JP2023125085A - 建物用シャッター装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ビル、倉庫、家屋等の建物の出入り口等の開口部に建て付けられる建物用シャッター装置の技術分野に関するものである。
一般に、ビル等の建物の出入り口の開口部を開閉するため建物用のシャッター装置が建て付けられることがあるが、このようなシャッター装置では、開口部の左右に設けたガイドレールに昇降案内されるシャッターカーテンが、台風等の悪天候時の際に発生する風による風圧を受けて屋内外方向に撓み変形したときにガイドレールから抜け出る惧れがある。
そこで例えば、シャッターカーテンを構成するスラットの左右方向両端縁部に耐風フックを設け、該耐風フックを、シャッターカーテンが強風を受けて撓んだ場合に、ガイドレールに設けた係止部に係止するようにしてシャッターカーテンの抜け止めをする構成にしたものがある(例えば特許文献1参照)。
しかしながらこのものでは、耐風フックが別部材として用意する必要があるだけでなく、耐風フックがスラットの左右端縁部よりも左右方向外方に突出するものであるため、ガイドレールに形成するガイド溝を、耐風フックのスラットからの突出に対応して溝深にする必要があってガイドレールが左右方向に長いものが必要になり大型化する等の問題がある。
これに対し、スラットの左右方向両端縁部部位に形成した凹状部の左右方向外側端縁部を係止部とし、該係止部が、前記シャッターカーテンが撓んだ場合にガイドレール側に設けた係止受け部に係止することでシャッターカーテンのガイドレールからの抜け止めができるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献2、3参照)。
そこで例えば、シャッターカーテンを構成するスラットの左右方向両端縁部に耐風フックを設け、該耐風フックを、シャッターカーテンが強風を受けて撓んだ場合に、ガイドレールに設けた係止部に係止するようにしてシャッターカーテンの抜け止めをする構成にしたものがある(例えば特許文献1参照)。
しかしながらこのものでは、耐風フックが別部材として用意する必要があるだけでなく、耐風フックがスラットの左右端縁部よりも左右方向外方に突出するものであるため、ガイドレールに形成するガイド溝を、耐風フックのスラットからの突出に対応して溝深にする必要があってガイドレールが左右方向に長いものが必要になり大型化する等の問題がある。
これに対し、スラットの左右方向両端縁部部位に形成した凹状部の左右方向外側端縁部を係止部とし、該係止部が、前記シャッターカーテンが撓んだ場合にガイドレール側に設けた係止受け部に係止することでシャッターカーテンのガイドレールからの抜け止めができるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献2、3参照)。
前記スラットに形成した凹状部の左右方向外側端縁部を係止部とし、該係止部を、ガイドレール側に設けた係止受け部に係止することでシャッターカーテンの抜け止めをする構成にしたものは、シャッターカーテンの抜け止め機能を発揮できるものであって有効ではあるが、シャッターカーテンが撓んでいない平常状態において、係止受け部が、スラットの屋内外方向一方のスラット面から離間した(干渉しない)対向状態で配設される構成になっているため、その分、ガイドレールの溝幅を幅広にする必要があってガイドレールが屋内外方向(見込み方向)に幅広なものとなってガイドレールのコンパクト化が損なわれるだけでなく、係止部が係止受け部に係止するためには、前記係止受け部がスラット面から離間しているに相当する分、スラットの屋内外方向の移動が必要になって抜け止め機能を発揮する際の迅速性が損なわれる等の問題もあり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、屋内外を仕切る開口部の左右に設けられるガイドレールと、該ガイドレールのガイド溝に左右方向両端縁部が遊嵌状に嵌入する状態で昇降案内されて開口部の開閉をするシャッターカーテンと、該シャッターカーテンを巻装する巻き取り体とを備え、前記シャッターカーテンは、隣接するスラットの上下に対向する連結部同士を屋内外方向揺動自在に連結することで形成され、風圧を受けて屋内外方向に撓んだシャッターカーテンのガイドレールからの抜け止めを、前記連結部に設けた凹状部の左右方向外側端縁部に形成される係止部が、ガイド溝の屋内外方向一方側の溝側片部に設けた係止受け部に係止することで行うように構成してなる建物用シャッター装置において、前記凹状部には、シャッターカーテンが撓んでいない平常状態で、係止部よりも左右方向内側部位に係止受け部が嵌入していることを特徴とする建物用シャッター装置である。
請求項2の発明は、係止受け部は、ガイド溝の屋内外方向一方側の溝側面から屋内外方向他方側に向けて突出形成され、該係止受け部が平常状態で凹状部に嵌入していることを特徴とする請求項1記載の建物用シャッター装置である。
請求項3の発明は、凹状部は、平常状態で嵌入する係止受け部に対して左右方向移動可能になるよう左右方向に長い長尺状に形成されることを特徴とする請求項1または2記載の建物用シャッター装置である。
請求項4の発明は、凹状部の左右方向の長さは、係止部が係止受け部に係止したシャッターカーテンの抜け止め状態で凹状部の左右方向内側端縁部がガイド溝の溝開口端縁部から突出しない長さであり、スラットは、前記シャッターカーテンの抜け止め状態で、連結部の凹状部よりも左右方向内側部位がガイド溝の撓み方向側の溝開口端縁部に当接することを特徴とする請求項3記載の建物用シャッター装置である。
請求項5の発明は、スラットは、上下の連結部が屋内側に偏倚し、該上下の連結部間の本体部が屋外側に偏倚したものであり、係止受け部は、ガイド溝の屋内側溝側片部から突出する第一突出片部に形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の建物用シャッター装置である。
請求項6の発明は、スラットは、シャッターカーテンが屋外方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の本体部がガイド溝の屋外側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の連結部がガイド溝の第一突出片部よりも溝奥側の屋内側溝側片部側部位に当接することを特徴とする請求項4を引用する請求項5記載の建物用シャッター装置である。
請求項7の発明は、スラットは、シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の連結部がガイド溝の屋内側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の本体部がガイド溝の第一突出片部よりも溝奥側の屋外側溝側片部側部位に当接することを特徴とする請求項4を引用する請求項5記載の建物用シャッター装置である。
請求項8の発明は、ガイド溝の屋外側溝側片部には、第一突出片部よりも溝奥側位置から屋内側溝側片部側に向けて第二突出片部が突出形成され、シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態での本体部の屋外側溝側片部側への当接は前記第二突出片部であることを特徴とする請求項7記載の建物用シャッター装置である。
請求項2の発明は、係止受け部は、ガイド溝の屋内外方向一方側の溝側面から屋内外方向他方側に向けて突出形成され、該係止受け部が平常状態で凹状部に嵌入していることを特徴とする請求項1記載の建物用シャッター装置である。
請求項3の発明は、凹状部は、平常状態で嵌入する係止受け部に対して左右方向移動可能になるよう左右方向に長い長尺状に形成されることを特徴とする請求項1または2記載の建物用シャッター装置である。
請求項4の発明は、凹状部の左右方向の長さは、係止部が係止受け部に係止したシャッターカーテンの抜け止め状態で凹状部の左右方向内側端縁部がガイド溝の溝開口端縁部から突出しない長さであり、スラットは、前記シャッターカーテンの抜け止め状態で、連結部の凹状部よりも左右方向内側部位がガイド溝の撓み方向側の溝開口端縁部に当接することを特徴とする請求項3記載の建物用シャッター装置である。
請求項5の発明は、スラットは、上下の連結部が屋内側に偏倚し、該上下の連結部間の本体部が屋外側に偏倚したものであり、係止受け部は、ガイド溝の屋内側溝側片部から突出する第一突出片部に形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の建物用シャッター装置である。
請求項6の発明は、スラットは、シャッターカーテンが屋外方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の本体部がガイド溝の屋外側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の連結部がガイド溝の第一突出片部よりも溝奥側の屋内側溝側片部側部位に当接することを特徴とする請求項4を引用する請求項5記載の建物用シャッター装置である。
請求項7の発明は、スラットは、シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の連結部がガイド溝の屋内側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の本体部がガイド溝の第一突出片部よりも溝奥側の屋外側溝側片部側部位に当接することを特徴とする請求項4を引用する請求項5記載の建物用シャッター装置である。
請求項8の発明は、ガイド溝の屋外側溝側片部には、第一突出片部よりも溝奥側位置から屋内側溝側片部側に向けて第二突出片部が突出形成され、シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態での本体部の屋外側溝側片部側への当接は前記第二突出片部であることを特徴とする請求項7記載の建物用シャッター装置である。
請求項1の発明とすることにより、シャッターカーテンが風圧を受けて屋内外方向に撓んだ場合に、該シャッターカーテンのガイドレールからの抜け止めを、スラットに設けた凹状部に形成される係止部がガイドレールに設けた係止受け部に係止することで行うものにおいて、シャッターカーテンが撓んでいない平常状態で、係止受け部が係止部よりも左右方向内側部位で凹状部に嵌入している結果、該係止受け部が凹状部に嵌入している分、ガイド溝の溝幅を小さいものにできることになってガイドレールの屋内外方向のコンパクト化が図れると共に、係止受け部が凹状部に嵌入した状態で係止部の係止受け部に対する係止ができることになって迅速で確実な抜け止めがなされることになる。
請求項2の発明とすることにより、係止受け部が、ガイド溝の屋内外方向一方側の溝側面から屋内外方向他方側に向けて突出形成されたものであって、平常状態で凹状部に嵌入している結果、係止受け部の構造が簡単でガイドレールのコンパクト化に寄与できることになる。
請求項3の発明とすることにより、凹状部が、平常状態で嵌入する係止受け部に対して左右方向移動可能になるよう左右方向に長い長尺状に形成されている結果、シャッターカーテンの通常の開閉作動においてシャッターカーテンが左右方向に偏倚した場合に、直ちに係止部が係止受け部に当接してシャッターカーテンの円滑な開閉作動に支障を来すことがない。
請求項4の発明の発明とすることにより、凹状部の左右方向の長さが、シャッターカーテンの抜け止め状態で凹状部の左右方向内側端縁部がガイド溝の溝開口端縁部から突出しない長さに設定され、そしてスラットが、前記シャッターカーテンの抜け止め状態で、連結部の凹状部よりも左右方向内側部位がガイド溝の撓み方向側の溝開口端縁部に当接することになる結果、シャッターカーテンの抜け止め状態において、スラットは、凹状部よりも左右方向内側の連結部が溝開口端縁部に当接することになって、凹状部が形成されることでスラット厚が薄くなった部位が溝開口端縁部に当接する場合のようにスラットの強度維持が損なわれてしまうことがなく、耐風圧強度の保持が図れることになる。
請求項5の発明とすることにより、上下の連結部が屋内側に偏倚し、本体部が屋外側に偏倚し、そして係止受け部が屋内側溝側片部から突出する第一突出片部に形成された状態で、係止受け部が構成される第一突出片部が、屋内側において凹状部に嵌入したものとなる結果、シャッターカーテンが撓むことのない平常状態において、第一突出片部と凹状部とのあいだの隙間を、溝開口端縁部とスラットとの隙間よりも大きいものにできることになって、シャッターカーテンが開閉作動時等において屋内外に振れた際に、スラットが溝開口端縁部に当接する本来の状態に先行して第一突出片部が凹状部に当接して異音が発生したりする不具合発生の防止が図れる。
請求項6の発明とすることにより、シャッターカーテンが屋外方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の本体部が屋外側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の連結部が溝奥側の屋内側溝側片部側部位に当接することになる結果、スラットは、係止受け部に係止する係止部部位を挟んだ左右両側部位において屋内外でガイドレールに支持されることになって抜け止め時の負荷を分散支持できることになって抜け止め強度の向上を図ることができる。
請求項7の発明とすることにより、シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の連結部が屋内側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の本体部が溝奥側の屋外側溝側片部側部位に当接することになる結果、スラットは、係止受け部に係止する係止部部位を挟んだ左右両側部位において屋内外でガイドレールに支持されることになって抜け止め時の負荷を分散支持できることになって抜け止め強度の向上を図ることができる。
請求項8の発明とすることにより、シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態では、第一突出片部よりも溝奥側位置に設けた屋外側の第二突出片部に本体部が当接することになる結果、凹状部がない屋外側において、連結部のガイド溝側への当接が確実になって安定した抜け止めがなされると共に、第二突出片部よりも先端側のスペースを、遮煙材等の別部材の配設スペースとして利用できることになる。
請求項2の発明とすることにより、係止受け部が、ガイド溝の屋内外方向一方側の溝側面から屋内外方向他方側に向けて突出形成されたものであって、平常状態で凹状部に嵌入している結果、係止受け部の構造が簡単でガイドレールのコンパクト化に寄与できることになる。
請求項3の発明とすることにより、凹状部が、平常状態で嵌入する係止受け部に対して左右方向移動可能になるよう左右方向に長い長尺状に形成されている結果、シャッターカーテンの通常の開閉作動においてシャッターカーテンが左右方向に偏倚した場合に、直ちに係止部が係止受け部に当接してシャッターカーテンの円滑な開閉作動に支障を来すことがない。
請求項4の発明の発明とすることにより、凹状部の左右方向の長さが、シャッターカーテンの抜け止め状態で凹状部の左右方向内側端縁部がガイド溝の溝開口端縁部から突出しない長さに設定され、そしてスラットが、前記シャッターカーテンの抜け止め状態で、連結部の凹状部よりも左右方向内側部位がガイド溝の撓み方向側の溝開口端縁部に当接することになる結果、シャッターカーテンの抜け止め状態において、スラットは、凹状部よりも左右方向内側の連結部が溝開口端縁部に当接することになって、凹状部が形成されることでスラット厚が薄くなった部位が溝開口端縁部に当接する場合のようにスラットの強度維持が損なわれてしまうことがなく、耐風圧強度の保持が図れることになる。
請求項5の発明とすることにより、上下の連結部が屋内側に偏倚し、本体部が屋外側に偏倚し、そして係止受け部が屋内側溝側片部から突出する第一突出片部に形成された状態で、係止受け部が構成される第一突出片部が、屋内側において凹状部に嵌入したものとなる結果、シャッターカーテンが撓むことのない平常状態において、第一突出片部と凹状部とのあいだの隙間を、溝開口端縁部とスラットとの隙間よりも大きいものにできることになって、シャッターカーテンが開閉作動時等において屋内外に振れた際に、スラットが溝開口端縁部に当接する本来の状態に先行して第一突出片部が凹状部に当接して異音が発生したりする不具合発生の防止が図れる。
請求項6の発明とすることにより、シャッターカーテンが屋外方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の本体部が屋外側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の連結部が溝奥側の屋内側溝側片部側部位に当接することになる結果、スラットは、係止受け部に係止する係止部部位を挟んだ左右両側部位において屋内外でガイドレールに支持されることになって抜け止め時の負荷を分散支持できることになって抜け止め強度の向上を図ることができる。
請求項7の発明とすることにより、シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の連結部が屋内側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の本体部が溝奥側の屋外側溝側片部側部位に当接することになる結果、スラットは、係止受け部に係止する係止部部位を挟んだ左右両側部位において屋内外でガイドレールに支持されることになって抜け止め時の負荷を分散支持できることになって抜け止め強度の向上を図ることができる。
請求項8の発明とすることにより、シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態では、第一突出片部よりも溝奥側位置に設けた屋外側の第二突出片部に本体部が当接することになる結果、凹状部がない屋外側において、連結部のガイド溝側への当接が確実になって安定した抜け止めがなされると共に、第二突出片部よりも先端側のスペースを、遮煙材等の別部材の配設スペースとして利用できることになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1はビル等の建物の開口部となる出入り口Eに建て付けられた建物用のシャッター装置であって、該シャッター装置1は、屋内外を仕切る出入り口Eの左右両側に設けられるガイドレール2、該ガイドレール2に左右両端縁部が嵌入組み込みされた状態で昇降案内(上下案内)されて出入り口Eの開閉をするシャッターカーテン3、該シャッターカーテン3を巻装すべく天井部に設けられる巻取りドラム4、該巻取りドラム4の正逆回転駆動をしてシャッターカーテン3の巻き取り、繰り出し駆動をする電動式の開閉機5等の各種の部材装置を用いて構成されること等は何れも従来通りである。
前記シャッターカーテン3は、左右方向に長い長尺状(帯状)のスラット6の上下隣接するもの同士を、上下にオーバーラッピング結合することで屋内外方向に相対揺動自在に連結されたものとして構成されるが、スラット6は、平板状に形成される屋外側に偏倚する本体部6aと、該本体部6aに対して屋内側に偏倚する状態で本体部6aの上下両側に設けられる上下の連結部6b、6cとを備えて構成され、そして該上下の連結部6b、6c同士を前記オーバーラッピング結合することで、上下に隣接するスラット6同士が屋内外方向に揺動自在に連結されることになる。
因みに、隣接するスラット6同士の連結構造としては、「インターロック結合」と総称して表現されることが多いが、近時、上側連結部6bが下側連結部6cに内包される形態の連結構造を狭義の「インターロック結合」と称し、遮煙機能を備えたシャッター装置において採用されることが多い本実施の形態のように、上側連結部6bが下側連結部6cに内包される状態の連結構造を「オーバーラッピング結合」と称して区別する場合がある。本発明が実施できるシャッターカーテン3としては、スラット同士が通常知られた各種の連結構造によって連結されたものであればよいことは言うまでもない。
そしてシャッターカーテン3は、左右両端縁部がガイドレール2に形成のガイド溝Xに遊嵌状に嵌入(内嵌)することになるが、本実施の形態のガイドレール2は、鋼材を押し出し成型することで一体形成された肉厚の押出型材として構成されたものとなっている。因みにガイドレール2としては、押出型材として一体形成されたものに限定されず、例えば複数の鋼板を必要形状に曲げ加工する等したもの同士を溶着等により一体化して形成したものであっても良いことは勿論である。
因みに、隣接するスラット6同士の連結構造としては、「インターロック結合」と総称して表現されることが多いが、近時、上側連結部6bが下側連結部6cに内包される形態の連結構造を狭義の「インターロック結合」と称し、遮煙機能を備えたシャッター装置において採用されることが多い本実施の形態のように、上側連結部6bが下側連結部6cに内包される状態の連結構造を「オーバーラッピング結合」と称して区別する場合がある。本発明が実施できるシャッターカーテン3としては、スラット同士が通常知られた各種の連結構造によって連結されたものであればよいことは言うまでもない。
そしてシャッターカーテン3は、左右両端縁部がガイドレール2に形成のガイド溝Xに遊嵌状に嵌入(内嵌)することになるが、本実施の形態のガイドレール2は、鋼材を押し出し成型することで一体形成された肉厚の押出型材として構成されたものとなっている。因みにガイドレール2としては、押出型材として一体形成されたものに限定されず、例えば複数の鋼板を必要形状に曲げ加工する等したもの同士を溶着等により一体化して形成したものであっても良いことは勿論である。
前記ガイドレール2は、ガイド溝Xの溝底面部を構成する溝底片部2aと、該溝底片部2aの屋内側端縁部から左右方向内方に向けて延出する屋内側の第一溝側片部2bと、溝底片部2aの屋外側端縁部から左右方向内方に向けて延出する屋外側の第二溝側片部2cとを備えて構成されている。この場合に第二溝側片部2cは、ガイド溝Xの溝開口端縁部Xyにまでは至らず第一溝側片部2bの左右方向中間部位までの長さに設定されている。
そして前記第一溝側片部2bの左右方向中間部位には、第二溝側片部2cの左右方向内側端縁部2fよりも左右方向内側に位置する状態で屋外側に向けて第一突出片部2eが突出形成されている一方、第二溝側片部2cの左右方向内側端縁部2fからは屋内側(第一溝側片部2b側)に向けて第二突出片部2gが突出形成されたものとなっている。つまり、第一溝側片部2bに形成される第一突出片部2eは、第二溝側片部2cに形成される第二突出片部2gに対して左右方向内側に偏倚する状態で設けられ、これら第一、第二突出片部2e、2gの先端縁部2h、2iの屋内外方向の間隔がガイド溝Xの最小の溝幅Zとなるよう構成される。
そして前記第一溝側片部2bの左右方向中間部位には、第二溝側片部2cの左右方向内側端縁部2fよりも左右方向内側に位置する状態で屋外側に向けて第一突出片部2eが突出形成されている一方、第二溝側片部2cの左右方向内側端縁部2fからは屋内側(第一溝側片部2b側)に向けて第二突出片部2gが突出形成されたものとなっている。つまり、第一溝側片部2bに形成される第一突出片部2eは、第二溝側片部2cに形成される第二突出片部2gに対して左右方向内側に偏倚する状態で設けられ、これら第一、第二突出片部2e、2gの先端縁部2h、2iの屋内外方向の間隔がガイド溝Xの最小の溝幅Zとなるよう構成される。
また前記第二突出片部2gの左右方向内側端縁部2fには、屋内側が開口したコ字形の配設金具7が取り付けられているが、該配設金具7の左右方向内側の脚片部7aは、前記第一溝側片部2bの左右方向内側端縁部2dと左右方向同位置となるよう構成されている。因みに本実施の形態の配設金具7は、二部材により構成されているが、一部材で構成しても良いことは勿論である。
さらに本実施の形態においては、第一溝側片部2bと、配設金具7の左右方向内側の脚片部7aとには、屋内外の化粧板8、9が被覆する状態で取れ付けられているが、屋外側化粧板9のガイド溝X内にまで嵌入するよう折曲形成された溝内片部9aの屋外側面には、後述する遮煙材10の基部10aが取り付けられたものとなっており、かかる構成にすることにより、遮煙材10が、前記配設金具7の溝開口端側に配された状態での配設がなされたものとなっている。因みに遮煙材10としては、配設金具7に直接取り付けたものとしても良いことは言うまでもない。
そして本実施の形態においては、屋内外の化粧板8、9のガイド溝X内にまで嵌入するよう折曲された溝内片部8a、9aの折曲コーナー部位がガイド溝Xの実質的な溝開口端縁部Xyとなるよう構成されている。
さらに本実施の形態においては、第一溝側片部2bと、配設金具7の左右方向内側の脚片部7aとには、屋内外の化粧板8、9が被覆する状態で取れ付けられているが、屋外側化粧板9のガイド溝X内にまで嵌入するよう折曲形成された溝内片部9aの屋外側面には、後述する遮煙材10の基部10aが取り付けられたものとなっており、かかる構成にすることにより、遮煙材10が、前記配設金具7の溝開口端側に配された状態での配設がなされたものとなっている。因みに遮煙材10としては、配設金具7に直接取り付けたものとしても良いことは言うまでもない。
そして本実施の形態においては、屋内外の化粧板8、9のガイド溝X内にまで嵌入するよう折曲された溝内片部8a、9aの折曲コーナー部位がガイド溝Xの実質的な溝開口端縁部Xyとなるよう構成されている。
前記スラット6は、前述したように屋外側に偏倚した平板状の本体部6aと、屋内側に偏倚した上下の連結部6b、6cとを備えて構成され、下側連結部6cに対して上側連結部6bが内嵌する状態で連結される前述したオーバーラッピング結合による連結により隣接するスラット6同士を上下に一連状に連結したものとなっている。
そして本実施の形態においては、上下に連結された隣接スラット6同士の相対的な横ズレ防止をするため、上側連結部6aには、左右方向外側端縁部部位を切り欠いた切り欠き部6dが形成されている一方、下側端縁部6bの左右方向外側端縁部部位には、前記切欠き部6dに対応した部位を折曲可能にすべく切り欠き溝6eが形成され、該切り欠き溝6eより左右方向外側に残る部位がズレ防止片部6fとなって、前記オーバーラッピング結合される上側連結部6bの切り欠き部6d部位の左右方向内側端縁部(上側連結部6bの左右方向外側端縁部)6gに近接対向するよう折曲されたものになっており、これによって隣接スラット6同士の左右方向の横ズレが防止される構成になっている。
そして本実施の形態においては、上下に連結された隣接スラット6同士の相対的な横ズレ防止をするため、上側連結部6aには、左右方向外側端縁部部位を切り欠いた切り欠き部6dが形成されている一方、下側端縁部6bの左右方向外側端縁部部位には、前記切欠き部6dに対応した部位を折曲可能にすべく切り欠き溝6eが形成され、該切り欠き溝6eより左右方向外側に残る部位がズレ防止片部6fとなって、前記オーバーラッピング結合される上側連結部6bの切り欠き部6d部位の左右方向内側端縁部(上側連結部6bの左右方向外側端縁部)6gに近接対向するよう折曲されたものになっており、これによって隣接スラット6同士の左右方向の横ズレが防止される構成になっている。
さらに本実施の形態のスラット6の上下連結部6b、6cには、前記上下の連結部6b、6cに形成される切り欠き部6d、切り欠き溝6eよりも左右方向内側に位置して上下の凹状半部6h、6iが形成されるが、該凹状半部6h、6iは、隣接するスラット6同士を連結するためオーバーラッピング結合した連結部6b、6c部位において左右方向略同一部位に形成されており、これによって凹状半部6h、6i同士は、隣接するスラット6同士を連結した状態では共通(重複、重合)した一体の凹溝状態のものとなって本発明の凹状部6lを構成している。
そして該凹状部6lは、シャッターカーテン3が風圧を受けて撓むことがない平常状態(通常状態)において、ガイド溝X内に納まったもの(ガイド溝Xから突出しないもの)であって、前記第一突出片部2eが凹状部6lの左右方向中間部において遊嵌状に嵌入するよう左右方向の長さが設定され、これによってスラット6(シャッターカーテン3)は、凹状部6lの左右長さに対応する分、ガイドレール2に対して左右方向に相対移動できるよう構成されたものとなっていて、シャッターカーテン3が日常の開閉作動において左右方向に偏倚したような場合に、凹状部6lの左右両端縁部に第一突出片部2eが安易に当接して干渉することを回避できるように構成されていると共に、凹状部6lがガイド溝X内に嵌入していることで開口部Eにおいて視認できない構成になっている。
そして該凹状部6lは、シャッターカーテン3が風圧を受けて撓むことがない平常状態(通常状態)において、ガイド溝X内に納まったもの(ガイド溝Xから突出しないもの)であって、前記第一突出片部2eが凹状部6lの左右方向中間部において遊嵌状に嵌入するよう左右方向の長さが設定され、これによってスラット6(シャッターカーテン3)は、凹状部6lの左右長さに対応する分、ガイドレール2に対して左右方向に相対移動できるよう構成されたものとなっていて、シャッターカーテン3が日常の開閉作動において左右方向に偏倚したような場合に、凹状部6lの左右両端縁部に第一突出片部2eが安易に当接して干渉することを回避できるように構成されていると共に、凹状部6lがガイド溝X内に嵌入していることで開口部Eにおいて視認できない構成になっている。
この様に構成されるシャッターカーテン3の開口部Eに露出する部位が風圧を受けて屋内外方向に撓んだ場合に、該シャッターカーテン3のガイドレール2に遊嵌する左右方向外側部位は、前記屋内外の撓み方向の移動に、該撓んだことによる左右方向内側への移動が加味された傾斜状態で変位することになるが、この変位が大きくなると、凹状部6lの左右方向外側端縁部が、第一突出片部2eの左右方向外側端縁部に係止する状態となり、この係止状態になることで、スラット6(シャッターカーテン3)のガイド溝Xからの前記係止による抜け止めがなされることになり、而して、凹状部6lの左右方向外側端縁部が本発明の係止部6jに相当し、第一突出片部2eの左右方向外側端縁部が本発明の係止受け部2jに相当するものとなっている。
因みに係止部6jは、上下の連結部6b、6cがオーバーラッピング結合した部位の凹状半部6h、6iの端部として形成されるものであるため強度アップが図れることになる。
因みに係止部6jは、上下の連結部6b、6cがオーバーラッピング結合した部位の凹状半部6h、6iの端部として形成されるものであるため強度アップが図れることになる。
そして前記シャッターカーテン3が風圧を受けて撓み変形をして係止部6jが係止受け部2jに係止したシャッターカーテン3の抜け止め状態となったとき、凹状部6lは左右方向内側に移動することになるが、該移動した凹状部6lの左右方向内側端縁部6kは、ガイド溝X内に位置することになってガイド溝Xの溝開口端縁部Xyから左右方向内側にはみ出ることがない設定になっている。この場合に、シャッターカーテン3が撓みのない平常状態において、係止受け部2jが形成される第一突出片部2eが凹状部6lに嵌入した状態になっており、この平常状態から、シャッターカーテン3が撓んで前記係止部6jが係止受け部2jに係止して抜け止め状態に変位する場合に、係止受け部2jが凹状部6lに嵌入した状態からの変位であるため、係止部6jの係止受け部2jに対する係止が迅速かつ確実になる。
しかもこの平常状態において、凹状部6lに嵌入する第一突出片部2eの先端縁部2hと凹状部6lとのあいだの隙間Sが、連結部6b、6cと溝開口端縁部Xyの屋内側面(具体的には屋内側化粧板8の溝内片部8a)とのあいだの隙間Kよりも大きい(S>K)設定となっており、これによって、シャッターカーテン3が平常の開閉作動時等において屋内側に振れた際に、スラット6の連結部6b、6cが、前記溝開口端縁部Xyの屋内側面に当接する本来の状態の当接に先行して、第一突出片部2eが凹状部6lに当接することになって異音が発生したりする等の不具合発生の防止が図れることになる。
しかもこの平常状態において、凹状部6lに嵌入する第一突出片部2eの先端縁部2hと凹状部6lとのあいだの隙間Sが、連結部6b、6cと溝開口端縁部Xyの屋内側面(具体的には屋内側化粧板8の溝内片部8a)とのあいだの隙間Kよりも大きい(S>K)設定となっており、これによって、シャッターカーテン3が平常の開閉作動時等において屋内側に振れた際に、スラット6の連結部6b、6cが、前記溝開口端縁部Xyの屋内側面に当接する本来の状態の当接に先行して、第一突出片部2eが凹状部6lに当接することになって異音が発生したりする等の不具合発生の防止が図れることになる。
そして、シャッターカーテン3が風圧を受けてさらに撓んで係止部6jが係止受け部2jに係止した抜け止め状態になったとき、スラット6(シャッターカーテン3)は、スラット6の凹状部6lよりも左右方向内側部位がガイドレール2の屋内外何れか一方の溝開口端縁部Xy部位に当接する傾斜姿勢になるが、この屋内外方向に変位する傾斜姿勢は、係止部6jの係止受け部2jへの係止部位を凡そ基準(支点)とする状態の傾斜変位となる。
しかもこの傾斜姿勢に変位した抜け止め姿勢において、スラット6がガイドレール2の溝開口端縁部Xyに当接する部位が、凹状部6lのように切り欠かれることでスラット厚(スラット6の屋内外方向の厚さ)が薄くなった部位ではなく、切り欠きがなくスラット厚が薄くなることのない本体部6a部位での当接となるため、抜け止め時の負荷を確りと受けることができて強度低減のないものにできることになる。
因みにこのものでは、シャッターカーテン2の抜け止めを、従来のように耐風フックを用いることなくできるようにしているため、ガイドレール2の左右方向の長さを短いものにできガイドレール2のコンパクト化に寄与できるものとなる。
しかもこの傾斜姿勢に変位した抜け止め姿勢において、スラット6がガイドレール2の溝開口端縁部Xyに当接する部位が、凹状部6lのように切り欠かれることでスラット厚(スラット6の屋内外方向の厚さ)が薄くなった部位ではなく、切り欠きがなくスラット厚が薄くなることのない本体部6a部位での当接となるため、抜け止め時の負荷を確りと受けることができて強度低減のないものにできることになる。
因みにこのものでは、シャッターカーテン2の抜け止めを、従来のように耐風フックを用いることなくできるようにしているため、ガイドレール2の左右方向の長さを短いものにできガイドレール2のコンパクト化に寄与できるものとなる。
具体的に、このシャッターカーテン3の撓み方向が、シャッターカーテン3が屋内側に向く風圧(正圧)を受けて屋内側に向けて撓んだものであるときには、前記係止部6jが係止受け部2jに係止することに合わせて、図8(A)に示すように、ガイド溝X内に位置する凹状部6lよりも左右方向内側の連結部6b、6cが、ガイド溝Xの屋内側の溝開口端縁部Xy部位、つまり屋内側化粧板8の溝開口端縁部Xyのコーナー部8b部位に当接し、かつ凹状部6lよりも左右方向外側の本体部6a部位が、係止受け部2jを構成する第一突出片部2eよりも左右方向外側において第二溝側片部2cに設けた第二突出片部2gの先端縁部2iに当接する傾斜状の抜け止め状態となるよう構成される。
この結果、シャッターカーテン3が屋内側に向く風圧を受けて屋内側に向けて撓んだ場合に、抜け止め時の負荷を、係止部6jが係止受け部2jに係止する部位を挟んだ左右両側部位においてガイドレール2の屋内外の第一、第二溝側片部2b、2cでも受けることになって、負荷の分散化が図れ、強度アップに寄与できることになる。
この結果、シャッターカーテン3が屋内側に向く風圧を受けて屋内側に向けて撓んだ場合に、抜け止め時の負荷を、係止部6jが係止受け部2jに係止する部位を挟んだ左右両側部位においてガイドレール2の屋内外の第一、第二溝側片部2b、2cでも受けることになって、負荷の分散化が図れ、強度アップに寄与できることになる。
これに対し、シャッターカーテン3の撓み方向が、シャッターカーテン3が屋外側に向く風圧(負圧)を受けて屋外側に向けて撓んだものであるときには、前記係止部6jが係止受け部2jに係止することに合わせて、図8(B)に示すように、ガイド溝X内に位置する凹状部6lよりも左右方向内側の本体部6aが、ガイド溝Xの屋外側の溝開口端縁部Xy部位、つまり屋外側化粧板9の溝開口端縁部Xyのコーナー部9b部位に当接し、かつ凹状部6lよりも左右方向外側の連結部6b、6c部位が、係止受け部2jを構成する第一突出片部2eよりも左右方向外側において連結部6b、6cの屋内側の左右方向外側端縁部6mが、第一溝側片部2bに当接する抜け止め状態となるよう構成される。
この結果、シャッターカーテン3が屋外側に向く風圧を受けて屋外側に向けて撓んだ場合に、抜け止め時の負荷を、前述した屋内側に撓んだ場合と同様、係止部6jが係止受け部2jに係止する部位を挟んだ左右両側部位においてガイドレール2の屋内外の第一、第二溝側片部2b、2cでも受けることになって、負荷の分散化が図れ、強度アップに寄与できることになる。
この結果、シャッターカーテン3が屋外側に向く風圧を受けて屋外側に向けて撓んだ場合に、抜け止め時の負荷を、前述した屋内側に撓んだ場合と同様、係止部6jが係止受け部2jに係止する部位を挟んだ左右両側部位においてガイドレール2の屋内外の第一、第二溝側片部2b、2cでも受けることになって、負荷の分散化が図れ、強度アップに寄与できることになる。
一方、前記遮煙材10の基部10aは、ガイド溝Xにおける溝開口端縁部Xyの屋外側部位に配され、該基部10aからゴム質弾性を有した襞状部10bが溝奥かつ屋内側に向けて延出しているが、該襞状部10bの先端縁部10cが略U字形(V字形)に折り返し形成されされており、該先端縁部10cが本体部6aの平板状の屋外側面(カーテン面)に当接することになってガイドレール2とシャッターカーテン3とのあいだの屋外側の隙間を封止した遮煙(防煙)機能を発揮することになる。
そしてこの場合に、遮煙材10のシャッターカーテン3に対する当接が、該シャッターカーテン3の抜け止めをするべく凹状部6lが形成される屋内側ではなく屋外側になっている結果、シャッターカーテン3に遮煙材10の襞状部10bが当接することによる遮煙効果が、凹状部6lに関係することなく発揮できることになって優れたものとなる。
そしてこの場合に、遮煙材10のシャッターカーテン3に対する当接が、該シャッターカーテン3の抜け止めをするべく凹状部6lが形成される屋内側ではなく屋外側になっている結果、シャッターカーテン3に遮煙材10の襞状部10bが当接することによる遮煙効果が、凹状部6lに関係することなく発揮できることになって優れたものとなる。
さらにこのものでは、襞状部先端縁部10cの本体部6aに対する当接部位が、前述したようにシャッターカーテン3が撓み変位して傾斜する際の傾斜支点部位となる係止受け部6j部位となっおり、これによって風圧を受けてシャッターカーテン3が屋内外に撓んだ抜け止め状態において、襞状部10bの本体部6aに対する当接姿勢が大きく変化することが回避され、高い遮煙機能を発揮できることになると共に、襞状部10bを、平常時において本体部6aに可及的に近接させた配置にできることになって、その分、ガイドレール2の屋内外方向の幅を肉薄にできることになってガイドレール2のコンパクト化にも寄与することになる。
叙述の如く構成された本実施の形態において、ガイドレール2に案内されて開閉移動するシャッターカーテン3が全閉状態において強風による風圧を受けて撓んだ場合に、前記ガイドレール2に設けた係止受け部2jに、スラット6に設けた凹状部6lに形成される係止部6jが係止することでシャッターカーテン3のガイドレール2からの抜け止めがなされることになるが、この場合に、シャッターカーテン3が撓んでいない平常状態において、係止受け部2jが係止部6jよりも左右方向内側部位において凹状部6lに嵌入したものとなっている結果、該係止受け部2jが凹状部6lに嵌入している分、ガイド溝Xの屋内外方向の溝幅を小さいものにできることになってガイドレール2の屋内外方向の幅を幅狭にするコンパクト化が図れる。しかも係止受け部2jが凹状部6lに嵌入したままの状態で係止部6jの係止受け部2jに対する係止ができることになって迅速で確実な抜け止め機能が発揮されることになる。
しかもこのものでは、係止受け部2jが形成される第一突出片部2eが、ガイド溝Xの屋内外方向一方側の溝側面から屋内外方向他方側に向けて突出形成されたものであって、平常状態で凹状部に嵌入している結果、係止受け部の構造が簡単でガイドレールのコンパクト化に寄与できることになる。
そのうえこのものでは、シャッターカーテン3が撓むことのない平常状態において、凹状部6lに嵌入する第一突出片部2eの先端縁部2hと凹状部6lとのあいだの隙間Sが、連結部6b、6cと溝開口端縁部Xyの屋内側面(具体的には屋内側化粧板8の溝内片部8a)とのあいだの隙間Kよりも大きい(S>K)設定となっている結果、シャッターカーテン3が平常の開閉作動時等において屋内側に振れた際に、スラット6の連結部6b、6cが、前記溝開口端縁部Xyの屋内側面に当接する本来の当接に先行して、第一突出片部2eが凹状部6lに当接することになって異音が発生したりする等の不具合発生の防止が図れ、シャッターカーテン3の通常のものとして設定される開閉作動がそのまま維持されることになる。
さらにこの場合に、凹状部6lが、係止受け部2jが形成される第一突出片部2eに対して左右方向移動可能になるよう左右方向に長い長尺状のもので形成されている結果、シャッターカーテン3が通常の開閉作動をする際において、該シャッターカーテン3が左右方向に偏倚したような場合に、直ちに係止部6jが係止受け部2jに当接してシャッターカーテン3の円滑な開閉作動に支障を来すことがない。
そのうえこのものでは、シャッターカーテン3が撓むことのない平常状態において、凹状部6lに嵌入する第一突出片部2eの先端縁部2hと凹状部6lとのあいだの隙間Sが、連結部6b、6cと溝開口端縁部Xyの屋内側面(具体的には屋内側化粧板8の溝内片部8a)とのあいだの隙間Kよりも大きい(S>K)設定となっている結果、シャッターカーテン3が平常の開閉作動時等において屋内側に振れた際に、スラット6の連結部6b、6cが、前記溝開口端縁部Xyの屋内側面に当接する本来の当接に先行して、第一突出片部2eが凹状部6lに当接することになって異音が発生したりする等の不具合発生の防止が図れ、シャッターカーテン3の通常のものとして設定される開閉作動がそのまま維持されることになる。
さらにこの場合に、凹状部6lが、係止受け部2jが形成される第一突出片部2eに対して左右方向移動可能になるよう左右方向に長い長尺状のもので形成されている結果、シャッターカーテン3が通常の開閉作動をする際において、該シャッターカーテン3が左右方向に偏倚したような場合に、直ちに係止部6jが係止受け部2jに当接してシャッターカーテン3の円滑な開閉作動に支障を来すことがない。
さらにシャッターカーテン3の抜け止め状態において、凹状部6lは、凹状部6lの左右方向内側端縁部6kがガイド溝の溝開口端縁部Xyから突出しない長さに設定され、そして凹状部よりも左右方向内側の本体部6a部位がガイド溝の撓み方向側の溝開口端縁部Xy部位に当接することになる結果、前記シャッターカーテン3の抜け止め状態でスラット6は、凹状部6lよりも左右方向内側の本体部6aの切り欠きのない部位においてガイドレール2の溝開口端縁部Xy部位に当接することになって、例えば肉薄となる凹状部6l部位が溝開口端縁部Xy部位に当接する場合のようにスラットの強度維持が損なわれてしまうことがなく、耐風圧強度の向上が図れることになる。
またスラット6は、シャッターカーテン3が屋内外方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部6lよりも左右方向内側の連結部6b、6cまたは本体部6aが溝開口端縁部Xy部位となる屋内外化粧板8、9のコーナー部8b、9b部位に当接することになる。
この場合において、撓み方向が屋外側である場合には凹状部6lよりも左右方向外側となる溝奥側の連結部6b、6cの先端縁部6mが第一溝側片部2bに当接し、撓み方向が屋内側である場合には凹状部6lよりも左右方向外側となる溝奥側の本体部6aが第二突出片部2gに当接することになる結果、スラット6は、係止部6jが係止する係止受け部2jを挟んだ左右両側において屋内外でガイドレール2に支持されることになって抜け止め時の負荷を分散支持できることになって抜け止め強度の向上を図ることができる。
しかも撓み方向が屋内側である場合、凹状部6lよりも左右方向外側となる溝奥側の本体部6aが第二突出片部2gに当接することになる結果、凹状部6lのない屋外側において本体部のガイドレール2側への当接が確実にできることになって安定した抜け止めがなされると共に、第二突出片部2gよりも溝開口端縁部Xy側部位のスペースを遮煙材10等の部材の配設スペースとして有効利用することができる。
この場合において、撓み方向が屋外側である場合には凹状部6lよりも左右方向外側となる溝奥側の連結部6b、6cの先端縁部6mが第一溝側片部2bに当接し、撓み方向が屋内側である場合には凹状部6lよりも左右方向外側となる溝奥側の本体部6aが第二突出片部2gに当接することになる結果、スラット6は、係止部6jが係止する係止受け部2jを挟んだ左右両側において屋内外でガイドレール2に支持されることになって抜け止め時の負荷を分散支持できることになって抜け止め強度の向上を図ることができる。
しかも撓み方向が屋内側である場合、凹状部6lよりも左右方向外側となる溝奥側の本体部6aが第二突出片部2gに当接することになる結果、凹状部6lのない屋外側において本体部のガイドレール2側への当接が確実にできることになって安定した抜け止めがなされると共に、第二突出片部2gよりも溝開口端縁部Xy側部位のスペースを遮煙材10等の部材の配設スペースとして有効利用することができる。
尚、本発明は、前記実施の形態のものに限定されないことは勿論であって、屋内外の方向を逆にしたものであっても実施することができ、さらには遮煙材10のないものであっても実施することができる。遮煙材10がない場合のガイドレール2としては、例えば図9(A)(B)に示す他例のもののように、第二突出片部2gの先端縁部から第三溝側片部2kを溝開口端縁部Xy側に延出したものや、第二溝側片部2cをそのまま溝開口端縁部Xy側に延出したものとし、そして第二突出片部2gを中途部位から突出したものとしたものであっても勿論良い。
本発明は、ビル、倉庫、家屋等の建物の出入り口等の開口部に建て付けられる建物用シャッター装置として利用することができる。
1 シャッター装置
2 ガイドレール
2b 第一溝側片部
2c 第二溝側片部
2e 第一突出片部
2g 第二突出片部
2j 係止受け部
3 シャッターカーテン
4 巻取りドラム
5 開閉機
6 スラット
6a 本体部
6b 上側連結部
6c 下側連結部
6j 係止部
6l 凹状部
X ガイド溝
Xy 溝開口端縁部
2 ガイドレール
2b 第一溝側片部
2c 第二溝側片部
2e 第一突出片部
2g 第二突出片部
2j 係止受け部
3 シャッターカーテン
4 巻取りドラム
5 開閉機
6 スラット
6a 本体部
6b 上側連結部
6c 下側連結部
6j 係止部
6l 凹状部
X ガイド溝
Xy 溝開口端縁部
Claims (8)
- 屋内外を仕切る開口部の左右に設けられるガイドレールと、該ガイドレールのガイド溝に左右方向両端縁部が遊嵌状に嵌入する状態で昇降案内されて開口部の開閉をするシャッターカーテンと、該シャッターカーテンを巻装する巻き取り体とを備え、
前記シャッターカーテンは、隣接するスラットの上下に対向する連結部同士を屋内外方向揺動自在に連結することで形成され、
風圧を受けて屋内外方向に撓んだシャッターカーテンのガイドレールからの抜け止めを、前記連結部に設けた凹状部の左右方向外側端縁部に形成される係止部が、ガイド溝の屋内外方向一方側の溝側片部に設けた係止受け部に係止することで行うように構成してなる建物用シャッター装置において、
前記凹状部には、シャッターカーテンが撓んでいない平常状態で、係止部よりも左右方向内側部位に係止受け部が嵌入していることを特徴とする建物用シャッター装置。 - 係止受け部は、ガイド溝の屋内外方向一方側の溝側面から屋内外方向他方側に向けて突出形成され、該係止受け部が平常状態で凹状部に嵌入していることを特徴とする請求項1記載の建物用シャッター装置。
- 凹状部は、平常状態で嵌入する係止受け部に対して左右方向移動可能になるよう左右方向に長い長尺状に形成されることを特徴とする請求項1または2記載の建物用シャッター装置。
- 凹状部の左右方向の長さは、係止部が係止受け部に係止したシャッターカーテンの抜け止め状態で凹状部の左右方向内側端縁部がガイド溝の溝開口端縁部から突出しない長さであり、
スラットは、前記シャッターカーテンの抜け止め状態で、連結部の凹状部よりも左右方向内側部位がガイド溝の撓み方向側の溝開口端縁部に当接することを特徴とする請求項3記載の建物用シャッター装置。 - スラットは、上下の連結部が屋内側に偏倚し、該上下の連結部間の本体部が屋外側に偏倚したものであり、
係止受け部は、ガイド溝の屋内側溝側片部から突出する第一突出片部に形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の建物用シャッター装置。 - スラットは、シャッターカーテンが屋外方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の本体部がガイド溝の屋外側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の連結部がガイド溝の第一突出片部よりも溝奥側の屋内側溝側片部側部位に当接することを特徴とする請求項4を引用する請求項5記載の建物用シャッター装置。
- スラットは、シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態では、凹状部よりも左右方向内側の連結部がガイド溝の屋内側の溝開口端縁部に当接し、凹状部よりも左右方向外側の本体部がガイド溝の第一突出片部よりも溝奥側の屋外側溝側片部側部位に当接することを特徴とする請求項4を引用する請求項5記載の建物用シャッター装置。
- ガイド溝の屋外側溝側片部には、第一突出片部よりも溝奥側位置から屋内側溝側片部側に向けて第二突出片部が突出形成され、
シャッターカーテンが屋内方向に撓んだ抜け止め状態での本体部の屋外側溝側片部側への当接は前記第二突出片部であることを特徴とする請求項7記載の建物用シャッター装置。
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