JP5314642B2 - 建具 - Google Patents
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Description
特許文献1、2に記載された建具では、障子ストッパーの役割を担う戸当たりブロックまたはツマミ部材が縦枠に当接するように配置され、これらの戸当たりブロックまたはツマミ部材に障子の縦枠が当接して開放移動が規制される。
以上の本発明によれば、面材が開放された際に、枠体と当接部材とが少なくとも2段階で当接することで、当接部材にかかる荷重が複数段階かつ複数箇所に分散され、各当接部や被当接部にかかる荷重を緩和することができ、枠体および当接部材の破損を防止することができる。なお、当接部および被当接部を3組以上で構成した場合には、第2当接部と第2被当接部との当接によって、第2当接部および第2被当接部の少なくとも一方が変形することで、第3当接部と第3被当接部とが当接可能に構成されていればよく、第4の当接部および被当接部以降に関しても同様に、互いに順次当接していくように構成されていればよい。
このような構成によれば、面材を開放して傾斜当接面部と傾斜被当接面部とが当接した際、互いの当接力が面材の開放方向のみならず見込み方向にも作用することとなり、第1当接部や第1被当接部が変形しやすい状態となるとともに、傾斜当接面部と傾斜被当接面部とが摺接するような当接状態にすることもできるので、この後の第2当接部と第2被当接部とを確実に当接させることができ、複数段階の当接動作を確実に起こさせることができる。
このような構成によれば、第1当接部と第1被当接部とが当接した際に、樹脂製の第1当接部が変形しやすくなっているので、その後の第2当接部と第2被当接部とを確実に当接させることができる。また、枠体が樹脂製の場合、金属製と比較して剛性や強度が劣るものの、前述のように複数箇所に荷重を分散しやすくできるので、枠体の耐衝撃性を向上させて破損を防止することができる。
このような構成によれば、中空部を構成する見付け面部に第1当接部を形成することで、第1当接部が変形しやすくでき、枠体が変形しにくい材料で形成された場合であっても、第1当接部に第1被当接部が当接した際に見付け面部を中空部側に撓ませるような変形が生じやすくなり、その後の第2当接部と第2被当接部とを確実に当接させることができる。
図1および図2において、引違い窓1は、戸建て住宅等における外壁開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切る窓であって、上枠2、下枠3および左右の縦枠4を四周枠組みした枠体としての窓枠5と、この窓枠5の内部に左右開閉自在に支持された室内外一組の面材としての障子6,7と、屋外側障子7よりも屋外側にて窓枠5に左右移動自在に支持された網戸8とを備えて構成されている。屋内側障子6および屋外側障子7は、それぞれ上框11、下框12および左右の縦框13を四周框組みした内部に、ガラスパネル(複層ガラス)14を嵌め込んで構成されている。網戸8は、それぞれアルミ形材製の上框15、下框16および左右の縦框17を四周框組みした内部に防虫ネット18を取り付けて構成されている。
例えば、前記実施形態においては、室内外一対の障子6,7を有する引違い窓1を例示して説明したが、本発明の建具は、例えば、屋内側障子6を窓枠5に移動不能に固定した外動片引き窓であってもよいし、固定障子に代えて壁パネル等の固定面材を有した外動片引き窓であってもよく、さらには、一対の可動面材が引き分け形式で開閉自在に支持された引き分け窓であってもよいし、面材が上下開閉自在に設けられた上げ下げ窓であってもよい。
また、前記実施形態では、縦枠係止突起48が変形する例を示したが、障子ストッパー20の傾斜被当接面部27が変形する構成でもよいし、縦枠係止突起48と障子ストッパー20の両方が変形する構成でもよい。
さらに、前記実施形態では、2段階の当接により荷重を分散させる構成を示したが、これに限られず、3段階、4段階、またはそれ以上の段階に分けて当接させる構成としてもよい。例えば、3段階で当接させる場合は、第2当接部に第2被当接部が当接することで第2当接部または第2被当接部が変形し、この変形により第3当接部と第3被当接部とを当接させる構成とすればよい。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (4)
- 枠体と、この枠体に開閉自在に支持される面材と、開放した前記面材に当接して当該面材の開放移動を規制する当接部材とを備えた建具であって、
前記枠体は、前記当接部材と当接可能な第1および第2の当接部を含んだ複数の当接部を有して構成され、
前記当接部材は、前記第1および第2の当接部にそれぞれ当接する第1および第2の被当接部を含んだ複数の被当接部を有して構成され、
前記開放した面材が前記当接部材に当接した際に、前記第1当接部と前記第1被当接部とが当接して当該第1当接部および第1被当接部のうち少なくとも一方が変形することで、前記第2当接部と前記第2被当接部とが当接する建具。 - 前記第1当接部は、前記面材の開放方向に向かって互いが近づくように傾斜した一対の傾斜当接面部を有して形成され、
前記第1被当接部は、前記傾斜当接面部に当接可能な傾斜被当接面部を有して形成されている請求項1に記載の建具。 - 前記枠体が樹脂製であり、
前記第1当接部が変形することで、前記第2当接部と前記第2被当接部とが当接可能に構成されている請求項1または請求項2に記載の建具。 - 前記枠体には、見込み方向に対向する一対の見付け面部と、これら一対の見付け面部間に位置する中空部とが形成され、
前記第1当接部は、前記一対の見付け面部のうちの一方において、中空部と見込み方向で重なる位置に形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
Priority Applications (1)
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JP2010153014A JP5314642B2 (ja) | 2010-07-05 | 2010-07-05 | 建具 |
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JP2010153014A JP5314642B2 (ja) | 2010-07-05 | 2010-07-05 | 建具 |
Publications (2)
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JP2012012903A JP2012012903A (ja) | 2012-01-19 |
JP5314642B2 true JP5314642B2 (ja) | 2013-10-16 |
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Family Applications (1)
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JP2010153014A Active JP5314642B2 (ja) | 2010-07-05 | 2010-07-05 | 建具 |
Country Status (1)
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- 2010-07-05 JP JP2010153014A patent/JP5314642B2/ja active Active
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