、前記補助枠14は、構造体2に固定される下地枠11に固定されて、下地枠11とともに躯体1に一体化されている。具体的には、図4(A)から明らかなように、支持片14cの延出端部である固定片14dを下地枠外側片11cに左右方向外方から突当てた状態で左右方向外方から内方に向くビス14eで固定すると共に、支持片14cと外壁材3とのあいだを、ビス14eよりも屋外側位置において封止材15を介して封止されている。
前記第二の実施の形態において、構造体2から外壁材3の屋外側面3bに至る見込み寸法D3は下地枠11の見込み寸法Dよりも大きく、外壁材3の屋外側面3bがガイドレール12の溝底片12cの屋内外方向中間部位置に達するように設定されている。この場合でも、前記第一の実施の形態と同形状の補助枠14を用い、外壁材3と補助枠14とを封止材15により封止することができる。尚、この場合では、補助枠14は、支持片14cの屋内外方向長さを短く寸法設定して、露出片14bが外壁材3の屋外側面3bと面一状になるような形状にしてもよい。
2 構造体
2b 屋外側面
3 外壁材
3a 断熱材
4 窓装置
5 シャッター装置
6 縦サッシ枠
8 シャッターカーテン
9 シャッターケース
10 巻取りドラム
11 下地枠
11a 固定片
11d 延出片
11f 係止片
11h 螺子受け片
12 ガイドレール
12a ガイド溝
12c 溝底片
12d 取付け片
14 補助枠
14a 突当て片
14b 露出片
14c 支持片
14d 下地枠固定片
15 封止材
Claims (2)
- 構造体の屋外側に外壁材を積層してなる躯体の開口部を開閉するシャッターカーテンと、開口部の左右両側を構成する構造体の屋外側面に固定される左右一対の下地枠と、これら下地枠に着脱自在にそれぞれ固定され、シャッターカーテンの左右両側部を移動案内するガイド溝を備えた左右一対のガイドレールとを備えた建築用シャッター装置において、下地枠を、構造体に固定される固定片と、該固定片から屋外側に向けて延出し、左右方向に対向する一対の内、外側片とを備えて構成し、前記内、外側片の屋外側部位にガイドレールの屋内側部位を固定するにあたり、ガイドレールの溝底片は、下地枠の外側片よりも左右方向内側に偏倚していて、下地枠のガイドレール溝底片よりも左右方向外方部位にはガイドレールが積層されないスペースが形成されたものとし、該スペースに、ガイドレール溝底片に突当てられる突当て片と、該突当て片の屋外側端縁から左右方向外方に延出して屋外側に露出する露出片と、該露出片の左右方向外端縁から屋内側に延出して下地枠の外側片に沿う支持片とにより形成された補助枠を配設して、支持片の延出端部である固定片を下地枠外側片に左右方向外方から内方に向けて突当てた状態で固定すると共に、支持片と外壁材とのあいだを封止材を介して封止したことを特徴とする建築用シャッター装置におけるガイドレール取付け構造。
- 補助枠は、金属製板材を折曲して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール取付け構造。
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