JP6767157B2 - インターフェロンλ誘導剤 - Google Patents

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Description

本発明は、ラクトバチルス属に属する乳酸菌を有効成分とする、インターフェロンλ誘導剤、および、ラクトバチルス属に属する乳酸菌を有効成分とする、インターフェロンλ誘導剤を含有する栄養組成物、飲食品又は飼料に関する。
免疫は、多くの動物に備わった生体防御機構であり、外部より侵入する細菌やウイルスなどの病原体や生体内で生じた腫瘍細胞を排除する役割を担う。免疫系には自然免疫系と獲得免疫系の2つのシステムが存在し、この両者が生体防御機能を担っている。自然免疫系は先天的に備わった免疫系であり、獲得免疫系は後天的に外来異物の刺激に応じて抗体産生能などが形成される免疫系である。細菌やウイルスなどの異物が体内に進入すると、まず自然免疫系を担うマクロファージ、NK細胞、樹状細胞が異物の除去に向けて働く。この自然免疫系の働きは、インターフェロンやインターロイキンといったサイトカインと呼ばれる物質によって制御されている。特にインターフェロンは抗ウイルス作用、抗腫瘍作用といった効果を持つことから、医療現場に欠かせない治療薬として使用されており、社会的にも関心が高い物質である。生体内におけるインターフェロンシステムはその特徴として、ウイルス感染などの刺激によって特異的かつ一過的に発現が誘導される。インターフェロンは大きく分けてI型、II型、III型の3つの種類に分けられ、それぞれ異なる細胞内受容体と相互作用を及ぼしインターフェロン応答遺伝子の発現誘導を促して抗ウイルス及び抗腫瘍効果、免疫活性の制御を行う。
樹状細胞やマクロファージといった抗原提示細胞や感染細胞は、ウイルス感染時に、ウイルス由来RNA鎖や表層に存在するエンベロープタンパクといった分子をToll−like receptorといったパターン認識受容体によって認識し、インターフェロンαやβに代表されるI型インターフェロンを産生することでウイルスへの抵抗性を強化している。一方、ウイルス感染時にウイルス由来分子を認識して末梢血単核球や樹状細胞から主に産生されることが知られているIII型インターフェロンであるインターフェロンλは、インターフェロンλに特異的な受容体に作用することで抗ウイルス効果を発揮する(非特許文献1)。昨今の研究によりインターフェロンλによるウイルス感染の予防効果は、インフルエンザやSARS、RSウイルスといった呼吸器系に感染するウイルス、C型やB型といった肝炎ウイルス、血液脳関門を通過する西ナイルウイルスに代表される脳炎ウイルス、そしてノロウイルスといった腸管での感染を行うウイルスらにおいて明らかにされている(非特許文献2)。特に肝炎ウイルス患者数は世界中に持続感染者を含めてB型で3億5千万人、C型で1億7千万人と推定され規模は大きく、慢性的な肝炎は肝硬変や肝臓癌へ発展することが分かっている。近年開発中のインターフェロンλ製剤の治験結果では、慢性的な肝炎ウイルスに対する高い治療効果が報告されている(非特許文献3)。またアトピー性皮膚炎に代表される乾癬症や、自己免疫疾患である関節リウマチ炎への関与も報告されている(非特許文献4)。
臨床において、先述の数々の疾患においてインターフェロン製剤が投与されているが、重篤な副作用として臓器非特異的な自己抗体の産生を促し、これにより甲状腺機能の低下や周期性四肢麻痺、間質性肺炎など重篤な合併症状を生じさせることが報告されている(非特許文献5)。したがって外的に直接インターフェロンを投与するのではなく、副作用の発症の恐れなく安全かつ日常的な体内摂取により生体内中でのインターフェロン量を増加させる技術が期待されていた。
そこで、生体内で産生されるインターフェロンλの量を増加させることができれば、重篤な副作用を起こすことなく上述のウイルス感染の予防を促すことのみならず、種々の炎症性疾患や癌といった重篤な病態リスクの回避が可能である。したがって、日常的に摂取することにより生体内でのインターフェロンλの産生を促すような安全性の高い食品成分が期待されていた。
従来技術として樹状細胞を用いた系でのI・II・III型インターフェロン(特許文献1)、脾臓細胞を用いた系でのII型インターフェロン(特許文献2)の産生が、乳酸菌の添加により亢進することが示されている。
しかし、細胞系でみられた現象が生体での現象と一致しない事例は数多く、先述の特許文献においても(特許文献1・2)、乳酸菌の摂取が生体内でのインターフェロンを介した免疫賦活効果に直結しているものと結論付けられないことが課題であった。
また、現在に至るまで経口での摂取により生体内でのインターフェロンλ量を増加させる効果を有する食品成分は示されていない。
従来技術にある細胞系でのインターフェロンλの産生亢進能力を示す乳酸菌は乳酸球菌に限られており(特許文献1)、ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸桿菌を用いることで、これらを用いたより幅広い乳製品によって生体内でのインターフェロンλ量を増加させることが可能となる。
再表2012−91081号公報 特開2009−254236号公報
Jan Vilcek:Nature Immulogy2003 1,8−9 Helen M.Lazer et al.: Immunity 2015 43,15−28 Andrew J Muir et al.:Journal of Hepatology 2014 61,1238−1246 Blazek K et al.:The Journal of Experimental Medicine 2015 212,845−853 Keppeke GD et al.:World Journal of Gastroenterology 2016 22(6) 1966−1974
上記の様に、インターフェロンλについての研究は進められているが、インターフェロンλ製剤の市販には至っていない。またインターフェロン治療による重篤な副作用や高額な治療費用といった問題も考慮しなくてはならないことから、健常人が予防的観点からインターフェロンλを服用することは困難であった。
そこで、本発明者らは、日常摂取しても安全であるものの中から、インターフェロンλの遺伝子発現量を生体内で増加させる因子を鋭意探索した結果、乳酸菌のラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち本発明は以下の構成を有する
(1)ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とするインターフェロンλ誘導剤。
(2)前記乳酸菌がラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)であることを特徴とする、(1)に記載のインターフェロンλ誘導剤。
(3)前記ラクトバチルス・ガセリがラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株(FERM BP−10953)であることを特徴とする、(2)に記載のインターフェロンλ誘導剤。
(4)腸管膜リンパ節のインターフェロンλを誘導することを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載のインターフェロンλ誘導剤。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載のインターフェロンλ誘導剤を含む、抗がん剤。
(6)(1)〜(4)のいずれかに記載のインターフェロンλ誘導剤を含む、ウイルス感染予防または治療剤。
(7)(1)〜(4)のいずれかに記載のインターフェロンλ誘導剤を含む、抗循環器疾患剤。
(8)(1)〜(7)のいずれかに記載の剤を含有する栄養組成物、飲食品又は飼料。
(9)(1)〜(3)のいずれかに記載のラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とする、飲食品が粉乳、乳飲料、乳酸菌飲料、発酵乳、清涼飲料水、チーズ、マーガリン、クリーム、プリン、ゼリー、ウエハースのいずれかである、抗癌用の飲食品。
(10)(1)〜(3)のいずれかに記載のラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とする、飲食品が粉乳、乳飲料、乳酸菌飲料、発酵乳、清涼飲料水、チーズ、マーガリン、クリーム、プリン、ゼリー、ウエハースのいずれかである、ウイルス感染治療剤用の飲食品。
(11)(1)〜(3)のいずれかに記載のラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とする、飲食品が粉乳、乳飲料、乳酸菌飲料、発酵乳、清涼飲料水、チーズ、マーガリン、クリーム、プリン、ゼリー、ウエハースのいずれかである、抗循環器疾患用の飲食品。
ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を摂取する事で、生体内でインターフェロンλ遺伝子の発現を誘導することにより、ガンや感染症からの予防及び/又は治療をすることが可能となる。
マウスにラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株菌体を1週間摂取させた後に、腸管膜リンパ節におけるインターフェロンλ遺伝子の発現量を比較した図である。 マウスにラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株培養物を1週間摂取させた後に、腸管膜リンパ節におけるインターフェロンλ遺伝子の発現量を比較した図である。
本発明における乳酸菌としては、ラクトバチルス属に属する乳酸菌を用いることが出来る。ラクトバチルス属に属する乳酸菌としては、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・へルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・デルブルッキー・亜種・ブルガリカス(Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus)、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・アニマリス(Lactobacillus animalis)、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・サリバリウス・亜種・サリバリウス(Lactobacillus salivarius ssp.salivarius)、ラクトバチルス・ケフィラノファシエンス(Lactobacillus kefiranofaciens)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス・ケフィラノファシエンス(Lactobacillus kefiranofaciens)、ラクトバチルス・デルブルッキー・亜種・ラクティス(Lactobacillus delbrueckii ssp.lactis)、ラクトバチルス・アミロボラス(Lactobacillus amylovorus)、ラクトバチルス・ブクネリ(Lactobacillus buchneri)、ラクトバチルス・ゼアエ(Lactobacillus zeae)、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)等、ラクトバチルス属に属する乳酸菌を用いることができる。特に、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌が好ましく、更に好ましいのはラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM BP−10953)、SBT1265T(FERM BP−14825)、SBT10239(FERM P−16639)、SBT1703(FERM P−17785)、SBT10241(FERM P−17786)、SBT10801(FERM P−18137)、SBT2056(FERM P−11038)、SBT0274(FERM P−11039として寄託)であり、最も好ましいのはラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM BP−10953)であるが、これらに限定されるものではない。
これらの乳酸菌は、単独で用いる事もできるし、適宜2種以上の乳酸菌を組み合わせて用いてもよい。
ラクトバチルス属に属する乳酸菌は、乳酸菌培養の常法に従って培養することができる。培養培地には、乳培地又は乳成分を含む培地、これを含まない半合成培地など種々の培地を用いることができる。このような培地としては、還元脱脂乳培地などを例示することができる。
得られた培養物から遠心分離などの集菌手段によって分離された菌体をそのまま本発明の有効成分として用いることができる。濃縮、乾燥、凍結乾燥などした菌体を用いることもできるし、加熱乾燥などにより死菌体にしてもよい。
菌体として純粋に分離されたものだけでなく、培養物、懸濁物、その他の菌体含有物や、菌体を酵素や物理的手段を用いて処理した細胞質や細胞壁画分も用いることができる。
培養物などの形態としては、合成培地であるMRS培地(DIFCO社製)、還元脱脂乳培地など一般的に乳酸菌の培養に用いられる培地を用いた培養物だけでなく、チーズ、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料などの乳製品などを例示することができるが特に限定されるものではない。
さらに、得られた培養物から遠心分離、濾過操作などの方法を用いて、乳タンパク質沈殿や菌体成分を除去することによって調製した培養上清なども用いることができる。固形分が少ない上清であるため、飲食品などへの適用範囲が広くなる。例えば、還元脱脂乳培養物を5,000rpm、10分間遠心分離することにより培養上清を調製することができる。
本発明のインターフェロンλ誘導剤の製剤化に際しては、製剤上許可されている賦型剤、安定剤、矯味剤などを適宜混合して濃縮、凍結乾燥するほか、加熱乾燥して死菌体にしてもよい。これらの乾燥物、濃縮物、ペースト状物も含有される。また、ラクトバチルス属に属する乳酸菌のインターフェロンλ誘導作用を妨げない範囲で、賦型剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、懸濁剤、コーティング剤、その他の任意の薬剤を混合して製剤化することもできる。剤形としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、シロップ剤などが可能であり、これらを経口的に投与することが望ましい。
本発明のインターフェロンλ誘導剤はどのような飲食品に配合しても良く、飲食品の製造工程中に原料に添加しても良い。飲食品の例としては、チーズ、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、バター、マーガリンなどの乳製品、乳飲料、果汁飲料、清涼飲料などの飲料、ゼリー、キャンディー、プリン、マヨネーズなどの卵加工品、バターケーキなどの菓子・パン類、さらには、各種粉乳の他、乳幼児食品、栄養組成物などを挙げることができるが特に限定されるものではない。
本発明のインターフェロンλ誘導剤は、これを有効成分とする免疫賦活剤、ウイルス感染予防または治療剤、免疫寛容誘導剤、または抗炎症剤として利用することができる。
さらに、本発明のインターフェロンλ誘導剤を飼料に配合することができる。前記飲食品と同様にどのような飼料に配合しても良く、飼料の製造工程中に原料に添加しても良い。
ラクトバチルス属に属する乳酸菌の菌体又は培養物を配合して、インターフェロンλ誘導剤あるいは、インターフェロンλ誘導用飲食品、栄養組成物、飼料などの素材又はそれら素材の加工品に配合させて使用する場合、ラクトバチルス属に属する乳酸菌の配合割合は特に限定されず、製造の容易性や好ましい一日投与量にあわせて適宜調節すればよい。投与対象者の症状、年齢などを考慮してそれぞれ個別に決定されるが、通常成人の場合、ラクトバチルス・ガセリの培養物などを10〜200g、あるいはその菌体自体を0.1〜5,000mg摂取できるように配合量などを調整すればよい。このようにして摂取することにより所望の効果を発揮することができる。
インターフェロンλは3つのアイソフォーム(インターフェロンλ1、λ2、λ3)からなる。「Timothy J. Nice et al.:Science 2015 347,269−273」に記載の通り、インターフェロンλの増減を評価する場合には、インターフェロンλ2及びインターフェロンλ3の合計値(インターフェロンλ2/3とも示す)の増減を評価する事により可能である。
以下に、実施例及び試験例を示し、本発明についてより詳細に説明するが、これらは単に例示するのみであり、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
<試験例1>
ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株菌体によるマウスのインターフェロンλ遺伝子発現誘導作用
1−1.試験方法
(1)ラクトバチルス・ガセリSBT2055株菌体の調製
ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株を液体培地MRSbroth(Difco)で16時間培養した後、遠心分離により菌体を分離した。菌体は滅菌生理食塩水で2回、超純水で1回洗浄した後、凍結乾燥した。凍結乾燥粉末は10mg/mLとなるようにPBS(10mMリン酸緩衝生理食塩水) に懸濁した後、使用するまで−20℃で保存した。
(2)試験手順
24匹のC57BL/6Nマウス(7週齢、雄)をcontrol群とSBT2055群の2群(n=12)に分けた。control群にはトレハロース25%W/V溶液を、SBT2055群にはラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株を5×10cfu/mlとなるように懸濁したトレハロース25%W/V溶液を一日一回、胃ゾンデ法により各投与溶液0.2mLを経口投与した。摂取開始から1週間後に解剖し、腸間膜リンパ節を摘出しTRIzol(Invitrogen社製)を1ml添加し、ビーズ破砕し均一化した細胞液を得た。細胞液を1.5ml容のチューブに回収し、0.2mlのクロロホルムを添加して十分に攪拌した後、二層に分離した上層(水層)を新たな1.5ml容のチューブに回収した。回収液に0.5mlの2−プロピルアルコールを添加し、10分間静置後、15,000rpm、4℃の条件にて15分間遠心分離し、total RNAの沈殿物を得た。得られたtotal RNAからReverTra Ace(登録商標)(TOYOBO)を 用いてcDNAを合成し、KAPA SYBR(登録商標)Fast qPCR Kit(Kapa Biosystems)を使用したreal−time PCRを行いインターフェロンλ2/3、RPL19内部標準遺伝子の発現量を測定し、前者を後者で除した値を発現量として図1に示した。
その際、表1に示した検出プライマーを用いた。インターフェロンλ2/3の測定には配列表配列番号1,2、RPL19の測定には配列表配列番号3,4の塩基配列を用いた。
1−2.試験結果
図1より、SBT2055群はcontrol群と比較して腸間膜リンパ節におけるインターフェロンλ2/3遺伝子の発現量が17.25倍高いことが分かった。すなわち、ラクトバチルス・ガセリ菌体の摂取によって、細胞のインターフェロンλの発現が誘導されることが示された。
<試験例2>
ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株培養物によるマウスのインターフェロンλ遺伝子発現誘導作用
2−1.試験方法
(1)ラクトバチルス・ガセリSBT2055株培養物の調製
ラクトバチルス・ガセリSBT2055株菌体をMRS液体培地(Difco社)にて培養した。対数増殖期にある各培養液を、0.3%の酵母エキスを添加した10%還元脱脂乳(115℃、20分滅菌)に1%接種し、各々マザーカルチャーを作製した。これに10%の還元脱脂乳を添加して、100℃にて10分間加熱したヨーグルトミックスに2.5%%添加して調製した。37℃で発酵を行い、乳酸酸度0.85%に到達した時点で冷却し、発酵を終了させた。得られた発酵乳を凍結乾燥してラクトバチルス・ガセリSBT2055株発酵培養物の粉末を得た。
(2)試験手順
(1)で得られたラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株の培養物を用いてインターフェロンλ遺伝子誘導試験を行った。試験方法は試験例1に準じて行った。対照群にはPBS溶液を、SBT2055群には実施例1で調製した培養物を250mg/mlとなるように懸濁したPBS溶液を一日一回、胃ゾンデ法により各投与溶液0.2mLを経口投与した。試験例1と同様の手順にて、腸間膜リンパ節のインターフェロンλ2/3遺伝子発現量を測定した結果を図2に示した。
2−2.試験結果
図2より、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株の培養物を添加した群(SBT2055群)の方が、添加しない群(コントロール群)よりもインターフェロンλ遺伝子発現量が高いことが分かった。すなわち、ラクトバチルス・ガセリ菌体培養物の摂取によって、細胞のインターフェロンλの発現が誘導されることが示された。
インターフェロンλ誘導剤(顆粒)の製造
ラクトバチルス・ガセリSBT2055株を食用可能な合成培地(0.5%酵母エキス、0.1%トリプチケースペプトン添加)に5重量%接種し、38℃で15時間培養後、遠心分離で菌体を回収した。回収した菌体を凍結乾燥し、前記菌体の凍結乾燥粉末を得た。この凍結乾燥粉末1gを乳糖5gと混合し、顆粒状に成形して本発明のインターフェロンλ誘導剤を得た。
インターフェロンλ誘導剤(顆粒)の製造
ラクトバチルス・ガセリSBT10801(FERM P−18137)株を食用可能な合成培地(0.5%酵母エキス、0.1%トリプチケースペプトン添加)に5重量%接種し、38℃で15時間培養後、遠心分離で菌体を回収した。回収した菌体を凍結乾燥し、前記菌体の凍結乾燥粉末を得た。この凍結乾燥粉末1gを乳糖5gと混合し、顆粒状に成形して本発明のインターフェロンλ誘導剤を得た。
インターフェロンλ誘導剤(散剤)の製造
第13改正日本薬局方解説書製剤総則「散剤」の規定に準拠し、上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055株の凍結乾燥粉末10gに乳糖(日局)400g、バレイショデンプン(日局)600gを加えて均一に混合し、本発明のインターフェロンλ誘導剤を製造した。
インターフェロンλ誘導剤(散剤)の製造
第13改正日本薬局方解説書製剤総則「散剤」の規定に準拠し、上記実施例2で得られたラクトバチルス・ガセリSBT10801(FERM P−18137)の凍結乾燥粉末10gに乳糖(日局)400g、バレイショデンプン(日局)600gを加えて均一に混合し、本発明のインターフェロンλ誘導剤を製造した。
スティック状栄養健康食品の製造
ビタミンC40gまたはビタミンCとクエン酸の等量混合物40g、グラニュー糖100g、コーンスターチと乳糖の等量混合物60gに、上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055株の凍結乾燥粉末40gを加えて混合した。混合物を袋に詰め、本発明のスティック状栄養健康食品を150袋製造した。
飼料の製造
大豆粕12kg、脱脂粉乳14kg、大豆油4kg、コーン油2kg、パーム油23.2kg、トウモロコシ澱粉14kg、小麦粉9kg、ふすま2kg、ビタミン混合物5kg、セルロース2.8kg、ミネラル混合物2kgを配合し、120℃、4分間殺菌して、実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055株10kgを配合して、本発明の飼料を製造した。
飲料の製造
上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055株1gを699gの脱イオン水に溶解した後、40℃まで加熱後、ウルトラディスパーサー(ULTRA−TURRAX T−25;IKAジャパン社製)にて、9,500rpmで20分間撹拌混合した。マルチトール100g、酸味料2g、還元水飴20g、香料2g、脱イオン水176gを添加した後、100mlのガラス瓶に充填し、95℃、15秒間殺菌後、密栓し、本発明の飲料10本(100ml入り)を製造した。
粉乳の製造
上記実施例2で得られたラクトバチルス・ガセリSBT10801株100g、脱脂粉乳9.2kg、脱イオン水90kgを混合し、40℃まで加熱後、TKホモミクサー(TK ROBO MICS;特殊機化工業社製)にて、6,000rpmで10分間撹拌混合した。この溶液を噴霧乾燥して本発明の粉乳10kgを製造した。
乳飲料の製造
上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055株40g、牛乳9.96kgを混合し、40℃まで加熱後、TKホモミクサー(TK ROBO MICS;特殊機化工業社製)にて、6,000rpmで10分間撹拌混合した。130℃で2秒間、加熱殺菌した後、10℃以下まで冷却して本発明の乳飲料10kgを製造した。
発酵乳の製造
上記実施例2で得られたラクトバチルス・ガセリSBT10801株5g、脱脂粉乳1700g、グルコース300g、脱イオン水7695gを混合し、95℃で2時間保持することで加熱殺菌した。これを37℃まで冷却し、乳酸菌スターター(Lb.casei)を300g植菌し、攪拌混合後、37℃に保持したインキュベーター内でpH4.0まで発酵させた。pH4.0到達後10℃以下まで冷却し、本発明の発酵乳10kgを製造した。
乳酸菌飲料の製造
脱脂粉乳1700g、グルコース300g、脱イオン水7700gを混合し、95℃で2時間保持することで加熱殺菌した。これを37℃まで冷却し、乳酸菌スターター(Lb.casei)を300g植菌し、攪拌混合後、37℃に保持したインキュベーター内でpH4.0まで発酵させた。pH4.0到達後、攪拌しながら10℃以下まで冷却し、発酵ベースを得た。また、上記実施例2で得られたラクトバチルス・ガセリSBT10801株50g、上白糖1800g、酸味料20g、香料10g、脱イオン水8120gを混合し、90℃で10分間殺菌後10℃以下まで冷却し、糖液を得た。前述の発酵ベース2000gと糖液8000gを混和し、均質機で組織を滑らかにし、200ml入り紙容器50本に分注後、アルミ蓋で密封し、本発明の乳酸菌飲料10kgを製造した。
清涼飲料水の製造
上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055株200mg、50%乳酸0.75kg、エリスリトール5.7kg、香料1kg、脱イオン水42.55kgを混合し、40℃まで加熱後、TKホモミクサー(TK ROBO MICS;特殊機化工業社製)にて、6,000rpmで10分間撹拌混合した。この溶液を90℃で10分間殺菌後10℃以下まで冷却することで、本発明の清涼飲料水50kgを製造した。
チーズの製造
ゴーダチーズ9kg、チェダーチーズ9kg、アサリむき身1kg、上記実施例2で得られたラクトバチルス・ガセリSBT10801株100g、クエン酸ナトリウム200g、脱イオン水700gを混合し、85℃で乳化した。乳化後にチーズをカルトンに充填して2昼夜、5℃で冷却して、本発明のチーズ20kgを製造した。
マーガリンの製造
大豆硬化油2kg、大豆白絞油4kg、パーム油2.5kg、グリセリン脂肪酸エステル50gを混合して油層を調製した。次に、上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055株8g、乳酸10g、脱イオン水1432gを混合し、油層へ添加して油中水型乳化物を得た、この乳化物をマーガリン製造機で冷却、固化および練圧して、本発明のマーガリン10kgを製造した。
クリームの製造
ナタネ硬化油4.5kg、レシチン40g、モノグリセリン脂肪酸エステル10g、ソルビタン脂肪酸エステル10gを混合し、油相を調製した。次に、上記実施例2で得られたラクトバチルス・ガセリSBT10801株8g、脱脂粉乳400g、カゼインナトリウム10g、シュガーエステル20g、リン酸塩10g、キサンタンガム5g、脱イオン水4.987kgを混合して、水相を調製した。水相を65℃に加温し、70℃に加温した油相を少量ずつ攪拌しながら添加し、TKホモミクサー(TK ROBO MICS;特殊機化工業社製)にて、6,000rpmで10分間撹拌混合した。これを均質機で均質処理して本発明のクリーム10kgを製造した。
プリンの製造
はちみつ2000g、上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055株70g、脱脂粉乳800g、マスカルポーネ300g、液状水飴700g、グラニュー糖500g、生クリーム250g、バター200g、加糖卵黄400g、ゼラチン40g、寒天15g、ローカストビーンガム120g、脱イオン水4605gを混合して、プリンミックスとした。このプリンミックスをTKホモミクサー(TK ROBO MICS;特殊機化工業社製)にて、6,000rpmで10分間撹拌混合し、60℃に加熱して溶解した後、100gずつ容器へ充填して冷却することで、本発明のプリン100個を製造した。
ゼリーの製造
上記実施例2で得られたラクトバチルス・ガセリSBT10801株20g、果糖2000g、グラニュー糖1500g、水飴500g、寒天100g、香料10g、脱イオン水5870gを混合し、TKホモミクサー(TK ROBO MICS;特殊機化工業社製)にて、6,000rpmで10分間撹拌混合し、50℃に加熱して溶解した後、100gずつ容器へ充填して冷却することで、本発明のゼリー100個を製造した。
ウエハースの製造
上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055株0.02kg、小麦粉8.5kg、コーンスターチ1.21kg、パーム油0.22kg、膨張剤0.05kgを混合した後、脱イオン水を適量加えてバッターを調製した後、ウエハース焼成機で焼成して、本発明のウエハース10kgを製造した。
ラクトバチルス属に属する乳酸菌、該乳酸菌を含有する発酵乳または乳酸菌飲料を摂取する事で、腸管のインターフェロンλ遺伝子の発現を誘導することにより、ガンの増殖を抑制するとともに、感染症の予防、治療をすることができ、免疫疾患に有効な医薬品となる。
[寄託生物材料への言及]
ラクトバチルス・ガセリSBT2055
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター
日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6(郵便番号305−8566)
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
平成8年3月27日
ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
FERM BP−10953

Claims (7)

  1. ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri )SBT2055株(FERM BP−10953)である乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とするインターフェロンλ誘導剤(ただし、循環器疾患用途を除く)
  2. 腸管膜リンパ節のインターフェロンλを誘導することを特徴とする、請求項1に記載のインターフェロンλ誘導剤。
  3. 請求項1又は2に記載のインターフェロンλ誘導剤を含む、抗がん剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のインターフェロンλ誘導剤を含む、ウイルス感染予防または治療剤。
  5. ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri )SBT2055株(FERM BP−10953)である乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とするインターフェロンλ誘導用栄養組成物、飲食品又は飼料(ただし、循環器疾患用途を除く)
  6. ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri )SBT2055株(FERM BP−10953)である乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とする抗癌用の飲食品であって、飲食品が粉乳、乳飲料、乳酸菌 飲料、発酵乳、清涼飲料水、チーズ、マーガリン、クリーム、プリン、ゼリー、ウエハースのいずれかである、前記飲食品。
  7. ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri )SBT2055株(FERM BP−10953)である乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とするウイルス感染予防又は治療用の飲食品であって、飲食品が粉乳、乳飲料、乳酸菌飲料、発酵乳、清涼飲料水、チーズ、マーガリン、クリーム、プリン、ゼリー、ウエハースのいずれかである、前記飲食品。
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