JP3158351U - フェンス - Google Patents

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Abstract

【課題】 シート状部材からなるフェンスであって、長期間使用してもシート状部材を確実に支柱に保持でき、またその支柱も製造容易にしてコストダウンを図る。【解決手段】 四角形状のシート状部材16と、シート状部材16の左右に位置して立設された一対の支柱12,12と、各支柱12のシート状部材16端の左右両縁側を各々把持した状態でボルト締めする締め付けボルト20を有する、支柱連結ボルトで支柱に支持された複数対のグリップ部材15を備える。支柱連結ボルトを支柱12に各々締め付けることにより、シート状部材16に所定の張力を付与し、シート状部材16に締め付けボルト20を貫通して締着して、シート状部材16の両側縁側を固定把持してシート状部材16を張設する。【選択図】 図8

Description

この考案は、防風、防雪、防砂等の目的でシート状部材を張設して設置されるフェンスに関する。
従来、建物の門塀や道路境界や隣接する土地と土地を区画する等の目的で組み立てられるフェンスが、その用途に応じ、種々開発されている。たとえば、金属製等の柵体の他に、腐食性・耐候性に優れるとともに、軽量で柔軟(或いは可撓性や伸びを伴う)で折り畳んで運搬できる運搬性にも優れた各種合成樹脂材料からなるシート状部材が種々開発されている。各種樹脂製ネット、樹脂材料からなるパンチングメタル類似のシート状部材等がその例である。なお、これらシート状部材には、適度な通風性や光透過性等を考慮し、多数の孔が形成されたものと形成されていないものがある。これらのシート状部材がフェンスとして利用できれば、運搬性に優れて組み立てが容易で製造コストを安価にできる等の種々の利点を有する。
しかし、このようなシート状部材は、金属板等の柵体等と異なり、平面状の形態をそれ自体で維持することができず、平面状の形態を維持させるためには、恒常的に適切な張力を加えておく必要がある。また、樹脂材料に適切な張力を加えて設置した場合でも一定期間後に弛みが生じる、いわゆる初期伸びの問題がある。そこで、出願人は、発明者として、この問題点を解決した、シート状部材を使用して、組み立てる際や設置後に弛みが生じたシート状部材に対して相当量の張力を加えて緊張させることができるフェンスを出願し、その出願は特許されている(特許文献1)。
この特許されたフェンスは、四角形状の所定の大きさのシート状部材と、シート状部材の左右に位置して立設され、連結用のボルトを挿通するボルト孔が穿設された板状部を有する。そして、この板状部の両端部を挟むように配置されるとともに上記板状部の前面を覆うように屈曲成形されているフランジ部を有する一対の支柱と、各支柱の少なくとも内側に添設され、シート状部材の左右両縁側を各々把持する一方、連結用のボルトを連結する一対の添設部材とを備えている。これら連結用のボルトを一対の支柱の板状部のボルト孔に挿通させて締め付け用のナットを介して各々締め付けることにより、シート状部材の両側縁側を把持する各添設部材を介してシート状部材を左右両側に張設するようになっている。
特許第3542076号公報
特許文献1で開示した発明は、支柱に支持された添設部材を介してシート状部材に相当量の張力を加えて緊張させて、シート状部材を展開して張設することができる。このシート状部材は、使用による経年変化、四季を通じての気温変化により、シートに伸び、縮みが生じる。特許文献1の発明では、添設部材によってシート状部材の左右両縁部を把持してシート状部材に張力を付与して保持していた。このため、シート状部材が、上述した状況で伸びた状態では、シート状部材に十分な張力を付与することができず、添設部材の溝部分でシート状部材の縁部が緩んだ状態になり、シート状部材がずり落ちてしまう状態が起こり得る。
また、特許文献1で開示された屈曲形成されたフランジを有する支柱では、円弧状をなしたフランジの端部間の隙間が狭くなっているため、上記グリップ部材によるシート状部材の定着作業が難しくなっていた。さらに、この形状の支柱は意匠は優れているが、製造コストが高く、道路境界等のように多数の本数を要する場合には、コストが高くなるという問題もあった。
そこで、本考案の目的は、上述したような、特許文献1で開示したフェンスの有する問題点を解消した、長期間使用しても、シート状部材を確実に保持でき、またその支柱も製造容易で、コストダウンを図ったフェンスを提供する。
この目的を達成するために、本考案のフェンスは、四角形状の所定の大きさのシート状部材と、シート状部材の左右に位置して立設され、ウェブに支柱連結ボルトを挿通するボルト孔が穿設された形鋼からなる一対の支柱と、各支柱の前記シート状部材端に向いて前記ボルト孔に保持されて取り付けられる支柱連結ボルトと、前記シート状部材の左右両縁側を各々把持した状態でボルト締めする締め付けボルトとを有する複数対のグリップ部材とを備え、前記支柱連結ボルトを前記支柱のボルト孔に挿通させてナットを介して各々締め付けることにより、前記シート状部材に所定の張力を付与するとともに、前記シート状部材に締め付けボルトを貫通して締着して、前記シート状部材の両側縁側を固定把持して前記シート状部材を張設してなることを特徴とする。
前記締め付けボルトは、前記グリップ部材に形成された把持フランジ部の長手方向に所定間隔を開けて形成されたボルト孔に挿通し、前記シート状部材に形成された孔を貫通してナット締めされて、前記シート状部材の両側縁側を固定保持することが好ましい。
他の考案としてのフェンスは、四角形状の所定の大きさのシート状部材と、シート状部材の左右に位置して立設され、ウェブに支柱連結ボルトを挿通するボルト孔が穿設された形鋼からなる一対の支柱と、各支柱の前記シート状部材端に向いて前記ボルト孔に保持されて取り付けられる支柱連結ボルトと、前記シート状部材の左右両縁側を各々把持した状態でボルト締めする締め付けボルトとを有する複数対のグリップ部材とを備え、前記シート状部材の各両端縁に沿って設けられた芯材を、各々嵌合して把持する嵌合溝が前記各グリップ部材に形成され、前記シート状部材に締め付けボルト貫通して締着して、前記芯材を前記嵌合溝内で固定把持するとともに、前記支柱連結ボルトを前記支柱のボルト孔に挿通させてナットを介して各々締め付けることにより、前記シート状部材に所定の張力を付与して前記シート状部材を張設してなることを特徴とする。
ここで、上述の考案に係るフェンスは、前記支柱のウェブに、心違いに2系列のボルト孔が穿設され、一対の支柱のウェブの対応する1系列のボルト孔に、前記支柱連結ボルトが締め付け用のナットを介して各々締め付けられ、別の1系列のボルト孔は、前記シート状部材に隣接するシート状部材を張設するために使用されることが望ましい。これにより、複数のシート状部材を反復設置する場合は、支柱の外側に隣接する他のシート状部材を取り付けるための別のグリップ部材が取り付けられるが、このグリップ部材は、心違いに穿設した別の1系列のボルト孔に取り付けられるので、いずれのグリップ部材にっいてもウェブを介して締め付け用のナットを締め込む増し締め作業が可能である。
本考案に係るフェンスは、シート状部材の両側縁部をグリップ部材を介して把持するとともに、グリップ部材を支柱に対して、増し締め用の間隙を設定して支柱連結ボルトと、前記シート状部材の左右両縁側を各々把持した状態でボルト締めする締め付けボルトによって連結状態を保持、微調節することができ、組み立てる際のシート状部材の張設や設置後に弛みが生じたシート状部材に対して、支柱連結ボルト付属の締め付け用のナットを締め込んでグリップ部材を支柱側に引き寄せることによって、左右両側から張力を加えて緊張させたり、又は、設置後に左右両側から再度張力を加えて緊張させることが可能となる。したがって、安価で運搬性に優れたシート状部材を使用して容易に組み立てが行われる。また、損傷しても交換することができ、その作業も容易である。そして、弛みが発生し易い金属製又は各種樹脂製の多数の孔を有するシート状部材を広くシート状部材として活用することが可能である。
本考案の一実施例を道路に施工した例で示す斜視図。 上記一実施例を示す正面図。 上記一実施例における支柱の一部分解斜視図。 図2のX方向矢視平面図。 図2のY方向矢視側面図。 上記一実施例におけるグリップ部材の斜視図。 上記一実施例におけるシート状部材の一部拡大正面図。 図2のZ-Z線矢視断面図。 本考案の一実施例におけるグリップ部材でのシート状部材の保持状態説明図。
以下、本考案の一実施例について、添付図面を引用して説明する。図1は、自動車専用道路を延長方向に示した模式透視図である。図2は、そのフェンス10の2スパン分を道路側から正面図である。フェンス10は、図1に示したように、横風を受け易い自動車用の道路Rの左右の路肩R3,R3部分に長距離に及んで、一定の構成単位を反復設置することによって設置される。
フェンス10の基本的な構成単位は、図2に示したように、四角形状のシート状部材16と、シート状部材16を挟んで左右に位置して立設される一対の支柱11A,11Aと、各支柱11A,11Aにシート状部材16を取り付けるためのグリップ部材15(図6,図9にて詳細構成、利用状態を説明する。)である。各支柱11Aは、天端を路肩R3の天端に一致させるようにして埋設したコンクリート製の基礎ブロックCB上に立設されている。各支柱11Aは、基礎ブロックCBの重量と基礎ブロックCBの路肩R3に対する定着力とによって直立姿勢を維持する構造である。シート状部材16,16…は、図2に示したように、両側に位置する一対の支柱11A,11Aにおいて、グリップ部材15によって保持され、このグリップ部材15を介して張力を加えることによって、緊張させられた状態で張設されている。また、隣接する支柱11A,11A…の上端は、支柱上桟部材17,17…によって相互に連結されている。
ここで、支柱11Aの構成について、図3〜図5を参照して説明する。支柱11Aはウェブ11、フランジ12からなる既製のH形鋼を所定の柱高に切断加工した部材からなる。この支柱11Aのウエブ11に後述するグリップ部材15を取り付けるボルト孔b1,b2が所定間隔を開けて形成されている。また、支柱11Aの上端には支柱となるH形鋼の寸法に応じた形状に成形した連結ガセットプレート13B,13Bが溶接されている。その所定位置にルト孔13b,13bを設けて、上桟部材17の端部を固定保持できるようになっている。なお、シート状部材16を挟んで左右に位置して立設される一対の支柱11A,11Aは両側からシート状部材16に付与された張力に対してバランスして、シート状部材16を支持するため、支柱11Aの断面形状は、ウエブ11のみからなる平板あるいはフランジ12が短いI形鋼とすることも可能である。
各支柱11Aの下端には角型のベース板14が固定されている。ベース板14には、四隅にボルト孔14b,14bが設けられ、基礎ブロックCBに図示しないアンカーボルトで固定できるようになっている。
基礎ブロックCBは、図2,図3に示したように、フェンス10の設置箇所の路肩R3等の状況によって所定の定着力を得られる形状寸法に設計されている。基礎ブロックCBは、そのサイズに応じて、現場打ちコンクリート製、プレキャストコンクリート製のいずれも用いることができる。基礎ブロックCBの天端は平面状に仕上げられ、支柱11Aのベース板14は、現場において、基礎ブロックCBに予め埋設したスタッドボルトや、ボルト孔14b,14b…に合わせて後加工したドリル孔とコンクリートアンカ等を利用して強固に連結される。
各上桟部材17の両端には、図4、図5に示したように、支柱11Aの上端に固定した連結板13のボルト孔13b,13bに対応する長孔のボルト孔17b,17bが形成され、各支柱11Aと上桟部材17とは、一致させたボルト孔13b,17bを貫通するボルトB3を用いて連結される。このとき、上桟部材17,17の熱膨張による取り付け位置ずれを調整するために、連結板13側のボルト孔13bを長孔としている。
ウェブ11には、図5に示したように、中心線CLを挟んで心違いに2系列のボルト孔b1,b1…、b2,b2…が穿設されている。各系列のボルト孔b1,b2は、上下方向に一定間隔を保って列設されている。1系列(図5中右側)のボルト孔b1,b2…と他の1系列(図5中左側)のボルト孔b2,b2…とは、同じ高さ位置に穿設しているが、高さ位置を異ならして穿設しても良い。
ここで、グリップ部材15の構成について、図6を参照して説明する。グリップ部材15は、アルミニウム製の引抜き加工による略角棒状材であり、支柱11Aの長さよりやや短い全長を有する。グリップ部材15の断面形状は、図6、図9に示したように、後述するT溝T1と嵌合溝T2のボルト頭収容部と、シート状部材16の芯材16sを収容可能な切欠部を有する本体部15aと、嵌合溝T2のスリット部15cを形成するくちばし状に延びた2本の細長い把持フランジ部15bとが一体的に形成された形状からなる。そして、グリップ部材15には、T溝T1と嵌合溝T2とが背合わせ姿勢に配置され、長手方向の全長にわたって形成されている。さらに嵌合溝T2のフランジ部15bには延長方向に所定間隔をあけてボルト孔15dがスリット部15cを通じた貫通孔として形成されている。このボルト孔15dは、後述する締め付けボルト20を貫通させて取り付けるためボルト孔である。
グリップ部材15は、一体成形部材であれば、アルミニウム素材に限らず、各種金属合金材料、ABS、PP等の合成樹脂成形品としてもよい。また、T溝形の板金加工材と嵌合溝形の板金加工材とを背合わせ姿勢にして溶接した組み立て部材としてもよい。
図7は、シート状部材16の全体及びその部分構成を示した正面図である。本実施例では、シート状部材16として、縦横に小角孔16h,16h…を規則的に列設した開孔率50パーセント程のシート状に加工された樹脂製ネットが使用されている。このシート状部材16の左右の側縁部16d,16dには芯材16s,16sとして樹脂製のロープが取り付けられている。芯材16sの取り付け方法は、芯材16sを包み込んでシート状部材16の側縁部16dを一部折返して部分的に重ね合せ、この部分を縫製する方法による。芯材16sの余剰部分は切断し、ほつれを防止するため加熱末端処理をする。このようなシート状部材16には、各種の樹脂製ネットの他、金属製ネット、パンチングメタル、樹脂製のパンチングメタル類似材料が含まれる。多数の孔を有するシート状部材16は、その開孔率に従い、適度の通風性、視覚性、光透過性、開放感を確保しながら、防風、防雪、防砂等の機能を発揮する。例えば、防雪、防砂の目的で使用するときは、積雪等の荷重をすべて受けることがない利点がある。なお、多数の孔のない合成樹脂製シートを張設させることも可能である。
次に、本実施例の組み立て手順について、図2,図8,図9を参照して説明する。施工現場には、支柱11A,11Aが相互間隔D1を保って立設されている。その上端部間には上桟部材17が掛け渡され、支柱間隔が保持されている。以下、シート状部材16の取り付け手順について説明する。まず、図9に示したグリップ部材15を、締め付けボルト20を取り除いた状態で、シート状部材16の両側縁部16d,16dにグリップ部材15,15が取り付けられる。各側縁部16dは、芯材16sをグリップ部材15の一端側から嵌合溝T2内に挿通させることによって、シート状部材16とグリップ部材15とは、グリップ部材15の直交方向からの牽引力に対抗可能に連結される。すなわち、芯材16sは、その直径が、嵌合溝T2に沿って容易に挿通可能であるとともに、側方に脱出することのない太さに選定されている。
一対のグリップ部材15(n),15(n)は、図2に示したように、対象としたシート状部材16(n)に対してその両側位置に立設された支柱11A(n),11A(n+1)間に支柱連結ボルトB1を介して定着保持されるが、各支柱11A(n),11A(n+1)には、このシート状部材16(n)の両側に隣接して張設されるシート状部材16(n−1)、16(n+1)を定着保持するグリップ部材15(n−1)、15(n+1)もボルトB1を介して取り付けられている。シート状部材16(n)のグリップ部材15(n)は、シート状部材16(n)を把持し、グリップ部材15(n−1)、15(n+1)は、それぞれシート状部材16(n)に隣接するシート状部材16(n−1)、16(n+1)を把持するために設けられている。
支柱連結ボルトB1には、グリップ部材15のT溝T1に適合するとともに、長さに余裕を持たせたサイズのものが選択される。また、支柱連結ボルトB1は、ネジ溝の長いものと短いものとを交換して使用することで、張設する量を調節することができる。T溝T1に取り付けられた支柱連結ボルトB1は、ウェブ11に穿設された2系列のボルト孔b1,b1…,b2,b2…のうち任意の1系列のものを選択し、一対のグリップ部材15,15は、それぞれ、選択したボルト孔にT溝T1に係合した状態の支柱連結ボルトB1を通し、ウェブ11を介して、その外側から締め付け用のナットN1を取り付けて連結される(仮止め状態と取り付け)。この際、隣接する一対の支柱11A,11Aにおいては、同じ系列のボルト孔が利用される。なお、各系列のボルト孔b1,b1…、b2,b2…は、雌ねじを有しない、いわゆる、バカ孔であるが、後述のようにネジ溝を形成しても良い。各締め付け用のナットN1の締付け操作は、2系列のボルト孔b1,b2が心違いに配置されているため、容易に実施することができる。
次いで、シート状部材16を支柱11A間に張設する作業について図2を参照して説明する。このシート状部材16の張設作業は、シート状部材16の上縁部16aが上桟部材17に平行又は密着するようにグリップ部材15,15の上下位置を調節した後、支柱連結ボルトB1,B1に仮に取り付けた状態の締め付け用のナットN1,N1をシート状部材16が所定の緊張状態に達するまで締め込むことによって1次張設が完了する。
2次張設作業について、図6〜図9を参照して説明する。上述のように、シート状部材16がグリップ部材15で支柱11A間に所定の張力が付与された状態で張設された後に、グリップ部材15が把持しているシート状部材16の側縁部16dに対して、グリップ部材15のボルト孔15dからシート状部材16に孔をあける。孔あけ治具は、ドリルあるいは錐状具でもよいし、熱溶断可能な切断具でもよい。熱溶断した際には、孔縁は端止めされるため、孔縁を補強するというメリットがある。そして各ボルト孔15dに、図8,図9に示したように、締め付けボルト20を挿通し、フランジ部15b間のスリット部15cでシート状部材16の側端部16dを挟み込むようにしてナット21でボルト締めする。これにより、シート状部材16は複数本のグリップ部材15でそれぞれの両側部16dが固定保持される。そのため、経年変化、温度変化等によってシート状部材16に伸び、縮みが生じてもシート状部材16の芯材16sがグリップ部材15の嵌合溝T2でずれることを防止できる。
その後、1次張設における支柱連結ボルトB1,B1に仮に取り付けた状態の締め付け用のナットN1,N1の本止めを行って設置個所に組み立てられる。そして、隣接する一対の支柱11A,11Aの相互間隔D1は、この状態において、なお、各グリップ部材15とウェブ11との間にギャップG2を残す間隔に設定されている。そして、設置後において、シート状部材16に弛みが生じた場合は、支柱連結ボルトB1を締め直しすることで、シート状部材16を緊張させる。
なお、一対の支柱11Aの一方側から組み立てることも可能である。この場合は、一方の支柱11Aとその内側のグリップ部材15とを支柱11Aのウェブ11を介して締め付け用のナットN1で締め付け、他方の支柱11A側では、増し締め用の間隙に対応する長さの支柱連結ボルトB1を使用する。
ここで、フェンス10が、車両の走行振動の影響を受け易い橋梁等に設置される場合には、シート状部材16が外れる事態防止するために、締め付け用のナットN1を追加し、ダブルナットとして用いることが好ましい。また、ダブルナットとすることなく適度のロック効果を持たせるには、ウェブ11のボルト孔b1をねじ孔とすることができる(図9参照)。T溝T1に取り付けた支柱連結ボルトB1は、ねじ孔であるボルト孔b1に螺入した上、ウェブ11の反対側から締め付け用のナットN1を取り付ける。これによってダブルナットと同等のロック効果を得られる。ただし、この場合には、シート状部材16に張力を加えるためには、締め付け用のナットN1を締め込むのではなく、支柱連結ボルトB1自体を回す必要があるので、支柱連結ボルトB1の端部に操作用のすり割りBsを設ける、または、六角に形成する等の工夫が必要である。また、支柱連結ボルトB1の頭は、T溝T1内で回転する必要があるので、T溝T1の大きさを支柱連結ボルトB1の頭よりも大きくしたり、また支柱連結ボルトB1には、頭が丸いキャップスクリュを用いるのが良い。
以上、本実施例では、フェンス10を反復設置するもので説明したが、上記基本的構成単位でのみ使用することも勿論可能である。また、上桟部材17やこれに伴う部材も含めて説明したが、この上桟部材17等は必ず設けなければならないものではない。特に、上記基本的構成単位で使用する場合には、上桟部材17等を設けなくとも左右両側の張設のみで足りることとなる。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲内での種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も、本考案の技術的範囲に含まれる。
10 フェンス
11 ウェブ
11A 支柱
15 グリップ部材
16 シート状部材
16s 芯材
17上桟部材
T1 T溝
T2 嵌合溝
B1 支柱連結ボルト
N1 締め付け用ナット
20 締め付けボルト
21 ナット
D1 支柱間距離(間隔)
G2間隙
b1,b2 ボルト孔

Claims (3)

  1. 四角形状の所定の大きさのシート状部材と、シート状部材の左右に位置して立設され、ウェブに支柱連結ボルトを挿通するボルト孔が穿設された形鋼からなる一対の支柱と、各支柱の前記シート状部材端に向いて前記ボルト孔に保持されて取り付けられる支柱連結ボルトと、前記シート状部材の左右両縁側を各々把持した状態でボルト締めする締め付けボルトとを有する複数対のグリップ部材とを備え、
    前記支柱連結ボルトを前記支柱のボルト孔に挿通させてナットを介して各々締め付けることにより、前記シート状部材に所定の張力を付与するとともに、前記シート状部材に締め付けボルトを貫通して締着して、前記シート状部材の両側縁側を固定把持して前記シート状部材を張設してなることを特徴とするフェンス。
  2. 四角形状の所定の大きさのシート状部材と、シート状部材の左右に位置して立設され、ウェブに支柱連結ボルトを挿通するボルト孔が穿設された形鋼からなる一対の支柱と、各支柱の前記シート状部材端に向いて前記ボルト孔に保持されて取り付けられる支柱連結ボルトと、前記シート状部材の左右両縁側を各々把持した状態でボルト締めする締め付けボルトとを有する複数対のグリップ部材とを備え、
    前記シート状部材の各両端縁に沿って設けられた芯材を、各々嵌合して把持する嵌合溝が前記各グリップ部材に形成され、前記シート状部材に締め付けボルト貫通して締着して、前記芯材を前記嵌合溝内で固定把持するとともに、前記支柱連結ボルトを前記支柱のボルト孔に挿通させてナットを介して各々締め付けることにより、前記シート状部材に所定の張力を付与して前記シート状部材を張設してなることを特徴とするフェンス。
  3. 前記締め付けボルトは、前記グリップ部材に形成された把持フランジ部の長手方向に所定間隔を開けて形成されたボルト孔に挿通し、前記シート状部材に形成された孔を貫通してナット締めされて、前記シート状部材の両側縁側を固定保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフェンス。
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