JP2002180766A - サッシ窓 - Google Patents

サッシ窓

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JP2002180766A
JP2002180766A JP2000375557A JP2000375557A JP2002180766A JP 2002180766 A JP2002180766 A JP 2002180766A JP 2000375557 A JP2000375557 A JP 2000375557A JP 2000375557 A JP2000375557 A JP 2000375557A JP 2002180766 A JP2002180766 A JP 2002180766A
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frame
vertical frame
aluminum
window
resin
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JP2000375557A
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Tsutomu Takahashi
努 高橋
Noriyuki Yamamoto
則之 山元
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Shin Nikkei Co Ltd
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Shin Nikkei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障子を開放摺動する時の気密機構によるタイ
ト材の摩擦抵抗を減少させて、障子の初動力を低減する
サッシ窓を提供する。 【解決手段】 窓開口部Aに装着される窓枠1内に一対
の引き違い障子10を納めてなるサッシ窓において、各
障子10の上下框11a、11bに取り付けたタイト材
90、91を上下レールに摺接自在とすると共に、召合
框11dに取り付けたタイト材93、94が相互に対峙
する召合框11dに摺接自在とし、縦枠23側の縦框1
1cに取り付けたタイト材92を縦枠23に設けた戸当
りレール80に摺接自在としてなり、かつ、上記戸当り
レール80は縦框11cに設けたブロック体70に圧接
自在としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓開口部に装着さ
れる窓枠内に一対の引き違い障子を納めてなるサッシ窓
において、窓の気密性を高めると共に、障子の摺動を良
好にしたサッシ窓に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アルミサッシ等の金属枠からなる
窓枠内に引き違い障子を納めてなるサッシ窓において
は、窓の気密性を高めるため、各障子の上下框と縦框と
召合框とにおいてタイト材を設けて窓の気密性を高め、
その結果、サッシ窓の断熱性と水密性と防音性の向上を
図るようにしている。
【0003】しかしながら、障子の上下框と縦框と召合
框とにおいてタイト材を設けて窓の気密性を高めたため
に、障子を開放摺動する時に、タイト材による気密機能
が作動している間、タイト材の摩擦抵抗によって障子の
初動力に多大の力を要し、非力な者にとっては、障子の
開放が非常に困難であるという新たな問題を発生させて
いた。特に、気密性を考慮することから、タイト材の摺
接間隔を長くするあまり、このタイト材の摺接状態が続
いている間は、その摩擦抵抗によって障子の初動力に多
大の力を要することとなっていた。
【0004】また一方、アルミサッシ等の金属枠からな
る窓枠に対し、その屋内側露出部分に樹脂枠を備えた複
合型のサッシ窓が使用されつつあり、金属枠の屋内側を
金属に比して熱伝導率が極めて低い樹脂で覆うことによ
り、サッシ窓の断熱性の向上を図ると共に屋内側への結
露を抑えるようにしている。このように、複合型のサッ
シ窓においても断熱性の向上を図ることが強く要求され
ている点からしても、サッシ窓の気密性の向上は、一層
図らなければならず、このような状況において、障子を
開放摺動する時のタイト材の摩擦抵抗によって障子の初
動力を如何に低減するかが求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みてなされたものであり、サッシ窓における
気密性を十分に図りつつ、かつ、障子を開放摺動する時
の気密機構によるタイト材の摩擦抵抗を減少させて、障
子の初動力を低減するサッシ窓を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の本発明は、窓開口部に装着される窓枠内
に一対の引き違い障子を納めてなるサッシ窓において、
各障子の上下框に任意に取り付けたタイト材を上下レー
ルに摺接自在とすると共に、縦枠側の縦框に取り付けた
タイト材を縦枠に設けた戸当りレールに摺接自在として
なり、かつ、上記戸当りレールは縦框に設けたブロック
体に圧接自在としてなることを特徴とする。
【0007】また請求項2記載の本発明は、窓開口部に
装着される窓枠内に一対の引き違い障子を納めてなるサ
ッシ窓において、各障子の上下框に任意に取り付けたタ
イト材を上下レールに摺接自在とすると共に、召合框に
取り付けたタイト材が相互に対峙する召合框に摺接自在
としてなり、かつ、縦枠側の縦框に取り付けたタイト材
を縦枠に設けた戸当りレールに摺接自在とすると共に、
上記戸当りレールは縦框に設けたブロック体に圧接自在
としてなることを特徴とする。
【0008】また請求項3記載の本発明は、請求項1又
は2に記載の本発明において、窓開口部に装着される窓
枠がアルミ枠と該アルミ枠の屋内側露出部分を覆う樹脂
枠とを備えてなり、この窓枠内に納めた一対の引き違い
障子がアルミ框と該アルミ框の屋内側露出部分を覆う樹
脂框とを備えてなることを特徴とする。
【0009】また請求項4記載の本発明は、請求項1〜
3に記載の本発明において、上記縦框に設けたブロック
体の当接面が傾斜状に形成され、縦枠に弾力性を有して
設けた戸当りレールの先端部が圧接することにより該戸
当りレールを縦框のタイト材に対し漸次押圧自在として
なることを特徴とする。
【0010】また請求項5記載の本発明は、請求項1〜
4に記載の本発明において、上記縦枠に設けた戸当りレ
ールの先端部が縦框のタイト材に対し反対方向に屈曲し
て縦框のブロック体の当接面に圧接自在としてなること
を特徴とする。
【0011】また請求項6記載の本発明は、請求項1〜
5に記載の本発明において、上記縦框を構成するアルミ
縦框に取り付けたタイト材が、縦枠を構成するアルミ縦
枠に設けた戸当りレールに摺接自在としてなることを特
徴とする。
【0012】また請求項7記載の本発明は、請求項1〜
6に記載の本発明において、上記縦框のタイト材に対し
戸当りレールを挟んで対峙するように縦枠にタイト材を
設けてなり、このタイト材が縦框に対し摺接自在として
なることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
沿って詳細に説明する。図1は本発明のサッシ窓の屋内
側から見た横断面図、図2はその縦断面図、図3は図1
の要部拡大図、図4は図2の要部拡大図、図5は図1の
召合框部拡大図、図6(a、b)は図3の部分拡大図で
ある。
【0014】これら各図において、本発明に係るサッシ
窓は、窓開口部Aに装着された上下枠及び左右の縦枠か
らなる窓枠1内に、一対の障子10を引き違い自在に納
めてなるものである。そして、本発明は、サッシ窓にお
ける気密性を十分に図りつつ、かつ、障子10を開放摺
動する際の気密機構によるタイト材の摩擦抵抗を減少さ
せて、各障子10の初動力を低減する構造からなるもの
である。そこで、本発明のサッシ窓は、通常タイプの窓
と、複合型の窓のいずれにも適用できるものであるが、
実施例においては、複合型の窓を例に以下説明する。
【0015】一実施形態として説明する窓枠1を構成す
る各枠材は、複合型の枠材であり、ベースとなるアルミ
枠2とその屋内側露出部分を覆う樹脂枠3とから構成さ
れている。すなわち、アルミ枠2は、アルミ上枠21、
アルミ下枠22、アルミ縦枠23、24を方形に枠組み
して構成され、樹脂枠3は、樹脂上枠31、樹脂下枠3
2、樹脂縦枠33、34を方形に枠組みして構成されて
いる。
【0016】そして、上記樹脂上枠31はアルミ上枠2
1に、樹脂下枠32はアルミ下枠22に、樹脂縦枠33
はアルミ縦枠23に、樹脂縦枠34はアルミ縦枠24
に、それぞれ取り付けられている。具体的な取り付け方
法については、後述する。なお、上記アルミ枠2はアル
ミの押し出し型材にて成型され、また樹脂枠3は塩化ビ
ニルやアクリル樹脂等から押し出し成型される。また、
これ等の樹脂材には、木材粉等を混入させて、外観上あ
たかも木材で形成されているかの観を呈することもでき
る。
【0017】一方、各障子10は、上下及び左右の框材
を方形に框組みしてなる框体11内に複層ガラス12を
納めてなる。4は網戸である。框体11を構成する上框
11a、下框11b、縦框11c、縦框11d(召合
框)の各框材も、上記窓枠1と同様に、アルミ框13と
その屋内側露出部分を覆うように取り付けられた樹脂框
14とで構成されている。すなわち、上記樹脂上框14
aはアルミ上框13aに、樹脂下框14bはアルミ下框
13bに、樹脂縦框14cはアルミ縦框13cに、樹脂
縦框14dはアルミ縦框13dに、それぞれ取り付けら
れている。なお、上記縦框11dを構成するアルミ縦框
13dと樹脂縦框14dは、各々召合框を構成するもの
である。以下、上記したアルミ枠2と、また樹脂枠3を
構成する樹脂上枠31と樹脂下枠32と樹脂縦枠33、
34について順次説明する。
【0018】まず、上記したアルミ下枠22は、図2及
び図4に示すように、その内周面を階段状に形成してな
り、その面より、屋外側の下外レール22a及び屋内側
の下内レール22bを突出形成してある。また、アルミ
下枠22の屋内端には、略垂直に起立した立ち上がり片
22cが形成されている。そして、このアルミ下枠22
に対し、3個の樹脂枠からなる樹脂下枠32が取り付け
られる。すなわち、樹脂下枠32は、屋内側の下内レー
ル22bと立ち上がり片22cの間に第1樹脂枠である
樹脂本枠41を、立ち上がり片22cの屋内側に第2樹
脂枠である樹脂補助枠42を、かつ、屋外側の下外レー
ル22aと屋内側の下内レール22bの間に第3樹脂枠
である樹脂カバー枠43をそれぞれ取り付けて、屋外側
の下外レール22aから屋内側のアルミ下枠22の内周
面のほぼ全体を覆うように設置されている。
【0019】図4で明らかなように、第1樹脂枠である
樹脂本枠41は、下内レール22bと立ち上がり片22
cとによって形成される凹溝内に納められる枠本体と、
下内レール22bの内側面に密接した起立片と、立ち上
がり片22cに沿って設けられる逆L字状のアングル片
とから構成されている。上記枠本体には中空部の屋内側
に垂下片を設けてあり、その下端の係止部をアルミ下枠
22の立ち上がり片22cに設けた突起に係止させ、ま
た上記起立片を下内レール22bの屋内面に重合するよ
うに面接させて、その先端部を下内レール22bの上端
部に係止させ、またアングル片は立ち上がり片22cの
屋外面に屋外側片を面接させてある。その結果、ビス等
を使用することなく第1樹脂枠である樹脂本枠41をア
ルミ下枠22の見込み方向全体に着脱自在に取り付ける
ようにしてある。
【0020】アルミ下枠22の屋内側に設けた上記立ち
上がり片22cは、従来のように、逆L字状のアングル
構造を採っておらず、起立状に形成されており、そのた
め、その起立屋内面は、化粧額縁60Aの表面に当接す
ることなく屋外側の垂直面に後述する樹脂補助枠42を
介在して間接的に当接してある。その結果、熱伝導率の
低い樹脂材が屋内側部の化粧額縁60Aに当接して、外
気からの屋内への熱伝導を抑えて断熱効果を著しく高く
している。
【0021】次に、第2樹脂枠である樹脂補助枠42
は、下内レール22bの立ち上がり片22cの屋内側に
取り付けるものであり、立ち上がり片22cの下面部に
形成される凹溝内に納められる中空部を有してなる枠本
体と、立ち上がり片22cの内側面に密接した起立片と
から構成されている。すなわち、枠本体は縦長の中空部
の上面と下面に3つの係止部を設けてなり、起立片は枠
本体の屋内面から上方に起立して構成され、その中間部
の屋外側に係止部を設けてなる。
【0022】そこで、上記枠本体に設けた3つの係止部
を立ち上がり片22cの下面部に設けた突起にそれぞれ
係止させ、また上記起立片の中間部に設けた係止部を立
ち上がり片22c屋内側面に設けた突起に係止させ、そ
の結果、ビス等を使用することなく第2樹脂枠である樹
脂補助枠42をアルミ下枠22の見込方向全体に、係止
手段により着脱自在に取り付けるようにしてある。
【0023】上記樹脂補助枠42は、アルミ下枠22の
屋内側面に位置して、その屋内面が化粧額縁60Aの屋
外側面である垂直面に直接当接してある。したがって、
アルミ下枠22の立ち上がり片22cが化粧額縁60A
の屋外側垂直面に直接当接することがなく、樹脂本枠4
1のアングル片の屋内面と樹脂補助枠42の屋内面が、
化粧額縁60Aに対し、アルミ金属部を介することな
く、その表面と垂直面に直接当接してある。そのため、
外気からの屋内への熱伝導を抑えて断熱効果を著しく高
くしている。
【0024】次に、第3樹脂枠である樹脂カバー枠43
は、下外レール22aと下内レール22bの間におい
て、外障子10のみの屋内側見付け方向に取り付けられ
るもので、平板状の水平板と、この屋内側に連続する逆
L字状のL字片とで横断面略Z型をして構成されてい
る。そこで、上記水平板の屋外側縁を下外レール22a
の下端部に設けた溝部に係止させ、またL字片を下内レ
ール22bの下端部に設けた中空部の溝部に係止させて
あり、その結果、ビス等を使用することなく第3樹脂枠
である樹脂カバー枠43をアルミ下枠22に対し、着脱
自在に取り付けるようにしてある。樹脂カバー枠43の
アルミ縦枠23側に位置する左端部は、樹脂縦枠33に
当接すると共に、その上面を戸当りブロック35で押え
付け係止されており、また、右側部(窓開口部Aの略中
央)は、板状からなる気密ブロックで押え付け係止され
ている。
【0025】以上のように、樹脂下枠32は、下内レー
ル22bと立ち上がり片22cの間に樹脂本枠41を、
立ち上がり片22cの屋内側に樹脂補助枠42を、下外
レール22aと下内レール22bの間に樹脂カバー枠4
3を取り付けることによって、屋外側の下外レール22
aから屋内側のアルミ下枠22の内周面のほぼ全体を覆
うようにして、断熱性の一層の向上を図っている。上記
樹脂下枠32のアルミ下枠22への取り付け手順は、ま
ず、樹脂下枠32を構成する樹脂補助枠42をアルミ下
枠22の屋内側部に取り付けた状態で、アルミ下枠22
を窓開口部Aに取り付け、次に、樹脂本枠41と樹脂カ
バー枠43を順次アルミ下枠22に取り付けるようにす
る。もっとも、樹脂本枠41と樹脂カバー枠43を予め
アルミ下枠22に取り付けておいて、これらを一体的に
窓開口部Aに取り付けるようにしてもよい。なお、内障
子10Bが位置する下外レール22aと下内レール22
bの間には、内障子10B自体が位置し、また、その屋
内側には樹脂本枠41が取り付けてあるので、樹脂カバ
ー枠43の取り付けは不要である。
【0026】次に、図4に示すように、上記樹脂カバー
枠43のアルミ下枠22への取り付けは、水平板の屋外
側縁を下外レール22aの下端部に設けた溝部に差込む
ことによって係止させ、L字片を下内レール22bの下
端部に設けた中空部の溝部に弾発的に係止させ、次に、
アルミ縦枠23側に位置する左端部の上面を戸当りブロ
ック35で押え付け係止させると共に、右側部を気密ブ
ロックで押え付け係止してなる。
【0027】次に、外障子10Aの下框11bには、下
枠22の下外レール22aに屋外から摺接するタイト材
90を設けてあり、また、屋内側においては図示を省略
した任意のタイト材を下框11bの屋内側に摺接させ
て、外障子10Aの下框11bの気密構造を構成してあ
る。本実施例においては、上記タイト材90は下框11
bを構成するアルミ下框13bに着脱自在に取り付けて
ある。
【0028】次に、内障子10Bの下框11bには、下
枠22の下内レール22bに屋内外から摺接するタイト
材90、91を設けてあり、この屋内外のタイト材9
0、91によって、内障子10Bの下框11bの気密構
造を構成してある。本実施例においては、上記タイト材
90は下框11bを構成するアルミ下框13bに着脱自
在に取り付けてあり、また、上記タイト材91は下框1
1bを構成する樹脂下框14bに一体的に取り付けてあ
る。
【0029】次に、図4に示すように、アルミ上枠21
は、上枠本体21aに対し、上記アルミ下枠22におけ
る屋外側の下外レール22aに対応する位置に、垂下片
21bを有すると共に、屋内側に突出片を有している。
垂下片21bは、後述する樹脂上枠31の係止片31b
と一体となって、屋外側の上外レール21Aを構成す
る。樹脂上枠31は、上記垂下片21bよりも屋内側の
アルミ上枠21の内周面を覆うように設置される。この
樹脂上枠31は、アルミ上枠21に沿って設けられる枠
本体31aと、枠本体31aから垂下された係止片31
b及び上内レール31cと、屋内側に突出した略L字片
からなるアングル片31dとから構成されている。係止
片31bは、その先端を上記アルミ上枠21の垂下片2
1bの先端に係止されてある。
【0030】次に、外障子10Aの上框11aには、上
枠21の上外レール21Aに屋内外から摺接するタイト
材90、91を設けてあり、この屋内外のタイト材9
0、91によって、外障子10Aの上框11aの気密構
造を構成してある。本実施例においては、上記屋外側の
タイト材90は上框11aを構成するアルミ上框13a
に着脱自在に取り付けてあり、屋内側のタイト材91は
上框11aを構成する樹脂上框14aに一体的に取り付
けてある。
【0031】次に、内障子10Bの上框11aには、上
枠21の上内レール31cに屋内外から摺接するタイト
材90、91を設けてあり、この屋内外のタイト材9
0、91によって、内障子10Bの上框11aの気密構
造を構成してある。本実施例においては、上記屋外側の
タイト材90は上框11aを構成するアルミ上框13a
に着脱自在に取り付けてあり、屋内側のタイト材91は
上框11aを構成する樹脂上框14aに一体的に取り付
けてある。
【0032】次に、図1、図3にそって左右の縦枠の構
成について説明する。同図における左側のアルミ縦枠2
3は、その内周面における略中央に係止突片23aを有
すると共に、屋内端に上記係止突片23aと平行する当
接片23bを有する。係止突片23aは、その先端が屋
内側に曲げられており、後述する樹脂縦枠33の係止片
33bと係合する。樹脂縦枠33は、アルミ縦枠23の
略半分の見込幅を有しており、係止突片23aの屋内側
におけるアルミ縦枠23の内周面を覆うように設置され
る。
【0033】樹脂縦枠33は、アルミ縦枠23の内周面
に当接される枠本体33aと、その屋外側から伸びる係
止片33b及びその屋内側から伸びる略L字片からなる
アングル片33cとから構成されている。係止片33b
の先端は、上記アルミ縦枠23の係止突片23aに係合
し、アングル片33cは、アルミ縦枠23の当接片23
bに重ね合わされるように配置されると共に、その先端
は屈曲され、当接片23bの先端に係合する。
【0034】次に、係止片33bの屋外側には、タイト
材33dを一体的に設けてあり、これを外障子10Aの
縦框11cに弾性的に当接させて屋内側の気密性を図っ
ている。そして、外障子10Aの屋外側の気密構造は、
図6a、bに示すように、以下のように構成される。す
なわち、縦枠23側の縦框11cに着脱自在に取り付け
たタイト材92を縦枠23に設けた戸当りレール80に
摺接自在としてなり、かつ、上記戸当りレール80は縦
框11cに設けたブロック体70に圧接自在として、外
障子10Aの屋外側の気密性が図られている。
【0035】上記タイト材92は、縦框11cを構成す
るアルミ縦框13cに対し屋内側に向けて取り付けら
れ、このタイト材92が、アルミ縦枠23に見付け方向
に向けて設けた戸当りレール80に摺接自在としてな
る。上記縦框11cに設けたブロック体70の縦長手方
向には傾斜状をした当接面71が形成され、この当接面
71に縦枠23に弾力性を有して設けた戸当りレール8
0の先端部81が圧接することにより該戸当りレール8
0を縦框11cのタイト材92に対し押圧自在としてな
る。上記戸当りレール80の先端部81は、縦框11c
のタイト材92に対し反対方向である屋内側に屈曲して
ブロック体70の当接面71に圧接自在としてなり、障
子10が閉められると、ブロック体70の傾斜した当接
面71が、上記戸当りレール80の屈曲した先端部81
を押圧してタイト材92に漸次圧接せしめる。上記した
縦框11cのタイト材92に対し、前記した縦枠23に
設けたタイト材33dが戸当りレール80を挟んで対峙
するもので、このタイト材92、33dによって、縦框
11cの屋内外の気密が図られている。次に、図6
(b)に示すように、障子10を開放すると、僅かの
間、戸当りレール80とタイト材92の圧接による摩擦
抵抗によって障子10の開放に重い初動力を要するが、
順次戸当りレール80がブロック体70の傾斜した当接
面71からの押圧を解除されることから、気密機構によ
るタイト材の摩擦抵抗が減少されて、瞬時の内に障子1
0の滑らかな滑動摺動がなされる。
【0036】次に、図3に示すように、右側の縦枠にお
いてアルミ縦枠24は、上記した左側の縦枠と同様に、
その内周面側に屋内側の障子用の戸当りレール80を備
え、樹脂縦枠34は、この戸当たりレール80よりも屋
内側のアルミ縦枠24の内周面を覆うように設置され
る。
【0037】また、樹脂縦枠34の屋外側には、タイト
材34aを一体的に設けてあり、これを内障子10Bの
縦框11cに弾性的に当接させて屋内側の気密性を図っ
ている。そして、内障子10Bの屋外側の気密構造は、
図6a、bに示すように、前記した外障子10Aと同様
に、以下のように構成される。すなわち、縦框11cに
着脱自在に取り付けたタイト材92を縦枠24に設けた
戸当りレール80に摺接自在とし、かつ、上記戸当りレ
ール80は縦框11cに設けたブロック体70に圧接自
在として、内障子10Bの屋外側の気密性が図られてい
る。なお、上記した樹脂上枠31、樹脂下枠32、及び
樹脂縦枠33、34のアングル片のよって、四周を囲ん
だ樹脂化粧縁60を構成し、化粧額縁60Aとの一体感
を持たせてある。
【0038】次に、図5に示すように、他方の縦框であ
る召合框11dの気密機構について説明する。各障子1
0の召合框11dを構成するアルミ縦框13dの屋内側
には、樹脂縦框14dが取り付けられている。そして、
各々内外の召合框11dの各対向面には、タイト材9
3、94を設けて、各々の対向面に摺接自在としてあ
る。また、上記タイト材93、94の中間部において、
屋内側の召合框11dの屋外面には、屋外側の召合框1
1dに当接するタイト材95を設けてあり、このタイト
材95は、障子10閉鎖時に、クレセント100を施錠
することにより、内外の障子10A、10Bが相互に近
接されることによって、圧接状態となり強固な気密状態
をなすことができる。また一方、障子10開放時には、
クレセント100の施錠を解除することから、上記タイ
ト材95等の召合框11dに対する圧接も解除されて、
滑動的な障子開放をなすことができる。また図1におい
て、窓障子10の室外側には網戸4が設けられ、この網
戸4にも、適宜なタイト材が設けられ、障子10と窓枠
1との間において、気密構造を採っている。
【0039】以上、本実施形態における各窓枠の構成に
ついて説明した。上述したように樹脂上枠31、樹脂下
枠32、樹脂縦枠33及び34は、それぞれアルミ上枠
21、アルミ下枠22、アルミ縦枠23及び24に対
し、基本的には各係止構造によって取り付けられてい
る。したがって、経年変化や衝撃による破損等でこれら
樹脂枠の交換が必要になった場合には、アルミ枠を取り
外すこと無く、樹脂枠を固定する係止部分を解除するこ
とによって窓枠の内周面側に樹脂枠を取り外し、その取
り替えが可能となる。また一方、本発明は、上記複合型
のサッシ窓に限定されず、一般のサッシ窓にも適用でき
ること勿論である。その場合の気密構造も、上記した実
施例のものと同様な構成が採用される。
【0040】以上、本発明の実施形態を図面にそって説
明した。しかしながら、本発明は上記実施形態に記載さ
れた事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づい
てその変更、改良が可能である。例えば、先の実施形態
では、窓枠のすべての枠材に対し本発明の構成を実現し
たものを示したが、必ずしも窓枠のすべての枠材におい
てこれを適用しなくとも良い。また、タイト材の構成
と、その取り付け態様等は、適宜変更して使用できる。
すなわち、上記タイト材を用いた気密構造を、複合型サ
ッシに代えて一般のサッシに用いるときは、タイト材を
樹脂框等に取付けたものはアルミ框に取付け、また、タ
イト材の摺接対象は、樹脂レールに代えてアルミレール
となる。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、各障子の上下框に取り付けたタイト材を上下レー
ルに摺接自在とすると共に、縦枠側の縦框に取り付けた
タイト材を縦枠に設けた戸当りレールに摺接自在とし、
かつ、上記戸当りレールは縦框に設けたブロック体に圧
接自在としてなることから、障子の開放は、僅かの間、
戸当りレールとタイト材の圧接による摩擦抵抗によって
重い初動力を要するが、順次戸当りレールがブロック体
の傾斜当接面からの押圧を解除されることから、気密機
構によるタイト材の摩擦抵抗が減少されて、瞬時の内に
障子の滑らかな滑動摺動がなされる効果がある。
【0042】また、請求項2の本発明によれば、上下框
と縦框と召合框の全てにタイト材を設けて気密構造とし
たことから、窓障子の四周の気密を保持して、断熱性と
防音性と水密性の向上が図られる。
【0043】また、請求項3の本発明によれば、各アル
ミ枠の屋内部には樹脂枠を設けてなることから、熱伝導
率の高いアルミ枠材の介在を減少させて、気密性を維持
しつつ断熱性能を一層高め、結露の防止を図ることがで
きる。
【0044】また、請求項4記載の本発明によれば、縦
框に設けたブロック体の当接面が傾斜状に形成され、縦
枠に弾力性を有して設けた戸当りレールの先端部が圧接
させたことにより、戸当りレールを縦框のタイト材に対
し、障子の閉鎖に伴って、漸次押圧状態が高まることか
ら、気密状態をより高めることができる。また、障子の
開放は、ブロック体の傾斜構造により、順次戸当りレー
ルがブロック体の傾斜当接面からの押圧を解除されるこ
とから、気密機構によるタイト材の摩擦抵抗が減少され
て、瞬時の内に障子の滑らかな滑動摺動がなされる。
【0045】また請求項5記載の本発明よれば、縦枠に
設けた戸当りレールの先端部が縦框のタイト材に対し反
対方向に屈曲して縦框のブロック体の当接面に圧接自在
としてなることから、戸当りレールの屈伸作用によっ
て、障子の閉鎖に伴って、障子の気密状態をより高める
ことができると共に、障子開放時は順次初動力を弱め
て、障子の滑らかな滑動摺動を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサッシ窓の屋内側から見た横断面図
【図2】 図1の縦断面図
【図3】 図1の要部拡大図
【図4】 図2の要部拡大図
【図5】 図1の召合框部拡大図
【図6】 図3の部分拡大図
【符号の説明】
A 窓開口部 1 窓枠 2 アルミ枠 3 樹脂枠 4 網戸 10 窓障子 11 框体 12 複層ガラス 13 アルミ框 14 樹脂框 21 アルミ上枠 21A 上外レール 21a 上枠本体 21b 垂下片 22 アルミ下枠 22a 下外レール 22b 下内レール 23 アルミ縦枠 23a 係止突片 23b 当接片 24 アルミ縦枠 31 樹脂上枠 31a 枠本体 31b 係止片 31c 上内レール 31d アングル片 32 樹脂下枠 33 樹脂縦枠 33a 枠本体 33b 係止片 33c アングル片 33d タイト材 34 樹脂縦枠 34a タイト材 35 戸当りブロック 41 樹脂本枠 42 樹脂補助枠 43 樹脂カバー枠 60 樹脂化粧縁 60A 化粧額縁 70 ブロック体 71 当接面 80 戸当りレール 81 先端部 90〜95 タイト材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E036 AA00 AA01 AA02 AA05 BA01 DA02 DA07 DA09 DA21 EB02 EB03 EC03 GA02 HA01 HB05 HC03 HC06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓開口部に装着される窓枠内に一対の引
    き違い障子を納めてなるサッシ窓において、 各障子の上下框に任意に取り付けたタイト材を上下レー
    ルに摺接自在とすると共に、縦枠側の縦框に取り付けた
    タイト材を縦枠に設けた戸当りレールに摺接自在として
    なり、かつ、上記戸当りレールは縦框に設けたブロック
    体に圧接自在としてなることを特徴とするサッシ窓。
  2. 【請求項2】 窓開口部に装着される窓枠内に一対の引
    き違い障子を納めてなるサッシ窓において、 各障子の上下框に任意に取り付けたタイト材を上下レー
    ルに摺接自在とすると共に、召合框に取り付けたタイト
    材が相互に対峙する召合框に摺接自在としてなり、か
    つ、縦枠側の縦框に取り付けたタイト材を縦枠に設けた
    戸当りレールに摺接自在とすると共に、上記戸当りレー
    ルは縦框に設けたブロック体に圧接自在としてなること
    を特徴とするサッシ窓。
  3. 【請求項3】 窓開口部に装着される窓枠がアルミ枠と
    該アルミ枠の屋内側露出部分を覆う樹脂枠とを備えてな
    り、この窓枠内に納めた一対の引き違い障子がアルミ框
    と該アルミ框の屋内側露出部分を覆う樹脂框とを備えて
    なることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合型の
    サッシ窓。
  4. 【請求項4】 上記縦框に設けたブロック体の当接面が
    傾斜状に形成され、縦枠に弾力性を有して設けた戸当り
    レールの先端部が圧接することにより該戸当りレールを
    縦框のタイト材に対し漸次押圧自在としてなることを特
    徴とする請求項1〜3に記載のサッシ窓。
  5. 【請求項5】 上記縦枠に設けた戸当りレールの先端部
    が縦框のタイト材に対し反対方向に屈曲して縦框のブロ
    ック体の当接面に圧接自在としてなることを特徴とする
    請求項1〜4に記載のサッシ窓。
  6. 【請求項6】 上記縦框を構成するアルミ縦框に取り付
    けたタイト材が、縦枠を構成するアルミ縦枠に設けた戸
    当りレールに摺接自在としてなることを特徴とする請求
    項1〜5に記載のサッシ窓。
  7. 【請求項7】 上記縦框のタイト材に対し戸当りレール
    を挟んで対峙するように縦枠にタイト材を設けてなり、
    このタイト材が縦框に対し摺接自在としてなることを特
    徴とする請求項1〜6に記載のサッシ窓。
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