JP6754566B2 - 化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、染料として有用な化合物の製造方法に関する。
染料は、繊維材料、液晶表示装置、インクジェット等の分野で反射光又は透過光を利用して色表示するために使用されている。前記染料として、(a−1)で表されるローダミンBが知られており、その製造方法も提供されている(非特許文献1)。
細田豊著「新染料化学」、(株)技報堂、1版、1973年5月、274頁
近年では、化合物中にアルコキシシリル基を有するキサンテン化合物も提供されており、これらの化合物を効率よく製造する新規な製造方法が求められていた。
本発明は以下の発明を含む。
[1]式(IV):
[式(IV)中、R40は、置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換されていてもよい。ただし、隣接する−CH2−が同時に同種の基に置換されることはなく、また末端の−CH2−が置換されることもない。
11は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。]
で表されるアルコールの存在下、式(II):
[式(II)中、R21a及びR22aは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基、又は式(i)で表される基を表す。R21a及びR22aにおいて、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換されていてもよく、R21a及びR22aは、一緒になって窒素原子を含む環を形成してもよい。ただし、隣接する−CH2−が同時に同種の基に置換されることはなく、また末端の−CH2−が置換されることもない。R11は前記に同じ。
*−R51−Si(OR60a(R61b (i)
(式(i)中、R51は炭素数1〜10のアルカンジイル基を表し、R60は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R61は水素原子、ヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。aは1〜3の整数を表し、bは0〜2の整数を表し、a+bは3である。*は窒素原子との結合手を表す。複数のOR60、R61はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。ただし、R40とR60は同一ではない。)
25及びR26は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
27及びR28は、互いに独立に、−OH、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+、−CO2 -、−CO2H、−CO2 -+、−CO28、−SO38又は−SO2NR910を表す。
+は、+N(R114、Na+又はK+を表し、4つのR11は同一でも異なってもよい。
8は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよい。
9及びR10は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
pは、0〜4の整数を表す。
1は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又は−SO3CF3を表す。]
で表される化合物に、式(V):
[式(V)中、R23a及びR24aは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(i)で表される基を表し、R23a及びR24aのうち少なくとも1つは式(i)で表される基を表す。]
で表されるアミンを反応させることにより、式(I−1):
[式(I−1)中、R25、R26、R27、R28及びpは前記に同じ。
21b、R22b、R23b及びR24bは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(ii)で表される基を表し、R21b、R22b、R23b及びR24bのうち少なくとも1つは式(ii)で表される基を表す。
*−R51−Si(OR40m(OR60n(R613-m-n (ii)
(式(ii)中、R51、R40、R60及びR61は前記に同じ。mは1〜3の整数を表し、nは0〜2の整数を表し、m+nは3以下である。)]
で表される化合物を製造することを特徴とする化合物の製造方法。
[2]式(II)で表される化合物が、式(III):
[式(III)中、R25、R26、R28、pは前記に同じ。
30は、−SO2−又は−CO−を表す。
1及びX2は、互いに独立に、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又は−SO3CF3を表す。]
で表される化合物に、式(VI):
[式(VI)中、R21a及びR22aは前記に同じ。]
で表されるアミンを反応させて得られたものである[1]に記載の化合物の製造方法。
[3]式(IV):
[式(IV)中、R40は、置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換されていてもよい。ただし、隣接する−CH2−が同時に同種の基に置換されることはなく、また末端の−CH2−が置換されることもない。
11は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。]
で表されるアルコールの存在下、式(III):
[式(III)中、R25及びR26は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
28は、−OH、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+、−CO2 -、−CO2H、−CO2 -+、−CO28、−SO38又は−SO2NR910を表す。
+は、+N(R114、Na+又はK+を表し、4つのR11は同一でも異なってもよい。
8は、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよい。
9及びR10は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
pは、0〜4の整数を表す。
30は、−SO2−又は−CO−を表す。
1及びX2は、互いに独立に、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又は−SO3CF3を表す。]
で表される化合物に、式(V):
[式(V)中、R23a及びR24aは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(i)で表される基を表し、R23a及びR24aのうち少なくとも1つは式(i)で表される基を表す。
*−R51−Si(OR60a(R61b (i)
(式(i)中、R51は炭素数1〜10のアルカンジイル基を表し、R60は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R61は水素原子、ヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。aは1〜3の整数を表し、bは0〜2の整数を表し、a+bは3である。*は窒素原子との結合手を表す。複数のOR60、R61はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。ただし、R40とR60は同一ではない。)]
で表されるアミンを反応させることにより、式(I−2):
[式(I−2)中、R25、R26、R28及びpは前記に同じ。
27は、−OH、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+、−CO2 -、−CO2H、−CO2 -+、−CO28、−SO38又は−SO2NR910を表す。R8、R9、R10は前記に同じ。
23b、R24b、R23c及びR24cは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(ii)で表される基を表し、R23b、R24b、R23c及びR24cのうち少なくとも1つは式(ii)で表される基を表す。
*−R51−Si(OR40m(OR60n(R613-m-n (ii)
(式(ii)中、R51、R40、R60及びR61は前記に同じ。mは1〜3の整数を表し、nは0〜2の整数を表し、m+nは3以下である。)]
で表される化合物を製造することを特徴とする化合物の製造方法。
[4]R40が、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、−C(CH33、−CH(CH3)−CH2−CH3、−C(CH32−CH2C(=O)CH3、−CH2CH2CH(OCH3)CH3、−CH(CH3)CH2CH2(OCH3)、又は−CH2CH(CH3)(OCH3)である[1]〜[3]に記載の製造方法。
[5]R21a、R22a、R21b、及びR22bが、互いに独立に、炭素数1〜4の1価の飽和炭化水素基である[1]〜[4]に記載の製造方法。
[6]X1及び/又はX2が、塩素原子である[1]〜[5]に記載の製造方法。
[7]R60が、メチル基又はエチル基である[1]〜[6]に記載の製造方法。
本発明によれば、アルコキシシリル基を有するキサンテン化合物を効率よく製造することが可能となる。
本発明の製造方法は、式(IV)で表されるアルコール存在下において、式(II)で表される化合物(以下、化合物(II)という場合がある。)又は式(III)で表される化合物(以下、化合物(III)という場合がある。)と、式(V)で表されるアミンを反応させて式(I−1)で表される化合物(以下、化合物(I−1)という場合がある。)又は式(I−2)で表される化合物(以下、化合物(I−2)という場合がある。)を製造する点に特徴を有する(Step1)。
本発明中の化合物(I−1)及び化合物(I−2)には、その互変異性体も含まれる。
<Step1>
Step1では、式(IV)で表されるアルコール(以下、「アルコール(IV)」という場合がある)存在下において、式(II)で表される化合物(以下、化合物(II)という場合がある。)と、式(V)で表される化合物(以下、「アミン(V)」という場合がある)を反応させて化合物(I−1)を製造するか(Step1−1)、或いは、式(III)で表される化合物と、アミン(V)を反応させて、化合物(I−2)を製造する点に特徴を有する(Step1−2)。
アルコール(IV)について詳述する。
[式(IV)中、R40は、置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換されていてもよい。ただし、隣接する−CH2−が同時に同種の基に置換されることはなく、また末端の−CH2−が置換されることもない。
11は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。]
炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、デシル基、1−メチルブチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1,5−ジメチルヘキシル基、1,6−ジメチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基及び1,1,5,5−テトラメチルヘキシル基等が挙げられる。
40で表される炭素数1〜10のアルキル基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子又はアルコキシ基で置換されていてもよい。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。ハロゲン原子で置換された炭素数1〜10のアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペルフルオロエチル基及びクロロブチル基が挙げられる。
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基が挙げられる。
炭素数1〜10のアルキル基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換されていてもよい。ただし、隣接する−CH2−が同時に同種の基に置換されることはなく、また末端の−CH2−が置換されることもない。−CH2−が、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換される炭素数1〜10のアルキル基としては、R23a及びR24aで詳述するものが挙げられる。
40は、炭素数1〜8のアルキル基が好ましく、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、−C(CH33、−CH(CH3)−CH2−CH3、−C(CH32−CH2C(=O)CH3、−CH2CH2CH(OCH)CH、−CH(CH)CHCH2(OCH)、又は−CHCH(CH)(OCH)がより好ましく、更に好ましくはエチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、又は−CHCHCH(OCH)CHであり、より更に好ましくはn−プロピル基又はn−ブチル基であり、特に好ましくはn−ブチル基である。
アルコール(IV)としては、メタノール、エタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノール、ジアセトンアルコール、3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、2−メトキシプロパノール等が挙げられる。
次にアミン(V)について説明する。
[式(V)中、R23a及びR24aは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(i)で表される基を表し、R23a及びR24aのうち少なくとも1つは式(i)で表される基を表す。
*−R51−Si(OR60a(R61b (i)
(式(i)中、R51は炭素数1〜10のアルカンジイル基を表し、R60は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R61は水素原子、ヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。aは1〜3の整数を表し、bは0〜2の整数を表し、a+bは3である。*は窒素原子との結合手を表す。複数のOR60、R61はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。ただし、R40とR60は同一ではない。)]
炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ヘキサデシル基及びn−イコシル基等の炭素数1〜20の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基及び2−エチルヘキシル基等の炭素数3〜20の分岐鎖状アルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基及びトリシクロデシル基等の炭素数3〜20の脂環式飽和炭化水素基が挙げられる。R23a及びR24aで表される炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素数1〜4の飽和炭化水素基が好ましい。
23a及びR24aで表される炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよい。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
ハロゲン原子で置換された炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペルフルオロエチル基及びクロロブチル基が挙げられる。
またR23a及びR24aにおいて、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換されていてもよい。ただし、隣接する−CH2−が同時に同種の基に置換されることはなく、また末端の−CH2−が置換されることもない。
11は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ヘキサデシル基及びn−イコシル基等の炭素数1〜20の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基及び2−エチルヘキシル基等の炭素数3〜20の分岐鎖状アルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基及びトリシクロデシル基等の炭素数3〜20の脂環式飽和炭化水素基が挙げられる。
該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が、−O−で置換された基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。
該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が、−CO−で置換された基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。
該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が、−NR11−で置換された基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。
該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が、−OCO−で置換された基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。
該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が、−COO−で置換された基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。
該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が、−OCONH−で置換された基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。
該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が、−NHCOO−で置換された基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。
該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が、−CONH−で置換された基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。
該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が、−NHCO−で置換された基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。
23a及びR24aにおける該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。R23a及びR24aの飽和炭化水素基の水素原子を置換していてもよい炭素数6〜10の芳香族炭化水素基としては、フェニル基が挙げられる。
23a及びR24aで表される炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基としては、フェニル基が挙げられる。
炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基は置換基を有していてもよい。該芳香族炭化水素基が有していてもよい置換基としては、ハロゲン原子、−R8、−OH、−OR8、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+、−CO2H、−CO28、−SR8、−SO28、−SO38又は−SO2NR910が挙げられる。
該ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
8、R9及びR10で表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ヘキサデシル基及びn−イコシル基等の炭素数1〜20の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基及び2−エチルヘキシル基等の炭素数3〜20の分岐鎖状アルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基及びトリシクロデシル基等の炭素数3〜20の脂環式飽和炭化水素基が挙げられる。
−OR8としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基及びイコシルオキシ基等のアルキルオキシ基等が挙げられる。
−CO28としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基及びイコシルオキシカルボニル基等のアルキルオキシカルボニル等が挙げられる。
−SR8としては、メチルスルファニル基、エチルスルファニル基、ブチルスルファニル基、ヘキシルスルファニル基、デシルスルファニル基及びイコシルスルファニル基等のアルキルスルファニル基等が挙げられる。
−SO28としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、ブチルスルホニル基、ヘキシルスルホニル基、デシルスルホニル基及びイコシルスルホニル基等のアルキルスルホニル基等が挙げられる。
−SO38としては、メトキシスルホニル基、エトキシスルホニル基、プロポキシスルホニル基、tert−ブトキシスルホニル基、ヘキシルオキシスルホニル基及びイコシルオキシスルホニル基等のアルキルオキシスルホニル基等が挙げられる。
−SO2NR910としては、
スルファモイル基;
N−メチルスルファモイル基、N−エチルスルファモイル基、N−プロピルスルファモイル基、N−イソプロピルスルファモイル基、N−ブチルスルファモイル基、N−イソブチルスルファモイル基、N−sec−ブチルスルファモイル基、N−tert−ブチルスルファモイル基、N−ペンチルスルファモイル基、N−(1−エチルプロピル)スルファモイル基、N−(1,1−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(1,2−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(2,2−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(1−メチルブチル)スルファモイル基、N−(2−メチルブチル)スルファモイル基、N−(3−メチルブチル)スルファモイル基、N−シクロペンチルスルファモイル基、N−ヘキシルスルファモイル基、N−(1,3−ジメチルブチル)スルファモイル基、N−(3,3−ジメチルブチル)スルファモイル基、N−ヘプチルスルファモイル基、N−(1−メチルヘキシル)スルファモイル基、N−(1,4−ジメチルペンチル)スルファモイル基、N−オクチルスルファモイル基、N−(2−エチルヘキシル)スルファモイル基、N−(1,5−ジメチルヘキシル)スルファモイル基、N−(1,1,2,2−テトラメチルブチル)スルファモイル基等のN−1置換スルファモイル基;
N,N−ジメチルスルファモイル基、N,N−エチルメチルスルファモイル基、N,N−ジエチルスルファモイル基、N,N−プロピルメチルスルファモイル基、N,N−イソプロピルメチルスルファモイル基、N,N−tert−ブチルメチルスルファモイル基、N,N−ブチルエチルスルファモイル基、N,N−ビス(1−メチルプロピル)スルファモイル基、N,N−ヘプチルメチルスルファモイル基等のN,N−2置換スルファモイル基等が挙げられる。
+は、+N(R114、Na+又はK+を表し、4つのR11は同一でも異なってもよい。
これらの中でも、置換基としては、−R8、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+及び−SO2NR910が好ましく、−R8、−SO3 -+及び−SO2NR910がより好ましい。この場合の−R8としては、炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基がより好ましく、炭素数1〜5のアルキル基がさらに好ましい。またこの場合の−SO3 -+としては、−SO3 - +N(R114が好ましい。
23a及びR24aのうち少なくとも1つは式(i)で表される基を表す。R23a及びR24aは共に、式(i)で表される基であってもよい。
51は炭素数1〜10のアルカンジイル基を表し、R51で表される該アルカンジイル基を構成する−CH2−は、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換されていてもよい。ただし、隣接する−CH2−が同時に同種の基に置換されることはなく、また末端の−CH2−が置換されることもない。
51で表される炭素数1〜10のアルカンジイル基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、イソプロピレン基、イソブチレン基、2−メチルトリメチレン基、イソペンチレン基、イソヘキシレン基、イソオクチレン基、2−エチルへキシレン基等が挙げられ、炭素数1〜6のアルカンジイル基が好ましく、炭素数1〜4のアルカンジイル基がより好ましい。
11は前記に同じであり、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基が好ましく、水素原子、メチル基、エチル基がより好ましい。
60、R61で表される炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。
60としては、メチル基又はエチル基が好ましく、より好ましくはメチル基である。
61としては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基が好ましく、より好ましくは水素原子、メチル基又はエチル基である。複数のOR60、R61は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
aは1〜3の整数を表し、2又は3が好ましい。
bは0〜2の整数を表し、0又は1が好ましい。
式(i)で表される基としては、式(i−1)〜式(i−12)で表される基が挙げられる。
式(i)中、R51を構成する−CH2−が−O−で置換された基としては、下記で表される基が挙げられる(*は結合手を表す)。
式(i)中、R51を構成する−CH2−が−CO−で置換された基としては、下記で表される基が挙げられる(*は結合手を表す)。
式(i)中、R51を構成する−CH2−が−NR11−で置換された基としては、下記で表される基が挙げられる(*は結合手を表す)。
式(i)中、R51を構成する−CH2−が−OCO−で置換された基としては、下記で表される基が挙げられる(*は結合手を表す)。
式(i)中、R51を構成する−CH2−が−COO−で置換された基としては、下記で表される基が挙げられる(*は結合手を表す)。
式(i)中、R51を構成する−CH2−が−OCONH−で置換された基としては、下記で表される基が挙げられる(*は結合手を表す)。
式(i)中、R51を構成する−CH2−が−NHCOO−で置換された基としては、下記で表される基が挙げられる(*は結合手を表す)。
式(i)中、R51を構成する−CH2−が−CONH−で置換された基としては、下記で表される基が挙げられる(*は結合手を表す)。
式(i)中、R51を構成する−CH2−が−NHCO−で置換された基としては、下記で表される基が挙げられる(*は結合手を表す)。
式(V)で表されるアミンとしては、下記式で表される化合物が挙げられる。
次に、化合物(II)、化合物(III)について説明する。
[式(II)及び式(III)中、R21a及びR22aは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基、又は式(i)で表される基を表す。R21a及びR22aにおいて、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換されていてもよく、R21a及びR22aは、一緒になって窒素原子を含む環を形成してもよい。ただし、隣接する−CH2−が同時に同種の基に置換されることはなく、また末端の−CH2−が置換されることもない。R11は前記に同じ。R21a及びR22aにおける式(i)はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
25及びR26は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
27及びR28は、互いに独立に、−OH、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+、−CO2 -、−CO2H、−CO2 -+、−CO28、−SO38又は−SO2NR910を表す(式中、Z+、R8、R9、R10は前記に同じ)。
pは、0〜4の整数を表す。
30は、−SO2−又は−CO−を表す。
1及びX2は、互いに独立に、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又は−SO3CF3を表す。]
21a及びR22aにおける置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基、及び式(i)で表される基は、前述したR23a及びR24aとそれぞれ同様である。
またR21a及びR22aは、一緒になって窒素原子を含む環を形成してもよい。R21a及びR22aが一緒になって形成する環としては、以下のものが挙げられる。
21a及びR22aとしては、互いに独立に、炭素数1〜4の1価の飽和炭化水素基及び下記に示される基が好ましく(*は、窒素原子との結合手を表す)、より好ましくは炭素数1〜4の1価の飽和炭化水素基であり、更に好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基である。
25及びR26は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基及びネオペンチル基が挙げられる。R25及びR26は、水素原子が好ましい。
27及びR28は、互いに独立に、−OH、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+、−CO2 -、−CO2H、−CO2 -+、−CO28、−SO38又は−SO2NR910を表す(式中、Z+、R8、R9、R10は前記に同じ)。
27としては、−SO3 -又は−CO2 -が好ましく、より好ましくは−SO3 -である。
pは、0〜4の整数を表し、好ましくは0〜2であり、より好ましくは0〜1であり、更に好ましくは0である。
27及びR28で置換されるフェニル基としては、以下のものが挙げられる(*は結合手を表す)。好ましくは式(R5−1)〜式(R5−25)で表される基であり、より好ましくは式(R5−1)〜式(R5−5)で表される基であり、さらに好ましくは式(R5−1)で表される基である。なお、下記式(R5−1)〜式(R5−37)で表される基において、R9及びR10は、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、好ましくは炭素数6〜12の分岐鎖状アルキル基であり、より好ましくは2−エチルヘキシル基である。
30は、−SO2−又は−CO−を表し、好ましくは−SO2−である。
1及びX2は、互いに独立に、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又は−SO3CF3であり、好ましくは塩素原子又は臭素原子であり、より好ましくは塩素原子である。
化合物(II)としては、式(II−1)〜式(II−30)で表される化合物が挙げられ、好ましくは式(II−1)〜式(II−15)で表される化合物であり、より好ましくは式(II−1)、式(II−2)、式(II−4)、式(II−5)、式(II−7)、式(II−8)、式(II−10)、式(II−11)、式(II−13)又は式(II−14)で表される化合物であり、更に好ましくは式(II−1)又は式(II−2)で表される化合物であり、特に好ましくは式(II−1)で表される化合物である。
化合物(III)としては、式(III−1)〜式(III−4)で表される化合物が挙げられ、好ましくは式(III−1)又は式(III−3)で表される化合物であり、より好ましくは式(III−1)で表される化合物である。
本工程は、通常、アルコール(IV)存在下、化合物(II)又は化合物(III)とアミン(V)とを混合することにより実施される。アミン(V)との混合は、アルコール(IV)と化合物(II)又は化合物(III)を含む混合液に、アミン(V)を加えることが好ましく、アミン(V)を滴下することが好ましい。また、アミン(V)の添加時の温度は、40℃を超えないことが望ましい。
本工程における反応温度は、通常0〜150℃であり、20〜120℃が好ましく、50〜100℃がより好ましく、60〜80℃がさらに好ましい。反応時間は、通常1〜70時間であり、1〜30時間が好ましく、5〜25時間がより好ましく、10〜20時間が更に好ましい。
アルコール(IV)の使用量は、化合物(II)又は化合物(III)1モルに対して、通常0.1モル以上70モル以下であり、0.2モル以上60モル以下が好ましく、0.3モル以上50モル以下が更に好ましい。
アミン(V)の使用量は、化合物(II)又は化合物(III)1モルに対して、通常0.1モル以上10モル以下であり、好ましくは0.2モル以上7モル以下であり、より好ましくは0.3モル以上5モル以下である。
また、Step1−2では、アミン(V)や化合物(III)の質量比を調整するなどして、化合物(III)のX1又はX2のいずれか一方にアミン(V)を導入した後、他方にアミン(V)を導入する2段階での実施も可能である。
上記方法により得られる化合物は、下記式(I−1)又は下記式(I−2)で表される。
[式(I−1)及び式(I−2)中、R25、R26、R27、R28及びpは前記に同じ。
21b、R22b、R23b、R24b、R23c及びR24cは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(ii)で表される基を表し、式(I−1)においてR21b、R22b、R23b及びR24bのうち少なくとも1つは式(ii)で表される基を示し、式(I−2)においてR23b、R24b、R23c及びR24cのうち少なくとも1つは式(ii)で表される基を表す。
*−R51−Si(OR40m(OR60n(R613-m-n (ii)
(式(ii)中、R51、R40、R60及びR61は前記に同じ。mは1〜3の整数を表し、nは0〜2の整数を表し、m+nは3以下である。)]
本発明によれば、アミン(V)中のn個の(OR60)の内、少なくとも1個以上が、アルコール(IV)のOR40に置き換わることにより(ただし、R40とR60は同一ではない)、式(ii)で表される基が形成される。
mは1〜3の整数を表し、nは0〜2の整数を表す。m+nは1以上3以下であり、より好ましくは2以上3以下であり、更に好ましくは3である。
反応条件にもよるが、得られる化合物(I−1)及び(I−2)は、アルコール(IV)による置換反応の進行度合に応じて、式(ii)で表される基が、それぞれ−OR40で1〜3置換された化合物を含む混合物となりやすい。本発明によれば、−OR40による置換反応が比較的スムーズに進行するため、得られる化合物(I−1)及び(I−2)においては、式(ii)で表される基が−OR40で3置換された化合物、或いは、式(ii)で表される基が−OR40で2置換された化合物のモル比は、−OR40で1置換された化合物のモル比よりも高くなる傾向にある。
化合物(I−1)及び化合物(I−2)としては、下記のものが挙げられ、式(I−1)で表される化合物〜式(I−4)で表される化合物、式(I−13)で表される化合物〜式(I−16)で表される化合物、式(I−25)で表される化合物〜式(I−28)で表される化合物、式(I−37)で表される化合物〜式(I−40)で表される化合物、式(I−57)で表される化合物〜式(I−104)で表される化合物、式(I−108)で表される化合物〜式(I−134)で表される化合物が好ましく、
式(I−1)で表される化合物〜式(I−4)で表される化合物、式(I−13)で表される化合物〜式(I−16)で表される化合物、式(I−25)で表される化合物〜式(I−28)で表される化合物、式(I−37)で表される化合物〜式(I−40)で表される化合物がより好ましく、
式(I−1)で表される化合物〜式(I−4)で表される化合物が更に好ましく、
式(I−1)で表される化合物が特に好ましい。
反応混合物から化合物(I−1)又は化合物(I−2)を取り出す方法としては、反応混合物から化合物(I−1)又は化合物(I−2)を析出させ、析出させた沈殿物を濾取する方法が挙げられる。濾取した結晶は、水、有機溶媒などで洗浄し、乾燥させることが好ましい。また、必要に応じて、再結晶などの公知の手法によってさらに精製してもよい。
化合物(I−1)又は化合物(I−2)を析出させる方法としては、反応混合物を濃縮する方法、反応混合物を冷却する方法、反応混合物を貧溶媒に加える方法等が挙げられ、反応混合物を貧溶媒に加える方法が好ましい。
貧溶媒は、20℃における水への溶解度が200g/L以下の有機溶媒であることが好ましい。20℃における水への溶解度が200g/L以下である有機溶媒としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素溶媒;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒;四塩化炭素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素溶媒;ニトロベンゼン等のニトロ化炭化水素溶媒;メチルイソブチルケトン等のケトン溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエステル溶媒及びこれらの混合溶媒等が挙げられる。
<Step2>
式(II)で表される化合物の製造方法は特に限定されるものではないが、式(III)で表される化合物と、下記式(VI):
[式(VI)中、R21a及びR22aは前記に同じ。]で表されるアミン(以下、「アミン(VI)」と称する場合がある)とを反応させることにより製造することも可能である。
本工程における反応温度は、通常0〜80℃であり、0〜50℃が好ましく、0〜30℃がより好ましく、0〜25℃がさらに好ましい。反応時間は、通常1〜50時間であり、1〜24時間が好ましく、1〜8時間がより好ましく、1〜5時間が更に好ましい。
アミン(VI)の使用量は、化合物(III)1モルに対して、通常0.01モル以上10モル以下であり、好ましくは0.05モル以上3モル以下であり、より好ましくは0.07モル以上2.5モル以下である。
本工程は、有機溶媒存在下で実施することが好ましい。有機溶媒としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素溶媒;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒;四塩化炭素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素溶媒;メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール溶媒;ニトロベンゼン等のニトロ化炭化水素溶媒;メチルイソブチルケトン等のケトン溶媒;1−メチル−2−ピロリドン等のアミド溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエステル溶媒及びこれらの混合溶媒等が挙げられる。
本工程は、化合物(III)とアミン(V)とを混合することにより実施される。アミン(V)との混合は、化合物(III)と前記有機溶媒との混合液に、アミン(V)を加えることが好ましい。アミン(V)は特に滴下することが好ましく、アミンの種類にも依存するが、アミン(V)の添加時の温度は、20℃を超えないことが望ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、以下においては、特に断りのない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を意味する。
以下の実施例において、化合物の構造は質量分析(LC;Agilent製1200型、MASS;Agilent製LC/MSD型)で確認した。
実施例1
化合物(III)で表される化合物50.0部、イソプロピルアルコール(和光純薬工業(株)製)350部を室温で混合し、混合物にジエチルアミン(東京化成工業(株)製)18.1部を、20℃を超えない温度で滴下し、20℃で3時間攪拌した。
得られた反応液を10%塩酸2100部に投入した。得られた析出物を吸引濾過の残渣として取得し、イオン交換水373部で洗浄後乾燥し、式(II−A)で表される化合物23.6部を得た。収率は43%であった。
式(II−A)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z= [M+H]+ 442.1
Exact Mass: 441.1
次いで、式(II−A)で表される化合物4.0部、1−ブタノール(関東化学(株)製)12部を室温で混合し、混合物にトリメトシキ[3−(メチルアミノ)プロピル]シラン(東京化成工業(株)製)3.5部を、40℃を超えない温度で滴下し、75℃で17時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後、n−ヘプタン116部に投入した。得られた析出物を吸引濾過の残渣として取得し、酢酸エチル14部で洗浄後乾燥し、式(I−1−A)で表される化合物、式(I−1−B)で表される化合物、式(I−1−C)で表される化合物の混合物(1:2.5:7.1)1.6部を得た。
式(I−1−A)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z= [M+H]+ 640.4
Exact Mass: 640.3
式(I−1−B)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z= [M+H]+ 683.3
Exact Mass: 682.3
式(I−1−C)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z= [M+H]+ 725.4
Exact Mass: 724.4
実施例2
式(II−A)で表される化合物5.0部、n−プロパノール(関東化学(株)製)15部を室温で混合し、混合物にトリメトシキ[3−(メチルアミノ)プロピル]シラン(東京化成工業(株)製)4.4部を、40℃を超えない温度で滴下し、75℃で17時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後、n−ヘプタン50部と酢酸エチル130部の混合溶媒に投入した。得られた析出物を吸引濾過の残渣として取得し、n−ヘプタン25部と酢酸エチル65部の混合溶媒で洗浄後乾燥し、式(I−3−A)で表される化合物、式(I−3−B)で表される化合物、式(I−3−C)で表される化合物の混合物(1:7.3:14.8)4.1部を得た。
式(I−3−A)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z= [M+H]+ 627.3
Exact Mass: 626.3
式(I−3−B)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z= [M+H]+ 655.3
Exact Mass: 654.3
式(I−3−C)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z= [M+H]+ 683.3
Exact Mass: 682.3
〈溶解度の測定〉
実施例1〜2で得られた化合物のプロピレングリコールモノメチルエーテル(以下、PGMEと略す)への溶解度を、以下のようにして求めた。
10mLサンプル管中、下記の割合で、実施例で得られた化合物と上記溶媒とを混合し、その後、サンプル管を密栓し、3分間手で振った。次いで、室温で30分間放置後、吸引濾過し、その残渣を目視で観察した。不溶物が確認できなかった場合、溶解性は良好であると判断し、不溶物が確認できた場合は、溶解性は不良であると判断した。
表1に溶解性は良好であると判断した最大濃度を記す。なお「×」は1%で不良であることを意味する。
10%: 化合物0.10g、溶媒0.90g
7%: 化合物0.07g、溶媒0.93g
5%: 化合物0.05g、溶媒0.95g
1%: 化合物0.01g、溶媒0.99g
また比較例1として、式(a−1)で表される化合物のPGMEへの溶解度を同様の方法で求めた。結果を表1に示す。
〈吸光度の測定〉
実施例1〜2で得られた化合物0.35gを乳酸エチル(以下、ELと略す)に溶解して体積を250cm3とし、そのうちの2cm3をELで希釈し100cm3として、濃度0.028g/Lの溶液を調製した。該溶液について、紫外可視分光光度計(V−650DS;日本分光(株)製)(石英セル、光路長;1cm)を用いて極大吸収波長(λmax)及び極大吸収波長での吸光度を測定した。結果を表2に示す。
本発明によれば、アルコールの存在下で反応することにより、アルコキシシリル基を有するキサンテン化合物を効率よく製造することが可能となる。本発明により製造されるアルコキシシリル基を有するキサンテン化合物は、繊維材料、液晶表示装置、インクジェット等の分野で好適に使用し得る。

Claims (7)

  1. 式(IV):
    [式(IV)中、R40は、n−プロピル基、又はn−ブチル基を表す。]
    で表されるアルコールの存在下、式(II):
    [式(II)中、R21a及びR22aは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基、又は式(i)で表される基を表す。R21a及びR22aにおいて、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NR11−、−OCO−、−COO−、−OCONH−、−NHCOO−、−CONH−又は−NHCO−で置換されていてもよく、R21a及びR22aは、一緒になって窒素原子を含む環を形成してもよい。ただし、隣接する−CH2−が同時に同種の基に置換されることはなく、また末端の−CH2−が置換されることもない。R11は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
    *−R51−Si(OR60a(R61b (i)
    (式(i)中、R51は炭素数1〜10のアルカンジイル基を表し、R60は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R61は水素原子、ヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。aは1〜3の整数を表し、bは0〜2の整数を表し、a+bは3である。*は窒素原子との結合手を表す。複数のOR60、R61はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。ただし、R40とR60は同一ではない。)
    25及びR26は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
    27 は、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+、−CO2 -、−CO2H、−CO2 -+、−CO28、−SO38又は−SO2NR910を表す。
    28 は、−OH、−SO 3 - 、−SO 3 H、−SO 3 - + 、−CO 2 - 、−CO 2 H、−CO 2 - + 、−CO 2 8 、−SO 3 8 又は−SO 2 NR 9 10 を表す。
    +は、+N(R114、Na+又はK+を表し、4つのR11は同一でも異なってもよい。
    8は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよい。
    9及びR10は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
    pは、0〜4の整数を表す。
    1は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又は−SO3CF3を表す。]
    で表される化合物に、式(V):
    [式(V)中、R23a及びR24aは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(i)で表される基を表し、R23a及びR24aのうち少なくとも1つは式(i)で表される基を表す。]
    で表されるアミンを反応させることにより、式(I−1):
    [式(I−1)中、R25、R26、R27、R28及びpは前記に同じ。
    21b、R22b、R23b及びR24bは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(ii)で表される基を表し、R21b、R22b、R23b及びR24bのうち少なくとも1つは式(ii)で表される基を表す。
    *−R51−Si(OR40m(OR60n(R613-m-n (ii)
    (式(ii)中、R51、R40、R60及びR61は前記に同じ。mは1〜3の整数を表し、nは0〜2の整数を表し、m+nは3以下である。)]
    で表される化合物を製造することを特徴とする化合物の製造方法。
  2. 式(II)で表される化合物が、式(III):
    [式(III)中、R25、R26、R28、pは前記に同じ。
    30は、−SO2−又は−CO−を表す。
    1及びX2は、それぞれ独立に、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又は−SO3CF3を表す。]
    で表される化合物に、式(VI):
    [式(VI)中、R21a及びR22aは前記に同じ。]
    で表されるアミンを反応させて得られたものである請求項1に記載の化合物の製造方法。
  3. 1 及び/又はX 2 が、塩素原子である請求項2に記載の製造方法。
  4. 21a 、R 22a 、R 21b 、及びR 22b が、互いに独立に、炭素数1〜4の1価の飽和炭化水素基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 式(IV):
    [式(IV)中、R40は、n−プロピル基、又はn−ブチル基を表す。]
    で表されるアルコールの存在下、式(III):
    [式(III)中、R25及びR26は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
    28は、−OH、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+、−CO2 -、−CO2H、−CO2 -+、−CO28、−SO38又は−SO2NR910を表す。
    +は、+N(R114、Na+又はK+を表し、R11は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、4つのR11は同一でも異なってもよい。
    8は、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよい。
    9及びR10は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
    pは、0〜4の整数を表す。
    30は、−SO2−又は−CO−を表す。
    1及びX2は、互いに独立に、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又は−SO3CF3を表す。]
    で表される化合物に、式(V):
    [式(V)中、R23a及びR24aは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(i)で表される基を表し、R23a及びR24aのうち少なくとも1つは式(i)で表される基を表す。
    *−R51−Si(OR60a(R61b (i)
    (式(i)中、R51は炭素数1〜10のアルカンジイル基を表し、R60は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R61は水素原子、ヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。aは1〜3の整数を表し、bは0〜2の整数を表し、a+bは3である。*は窒素原子との結合手を表す。複数のOR60、R61はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。ただし、R40とR60は同一ではない。)]
    で表されるアミンを反応させることにより、式(I−2):
    [式(I−2)中、R25、R26、R28及びpは前記に同じ。
    27、−SO3 -、−SO3H、−SO3 -+、−CO2 -、−CO2H、−CO2 -+、−CO28、−SO38又は−SO2NR910を表す。R8、R9、R10は前記に同じ。
    23b、R24b、R23c及びR24cは、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基又は式(ii)で表される基を表し、R23b、R24b、R23c及びR24cのうち少なくとも1つは式(ii)で表される基を表す。
    *−R51−Si(OR40m(OR60n(R613-m-n (ii)
    (式(ii)中、R51、R40、R60及びR61は前記に同じ。mは1〜3の整数を表し、nは0〜2の整数を表し、m+nは3以下である。)]
    で表される化合物を製造することを特徴とする化合物の製造方法。
  6. 1及び/又はX2が、塩素原子である請求項5に記載の製造方法。
  7. 60が、メチル基又はエチル基である請求項1〜のいずれか1項に記載の製造方法。
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