JP6747803B2 - 半径方向においてずらされた2つの室と両室の間における鋭い突合せ縁部とを備えた、軸方向において分割されたスプライシング通路ユニット、このようなスプライシング通路ユニットを備えたスプライサ並びにこのようなスプライサを備えた繊維機械 - Google Patents

半径方向においてずらされた2つの室と両室の間における鋭い突合せ縁部とを備えた、軸方向において分割されたスプライシング通路ユニット、このようなスプライシング通路ユニットを備えたスプライサ並びにこのようなスプライサを備えた繊維機械 Download PDF

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Description

本発明は、空気力式のスプライサ用のスプライシング通路ユニット、このようなスプライシング通路ユニットを有するスプライサ、及びこのようなスプライサを備えた繊維機械に関する。
スプライサというのは、2つの糸端部を糸継ぎするための装置であり、この場合ここ及び以下において、糸というのは常に、互いに撚られた個別繊維から成る形成物を意味している。空気力式のスプライサでは、糸継ぎは、糸継ぎされる糸を、導入スリットを通してスプライサのスプライシング通路に挿入することによって行われ、次いでスプライシング通路内には、そこに開口する少なくとも1つの入口開口を通して圧縮空気が吹き込まれ、この圧縮空気は、糸の繊維を互いに混合させて撚り合わせ、この結果、外観及び強度の点においてその他の糸構造に似た糸継ぎ部が生ぜしめられる。この場合ここにおいて圧縮空気又はスプライシング空気という概念は、すべての適宜な糸継ぎ媒体を代表する表現として使用され、つまり純然たる周囲空気の他に、特に湿り気を加えられた空気をも含む。
結果として品質的に申し分のないスプライシング糸継ぎ部を得るという問題点の他に、スプライシング空気の吹込み時には特に、糸をスプライシング通路内部において保持するという困難が発生する。例えば糸は圧縮空気によって、半径方向において導入スリットから、かつ軸方向においてスプライシング通路ユニットのカバー面もしくは底面から押し出されることがある。従ってこのことを阻止するために、従来技術では種々様々な手段が使用されている。
例えば、導入スリットは、糸の挿入後にスプライサカバーによって覆われてよい。スプライシング通路のカバー側及び底側の開口は、直ぐ隣接する制御プレートによって狭めることができ、又はスプライシング空気の流出に、カバー面及び底面から間隔をおいて位置する制御プレートによって適宜に影響を及ぼすことができる。このような制御プレートはしばしば、スプライシング通路内への糸の走入時における糸案内機構をも引き受け、この場合糸案内プレートとも呼ばれる。スプライシング通路のカバー面及び底面の近傍には、択一的に又は追加的に糸保持レバーを使用することも可能であり、これは時には糸圧着レバー又は遮断フォークとも呼ばれ、スプライシング通路の直ぐ外側における糸の可動性を制限する。例えばスプライシング空気の吹込みは、スプライシング通路の上下における糸の回転をも引き起こし、ひいては2つの糸バルーンを形成することになり、このような糸バルーンは、極めて大きな直径の場合には、糸をスプライシング通路から引き出す。遮断フォークはこのようなバルーンの直径を制限する。
特許文献1には、直ぐ上に述べた制御プレート及び糸圧着レバーの他に、半径方向において互いにずらされた2つのスプライシング室に軸方向において分割されたスプライシング通路が記載されている。各スプライシング室は、該スプライシング室に接線方向で開口する、スプライシング空気用のその本来の入口通路を有しており、スプラシング空気はスプライシング室内において互いに逆向きに方向付けられた渦流を生ぜしめる。
特許文献2には、スプライシング通路上側及び下側に位置する糸端部解繊ノズルを、スプライシング過程の導入まで又はそれどころか導入の開始直後まで、糸を保持する保持エレメントとして使用することが開示されている。そのためにそこでは、保持兼解繊小管と呼ばれる糸端部撚り戻しノズルが、軸方向のスプライシング通路出口の直ぐ近くで適宜な幾何学的な配置形態で取り付けられており、この糸端部撚り戻しノズルの糸側の開口は、ホッパ状に形成されている。好ましくは、保持兼解繊小管における吸込み空気は、スプライシング空気の最初の吹込み時に初めて、又は吹込み直後に初めて遮断され、これによって保持兼解繊小管はそれまで糸に対して確実な保持機能を加える。
このような手段及び他の手段を備えた従来技術は、確かに、品質的に申し分のないスプライシング糸継ぎ部を形成するための大きなレパートリを提供するが、しかしながらそれぞれの糸継ぎ部は、糸継ぎされる糸の特性、特に糸形式及び糸番手に関連して、固有の特殊な手段を必要とする。これによって実地においては、多数の種々様々に構成されたスプライシング通路ユニット又はスプライサ全体をストックしておく必要があり、かつ機械における糸交換時に一緒に交換する必要がある。このことは、経済、準備供給及び作業技術に関する相応に大きなコストを意味する。
独国特許発明第3612229号明細書 独国特許出願公開第10202781号明細書
ゆえに本発明の課題は、従来技術に比べてより様々な糸の形態に適することができる、スプライシング通路ユニットを提供することである。
この課題は、スプライシング通路を備えていて、該スプライシング通路はその軸線方向において分割されており、これによって2つのスプライシング室が形成され、両スプライシング室の軸線が互いにずらされている、スプライサ用のスプライシング通路ユニットにおいて、両スプライシング室の突合せ縁部は、0mmよりも大きくかつ0.35mm未満の曲率半径を有している構成によって解決される。
スプライシング通路が軸線方向において分割されている2つの室が、半径方向においてずらされていることは、その突合せ箇所における狭窄部を提供し、この狭窄部は、糸継ぎされる糸の軸方向運動に対してある程度抵抗を加える。しかしながらこの効果は、本発明のように、両方の室の突合せ縁部を適切に鋭く形成し、つまり突合せ縁部の曲率半径を0mmよりも大きくかつ0.35mm未満に選択することによって、著しく高められる。鋭い縁部は、糸に加えられる摩擦によって直に糸の軸方向運動を制動するのみならず、スプライシング空気の軸方向における流れ成分に対する抵抗をも形成するので、スプライシング空気によって糸が軸方向においてスプライシング通路から押し出されるおそれが、著しく減じられる。
これによって、本発明に係るスプライシング通路ユニットを備えたスプライサは、より様々な形態の糸のために使用可能となる。このことは多くの糸に対しては、半径方向のスプライサカバー、軸方向の制御プレート、遮断フォーク又は、保持流を供給される保持兼解繊小管の追加的な使用なしに可能である。このことは、さらに突合せ縁部の材料及び表面構造の選択によって、これにより突合せ縁部の粗さが流れ及び/又は糸の軸方向運動を阻止するように増大させられると、さらに高めることができる。
スプライシング通路を半径方向においてずらされた2つのスプライシング室に軸方向において分割することによって、両方の室にスプライシング空気のための固有の入口通路を設けるという可能性が得られ、そしてそれぞれ固有の入口通路は、室内において互いに逆向きの渦流を生ぜしめることができる。このとき室の半径方向におけるずれは、このような流れをある程度遮断するのに役立つ。それというのは、これによって室の間における突合せ面は、これによって縮小されるからである。
糸がスプライシング通路からスプライシング空気によって軸方向に押し出されることを阻止する、さらなる抵抗は、隣接する糸の延在方向に対するスプライシング通路の傾斜によって得ることができる。通常、例えばスプライサを使用することができる、自動ワインダの巻取りユニットは、鉛直な構造形式で設置され、つまり糸は、例えば下側に取り付けられた繰出しボビンからほぼ鉛直方向で上方に向かって巻取りパッケージへと走行する。このような場合スプライシング通路を、鉛直線に対して傾けて設けることが好ましく、このとき20°の最小傾斜角が特に好適である。
上に述べた構成のさらなる改善は、スプライシング通路内へのスプライシング空気のための入口通路を、以下に記載のように構成することによって、さらに得ることができる。このような構成は次のことによって特徴付けられている:すなわち、
1. 入口通路の、スプライシング通路に開口する部分が、スプライシング空気の流れを阻止する構造を有しておらず、
前記部分は、少なくとも3.5mmの長さlを有しており、
スプライシング通路への入口通路の開口の直径dが、最大でも1.5mmである;又は
2. 入口通路の、スプライシング通路に開口する部分が、スプライシング空気の流れを阻止する構造を有しておらず、
前記部分の長さlとスプライシング通路への入口通路の開口の直径dとの比rld=l/dが、2.3よりも大きい;又は、
3. 入口通路は、スプライシング空気が入口通路を通るその流動中に遅くとも、スプライシング通路への入口通路の開口の前で、スプライシング通路への入口通路の開口に向けられた層流を形成するように構成されている。
これらすべての特殊に構成された、スプライシング空気用の入口通路は、スプライシング空気が方向付けられてスプライシング通路内に進入し、かつそこでスプラシングのために最適な流れ特性を生ぜしめるように働き、このとき特に、糸が半径方向及び軸方向において吹き出されるおそれが減じられる。これによって、本発明に係るスプライシング通路ユニットによって糸継ぎ可能な糸の種類の幅(Spektrum)が、さらに増大され、得られるスプライシング部の品質が高められる。
好適な態様では、入口通路は、スプライシング通路に通じる糸導入スリットの直ぐ近くで接線方向に、スプライシング通路に開口している。この構成では、スプライシング空気の吹込み時における接線方向の流入は、スプライシング通路の壁に沿った渦流を生ぜしめ、このような渦流によって、糸継ぎされる糸の繊維は緊密に混合されかつ撚り合わせられる。特に、糸導入スリットの適宜な幾何学形状及び入口通路の開口に対する位置によって、スプライシング空気をその吹込み直後に最初に糸に衝突させ、そして、渦流形成によって糸を回転させて互いに撚り合わせる前に、糸をまず混合させることができる。このようにして、構造上簡単な形式で、最初に行われる混合によって強度においてもまた次いで行われる撚り合わせによって外観においても残りの糸構造に極めて似た構造が、ひいては高品質の糸継ぎ部が形成される。
さらに、糸導入スリット及び接線方向の開口領域の幾何学形状及び相互の位置は、吹き込まれたスプライシング空気が糸導入方向に向けられるように構成することができる。この場合には、糸導入スリットにおける渦流は、糸を半径方向でスプライシング通路の内部へと搬送する。それというのは、この場合糸導入スリットから半径方向に向けられた、事実上影響を及ぼす流れ成分が存在しないからである。
スプライシング通路ユニットは、好ましくは一体に形成されている。このように構成されていると、特にコンパクトな部材が得られるのみならず、スプライシング空気用の入口通路を形成するための最大の構成可能性が得られる。それというのは、これによって比較的大きな構成ユニットが得られるからである。さらに、スプライシング空気の圧縮空気系における接続部が最小になるので、シールに関する問題が回避される。
ただ1つの本発明に係るスプライサによって処理可能な糸の種類幅(Bandbreite)をさらに増大させるために、追加的にさらにスプライサカバー及び/又は遮断フォークを使用することができる。そのために好適な態様では、スプライサは、択一的に、スプライサカバーを備えたカバーレバーか又は遮断フォークを、例えばねじ結合又はスナップ結合によって取り付けることができる旋回可能なベース収容体を有している。このような態様は、比較的僅かな経済的及び作業技術的なコストで、このような単純な補助部材の使用を可能にし、このときスプライサ自体を、それが使用される繊維機械から取り外す必要がない。
ただ1つの本発明に係るスプライサによって処理可能な糸の種類幅をさらに増大させるために、さらに独国特許出願公開第10202781号明細書に基づいて公知の手段を使用すること、つまり保持兼解繊小管をスプライシング通路の軸方向開口の直ぐ近くに設け、かつこの保持兼解繊小管の保持機能を少なくともスプライシング空気の使用まで維持するという手段を、使用することも可能である。そのために、保持兼解繊小管への圧縮空気供給が最も早くてもスプライシング空気の使用と共に終了されるように、相応の圧縮空気導管における弁の制御装置を構成することが必要である。このような制御装置は、今日一般的に汎用であるように、例えばスプライサが使用されている巻取りユニットの作業ユニット計算機内に、収容することができる。しかしながらまた、繊維機械の中央計算機による中央の制御も可能である。
ここで、保持兼解繊小管への圧縮空気供給が最も早くてもスプライシング空気の使用と共に終了するということについて述べると、このことは、保持兼解繊小管への圧縮空気供給の終了とスプライシング空気の開始との間における時間が0よりも大きくてはいけない、ということを意味すべきではない。ここで繊維技術のために明らかなことは、例えば数マイクロ秒の極めて短い時間は完全に許されているということである。それというのは、糸及びその個別繊維も、このような短い時間内では、その内部応力に基づいて事実上さほど大きな運動を実施することができないからである。この時間が何時、十分な長さを有することになるかは、つまりスプライシングされる糸及びその繊維の動的な特性に基づいて評価され、このときいずれにせよ、ミリ秒範囲における時間は排除されねばならない。
次に図面を参照しながら、図示された実施の形態及び幾つかの変化態様について詳しく述べる。
本発明に係るスプライシング通路ユニットを使用することができる、スプライサを備えた自動綾巻きワインダの1つの作業ユニットを示す側面図である。 図1に示したスプライサを示す斜視図である。 本発明に係るスプライシング通路ユニットを2つの異なった斜視図で示す図である。 図3に示した本発明に係るスプライシング通路ユニットの、スプライシング通路を通る面で断面した斜視図である。 図3に示した本発明に係るスプライシング通路ユニットの、下側の入口通路の斜め上を通る面で断面した斜視図である。 図3に示した本発明に係るスプライシング通路ユニットの、2部分から成るスプライシング室を示す横断面図である。 スプライシング通路ユニットを備えたスプライサの3つ変化態様を示す図である。
すべての図面において同一部材には、同一符号が付されている。
独国特許出願公開第10224080号明細書に由来する(かつそこでも同じ番号を有する)図1には、ここでは自動綾巻きワインダ1である繊維機械1の作業ユニット2が側面図で示されており、この作業ユニット2は、スプライサ10を備えていて、このスプライサ10内において、本発明に係るスプライシング通路ユニットを使用することができる。同様にほぼ独国特許出願公開第10224080号明細書に由来する(かつそこでも同じ番号を有する)図2には、このスプライサ(糸撚継ぎ装置)10が斜視図で示されている。
公知のように、このような自動綾巻きワインダ1は、その端部フレーム(図示せず)の間に同一形式の多数の作業ユニット2を、本実施の形態では巻取りユニット2を有している。これらの巻取りユニット2において、紡績コップ9が大体積の綾巻きパッケージ15に巻き返される。
巻取りユニット2は、綾巻きパッケージ15から到来するいわゆる上糸31と、紡績コップ9から到来するいわゆる下糸32とを糸継ぎする、通常の糸走路に対して幾分後退させられたスプライサ10を有する。この糸継ぎは例えば、例えば新しい紡績コップ9の供給後、糸裂断後、又は糸欠陥を除去するためのいわゆるコントロールされたクリアラ切断後に必要となる。
自動綾巻きワインダ1の基本的な作業形態は、例えば独国特許出願公開第10224080号明細書に基づいて公知であり、ここに記載された本発明にとって重要ではない。従ってここでは、図1に記載した参照符号についてだけ簡単に列挙する:自動綾巻きワインダ1;巻取りユニット2;コップ供給区間4,可逆式に駆動可能な貯え区間5、巻取りユニット2に通じる横搬送区間6及び巻管戻し区間7を備えた、ボビン・巻管搬送システム3として形成された補給装置;搬送皿8;紡績コップ9;紡績コップの繰出し位置AS;空管9′;フィーダ30及び旋回可能に支持されたスプライサカバー23を備えたスプライサ10;回転軸線16を中心にして回転可能でかつ負圧供給可能な吸込みノズル12;巻取り装置24のパッケージフレーム28に回転可能に保持された綾巻きパッケージ15であって、その表面に接触する溝付ドラム14によって摩擦により連行され、かつその完成後にサービスアセンブリ(図示せず)を用いて機械長さにわたって延在する綾巻きパッケージ搬送装置21に引き渡される綾巻きパッケージ15;回転軸線26を中心にして回転可能でかつ負圧供給可能なグリッパ管25;綾巻きパッケージ15に巻き上げられる上糸31;紡績コップ9から到来する下糸32;個々の巻取りユニット2の巻取りユニット計算機29に機械バス50を介して接続された中央制御ユニット49。
図2には、斜視図で、図1に示したスプライサ10、さらに糸挿入ポジションにある吸込みノズル12及び比較可能な糸挿入ポジションに配置されたグリッパ管25が示されている。吸込みノズル12はちょうど、上糸31を綾巻きパッケージ15から呼び戻して、スプライシングヘッド19のスプライシング通路20に挿入しており、これに対してグリッパ管25は、下糸32を紡績コップ9から呼び出して、同様にスプライシング通路20に挿入している。上糸31はさらに、上側の糸クランプ兼切断装置11のクランプエレメント11′と、下側に配置された糸クランプ兼切断装置17の切断エレメント17′′とに挿通されている。相応に下糸32は、下側の糸クランプ兼切断装置17のクランプエレメント17′内と上側の糸クランプ兼切断装置11の切断エレメント11′′内とに位置している。
図2に示したように、スプライシングヘッド19は例えばねじ結合部27を介してベース体22に接続されており、このベース体22は、複数の空気接続部を有していて、このベース体22内には、特に空気を供給可能な保持兼解繊小管18が設けられている。さらに、図2にも再びスプライサ10のフィーダ30が示されている。このフィーダ30は、旋回軸40を中心にして制限されて回転可能に支持されていて、別体の駆動装置42、例えばステップモータによって、確定されて回転方向40′にかつ再び戻り方向に可動である。駆動装置42は、制御ライン50′を介して巻取りユニット計算機29によって制御可能である。さらに、駆動装置42は、例えば角度測定センサのようなセンサを有していてよく、このようなセンサは、巻取りユニット計算機29に駆動装置42のポジションをフィードバックする。しかしながら、このセンサは、ここでは図示されていない。しかしながらまた巻取りユニット計算機29の代わりに、中央制御ユニット49によって制御を行うことも可能である。
スプライシング部のさらなる形成は、基本的に公知のように行われる。上側のクランプエレメント11′は、上糸31をクランプし、この上糸31は、下側の切断エレメント17′′によって所定の長さに短縮される。相応に、下側のクランプエレメント17′は下糸32をクランプし、この下糸32は、上側の切断装置11′′によって所定の長さに短縮される。糸の両端部は、圧縮空気供給によって保持兼解繊小管18内において解繊され、互いにスプライシングするために準備される。その後で、スプライシング通路20内へのスプライシング空気の吹込みによって本来の糸継ぎ部が形成される。このときフィーダ30は、上糸31及び下糸32の糸端部をその際に必要なように移動させるために働く。
図3には、その左側部分に、本発明に係るスプライシング通路ユニット60が、幾分斜め上前方からの視線方向で見た斜視図で示されている。これによってちょうど、糸導入スリット62に通じる糸案内面61がほぼ見え、幾分斜め上からの視角によって、スプライシング通路20の上側の軸方向出口63oを良く認識できる。図3の右側部分には、同じスプライシング通路ユニット60が再度、似たような斜視図で示されており、しかしながらここでは視点はさらに上に位置している。
糸案内面61は、スプライシング過程の導入時に、糸導入スリット62に上糸31及び下糸32を案内するために働く。スプライシング通路20は、上側の円筒室20o及び下側の円筒室20uから成っており、両円筒室20o,20uの対称軸線もしくは中心軸線は、半径方向において互いにずらされている。これによって、両円筒室20o,20uの間において突合せ面が形成され、これらの突合せ面のうちの上側の突合せ面20SFoは、図3の右側部分において良好に見ることができる。これらの突合せ面は、突合せ縁部において終端しており、図面においては、これらの突合せ縁部のうち、上側の突合せ面20SFoの縁部20SKoを認識することができる。最後にさらに、上側の(ここでは見えない)入口通路66oの閉鎖ピン64oを認識することができる(さらなる詳細のためには図4及び図5参照)。
図4には、図3に示したスプライシング通路ユニット60の前側部分が、ほぼスプライシング通路20の中心まで切り取られて、後側部分が透明に示されており、これによってスプライシング通路ユニット60の内部構造を見ることができる。この図4も同様に斜視図であるが、ここでは斜め下前方からの視角で見た図である。
既に図3から分かっているコンポーネントの他に、スプライシング通路20の下側の軸方向出口63uも認識でき、つまりその下側の室20uの出口並びにスプライシング室の下側の突合せ面20SFu及びその縁部20SKuも認識できる。さらに透明な図示によって、背側の圧縮空気接続部65及び上側の入口通路66oの背側の部分も見える。両方のスプライシング室20o,20uは、ここではつまり、スプライシング空気のための固有の入口通路66oもしくは(ここには見えない)入口通路66uを有している。
図5には、図3に示した本発明に係るスプライシング通路ユニット60の内部が別の斜視図で示されている。この斜視図の視線方向は、幾分後ろで上からである。スプライシング通路ユニット60の高さは、ほぼその中心の下で切断されている。さらに切断平面は、図面左側において下方及び後方に向かって傾けられている。そして再び、切断平面の前におけるすべてのコンポーネントは、省かれていて、残りのコンポーネントは透明に示されている。
図面には、下側の軸方向出口63uを備えた下側のスプライシング室20uの下側部分が示され、さらに下側のスプライシング室20uに通じていて矢印72で示した糸導入方向を有する糸導入スリット62が示されている。スプライシング通路ユニット60の後側に位置する圧縮空気接続部65からは、下側の入口通路66uの接続側部分67uが分岐している。この接続側部分67uは、スプライシング通路ユニット60の前側の右下端部に通じる比較的大きな孔であり、この孔はそこで外方に向かって下側の閉鎖ピン64uによって閉鎖されている。スプライシング空気の吹込み時に、スプライシング空気は下側の閉鎖ピン64uのところで、同様に下側の入口通路66uの一部である孔68u内に、下側のスプライシング室20uに向かって迂回される。この比較的大きな孔68uは、下側のスプライシング室20uに向かって狭い孔69uに移行し、この狭い孔69uは最終的にその開口70uで下側のスプライシング室20uに移行する。
このように部分67u,68u,69uの2つの穿孔方向にだけ入口通路66uを構成することは、簡単な製造を可能にする。スプライシング空気の吹込み時における流れ状態は、確かに、下側の閉鎖ピン64uにおける強い変向によって最適ではないが、しかしながら孔直径を適宜に選択すると実地においては容認可能である。しかしながら特定の構成において可能な限り渦流のない流れ経過が重要であり、望まれている場合には、キャスティング技術による入口通路のほぼ任意の構成をスプライシング通路ユニットのために、実現することができ、これによって、場合によっては起こり得るシールの問題を閉鎖ピン64o,64uによって完全に回避することができる。
しかしながら本発明の構成にとって重要なのは、入口通路66uの全体構成だけ、特にその下側のスプライシング室20uに開口する部分69uだけである。本発明の構成に応じて、下側のスプライシング室20uへの開口70uの長さl及び直径dのための最終的な最小値もしくは最高値を維持することが必要であるか、又はこれらの値の比rld=l/dは、最小値を上回る必要があり、このときこの入口通路部分69uは両方の場合において、スプライシング空気の流れを阻止する構造からほぼ自由に保たれていなくてはならない。このようにして、例えば、先行する入口通路68uから開口部分69uへの狭くなる移行部においてなお発生することがあるスプライシング空気の不都合な渦流が阻止される。これによって下側のスプライシング室20uにおいて、本来の糸継ぎ過程のための最適な流れ状態が得られる。しかしながら、開口側の入口通路部分69uにおいて完全な層流を形成することは、本発明のこれらの構成においては不要である。
下側のスプライシング室20uにおいて同様に最適な流れ状態を生ぜしめる、本発明のこの態様の択一的な構成では、開口側の入口通路部分69uの具体的な寸法を指定するのではなく、設計者に、通路案内及び通路構成に関してより多くの自由度を与えており、しかしながらこのとき設計者は、スプライシング空気が遅くとも下側の開口側の入口通路部分69uの開口70uの前で、下側のスプライシング室20uに向けられた層流を形成するように注意しなくてはならない。適宜に方向付けられたこのような層流も、上糸31及び下糸32の繊維の良好な混合及び次いで行われる撚り合わせ(Verdrillung)のために、ひいては品質的に高価値のスプライシングを得るために役立つ。さらに流れの成層化は、渦流によるエネルギ損失を阻止し、圧縮空気発生器の最適なエネルギ利用のために役立つ。
図5では、開口側の下側の入口通路部分69uは、スプライシング空気が円筒形に成形された下側のスプライシング室20uの周方向で接線方向に流入するように、下側のスプライシング室20uに対して配置されている。さらに入口通路部分69uは糸導入スリット62の直ぐ近くにおいて開口していて、スプライシング空気が糸導入方向72に導入された上糸31及び下糸32の繊維を完全に捕捉し、該繊維を糸導入方向72の延長部において渦流71u内に、ひいては下側のスプライシング室20uの内部にまで引き込むように、方向付けられており、このとき繊維は緊密に混合され、かつ撚り合わせられる。
スプライシング通路ユニット60は主として、ただ1つのワークから加工されていて、つまり一体に構成されている。単に、入口通路66o,66uのための孔の外側だけが、別体の閉鎖ピン64o,64uによって閉鎖されている。この一体構成は、所望の入口通路構成のために十分な構造寸法の他に、常になお、コンパクトな構成及び、製作誤差連鎖の最小化による良好な寸法安定性並びに圧縮空気案内部の高いシール性を可能にする。
図6には、その左側の主要部分に、本発明に係るスプライシング通路ユニット60の2部分から成るスプライシング通路20が横断面で示されており、この横断面は、スプライシング通路軸線74並びに上側及び下側のスプライシング室20o,20uの軸線76;77を含んでいる。明瞭にするために、上側及び下側のスプライシング室20o,20uはそれぞれその直径が記載されている。さらに、上側及び下側のスプライシング室20o,20uの突合せ面20SFo,20SFu及び縁部20SKo,20SKuも認識することができる。
上側のスプライシング室20oと下側のスプライシング室20uとは、半径方向において間隔78だけずらされていて、つまり上側のスプライシング室20o及び下側のスプライシング室20uの軸線76,77は互いに間隔78をおいて位置している。スプライシング通路20の軸線74ひいては上側及び下側のスプライシング室20o,20uの軸線76,77は、鉛直線73に対して角度75だけ傾けられている。すなわち、スプライシング通路ユニット60はスプライサ10の構成部分として自動綾巻きワインダ1の巻取りユニット2に、方向73が鉛直線を成すように取り付けられていると考えられる。上糸31及び下糸32の走路は、巻取りユニット2においてスプライサ10の上下においてほぼ鉛直線73において延びているので、従ってスプライシング室20に挿入された上糸31及び下糸32はそのさらなる延長部に対して角度75を成している。
スプライシング通路20の、その他の糸走路に対して傾けられたこの位置は、上側及び下側のスプライシング室20o,20uの上側及び下側の軸方向出口63o,63uにおける糸の摩擦によって、スプライシング空気による糸の軸方向における押出しを阻止する。この効果は、角度75が20°以上に選択されている場合に、特に顕著である。
しかしながら本発明の主要なエレメントは、上側及び下側のスプライシング室20o,20uの突合せ縁部20SKo,20SKuの十分に鋭い構成にある。このことは、図6においてその主要部分の右隣りに示された詳細図79に示されている。このとき上側及び下側の突合せ縁部20SKo,20SKuの曲率半径80は、0mmよりも大きくかつ0.35mm未満に選択されねばならない。
最後に付言すると、本発明に係るスプライシング通路ユニット60は、スプライシング過程を最適化するために、従来技術において公知のその他の構造的な手段と組み合わせることも可能である。例えば追加的にさらに、スプライサカバー、制御プレート/糸案内プレート及び/又は遮断フォークを使用することも可能である。
図7には、このような組合せの3つの変化態様が示されている。図7にはそれぞれ、本発明に係るスプライシング通路ユニット60を備えた各1つのスプライサ10が示されており、このスプライシング通路ユニット60の、スプライシング通路20に通じる糸導入スリット62は、左右に示した変化態様において良好に認識することができ、これに対して真ん中の変化態様では、糸導入スリット62はスプライサカバー23によって閉鎖される。3つのすべての変化態様は、さらにスプライシング通路ユニット60に取り付けられた糸案内プレート81を有している。左右の変化態様では、スプライシング通路ユニット60はより良好な糸案内のためにさらに、図3に示した糸導入スリット62に対して斜めに延びる糸案内面61を備えている。スプライサカバー23によるカバーを備えた真ん中の変化態様では、これに対して、このようなカバーのために好適な、図2に示した滑らかな前面を備えたスプライシング通路ユニット60が使用される。
本発明に係るスプライサ10の多様性を高めるために、本発明に係るスプライサ10は、図7において、回転軸線82を中心にして旋回可能なベース収容体83を有している。このベース収容体83は、駆動レバー83b(図7の左側部分にだけ図示)を備えており、この駆動レバー83bには、巻取りユニット2へのスプライサ10の取付け時に、場合によっては伝動装置リンク機構を介して駆動装置が接続される。ベース収容体83はさらに、収容レバー83aを有しており、この収容レバー83aは、必要がない場合には、自由なままでよく(図7の左側部分)、又は選択的にカバーレバー85を介してスプライサカバー23(図7の真ん中部分)が固定されるか、又は直接遮断フォーク86(図7の右側部分)がそれぞれねじ結合部84を用いて固定されてもよい。
つまりベース収容部83は、大きな組換え手間もしくはコストをかけることなしに、スプライサ10を種々様々な変化態様において運転することができるという簡単な可能性を提供する。このときねじ結合部84の他に、例えばスナップ結合部のような、工具を使用しない他の固定システムも使用可能であり、かつ収容レバー83aの代わりに、例えば押込みシステムを選択することも可能である。
本発明に係るスプライシング通路ユニットは、上においては単に特定の変化態様においてのみ記載したが、個々の構成が大部分互いに自由に組合せ可能であり、かつ個々に使用可能であり、さらにその他の変化態様も可能であることは、当業者にとって自明である。例えばスプライシング空気のために特殊に構成された入口通路を使用する必要はなく、本発明のようにスプライシング室の突合せ縁部を鋭く構成することは、多くの状況のために、既にそれだけで、スプライシングプロセスを所望のように改善するのに役立つ。
さらに完全を期すために付言すると、不定冠詞は、それによって示された部材が複数設けられていてよいことを排除するものではない。同様に、1つの特定の部材についての記載は、必ずしも、その機能を、複数の択一的な部材に分配できないということを意味しているのではなく、又は記載された複数の部材の機能をただ1つの部材にまとめることが不可能であることを意味しているのではない。
1 繊維機械(自動綾巻きワインダ)、 2 作業ユニット(巻取りユニット)、 3 ボビン・巻管搬送システム、 4 コップ供給区間、 5 貯え区間、 6 横搬送区間、 7 巻管戻し区間、 8 搬送皿、 9 紡績コップ、 9′ 空管、 10 スプライサ(糸撚継ぎ装置)、 11 上側の糸クランプ兼切断装置、 11′ クランプエレメント、 11′′ 切断エレメント、 12 吸込みノズル、 14 溝付ドラム、 15 綾巻きパッケージ、 16 回転軸線、 17 下側の糸クランプ兼切断装置、 17′ クランプエレメント、 17′′ 切断エレメント、 19 スプライシングヘッド、 20 スプライシング通路、 20o 上側のスプライシング室、 20u 下側のスプライシング室、 20SFo 上側の突合せ面、 20SFu 下側の突合せ面、 20SKo,20SKu 突合せ縁部、 21 綾巻きパッケージ搬送装置、 22 ベース体、 23 スプライサカバー、 24 巻取り装置、 25 グリッパ管、 26 回転軸線、 27 ねじ結合部、 28 パッケージフレーム、 29 巻取りユニット計算機、 30 フィーダ、 31 上糸、 32 下糸、 40 旋回軸、 40′ 回転方向、 42 駆動装置、 49 中央制御ユニット、 50 機械バス、 60 スプライシング通路ユニット、 61 糸案内面、 62 糸導入スリット、 63o 上側の軸方向出口、 63u 下側の軸方向出口、 64o 上側の閉鎖ピン、 64u 下側の閉鎖ピン、 65 圧縮空気接続部、 66o 上側の入口通路、 66u 下側の入口通路、 67u 接続側部分、 68u 孔、 69u 狭い孔、 70u 開口、 72 矢印(糸導入方向)、 73 鉛直線、 74 スプライシング通路の軸線、 75 角度、 76,77 軸線、 78 間隔、 79 詳細図、 80 曲率半径、 81 糸案内プレート、 82 回転軸線、 83 ベース収容体、 83a 収容レバー、 84 ねじ結合部、 85 カバーレバー、 86 遮断フォーク、 AS 繰出し位置

Claims (10)

  1. スプライシング通路(20)を備えていて、該スプライシング通路(20)はその軸線方向において分割されており、これによって2つのスプライシング室(20o,20u)が形成され、両スプライシング室(20o,20u)の軸線(76,77)が互いにずらされている、スプライサ(10)用のスプライシング通路ユニット(60)であって、
    前記両スプライシング室(20o,20u)の突合せ縁部(20SKo,20SKu)は、0mmよりも大きくかつ0.35mm未満の曲率半径(80)を有している
    ことを特徴とする、スプライサ(10)用のスプライシング通路ユニット(60)。
  2. 前記スプライシング通路(20)は、鉛直線に対して傾けられていて、特に少なくとも20°傾けられている、請求項1記載のスプライシング通路ユニット(60)。
  3. 前記スプライシング通路(20)に開口する少なくとも1つの、スプライシング空気用の入口通路(66o,66u)を備えており、
    前記入口通路(66o,66u)は、比較的大きな孔から成る先行する通路部分(68o,68u)から比較的小さな孔から成る、前記スプライシング通路(20)に開口する通路部分(69o,69u)へと狭くなる移行部を有しており、
    前記スプライシング通路(20)に開口する前記通路部分(69o,69u)は、前記スプライシング通路(20)と前記移行部との間で、少なくとも3.5mmの長さlを有しており、
    前記スプライシング通路(20)への前記入口通路(66o,66u)の開口(70o,70u)の直径dが、最大でも1.5mmである、請求項1記載のスプライシング通路ユニット(60)。
  4. 前記スプライシング通路(20)に開口する少なくとも1つの、スプライシング空気用の入口通路(66o,66u)を備えており、
    前記入口通路(66o,66u)は、比較的大きな孔から成る先行する通路部分(68o,68u)から比較的小さな孔から成る、前記スプライシング通路(20)に開口する通路部分(69o,69u)へと狭くなる移行部を有しており、
    前記スプライシング通路(20)に開口する前記通路部分(69o,69u)は、前記スプライシング通路(20)と前記移行部との間で長さlを有しており、
    前記通路部分(69o,69u)の長さlと前記スプライシング通路(20)への前記入口通路(66o,66u)の開口(70o,70u)の直径dとの比rld=l/dが、2.3よりも大きい、請求項1記載のスプライシング通路ユニット(60)。
  5. 前記スプライシング通路(20)に開口する少なくとも1つの、スプライシング空気用の入口通路(66o,66u)を備えており、
    前記入口通路(66o,66u)は、前記スプライシング空気が前記入口通路(66o,66u)を通るその流動中に遅くとも、前記スプライシング通路(20)への前記入口通路(66o,66u)の開口(70o,70u)の前で、前記スプライシング通路(20)への前記入口通路(66o,66u)の前記開口(70o,70u)に向けられた層流を形成するように構成されている、請求項1記載のスプライシング通路ユニット(60)。
  6. 前記スプライシング通路(20)は円筒室(20o,20u)から成っており、前記入口通路(66o,66u)は、前記スプライシング通路(20)に通じる糸導入スリット(62)に隣接して前記円筒室(20o,20u)の周方向で接線方向に、前記スプライシング通路(20)に開口している、請求項4または5記載のスプライシング通路ユニット(60)。
  7. 前記糸導入スリット(62)と、前記入口通路(66o,66u)が前記スプライシング通路(20)に前記接線方向に開口している領域とは、吹き込まれたスプライシング空気が前記スプライシング通路(20)に導入される糸の糸導入方向(72)に向けられるように、互いに配置されている、請求項6記載のスプライシング通路ユニット(60)。
  8. 当該スプライシング通路ユニット(60)は一体に形成されている、請求項3から5までのいずれか1項記載のスプライシング通路ユニット(60)。
  9. 請求項1又は2記載のスプライシング通路ユニット(60)を備えたスプライサ(10)であって、当該スプライサ(10)は、択一的に、スプライサカバー(23)を備えたカバーレバー(85)か又は遮断フォーク(86)を取り付けることができる旋回可能なベース収容体(83)を有していることを特徴とする、スプライサ(10)。
  10. 請求項1又は2記載のスプライシング通路ユニット(60)を備えたスプライサ(10)を有する作業ユニット(2)を備えた繊維機械(1)であって、前記スプライサ(10)は、前記スプライシング通路(20)の軸方向開口(63o,63u)の直ぐ近くに保持兼解繊小管(18)を有していて、当該繊維機械(1)は、中央の、又は前記作業ユニット(2)の構成部分として形成されたスプライサ制御装置(49,29)を有しており、該スプライサ制御装置(49,29)は、前記保持兼解繊小管(18)への圧縮空気供給が早くても前記スプライシング通路(20)内へのスプライシング空気の吹き込みと共に終了するように構成されていることを特徴とする、繊維機械(1)。
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