JPH10280829A - 建具の気密構造 - Google Patents

建具の気密構造

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JPH10280829A
JPH10280829A JP10399897A JP10399897A JPH10280829A JP H10280829 A JPH10280829 A JP H10280829A JP 10399897 A JP10399897 A JP 10399897A JP 10399897 A JP10399897 A JP 10399897A JP H10280829 A JPH10280829 A JP H10280829A
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fitting
group
gasket
opening
sliding contact
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JP10399897A
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Fumio Endo
文郎 遠藤
Akiro Tamura
彰朗 田村
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障子等の建具を小さな力で円滑に開閉でき、
高い気密性、優れた遮音性が得られる建具の気密構造を
提供する。 【解決手段】 幅方向一側にポリ塩化ビニル樹脂の取付
部41が、他側にアクリル変性ポリ塩化ビニル樹脂の摺
接片部42を有するガスケット40を共押出成形で取付
部41と摺接片部42を一体化させて成形するととも
に、窓枠サッシ10に移動自在に装着されたガラス戸2
0のガラスサッシ30の上框31と下框32にそれぞれ
取付溝31d,32dを形成し、ガスケット40をその
取付部41をガラス戸20の上框31と下框32にそれ
ぞれ取付溝31d,32dに嵌着させて取り付けるとと
もに、同様に、縦框33にもガスケット40を取り付
け、閉じた状態で上框31と下框32の摺接片部42を
窓枠サッシ10の上下のガイド片部11b,12cに、
縦框33のガスケット40の摺接片部42を側枠13に
気密的に接触させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、引戸やガラス窓
枠等の建具と建物の窓開口の鴨居等の枠との間にガスケ
ットを介設して気密性と防音性等の改善を図る建具の気
密構造、詳しくは、建具の開閉の際の抵抗を増大させる
ことなく高い気密性と遮音性を得る気密構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の窓サッシ等においては、近年、水
密性のみならず気密性と防音(遮音)性が求められてい
る。そこで、気密性と遮音性の向上を企図した窓サッシ
が、特開平6−158949号公報、特開平7−127
360号公報および特開平7−317425号公報等で
提案されている。
【0003】例えば、特開平6−158949号公報に
は、窓の開口枠に気密材を周回して敷設し、この気密材
に内外の障子の框と密着させて気密性等を改善する窓サ
ッシが記載される。また、特開平7−317425号公
報には、窓開口枠に戸当たりを形成し、この戸当たりの
戸と当接する面にモヘア材を設け、モヘア材と戸の接触
で気密性の改善を図る開口枠の構造が記載される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−158949号公報に記載の窓サッシにあっては、
障子が走行する際に框と気密材が摺接するため、障子の
走行抵抗が増大し、開閉に大きな力必要という問題があ
った。一方、この問題は、気密材として特開昭63−5
3111号公報に記載されるように、パラフィン等の滑
剤を含むポリ塩化ビニル樹脂で構成した気密材を用いる
ことで解決できるとも考えられるが、このようなパラフ
ィンを含ませた気密材はパラフィンが表面に滲出し、汚
れやすく、また、接着等が困難で二次加工性の低下をも
たらすという新たな問題を生じる。
【0005】また、特開平7−317425号公報に記
載の開口枠の構造にあっては、モヘア材に戸を接触(当
接)させるにすぎず、充分な気密性が得られないという
問題があった。この発明は、上記問題に鑑みなされたも
ので、障子等の建具を小さな力で円滑に開閉でき、ま
た、汚れを防止でき、さらに、ガスケット等の二次加工
も容易に行え、高い気密性が得られる建具の気密構造を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、建物開口部と該建物開口部を開閉可能
な建具との間にガスケットを介設する建具の気密構造に
おいて、前記ガスケットが、前記建物開口部あるいは前
記建具の一方に取り付け保持される取付部と、前記建物
開口部あるいは前記建具の他方に摺動可能に当接する摺
接片部とを一体に備えるとともに、少なくとも摺接片部
を、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に、可塑剤と、
下記イ,ロが重量比5:95乃至95:5の割合で乳化
グラフト共重合した少なくとも5重量部のアクリル変性
ポリオルガノシロキサンとを配合したポリ塩化ビニル系
樹脂組成物(以下、アクリル変性ポリ塩化ビニル樹脂と
称する)で成形した。 イ.一般式
【化1】で表されるポリオルガノシロキサン ただし、式中のR1 ,R2 およびR3 はそれぞれ同一ま
たは異なる炭素数1〜20の炭化水素基またはハロゲン
化炭化水素基、Yはラジカル反応性基またはSH基若し
くはその両方をもつ有機基、Z1 およびZ2 はそれぞれ
同一または異なる水素原子、低級アルキル基または
【化2】基(R4 およびR5 はそれぞれ同一または異な
る炭素数1〜20の炭化水素基またはハロゲン化炭化水
素基、R6は炭素数1〜20の炭化水素基若しくはハロ
ゲン化炭化水素基、あるいは、ラジカル反応性基または
SH基若しくはその両方をもつ有機基である)、mは1
0,000以下の正の整数、nは1以上の正の整数であ
る。 ロ.一般式
【化3】で表される(メタ)アクリル酸エステル、また
は、該(メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共
重合可能な単量体30重量%以下との混合物 ただし、式中のR7 は水素原子またはメチル基、R8
アルキル基、アルコキシ置換アルキル基、シクロアルキ
ル基またはアリール基である。
【0007】そして、この発明にかかる建具の気密構造
は、前記ガスケットの取付部をポリ塩化ビニル樹脂から
成形する態様(請求項2)に、また、前記ガスケットを
前記建具の少なくとも窓の開閉方向の向かい合う框にそ
の略全長にわたって連続して取り付ける態様(請求項
3)に、さらに、ガスケットを一方の建具(例えば、建
物内側の戸)の縦框にその略全長にわたって他方の建具
(建物外側の戸)の縦框に接触可能に取り付ける態様
(請求項4)に構成することができる。
【0008】建具は、レール等に沿って鉛直な面内を走
行するもの、あるいは、ヒンジ等で開閉するものであっ
て、引戸、ガラス戸、窓ガラス、開き戸等に代表され、
より具体的には、サッシ窓が挙げられる。ガスケット
は、取付部と摺接片部が共押出成形等で一体に成形、若
しくは、別個に成形した取付部と摺接片部を接着剤等で
接合して構成される。このガスケットは、ガスケットを
建築現場等で適宜の長さに切断し、建具の框にその全長
にわたって、若しくは、建物開口部に建具の走行全範囲
にわたって取り付けられる。そして、ガスケットの取付
に際しては、切断したガスケットの取付部を建物の開口
枠(窓枠)や建具の框等の溝に嵌着、若しくは、接着剤
等で接着する。
【0009】また、このガスケットは、摺接片部が滑性
に優れ、かつ、弾性に富むポリ塩化ビニル系樹脂組成
物、具体的には、特公平7−127360号公報(特開
平3−281556号公報)に記載される樹脂組成物か
ら構成され、取付部が摺接片部と同一の材料等、望まし
くは、摺接片部より剛性に優れた材料、より望ましく
は、摺接片部との固着性にも優れ、さらに、安価である
ポリ塩化ビニル樹脂から構成される。
【0010】
【作用】この発明にかかる建具の気密構造は、ガスケッ
トの摺接片部が滑性と弾性に優れたポリ塩化ビニル系樹
脂からなり、ガスケットを建物開口部あるいは建具の一
方に取り付け、ガスケットの摺接片部を他方に摺接させ
るため、開閉を小さな力で行え、また、優れた気密性、
遮音性が得られ、さらに、ガスケットにパラフィン等の
滑剤を用いないため滑剤の滲出等に起因した汚れも生じ
ることがない。
【0011】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1から図5はこの発明の一の実施の
形態にかかる建具の気密構造を示し、図1がサッシ窓の
正面図、図2が図1のA−A矢視断面図、図3が図1の
B−B矢視断面図、図4が図1のC−C矢視断面図、図
5が同気密構造に用いるガスケットの横断面図である。
【0012】図1に示すように、建物に取り付けられた
窓枠サッシ10に、内ガラス戸20Aと外ガラス戸20
Bが鉛直面内を移動自在に装着され、引き違いサッシ窓
Wを構成する。窓枠サッシ10は、上枠11、下枠12
および一対の側枠13を有し、これら枠11,12,1
3を矩形状に連結してなる。周知のように、これら枠1
1,12,13はアルミの押出成形等で成形される。な
お、内ガラス戸20Aと外ガラス戸20Bはほぼ同一の
構成であるため、以下、必要に応じて添え字A,Bの無
い番号で内外のガラス戸20A,20Bを代表して説明
する。
【0013】上枠11は、図2に示すように、建物の内
側Nおよび外側Tにそれぞれ鉛直下方に垂下する垂下片
部11aを、これら垂下片部11aの間に鉛直下方に垂
下する2つのガイド片部11bを離間して有する。この
上枠11には、各ガイド片部11bの両面にそれぞれ内
外のガラス戸20A,20Bの後述するガスケットが摺
動可能に当接する。
【0014】下枠12は、図3に示すように、上部が建
物内側Nに向かって立ち上がる断面略階段状をなし、建
物内側Nに垂直壁部12aを、建物外側Tに突出片12
bを有し、これら垂直壁部12aと突出片12bとの間
に鉛直上方に立ち上がる2つのガイド片部12cを有す
る。これらガイド片部12cには建物外側の面に内外の
ガラス戸20A,20Bの後述するガスケットが摺動自
在に当接する。
【0015】側枠13は、図4に示すように、基片部1
3aの両側縁にそれぞれ側片部13aが垂直に起立する
断面略コ字形状を有し、対向して開口する。この側枠1
3にはそれぞれ基片部13aに内ガラス戸20Aと外ガ
ラス戸20Bと対応して当て片13cが一体に突設され
る。この当て片13cには、各ガラス戸20の閉じ状態
で後述するガスケットが気密的に接触する。
【0016】ガラス戸20は、上框31、下框32およ
び一対の縦框33を矩形状に結合したガラスサッシ30
を有し、このガラスサッシ30に板ガラスGを嵌め込ん
でなる。上框31は、図2に示すように、建物内外に位
置する断面略L字状の一対の側板部31aと、これら側
板部31a間に橋架された連結板部31bを一体に備え
る。側板部31aはそれぞれ、上端が離間して上述した
ガイド片部11bの建物内外側に位置し、下端間にガラ
ス嵌合溝31cを形成する。これら側板部31aにはそ
れぞれ、対向する面の上端に断面略T字状の取付溝31
dが形成され、これら取付溝31dにそれぞれガスケッ
ト40が取り付けられ、ガラス嵌合溝31cに板ガラス
Gの周縁を嵌着保持する。
【0017】下框32は、図3に示すように、建物内外
に位置する断面略L字状の一対の側板部32aを上下に
離間した2つあるいは3つの連結板部32bで一体結合
してなり、側板部32aの上端間にガラス嵌合溝31c
を形成して板ガラスGの周縁を保持し、側板部32aの
下端がガイド片部12cの建物内外側に間隔を隔て位置
する。そして、建物外側Tの側板部32aには建物内側
Nの面の下端に断面略T状の取付溝32dが形成され、
この取付溝32dにガスケット40が取り付けられる。
【0018】図4に示すように、縦框33は、ガラス戸
20の移動方向(内外)両側が開口した略角パイプ状の
部材からなり、一側の開口に板ガラスGの側縁を嵌合保
持する。そして、内ガラス戸20Aには、当て片13c
と対向する縦框33の外側開口にその略全長にわたって
一対のガスケット40が対向して当て片13cと接触可
能に、また、他方の縦框33の建物外側の面に縦框33
の全長にわたってガスケット40が外ガラス20Bの縦
框33と接触可能に設けられる。同様に、外ガラス戸2
0Bには、当て片13cと対向する縦框33の外側の開
口に2つのガスケット40が対向して当て片13cと接
触可能に設けられる。なお、縦框33には前述した上框
31や下框31と同様に取付溝が形成され、この取付溝
にガスケット40が取り付けられるが、取付溝の符号を
省略する。
【0019】ガスケット40は、図5に示すように、幅
方向(断面)の一側に取付部41を、他側に摺接片部4
2を一体に固着して備え、上框31や下框32と(略)
同一の長さを有する。取付部41は、断面T字形状を有
し、上述した取付溝31d,32dに嵌着される。摺接
片部42は、2つの舌片42aを有し、これら舌片42
aの先端に断面球形の摺接部分42bが形成される。
【0020】また、このガスケット40は、取付部41
がポリ塩化ビニル樹脂から、摺接片部42がアクリル変
性ポリ塩化ビニル樹脂からなり、共押出成形により一体
的に成形される。摺接片部42を構成するアクリル変性
ポリ塩化ビニル樹脂は、ポリ塩化ビニル系樹脂100重
量部に、可塑剤と、少なくとも5重量部のアクリル変性
ポリオルガノシロキサンとを配合したものが用いられ
る。そして、アクリル変性ポリオルガノシロキサンは、
下記の化学式1の一般式で表されるポリオルガノシロキ
サンと、下記の化学式3の一般式で表される(メタ)ア
クリル酸エステル、または、該(メタ)アクリル酸エス
テル70重量%以上と共重合可能な単量体30重量%以
下との混合物とを重量比5:95〜95:5の割合で乳
化グラフト重合したものが用いられる。
【0021】化学式1
【化1】ただし、式中のR1 ,R2 およびR3 はそれぞ
れ同一または異なる炭素数1〜20の炭化水素基または
ハロゲン化炭化水素基、Yはラジカル反応性基またはS
H基若しくはその両方をもつ有機基、Z1 およびZ2
それぞれ同一または異なる水素原子、低級アルキル基ま
たは下記の化学式2により表される基であり、mは1
0,000以下の正の整数、nは1以上の正の整数であ
る。
【0022】化学式2
【化2】ただし、R4 およびR5 はそれぞれ同一または
異なる炭素数1〜20の炭化水素基またはハロゲン化炭
化水素基、R6は炭素数1〜20の炭化水素基若しくは
ハロゲン化炭化水素基、あるいは、ラジカル反応性基ま
たはSH基若しくはその両方をもつ有機基である。
【0023】化学式3
【化3】ただし、式中のR7 は水素原子またはメチル
基、R8 はアルキル基、アルコキシ置換アルキル基、シ
クロアルキル基またはアリール基である。
【0024】なお、上記摺接片部42を構成するポリ塩
化ビニル系樹脂組成物は、具体的には、特公平7−58
08号公報に記載されたものが用いられ、その詳細は同
公報に記載されているため、その説明を割愛する。
【0025】この実施の形態にあっては、ガスケット4
0が取付部41をガラス戸20のガラスサッシ30の上
框31と下框32にそれぞれ取付溝31d,32dに嵌
着させて框31,32の全長にわたって摺動自在に取り
付けられ、また同様に、ガラス戸20の縦框33にガス
ケット40が側枠13の当て片13cと当接可能に設け
られ、内ガラス戸20Aの縦框33にガスケット40が
外ガラス戸20Bの縦框33と当接可能に設けられる。
そして、窓を閉じた状態では、これらガスケット40の
摺接片部42の舌片42aが窓枠サッシ10のガイド片
部11b,12c、当て片13cおよび縦框33に気密
的に密着する。このため、ガラス戸20を閉じると、高
い気密性、優れた遮音性が得られる。
【0026】そして、ガスケット40は、摺接片部42
が滑性に優れ、かつ、弾性に富むアクリル変性ポリ塩化
ビニル樹脂からなるため、ガラス戸20の走行に伴う摩
擦抵抗も極めて小さく、ガラス戸20の開閉に大きな力
が不要であり、使い勝手に優れ、また、ガスケット40
に滑剤が使用されていないためパラフィン等の滑剤の滲
出に起因した汚れが生じることもなく、良好な美観を維
持できる。
【0027】特に、この実施の形態のガスケット40
は、取付部41が剛性に優れた塩化ビニル樹脂からなる
ため、ガラスサッシ30に安定的かつ強固に取り付ける
ことができ、また、接着剤等を用いてさらに強固に取り
付けることもでき、さらに、ガスケット40も安価に製
造できる。
【0028】またさらに、このガスケット40は、長尺
の状態で建築現場等に搬入し、建築現場で切断等で窓枠
サッシ10等に合わせた加工を行うことができ、建築現
場での施工も容易かつ安価に行える。
【0029】なお、上述した実施の形態では、横方向に
ガラス戸20が移動するので、ガラスサッシ30の上框
31と下框32にガスケット40を設けるが、窓枠サッ
シ10の上枠11の垂下片部11aや下枠12の垂直壁
部12a等に取付溝を形成し、この取付溝によりガスケ
ット40をガラス戸20の移動全範囲にわたってガラス
サッシ30と摺接可能に設けることもでき、また、ガラ
スサッシ30と窓枠サッシ10の双方にガスケット40
を設けることも可能である。また、縦方向にガラス戸が
移動する場合は、ガラスサッシ30の上下両側の框にガ
スケット40を設けることが望ましく、さらに、その他
に縦框にガスケットを設けることも可能である。またさ
らに、ガスケット40はその形状等が図5に示す断面形
状に限られるものではなく種々の形状のものを用いるこ
とができ、例えば、ガスケット40を設ける位置や設け
る部材の形状等に応じて適宜の形状のものを用いること
ができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
建具の気密構造によれば、取付部と摺接片部を一体に的
に備え少なくとも摺接片部がアクリル変性ポリ塩化ビニ
ル樹脂からなるガスケットを、取付部を建物開口部また
は建具の一方に嵌着させて取り付け、他方に摺接片部を
摺動可能に接触させるため、建具の移動に要する力を増
大させることなく優れた気密性と遮音性が得られ、ま
た、汚れも防止でき、さらに、その施工も安価かつ容易
に行えるという効果が得られる。
【0031】特に、請求項2に記載の建具の気密構造に
あっては、ガスケットは取付部をポリ塩化ビニル樹脂で
構成して共押出成形により成形するため、ガスケットの
製造が安価かつ容易に行えるのみならず、ガスケットを
強固かつ安定的に取り付けることができるという効果も
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る建具の気密構
造が適用されたサッシ窓の正面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】図1のC−C矢視断面図である。
【図5】同気密構造に用いるガスケットの横断面図であ
る。
【符号の説明】
10 窓枠サッシ(建物開口部) 11 上枠 11b ガイド片部 12 下枠 12c ガイド片部 20 ガラス戸 30 ガラスサッシ 31 上框 31a 側板部 31d 取付溝 32 上框 32a 側板部 32d 取付溝 40 ガスケット 41 取付部 42 摺接片部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物開口部と該建物開口部を開閉可能な
    建具との間にガスケットを介設する建具の気密構造であ
    って、 前記ガスケットが、前記建物開口部あるいは前記建具の
    一方に取り付け保持される取付部と、前記建物開口部あ
    るいは前記建具の他方に摺動可能に当接する摺接片部と
    を一体に備えるとともに、 少なくとも摺接片部を、ポリ塩化ビニル系樹脂100重
    量部に、可塑剤と、下記イ,ロが重量比5:95乃至9
    5:5の割合で乳化グラフト共重合した少なくとも5重
    量部のアクリル変性ポリオルガノシロキサンとを配合し
    たポリ塩化ビニル系樹脂組成物で成形したことを特徴と
    する建具の気密構造。 イ.一般式 【化1】 で表されるポリオルガノシロキサンただし、式中の
    1 ,R2 およびR3 はそれぞれ同一または異なる炭素
    数1〜20の炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基、
    Yはラジカル反応性基またはSH基若しくはその両方を
    もつ有機基、Z1 およびZ2 はそれぞれ同一または異な
    る水素原子、低級アルキル基または 【化2】 基(R4 およびR5 はそれぞれ同一または異なる炭素数
    1〜20の炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基、R
    6は炭素数1〜20の炭化水素基若しくはハロゲン化炭
    化水素基、あるいは、ラジカル反応性基またはSH基若
    しくはその両方をもつ有機基である)、mは10,00
    0以下の正の整数、nは1以上の正の整数である。 ロ.一般式 【化3】 で表される(メタ)アクリル酸エステル、または、該
    (メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共重合可
    能な単量体30重量%以下との混合物ただし、式中のR
    7 は水素原子またはメチル基、R8 はアルキル基、アル
    コキシ置換アルキル基、シクロアルキル基またはアリー
    ル基である。
  2. 【請求項2】 前記取付部がポリ塩化ビニル樹脂である
    請求項1に記載の建具の気密構造。
  3. 【請求項3】 前記ガスケットを前記建具の少なくとも
    窓の開閉方向の向かい合う框にその略全長にわたって取
    り付けた請求項1または請求項2に記載の建具の気密構
    造。
  4. 【請求項4】 前記ガスケットを一方の建具の縦框にそ
    の略全長にわたって他方の建具の縦框と接触可能に取り
    付けた請求項1,請求項2または請求項3に記載の建具
    の気密構造。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7886499B2 (en) 2003-06-30 2011-02-15 Nissin Chemical Industry Co., Ltd. Building exterior wall-coating emulsion compositions and building exterior walls
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Cited By (7)

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