JPS6357594B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は新規な耐風圧ドアアセンブリ用ガイド
およびそれを用いた耐風圧ドアアセンブリに関す
る。

［従来の技術］ 従来、ガレージなどには出入口がスラツト式の
シヤツターまたは連続したシート状の巻上カーテ
ンにより閉じられるドアが広く採用されている。
このようなドアのドアエプロンは、ドアが閉じら
れたとき出入口の両側に配置され、内側に向つて
開きかつ垂直方向に延びている溝などのガイドに
両側の端部が垂直に保持されている。

［発明が解決しようとする課題］ 通常は、もつとも広く採用されているような叙
上の形式のドアアセンブリで充分である。しかし
そのようなドアアセンブリは、強風にさらされた
ばあいドアエプロンが内側または外側方向に弓な
りに反りやすく、どんどんドアエプロンの端縁が
中央に寄り、ついにはガイドからはずれてしまう
こともよく見かける。そうしたばあいドアは完全
にちぎれてしまい、出入口を無防備のままにして
いる間ドア自体はセイフテイハザード（safety
hazard）となつている。

一方、従来よりガイドの開口部近辺やガイド内
にＵ字形溝の内部方向に突出する突条を設け、ド
アのスラツトの端部の突起と係合させることによ
り前記ガイドからのはずれを防止するものも知ら
れている（実公昭47−20127号公報、実公昭37−
27868号公報参照）。

しかしそれらのドアアセンブリはスラツトの端
部をガイド部分でいわば固定端のように支持した
まま風圧を受けるものであるため、スラツトおよ
びガイドに大きい曲げモーメントが生じ、とくに
衝撃的に風圧が加わつたときにスラツトやガイド
の固着ボルトを破損しやすいという問題がある。

そこで本発明者は叙上の欠点を排除し、高い風
圧に対しても耐えることのできるドアアセンブリ
の構成を提供するため鋭意研究を重ねた結果、ド
アエプロンの両側の端縁をガイドからはずれるこ
とがないようにかつあらかじめ定めた角度だけ撓
むことができるように、それぞれ特別な構造の垂
直方向のガイドに係止せしめることにより、叙上
の目的を達成しうるという事実を見出し、本発明
を完成するにいたつた。

［課題を解決するための手段］ すなわち本発明は、ガイドをドアポストに固定
するための取りつけフランジと、ドアカーテンの
側端を案内するための内側に向つて開口する断面
形状Ｕ字形溝を構成すべく対設されている側壁
と、該側壁の自由端もしくはその近辺からＵ字形
溝の内部方向に延びている係止フランジとを有
し、前記対設されている側壁が、風圧が加わつて
いないときに前記ドアカーテンの側壁の表側およ
び裏側に固着されている弾性装着材を摺動案内す
るための平行部と、該平行部と前記係止フランジ
との間に垂直に延びている、風圧下におけるドア
カーテンの弾性装着材をドアカーテンの撓み角を
許容しつつ保持するための凹溝部とからなる耐風
圧ドアアセンブリ用ガイドを要旨とするものであ
る。

さらに本発明は、前記耐風圧ドアアセンブリ用
ガイドと、両側端の表側および裏側に平行に固着
されている帯状の弾性装着材を有し、各側端およ
び装着材が前記ガイドのうちの１つのガイド内を
移動することかできるように保持されている垂直
移動ドアカーテンとからなり、前記装着材のもつ
とも外側の表面間の距離が凹溝内側間の距離より
も短かく、かつ係止フランジの内側間の距離より
も大きく、それにより風圧によりドアカーテンが
押圧されたときにドアカーテンの側端の自由な撓
みを許容しながら係止フランジが装着材を係止
し、ドアカーテンがガイドからはずれるのを防止
しうる耐風圧ドアアセンブリに関する。

［作用および発明の効果］ 本発明の耐風圧用ドアアセンブリ用ガイドは、
ドアエプロンの開閉時にはその平行部でドアエプ
ロンの弾性装着材を摺動自在に案内し、かつ閉鎖
時にドアエプロンを保持する。

一方、強風下においてドアエプロンが撓んでガ
イドの内側に寄つてくると、弾性装着材が係止フ
ランジと係合してドアエプロンが抜け出すのを防
止すると共に、凹溝内で弾性装着材のある程度の
垂直軸のまわりの回転を許容し、しかも弾性装着
材の弾発力で回転方向の衝撃力などを緩和する。

それにより強風下においてガイド、ガイドの固
定ボルトおよびガイドの支持反力を受けるドアエ
プロン自体を保護しうる。

なおガイドの自由端が前記係止フランジよりも
ドア出入口の内側に延びているときは、ドアエプ
ロンの撓みに適応するように、ガイドの自由端は
外側に向つて斜めに広がつているのが好ましい。

また前記垂直に延びている凹溝の水平方向の幅
が前記装着材の水平方向における幅よりも狭く形
成されているのが好ましく、それによりドアカー
テンが風圧をうけたときに装着材の少なくとも一
部が凹溝に入らずに残り、風圧がなくなつたとき
に装着材が容易に凹溝外に復帰することができ
る。

また前記凹溝のもつとも外側の端部が前記平行
な側壁からの遷移領域において次第に凹状になつ
ているのが好ましく、それにより該領域に隣接し
ている装着材の少なくとも一部がドアカーテンが
風圧により押圧されているとき該領域で圧縮状態
に保持されうる。

［実施例］ つぎに図面を用いて本発明の耐風圧ドアアセン
ブリ用ガイドおよび耐風圧ドアアセンブリの一実
施例を説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。

第１図は本発明を構成する一方のガイドとドア
カーテンの一部の水平断面図であり、ドアカーテ
ンが押圧されていない状態を示している。第２図
は第１図に示されるドアカーテンがもつとも内側
に撓められた状態を示す水平断面図である。第３
図は第１〜２図に示されるドアカーテンがもつと
も外側に撓められた状態を示す水平断面図であ
る。

第１図においてドアカーテンはドアエプロン４
を有しており、該ドアエプロン４は両端部５にお
いて垂直なガイド６により支えられており、該ガ
イド６はガイド６に平行に設けられた取りつけフ
ランジ８をボルトなどの適当な手段で係止するこ
とにより、ドアポスト７に固定される。

それぞれのガイド６は通常Ｕ字形の断面形状を
有しており、該Ｕ字形ガイド６の自由端１０の部
分から内側に向つて係止フランジ９が延びてい
る。自由端１０はドアエプロン４の動きに適応さ
せるために、図面に示されるように外側に向つて
広がつている。前記ガイド６は向いあう対称な位
置に配置された１対の凹溝１１を有しており、該
凹溝１１は平行なガイド溝からの遷移領域１５で
は次第に凹状となる。

第１図においては、ドアカーテンは自然な状態
にあり、ドアカーテンの両端部５はガイド溝６ａ
内に位置している。ドアエプロン４は通常の波形
板であり、各端部５には弾力性のある装着材１２
Ａおよび１２Ｂがそれぞれ装着されている。装着
材１２Ａ，１２Ｂの水平方向における幅ｙは、前
記凹溝１１の水平方向の幅ｘよりも狭い（第２
図）。装着材１２Ａ，１２Ｂは、たとえば編組さ
れた摩擦の小さいプラスチツク繊維材１４で覆わ
れた弾力性のあるプラスチツク１３からなる。装
着材１２Ａ，１２Ｂはリベツト打ちされるか他の
手段によりドアエプロンにしつかりと固着されて
いる。

ドアエプロン４とそれに装着される装着材１２
Ａ，１２Ｂは、間隔をあけて垂直に配置された２
つのガイドレール内を長手方向にスライドする。
そのような操作において、ドアカーテンは第１図
に示されるように配置されたガイドに沿つて垂直
方向に動く。しかしながら強風時には、ドアエプ
ロン４とガイド６との位置関係は第２図に示され
るようになり、ドアエプロン４が内側に撓めら
れ、両端部５はたがいに近づくように移動する。
その位置では、一方の装着材１２Ａはドアポスト
７に近い方の内側に向う係止フランジ９に押しつ
けられるようになり、そのためドアカーテンの端
部がガイドから引き剥がされるのが防止される。
他方の装着材１２Ｂは隣接する凹溝１１に係合し
ており、該凹溝１１はガイドからドアがはずれな
いようにドアの端部を補助的に係止するだけでな
く、ドアの端部がより自由に撓むことができるよ
うに構成されている。

第３図は第２図と同様の図面であるが、ドアが
第２図とは逆方向に最大に撓められている状態を
示している。この状態では装着材１２Ｂのもつと
も内側に突出している部分が凹溝１１に入つてい
るが、装着材１２Ａおよび１２Ｂはそれぞれの係
止フランジ９に係止されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に関して使用される端部ガイド
とドアカーテン部品の水平断面図、第２図は第１
図に示されるドアがもつとも内側に撓められた位
置にある状態の水平断面図、第３図は第１〜２図
に示されるドアがもつとも外側に撓められた位置
にある状態の水平断面図である。 （図面の主要符号）、４：ドアエプロン、５：
端部、６：ガイド、７：ドアポスト、９：係止フ
ランジ、１０：自由端、１１：凹溝、１２Ａ，１
２Ｂ：装着材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ガイドをドアポストに固定するための取りつ
   けフランジと、ドアカーテンの側端を案内するた
   めの内側に向つて開口する断面形状Ｕ字形溝を構
   成すべく対設されている側壁と、該側壁の自由端
   もしくはその近辺からＵ字形溝の内部方向に延び
   ている係止フランジとを有し、前記対設されてい
   る側壁が、風圧が加わつていないときに前記ドア
   カーテンの側壁の表側および裏側に固着されてい
   る弾性装着材を摺動案内するための平行部と、該
   平行部と前記係止フランジとの間に垂直に延びて
   いる、風圧下におけるドアカーテンの弾性装着材
   をドアカーテンの撓み角を許容しつつ保持するた
   めの凹溝部とからなる耐風圧ドアアセンブリ用ガ
   イド。 ２ 前記ガイドの自由端が外側に向つて広がつて
   いる特許請求の範囲第１項記載の耐風圧ドアアセ
   ンブリ用ガイド。 ３ 向いあつているドアポストに、垂直に固定さ
   れており、内側に向つて開口する断面形状Ｕ字形
   溝を構成すべく対設されている側壁を有し、該側
   壁の自由端もしくはその近辺からＵ字形溝の内部
   方向に延びる係止フランジを有しているガイド
   と、 両側端の表側および裏側に平行に固着されてい
   る帯状の弾性装着材を有し、各側端および装着材
   が前記ガイドのうちの１つのガイド内を移動する
   ことができるように保持されている垂直移動ドア
   カーテン とからなり、 前記対設されている側壁が、そのもつとも外側
   に、風圧が加わつていないときに弾性装着材を摺
   動案内するための平行部を有し、かつ該平行部と
   前記係止フランジとの間に、風圧下でドアカーテ
   ンが撓んでいるときに近接する装着材を部分的に
   収容してドアカーテンの側端が角度をもつて撓む
   ことを許容するための垂直に延びる凹溝を有して
   おり、 前記装着材のもつとも外側の表面間の距離が凹
   溝内側間の距離よりも短かくかつ係止フランジの
   内側間の距離よりも大きく、それにより風圧によ
   りドアカーテンが押圧されたときにドアカーテン
   の側端の自由な撓みを許容しながら係止フランジ
   が装着材を係止し、ドアカーテンがガイドからは
   ずれるのを防止しうる耐風圧ドアアセンブリ。 ４ 前記垂直に延びている凹溝の水平方向の幅
   が、前記装着材の水平方向における幅よりも狭い
   特許請求の範囲第３項記載の耐風圧ドアアセンブ
   リ。 ５ 前記凹溝のもつとも外側の端部が、前記平行
   な側壁からの遷移領域において次第に凹状になつ
   ており、該領域に隣接している装着材の少なくと
   も一部が、ドアカーテンが風圧により押圧されて
   いるときに該領域で圧縮状態に保持されるように
   構成されてなる特許請求の範囲第４項記載の耐風
   圧ドアアセンブリ。