JP5478429B2 - 建築用シャッター装置の耐風構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の出入り口部や窓部等の開口部に設けられる建築用シャッター装置の耐風構造の技術分野に関するものである。
一般に、建築用シャッター装置のなかには、上下方向複数枚のスラットを揺動自在に連結してシャッターカーテンを構成し、該シャッターカーテンの上端部を開口部上方に回転自在に支持された巻取りドラムに連結するとともに、シャッターカーテンの左右両端部を、開口部の左右両端に立設され、屋内外一対の溝側片を備えた案内レールの案内溝に遊嵌し、巻取りドラムの正逆回転に伴いシャッターカーテンが案内レールに案内される状態で上下動して開口部を開閉するように構成したものがある。このようなものにおいて、台風襲来時の強風等によりシャッターカーテンが煽られた場合、シャッターカーテンが案内レールから抜出る惧れがあり、シャッター装置が例えば窓サッシの屋外側に設けられた場合では、屋外側に向けて膨出して抜出ることが想定される。そこで、耐風手段として、金属製の案内レールの屋内外の溝側片のうち屋外側の溝側片に、シャッターカーテン側(屋内側)に向けて突出する係止片をレール長方向に長く形成する一方、シャッターカーテンを構成するスラットの左右両端部に、屋内側に向けて凹設された抜止め凹部が形成された樹脂製の耐風フックを設けて、シャッターカーテンが屋外側に膨出する撓み姿勢となることに伴い、耐風フックに形成される抜止め凹部の左右方向外方(案内溝の溝奥側)の側片(切片)が案内レールの係止片に係止してシャッターカーテンを抜止めするようにしたもの(特許文献1)や、各スラット同士の連結部である屋外側に突出する上、下側連結片部の左右両端部(案内レール遊嵌部)に、屋内側に向けて凹状の抜止め凹部を形成し、シャッターカーテンが屋外側に膨出する撓み姿勢に変姿することに伴い、抜止め凹部の左右方向外方の切片が金属製の案内レールの係止片に係止してシャッターカーテンを抜止めするもの(特許文献2)等が提唱されている。
特開2002−201876号公報 特開2008−14072号公報
前記特許文献1、2において形成される抜止め凹部は、各係止片に係止する左右方向外方の切片はスラット面に対して直交方向を向く状態で形成され、案内レールの係止片との係止が確実になるように構成する一方、左右方向内方の切片は、抜止め凹部を左右方向内方ほど溝浅とするよう傾斜状に切欠かれ、シャッターカーテンの撓み姿勢から元姿勢への変姿において、案内レールの係止片が前記傾斜状の切片にガイドされる状態で抜止め凹部から抜出すことで、シャッターカーテンの元姿勢への変姿が円滑になるようにしている。しかるに、特許文献1のものは、耐風フックを複数用意し、これらを適宜箇所のスラットの左右両端部にそれぞれ取付ける分、部品点数が増加してコストアップするという問題や、案内レールへの嵌入量(溝深さ)を大きくしなければならないという問題がある。さらには、抜止め凹部が樹脂製であるためシャッターカーテンの元姿勢への変姿が円滑になるという利点があるものの、シャッターカーテンの抜止めについては、係止片との係止力を充分に確保できないという問題もある。
ところで、前記特許文献2のものにおいて、スラットは、薄板平板状の金属材をロールフォーミングして形成されており、抜止め凹部は湾曲状となった上、下側連結片部に対し、屋外側から屋内外方向中間部に至る部位を切欠き加工することにより形成されて充分な係止力を確保でき、しかも、前記切欠き加工は、連結片部の板厚が薄い分、比較的容易で、安価に形成することができる。これに対し、スラットのなかには、例えばアルミ材を押し出し加工することにより形成されるものがあり、この場合に、連結片部が前記特許文献2とは異なり所定の板厚を存するものがある。このように板厚の厚い連結片部を備えたものでは、前記特許文献2のような形状の抜止め凹部、つまり、スラット面に対して直交方向を向く切片と、傾斜方向を向く切片とを備えた抜止め凹部を、屋内側に向けて凹状に切欠き加工する場合では、高い技術が要求されて作業性に劣り、コスト高になるという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開閉方向複数枚の金属製のスラットを揺動自在に連結したシャッターカーテンの両側部を、開口部両側に設けられる案内レールの案内溝に遊嵌してなる建築用シャッター装置において、案内溝を構成する屋内外一対の溝側片のうち、少なくとも一方の溝側片に、シャッターカーテン側に向けて突出する係止片をレール長方向に長く形成する一方、スラット同士の連結部の案内溝遊嵌部を打ち抜いて打ち抜き凹部を形成し、シャッターカーテンが屋内外方向一方に膨出する撓み姿勢に変姿することに伴い、案内レールの係止片が打ち抜き凹部内に落ち込み、案内溝の溝深さ方向に対向する打ち抜き凹部の第一、第二切片のうち溝奥側に位置する第一切片に係止する構成とするとともに、スラットの案内溝遊嵌部に、シャッターカーテンが撓み姿勢から元姿勢に変姿する過程で、係止片を打ち抜き凹部から抜出す方向にガイドするガイド面が形成された樹脂製の端部材を設けて、係止片と打ち抜き凹部の第二切片との干渉を規制したことを特徴とする建築用シャッター装置の耐風構造である。
請求項2の発明において、スラットは、平板長尺状の本体部と、本体部の短尺方向両端縁部に形成される湾曲状の一対の連結片部とを備え、打ち抜き凹部は、屋内外方向積層状に連結される連結片部のうち、屋内外方向一方に露出する連結片部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建築用シャッター装置の耐風構造である。
請求項3の発明において、端部材は、案内溝の溝奥側に延出してスラット本体部の屋内外方向一方の面に固定されるベース片が形成され、ベース片には溝奥側に突出し、案内レールの溝底片に干渉してスラットと溝底片との干渉を規制する保護片が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の建築用シャッター装置の耐風構造である。
請求項4の発明において、端部材は、スラット同士の連結部の側部端面に対向してスラットの位置ズレを規制する位置ズレ規制片が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の建築用シャッター装置の耐風構造である。
請求項5の発明において、端部材は、スラットの側部端面に当接して端部材の位置決めをする位置決め片が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の建築用シャッター装置の耐風構造である。
請求項6の発明において、シャッターカーテンは、巻取りドラムに巻装されるものとし、端部材は、巻装方向先側ほど屋内外方向の板厚が薄くなり、かつ、巻装方向先端の屋内外方向一方のコーナー部が湾曲状の円弧面に形成され、打ち抜き凹部の巻装方向先側に近接配設されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の建築用シャッター装置の耐風構造である。
請求項1の発明とすることにより、撓み姿勢のシャッターカーテンの抜止めを強固に行える一方で、撓み姿勢から元姿勢への変姿作動を円滑、かつ、静粛に行なうことがができる。
請求項2の発明とすることにより、打ち抜き凹部を容易に形成できる。
請求項3の発明とすることにより、端部材の固定が確実に行なえるうえ、部材の兼用化を果せる。
請求項4の発明とすることにより、位置ズレ規制手段を別途設けることなく、スラットの左右方向の位置ズレ防止が図れて、部材の兼用化が図れる。
請求項5の発明とすることにより、端部材を位置精度よくスラットに固定できて、ガイド面の位置精度を高めることができる。
請求項6の発明とすることにより、シャッターカーテンに端部材を設けるものでありながら、シャッターカーテンを、巻形を乱したり、巻太りすることなく巻取りドラムに巻装することができる。
建築用シャッター装置の屋外側からの正面図である。 図2(A)、(B)はそれぞれシャッターカーテンの一部を切欠いた側面図、屋外側からの正面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれ図2(A)、(B)の一部を拡大した側面図、正面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれスラットの側面図、スラットの一部を切欠いた屋外側からの正面図である。 図5(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)はそれぞれ通気用端部材の平面図、側面図、正面図、側面図、底面図、背面図、図5(F)のX−X断面図である。 図6(A)は要部拡大正面図、図6(B)、(C)はそれぞれ案内レールへの遊嵌状態を説明する平面断面図である。 図7(A)はシャッターカーテンの抜け止め状態を説明する平面断面図、図7(B)、(C)はシャッターカーテンの撓み姿勢から元姿勢への変姿状態を説明する平面断面図である。 シャッターカーテンの巻取りドラムへの巻装状態を説明する側面図である。 第二の実施の形態における建築用シャッター装置の屋外側からの正面図である。 第二の実施の形態におけるシャッターカーテンの巻取りドラムへの巻装状態を説明する側面図である。 図11(A)、(B)はそれぞれ第三の実施の形態におけるシャッターカーテンの一部を切欠いた拡大側面図、屋外側からの拡大正面図である。
以下、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は住宅の窓部に設けられるバランス式(手動式)の建築用のシャッター装置であって、該シャッター装置1は、住宅の開口部(窓部)に引き違い式に設けられる左右一対のサッシ窓(図示せず)の屋外側に設けられている。前記シャッター装置1を構成するシャッターカーテン2は、後述するように、左右方向に長い複数枚のスラットを揺動自在な状態で上下方向に一連状に連結することにより構成されている。前記シャッターカーテン2の上端縁部は、躯体開口部の上方に配されるシャッターケース3に正逆回転自在に内装される巻取りドラム4に連結されて、巻取りドラム4の正逆回転に伴い巻取り、巻出しされるように構成されている。そして、シャッターカーテン2は、引下ろし操作(閉鎖操作)をすることに伴い、巻取りドラム4から巻出されて下方移動して開口部を閉鎖する全閉姿勢となり、引上げ操作(開放操作)することに伴い、巻取りドラム4に巻取られて上方移動して開口部を開放する全開姿勢となるように構成されている。このとき、シャッターカーテン2の左右両側縁部は、開口部屋外側の左右に立設された案内レール5の案内溝5aに遊嵌(嵌挿)されており、これら案内レール5に沿ってシャッターカーテン2の開閉作動がなされるように構成されている。
また、前記巻取りドラム4には、シャッターカーテン2の巻出し(閉鎖作動)に伴い、該巻出されたシャッターカーテン2の自重にバランスする付勢力を蓄勢するバランス弾機4aが介装されている。これによって、シャッターカーテン2は、下方に引き下げる閉鎖操作がなされることにより、自重閉鎖するとともにバランス弾機4aが蓄勢され、上方へ引き上げる開放操作がなされることにより、バランス弾機4aの付勢力を受ける状態で開口部を開放するように構成されており、これらの基本構成は何れも従来通りとなっている。
前記案内レール5はアルミ型材により一体形成されており、屋内外一対の溝側片5b、5cと溝底片5dとを備え、躯体開口部側が開口する案内溝5aを備えた平面視コ字形状に形成されている。そして、各溝側片5b、5cの開口側端部にはモヘア6が嵌入する凹溝状のモヘアポケット5e、5fがレール長方向に長く形成されている。ここで、これらモヘアポケット5e、5fは、案内溝5aの溝深さ方向(左右方向)に対向する一対の側片により構成されるが、シャッターカーテン2が強風に煽られたときシャッターカーテン2が膨出する方向となる屋内外方向一方(本実施の形態では屋外側)の溝側片5cのモヘアポケット5fは、案内溝5aの溝奥側の側片5gが溝開口側の側片5hよりも屋内方向に長く突出形成されており、該モヘアポケット5fの溝奥側の側片5gが、耐風手段を構成する本発明の係止片に相当しており、以後、係止片5gとして説明する。
一方、前記シャッターカーテン2は、主として二種類のスラットを用いて構成されている。前記主たるスラットとしては、一般に汎用されるスラットであって、開口部を目隠し状に閉鎖する閉塞用スラット7と、前記閉塞用スラット7とは異形となり、開口部を閉鎖した状態で通気、採光機能を果すよう構成された通気用スラット8とを用いて構成されている。そして、シャッターカーテン2は、上下方向中間部から上方に至る部位については複数枚の閉塞用スラット7により構成され、下方部位は複数枚(本実施の形態では六枚)の通気用スラット8により構成されている。さらに、本実施の形態のシャッターカーテン2は、シャッターカーテン2の最下端であって、最下端に位置する通気用スラット8の下方に座板スラット9が連結されている。
前記閉塞用スラット7は、金属製板材(スティール)をロールフォーミングすることによって形成される左右方向長尺体であって、一般的なシャッターカーテンに用いられる汎用タイプのものが採用されている。つまり、閉塞用スラット7は、上下方向中間部の本体部7aと、該本体部7aの上下端縁部の湾曲状の上、下側連結片部(インターロック片部)7b、7cとにより構成されている。前記本体部7aは屋内側に向けて膨出する湾曲部を備えて形成されており、開口部を目隠し状に覆うように構成されている。また、上、下側連結片部7b、7cは側面視ロール形状となって本体部7aよりも屋外側に突出して形成されており、隣接する閉塞用スラット7同士は、上側スラット7の下側連結片部7cと下側スラット7の上側連結片部7bとを、左右方向にスライド嵌入することにより内外積層状態となって揺動自在なインターロック連結がなされる構成となっており、本実施の形態では、下側連結片部7cが屋外側に露出する積層状態で連結されている。
尚、10は樹脂製の閉塞用端部材であって、閉塞用端部材10は任意の閉塞用スラット7であって、あいだに二枚の閉塞用スラット7をおいた閉塞用スラット7の左右両端部にそれぞれ固定されており、シャッターカーテン2の左右両側部に先行して閉塞用端部材10が案内レール5の溝底片5aに当接して、シャッターカーテン2の円滑な開閉作動を実現するとともに、閉塞用スラット7の保護部材、および、消音部材として機能するように構成されている。
さらに、上下に隣接する閉塞用スラット7同士の連結部には、左右両端部(案内レール5の案内溝5aへの遊嵌部)に位置し、耐風手段を構成する抜止め凹部7dがそれぞれ切欠き形成されている。これら抜止め凹部7dは、後述するように、シャッターカーテン2が台風による強風等に煽られて屋外側に膨出する撓み姿勢になった場合に、案内レール5の係止片5gに係止して案内レール5からの抜止めをするように構成されている。前記抜止め凹部7dは、予め各スラット7の上、下側連結片部7b、7cの両者に屋外側から屋内外方向中間部に至る部位をそれぞれ切欠いて形成された貫通孔を、スラット7同士をインターロック連結することにより連通状とすることで構成されている。前記抜止め凹部7dは、左右方向(案内溝5aの溝深さ方向)に対向する第一、第二切片7e、7fを備え、平面視において屋内外方向他方である屋内側に向けて凹状となるように形成されている。そして、抜止め凹部7dの左右方向外方(案内溝5aの溝奥側)の第一切片7eは、シャッターカーテン2のカーテン面に対して直交状に切欠かれている一方、左右方向内方(案内溝5aの溝開口側)の第二切片7fは、抜止め凹部7dの屋内側への溝深さが左右方向内方ほど溝浅となるよう傾斜状に切欠き形成されている。さらに、抜止め凹部7dの左右方向外方には、上側連結片部7bに切欠かれた切欠き片と、下側連結片部7cに形成された押し潰し部とにより構成される位置規制部7gが形成されていて、上下の閉塞用スラット7を連結したとき、閉塞用スラット7の左右方向の位置ズレを防止するように構成されている。
尚、閉塞用スラット7は、特許文献2に記載の抜止め凹部7d、および、位置規制部7gの構成がそのまま採用されたものとなっているので、閉塞用スラット7同士の連結構成、抜止め凹部7dによるシャッターカーテンの抜止め構成、位置規制部7gによる位置規制構成についての詳細な説明は省略する。
また、前記通気用スラット8は、アルミニウム(アルミ材)を押し出し加工することにより形成される左右方向長尺体であって、所定板厚L1を存した平板状の本体部8aと、該本体部8aの上下端縁部(短尺方向両端縁部)の上、下側連結片部(インターロック片部)8b、8cとを備えて形成されている。
前記上、下側連結片部8b、8cは、本体部8aに対して屋外側に向けて突出形成されており、互いにインターロック連結可能に形成されているとともに、閉塞用スラット7の上、下側連結片部7b、7cに対してもインターロック連結可能な形状に形成されている。そして、隣接する通気用スラット8同士は、互いの上、下側連結片部8b、8c同士を左右方向にスライド嵌入することにより、内外積層状態となって揺動自在なインターロック連結がなされるように構成されており、本実施の形態では、下側連結片部8cが屋外側に露出する積層状態で連結されている。
さらに、通気用スラット8の本体部8aの屋内外面には、それぞれ屋内外方向に向けて突出する左右方向に長い屋内側リブ8d、屋外側リブ8eが上下方向に複数並列して形成されている。これら屋内外側リブ8d、8eは、それぞれ本体部8aに対して直交方向に突出し、かつ、上下方向同位置において形成されている。
そして、本体部8aの上下方向に並列する屋内外側リブ8d、8eの所定箇所における対向間には、左右方向複数箇所に位置して屋内外方向に貫通する通気、採光用の貫通孔8fが打ち抜き形成されている。前記複数の貫通孔8fは予め開設箇所、大きさを設定することにより、通風、採光機能を充分に発揮することができるものでありながら、本体部8aの強度が損なわれることがないように形成されている。さらに、これら貫通孔8fを打ち抜くことにより形成されるバリは、打ち抜き方向先端側の屋内外何れかのリブ8dまたは8eに沿って形成されるように構成されており、屋内外何れかのリブ8dまたは8eを超えて外部に露出することがなく、バリ取り作業が不要になるように構成されている。
尚、前記通気用スラット8は、前述したように本体部8aが上、下側連結片部8b、8c形成位置に対して屋内側に偏倚しており、上側連結片部8bと本体部8aとのあいだの屋外側面には、本体部8aよりも屋外側に偏倚して下方に突出する雨水誘導突起8gが左右方向長尺状に一体形成されている。これによって、通気用スラット8の屋外側面に降りかかって付着した雨水等を雨水誘導突起8gが下方に向けて誘導して、貫通孔8fが開設されている本体部8a側に雨水等が流れ込むのを防止するように構成されている。
また、通気用スラット8は、隣接する通気用スラット8同士をインターロック連結した状態において、屋外側に露出する下側連結片部8cの左右両端部(案内溝5a遊嵌部)には、耐風手段を構成する打ち抜き凹部8hが予め打ち抜き形成されている。前記打ち抜き凹部8hは、後述するように、上側連結片部8bがインターロック連結されたときに、シャッターカーテン2の撓み姿勢において案内レール5の係止片5gに係止して案内レール5からの抜止めをする抜止め凹部の構成部材となるように構成されている。
前記打ち抜き凹部8hは、図4(B)に示すように、下側連結片部8cの下端部から平板状の本体部8aに至る部位を、本体部8aに対して直行する方向に打ち抜くことにより、本体部8a下端部を溝底片8iとし、左右方向(案内溝5aの溝深さ方向)に対向する第一、第二切片8j、8kを側片とする凹部が形成されるが、このとき、第一、第二切片8j、8kは、溝底片8i形成位置よりも屋外側に突出しており、溝底片8iに対して屋内外方向直交状の側片となっている。これによって、打ち抜き凹部8hは、正面視において上方に向けて凹状で、図6(B)に示すように、平面視において屋内外方向他方である屋内側に向けて凹状となるように形成されている。
尚、打ち抜き凹部8hの形成位置は、通気用スラット8と閉塞用スラット7とを連結したとき、閉塞用スラット7の抜止め凹部7dの第一切片7eと、通気用スラット8の打ち抜き凹部8hの第一切片8jとが同位置となるように設定されている。
そして、各通気用スラット8の本体部8a下端部における屋外側面には、下側連結片部8cに形成された左右の打ち抜き凹部8hの上方に位置して本発明が実施された通気用端部材11(本発明の端部材)がそれぞれ固定されている。
ここで、各通気用スラット本体部8aの左右端部に固定される通気用端部材11は、左右勝手違いのものを線対称状に固定する構成となっており、ここでは、図2(B)、図3(B)において、通気用スラット8の左側に固定される通気用端部材11を基準として説明し、通気用スラット8の右側に固定される通気用端部材11については説明を省略する。
前記通気用端部材11は樹脂材により一体的に型成形されており、略四角形状に形成され、通気用スラット本体部8aに固定されるベース片11aを備えて構成されている。そして、ベース片11aの右端部(案内溝5aの溝開口側)には、下端部ほど屋外側に突出(膨出)するガイド突片11bが形成されている。前記ガイド突片11bはベース片11aとの間を傾斜状の平滑面とすることで、左右方向内方(案内溝5aの溝開口側、右側)ほど屋外側に突出する傾斜面に形成されており、該部位が本発明のガイド面11cに相当している。前記ガイド面11cは、ガイド突片11aを下端側ほど屋外側に突出して形成することにより、下端側ほど面積が大きくなるように構成されている。
このように、通気用端部材11は、ガイド面11cの左方(案内溝5aの溝奥側)にベース片11aが延出しており、ベース片11aの左方には、通気用スラット8の左側端面(側部端面)に左側から突当たり、通気用端部材11の通気用スラット8への位置決めをする位置決め片11dが屋内側に向けて突出形成されている。また、位置決め片11dの左側端部には、通気用スラット8への取付け状態で通気用スラット8の側部よりも溝奥側に突出する保護片11eが、上下方向円弧形状として一体形成されている。そして、保護片11eは、通気用スラット8(シャッターカーテン2)の側部に先行して案内レール5の溝底片5dに干渉することで、通気用スラット8と溝底片5dとの当接を規制し、これによって、シャッターカーテン2の円滑な開閉作動を実現するとともに、通気用スラット8の保護部材、および、消音部材として機能するように構成されている。
さらに、通気用端部材11は、ベース片11aの左側端部から下方に向けて延出し、通気用スラット8同士の連結部の左側端(側部端面)に左側から突当たり、通気用スラット8の位置ズレを規制をする位置ズレ規制片11fが一体形成されている。前記位置ズレ規制片11fは、基端部に屋内外方向肉薄状の肉薄部11gが形成されており、先端側の肉厚状部が通気用スラット8同士の連結部に対向して位置ズレ規制をするように構成されている。尚、位置ズレ規制片11fは肉厚状の下端部が、肉薄状とすることで可撓性を備えた肉薄部11gを支点として屋内外方向に弾性変形自在となるように形成されている。
また、通気用端部材11は、ベース片11aの左側端部から屋外側に向けて突出するバランス片11hが形成されているが、バランス片11hはガイド突片11bとは所定間隙を存し、しかも、ガイド突片11bと同形状となるべく、下端部ほど大きく膨出するように形成されている。これによって、通気用端部材11は、側面視で上端部(巻取りドラム4への巻装方向先側)ほど屋内外方向の板厚が薄くなるように形成されている。尚、ベース片11aは屋外側部位が屋内側部位よりも下方に延出するべく段差状に形成されている。これによって、ガイド突片11b、ガイド面11c、バランス片11hとはベース片11aの屋内側下端縁よりも下方に延出して形成されている。
さらに、ベース片11aの屋内側面には、屋内側に突出する左右方向に長い嵌合突片11iが上下方向二箇所に形成されており、通気用端部材11を通気用スラット本体部8aに固定する際に、これら嵌合突片11iを本体部8aの屋外側リブ8eのあいだに嵌入させることにより、嵌合突片11iの突出先端が通気用スラット本体部8aに突当たるように構成されている。
このように構成された通気用端部材11は、通気用スラット8同士をインターロック連結する前の段階で、予め各通気用スラット8に固定されるように構成されている。この場合に、通気用端部材11は、屋内側面を通気用スラット本体部8aの屋外側面の所定部位に対向せしめ、本体部8aの左側端面に対して位置決め片11dを左側から突当てるとともに、ベース片11aの屋内側下端縁と打ち抜き凹部8hの溝底片8iとを位置合わせし、ベース片11a屋内側面の嵌合突片11iを本体部8a下端側の屋外側リブ8eのあいだに嵌入させる状態でベース片11aを本体部8aに突当て、この状態において、ベース片11aの中央部に形成される薄板部11jを貫通するリベット12を、通気用スラット本体部8aの左側端部に開設された貫通孔8mに貫通して止着することにより、本体部8aに対して位置決め状に固定されるように構成されている。
このように固定することにより、通気用端部材11のガイド面11cは、下端縁が正面視で打ち抜き凹部8hの溝底片8iより下方に位置し、かつ、第二切片8kよりも左側(案内溝5aの溝奥側)に位置するように設定されている。さらに、ガイド面11c下端部における屋外側への突出位置(屋外側端位置)は、第二切片8kにおける屋外側端位置と同位置、または、第二切片8kの屋外側端位置よりも屋外側に突出するように設定されている。尚、ガイド面11cの配設位置は、閉塞用スラット7との連結がなされたとき、閉塞用スラット7の抜止め凹部7dの第二切片7fと同位置となるように設定されている。
また、前記固定状態において、通気用端部材11の位置ズレ規制片11fは肉厚状の下端部が下側連結片部8cの左側に対向するように設定されている。
そして、左右端部にそれぞれ閉塞用端部材10が固定された閉塞用スラット7の複数枚と、左右両端部にそれぞれ通気用端部材11が固定された通気用スラット8の複数枚と、最下端の座板スラット9とを連結することによりシャッターカーテン2が構成されるが、通気用スラット8同士の連結は、上側の通気用スラット8の左右方向一方の通気用端部材11の位置ズレ規制片11fの肉厚状の下端部を、肉薄部11gを支点として屋外側に向けて押しやって弾性変形させ、露出する下側連結片部8cに対して、下側の通気用スラット8の上側連結片部8bを左右方向においてスライド嵌合するように構成されており、これによって、位置ズレ規制片11fが邪魔をすることなく、容易にインターロック連結させることができるように構成されている。尚、位置ズレ規制片11fは、左側端部の屋内側面を傾斜状に切欠くことで誘導面11mが形成されており、下側連結片部8cと上側連結片部8bとの連結作業が容易になるように構成されている。
そして、スライド嵌合後(連結後)は、位置ズレ規制片11fを自由状態にすることで自動的に元姿勢に復帰するように構成されており、上側通気用スラット8の左右両端部に配される位置ズレ規制片11fの下端部が、上側通気用スラット8の下側連結片部8cと該下側連結片部8cの屋内側に積層する下側通気用スラット8の上側連結片部8bとの連結部における左右方向外方に対向し、これによって、各通気用スラット8の位置ズレを規制するように構成されている。
ここで、最下端の閉塞用スラット7と最上端の通気用スラット8とは、通気用スラット8を幅狭に形成することにより、閉塞用スラット7の位置規制部7gにより位置規制される状態で連結されている。そして、シャッターカーテン2の左右両端部を案内レール5の案内溝5aに遊嵌した状態では、各スラット7、8の左右端部に固定された閉塞用端部材10と通気用端部材11の保護片11eとは、案内レール5の溝底片5dに対して等間隔を存して近接対向するように構成されている。
このように連結された通気用スラット8同士の連結部は、下側連結片部8cの内側に上側連結片部8bが積層しており、図3(B)、図6(A)に示すように、正面視において打ち抜き凹部8h内に上側連結片部8bが露出する状態となっている。さらに、前述したように、打ち抜き凹部8hの上方には通気用端部材11が固定され、案内溝5aの左右方向内方(溝開口側)の第二切片8kの上方には、第二切片8kの左右方向外方(溝奥側)に隣接する状態でガイド面11cが位置している。これによって、打ち抜き凹部8h形成部位を平面視したとき、図6(B)に示すように、上側連結片部8bの屋外側面(外周面)を溝底片とし、下側連結片部8cを構成する板厚に相当する溝深さを有した凹部となるように構成されている。さらに、打ち抜き凹部8h形成部位の平面視において、前記上側連結片部8bの屋外側面(外周面)を溝底片とする凹部は、左右方向外方(案内溝5aの溝奥側)の側片は第一切片8jにより構成されるが、左右方向内方(案内溝5aの溝開口側)の側片は、第二切片8kよりも左右方向外方に位置し、第二切片8kと同位置にまで屋外側に突出する通気用端部材11のガイド面11cにより構成されて、閉塞用スラット7に形成される抜止め凹部7dと同様に、通気用スラット8の抜止め凹部として機能するように構成されている。つまり、通気用スラット8の抜止め凹部の左右方向内方の側片が、左右方向内方ほど抜止め凹部を溝浅とする傾斜状に形成されていて、後述するように、前記傾斜状のガイド面11cが、抜止め凹部に落ち込んだ案内レール5の係止片5gを抜止め凹部から抜出す方向にガイドするように構成されている。
このように構成されたシャッターカーテン2は、巻取りドラム4への巻取り、巻出しに伴い、案内レール5に沿って移動して開口部を開閉するが、このとき、通気用スラット8配設部位における案内レール5への遊嵌状態は、通常の使用状態(シャッターカーテン2の通常姿勢)では、図6(B)、(C)に示すように、左右方向の位置ズレがあったとしても、打ち抜き凹部8h(抜止め凹部)が案内レール5の案内溝5a内に位置するように設定されている。そして、シャッターカーテン2が開閉作動の過程で左右方向一方に偏倚した場合では、通気用スラット8の側部に先行して通気用端部材11の保護片11eが案内溝5aの溝底片5dに当接して、通気用スラット8の保護、異音の発生が防止されて、シャッターカーテン2の円滑、かつ、軽快な開閉作動がなされるように構成されている。
一方、全閉姿勢におけるシャッターカーテン2が強風に煽られて、サッシ窓の屋外側を閉鎖するシャッターカーテン2が屋外側に向けて膨出する撓み姿勢になった場合に、シャッターカーテン2の左右両側部が案内レール5から抜出ようとするが、通気用スラット8配設部位においては、図7(A)に示すように、通気用スラット8が屋外側に撓むことにより案内溝7a対して傾斜状となる状態で屋外側に引っ張られ、案内レール5の係止片5gが打ち抜き凹部8hにより構成される抜止め凹部に落ち込み、スラット面に対して直交面で構成される第一切片8jに係止することにより、通気用スラット8(シャッターカーテン2)が案内レール5から抜止めされるように構成されている。このとき、第一切片8jと係止片5gとの係止は金属材同士の係止となって高い係止強度を確保でき、確実な係止がなされるように構成されている。
そして、撓み姿勢のシャッターカーテン2が通常姿勢(元姿勢)に復帰する場合では、打ち抜き凹部8hの上方に設けられた樹脂製の通気用端部材11のガイド面11cが、第二切片8kと同位置にまで屋外側に突出し、かつ、第二切片8kよりも左側(案内溝5aの溝奥側)に位置して形成されているので、図7(B)に示すように、元姿勢への変姿の過程で、ガイド面11cが、第二切片8kに先行して、まず、案内レール5の屋外側のモヘアポケット5fの溝開口側の側片5hに干渉し、続いて、図7(C)に示すように、モヘアポケット5fの溝奥側の側片である係止片5gに干渉(当接)することで、打ち抜き凹部8hの第二切片8kとモヘアポケット5fの溝開口側の側片5h、係止片5gとの干渉が規制されるように構成されている。これによって、案内レール5の係止片5gは、抜止め凹部(打ち抜き凹部8h)から抜出す方向に傾斜する傾斜状のガイド面11cに沿って変姿して、スラット面に直交状の第二切片8kに干渉して引っ掛かるようなことなく抜止め凹部から抜出し、もって、通気用スラット8(シャッターカーテン2)が円滑に元姿勢に変姿するように構成されている。
このように、シャッターカーテン2が強風に煽られて撓み姿勢に変姿した場合では、金属製の打ち抜き凹部8hの第一切片8jが案内レール5の金属製の係止片5gに係止して強度の高い係止に基づく確実な抜止めがなされ、この状態から元姿勢に変姿する場合では、係止片5gに擦れる部分が、スラット面に対して直交面で構成される金属製の第二切片8jではなく、樹脂製のガイド面11cとなることにより、円滑、かつ、静粛に元姿勢に復帰できるように構成されている。さらに、この場合に、係止片5gは、上下方向に長いガイド面11cに摺接するので、摺接面積が大きくなって確実にガイドされるように構成されている。
因みに、本実施の形態では案内レール5の係止片5gが案内レール5の溝開口よりも溝奥側に形成されているが、係止片の形成位置は溝開口端等、何れの箇所に形成されていてもよく、何れの場合も、打ち抜き凹部8hの第一切片8jが係止片に係止してシャッターカーテン2を抜止めし、通気用端部材11のガイド面11cが係止片を抜止め凹部から抜出す方向にガイドして、シャッターカーテンを円滑に元姿勢に復帰させることができるように構成されている。
ところで、本実施の形態の巻取りドラム4は、全閉姿勢のシャッターカーテン2位置に対して屋外側となる位置に設けられており、シャッターカーテン2は、図8に示すように、全閉姿勢において屋外側を向く面(屋外側面)が巻取りドラム4に対して内側面となって巻装されるように構成されている。そして、通気用スラット8の屋外側面に通気用端部材11を固定した場合、シャッターカーテン2を巻取りドラム4に巻装した場合に巻形を損なうことが想定されるが、このものでは、通気用端部材11には、屋外側に突出するガイド突片11bと同形状のバランス片11hが左右方向所定間隙を存して形成されており、巻取りドラム4に巻装される際に、通気用スラット8の内側に配される通気用端部材11は、ガイド突片11bとバランス片11hとの両者が閉塞用スラット7に当接することで安定した状態で積層され、巻形を崩すような不具合が防止されている。
さらに、通気用端部材11は、ガイド突片11b(およびバランス片11h)が下側連結片部8cの屋外側位置と同位置になるよう突出させる必要があるが、通気用端部材11の屋内外方向の板厚は、巻取りドラム2への巻装方向先側(上端部)ほど薄く形成されていて、ベース片11aおよびガイド突片11bの上端部屋外側部を湾曲状の円弧面となるよう切欠いた切欠き部11kが形成されているとともに、板厚の厚い下端部は屋外側に突出する連結部に近接して配設されている。これによって、巻取りドラム4に巻装されたときの巻形が一層整えられるとともに、巻太りが防止されるように配慮されている。
そのうえ、通気用スラット8は、枚数を調整(本実施の形態では六枚と)して、シャッターカーテン2の全開姿勢において、通気用スラット8が巻取りドラム4の外周上で互いに積層することがないように構成されている。これによって、シャッターカーテン2に主たる閉塞用スラット7とは異形となる通気用スラット8を連結することで通気、採光機能を十分発揮することができる一方で、巻取りドラム4に巻取られた状態で巻形を乱す惧れのある異形のスラット8は巻取りドラム4の最外周に巻取られて、巻取りドラム4の巻太りが一層防止されて、シャッターケース3のコンパクト化を損なうことがないように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、建築用シャッター装置1は、開閉方向複数枚の金属製の閉塞用、通気用の各スラット7、8を揺動自在に連結したシャッターカーテン2の両側部を、開口部両側に設けられる案内レール5の案内溝5aに遊嵌するように構成されている。そして、このものでは、案内レール5の案内溝5aを構成する屋外側の溝側片5cに、シャッターカーテン2側に向けて突出する係止片5gをレール長方向に長く形成する一方、通気用スラット8同士の連結部の案内溝5aへの遊嵌部を打ち抜いて、屋内側に向けて凹状の打ち抜き凹部8hを形成し、シャッターカーテン2が屋外側に膨出する撓み姿勢に変姿することに伴い、案内レール5の係止片5gが、打ち抜き凹部8h内に落ち込み、案内溝5aの溝深さ方向に対向する打ち抜き凹部の第一、第二切片8j、8kのうち溝奥側に位置する第一切片8jに係止する構成となっている。さらに、通気用スラット8の案内溝5aへの遊嵌部には、打ち抜き凹部8hに落ち込んだ係止片5gを抜出す方向にガイドするガイド面11cが形成された樹脂製の通気用端部材11が設けられていて、シャッターカーテン2が撓み姿勢から元姿勢に変姿する過程で、打ち抜き凹部8hの第二切片8kが案内レール5の係止片5gに干渉するのが規制され、第二切片8kに係止片5gが引っ掛かるような不具合がない。この結果、通気用スラット8が組込まれたシャッターカーテン2の撓み姿勢における案内レール5からの抜止めが、金属材同士の大きな係止力で強固に行なうことができるとともに、撓み姿勢となった状態から元姿勢に変姿する作動を円滑、かつ、静粛にすることができ、機能性に優れた建築用シャッター装置1とすることができる。
このように、本発明を実施することにより、操作性に優れた建築用シャッター装置1を提供することができるが、さらにこのものにおいて、通気用スラット8は、平板状の本体部8aと、本体部8aの上下端縁部の湾曲状の上、下側連結片部8b、8cとを備え、上側通気用スラット8の下側連結片部8cと下側通気用スラット8の上側連結片部8bとが内外方向に積層状に連結される構成であるが、打ち抜き凹部8hは、屋外側に露出する下側連結片部8cを板面に対して直交方向に打ち抜いて形成する構成としたので、打ち抜き凹部8hを容易に形成することができる。
さらに、本発明が実施されたものにあっては、樹脂製の通気用端部材11は、ガイド面11cから案内溝5aの溝奥側に向けて延出するベース片11aを備えており、該ベース片11aが通気用スラット本体部8aの屋外側面に固定されているので、端部材11(ガイド面11c)の本体部8aへの固定を確実に行なえる。さらに、ベース片11aには、通気用スラット8の側部に先行して案内レール5の溝底片5dに干渉する保護片11eが一体形成されていて、通気用端部材11を耐風手段の構成部材、通気用スラット8の保護部材として機能させることができて、部材の兼用化を果せる。
しかも、このものにあっては、通気用端部材11に、下方に向けて延出し、通気用スラット8同士の連結部の側部端面に対向する位置ズレ規制片11fが形成されているので、位置ズレ規制手段を別途設けることなく、通気用スラット8の左右方向の位置ズレ防止が図れて、通気用端部材11を耐風手段の構成部材、通気用スラット8の位置ズレ防止部材として機能させることができて、部材の兼用化を果すことができ、機能性の高い建築用シャッター装置でありながら、構成の簡略化を図ることができる。
さらに、通気用端部材11は、ベース片11aの延出端部から屋外側に向けて突出して、通気用スラット本体部8aの側部端面に当接する位置決め片11dが形成されているので、通気用端部材11を位置精度よく本体部8aに固定できて、ガイド面11cの位置精度を高めることができる。
そのうえ、シャッターカーテン2は、巻取りドラム4に巻装されるものであり、通気用端部材11を設けることで巻形が乱れることが想定されるが、通気用端部材11は、巻装方向先側(上端部)ほど屋内外方向の板厚が薄くなり、かつ、巻装方向先端の屋内外方向一方のコーナー部が湾曲状の円弧面8kに形成されていて、屋外側に突出する上側連結片部8c(打ち抜き凹部8h)の上方に近接配設されているので、巻形を乱したり、巻太りすることなくシャッターカーテン2を巻取りドラム4に巻装することができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図9、10に示す第二の実施の形態のように構成することもできる。
前記第二の実施の形態のシャッターカーテン14は、前記第一の実施の形態において用いた閉塞用スラット7と通気用スラット8とによりシャッターカーテン14が構成されており、主たる閉塞用スラット7の上方に六枚の通気用スラット8が連結され、シャッターカーテン14の全閉姿勢において、通気用スラット8が開口部の上方に位置するように連結したこと以外は、前記第一の実施の形態と同様の構成となっている。
つまり、通気用スラット8には、それぞれ前記第一の実施の形態で用いられた通気用端部材11が設けられていて、通気用端部材11に形成されるガイド面(本発明のガイド部)11cが、通気用スラット8の下側連結片部8cに打ち抜き形成された打ち抜き凹部8hの第二切片8kよりも案内溝5aの溝底側に位置するように設定されている。そして、シャッターカーテン14が強風に煽られて撓み姿勢になった場合に、打ち抜き凹部8h(抜止め凹部)の第一切片8jが案内レール5の係止片5gに係止して抜止めされ、強風がやんだときには通気用端部材11のガイド面11cが係止片5gにガイドされながら元姿勢に復帰するように構成されている。これによって、撓み姿勢のシャッターカーテン14は、案内レール5からの抜止めを、金属材同士の大きな係止力で確実に行なえるものでありながら、元姿勢への復帰は、樹脂製のガイド面11cが係止片5gにガイドされることにより円滑、かつ、静粛となり、機能性に優れた建築用シャッター装置を提供できる。
このように構成した場合、シャッターカーテン14を巻取りドラムに巻装すると、主たるスラットとなる閉塞用スラット7の内側に、閉塞用スラット7とは異形で、しかも、左右両端部に通気用端部材11が固定された通気用スラット8が巻装されて、通気用端部材11付きの通気用スラット8が巻形に影響を与えることになるが、このものでは、通気用端部材11は、上端部に円弧面となる切欠き部11kが形成されるとともに、上端部ほど屋内外方向の板厚が薄くなるように形成され、しかも、通気用端部材11が屋外側に突出する通気用スラット8同士の連結部に近接して配設されている。このため、図10に示すように、巻乱れ、および、巻太りがなく、コンパクトな巻形を実現できる。
尚、図9、10において、第一の実施の形態と同様の部材については同様の符号を付すことにより詳細な説明を省略する
さらに、図11に示す第三の実施の形態のように構成することもできる。
第三の実施の形態のシャッターカーテン15は、閉塞用スラット7と通気用スラット8との間に、施錠用スラット16を連結したものとなっている。
前記施錠用スラット16は、通気用スラット8と同様にアルミ材を押し出し加工することにより長尺状に形成されている。前記施錠用スラット16は、上下方向中間部に位置する平板状の本体部16aと、該本体部16aの上下端縁部の上、下側連結片部(インターロック片部)16b、16cとを備えて構成されている。前記本体部16aの屋外側面には、通気用スラット8と同様の屋外側リブ16dが複数形成されており、通気用スラット8と統一感のある意匠となって意匠性の向上が図られている。また、上、下側連結片部16b、16cは、閉塞用スラット7の下側連結片部7c、通気用スラット8の上側連結片部8bとインターロック連結可能な形状に形成されている。
そして、施錠用スラット16は、閉塞用スラット7、通気用スラット8に対しそれぞれ左右方向からスライド嵌合させることにより揺動自在な状態でインターロック連結されている。
そして、施錠用スラット本体部16aの屋内側面には、図示しない施錠装置が設けられる支持片16eが一体形成されており、該施錠装置を、座板スラット9に設けられる施錠装置とともに施錠状態とすることにより、下端部に通気用スラット8の貫通孔8fが開設されるものでありながら防犯性に優れるように構成されている。
そして、このものでは、施錠用スラット16の位置規制をするための部材として、施錠用スラット16の下方に連結される通気用スラット8の本体部8a上方に設けた通気用端部材11を用いる構成となっており、これによって、部材を兼用化して部品点数の削減が図れるように構成されている。
つまり、通気用スラット8の左右両端部には、通気用端部材11を固定するための貫通孔8mの上方にもう一つ同様の貫通孔8nが予め形成されており、該貫通孔8nを用い、上下反転させた通気用端部材11をリベット17を用いて固定することにより、通気用端部材11の位置ズレ規制片11fが施錠用スラット下側連結片部16cと通気用スラット上側連結片部8bとの連結部に対向するように構成されており、これによって、施錠用スラット16の位置ズレ規制がなされている。
尚、最上端の通気用スラット8には、二つの通気用端部材11を予め固定し、前述したように、位置ズレ規制片11fを弾性変形させることにより、最上端の通気用スラット8に施錠用スラット16、下方に隣接する通気用スラット8をインターロック連結させることができる。
前記各実施の形態は、ガイド面が形成される端部材をアルミ材を押し出し加工して形成した通気用スラットにのみ固定する構成としているが、端部材を、従来汎用される閉塞用スラットに設けてもよく、この場合でも、上、下側連結片部に形成される抜止め凹部の第二切片に先行して、ガイド面が、案内レールの係止片に干渉するよう、端部材を閉塞用スラットに設ける構成とすることで、抜止め凹部を傾斜状に切欠く必要がないうえ、元姿勢への変姿が一層円滑で、しかも、静粛になるという利点がある。
本発明は、建築物の開口部に設けられるシャッター装置のシャッターカーテンが強風に煽られたような場合に、シャッターカーテンが案内レールから抜出るのを防止する耐風構造を安価に構成する場合に利用することができる。
1 シャッター装置
2 シャッターカーテン
3 シャッターケース
4 巻取りドラム
5 案内レール
5g 係止片
7 閉塞用スラット
7d 抜止め凹部
8 通気用スラット
8c 下側連結片部
8h 打ち抜き凹部
8j 第一切片
8k 第二切片
9 座板スラット
10 閉塞用端部材
11 通気用端部材
11a ベース片
11b ガイド突片
11c ガイド面
11d 位置決め片
11e 保護片
11f 位置ズレ規制片
12 リベット

Claims (6)

  1. 開閉方向複数枚の金属製のスラットを揺動自在に連結したシャッターカーテンの両側部を、開口部両側に設けられる案内レールの案内溝に遊嵌してなる建築用シャッター装置において、案内溝を構成する屋内外一対の溝側片のうち、少なくとも一方の溝側片に、シャッターカーテン側に向けて突出する係止片をレール長方向に長く形成する一方、スラット同士の連結部の案内溝遊嵌部を打ち抜いて打ち抜き凹部を形成し、シャッターカーテンが屋内外方向一方に膨出する撓み姿勢に変姿することに伴い、案内レールの係止片が打ち抜き凹部内に落ち込み、案内溝の溝深さ方向に対向する打ち抜き凹部の第一、第二切片のうち溝奥側に位置する第一切片に係止する構成とするとともに、スラットの案内溝遊嵌部に、シャッターカーテンが撓み姿勢から元姿勢に変姿する過程で、係止片を打ち抜き凹部から抜出す方向にガイドするガイド面が形成された樹脂製の端部材を設けて、係止片と打ち抜き凹部の第二切片との干渉を規制したことを特徴とする建築用シャッター装置の耐風構造。
  2. スラットは、平板長尺状の本体部と、本体部の短尺方向両端縁部に形成される湾曲状の一対の連結片部とを備え、打ち抜き凹部は、屋内外方向積層状に連結される連結片部のうち、屋内外方向一方に露出する連結片部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建築用シャッター装置の耐風構造。
  3. 端部材は、案内溝の溝奥側に延出してスラット本体部の屋内外方向一方の面に固定されるベース片が形成され、ベース片には溝奥側に突出し、案内レールの溝底片に干渉してスラットと溝底片との干渉を規制する保護片が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の建築用シャッター装置の耐風構造。
  4. 端部材は、スラット同士の連結部の側部端面に対向してスラットの位置ズレを規制する位置ズレ規制片が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の建築用シャッター装置の耐風構造。
  5. 端部材は、スラットの側部端面に当接して端部材の位置決めをする位置決め片が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の建築用シャッター装置の耐風構造。
  6. シャッターカーテンは、巻取りドラムに巻装されるものとし、端部材は、巻装方向先側ほど屋内外方向の板厚が薄くなり、かつ、巻装方向先端の屋内外方向一方のコーナー部が湾曲状の円弧面に形成され、打ち抜き凹部の巻装方向先側に近接配設されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の建築用シャッター装置の耐風構造。
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