JP5303514B2 - 建具 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載された建具では、室外側の障子レールと網戸レールとの間において、室外側の障子の下端縁に近接して立上げ部材が設けられている。この立上げ部材は、室外側の障子レールと網戸レールとの間の下枠および網戸レールに係合して取り付けられている。
また、下枠の網戸レールと立上げ部材と下枠底面部とで形成される凹状の溝には隙間が形成され、この隙間を通って虫等が屋内側に侵入する可能性もある。
以上の本発明によれば、面材が見込み方向屋外側へ移動したときの荷重が第1見付け面部に伝達され、さらに防虫部品を介して第2見付け面部にも伝達されることで、第1見付け面部および第2見付け面部の2つの見付け面部により面材の荷重を支持することができるため、各見付け面部にかかる荷重を低減することができ、枠体の破損及び変形を防止することができる。特に、閉鎖した面材の戸尻側端部において、第1見付け面部に作用する面材の荷重が大きくなるため、この位置に防虫部品を設けることで、枠体に作用する荷重を分散させて効果的に低減することができ。また、防虫部品が屋外凹溝部の隙間を埋めるように設けられていることで、虫等が屋外凹溝部を通って屋内側へ侵入するのを防止することができ、防虫性能を向上させることができる。
このような構成によれば、防虫部品の取付部を切欠きに挿入することで、防虫部品を簡単に上枠や下枠に取り付けることができるとともに、防虫部品の見込み寸法を確保しつつ枠の見込み寸法を抑制することができる。また、取付部が第1見付け面部の切欠きに挿入されることで、防虫部品の移動が規制されるため、簡単な構造で取付位置を維持させることができる。
このような構成によれば、突出部に防虫面材の屋内側側面が摺接することで、摩擦抵抗により防虫面材の移動を規制することができ、防虫面材が風等によって不意に開くことを防止することができる。
このような構成によれば、第1突起部が前記第1見付け面部に当接し、第2突起部が前記第2見付け面部に当接していることで、面接触と比較して、第1見付け面部および第2見付け面部との当接位置を第1突起部及び第2突起部に限定させることができ、面材の荷重を枠体に確実に伝達することができる。
このような構成によれば、防虫部品の係合爪部が屋外底面部の係合孔に係止されることで、防虫部品が上枠や下枠から外れることを防止することができ、防虫部品を取り付る際に、屋外凹溝部に対して本体部を見付け方向外側に圧入するだけで係合爪部も係合させることができ、容易かつ確実に防虫部品を取り付けることができる。
このような構成によれば、例えば、防虫面材が枠体から外れることを防止するための外れ止め用部品などが防虫面材の端部に設けられた場合に、この外れ止め用部品を傾斜面部に摺接させることで、防虫面材が閉鎖方向へ付勢されるため、防虫面材のスムーズな開閉を実現することができる。
図1および図2において、引違い窓1は、戸建て住宅等における外壁開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切る窓であって、上枠2、下枠3および左右の縦枠4を四周枠組みした枠体としての窓枠5と、この窓枠5の内部に左右開閉自在に支持された室内外一組の面材としての障子6,7と、室外側障子7よりも屋外側にて窓枠5に左右移動自在に支持された防虫面材としての網戸8とを備えて構成されている。
また、図2および図4に示すように、召合せ部Aの見込み方向外側の第1見付け面部35(第1見付け面部35における室内外障子6,7の開閉方向中間位置)には、切欠部351が形成され、召合せ部Aの見込み方向外側の屋外底面部36(屋外底面部36における室内外障子6,7の開閉方向中間位置)には、当該屋外底面部36を貫通する係止孔361が形成されている。
例えば、前記実施形態においては、室内外一対の障子6,7を有する引違い窓1を例示して説明したが、本発明の建具は、例えば、室内側障子6を窓枠5に移動不能に固定した外動片引き窓であってもよいし、固定障子に代えて壁パネル等の固定面材を有した外動片引き窓であってもよく、さらには、一対の可動面材が引き分け形式で開閉自在に支持された引き分け窓であってもよい。
さらに、前記実施形態では、第1突起部211を第1見付け面部35に当接させ、第2突起部213を第2見付け面部37に当接させる構成としたが、これに限られず、第1突起部211および第2突起部213を設けないで背面部29を第1見付け面部35に当接させ、下面部25、上面部26、側面部27、および傾斜面部28の屋外側端部を第2見付け面部37に当接させる構成としてもよい。
さらに、前記実施形態では、下枠3の枠本体3Aにおいて、下枠底面部31と屋外底面部36とが段差を有し、屋外底面部36が下枠底面部31よりも高い位置に設けられていたが、これに限らず、下枠底面部31と屋外底面部36とがフラットに形成されていてもよいし、下枠底面部31よりも屋外底面部36が低い位置に形成されていてもよい。
また、前記実施形態では、防虫部品20を下枠3に取り付けたが、上枠2に取り付けてもよいし、上枠2と下枠3の両方に取り付けてもよい。なお、上枠2に取り付ける際は、前記実施形態で説明した上下の方向性が逆になる。つまり、本発明における見付け方向内側とは、下枠3に取り付ける際は上方(上下方向上方)を意味し、上枠2に取り付ける際は下方(上下方向下方)を意味する。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (6)
- 上枠および下枠を有する枠体と、この枠体に左右開閉自在に支持される面材と、この面材よりも屋外側にて前記枠体に支持される防虫面材とを備えた建具であって、
前記上枠および前記下枠の少なくとも一方は、前記面材よりも屋外側に位置するとともに見付け方向内側に開口する屋外凹溝部を有して形成され、
前記屋外凹溝部は、底面を形成する屋外底面部と、この屋外底面部の屋内側で見付け方向内側に延出する第1見付け面部と、この第1見付け面部の屋外側に対向して見付け方向内側に延出する第2見付け面部とを有して構成され、
閉鎖した前記面材の戸尻側端部の見込み方向屋外側における前記屋外凹溝部には、当該屋外凹溝部と前記防虫面材との間の隙間を埋める防虫部品が設けられ、この防虫部品は、前記屋外凹溝部に圧入される本体部を有して構成されている建具。 - 前記防虫部品は、前記本体部から屋内側に突出する取付部を有して形成され、
前記取付部は、前記第1見付け面部に形成された切欠きに挿入されている請求項1に記載の建具。 - 前記防虫部品は、前記取付部から屋外側に突出する突出部を有して形成され、
前記突出部は、前記防虫面材の屋内側側面に摺接可能に設けられている請求項2に記載の建具。 - 前記防虫部品の本体部には、屋内側に突出する第1突起部と、屋外側に突出する第2突起部とが形成され、
前記第1突起部は、前記第1見付け面部の屋外側側面に当接可能に設けられ、前記第2突起部は、前記第2見付け面部の屋内側側面に当接可能に設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。 - 前記防虫部品の本体部には、前記屋外底面部に向かって突出する係合爪部が形成され、
前記係合爪部は、前記屋外底面部に形成された係合孔に係合可能に設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。 - 前記防虫部品の本体部は、前記面材の開閉方向両端部の見付け方向内側面が見付け方向外側に向けて勾配を有した傾斜面部を有し、この傾斜面部に前記防虫面材の一部が摺接可能に構成されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の建具。
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