JP2013133679A - 建具 - Google Patents

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Hiroyuki Hiraoka
弘之 平岡
Saiji Takenaga
宰児 竹長
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Abstract

【課題】回動して開閉する扉が容易に開きすぎず、閉じる際の衝撃音を抑えることが可能な建具を提供する。
【解決手段】開口を形成する枠体に回動自在に設けられ、前記枠体が形成する前記開口を閉塞可能な障子を有する建具であって、前記枠体は、前記開口の内側に突出する突出部を有し、前記障子は、前記突出部と対向する端部に、前記開口の外側に向かって付勢されつつ内外方向に移動可能に設けられた移動部材を有し、前記移動部材は、前記障子を開くときに、見込み方向の一方側から他方側に移動しつつ前記突出部と摺接し、閉じるときに前記他方側から前記一方側に移動しつつ前記突出部と摺接して、前記開口の内側に移動し、前記突出部の前記他方側の部位は、前記移動部材が摺接するときに、前記一方側の部位より前記移動部材が移動し易い形状をなしている。
【選択図】図4

Description

本発明は、開口を形成する枠体に回動自在に設けられ、前記枠体が形成する開口を閉塞可能に設けられた障子を有する建具に関する。
開口を形成する枠体に回動自在に設けられ、前記枠体が形成する開口を閉塞可能に設けられた障子を有する建具としては、例えば、複数枚の戸パネルをヒンジ具で螺着した折り畳み扉をレールに走行自在に係合した建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような建具は、障子からレールに向かって突出させた連結棒をばねにてレール側に付勢するとともに、その先端にテーパー面を有する略円錐状の係止突起を設け、折り畳み扉の閉止時に係止突起とレールとが嵌合するように構成されている。この折り畳み扉の略円錐状をなす係止突起が嵌合するレールは、断面が略コ字状に形成され、見込み方向に間隔を隔てて平行に立設されている両側片の先端(下レールの上端)が内側に円弧状に折り曲げられている。そして、折り畳み扉を開閉する際には、係止突起がレールに押し上げられて、見込み方向においてレールの両側片の間と外側とを移動するように構成されている。
実開昭52−44641号公報
上記のような折り畳み扉の係合突起が係合されるレールは、断面が略コ字状に形成され、両側片の先端(下レールの上端)が内側に円弧状をなしている。このため、折り畳み扉が一方側から他方側へ、また、他方側から一方側へ移動する際には、係止突起がレールと接触する。このような折り畳み扉は、閉止状態が維持されるように、例えば自然に開いてしまうことがないように、係止力を備える必要がある一方で、閉じる際には、係止突起がレールと接触する際の衝撃音を小さく抑えることが望まれている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回動して開閉する扉の閉止状態をより確実に維持するとともに閉じる際に生じる衝撃音を小さく抑えることが可能な建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、開口を形成する枠体に回動自在に設けられ、前記枠体が形成する前記開口を閉塞可能な障子を有する建具であって、前記枠体は、前記開口の内側に突出する突出部を有し、前記障子は、前記突出部と対向する端部に、前記開口の外側に向かって付勢されつつ内外方向に移動可能に設けられた移動部材を有し、前記移動部材は、前記障子を開くときに、見込み方向の一方側から他方側に移動しつつ前記突出部と摺接し、閉じるときに前記他方側から前記一方側に移動しつつ前記突出部と摺接して、前記開口の内側に移動し、前記突出部の前記他方側の部位は、前記移動部材が摺接したときに、前記一方側の部位より前記移動部材が移動し易い形状をなしていることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、障子を開閉する際に移動部材が摺接する突出部の他方側の部位は、移動部材が摺接したときに、突出部の一方側の部位より移動部材が移動し易い形状をなしている。このため、障子を開くときに移動部材が突出部に摺接しても閉じるときよりも移動部材が移動しにくいので、開く場合には、閉じる場合より、より大きな力が必要となる。このため、閉じるときよりも大きな力にて障子を操作しないと開かない建具を提供することが可能である。
一方、障子を閉じるときには、移動部材が突出部に摺接すると開くときよりも移動し易いので、閉じる場合には、開く場合より、より小さな力にて閉じることが可能である。このため、移動部材が突出部に接触する際に作用する力が小さいので、大きな音の発生を抑えることが可能である。
また、移動部材は閉じた状態で突出部と対向する障子の端部に設けられているので、障子を開く際に突出部と移動部材とが接触するまでに、障子が移動する距離は短い。ところが、障子を閉じるときには、移動部材と突出部との距離が長く離れている場合があるが、たとえ長い距離を移動されて加速されても、移動部材は突出部の他方側にて小さな力にて移動するので、衝撃音の発生を抑えることが可能である。このため、回動して開閉する扉の閉止状態をより確実に維持するとともに閉じる際に発生する衝撃音を小さく抑えることが可能な建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記突出部における前記他方側の部位の形状は、より前記他方側に位置するにつれて突出量が小さくなる湾曲面であることが望ましい。
このような建具によれば、障子を閉じるときに摺接する側となる、突出部の他方側の部位の形状が、突出量が緩やかに変化する湾曲面なので、突出部の他方側の部位に接触した移動部材は、緩やかに曲面が変化する湾曲面に沿って開口の内側に案内されて移動する。このため、障子を閉じる際に発生する衝撃音を小さく抑えることが可能である。
かかる建具であって、前記突出部の前記他方側の部位は、より前記他方側に位置するにつれて突出量が小さくなる傾斜面であってもよい。
このような建具によれば、障子を閉じるときに摺接する側となる、突出部の他方側の部位の形状が、突出量が緩やかに変化する傾斜面なので、突出部の他方側の部位に接触した移動部材は、緩やかな傾斜面に沿って開口の内側に案内されて移動する。このため、障子を閉じる際に発生する衝撃音を小さく抑えることが可能である。
かかる建具であって、前記突出部の前記一方側の部位は、鉛直面をなしていることが望ましい。
このような建具によれば、閉じられた障子を開くときに移動部材が摺接する側となる、突出部の見込み方向における一方側の部位は鉛直面をなしているので、障子が閉じた状態をより確実に維持することが可能な建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記障子は、複数設けられて隣接する前記障子が回動自在に連結された折戸であり、前記突出部は、前記枠体が有する上枠または下枠に設けられ前記折戸の戸先框が案内されるレールであることが望ましい。
このような建具によれば、折戸の戸先框が案内されるレールに移動部材が摺接して障子が閉じられた状態が維持されるので、移動部材が摺接するための突出部を別途設ける必要がない。このため、枠体が有する上枠または下枠を簡単な形状とすることが可能であり、製造性に優れた建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記下枠の前記レールの上部に、前記障子を支持する平面部を有していることが望ましい。
このような建具によれば、下枠のレールの上部が有する平面部にて障子を支持することができるので、障子を閉じた状態を保持し、閉じるときに発生する衝撃音を小さく抑えつつ、障子が安定した状態で移動可能な建具を提供することが可能である。
本発明によれば、回動して開閉する扉の閉止状態をより確実に維持するとともに閉じる際に発生する衝撃音を小さく抑えることが可能な建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具を浴室側から見た外観図である。 本実施形態に係る建具の縦断面図である。 本実施形態に係る建具の横断面図である。 建具の下側に設けられたラッチ機構を説明するための縦断面図である。 係合部と下レールの脱衣室側の部位との摺接状態を示す縦断面図である。 係合部と下レールの浴室側の湾曲面との摺接状態を示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、図1〜図3に示すように、浴室と脱衣室との境界に設けられ、浴室と脱衣室とを仕切る折戸22を備えた浴室用の建具1を例に挙げて説明する。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の浴室用の建具1を浴室側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、浴室用の建具1が備える各部材は、単体として説明する場合であっても、建物等に取り付けられた状態で上下方向、見付け方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
本実施形態の建具1は、枠体13と、枠体13内に装着され、連結部材9にて回動自在に連結された障子としての2枚の扉14、15が折り畳み可能な折戸22と、を有している。本実施形態では、図1、図3において右側に位置する扉が吊元扉14をなし、左側に位置する扉が移動扉15をなしている。
枠体13は、浴室と脱衣室とを連通する開口13aを形成し、開口13aの上方に位置する上枠10と、開口13aの下方に位置する下枠11と、開口13aの見付け方向における両側に配置される左右の縦枠12とが矩形状に枠組みされている。上枠10、下枠11、左右の縦枠12は、いずれも押出成形部材であり、矩形状に形成された際に開口13aの内外方向の内側、すなわち、上枠10は下方、下枠11は上方、左側の縦枠12の右側、及び、右側の縦枠12の左側に、それぞれ水密部材としてのシール材30、31、32が開口13aを囲むように設けられている。
また、上枠10と下枠11とには、見付け方向のほぼ全域にわたって開口13aの内側、すなわち、上枠10は下方に、また下枠11は上方に、それぞれ突出させて、折戸22のガイドをなす突出部としてのレール10a、11aが設けられている。より具体的には、下枠11の浴室側と脱衣室側との間に見付け方向に沿って設けられたシール材32より浴室側に、緩やかな僅かな傾斜を有する下枠上面部11bが設けられており、下枠上面部11bの見込み方向における中央より僅かに脱衣室側に、上方に立設された下レール11aが設けられている。また、上枠10には、下レール11aと対向する位置に上レール10aが垂設されている。
2枚の扉14、15をなす吊元扉14及び移動扉15はそれぞれ、透光性を有する樹脂製やガラス製の面材23を有している。吊元扉14は、面材23を囲むように上框17及び下框18の両端部側に吊元框21と縦中框20とが配置されて、吊元框21と縦中框20側から上框17、下框18側に進入するビスにて螺着されて矩形状に框組みされている。また、移動扉15は面材23を囲むように上框17及び下框18の両端部側に戸先框19と縦中框20とが配置されて、戸先框19と縦中框20側から上框17、下框18側に進入するビスにて螺着されて矩形状に框組みされている。
移動扉15の戸先框19側の上端部及び下端部には、上枠10及び下枠11の上レール10a及び下レール11aと係合して、回動しつつ見付け方向に移動可能な摺動ブロック24が設けられている。このため、浴室側のハンドル25が浴室側に引かれるか、または、脱衣室側のハンドル26が浴室側に押されると、図3に示すように、吊元扉14及び移動扉15の縦中框20が連結部材9に対してそれぞれ回動しつつ浴室側に移動し、移動扉15の戸先側の摺動ブロック24が上レール10a、及び下レール11a沿って吊元框21側に移動することにより、吊元扉14及び移動扉15が折り畳まれて開口13aが開かれる。
吊元扉14が有する縦中框20の下端部には、下レール11aとともに、折戸22を閉じた状態に維持するためのラッチ機構5を構成するラッチ本体50が設けられている。
ラッチ本体50は、図4に示すように、縦中框20の下端を覆うキャップ部51aと一体となり縦中框20に嵌合されるホルダー51と、ホルダー51に嵌合され下レール11aと摺接する移動部材54が収容される収容部52aを有するケーシング52と、ケーシング52の収容部52aに収容されるとともに、開口13aの内外方向、本実施形態では上下方向に移動可能にケーシング52に係合される移動部材54と、移動部材54とともに収容部52aに収容されて、移動部材54を開口13aの外側に向かって付勢するコイルスプリング56と、移動部材54の外周に設けられたOリング58と、を有している。
ホルダー51及びケーシング52は、樹脂製の部材であり、縦中框20の下端を覆うキャップ部51aに設けられた開口から僅かに下方に突出したケーシング52の下端に設けられ上方に窪む凹部でなる収容部52aと連通する連通口52bを有している。すなわち、ケーシング52は連通口52bにて下方に開放され、連通口52bの上方にはケーシング52の上下方向における中央近傍に収容部52aの上壁52cが設けられている。
移動部材54は、樹脂製の部材であり、見込み方向における、ほぼ中央から浴室側が平坦な底面54aをなし、脱衣室側には底面54aより下方に突出した係合部54bが設けられた係合本体部54cと、係合本体部54cの見込み方向における両端部からそれぞれ上方に延出された係止片54dと、係合本体部54cの上面から上方に突出してコイルスプリング56に挿通されるガイド部54eとを有している。
係合部54bは、下方に突出した山形状をなしており、見込み方向におけるほぼ中央にて最も突出した頂部54fがあり、最も突出する頂部54fから浴室側と、脱衣室側とにそれぞれ傾斜を有する係合面54g、54hが形成されている。ここで、脱衣室側の係合面54gはほぼ平面をなしており、浴室側の係合面54hは僅かに外側に湾曲している。
浴室側の係止片54dの上端部には浴室側に、脱衣室側の係止片54dの上端部には脱衣室側にそれぞれ突出されたフック部54iを有しており、ケーシング52の内周壁部54dに設けられた、上下方向に長い長孔(不図示)に係合されて上下方向に移動し、長孔の下端にて移動部材54の下方への移動が規制されるように構成されている。
そして、移動部材54のガイド部54eが挿通されたコイルスプリング56は、長孔の下端に係止された移動部材54の係合本体部54cの上面54jとケーシング52の上壁52cとの間で圧縮されて、移動部材54を下方に付勢している。このとき、ガイド部54eは、上壁52cに設けられた孔(不図示)に挿通されている。
係合本体部54cの、底面54aより上側の外周面にOリング58が取り付けられている。このOリング58は、移動部材54がケーシング52に取り付けられた際に、ケーシング52に設けられた収容部52aの内周壁部52dとの間に位置し、移動部材54が上下に移動したときに内周壁部52dとの間で摺動して移動部材54の速い移動を抑制している。
このラッチ本体50は、折戸22が閉じられたときに、図4に示すように、下枠11に設けられた下レール11aの上方に移動部材54の底面54aが位置するように配置される。
下レール11aは、基端側となる下枠上面部11b側のほぼ下半分が、上部となる先端側より薄く形成されている。下レール11aの先端側の部位は、見込み方向に沿う面にて破断した際の縦断面における浴室側の輪郭において浴室側に向かって下レール11aの基端側に近づく割合が、脱衣室側の輪郭において脱衣室側に向かって下レール11aの基端側に近づく割合より小さく形成されている。言い換えると、下レール11aの先端側の部位は、脱衣室側の部位において、より脱衣室側に位置するにつれて突出量が小さくなる割合が、浴室側の部位において、より浴室側に位置するにつれて突出量が小さくなる割合より小さい形状をなしている。ここで、下レール11aの浴室側の部位において、より浴室側に位置するにつれて突出量が小さくなる割合、及び、脱衣室側の部位において、より脱衣室側に位置するにつれて突出量が小さくなる割合、とは、浴室側の部位の形状が変化する割合、及び、脱衣室側の部位の形状が変化する割合であり、例えば、浴室側の部位及び脱衣室側の部位が傾斜面の場合には傾斜角であり、円弧状の曲面であれば曲率に相当する。このため、下レール11aは、浴室側の部位において、より浴室側に位置するにつれて突出量が小さくなる割合が、脱衣室側の部位において、より脱衣室側に位置するにつれて突出量が小さくなる割合より小さい形状なので、脱衣室側より浴室側の方が緩やかに変化する形状をなしている。本実施形態の場合には、先端側の脱衣室側の部位は、脱衣室に臨む鉛直な鉛直平面11fをなしており、浴室側は断面の輪郭が円弧状をなしている。また、先端部の上部は、脱衣室側にほぼ水平な平面部11cを有しており、平面部11cと脱衣室側の鉛直平面11fとの境界部は、角が尖らない程度の、半径の小さな小曲面11dにて繋がっている。下レール11aの上部における浴室側は、上部が平面部11cから繋がった円弧状の湾曲面11eをなし、下部はほぼ鉛直をなす鉛直面11gを有している。ここで、平面部11cと脱衣室側の鉛直平面11fとの境界部は、糸面取りであっても構わない。
折戸22が閉じた状態では、図4に示すように、下レール11aより脱衣室側に係合部54bが位置し、下レール11aの平面部11cの上方にラッチ本体50の底面54aが上下に対向するように配置されている。
そして、閉じた状態の折戸22を開くときには、吊元扉14及び移動扉15の縦中框20が浴室側に移動するので、コイルスプリング56に付勢されて吊元扉14のケーシング52の下端から突出している移動部材54の係合部54bが、図5に示すように、まず下レール11aに一方側としての脱衣室側から接触する。折戸22が更に開かれて吊元扉14の縦中框20が更に浴室側に移動されることにより、下レール11aの小曲面11dに浴室側の係合面54hが押圧されつつ摺接し、コイルスプリング56を圧縮しつつ移動部材54が上方に移動する。このとき、移動部材54に設けられたOリング58が収容部52aの内周壁部52dとの間で押圧されることにより、摩擦による負荷が生じるため、移動部材54が移動する際の緩衝材として機能する。
その後、上方に移動した移動部材54の頂部54fが平面部11c上を摺接しつつ吊元扉14の縦中框20が下レール11aの浴室側に移動する。そして、図6に示すように、係合部54bの脱衣室側の係合面54gが下レール11aの浴室側の湾曲面11eを摺接するとともにコイルスプリング56に付勢されて移動部材54が最も下方に突出して折戸22が開かれる。
開かれた折戸22を閉じるときには、吊元扉14及び移動扉15の縦中框20が浴室側から枠体13に近づく方向に移動する。そして、図6に示すように、まず係合部54bの脱衣室側の係合面54gが下レール11aの他方側としての浴室側から、下レール11a湾曲面11eに接触する。さらに折戸22を閉じると、下レール11aの浴室側の湾曲面11eに係合部54bの脱衣室側の係合面54gが押圧されつつ摺接し、コイルスプリング56を圧縮しつつ移動部材54が上方に移動する。このとき、係合部54bの脱衣室側の係合面54gは、折戸22を開くときに浴室側の係合面54hが下レール11aの小曲面11dに押圧される場合と異なり、緩やかな湾曲面11eにて押圧されるので、上方向に作用する力が、折戸22を開く場合より大きくなるため、下レール11aの浴室側の湾曲面11eに沿って摺接しつつ上方に押し上げられる。このため、折戸22を開く場合より、移動部材54が下レール11aと接触したときの衝撃音が小さくなる。
更に折戸22を閉じると、移動部材54が下レール11aの浴室側の湾曲面11eに沿って摺接し、移動部材54の頂部54fが平面部11cを摺接しつつ吊元扉14の縦中框20が下レール11aの脱衣室側に移動する。そして、移動部材54の頂部54fが下レール11aの小曲面11dを越えるとコイルスプリング56に付勢されている移動部材54が最も下方に突出して折戸22が閉じた状態となる。この状態では、折戸22を開く方向に移動させると、移動部材54の係合部54bが、下レール11aの小曲面11dと摺接するので、折戸22を閉じるときに、係合部54bの脱衣室側の係合面54gが下レール11aの浴室側の湾曲面11eに押圧される場合と異なり、上方向に作用する力が、折戸22を閉じる場合より小さくなるため、折戸22を閉じた状態を維持する力が強くなる。このように、下レール11aの浴室側の部位は、移動部材54が接触したのちに、下レール11aの緩やかな湾曲面11eに沿って案内されるように摺接するので、下レール11aの脱衣室側の部位より移動部材54が移動し易い形状をなしている。
本実施形態の建具1によれば、折戸22を開閉する際に係合部54bが摺接する下レール11aは、折戸22を閉じるときに摺接する、下レール11aの浴室側の係合面54hより、閉じた状態から開くときに摺接する脱衣室側の係合面54gの方が、水平方向に対する角度が急な面、すなわち、ほぼ鉛直な面をなしている。このため、折戸22を閉じた状態から開くときには、移動部材54は、閉じるときよりも開口13aの内側、すなわち上方に移動され難い。このため、折戸22の閉止状態をより確実に維持することが可能な建具1を提供することが可能である。
一方、折戸22を閉じるときに摺接する下レール11aの縦断面における浴室側の輪郭は、脱衣室側の輪郭より緩やかに変化する湾曲面11eをなしている。このため、折戸22を閉じるときは、移動部材54は、下レール11aの浴室側の湾曲面11eにて上方に案内されるように、折戸22開くときより緩やかに移動する。このため、移動部材54は折戸22を開くときよりも小さな力にて上方に移動させて折戸22を閉じることが可能である。
また、係合部54bは折戸22を閉じた状態で下レール11aと対向する縦中框20の下端に設けられているので、下レール11aと係合部54bとが接触するときに、折戸22が移動する距離は短い。このため、折戸22を開くときに下レール11aと係合部54bとが接触する際の衝撃音は小さい。ところが、折戸22を閉じるときには、係合部54bと下レール11aとの距離が長い場合があるが、係合部54bは下レール11aの浴室側の湾曲面11eにて、上方に案内されるように、折戸22を開くときより緩やかに移動するので、発生する衝撃音を小さく抑えることが可能である。このため、折戸22の閉止状態をより確実に維持するとともに折戸22を閉じる際の衝撃音を小さく抑えることが可能な建具1を提供することが可能である。
上記実施形態においては、折戸22を閉じるときに、係合部54bが摺接する下レール11aの形状を、縦断面の輪郭が円弧状をなす湾曲面としたが、浴室側に向かって降下する傾斜面であっても構わない。この場合にも、折戸22を閉じるときに、係合部は下レールの傾斜面に沿って上方に案内されるので、発生する衝撃音を小さく抑えることが可能である。
また、閉じられた折戸22を開くときに係合部54bが摺接する下レール11aの見込み方向における脱衣室側の部位が、鉛直平面11fをなしているので、折戸22が閉じられた状態を維持しやすい建具1を提供することが可能である。
すなわち、実施形態の建具1は、折戸22を開閉する際に移動部材54が摺接する下レール11aの浴室側の部位が、移動部材54が摺接するときに、脱衣室側の部位より移動部材54が移動し易い形状をなしている。このため、折戸22を開くときには、移動部材54が下レール11aに摺接しても閉じるときよりも移動しにくいので、開く場合には、閉じる場合より、より大きな力が必要となる。このため、閉じるときよりも大きな力にて折戸22を操作しないと開かない建具1を提供することが可能である。
一方、折戸22を閉じるときに、移動部材54が下レール11aに摺接する際には、開くときよりも移動し易いので、閉じる場合には、開く場合より、より小さな力にて閉じることが可能である。このため、移動部材54が下レール11aに接触する際に作用する力が小さいので、大きな音の発生を抑えることが可能である。
また、移動部材54は閉じた状態で下レール11aと対向する折戸22の端部に設けられているので、折戸22を開く際に下レール11aと移動部材54とが接触するまでに、折戸22が移動する距離は短い。ところが、折戸22を閉じるときには、移動部材54と下レール11aとの距離が長く離れている場合があるが、たとえ長い距離を移動されて加速されても、移動部材54は下レール11aの浴室側にて小さな力にて移動するので、開くときよりも衝撃音の発生を抑えることが可能である。このため、回動して開閉する折戸22の閉止状態をより確実に維持するとともに閉じる際に発生する衝撃音を小さく抑えることが可能な建具1を提供することが可能である。
また、折戸22の戸先框19が案内される下レール11aに係合部54bが係合して折戸22が閉じられた状態が維持されるので、係合部54bが係合するための突出部を別途設ける必要がない。このため、下枠11を簡単な形状とすることが可能であり、製造性に優れた建具1を提供することが可能である。
また、下枠11の下レール11aの上部が有する平面部11cにて折戸22をより安定した状態に支持することができ、脱衣室側に設けられた鉛直平面11f、及び、浴室側に設けられた鉛直面11gにて、下レール11aを摺動する摺動ブロックが安定した状態に保ちつつガイドすることが可能である。このため、折戸22を閉じた状態を保持し、閉じるときに発生する衝撃音を小さく抑えつつ、折戸22がより安定した状態で移動可能な建具1を提供することが可能である。
上記実施形態では折戸を備えた建具について説明したがこれに限ることなく、たとえば、開き戸を備えた建具であっても構わない。
また、上記実施形態においては、ラッチ機構5を、吊元扉14が有する縦中框20の下端部に設けられたラッチ本体50と下レール11aとで構成した例について説明したが、これに限るものではない。例えば、ラッチ本体50を吊元扉14が有する縦中框20の上端部に設け、コイルスプリング56により移動部材54を上方に付勢して上枠10の上レール10aと係合するラッチ機構5であっても構わない。また、ラッチ機構5を、建具1の上下にそれぞれ設けても構わない。また、ラッチ本体50を移動扉が有する戸先框の先端や開き戸の戸先框の先端に設け、コイルスプリングにより移動部材を戸先框から対向する縦枠側に付勢して縦枠に設けられたヒレ部と係合するラッチ機構であっても構わない。また、ラッチ機構を、建具の上下及び戸先框にそれぞれ設けても構わない。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、5 ラッチ機構、10 上枠、10a 上レール、11 下枠、
11a 下レール、11c 平面部、11e 湾曲面、11f 鉛直平面、
13 枠体、13a 開口、14 吊元扉、15 移動扉、19 戸先框、
50 ラッチ本体、54 移動部材、54b 係合部、54g 係合面、
54h 係合面、58 Oリング

Claims (6)

  1. 開口を形成する枠体に回動自在に設けられ、前記枠体が形成する前記開口を閉塞可能な障子を有する建具であって、
    前記枠体は、前記開口の内側に突出する突出部を有し、
    前記障子は、前記突出部と対向する端部に、前記開口の外側に向かって付勢されつつ内外方向に移動可能に設けられた移動部材を有し、
    前記移動部材は、前記障子を開くときに、見込み方向の一方側から他方側に移動しつつ前記突出部と摺接し、閉じるときに前記他方側から前記一方側に移動しつつ前記突出部と摺接して、前記開口の内側に移動し、
    前記突出部の前記他方側の部位は、前記移動部材が摺接するときに、前記一方側の部位より前記移動部材が移動し易い形状をなしていることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記突出部における前記他方側の部位の形状は、より前記他方側に位置するにつれて突出量が小さくなる湾曲面であることを特徴とする建具。
  3. 請求項1に記載の建具であって、
    前記突出部の前記他方側の部位は、より前記他方側に位置するにつれて突出量が小さくなる傾斜面であることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記突出部の前記一方側の部位は、鉛直面をなしていることを特徴とする建具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建具であって、
    前記障子は、隣接する前記障子が回動自在に連結された折戸であり、
    前記突出部は、前記枠体が有する上枠または下枠に設けられ前記折戸の開閉時に当該折戸が案内されるレールであることを特徴とする建具。
  6. 請求項5に記載の建具であって、
    前記下枠の前記レールの上部に、前記障子を支持する平面部を有していることを特徴とする建具。
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