JP2012092563A - 気密材及び建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】枠体1又は開閉体2に取り付けるための取付部50と、この取付部50に見付け方向に離隔して見込み方向一側に向けて設けた気密片60、ストッパー70を備え、この気密片60は基片61と先片62でほぼくの字形状に屈曲して気密片60の弾性変形代を大きくできるようにし、その先片62が開閉体2又は枠体1に接したときには先片62が小さな力で弾性変形して基片61と先片62がほぼ鉤形状の気密姿勢となり、この気密姿勢よりも更に先片62が弾性変形するとストッパー70に当接してそれ以上の弾性変形を規制し、戸当りとしての十分な機能を有するようにする。
【選択図】図3
Description
この気密材は、建具の枠体としてのドア用開口枠に取り付けるための取付部に、略L字型に屈曲した基体と弾性連結片を設けたもので、建具の開閉体としてのドア本体を開き位置から閉じ位置に向けて移動し、そのドア本体が閉じられると、ドア本体が基体の屈曲部に接触して基体を弾性変形することで、ドア用開口部とドア本体との間を気密し、ドア本体を更に閉じ位置に向けて移動して閉じ位置としてドア本体が閉まると、基体が更に弾性変形して基体の屈曲部が弾性連結片に接し、その屈曲部を弾性連結片で支持して屈曲部がへたるのを防止するようになっている。
前述した従来の気密材の場合には、基体と弾性連結片を長くし、開閉体の閉じ位置が取付部から遠く離れた場合でも基体の屈曲部に開閉体が接し、かつ屈曲部が弾性連結片に接するようにする。
このことを解消するには、基体と弾性連結片を弾性変形し易い材質とし、小さな力で弾性圧縮変形するようにすれば良いが、このようにすると、開閉体が小さな力で閉じ位置よりも更に閉じ方向に移動してしまうので、気密材の戸当りとしての機能が劣ってしまう。
このようにすれば、気密片が気密姿勢に弾性変形することで、気密片と補助気密片が連続するので、その気密片に雨水等が溜まることがない。
このようにすれば、気密片、補助気密片をより小さな力で弾性変形するようにできると共に、ストッパーによって気密片の弾性変形をしっかりと規制して戸当りとしての機能を十分なものにできる。
このようにすれば、ストッパーが戸当りとして機能した際、取付部における気密片の見込み方向他側部と隣接す部分に対する負荷を軽減してこの部分の変形を抑制できるため、当該部分に設けられた気密片の機能低下を防止することができる。
しかも、気密材の気密片が気密姿勢よりも更に弾性変形すると、その気密片がストッパーの見込み方向一側面に接してそれ以上の弾性変形を規制するので、戸当りとしての十分な機能を有する。
図1に示す建具は浴室用の折れ戸で、枠体1は上枠10と下枠11と左右一方の縦枠12と左右他方の縦枠13を方形状に連結してある。
開閉体2は、左右一方の障子2aと左右他方の障子2bを有し、左右一方の障子2aの戸先側の縦框20と左右他方の戸先側の縦框21を折曲自在に連結してある。
左右一方の障子2aの戸尻側の縦框22を、上枠10、下枠11に面外方向に回動自在に支持し、左右他方の障子2bの戸尻側の縦框23を上枠10、下枠11に沿って面内方向に摺動自在に支承している。
前述の状態から把手3を持って左右他方の障子2bを面内方向の左右他方側に引張りながら脱衣室側に向けて押すことで、両方の障子2a,2bは図1に示す閉じ位置に移動する。
本発明の建具は、折れ戸に限ることはなく、内開き窓、外開き窓、内倒し窓、外倒し窓などでも良い。
つまり、本発明の建具は、開閉体2が開き位置と閉じ位置に亘って面外方向に移動する建具であれば良い。
このラッチ装置4は、両方の障子2a,2bが閉じ位置のときに、把手3を所定の操作力で引いても両方の障子2a,2bが開き側に移動しないように保持し、把手3を所定の操作力よりも大きな操作力で引くことで両方の障子2a,2bが開き側に移動するようにしてある。
気密材5は、取付部50と、この取付部50の見込み方向一側寄りで見付け方向一端側に設けた気密片60と、前記取付部50の見込み方向一側における見付け方向中間部に設けたストッパー70と、前記取付部50の見込み方向一側寄りで見付け方向他端側に設けた補助気密片80を備えている。
基片61の見込み方向一側部(基片61と先片62の屈曲部)は、ストッパー70の見込み方向一側面71よりも見込み方向一側方に位置している。
先片62の見込み方向一側部62aはストッパー70よりも見付け方向他端寄りに位置し、この先片62の見込み方向他側面62bはストッパー70の見込み方向一側面71と間隔を置いて対向している。
補助気密片80の見込み方向一側部80aは、ストッパー70の見込み方向一側面71よりも見込み方向一側方に位置し、基片61と先片62の屈曲部と見込み方向にほぼ同一位置で、先片62の見込み方向一側部62aは補助気密片80の見込み方向一側部80aよりも見込み方向一側方に位置している。
このとき、ラッチ装置4のラッチ40は解錠姿勢で、第1突起41が上レール15よりも下方に位置し、第2突起42は上レール15よりも見込み方向一側寄りである。
このとき、ラッチ40は第2突起42が上レール15と干渉して施錠姿勢に向けて回動する。
しかも、気密片60の先片62は小さな力で弾性変形するので、障子2a,2b(開閉体2)を閉じ位置まで閉じ移動する操作力を小さくできる。
つまり、気密片60は、気密姿勢のときにほぼ鉤形状であるので、図5に示すように補助気密片80と離れていると、その気密片60の見付け方向他端側面60a上に雨水等が溜まることがある。
これにより、障子2a,2bが閉じ位置よりも更に閉じ方向に移動し、ラッチ40の第2突起42が上レール15を越えて上レール15よりも見込み方向他側方となることがなく、障子2a,2bを開放するための操作力が大きくなることがなく、閉じ状態の障子2a,2bを小さな操作力で開放することができる。
この取付用溝17は、開口幅(見付け方向の寸法)が大きな奥側開口部17aと、開口幅が小さな開口側開口部17bを有する、いわゆるあり溝形状である。
気密材5は、溝取付片51が奥側開口部17a内に挿入され、連結片52が開口側開口部17bに挿入され、取付片53が戸当り部16の取付用溝17の開口側面16aと対向するように取り付けられる。
取付片53の見込み方向他側面の見付け方向一端部と基片61には突部54が設けてあり、この突部54が前記戸当り部16の開口側面16aに接するようにしてある。
この取付片53と基片61の境界部aは、ストッパー70の見込み方向一側面71よりも見込み方向他側寄りである。
これにより、気密片60の先片62がストッパー70に当接し、そのストッパー70が戸当りとして機能した際、取付部50における気密片60の見込み方向他側部と隣接する部分(取付部50における気密片60を設けた部分)に対する負荷を軽減して、この部分の変形を抑制できるため、当該部分に設けられた気密片60の機能低下を防止することができる。
取付片53の見込み方向一側面53bの見込み方向他端部(取付部50の見付け方向他端側)に補助気密片80が一体に設けてある。
この取付片53と補助気密片80の境界部bは、ストッパー70の見込み方向一側面71よりも見込み方向他側寄りである。
これにより、前述の気密片60と同様に補助気密片80の機能低下を防止することができる。
これにより、気密片60は、その先片62が基片61に対して見込み方向他側に向けて弾性変形し易い。
補助気密材80の見込み方向一側部80aは、見付け方向一端に向けて円弧状に湾曲している。
このようであるから、先片62が見込み方向他側に向けて弾性変形したときに、その見込み方向一側部62aが補助気密片80の見込み方向一側部80aの見付け方向他端面に接し、更に先片62が弾性変形することで、その先片62によって補助気密片80を見付け方向一端に向けてスムーズに弾性変形することができる。
このストッパー70は、見込み方向一側面71と、見付け方向一端面72と、見付け方向他端面73で矩形状となり、このストッパー70は前記連結片52の見付け幅内に設けてある。
ストッパー70は気密片60と補助気密片80よりも硬い材質である。
取付部50とストッパー70は同じ硬さの材質でも良いし、異なる硬さの材質でも良い。
例えば、取付部50とストッパー70を半硬質樹脂とし、気密片60と補助気密片80を軟質樹脂とし、2色成形といわれる手法で成形する。
つまり、前述の境界部a,bはストッパー70の見付け方向一側面71よりも見込み方向他側寄りであれば良い。
そして、気密材5(気密片60)が気密姿勢のときに、気密片60の見込み方向一側部60cが補助気密片80の見込み方向一側部80aに接するようになる。
また、前述の気密姿勢よりも更に気密片60が見込み方向他側に弾性変形したときに、気密片60の見込み方向一側寄りの見込み方向他側面60dがストッパー70の見込み方向一側面71に接し、それ以上の弾性変形を規制する。
この場合には、気密片60とストッパー70を取付部50(取付片53)の見込み方向一側寄りに見付け方向に離隔して設け、気密片60はストッパー70に向けて屈曲、湾曲した形状とする。
また、本発明の気密材5を枠体1の上枠10に取り付けたが、下枠11や縦枠13に取り付けても良い。
また、本発明の気密材5は枠体1(上枠10)に取付部50を取り付け、気密片60を障子(開閉体2)に向けるようにしたが、障子(開閉体2)に取付部50を取り付け、気密片60を枠体1(上枠10)に向けるようにしても良い。
Claims (6)
- 取付部と、この取付部に見付け方向に離隔して見込み方向一側方に向けてそれぞれ設けた気密片、ストッパーを備え、
前記気密片は、取付部に設けた見込み方向一側方に向かう基片と、この基片の見込み方向一側部に設けた見込み方向一側方に向かい、かつ見付け方向のストッパーに向かう方向に向けて斜めとなった先片でほぼくの字形状に屈曲し、その先片が基片に対して見込み方向他側に向けて弾性変形するようにし、
前記基片と先片の屈曲部はストッパーの見込み方向一側面よりも見込み方向一側方に位置し、先片の見込み方向他側面はストッパーの見込み方向一側面と間隔を置いて対向するようにしたことを特徴とする気密材。 - 取付部と、この取付部に見付け方向に離隔して見込み方向一側方に向けてそれぞれ設けた気密片、補助気密片、およびストッパーを備え、
前記気密片は前記取付部の見付け方向一端側に設けられ、前記ストッパーは前記取付部の見付け方向中間部に設けられ、前記補助気密片は前記取付部の見付け方向他端側に設けられ、
前記気密片は、見込み方向他端部から見込み方向一側部に亘って見付け方向他端側に向かって順次湾曲した形状で、
前記気密片の見込み方向一側部はストッパーの見込み方向一側面および補助気密片の見込み方向一側部よりも見込み方向一側方に位置し、その気密片の見込み方向他側面はストッパーの見込み方向一側面と間隔を置いて対向し、
前記補助気密片の見込み方向一側部はストッパーの見込み方向一側面よりも見込み方向一側方に位置し、前記気密片が見込み方向他側に向けて弾性変形すると、気密片の見込み方向一側部が補助気密片の見込み方向一側部に接するようにしたことを特徴とする気密材。 - 前記取付部の見付け方向一端側に気密片、中間部にストッパーをそれぞれ設け、その取付部の見付け方向他端側に補助気密片を見込み方向一側方に向けて設け、
この補助気密片の見付け方向一側部は、前記ストッパーの見込み方向一側面よりも見込み方向一側方に位置し、
前記気密片が見込み方向他側に向けて弾性変形すると、その見込み方向一側部が補助気密片の見込み方向一側部に接するようにした請求項1記載の気密材。 - 前記気密片と補助気密片は取付部よりも軟らかい材質で、
前記ストッパーは気密片と補助気密片よりも硬い材質とした請求項2又は3記載の気密材。 - 前記気密片の見込み方向他側部と前記取付部との境界部は、前記ストッパーの見込み方向一側面よりも見込み方向他側方に位置するようにした請求項4記載の気密材。
- 枠体に開閉体を、開き位置と閉じ位置とに亘って面外方向に開閉自在に取り付けた建具であって、
前記枠体又は開閉体に、請求項1〜5いずれか1項に記載した気密材を取り付け、
前記開閉体を閉じ位置としたときに、枠体又は開閉体に、前記気密材の気密片を接して枠体と開閉体との間を気密するようにしたことを特徴とする建具。
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