JP5815391B2 - ダンパ装置のシール構造 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示される技術は、ダンパの液体収容室内に外部の液体が過度に混入した場合に液体収容室から外部に排出するものであり、クーラントの液体収容室内への浸入を防止するものではない。また、特許文献2〜5に開示される技術は、外側シール部材と内側シール部材とを備えることによりクーラントがダンパの液体収容室に浸入することを防止するものであり、構造が複雑であり問題である。
請求項2に係る発明は、前記異径部は、前記ロッド出入り部側の径と前記パッキン側の径に差異を設けたことを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置のシール構造である。
請求項3に係る発明は、前記異径部はロッドに設けられた凸部または凹部の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置のシール構造である。
請求項4に係る発明は、前記空間部と前記ダンパ本体の外部を繋ぐドレイン孔を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載のダンパ装置のシール構造である。
請求項5に係る発明は、前記ダンパ装置は工作機械に設けられたスライドドアの衝撃を吸収する装置であることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1つに記載のダンパ装置のシール構造である。
図1は工作機械の機械外観図である。工作機械1においては、一般的に加工空間が機械本体カバーである板金カバー2で覆われ、ワークの交換作業、加工の段取り作業、あるいは機械の保守点検作業などの目的で、その板金カバー2の前面に開口部5が設けられ、前記開口部を開閉するためのスライドドア10が取付けられている。板金カバー2の前面に取付けられたスライドドア10の近傍には、工作機械1を制御したり操作したりするための制御装置、その制御装置の表示装置4や操作盤3をはじめ、各種周辺機器が配置される場合が多い。取手7はオペレータやロボット(図示せず)がスライドドア10を開閉する際に握持する部材である。何の対策も講じない場合、開口部5を閉鎖するためスライドドア10を閉める際には、スライドドアの一側端面6が板金カバー2の開口部端面に衝突するため、衝撃が発生する。そこで、工作機械1には、スライドドア10の開閉の際に周辺機器類に加わる衝撃を吸収し、同時にドアを開閉端まで引き込むための機構(ソフトクローザ)取付けられている。
図7は図4に示されるスライドドアの衝撃吸収・ドア引き込み機構のドア引き込み状態を説明する図である。図6に示されるスライドドア10の位置から更に紙面右方向に移動し、スライドドア10により開口部5を閉鎖した状態となる。このとき、ピン12とカム16の間に作用する力の作用点と第1のピン29と第2のピン30とは符号38で示される中心線上に並んだ状態となる。
次に、上述した衝撃吸収・ドア引き込み機構14に備わったダンパ20の内部構成について説明する。
図8は本発明に係るシール構造を備えたダンパの内部を説明する図である。図8はロッド18がダンパケース60に押し込まれた状態を図示している。
(段付き部を備えたロッド)
図9は段付きのロッドを備えた本発明の実施形態を説明する図である。図8で説明したダンパ20に用いられるロッド18を、段付き部を備えたロッドとすることができる。ロッド18以外の構成は図8と同様であるので説明を略する。ロッド18は、軸方向の所定位置で段付き部75が形成されるように径を異ならせる。図9では、第1ロッドガイド62と接する部分であって、ロッド18の軸方向の左側(衝撃吸収機構のカムに接続される側)の径を流体充填部72の側の径(ダンパ20のパッキン66の内部に進入する部分の径)より小さくした例が図示されている。この構成によって、クーラントがロッド18の外周面を伝ってダンパ20のパッキン66の内部に浸入することをより確実に防止できる。
図10は凸部を有するロッドを備えた本発明の実施形態を説明する図である。図10に示されるダンパ20に用いられるロッド18には、ロッド18の外周面の所定箇所に周回状に鍔状の凸部76が形成される。この構成によって、クーラントがロッド18の外周面を伝ってダンパ20のパッキン66の内部に浸入することをより確実に防止できる。
図11は凹部を有するロッドを備えた本発明の実施形態を説明する図である。図11に示されるダンパ20に用いられるロッド18に、ロッドの外周面の所定箇所に周回状に溝部を形成する凹部77が形成される。この構成によって、クーラントがロッド18の外周面を伝ってダンパ20のパッキン66の内部に浸入することをより確実に防止できる。
次に、図13と図14を用いてダンパ20の動作を説明する。図13は本発明のシール構造を備えたダンパにおいてロッドが引き出された状態を説明する図である。図14は本発明のシール構造を備えたダンパにおいてロッドが押し込まれた状態を説明する図である。ここでは、図9に示される段付き部75を有するロッドと図12に示されるドレイン孔78を備えたダンパ20を用いて説明する。
一方、ロッド18がダンパケース60に対して伸張方向へ引き出されると、ピストン67は、押しバネ68の付勢力によってロッド18の移動方向に移動する。このとき、ロッド18とピストン67とは離間する。これによって、ピストン67の貫通孔71を介して、流体が流体充填部72から圧縮室73に移動する。かかる動作の際には、パッキン66がダンパケース60内を外部から区画してクーラント等の異物の浸入を抑制することができる。また、ロッド18の軸方向移動の際には、流体室70内へ没入したロッド18に、その没入ストロークの範囲に流体膜が形成される。その後は、ロッド18が油膜形成状態で流体室70外に突出する。
2 板金カバー
3 操作盤
4 表示装置
5 開口部
6 スライドドアの一側端面
7 取手
8 戸枠
10 スライドドア
12 スライドドアに固定されたピン
14 衝撃吸収・ドア引き込み機構
16 カム
18 ロッド
20 ダンパ
22 ベースプレート
24 引っ張りバネ
24a 引っ張りバネカム側端
24b 引っ張りバネベースプレート側端
26a,26b,26c ボルト
29 第1のピン
30 第2のピン
32 ガイド溝
32a 直線部
32b 曲がり部
34 ガイドプレート
36 支持部材
38 中心線
60 ダンパケース
61 ダンパキャップ
62 第1ロッドガイド
63 ロッドガイド保持部材
63a 嵌合部
63b 外周面縮径部
63c 外周面鍔部
64 アキュムレータ
65 第2ロッドガイド
66 パッキン
67 ピストン
68 押しバネ
69 空気の満たされた空間
70 流体室
71 貫通孔
72 流体充填部
73 圧縮室
74 連通路
75 段付き部
76 凸部
77 凹部
78 ドレイン孔
Claims (5)
- ダンパ本体内部に設けられた圧縮室内部の流体を加圧し該流体を流体充填部に流出させながら衝撃を吸収する抵抗となるピストンを押し込むロッドを有する流体を用いたダンパ装置のシール構造であって、
前記ダンパ本体のロッドの出入り部に設けられた前記ロッドをガイドするロッドガイドと、
前記流体を前記ダンパ本体内部に封止するパッキンと、
前記ロッドガイドと前記パッキンとの間に設けられた空間部と、
を備え、
前記空間部は前記ロッドのストローク以上の距離を有し、前記ロッドにおいて、引き出し側のストローク端から、押し込み側のストローク端まで動作する時に、前記ダンパ本体のロッドの出入り部側に配置されたロッドガイドと接し摺動する部分と、前記ダンパ本体内部の流体を封止するパッキンと接し摺動する部分との間に異径部を設けたことを特徴とする流体を用いたダンパ装置のシール構造。 - 前記異径部は、前記ロッド出入り部側の径と前記パッキン側の径に差異を設けたことを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置のシール構造。
- 前記異径部はロッドに設けられた凸部または凹部の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置のシール構造。
- 前記空間部と前記ダンパ本体の外部を繋ぐドレイン孔を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載のダンパ装置のシール構造。
- 前記ダンパ装置は工作機械に設けられたスライドドアの衝撃を吸収する装置であることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1つに記載のダンパ装置のシール構造。
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- 2011-12-08 JP JP2011268962A patent/JP5815391B2/ja active Active
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