JP6754529B2 - 防風雪柵 - Google Patents

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Description

本発明は、道路等に沿って設置され、強風や積雪から車両や通行人を防護するための防風雪柵に関するものである。
従来、強風や積雪から車両を防護するために道路等に沿って設置される防風雪柵として、景観を配慮し又見通しを良くするために透視性を有するポリカーボネート、アクリル樹脂等の合成樹脂板やガラス板等からなる防風雪板が提案されている。
しかしながらかかる合成樹脂板やガラス板等からなる防風雪板は暴風及び車両の衝突等により破壊する恐れがあり、又破壊するとその破片が飛散して二次災害を発生する恐れがあるため、防風雪板として、繊維を編みこんだものや、板に多数の透孔を形成されたもの等のネット状部材が用いられることがある。
このようなネット状部材を用いたものとして、例えば、パイプに防雪ネットの張り方向にボルトを貫設して柱状体を形成するとともに、ボルト貫通孔の中間でパイプにスリットを具備せしめ、防雪ネットの端部をスリットの反対側からパイプに巻回して該スリットに挿入し、パイプをボルトに螺合したナットにより締着したことを特徴とする防雪ネットの固定構造が提案されている。
この防風ネットの固定構造は、防雪ネットに局部的な力を作用させることなく強い接続強度で固定するとともに、簡単な構造により部材コスト面や施工性に優れたものである。(特許文献1)。
特開2005−163429号公報
しかしながら、前記の防風ネットの固定構造には次のような問題点があった。すなわち、強風や雪等により防雪ネットの中央が弛むような大きな力がかかった場合、防雪ネットの固定箇所においてボルトが貫通した箇所は強固に固定されているが、それ以外の箇所では一般的には中央部側に引っ張られ、位置ずれする恐れがある。従って、防風ネットは強固に固定されているものの、局所的に弛みが生じ、防風ネットのばたつき等が起こり易くなり、又、一般的にこのような防雪ネットを巻き直しても、局所的な弛みが解消しにくいものであった。
本発明は、前記の如き問題点を解消し、ネット状部材の端部を強固に固定してネット状部材の張設する際の作業性を向上させると共に、ネット状部材に弛みが生じにくい防風雪柵を提供せんとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち、本発明に係る防風雪柵は、間隔をあけて立設された支柱間に縦枠材を介してネット状部材が左右方向に張設され、前記縦枠材は縦枠材本体を備え、該縦枠材本体は、上下方向に延びる収容部と、その収容部に収容される芯材と、その芯材を左右方向に押圧する押圧部材と、その押圧部材と対向する位置に左右方向に前記収容部の内側に向けて突設する突設部とを備え、前記芯材に前記ネット状部材の端部が固定されると共に巻回されてなり、前記収容部に収容された前記ネット状部材が巻回された前記芯材が前記押圧部材と前記突設部とにより挟着されていることを特徴とするものである。
また本発明に係る防風雪柵は、前記芯材は左右方向に形成された2個の凹部を備え、その2個の凹部にそれぞれ前記押圧部材と前記突設部とが挿入されるようにしてもよい。
また本発明に係る防風雪柵は、前記芯材は2分割された第一の芯材と第二の芯材とからなり、その第一の芯材と第二の芯材との間に前記ネット状部材が挟まれた状態で前後方向にねじ止めされて一体化され、それらが一体化された状態において左右方向に相対向した位置に2個の前記凹部が形成されるようにしてもよい。
また本発明に係る防風雪柵は、前記縦枠材本体に張設部が設けられると共に、前記支柱に取付けられた張設ボルトが前記張設部に貫通され、その張設ボルトの先端に取付けられたナットの締め付けにより前記張設部が前記張設ボルトに沿って前記支柱側に移動可能となされ、もって前記ネット状部材が左右方向に張設されるようにしてもよい。
また本発明に係る防風雪柵は、前記縦枠材本体の収容部に収容された芯材が外方から隠蔽される様に、前記縦枠材の縦枠材本体に化粧部材が取付けられるようにしてもよい。
前記芯材は前後方向に長い長円形状となされるようにしてもよい。
前記縦枠材本体に前記化粧部材が取付けられた状態で、前記縦枠材の前面と背面とが対称な形状となるようにしてもよい。
本発明に係る防風雪柵によれば、間隔をあけて立設された支柱間に縦枠材を介してネット状部材が左右方向に張設され、前記縦枠材は縦枠材本体を備え、該縦枠材本体は、上下方向に延びる収容部と、その収容部に収容される芯材と、その芯材を左右方向に押圧する押圧部材と、その押圧部材と対向する位置に左右方向に前記収容部の内側に向けて突設する突設部とを備え、前記芯材に前記ネット状部材の端部が固定されると共に巻回されてなり、前記収容部に収容された前記ネット状部材が巻回された前記芯材が前記押圧部材と前記突設部とにより挟着されるようになっているので、前記収容部で前記ネット状部材の端部を強固に保持することができる。また、前記芯材の上下方向の長さを適宜設定することによって、前記ネット状部材の端部を上下方向に亘って強固に支持することができる。
また本発明に係る防風雪柵によれば、前記芯材は左右方向に形成された2個の凹部を備え、その2個の凹部にそれぞれ前記押圧部材と前記突設部とが挿入されるようになっているので、前記収容部に収容された前記ネット状部材が巻回された前記芯材が前記押圧部材と前記突設部とにより挟着される際、2個の前記凹部にそれぞれ前記押圧部材と前記突設部とが挿入されて、確実に前記ネット状部材が巻回された前記芯材が押圧される。
また本発明に係る防風雪柵によれば、前記芯材は2分割された第一の芯材と第二の芯材とからなり、その第一の芯材と第二の芯材との間に前記ネット状部材が挟まれた状態で前後方向にねじ止めされて一体化され、それらが一体化された状態において左右方向に相対向した位置に2個の前記凹部が形成されているので、前記ネット状部材が前記第一の芯材と第二の芯材との間に挟まれねじ止めされることにより、前記ネット状部材が確実に前記芯材に固定され、さらに前記収容部に収容された前記ネット状部材が巻回された前記芯材が前記押圧部材と前記突設部とにより挟着される際において、左右方向に相対向した位置に形成された2個の前記凹部にそれぞれ前記押圧部材と前記突設部とが挿入されて、前記押圧部材を押圧し、前記収容部に収容された前記ネット状部材が巻回された前記芯材を押え付ける時、前記押圧部材の中心と前記突設部の中心とがずれることなく押圧され、前記芯材を確実に挟着することができる。
また本発明に係る防風雪柵によれば、前記縦枠材本体に張設部が設けられると共に、前記支柱に取付けられた張設ボルトが前記張設部に貫通され、その張設ボルトの先端に取付けられたナットの締め付けにより前記張設部が前記張設ボルトに沿って前記支柱側に移動可能となされ、もって前記ネット状部材が左右方向に張設されるようになっているので、前記支柱に対して、張設される前記ネット状部材と締め付け用の前記ナットが同じ側面側に配置されることになり、前記ナットの締付作業をしながら前記ネット状部材の張り具合を容易に確認することができるため、前記ネット状部材の張設時の作業性を向上させることができる。
また本発明に係る防風雪柵によれば、前記縦枠材本体の収容部に収容された芯材が外方から隠蔽される様に、前記縦枠材の縦枠材本体に化粧部材が取付けられているので、前記防風雪柵の外観を向上できると共に、悪戯などを防止することができ、好ましい。
また本発明に係る防風雪柵によれば、前記芯材は前後方向に長い長円形状としているので、前記ネット状部材が外力により引っ張られた際も芯材が回転し抜け出るのが抑制される。
また本発明に係る防風雪柵によれば、前記縦枠材本体に前記化粧部材が取付けられた状態で、前記縦枠材の前面と背面とが対称な形状となされているので、前記ネット状部材が取付けられた縦枠材を上下に2段前記支柱に取付ける際、前記縦枠材を上下で反転させて取付け支柱に取付ける場合にも、上下の縦枠材に統一性があり、前記防風雪柵の外観を損なうことがない。
本発明に係る防風雪柵の一つの実施形態を示す正面図である。 図1の側面図と部分拡大図である。 図1の斜視図である。 図1のA−A断面の拡大横断面図である。 図4の主要部の拡大図である。 図1のB−B断面の拡大横断面図である。 本発明に係る防風雪柵の縦枠材本体を示す、(a)は平面図、(b)は部分省略の側面図である。 本発明に係る防風雪柵の化粧部材を示す、(a)は平面図、(b)は部分省略の側面図である。 本発明に係る防風雪柵の別の実施形態を示す主要部の拡大横断面図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照し、具体的に説明する。なお、本実施形態はあくまでも本発明を理解するための一例を示したに過ぎず、各部の形状、構造、材質等に関し、本実施形態以外のバリエーションが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で許容されていることは言うまでもない。また、各図面に記載の前後左右上下の方向を明細書でも表記している。
図面において、1は支柱、2はネット状部材、3はこのネット状部材2の両端部21が支持される縦枠材であり、本発明に係る防風雪柵Pは、前記支柱1、ネット状部材2、支持部材3とから主に構成され、前記ネット状部材2はその両端部が前記縦枠材3を介して支柱1の間に張設されているものである。
図1に示す様に、前記ネット状部材2の両端部21は前記縦枠材3によって保持され、前記縦枠材3を前記支柱1側に移動することによりネット状部材2が左右方向に張設され、もって防風雪柵Pが形成されるものである。また、本実施形態に示す防風雪柵Pは、前記支柱1に上下に2段に前記ネット状部材2が、その下端部と上端部とが重なる様に取付けられている。
図2、3に示す様に、前記支柱1は断面H型となされた鋼材であって、前後のフランジ11,11とこのフランジ11,11とを連結する板状部12とを備えている。そして、前記支柱1の板状部12には透孔13が設けられ、この透孔13を貫通して張設ボルト4が取付けられると共に、この張設ボルト4のねじ部41が後述する縦枠材3の縦枠材本体31の左右側面に設けられた透孔321を備えた張設部32を貫通している。このねじ部41の先端には、ナットAが取付けられ、このナットAを締め付けて前記縦枠材本体31に当接させ、更にナットAを締め付けて前記支柱1側に移動させることにより、前記縦枠材3の張設部32は連動して前記張設ボルト4に沿って前記支柱1側に移動可能となる。
前記縦枠材3は、前記縦枠材本体31に化粧部材5が取付けられて形成されている。そして、前記縦枠材本体31は、上下方向に延びる収容部33と、その収容部33に収容される芯材6と、その芯材6を左右方向に押圧する押圧部材である押しボルト7と、その押圧部材である押しボルト7と対向する位置に左右方向に前記収容部33の内側に向けて凸部341が突設された突設部34とを備えている。
そして、前記芯材6に前記ネット状部材2の端部が固定されると共に巻回されてなり、前記収容部33に収容された前記ネット状部材2が巻回された前記芯材6が前記押圧部材である押しボルト7と前記突設部34とにより挟着されている。
詳細には、前記縦枠材本体31は、水平断面がほぼ矩形の長尺体からなる前記張設部32の前側左端から前方に向けて、左右方向に内側に向けて前記凸部341が突設された突設部34が突設され、前記張設部32の前側右部分には前記押しボルト7を装着する装着部37が前方に向けて突設されている。そして、前記張設部32と突設部34と装着部37とにより囲まれて、前方に向けて凹状の前記収容部33が形成されている。
前記装着部37は、右方向に開口した蟻溝部371と、前方に向けて突設され前記化粧部材5が係止され取付けられる取付部372とを備えている。そして、前記蟻溝部371に保持用ナットCが挿入され、右側の開口から前記押しボルト7が挿入・螺合されて、前記押しボルト7が前記縦枠材本体31に取付けられる。そして、前記押しボルト7を締め込んでいくと、前記芯材6の左右方向に形成された2個の凹部63の一方に前記押しボルト7の先端が当接し、更に前記押しボルト7を締め込んでいくと、前記凹部63の他方に前記突設部34の凸部341が当接されて、前記押しボルト7と前記突設部34と前記芯材6とにより前記ネット状部材2の端部21が挟着・圧接される。
また前記芯材6は2分割された同径同大の第一の芯材61と第二の芯材62とからなり、その第一の芯材61と第二の芯材62との間に前記ネット状部材2の端部21が挟まれた状態で、タッピングビスB等のねじを用いて、前記第一の芯材61と第二の芯材62とその間に挟まれた前記ネット状部材2を貫通して前後方向にねじ止めされ、前記第一の芯材61と第二の芯材62とその間に挟まれた前記ネット状部材2とが一体化されている。
そして、前記芯材6は左右方向に形成された相対向した位置に形成された2個の凹部63を備え、その2個の凹部63にそれぞれ前記押圧部材である押しボルト7と前記突設部34とが挿入されるようになされ、前記縦枠材本体31の収容部33に収容された前記芯材6が前記縦枠材本体31に固定されている。なお本実施形態においては、前記凹部63は上下に連続して溝状に設けられているが、特にこの形態に限定されたものではなく、部分的に凹んだ凹み部が所定の間隔をあけて形成されていても良い。
また前記芯材6は前後方向に長い長円形状となされている。例えば図5に示す様に、本実施形態においては、2分割された同径同大の前記第一の芯材61と第二の芯材62とが前後方向にねじ止めされた状態において、前後方向に長い長円形状となされている。この前後方向に長い長円形状に芯材6を形成することにより、前記ネット状部材2が風圧等の外力により引っ張られた際も前記芯材6が回転し、前記ネット状部材2が前記縦枠材3から抜け出るのが抑制される。
なお本実施形態においては2分割した部材をねじ止めして前記芯材6を形成しているが、特にこの形態に限定されるものではなく、例えばアルミ合金の押出成型により一体的に前後方向に長い長円形状をした芯材6を形成するようにしても良いし、さらに3分割以上の部材を用いて形成するようにしても良い。
前記縦枠材本体31の収容部33に収容された前記芯材6が外方から隠蔽される様に、前記縦枠材3の縦枠材本体31に前記化粧部材5が取付けられている。また、前記縦枠材本体31に前記化粧部材5が取付けられた状態で、前記縦枠材3の前面35と背面36とが対称な形状となされている。
前記化粧部材5は前記縦枠材3の前面35を構成しており、前記縦枠材3の背面36と対称な形状となされている前板部51と、この前板部51から後方に突設され前記縦枠材3の挿着部37の取付部372に嵌合する嵌合部52とを備えている。そして、この嵌合部52を前記挿着部37の取付部372に嵌合させ上下方向にスライドさせて、前記縦枠材本体31に前記化粧部材5が取付けられ、前記縦枠材3が形成される。
次に、前記ネット状部材2の端部21の保持方法について詳しく説明する。まず前記ネット状部材2の端部21は、前記第一の芯材61と第二の芯材62との間に挟まれた状態で、タッピングビスB等のねじを用いて、前記第一の芯材61と第二の芯材62とその間に挟まれた前記ネット状部材2を貫通して前後方向にねじ止めされ、前記第一の芯材61と第二の芯材62とその間に挟まれた前記ネット状部材2とが一体化され、前記ネット状部材2の端部21を前記芯材6の外周を1周巻き付けた状態で、前記縦枠材本体31の収容部33に前記ネット状部材2の端部21が巻き付けられた前記芯材6を収容し、前記芯材6の左右方向に相対向した位置に形成された2個の前記凹部63に前記押圧部材である押しボルト7と前記突設部34の凸部341とを挿入し、前記押しボルト7と前記突設部34の凸部341と前記芯材6とにより前記ネット状部材2の端部21が挟着されると共に、前記芯材6が前記縦枠材本体31に固定される。その後、前記縦枠材本体31の前側側面に前記化粧部材5が取付けられて、前記縦枠材3が形成される。
次に、前記ネット状部材2の張設方法について説明する。図2に示すように、まず、前記ネット状部材2の端部21が保持された前記縦枠材3を前記張設部32及び張設ボルト4を介して前記支柱1に取付ける。次に、前記張設ボルト4に取付けられたナットAを締め付けて前記張設部32を前記支柱1側に移動させると、前記縦枠材3も連動して前記支柱1側に移動するため、これにより前記ネット状部材2が左右方向に張設される。
図9に示す本発明に係る防風雪柵の別の実施形態においては、前記ネット状部材2の端部21が保持された前記縦枠材3を前記張設部32及び張設ボルト4を介して前記支柱1に取付けるのであるが、前記張設ボルト4に取付けられたナットAが前記張設部32に直接当接しておらず、その間にコイルバネDが挿着されている。このコイルバネDを挿着することにより、前記ナットAを締め込む際には、コイルバネDの縮む量を測ることで前記ネット状部材2の緊張具合を管理することができる。さらには、防風雪柵Pを設置した後においては、何らかの要因で前記ナットAが少し緩んだ場合に、前記コイルバネDが伸びて、前記ネット状部材2の緊張状態を保持することができる。
前記ネット状部材2の端部21は、前記収容部33において、前記押しボルト7と前記突設部34と前記芯材6とにより圧接されている。このネット状部材2の端部21と前記押しボルト7と前記突設部34の凸部341と前記芯材6との間に生じる摩擦力により、前記ネット状部材2の端部21は前記押しボルト7と前記突設部34と前記芯材6との間で挟着されている。この構造により、前記ネット状部材2の端部21が前記摩擦力を超える力で引っ張られた場合においても、前記ネット状部材2の端部21の全体が前記収容部33から抜け出されにくくなる。つまり、張設作業時において、前記ネット状部材2の端部21を保持する必要はないため、張設作業の作業性を向上させることができる。
一般に、前記ネット状部材2を張設した際、前記ネット状部材2の自重や雪等の付着により、前記ネット状部材2の上方は比較的弛みやすいので、前記ネット状部材2の上方をより強固に張設する場合、或いは張設後の前記ネット状部材2の弛みを解消して張り直す場合等、前記ネット状部材2の張設具合を調節できるように、前記支柱1の板状部12に上下方向に複数の前記張設ボルト4が取付けられ、その張設ボルト4に応じて複数の前記張設部32が取付けられている形態がより好ましい。
前記張設ボルト4は、本実施形態では、前記支柱1側にその頭部42が配置され、そのねじ部41が前記張設部32を貫通すると共に、ねじ部41の先端にナットAが取付けられたものであり、前記支柱1に対して張設される前記ネット状部材2と締め付け用のナットAとが同じ側面側に配置されている。これにより、前記ナットAの締付作業をしながら前記ネット状部材2の張り具合を容易に確認することができるため、前記ネット状部材2の張設具合の調節等がより容易となり張設作業の作業性を向上させることができる。
また、前記支柱1に対して両側面に前記ネット状部材2を張設する際は、図6に示すように、前記張設ボルト4として、両側にねじ部41設けたものを前記支柱1に固定し、両ねじ部41にそれぞれ前記張設部32を取付けた形態でもよく、あるいは前記支柱1の板状部12の上下においてそれぞれ逆方向に取付けられた前記張設ボルト4に前記張設部32を取付けた形態でもよい。いずれにおいても、前記支柱1を挟んで両側に張設された前記ネット状部材2の前後方向の取付け位置を合わせることができるので好ましい。
前記ネット状部材2は、その端部21が前記縦枠材3の収容部33に収容される程度の可とう性があれば特にネットに限定されるものではなく、布状のもの、合成樹脂製のシート状のもの、可とう性のシートにパンチング加工を施したもの等、適宜のものを用いてよい。例えば高強度の延伸ポリオレフィンテープ、ポリエステル繊維等を芯材として用い、芯材を網状に織り込んでEVA、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等を被覆したものや、先に樹脂被覆した芯材を網状に織り込んでから交点を加熱融着して形成したネット等を用いれば、ネットが分解される恐れが少なく、また風圧による伸びがほとんどなく長期に亘ってネットのたるみが発生する恐れの小さいネット状部材2を得ることができる。
前記ネット状部材2の開口率は、50%以上となると防風雪の効果が得にくくなり、0〜50%の範囲とすれば防風雪柵として十分な効果が得られるが、開口率が低すぎると道路利用者は周囲の眺望が得られず、また圧迫感や閉塞感を感じることから、30〜50%の開口率として防風雪の効果と周囲の眺望や採光の確保とを両立させるのが好ましい。また前記ネット状部材2の色調は、特に限定されるものではなく適宜の色調としてもよいが、周囲の景観との調和を図ることができ、また斜め方向からの防風雪柵外への良好な眺望が得られる灰色、黒色、又はそれに近い色調としておくのが好ましい。
前記支柱1は、本実施形態の如く、断面H型となされれば、前記ネット状部材2を張設する際、前記縦枠材3及び張設部32の一部を前記支柱1の内側に配置させることができるため、防風雪柵Pの正面側から見て前記支柱1と前記縦枠材3との隙間を隠蔽し、外観を向上させることができるので好ましいが、本形態に限定されず、丸パイプ、角パイプ等を適宜用いることができる。
前記縦枠材3は、大きな風圧が加わる前記ネット状部材2を支持することを考慮すると金属製のものを用いるのが好ましく、一般にはアルミニウム、ステンレス、鉄鋼等のパイプ、形材からなる長尺体を適宜長さに切断したものや、それらにめっき、塗装を施したもの等を好適に用いることができる。前記張設部32についても同様に金属材料を用いるのが好ましく、パイプ、板状体、形材、各種アングル材を用いることができる。
前記芯材6についても同様に金属材料を用いるのが好ましく、パイプ、形材からなる長尺体を適宜長さに切断したもの適宜用いることができる。
本発明に係る上記実施形態は、前記支柱1の間で前記ネット状部材2を左右方向に張設したものであるが、例えば、防風雪柵Pの側端部等で、前記支柱1の間の間隔が比較的狭く設定される場合等の前記ネット状部材2の上下方向に張設した方が設置しやすい場合や、より安定的に張設できる場合は、前記ネット状部材2を上下方向に張設してもよい。この場合は、前記支柱1の間において、上下に横材を取付け、この横材に縦枠材3を取付け、この縦枠材3を介して横材の間に前記ネット状部材2を上下方向に張設してもよい。また、前記支柱1の間に、矩形状の枠体を取付け、この枠体の上下部にそれぞれ縦枠材3を取付け、この縦枠材3を介して前記ネット状部材2を上下方向に張設してもよい。
1 支柱
11 フランジ
12 板状部
13 透孔
2 ネット状部材
21 端部
3 縦枠材
31 縦枠材本体
32 張設部
321 透孔
33 収容部
34 突設部
341 凸部
35 前面
36 背面
37 装着部
371 蟻溝部
372 取付部
4 張設ボルト
41 ねじ部
42 頭部
5 化粧部材
51 前板部
52 嵌合部
6 芯材
61 第一の芯材
62 第二の芯材
63 凹部
7 押しボルト
P 防風雪柵
A ナット
B タッピングビス
C 保持用ナット
D コイルバネ

Claims (7)

  1. 間隔をあけて立設された支柱間に縦枠材を介してネット状部材が左右方向に張設され、前記縦枠材は縦枠材本体を備え、該縦枠材本体は、上下方向に延びる収容部と、その収容部に収容される芯材と、その芯材を左右方向に押圧する押圧部材と、その押圧部材と対向する位置に左右方向に前記収容部の内側に向けて突設する突設部とを備え、前記芯材に前記ネット状部材の端部が固定されると共に巻回されてなり、前記収容部に収容された前記ネット状部材が巻回された前記芯材が前記押圧部材と前記突設部とにより挟着されていることを特徴とする防風雪柵。
  2. 前記芯材は左右方向に形成された2個の凹部を備え、その2個の凹部にそれぞれ前記押圧部材と前記突設部とが挿入されるようになされていることを特徴とする請求項1に記載の防風雪柵。
  3. 前記芯材は2分割された第一の芯材と第二の芯材とからなり、その第一の芯材と第二の芯材との間に前記ネット状部材が挟まれた状態で前後方向にねじ止めされて一体化され、それらが一体化された状態において左右方向に相対向した位置に2個の前記凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防風雪柵。
  4. 前記縦枠材本体に張設部が設けられると共に、前記支柱に取付けられた張設ボルトが前記張設部に貫通され、その張設ボルトの先端に取付けられたナットの締め付けにより前記張設部が前記張設ボルトに沿って前記支柱側に移動可能となされ、もって前記ネット状部材が左右方向に張設されるようになされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防風雪柵。
  5. 前記縦枠材本体の収容部に収容された芯材が外方から隠蔽される様に、前記縦枠材の縦枠材本体に化粧部材が取付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の防風雪柵。
  6. 前記芯材は前後方向に長い長円形状となされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の防風雪柵。
  7. 前記縦枠材本体に前記化粧部材が取付けられた状態で、前記縦枠材の前面と背面とが対称な形状となされていることを特徴とする請求項5に記載の防風雪柵。
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