JP2016047999A - 気密材及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】気密性及び/又は水密性、並びに耐火性に優れ、かつ先端部の柔軟性等の更なる物性を満たす気密材を提供すること。【解決手段】気密材は、気密材成形樹脂を含有する基部1aと、気密材成形樹脂に熱膨張耐火成分を含有した第1部分1cと、気密材成形樹脂を含有するが熱膨張耐火成分を含有しない第2部分1dとからなる突出部1bとを備え、基部1aと突出部1bは一体成形してあることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、建具、船舶、エレベータ等に対して気密性及び/又は水密性を確保するための気密材と、その製造方法に関する。
引違いサッシや嵌め殺しサッシ等の障子と枠体の隙間、あるいは、障子の召し合わせには、タイト材やシール材に代表される気密材が介在しており、サッシの気密性及び/又は水密性の向上を図っている。気密材のうち、シール材は、枠体の縦枠や上下枠の内周側に突設されたホルダーに固定される基部と、基部からホルダの外に突出するシール片とを有しており、戸当たりなどに使用されるタイト材も、その一部をホルダーに固定される。そのようなサッシ用気密材は、引違い障子の召し合わせや、戸車収納部など、気密性や水密性が要求される箇所に隈なく配置されている。
そのようなサッシ用気密材として、気密性や水密性に加え、耐火性能をも備えたサッシ用気密材が特許文献1に記載されている。このサッシ用気密材は、サッシの枠体や障子に取り付けられるサッシ用気密材において、サッシのホルダーに嵌合される基部と、基部からホルダー外に突出する突出部とを備えており、基部は、耐摩耗性や弾性を有する気密材成形樹脂からなり、突出部は、気密材成形樹脂に熱膨張耐火成分を含有したものからなり、基部と突出部は一体成形してあることを特徴とする。
特許第5481420号
気密材の先端部は、気体、液体、光、及び/又は音の漏れを防いだり、サッシの部材と最も接触したりする部分であるため、摺動性等の更なる物性が求められているが、特許文献1のサッシ用気密材では、気密材の突出部が熱膨張耐火成分を含有するため、気密材の先端部におけるそのような物性が不十分であるという問題があった。
本発明の目的は、気密性及び/又は水密性並びに耐火性に優れると共に、気密材の先端部が摺動性を満たす気密材を提供することにある。
(1)構造体に取り付けられる気密材において、構造体の収容部に嵌合される基部と、基部から前記収容部の外に突出する突出部とを備えており、基部は、気密材成形樹脂を含有し、突出部は、気密材成形樹脂に熱膨張耐火成分を含有した第1部分と、気密材成形樹脂を含有するが熱膨張耐火成分を含有しない第2部分とからなり、基部と突出部は一体成形してあることを特徴とする気密材。
(2)突出部の第1部分と第2部分は第1部分の先端と第2部分の基端で連続的につながっており、第2部分が突出部の先端を構成する(1)に記載の気密材。
(3)突出部の第1部分の幅は基部の幅よりも狭く、突出部の第2部分の幅は第1部分の幅と同じかそれより狭い、(1)又は(2)に記載の気密材。
本発明によれば、熱膨張耐火成分を含有しない先端部を設けることにより、気密材の気密性及び/又は水密性並びに耐火性を備えつつ、摺動性が向上する。
(a)本発明の一つの実施形態の気密材としてのシール材の斜視図であり、(b)は別の実施形態の気密材としてのタイト材の斜視図である。 本発明の気密材が適用されたサッシの縦断面図である。 本発明の気密材が適用されたサッシの横断面図である。 本発明の気密材の製造手順を示す略図である。
本明細書において、「気密材成形樹脂」とは、シール材やタイト材に一般的に使用される熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー、ゴム、又はこれらの組み合わせを指し、熱可塑性樹脂の例としては、フッ素樹脂、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアリレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリブタジエン、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、及びAS樹脂等が挙げられ、熱硬化性樹脂の例としてはエポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、熱硬化性ポリイミド等が挙げられ、エラストマーの例としてはオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー、及び塩化ビニル系エラストマー等が挙げられ、ゴムの例としては、天然ゴム、シリコーンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、及びフッ素ゴム等が挙げられる。これらの気密材成形樹脂は通常、非熱膨張性である。つまり、火災時の熱により膨張しない。 「熱膨張耐火成分」とは、火災時の熱により膨張する性質を有するものすべてを含み、その一例として膨張黒鉛などが挙げられる。熱膨張性黒鉛は、従来公知の物質であり、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とで処理してグラファイト層間化合物を生成させたもので、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物である。熱膨張性黒鉛は、酸処理して得られた熱膨張性黒鉛を、アンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和したものであってもよい。
「無機充填剤」とは、従来公知の物質であり、特に限定されないが、例えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーンナイト、ハイドロタルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げられる。
「密封」「気密」「水密」とは100%完全に密封されていなくとも、気密材を設けない場合と比較して気体及び/又は流体の侵入が有意に防止できることを指す。
「開口部」は任意の空間を指し、「間隙」とは開口部の中でも向かい合う2つの部材又は部分間に生じる空間を指す。
以下、本発明の気密材の実施形態を、図面を参照しながら説明する。 図1(a)は、本発明の一つの実施形態の気密材としてのシール材1であり、シール材1は、基部1aと、基部1aから突出する突出部1bとを備えており、基部1aは気密材成形樹脂を含み、突出部1bは気密材成形樹脂に熱膨張性耐火成分を含有した第1部分1cと、気密材成形樹脂に熱膨張性耐火成分を含有していない第2部分1dとを備えており、基部1aと突出部1bは一体成形してある。突出部1bの第1部分1cの幅は基部1aの幅よりも狭くかつ一定であり、突出部1bの第2部分1dの基端の幅は第1部分1cの幅と同じであり、第1部分1cと第2部分1dは第1部分1cの先端と第2部分1dの基端で連続的につながっており、第2部分1dの幅は先端に向かってテーパ状に細くなっている。
突出部1bの第1部分1cと第2部分1dは同じか又は異なる無機充填剤をさらに含んでもよく、気密材成形樹脂、熱膨張性耐火成分、及び無機充填剤の成分の割合は特に限定されないが、例えば気密材成形樹脂100重量部に対して気密材成形樹脂が10〜300重量部、無機充填剤が30〜500重量部である。
また、基部1a、突出部1bの第1部分1c及び突出部1bの第2部分1dには、その物性を損なわない範囲で、フェノール系、アミン系、イオウ系等の酸化防止剤の他、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料等が添加されてもよい。
シール材1は、本実施形態ではサッシの外障子35a及び内障子35bの下框39(図2参照)の長手方向の全長に渡って配置されている。本実施形態では、基部1aの気密材成形樹脂、突出部1bの第1部分1cの気密材成形樹脂、及び突出部1bの第2部分1dの気密材成形樹脂は同じであり、これにより一体成形のための密着性が高められる。本実施形態では、気密材成形樹脂に熱膨張性耐火成分を含有していない第2部分1dは、第1部分1cよりも摺動性に優れた材料より構成されている。
図1(b)は、本発明の別の実施形態の気密材としてのタイト材2であり、タイト材2は、基部2aと、基部2aから突出する突出部2bとを備えており、基部2aは気密材成形樹脂を含有し、突出部2bは気密材成形樹脂に熱膨張性耐火成分を含有した第1部分2cと、気密材成形樹脂に熱膨張性耐火成分を含有していない第2部分2dとを備えており、基部2aと突出部2bは一体成形してある。突出部2bの第1部分2cの幅は基部2aの幅よりも狭くかつ一定であり、突出部2bの第2部分2dの基端部の幅は第1部分2cの幅と同じで第1部分2cと第2部分2dは第1部分2cの先端と第2部分2dの基端で連続につながっており、第1部分2cの先端及び第2部分2dの先端は略半円筒状に丸められており、密着性を増大させると共に、第2部分2dの摺動性を高めている。
タイト材2は、本実施形態ではサッシの内、外障子35a及び内障子35bの戸当たり側の縦框36の長手方向の全長に渡ってそれぞれ配置されている(図3参照)。本実施形態では、基部2aの気密材成形樹脂、突出部2bの第1部分2cの気密材成形樹脂、及び突出部2bの第2部分2dの気密材成形樹脂は同じであり、これにより一体成形のための密着性が高められる。
上記の実施形態の気密材であるシール材1及びタイト材2は、引違い窓サッシに適用可能である。図2を参照すると、引違い窓30は、上枠32と下枠33と左右の縦枠34を四周枠組みして構成した枠31内に可動部材としての外障子35aと可動部材としての内障子35bとを備えており、外障子35aと内障子35bは、上枠32と下枠33に設けたレール32a,33aに沿って左右に移動し、枠31内で引違い式に開閉するように構成されている。内外障子35a,35bの各々の戸車収納部38aを下側で区画形成する対向する下端には収容部37aが設けてあり、この収容部37aにシール材1が保持されている。これにより、内外障子35a,35bの戸車収納部38aを下側で区画形成する対向する下端に設けられた収容部37aに保持されたシール材1が、枠31と外障子35aとの間の隙間や、あるいは、戸車収納部38aと戸車38との間の隙間から吹き込む風や雨水の吹き上げを制限している。また、火災時には枠31と外障子35aとの間の隙間や、あるいは、戸車収納部38aと戸車38との間の隙間からの火災や煙の侵入が低減又は防止される。このように、気密材に必要とされる特性(気密/水密等)と防火性能を両立しつつ、摺動性を保持することが可能である。 また、図3のように、上枠32と内外障子35a,35bの上框37との間、下枠33と内外障子35a,35bの下框39の間、内外障子35a,35bの召し合わせ側の縦框36同士の間、及び内外障子35a,35bの戸先が縦枠34と当接する箇所は、それぞれにタイト材2,3,4,5が収容部37b,37c,37d,37eに嵌合された状態で取り付けられている。これにより、内外障子35a,35bを閉じたときには、内外障子35a,35b同士がタイト材4を介して当接し、枠31と内外障子35a,35bとがタイト材2,3,5を介在して当接するため、内外障子35a,35b間又は枠31と内外障子35a,35bとの間の開口部又は間隙が密封され、サッシの気密性と水密性が確保される。また、火災時には内外障子35a,35b間又は枠31と内外障子35a,35bとの間の開口部又は間隙からの火災や煙の侵入が低減又は防止され、引き違い窓の防火性が大きく改善される。このように、気密材に必要とされる特性(気密/水密等)と防火性能を両立しつつ、摺動性を保持することが可能である。
なお、タイト材2,3,4,5は本発明の第1の実施形態のシール材1と同じ構成を有してもよいが、本発明の気密材の範囲に含まれる限り第1の実施形態のシール材1から変更した構成を有してもよい。また、収容部37b,37c,37d,37eは第1の実施形態の収容部37aと同じ構成を有してもよいが、本発明の気密材が取り付けられる限り第1の実施形態の収容部37aから変更した構成を有してもよい。
次に、上述のシール材1及びタイト材2,3,4,5の製造方法について説明する。本発明の気密材は公知の樹脂複合材の製造方法により製造され、特に限定されないが、例えば、シール材1及びタイト材2,3,4,5の成形は、共押出し成形法にて行われる。具体的に、シール材1を挙げて説明すれば、図4のように、共押出し成形機21を使用し、その共押出し成形機21に配置された3つのタンク22,23,24のうちの一つのタンク22には、シール材1を構成する気密材成形樹脂が充填されており、もう一つのタンク23には、前述のタンク22に充填されている気密材成形樹脂に膨張黒鉛を含有した樹脂が充填されている。配合比率は、樹脂成分100に対して膨張黒鉛が20〜300重量部の範囲内に設定されている。さらにもう一つのタンク24には気密材成形樹脂の溶剤に膨張黒鉛を含有しない原料樹脂が充填されている。
共押出し成形機21には、任意形状及び断面サイズの成形物Pを得るのに対応した型25が具備されており、その型25に各タンク22,23,24から同時に原料樹脂が送り出されることで、異種の又は同種の樹脂が一体成形された成形物Pが成形される。そして、共押出し成形機21から送り出された成形物Pは、引取り機26で連続的に外に引き出されて冷却工程に移行される。冷却工程では、共押出し成形機21から押し出された成形物Pに対し、水が満たされたプール27に通して冷却することにより、成形物Pの硬度を確保する。そして、切断工程・曲げ加工工程(加工工程)を行う加工機28では、共押出し成形機21から成形物Pが連続して供給されるため、サッシにおけるシール材1の適用箇所に対応して成形物Pを所定寸法に切断したり、あるいは、特殊枠体のアール部等に対応する曲げ加工などが行われるものである。以上の各工程を経て得られた成形物Pは、本実施のものであれば、気密材成形樹脂を含有する基部1aと、気密材成形樹脂に膨張黒鉛を含んだ混合成分からなる突出部1bの第1部分1cと、突出部1bの第2部分1dとを一体成形したシール材1や、基部2aと、突出部2bの第1部分2cと、突出部2bの第2部分2dとを一体成形したタイト材2、並びにタイト材3〜5等となる。
本発明を上記実施形態に関して説明してきたが、実施形態は上記のものに限定されず、例えば、以下のように具体化してもよい。
・基部1a,2aの気密材成形樹脂、突出部1b,2bの第1部分1c,2cの気密材成形樹脂、及び突出部1b,2bの第2部分1d,2dの気密材成形樹脂は、いずれか2つが同じであってもよいし、すべて異なる種類であってもよい。
・突出部1b,2bの熱膨張性耐火成分を含有していない第2部分1d,2dは、摺動性に加えて、さらなる優れた特性を有していてもよい。例えば、第2部分1d,2dが、第1部分1c,2cよりも材料Tgが低い材料より構成されており低温回復性を有する場合、寒冷地でも気密性等を保つことが可能となる。
・本発明の気密材は、上記実施形態に限らず、サッシにおける気密材の収容部37a,37b,37c,37d,37eが設けてある箇所であれば、様々な形状のものに適用することができる。また、上記実施形態ではアルミ製サッシに本発明の気密材を適用したものについて説明したが、樹脂製サッシのアルミ枠材やアルミ框材に取り付けることも可能である。
・本発明の気密材は、サッシ用に限定されず、窓、障子、扉(すなわちドア)、戸、ふすま、及び欄間等の建具;船舶;並びにエレベータ等の構造体に対して使用されてもよい。
・本発明の気密材の製造方法にて使用される共押出し成形機21やプール27、加工機28についても、その他、成形物Pを所望の形状、サイズに加工できる手段であれば、上記実施形態のものに限定するものではない。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実験1
図1に示される気密材を作製し、耐火性、摺動性及び気密性について調べた。塩化ビニル(硬度80)は三菱化学株式会社製、耐火樹脂組成物は出願人の特許5352017号の記載に従って製造された押出成形用塩素化塩化ビニル樹脂組成物、摺動性塩化ビニル(SE864A)は信越ポリマー株式会社製のものを使用した。
耐火性は、600℃・30分の加熱で体積膨張があるかを確認した。摺動性はJIS A 1519に準拠した。気密性はJIS A 1516に準拠した。
その結果、実施例1におけるように、突出部1bの第1部分1cが耐火樹脂組成物より形成され、突出部1bの第2部分1dが摺動性塩化ビニルより形成された場合にのみ、気密性、耐火性、及び摺動性が良好であることが示された。
実験2
上記の実験1と同様に、図2に示される気密材を作製し、耐火性、摺動性及び気密性について調べた。実施例2、比較例3、比較例4における部材番号2a,2c,2dの材料は実施例1、比較例1、比較例2における部材番号1a,1c,1dの材料とそれぞれ同じである。
その結果、実施例2におけるように、突出部1bの第1部分1cが耐火樹脂組成物より形成され、突出部1bの第2部分1dが摺動性塩化ビニルより形成された場合にのみ、気密性、耐火性、及び摺動性が良好であることが示された。

Claims (3)

  1. 構造体に取り付けられる気密材において、構造体の収容部に嵌合される基部と、基部から前記収容部の外に突出する突出部とを備えており、
    基部は、気密材成形樹脂を含有し、
    突出部は、気密材成形樹脂に熱膨張耐火成分を含有した第1部分と、気密材成形樹脂を含有するが熱膨張耐火成分を含有しない第2部分とからなり、
    基部と突出部は一体成形してあることを特徴とする気密材。
  2. 突出部の第1部分と第2部分は第1部分の先端と第2部分の基端で連続的につながっており、第2部分が突出部の先端を構成する請求項1に記載の気密材。
  3. 突出部の第1部分の幅は基部の幅よりも狭く、突出部の第2部分の幅は第1部分の幅と同じかそれより狭い、請求項1又は2に記載の気密材。
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