JP6764536B2 - 車両のピラー構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のピラー構造体に関する。
車両の側部等に配置されるピラー構造体として、閉断面が長手方向に沿って連続するピラー本体の内部に発砲ウレタン等の充填材が充填されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のピラー構造体は、ピラー本体を構成するピラーインナパネルに充填材の充填孔が設けられ、その充填孔を通してピラー本体の内部に充填材が充填されるようになっている。また、ピラー本体の内部には、ピラー本体内での充填材の長手方向に沿った流動を制限するための制限部材が設けられている。
また、車両のピラー構造体として、ピラー本体の内部に、ピラー本体の長手方向に沿って延びるドレーンホースが配置されたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
現在、ピラー本体の内部に充填材が充填されるピラー構造体において、ピラー本体の内部に、ドレーンホースのような長尺な挿通部材を配置することが検討されている。
しかし、ドレーンホースのような長尺な挿通部材は、ピラー本体の内部において充填孔から流入する充填材の流れを妨げる虞がある。このため、ピラー本体の内部に長尺な挿通部材を配置する場合には、ピラー本体に対する充填材の充填状態が不安定になる可能性が考えられる。
実開平1−125278号公報 実開平1−81383号公報
解決しようとする課題は、充填孔からの充填材の充填を妨げることなく、挿通部材をピラー本体の内部に配置できるようにすることである。
本発明の車両のピラー構造体は、閉断面が長手方向に沿って連続するピラー本体と、前記ピラー本体の内部に、当該ピラー本体の長手方向と交差する方向に延在するように取り付けられ、前記ピラー本体の内部を長手方向で複数の空間部に仕切るセパレータと、前記ピラー本体の長手方向に略沿って延び、複数の前記空間部に跨るように前記ピラー本体の内部に配置される挿通部材と、を備え、前記ピラー本体の側壁には、内部のいずれかの前記空間部に充填材を充填するための充填孔が設けられ、前記セパレータには、前記充填孔を閉塞しない位置に前記挿通部材を案内するガイド部が設けられていることを特徴とする。
上記の構成により、ピラー本体の内部に配置された挿通部材は、セパレータのガイド部に案内されて充填孔を閉塞しない位置に案内される。このため、ピラー本体の内部に挿通部材が配置された状態で、充填孔から充填材が充填されると、挿通部材よって流動を妨げられることなくピラー本体の空間部内に充填材が充填されることになる。また、上記の構成では、挿通部材を案内するための専用のガイド部材を設けるのではなく、セパレータにガイド部が設けられている。このため、部品点数の削減を図ることができる。
前記ピラー本体は、前記閉断面を形成するピラーアウタパネルと、ピラーインナパネルと、を備え、前記充填孔は、前記ピラーインナパネルに設けられ、前記セパレータは、前記ピラーインナパネルに取り付けられるようにしも良い。
この場合、ピラーインナパネルの剛性は充填孔によって低下し易いが、セパレータがピラーインナパネルに取り付けられることにより、充填孔によるピラーインナパネルの剛性低下が補われる。
前記セパレータは、前記ピラーインナパネルのうちの、前記充填孔の中心に対して幅方向外側となる位置と幅方向内側となる位置とに接合される少なくとも二つの接合壁と、前記ピラー本体の長手方向と交差する方向に延在して前記接合壁同士を連結する連結壁と、を備え、前記ガイド部は、前記連結壁に設けられるようにしても良い。
この場合、ピラーインナパネルの充填孔の中心の幅方向外側と内側に接合壁がそれぞれ接合され、接合壁同士が連結壁によって連結されているため、ピラーインナパネルの充填孔の周域の剛性をセパレータによって効率良く高めることができる。また、この場合、セパレータのピラーインナパネルから離間する側にガイド部が配置されることになるため、充填孔からの充填材の充填時に挿通部材が充填材の流動の妨げになるのをより抑制することができる。
前記ピラー本体は、前記ピラーアウタパネルと前記ピラーインナパネルとの間に、前記ピラー本体の閉断面を分割するように長手方向に延びるピラースティフナをさらに備え、前記ピラースティフナには、前記充填孔から前記ピラーインナパネルと前記ピラースティフナの間の閉断面に流入した充填材を、前記ピラースティフナと前記ピラーアウタパネルの間の閉断面に導入するための導入孔が設けられ、前記ガイド部は、前記導入孔を閉塞しない位置に前記挿通部材を案内する構成であっても良い。
この場合、ピラースティフナ側の導入孔が挿通部材によって閉塞されるのを、セパレータのガイド部によって抑制することができる。したがって、この構成を採用した場合には、ピラースティフナとピラーアウタパネルの間の閉断面にも充填材をスムーズに充填することができる。
前記導入孔は、前記充填孔よりも上方に配置され、前記ガイド部は、前記充填孔と前記導入孔を直線状に結ぶ充填材の導入経路の上端領域よりも下方に前記挿通部材が位置されるように前記挿通部材を案内する構成とされるようにしても良い。
この場合、挿通部材が自重によって下方に垂れ下がることがあっても、挿通部材が充填孔から導入孔に向かう充填材の導入経路を大きく遮断することがなくなる。また、充填孔から流入した充填材が導入孔に向かう途中で下方に少しずつ傾斜することがあるが、そのときには充填材が挿通部材の上部に接触することで導入孔方向に再度向きを変えられる。したがって、この構成を採用した場合には、充填材を導入孔方向にスムーズに流動させることができる。
前記ピラー本体の内部には、前記挿通部材の挿通方向において、前記セパレータよりも手前側で前記挿通部材を案内するガイド部材が設けられ、前記ガイド部材は、前記挿通部材を前記ピラー本体の下方内面から離間する方向に案内する第1ガイド面と、前記第1ガイド面で離れた前記挿通部材を前記ピラー本体の下方内面側に案内する第2ガイド面と、を備えるようにしても良い。
この場合、挿通部材は、セパレータよりも挿通方向の手前側でガイド部材によってピラー本体の下方内面から一旦離れた後に再度ピラー本体の下方内面側に向きを変えられる。このため、挿通部材は、セパレータの配置される位置において、充填孔と導入孔を直線状に結ぶ充填材の導入経路の上端領域よりも下方に容易に配置することが可能になる。
前記セパレータは、前記挿通部材の挿通方向に向かって前記ピラーインナパネルから離れる方向に傾斜するようにしても良い。
この場合、セパレータが挿通部材の挿通方向に沿うように傾斜するため、挿通部材をピラー本体の内部に挿通して配置するときに、挿通部材がセパレータに引っ掛かりにくくなる。したがって、この構成を採用した場合には、挿通部材をピラー本体の内部に容易配置することが可能になる。
本発明の車両のピラー構造体は、ピラー本体の内部に取り付けられるセパレータに、充填孔を閉塞しない位置に挿通部材を案内するためのガイド部が設けられている。このため、充填孔からの充填材の充填を妨げることなく、挿通部材をピラー本体の内部に配置することができる。
実施形態の車両の斜視図である。 実施形態のピラー構造体を車室内側から見た側面図である。 実施形態のピラー構造体を図2のIII−III線で切った部分断面斜視図である。 実施形態のピラー構造体の図2のIV−IV線に沿う断面図である。 実施形態のピラー構造体を一部部材を取り去って車外側から見た側面図である。 実施形態のピラー構造体の図5のVI部を拡大して示した図である。 実施形態のピラー構造体を図2のVII−VII線で切った部分断面斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、前後や上下、左右については、特別に断らない限り車両についての前後や上下、左右を意味するものとする。また、図中の矢印FRは車両の前方を指し、矢印UPは車両の上方を指し、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
図1は、本実施形態のピラー構造体を採用した車両1を前部左斜め上方から見た図である。
車両1の車室前部の左右両側には、ウィンドシールドガラス5の側部下端からルーフ部2に向かって斜め上方に延出するフロントピラー10が設けられている。本実施形態のピラー構造体は、フロントピラー10に採用されている。ただし、本実施形態のピラー構造体は、フロントピラー10以外のリヤピラーやセンターピラー等にも採用することができる。
図2は、フロントピラー10を車室内側から見た図である。図3は、フロントピラー10を図2のIII−III線に沿って断面にしたときのフロントピラー10の斜視図であり、図4は、フロントピラー10の図2のIV−IV線に沿う断面図である。
フロントピラー10は、図3,図4に示すように、金属パネルであるピラーアウタパネル11とピラーインナパネル12が相互に接合され、それによって閉断面が長手方向に連続するピラー本体13の主要部が構成されている。ピラーアウタパネル11とピラーインナパネル12は、それぞれ上下の端部に接合フランジ11f,12fを有している。ピラーアウタパネル11とピラーインナパネル12は、接合フランジ11f,12f同士を接合されて一体化されている。ピラーアウタパネル11とピラーインナパネル12の間には、ピラー本体13の閉断面を二分割するように長手方向に延びる金属製のピラースティフナ14が介装されている。ピラースティフナ14は、ピラーアウタパネル11とピラーインナパネル12の接合フランジ11f,12fに挟み込まれた状態で両者に溶接固定されている。
図5は、ピラー本体13からピラーアウタパネル11とピラースティフナ14を取り去って車外側から見た図であり、図6は、図5のVI部を拡大して示した図である。また、図7は、フロントピラー10の図2のVII−VII線に沿う断面図である。
ピラー本体13の内部には、ピラー本体13の内部を長手方向で複数の空間部に仕切る金属製の一対のセパレータ15A,15Bが取り付けられている。セパレータ15A,15Bは、ピラーインナパネル12のうちのピラー本体13の閉断面内(ピラーインナパネル12とピラースティフナ14の間の閉断面内)に臨む側の面に接合されている。セパレータ15A,15Bは、ピラーインナパネル12の長手方向に離間した二位置に取り付けられ、それぞれがピラー本体13の長手方向と交差する方向に延在している。また、ピラーインナパネル12のうちの、一対のセパレータ15A,15Bによって仕切られた空間部に臨む位置には、ピラー本体13の内部に発砲ウレタン等の充填材16(図4参照)を充填するための円形状の充填孔17が形成されている。
充填孔17には、ピラー本体13が組み付けられた後に、ピラーインナパネル12の車室内側から充填ガンのノズル部が挿入される。充填ガンから充填孔17に流入した充填材16は、ピラーインナパネル12とピラースティフナ14の間の閉断面のうちの、セパレータ15A,15Bの間の空間部に充填されるとともに、ピラースティフナ14とピラーアウタパネル11の間の閉断面の一部にも充填される。ピラースティフナ14のうちの、セパレータ15A,15Bの間の空間部に臨む位置には、導入孔18が形成されている。導入孔18は、セパレータ15A,15Bの間の空間部に流入した充填材16をピラースティフナ14とピラーアウタパネル11の間の閉断面に導入する。ピラー本体13の閉断面に充填された充填材16は、その閉断面の長手方向の一部をほぼ閉塞した状態で硬化する(発砲形状が安定する)。充填孔17は、ピラー本体13の内部に充填材16が充填された後に、図示しない蓋部材によって閉塞される。なお、セパレータ15A,15Bは、ピラーインナパネル12とピラースティフナ14の間の閉断面内での充填材16の流動を規制する。
また、ピラー本体13の内部には、ピラー本体13の長手方向に略沿って延びるドレーンホース19が配置されている。ドレーンホース19は、セパレータ15A,15Bによって仕切られたピラー本体13内の複数の空間部に跨って配置されている。ドレーンホース19は、車両のルーフ部2に設けられたサンルーフ開口3の内側の樋部(図示せず)に流れ込んだ水を車両の下方に排出するための樹脂製のホースである。ドレーンホース19は、本実施形態における挿通部材を構成している。
ここで、各セパレータ15A,15Bは、ピラーインナパネル12の閉断面側の面に接合される一対の接合壁20と、両接合壁20の一端側からピラーインナパネル12から離間する方向に立ち上がり、ピラーインナパネル12(ピラー本体13)の延出方向と交差する方向に延在する連結壁21と、を備えている。一対の接合壁20は、ピラーインナパネル12のうちの、充填孔17の中心に対して幅方向外側となる位置と幅方向内側となる位置とに接合されている。また、連結壁21は、ピラーインナパネル12の幅方向(ピラー本体13の長手方向と交差する方向)に沿って延在し、幅方向内側の接合壁20と幅方向外側の接合壁20を相互に連結している。一対の接合壁20と連結壁21は、一枚の金属プレートによって一体に形成されている。
なお、ピラーインナパネル12のうちの、セパレータ15A,15Bが取り付けられる面は、車体の前後方向と上下方向に沿うように設けられている。したがって、セパレータ15A,15Bの接合壁20は、ピラーインナパネル12から車体側方に向かって立ち上がっている。
各セパレータ15A,15Bの連結壁21は、両接合壁20の端部から立ち上がるベース部21aの延出端側に切欠き部21bが設けられている。切欠き部21bは、ベース部21aの正面視形状が略L字状となるように略矩形状に切り欠かれている。切欠き部21bの端縁には、ベース部21aの延在面に対して略直角方向に曲げられたフランジ部21cが延設されている。連結壁21の切欠き部21bとフランジ部21cは、挿通部材であるドレーンホース19を案内するガイド部22を構成している。
ガイド部22は、セパレータ15A,15Bがピラーインナパネル12の車体上下方向に沿う面に取り付けられた状態で、ベース部21aの車外側下方となる位置に設けられている。
上部側に配置されるセパレータ15Aは、図6,図7等に示すように、連結壁21のベース部21aに対し、接合壁20がピラー本体13の延出方向の上方側に屈曲し、ガイド部22を成すフランジ部21cがピラー本体13の延出方向の下方側に屈曲している。一方、下部側に配置されるセパレータ15Bは、連結壁21のベース部21aに対し、接合壁20がピラー本体13の延出方向の下方側に屈曲し、ガイド部22を成すフランジ部21cがピラー本体13の延出方向の下方側に屈曲している。また、両セパレータ15A,15Bの連結壁21の延出端側は、図7に示すように、ドレーンホース19の挿通方向である下方に向かって、ピラーインナパネル12から離れる方向に傾斜している。
各セパレータ15A,15Bのガイド部22は、図3,図4等に示すように、ドレーンホース19がピラーインナパネル12の充填孔17とピラースティフナ14の導入孔18を閉塞しない位置に、ドレーンホース19を案内するようになっている。
ここで、ピラースティフナ14の導入孔18は、図3,図4に示すように、ピラーインナパネル12の充填孔17よりも上方に配置されている。各セパレータ15A,15Bのガイド部22は、充填孔17と導入孔18を直線状に結ぶ充填材16の導入経路30の上端領域30a(図4参照)よりも下方にドレーンホース19が位置されるように、ドレーンホース19を案内するようになっている。
また、図2,図5に示すように、ピラーインナパネル12の前記閉断面に臨む側の面のうちの、上部側のセパレータ15Aよりもピラー本体13の長手方向上方側位置には、ドレーンホース19を案内する別のガイド部材23が取り付けられている。ガイド部材23は、ピラー本体13の内部のドレーンホース19の挿通方向において、上部側のセパレータ15Aよりも手前側でドレーンホース19を案内する。
ガイド部材23は、金属プレートによって構成され、ドレーンホース19を、挿入方向において、ピラー本体13の下方内面12u(図5参照)から離間する方向(上方)に案内する第1ガイド面23aと、第1ガイド面23aで離れたドレーンホース19をピラー本体13の下方内面12u側(下方)に案内する第2ガイド面23bと、を有している。ガイド部材23の第1ガイド面23aと第2ガイド面23bによって案内されたドレーンホース19は、上部側のセパレータ15Aの下方寄りのガイド部22の方向に向けられる。したがって、ドレーンホース19はセパレータ15Aのガイド部22にスムーズに案内される。
以上の構成において、ピラー本体13が組み付けられ、そのピラー本体13の内部に上方側からドレーンホース19が挿入されて配置されると、その後に充填孔17を通してピラー本体13内への充填材16の充填が行われる。充填孔17に充填ガンが挿入され、その充填ガンから充填材16が供給されると、充填材16は、図4中の矢印で示すように、ピラーインナパネル12とピラースティフナ14の間の閉断面に流入する。このとき、充填材16は、上部側のセパレータ15Aと下部側のセパレータ15Bによって仕切られた空間部内に流入する。そして、ピラーインナパネル12とピラースティフナ14の間の閉断面に流入した充填材16の一部は、図4中の矢印で示すように、ドレーンホース19の上方側を回り込んだ後に、導入孔18を通ってピラースティフナ14とピラーアウタパネル11の間の閉断面に流入する。
こうして、ピラー本体13の閉断面内に充填された所定量の充填材16は、閉断面の長手方向の一部を閉塞した状態で硬化する。この後、ピラーインナパネル12の充填孔17は車室内側から蓋部材によって閉塞される。こうして、ピラー本体13の内部に充填材16が充填されると、充填された充填材16によってピラー本体13の強度の向上や遮音性の向上を図ることができる。
以上のように、本実施形態のフロントピラー10(ピラー構造体)は、ピラー本体13の内部に取り付けられるセパレータ15A,15Bに、充填孔17を閉塞しない位置にドレーンホース19を案内するためのガイド部22が設けられている。このため、ピラー本体13の内部への充填材16の充填時に、充填孔17からの充填材16の充填を妨げることなく、ドレーンホース19をピラー本体13の内部に配置することができる。
また、本実施形態のフロントピラー10は、充填孔17の近傍にドレーンホース19を案内するための専用のガイド部材を設けるのではなく、セパレータ15A,15Bにガイド部22が設けられているため、部品点数の削減を図ることができる。
また、本実施形態のフロントピラー10は、ピラー本体13の一部を構成するピラーインナパネル12に充填孔17が設けられ、その充填孔17が設けられるピラーインナパネル12にセパレータ15A,15Bが接合されている。このため、充填孔17を設けることによって剛性の低下したピラーインナパネル12の剛性を、セパレータ15A,15Bの接合部によって補うことができる。
また、本実施形態のフロントピラー10は、セパレータ15A,15Bが、一対の接合壁20と、接合壁20同士を連結する連結壁21と、を備え、各接合壁20が充填孔17の中心に対して幅方向外側となる位置と幅方向内側となる位置とに接合され、ドレーンホース19を案内するガイド部22が連結壁21に設けられている。このため、ピラーインナパネル12の充填孔17の縁部の剛性をセパレータ15A,15Bによって効率良く高めることができる。
さらに、このフロントピラー10の場合、セパレータ15A,15Bのピラーインナパネル12から離間する側(連結壁21の延出端側)にガイド部22が配置されることになるため、充填孔17からの充填材16の充填時にドレーンホース19が充填材16の流動の妨げになるのをより抑制することができる。
さらに、本実施形態のフロントピラー10は、ピラースティフナ14とピラーアウタパネル11の間の閉断面に充填材16を導入するための導入孔18がピラースティフナ14に設けられ、セパレータ15A,15Bのガイド部22が、ピラースティフナ14の導入孔18を閉塞しない位置にドレーンホース19を案内するようになっている。このため、ピラースティフナ14側の導入孔18がドレーンホース19によって閉塞されるのを、セパレータ15A,15Bのガイド部22によって抑制することができる。したがって、本実施形態のフロントピラー10を採用した場合には、ピラースティフナ14とピラーアウタパネル11の間の閉断面にも充填材16をスムーズに充填することができる。
また、本実施形態のフロントピラー10は、ピラースティフナ14側の導入孔18が、ピラーインナパネル12側の充填孔17よりも上方に配置され、セパレータ15A,15Bのガイド部22が、充填孔17と導入孔18を直線状に結ぶ充填材16の導入経路30の上端領域30aよりも下方にドレーンホース19が位置されるようにドレーンホース19を案内するようになっている。このため、ドレーンホース19がセパレータ15A,15B間で自重によって下方に垂れ下がることがあっても、ドレーンホース19が充填孔17から導入孔18に向かう充填材16の導入経路30を大きく遮断することがなくなる。
充填材16の充填時には、充填孔17から流入した充填材が導入孔18に向かう途中で自重で下方に少しずつ傾斜することがある。このときには、充填材16の導入経路30の上端領域30aよりも下方に位置されるドレーンホース19の上部に充填材16が接触することにより、充填材16の進行方向が導入孔18に向かう方向に再度変更される。したがって、本実施形態のフロントピラー10を採用した場合には、ピラースティフナ14とピラーアウタパネル11の間の閉断面に充填材16をよりスムーズに導入することができる。
さらに、本実施形態のフロントピラー10は、ピラー本体13内のドレーンホース19の挿入方向(上部から下方に向かう方向)において、セパレータ15A,15Bよりも手前側でドレーンホース19を案内するガイド部材23が設けられている。そして、ガイド部材23は、ドレーンホース19をピラー本体13の下方内面12uから離間する方向に案内する第1ガイド面23aと、第1ガイド面23aで離れたドレーンホース19をピラー本体13の下方内面12u側に案内する第2ガイド面23bと、を有している。このため、ガイド部材23の第1ガイド面23aと第2ガイド面23bとの協働により、ドレーンホース19を挿入方向の手前側で、上部側のセパレータ15Aの下方寄りのガイド部22の方向に容易に向けることができる。したがって、本実施形態のフロントピラー10を採用した場合には、ドレーンホース19をセパレータ15Aのガイド部22にスムーズに案内させることができる。
また、本実施形態のフロントピラー10は、セパレータ15A,15Bの連結壁21が、ドレーンホース19の挿通方向に向かってピラーインナパネル12から離れる方向に傾斜している。このため、ドレーンホース19をピラー本体13の内部に挿通して配置するときに、ドレーンホース19がセパレータ15A,15Bに引っ掛かりにくくなる。したがって、本実施形態のフロントピラー10を採用した場合には、ピラー本体13の組付け時にドレーンホース19をピラー本体13の内部に容易に配置することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、挿通部材としてドレーンホース19がピラー本体13の内部に配置されているが、挿通部材はドレーンホース19に限るものではなく、ワイヤハーネス等であっても良い。
1 車両
10 フロントピラー(ピラー構造体)
11 ピラーアウタパネル
12 ピラーインナパネル
13 ピラー本体
14 ピラースティフナ
15A,15B セパレータ
16 充填材
17 充填孔
18 導入孔
19 ドレーンホース(挿通部材)
20 接合壁
21 連結壁
22 ガイド部
23 ガイド部材
23a 第1ガイド面
23b 第2ガイド面
30 導入経路
30a 上端領域

Claims (7)

  1. 閉断面が長手方向に沿って連続するピラー本体と、
    前記ピラー本体の内部に、当該ピラー本体の長手方向と交差する方向に延在するように取り付けられ、前記ピラー本体の内部を長手方向で複数の空間部に仕切るセパレータと、
    前記ピラー本体の長手方向に略沿って延び、複数の前記空間部に跨るように前記ピラー本体の内部に配置される挿通部材と、を備え、
    前記ピラー本体の側壁には、内部のいずれかの前記空間部に充填材を充填するための充填孔が設けられ、
    前記セパレータには、前記充填孔を閉塞しない位置に前記挿通部材を案内するガイド部が設けられていることを特徴とする車両のピラー構造体。
  2. 前記ピラー本体は、前記閉断面を形成するピラーアウタパネルと、ピラーインナパネルと、を備え、
    前記充填孔は、前記ピラーインナパネルに設けられ、
    前記セパレータは、前記ピラーインナパネルに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両のピラー構造体。
  3. 前記セパレータは、前記ピラーインナパネルのうちの、前記充填孔の中心に対して幅方向外側となる位置と幅方向内側となる位置とに接合される少なくとも二つの接合壁と、前記ピラー本体の長手方向と交差する方向に延在して前記接合壁同士を連結する連結壁と、を備え、
    前記ガイド部は、前記連結壁に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両のピラー構造体。
  4. 前記ピラー本体は、前記ピラーアウタパネルと前記ピラーインナパネルとの間に、前記ピラー本体の閉断面を分割するように長手方向に延びるピラースティフナをさらに備え、
    前記ピラースティフナには、前記充填孔から前記ピラーインナパネルと前記ピラースティフナの間の閉断面に流入した充填材を、前記ピラースティフナと前記ピラーアウタパネルの間の閉断面に導入するための導入孔が設けられ、
    前記ガイド部は、前記導入孔を閉塞しない位置に前記挿通部材を案内する構成とされていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両のピラー構造体。
  5. 前記導入孔は、前記充填孔よりも上方に配置され、
    前記ガイド部は、前記充填孔と前記導入孔を直線状に結ぶ充填材の導入経路の上端領域よりも下方に前記挿通部材が位置されるように前記挿通部材を案内する構成とされていることを特徴とする請求項4に記載の車両のピラー構造体。
  6. 前記ピラー本体の内部には、前記挿通部材の挿通方向において、前記セパレータよりも手前側で前記挿通部材を案内するガイド部材が設けられ、
    前記ガイド部材は、前記挿通部材を前記ピラー本体の下方内面から離間する方向に案内する第1ガイド面と、前記第1ガイド面で離れた前記挿通部材を前記ピラー本体の下方内面側に案内する第2ガイド面と、を備えていることを特徴とする請求項5に記載の車両のピラー構造体。
  7. 前記セパレータは、前記挿通部材の挿通方向に向かって前記ピラーインナパネルから離れる方向に傾斜していることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の車両のピラー構造体。
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