JP4408280B2 - 折戸 - Google Patents

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本発明は、バリアフリーを考慮して、例えば室内側の床面および室外側の床面に対しほぼ段差無く配設した折戸に関する。
従来、この種の折戸として、例えば浴室の折戸に適用した特開平10−238196号公報に記載のものが知られている。バリアフリーを考慮したこの折戸では、浴室側の天井面および脱衣室側の天井面に対して上枠が、段差を有して配設されているが、浴室側の床面および脱衣室側の床面に対し下枠は、ほぼ段差無く配設されている。
特開平10−238196号公報
このような従来の折戸では、下枠廻りが段差の無い構造であるため、下枠に、折戸本体が当接する戸当たり部が存在しないことになる。このため、折戸本体を閉塞しそのラッチがレールに係止された状態から、さらに脱衣室側に、すなわち逆折れ方向に力が加わると、折戸本体の上部は上枠が受けとなって逆折れが阻止されるが、下部はそのまま折れ曲がり、特に連結部分のヒンジ機構が損傷するおそれがある。同様に、複数枚の折戸を重ねた状態で運搬あるいは保管する場合に、折戸の荷重により下部の折戸が逆折れ状態となり、ヒンジ機構が損傷するおそれがあった。
もっとも、多くの折戸では、折戸本体を室内側(浴室側)からロックするロック機構が組み込まれており、このロック機構をロック操作すれば、上記の逆折れを防止することができる。しかし、逆折れ防止のためにユーザや作業者にロック操作を強いることは、操作忘れの問題もあり現実的ではない。
本発明は、簡単な構造で且つ特段の操作を必要となすることなく、折戸本体の逆折れを有効に防止することができる折戸を提供することを課題とする。
本発明の請求項1に係る折戸は、枠体に開閉自在に取り付けた折戸本体の折込み連結部にラッチ機構を組み込むと共に、前記枠体の下枠を室内側の床面および室外側の床面に対しほぼ段差無く配設した折戸において、前記ラッチ機構は、室内外側にそれぞれ傾斜面を有して逆山形断面に形成されたラッチ突起と、前記ラッチ突起とガイドレールの厚み分の間隙を存して一体に形成され、前記枠体の下枠に形成した前記ガイドレールに室内側から当接して前記折戸本体の逆折れを阻止する当接突起と、前記ラッチ突起と前記当接突起間に形成された凹部底面を有し、前記ラッチ突起及び当接突起が前記ガイドレールに上側から臨む下動位置と、ガイドレールから上側に退避する上動位置間で移動自在であり、前記逆山形断面を有するラッチ突起の前記室外側傾斜面の基端部からその先端までの垂直距離を、室内側傾斜面のそれよりも長くして、前記折戸閉塞時に、前記凹部底面が前記ガイドレール上面に当接係止することを特徴とする。
この構成によれば、下枠のレールに係脱する折戸本体のラッチ機構に、ラッチ突起に対峙させて当接突起を設けるようにしているため、ラッチ機構を利用して、折戸本体の逆折れ阻止機構を、極めて簡単に且つ低コストで構成することができる
本発明の請求項2に係る折戸は、請求項1に記載された折戸において、前記ラッチ突起の室内外方向の寸法を前記当接突起の室内外方向の寸法よりも大きくしたことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る折戸は、請求項1に記載された折戸において、前記ラッチ突起の室内側傾斜面の基端部からその先端までの垂直距離、前記当接突起室外側面の基端部からその先端までの垂直距離よりも長くしたことを特徴とする。
本発明の請求項4に係る折戸は、請求項に記載された折戸において、前記ラッチ突起の室外側傾斜面の基端部からその先端までの垂直距離前記当接突起の室外側面の基端部からその先端までの垂直距離よりも長くしたことを特徴とする。
以上のように本発明の折戸によれば、ラッチ機構を有効活用することができ、折戸本体に求められる逆折れ阻止機構を、極めて簡単に且つ低コストで構成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る折戸を浴室用の折戸に適用した場合について説明する。この折戸が設けられた浴室は、脱衣室との間に段差を無くしたバリアフリー設計のユニットバスで構成されており、折戸の下枠も、浴室床および脱衣室床とほぼ段差の無い構造となっている。図1の姿図、図2の縦断面図および図3の横断面図に示すように、折戸1Aは、枠体2に戸先側扉体3aおよび戸尻側扉体3bから成る折戸本体3を開閉自在に組み込んで構成され、戸先側扉体3aと戸尻側扉体3bとは、突き合わせた状態で、連結部材4を介して浴室A側に中折れ自在に連結されている。
枠体2は、アルミニウムの形材などで構成された上枠6、下枠7および両縦枠8,8を枠組みして、構成されている。上枠6は、略「L」字状に形成された上枠本体10と、上枠本体10の浴室A側に垂設した上ガイドレール11と、上枠本体10の脱衣室B側に垂設した上枠シール取付片12とで、一体に形成されている。また、上枠シール取付片12には、折戸本体3に向かって延びる上シール部材13が取り付けられている。
同様に、下枠7は、中空部を有する下枠本体15と、下枠本体15の浴室A側に立設した下ガイドレール16と、下枠本体15の脱衣室B側に設けた下シール取付部17とで、一体に形成されている。下シール取付部17には、折戸本体3に向かって延びる浴室A側の第1下シール部材18および脱衣室B側の第2下シール部材19が取り付けられている。この場合、下枠7は、その下枠本体15で浴室Aの防水パンPに形成した段状縁部Paに載置されるように配設されている。
左右の各縦枠8は、浴室A側が額縁状に折り曲げられていて全体として略「L」字状に形成された縦枠本体21と、縦枠本体21の浴室A側に設けた縦枠シール取付部22と、縦枠本体21の脱衣室B側に突設した縦枠シール取付片23とで、一体に形成されている。縦枠シール取付部22には、折戸本体3の浴室側部分に向かって延びる縦シール部材24が取り付けられ、縦枠シール取付片23には、両外端にそれぞれシール片を固着したシールアタッチメント25が掛け止めされている。そして、これら上シール部材13、第1・第2両下シール部材18,19、縦シール部材24およびシールアタッチメント25により、折戸本体3と枠体2との間が四周に亘ってシールされている。
戸先側扉体3aおよび戸尻側扉体3bは、いずれもアルミニウムの形材で構成された上框31、下框32および中桟33に、縦框34および連結縦框35を框組みすると共に、これに樹脂製の上下のパネル体36,36を嵌め込んで構成されている。各扉体3a,3bの下框32には、その下端部の浴室A側に浴室側シール片38が、また左右の両扉体3a,3bの連結部分(折込み連結部)には、浴室側シール片38と両外端部が重なるように2枚の部分シール片39が取り付けられている(詳細は後述する)。
中桟33には、脱衣室B側に引手部41が一体に形成され、浴室A側に引手を兼ねるタオル掛け42が取り付けられている。各扉体3a,3bの下框32には、室内外を連通する開閉機構付きの換気ガラリ43が形成されている。また、戸先側扉体3aの連結縦框35の上端部にはラッチ機構47が、さらに戸先側および戸尻側両扉体3a,3bの連結縦框35,35には、両連結縦框35,35の下端部間に跨ってラッチ機構を兼ねる逆折れ阻止機構44が組み込まれている(図1参照)。さらに、戸尻側扉体3bの連結縦框35の上端部には、閉塞ロック機構45が組み込まれ、また各扉体3a,3bの縦框(戸先縦框および戸尻縦框)34,34の上端部には、後述する上スライダ49aを上ガイドレール11から離脱させる離脱機構46が、それぞれ組み込まれている。
戸先側および戸尻側の各扉体3a,3bの縦框34には、上下のピンヒンジ(グラビティヒンジ)48,48を介して上スライダ49aおよび下スライダ49bがそれぞれ取り付けられ、各扉体3a,3bはこの上スライダ49aおよび下スライダ49bにより、上ガイドレール11および下ガイドレール16に、それぞれスライド自在に支持されている。ただし、戸尻側扉体3bの上下両スライダ49a,49bは、上下両ガイドレール11,16に固定されている。なお、ピンヒンジをグラビティヒンジで構成しているため、各扉体3a,3bは開放動作に伴ってわずかに上動し、閉塞動作に伴ってわずかに下動する。
次に、図4を参照して、戸先側および戸尻側両扉体3a,3bの連結縦框35,35間に組み込んだ逆折れ阻止機構44について説明する。この逆折れ阻止機構44は、戸先側扉体3aの連結縦框35の下端部に組み込んだ逆折れ阻止部材51と、逆折れ阻止部材51の浴室側見付け面に固定した可動カム部材52と、戸尻側扉体3bの連結縦框35の下端部に固定した固定カム部材53とで構成されている。可動カム部材52と固定カム部材53とは、両連結縦框35,35の浴室A側に左右に並ぶように配設されている。なお、逆折れ阻止部材51が実質的にラッチ機構を兼ねている。
固定カム部材53は、連結縦框35の下端部に嵌入する嵌入固定部55と、嵌入固定部55の浴室A側に突設され連結縦框35の浴室側見付け面に露出する固定カムプレート56と、固定カムプレート56の下端に縦断するように垂設した部分シール片39とで構成されている。嵌入固定部55は、連結縦框35の中間に位置する方形中空部35aの下小口に嵌入し、この状態で連結縦框35に浴室A側からねじ止めされている。固定カムプレート56は、略方形の正面形状を有すると共に、可動カム部材52側の下部に下向きカム斜面(ほぼ角度45°)57が形成されている。
逆折れ阻止部材51は、連結縦框35に固定される固定ブロック59と、固定ブロック59に上下方向スライド自在(上下動自在)に係合するホルダ60と、ホルダ60の上部に収容され固定ブロック59を受けとしてホルダ60を上方に付勢する上動ばね61と、ホルダ60の下部に出没自在に収容されたラッチ状部材(当接部材)62と、ホルダ60を受けとしてラッチ状部材62を下方に付勢するラッチばね63とで構成されている。そして、ホルダ60の浴室A側下部に可動カム部材52が固定されている。
ホルダ60は、連結縦框35の中間に位置する方形中空部35aの下小口に遊嵌し、その上下中間部内側で固定ブロック59にスライド自在に支持されている。固定ブロック59は、浴室A側の一部がホルダ60から突出しており、この部分で連結縦框35に浴室A側からねじ止めされている。上動ばね61は、固定ブロック59の上端に形成した突起65と、ホルダ60の天板の下面に形成した突起66との間に介在させたコイルばねで構成されており、ラッチ状部材62や可動カム部材52を搭載したホルダ60を上方に付勢している。
ラッチ状部材62は、ホルダ60の下端部内側に案内されてわずかに上下動自在(スライド自在)に構成されており、部材本体67と部材本体67から上側に幾分屈曲して延びる軸部68と、部材本体67の下端部に下向きに突設したラッチ突起69および当接突起70とで、一体に形成されている。ラッチばね63は、ラッチ状部材62の軸部68に巻回するように装着され、ホルダ60の中間部を受けとしてラッチ状部材62を下方に押圧付勢している。
ラッチ突起69と当接突起70は、ほぼ下ガイドレール16の厚み分の間隙を存して平行に対峙しており、ラッチ突起69は脱衣室B側に位置し、当接突起70は浴室A側に位置している。ラッチ突起69は、浴室A側および脱衣室B側にそれぞれ傾斜面を有して逆山形(山形)断面に形成されており、下ガイドレール16に対し浴室A側から係脱し、折戸本体3を閉塞状態に保持する。当接突起70は、断面凸状に形成されており、ラッチ突起69が下ガイドレール16に係止した状態で、下ガイドレール16に浴室A側から当設して、折戸本体3の脱衣室B側への逆折れを阻止する。
一方、ラッチ状部材62を搭載したホルダ60は、上動ばね61に付勢された状態で固定ブロック59に案内され、上動位置と下動位置との間で上下方向にスライドするようになっている。この場合、下動位置では、ラッチ突起69および当接突起70が下ガイドレール16に上側から臨み、上動位置では、ラッチ突起69および当接突起70が下ガイドレール16から上側に退避する。すなわち、下動位置でのみ、ラッチ突起69が下ガイドレール16に係脱可能となり、且つ当接突起70が下ガイドレール16に逆折れを阻止するように当接する。
可動カム部材52は、逆折れ阻止部材(ホルダ60)51の浴室側下部に突設され連結縦框35の浴室側見付け面に露出する可動カムプレート72と、可動カムプレート72の下端に縦断するように垂設した部分シール片39とで構成されている。可動カムプレート72は、略方形の正面形状を有すると共に、固定カム部材53側の下部に上向きカム斜面(ほぼ角度45°)73が形成されている。なお、固定カム部材53の部分シール片39と可動カム部材52の部分シール片39は、折戸本体3が閉塞したときに一部が重なるように配設され、上記の浴室側シール片38と共に下枠7と下框32との間をシールする。
ところで、固定カム部材53と可動カム部材52とは浴室A側に突出しており(図2参照)、折戸本体3が折り込まれる(開放)ことで離間し、直線状に展開する(閉塞)ことで接触する。すなわち、固定カム部材53の下向きカム斜面57と、可動カム部材52の上向きカム斜面73とは、折戸本体3の開放動作では徐々に離れてゆき、閉塞動作では徐々に接近してゆく。
より具体的には、可動カム部材52は、ホルダ60を介して上下方向にスライド自在に構成され且つ上動ばね61により上方に付勢されており、折戸本体3の初期開放動作では、離れてゆく両カム斜面57,73のカム作用と上動ばね61のばね力とにより、固定カム部材53に対し可動カム部材52が上動位置に移動する。逆に、折戸本体3の終期閉塞動作では、近づいてゆく両カム斜面57,73のカム作用により、上動ばね61のばね力に抗して、固定カム部材53に対し可動カム部材52が下動位置に移動する。
すなわち、折戸本体3の初期開放動作で、ラッチ突起69および当接突起70が可動カム部材52を介して下ガイドレール16から退避し、終期閉塞動作で、ラッチ突起69および当接突起70が可動カム部材52を介して下ガイドレール16に臨む。したがって、ラッチ突起69および当接突起70は、折戸本体3が閉塞或いはこれに近い状態で、それぞれ係止機能および逆折れ阻止機能を奏することになる。
このような構成では、折戸本体3を完全に閉塞した状態では、ラッチ突起69および当接突起70が下動位置にあり、ラッチ突起69は下ガイドレール16に係止して折戸本体3を閉塞姿勢に保持し、当接突起70は下ガイドレール16に当接して折戸本体3の脱衣室B側への逆折れを阻止する。このため、折戸本体3の下部に浴室A側から強い力が加わっても、折戸本体3は脱衣室B側に折り曲げられることがなく、連結部材4などの損傷を防止することができる。このことはまた、複数の折戸1Aを段積み状態で運搬する場合や保管する場合でも、まったく同様に、逆折れに基づく折戸本体3の損傷を防止することができる。
一方、折戸本体3の開放を開始すると、ラッチ突起69および当接突起70が上動位置に移動する。このため、段差無く構成した浴室Aの床面(防水パンP)に対し、ラッチ突起69および当接突起70が擦れることがなく、床面を傷つけるのを有効に防止することができる。なお、ラッチ機構を兼ねる実施形態の逆折れ阻止機構44は、ラッチ機構のラッチ本体に当接突起70を形成したものと考えることもできる。
ところで、上述のように本実施形態では、グラビティヒンジを用いているため、各扉体3a,3bは開放動作に伴って上動し、閉塞動作に伴って下動する。したがって、ラッチ機構とは別に、上記の当接突起70のみを有する逆折れ阻止部材51(カム部材52,53の無い構成)により、逆折れ阻止機構44を構成するようにしてもよい。すなわち、当接突起70を各扉体3a,3bと共に上下動させ、下ガイドレール16への当接(逆折れ阻止)と、床面(防水パンP)の損傷防止とを可能にする。
次に、図5および図6を参照して、第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。この実施形態の折戸は上吊り形式の吊り折戸1Bであり、折戸本体3は、枠体2の上枠6に吊った状態で開閉される。この場合、上枠6には、上ガイドレール11に代えてラッチ係止片81が形成され、且つ浴室A側に断面「C」字状の吊り車ガイド82が、一体に形成されている。また、下枠7には、上部を脱衣室B側にほぼ直角に屈曲させた下ガイドレール83が形成されている。
また、各扉体3a,3bの縦框34に組み込んだ上スライダ49aに代えて吊り部材84が設けられており、吊り部材84の上部には、吊り車ガイド82に転動自在に係止した吊り車85が回転自在に取り付けられ、下部には、ヒンジピン86が取り付けられている。同様に、各扉体3a,3bの縦框34に組み込んだ下スライダ87は、その下端部で脱衣室B側から下ガイドレール83にスライド自在に係止されている。そして、この吊り折戸1Bでは、ラッチ機構88が戸先側扉体3aの連結縦框35の上端部に組み込まれており、上記のラッチ係止片81に係脱するようになっている。
図7は、この吊り折戸1Bに組み込んだ、逆折れ阻止機構44である。上述したように第2実施形態では、連結縦框35の上端部にのみラッチ機構88が組み込まれており、第2実施形態の逆折れ阻止機構44は、第1実施形態の逆折れ阻止機構44のようにラッチ機構を兼ねるものではない。より具体的には、第2実施形態の逆折れ阻止機構44には、ラッチ状部材62にラッチ突起69が形成されていない。ただし、他の部分は第1実施形態の逆折れ阻止機構と、ほぼ同一の構造を有している。したがって、この逆折れ阻止機構の説明は、第1実施形態に委ねることとする。
以上のように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、折戸本体3を完全に閉塞した状態では、当接突起70が下動位置にあり、当接突起70は下ガイドレール83に当接して折戸本体3の脱衣室B側への逆折れを阻止する。このため、折戸本体3の下部に浴室A側から強い力が加わっても、折戸本体3は脱衣室B側に折り曲げられることがなく、連結部材4などの損傷を防止することができる。このことはまた、複数の吊り折戸1Bを段積み状態で運搬する場合や保管する場合でも、まったく同様に、逆折れに基づく折戸本体3の損傷を防止することができる。
一方、折戸本体3の開放を開始すると、当接突起70が上動位置に移動する。このため、段差無く構成した浴室Aの床面(防水パンP)に対し、当接突起70が擦れることがなく、床面を傷つけるのを有効に防止することができる。なお、第1・第2実施形態におけるラッチばね63は、当接突起70に浴室A側から過大な力が加わったときに、これを吸収する機能を持つ。したがって、ラッチ突起69の無い第2実施形態の逆折れ阻止機構44にあっても、ラッチばね63は有効に機能する。
なお、本実施形態では、浴室用の折戸について説明したが、シャワー室の折戸などのバリアフリー設計(段差なし)の折戸にも適用できることは、いうまでもない。また、本実施形態では、逆折れ阻止部材が折戸本体に対し上下する構造としたが、逆折れ阻止部材が折戸本体と共に上下する構造としてもよい(例えば、上記の特開平10−238196号公報参照)。
本発明の一実施形態に逆折れ阻止機構を組み込んだ折戸の浴室側から見た姿図である。 第1実施形態に係る折戸の拡大縦断面図である。 第1実施形態に係る折戸の拡大横断面図である。 第1実施形態に係る逆折れ阻止機構の構造図である。 第2実施形態に係る吊り折戸の拡大縦断面図である。 第2実施形態に係る折戸の拡大横断面図である。 第2実施形態に係る逆折れ阻止機構の構造図である。
符号の説明
1A 折戸、1B 吊り折戸、2 枠体、3 扉体、3a 戸先側扉体、3b 戸尻側扉体、4 連結部材、7 下枠、16 下ガイドレール、32 下框、34 縦框、35 連結縦框、39 部分シール片、44 逆折れ阻止機構、51 逆折れ阻止部材、52 可動カム部材、53 固定カム部材、57 下向きカム斜面、60 ホルダ、61 上動ばね、62 ラッチ状部材、63 ラッチばね、69 ラッチ突起、70 当接突起、73 上向きカム斜面、A 浴室、B 脱衣室。

Claims (4)

  1. 枠体に開閉自在に取り付けた折戸本体の折込み連結部にラッチ機構を組み込むと共に、前記枠体の下枠を室内側の床面および室外側の床面に対しほぼ段差無く配設した折戸において、
    前記ラッチ機構は、室内外側にそれぞれ傾斜面を有して逆山形断面に形成されたラッチ突起と、前記ラッチ突起とガイドレールの厚み分の間隙を存して一体に形成され、前記枠体の下枠に形成した前記ガイドレールに室内側から当接して前記折戸本体の逆折れを阻止する当接突起と、前記ラッチ突起と前記当接突起間に形成された凹部底面を有し、前記ラッチ突起及び当接突起が前記ガイドレールに上側から臨む下動位置と、ガイドレールから上側に退避する上動位置間で移動自在であり、
    前記逆山形断面を有するラッチ突起の前記室外側傾斜面の基端部からその先端までの垂直距離を、室内側傾斜面のそれよりも長くして、前記折戸閉塞時に、前記凹部底面が前記ガイドレール上面に当接係止することを特徴とする折戸。
  2. 請求項1に記載された折戸において、
    前記ラッチ突起の室内外方向の寸法を前記当接突起の室内外方向の寸法よりも大きくしたことを特徴とする折戸。
  3. 請求項1に記載された折戸において、
    前記ラッチ突起の室内側傾斜面の基端部からその先端までの垂直距離、前記当接突起室外側面の基端部からその先端までの垂直距離よりも長くしたことを特徴とする折戸。
  4. 請求項に記載された折戸において、
    前記ラッチ突起の室外側傾斜面の基端部からその先端までの垂直距離前記当接突起の室外側面の基端部からその先端までの垂直距離よりも長くしたことを特徴とする折戸。
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