JP6746544B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、左,右の前輪と左,右の後輪とを有するホイール式油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、ホイール式油圧ショベルは、左,右の前輪と左,右の後輪を有する自走可能な下部走行体と、下部走行体に旋回輪を介して旋回可能に搭載され原動機が搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とを含んで構成されている。
ホイール式油圧ショベルの下部走行体は、シャーシと、左,右の前輪が取付けられた前車軸と、左,右の後輪が取付けられた後車軸と、原動機の動力によって前車軸と後車軸を回転駆動する駆動装置と、駆動装置の出力を前車軸および後車軸に伝達するプロペラ軸とを含んで構成されている。ここで、一般に、シャーシと前車軸との間には懸架装置(サスペンション装置)が設けられ、前車軸は、懸架装置により、路面の凹凸等に応じて上,下方向に揺動可能に支持されている。
このため、駆動装置の出力を前車軸に伝達するプロペラ軸は、懸架装置に支持された前車軸の上,下方向の揺動を吸収する必要がある。従って、プロペラ軸は、駆動装置に接続された駆動装置側プロペラ軸と、前車軸に接続された車軸側プロペラ軸と、駆動装置側プロペラ軸と車軸側プロペラ軸との間を接続する自在継手とを含んで構成され、駆動装置側プロペラ軸の途中部位は、センタベアリングを介してシャーシに回転可能に支持されている。
ところで、プロペラ軸やセンタベアリングは、シャーシの下面側に配置されているため、走行時に土砂、泥水等に晒される。センタベアリングに塵挨等が侵入した場合には、駆動装置側プロペラ軸の円滑な回転が損なわれてしまう。このため、脆弱部であるセンタベアリングを弾性体によって覆うことにより、センタベアリングへの塵挨等の侵入を阻止するようにした自動車用のプロペラ軸が提案されている(特許文献1,2参照)。
特開2008−273267号公報 特開2008−208903号公報
しかし、ホイール式油圧ショベルのような建設機械は、整地された一般道路を走行するだけでなく、整地されていない作業現場を走行することも多い。このため、岩石等が点在する作業現場では、センタベアリングのみならずプロペラ軸に岩石が衝突するのを防止するため、プロペラ軸やセンタベアリングを、強度を有する金属製のカバーによって下方から覆う必要がある。
この場合、懸架装置を介してシャーシに支持された前車軸は、路面の凹凸に応じて上,下方向に揺動(上下動)するため、これに追従して車軸側プロペラ軸も自在継手を支点として上,下方向に変位する。このため、車軸側プロペラ軸を下方から覆うカバーは、車軸側プロペラ軸の上,下方向の変位を許容できるだけのクリアランスを確保して取付ける必要がある。
一方、駆動装置側プロペラ軸は、途中部位がセンタベアリングに支持されているため上,下方向に変位することはない。このため、車軸側プロペラ軸と駆動装置側プロペラ軸とを単一のカバーによって下方から覆った場合には、カバーのうち駆動装置側プロペラ軸を覆う部位のクリアランスが必要以上に大きくなってしまう。この結果、カバー全体の重量が増大してしまうだけでなく、クリアランスが大きくなった分、地面からカバーまでの高さが低くなってしまい、カバーのうち駆動装置側プロペラ軸を覆う部位が岩石等に衝突し易くなるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、駆動装置側プロペラ軸と車軸側プロペラ軸とを覆うカバーを、カバー全体の重量を増加させることなく構成し、駆動装置側プロペラ軸を覆う部位への岩石等の衝突をし難くするようにした建設機械を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、左,右の前輪と左,右の後輪を有する自走可能な下部走行体と、前記下部走行体に旋回輪を介して旋回可能に搭載され原動機が設けられた上部旋回体とを備え、前記下部走行体は、支持構造体をなすシャーシと、前記シャーシの前側に設けられ前記左,右の前輪が取付けられた前車軸と、前記シャーシの後側に設けられ前記左,右の後輪が取付けられた後車軸と、前記シャーシに搭載され前記原動機の動力によって前記前車軸および前記後車軸を回転駆動する駆動装置と、前記駆動装置の出力を前記前車軸および前記後車軸に伝達するプロペラ軸とを含んで構成され、前記シャーシと前記前車軸および前記後車軸のうちいずれか一方の車軸との間には、当該一方の車軸を上,下方向に揺動可能に支持する懸架装置が設けられ、前記プロペラ軸は、前記駆動装置に接続された駆動装置側プロペラ軸と、前記前車軸および前記後車軸のうち前記懸架装置によって支持される一方の車軸に接続されかつ前記一方の車軸の前記上,下方向の揺動に追従して前記上,下方向に変位する車軸側プロペラ軸と、前記駆動装置側プロペラ軸と前記車軸側プロペラ軸との間を接続する自在継手とを備えてなる建設機械に適用される。
本発明の特徴は、前記駆動装置側プロペラ軸を下側から覆うために前記シャーシの下面に設けられた駆動装置側プロペラ軸カバーと、前記車軸側プロペラ軸を下側から覆うために前記シャーシの下面において前記駆動装置側プロペラ軸カバーから隙間をおいて分離されて設けられた車軸側プロペラ軸カバーとを備え、前記懸架装置によって支持される前記一方の車軸に接続された前記車軸側プロペラ軸を下側から覆う前記車軸側プロペラ軸カバーの底面と前記シャーシの下面との間隔は、前記駆動装置側プロペラ軸カバーの底面と前記シャーシの下面との間隔よりも大きく設定されていることにある。
本発明によれば、車軸が上,下方向に揺動するのに追従して車軸側プロペラ軸が自在継手を支点として上,下方向に変位したとしても、車軸側プロペラ軸が車軸側プロペラ軸カバーに干渉するのを抑えることができる。一方、地面から駆動装置側プロペラ軸カバーの底面までの高さを、地面から車軸側プロペラ軸カバーまでの高さよりも高くすることができ、駆動装置側プロペラ軸カバーに岩石等が衝突するのを抑えることができる。
本発明の実施の形態による建設機械としてのホイール式油圧ショベルを示す正面図である。 下部走行体を、駆動装置側プロペラ軸カバー、車軸側プロペラ軸カバー、ステップ装置、右前輪および右後輪を取外した状態で示す正面図である。 ホイール式油圧ショベルの下部走行体を図2中の矢示III−III方向からみた下面図である。 下部走行体のシャーシを単体で示す斜視図である。 シャーシに駆動装置側プロペラ軸カバー、車軸側プロペラ軸カバーを取付けた状態を示す正面図である。 シャーシに駆動装置側プロペラ軸カバー、車軸側プロペラ軸カバーを取付けた状態を下面側から見た下面図である。 駆動装置側プロペラ軸カバー、駆動装置側前ブラケット、駆動装置側後ブラケットを示す分解斜視図である。 車軸側プロペラ軸カバー、車軸側前ブラケット、車軸側後ブラケットを示す分解斜視図である。 図5中のIX部を拡大した要部拡大図である。
以下、本発明の実施の形態による建設機械をホイール式油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1において、ホイール式油圧ショベル1は、後述する左,右の前輪24と左,右の後輪27とを有するホイール式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回輪3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、上部旋回体4の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置5とにより大略構成されている。下部走行体2と上部旋回体4とは、ホイール式油圧ショベル1の車体を構成し、ホイール式油圧ショベル1は下部走行体2により作業現場まで自走する。作業装置5はブーム5A、アーム5B、バケット5Cを含んで構成され、作業現場において土砂の掘削作業等を行う。
ホイール式油圧ショベル1の上部旋回体4は、後述のシャーシ11上に旋回輪3を介して旋回可能に取付けられた旋回フレーム6を有している。旋回フレーム6の左前側には、運転室を画成するキャブ7が設けられ、旋回フレーム6の後端側には、作業装置5との重量バランスをとるカウンタウエイト8が設けられている。カウンタウエイト8の前側には、油圧ポンプ(図示せず)を駆動する原動機としてのエンジン9が設けられ、これらエンジン9、油圧ポンプ等の搭載機器は外装カバー10によって覆われている。
ホイール式油圧ショベル1の下部走行体2は、図2ないし図6に示すように、後述のシャーシ11、前車軸23、後車軸26、駆動装置28、プロペラ軸31、駆動装置側プロペラ軸カバー33、車軸側プロペラ軸カバー35を含んで構成されている。
シャーシ11は下部走行体2のベースとなるもので、前,後方向に延びる強固な支持構造体として形成されている。シャーシ11は、後述の丸胴14、後車軸26が取付けられる後部シャーシ12と、中間板13Aを介して後部シャーシ12の前側に固定され後述の前車軸23が取付けられる前部シャーシ13とにより構成されている。後部シャーシ12は、前,後方向に水平に延びる上面板12Aと、上面板12Aと上,下方向で対面する下面板12Bと、上面板12Aと下面板12Bとの間に配置され左,右方向で対面する左側面板12Cおよび右側面板12Dとによって囲まれたボックス構造体をなしている。下面板12Bには、前,後方向に延びる長方形状の長穴状開口12Eと、長穴状開口12Eの前側に位置する円形開口12Fとが設けられている。後部シャーシ12の下面板12Bの後端側には、左,右の車軸ケース取付板12G,12Hが固定されている。これら左,右の車軸ケース取付板12G,12Hは、後述の後車軸ケース26Aが取付けられるものである。
後部シャーシ12の上面板12Aの前,後方向の中間部には、円筒状をなす丸胴14が設けられている。丸胴14上には旋回輪3の内輪が取付けられ、旋回輪3の外輪には上部旋回体4の旋回フレーム6が取付けられる。ここで、丸胴14は大きな強度を有しているため、ホイール式油圧ショベル1の走行時等においてシャーシ11に変形が生じた場合に、シャーシ11のうち丸胴14の内側の部位では変形が小さく、丸胴14の外側の部位では変形が大きくなる。
一方、前部シャーシ13は、前,後方向に水平に延びる上面板13Bと、左,右方向に間隔をもって配置され上面板13Bと上,下方向で対面する左下面板13Cおよび右下面板13Dと、上面板13Bと左下面板13Cとの間を連結する左側面板13Eと、上面板13Bと右下面板13Dとの間を連結する右側面板13Fとによって囲まれたボックス構造体をなしている。左側面板13Eおよび右側面板13Fには、それぞれ懸架装置取付板13G(右側面板13F側のみ図示)が固定されている。この懸架装置取付板13Gは、後述の懸架装置25が取付けられるものである。
後部シャーシ12の後端には、後アタッチメント取付板15が設けられている。後アタッチメント取付板15は、左,右方向に延びる長方形状の板体として形成され、例えば排土板装置16が取付けられている(図1参照)。一方、前部シャーシ13の前端には、前アタッチメント取付板17が設けられている。前アタッチメント取付板17は、左,右方向に延びる長方形状の板体として形成され、例えばバケットホルダ17Aが取付けられている。バケットホルダ17Aは、ホイール式油圧ショベル1の走行時に作業装置5のバケット5Cを保持するものである。また、後部シャーシ12の左側面板12Cおよび右側面板12Dには、それぞれステップ装置18が設けられている(図1中に右側のみ図示)。ステップ装置18は、左,右の側面板12C,12Dから左,右方向に突出した状態で前輪24と後輪27との間に配置され、キャブ7に乗降するオペレータの足場を形成している。
次に、後部シャーシ12の下面板12Bに設けられた駆動装置側前ブラケット19、駆動装置側後ブラケット20、車軸側前ブラケット21、車軸側後ブラケット22について説明する。
駆動装置側前ブラケット19は、後部シャーシ12の下面板12Bに設けられ、後述の駆動装置側後ブラケット20と共に駆動装置側ブラケットを構成している。図4および図7に示すように、駆動装置側前ブラケット19は、下面板12Bの長穴状開口12Eを跨いで左,右方向に延びると共に左,右方向(長さ方向)の中間部が下向きに突出した山形状の板体からなる立板19Aと、立板19Aの外周側から後方に折曲げられた折曲板19Bとにより構成されている。ここで、立板19Aの左,右方向の中央部には、上側(後部シャーシ12側)から下方に向けてU字状に切欠かれたプロペラ軸挿通部19A1が設けられ、このプロペラ軸挿通部19A1には、後述の駆動装置側プロペラ軸31Aが挿通される。そして、立板19Aは、後部シャーシ12の下面板12Bに固定された左,右のねじ座部材19Cにボルトを用いて取付けられ、駆動装置側前ブラケット19は、後部シャーシ12の下面板12Bから下方に突出している。
一方、折曲板19Bは、後部シャーシ12の下面板12Bに対して平行な下板19Dと、下板19Dの左端から後部シャーシ12に向けて斜め上向きに延びる左傾斜板19Eと、下板19Dの右端から後部シャーシ12に向けて斜め上向きに延びる右傾斜板19Fと、左傾斜板19Eの上端から後部シャーシ12に向けて鉛直上向きに延びる左側板19Gと、右傾斜板19Fの上端から後部シャーシ12に向けて鉛直上向きに延びる右側板19Hとにより構成されている。
駆動装置側後ブラケット20は、駆動装置側前ブラケット19の後側に位置して後部シャーシ12の下面板12Bに設けられ、駆動装置側前ブラケット19と前,後方向で対向している。ここで、図6に示すように、シャーシ11の長手方向に対して垂直で、かつ丸胴14の前端に接する接線を丸胴14の前側接線T1−T1とし、シャーシ11の長手方向に対して垂直で、かつ丸胴14の後端に接する接線を丸胴14の後側接線T2−T2とする。駆動装置側ブラケットを構成する駆動装置側前ブラケット19と駆動装置側後ブラケット20とは、後部シャーシ12の下面板12Bのうち丸胴14の前側接線T1−T1に対して後側となる範囲に配置されている。また、駆動装置側後ブラケット20は、後部シャーシ12の下面板12Bのうち丸胴14の後側接線T2−T2に対して前側となる範囲に配置されている。即ち、駆動装置側前ブラケット19と駆動装置側後ブラケット20とは、前側接線T1−T1と後側接線T2−T2との間の範囲(ほぼ丸胴14の内側)に配置されている。この場合、駆動装置側後ブラケット20は、駆動装置側前ブラケット19とほぼ同一形状を有し、左,右方向の中央部にプロペラ軸挿通部20A1が形成された山形状の板体からなる立板20Aと、立板20Aの外周側から前方に折曲げられた折曲板20Bとにより構成されている。
駆動装置側後ブラケット20の立板20Aは、後部シャーシ12の下面板12Bに固定された左,右のねじ座部材20Cにボルトを用いて取付けられ、駆動装置側後ブラケット20は、駆動装置側前ブラケット19と前,後方向で対面した状態で後部シャーシ12の下面板12Bから下方に突出している。一方、駆動装置側後ブラケット20の折曲板20Bは、駆動装置側前ブラケット19の折曲板19Bと同様に、下板20Dと、左傾斜板20Eと、右傾斜板20Fと、左側板20Gと、右側板20Hとにより構成されている。
車軸側前ブラケット21は、駆動装置側前ブラケット19よりも前側(前部シャーシ13側)に位置して後部シャーシ12の下面板12Bに設けられ、後述の車軸側後ブラケット22と共に車軸側ブラケットを構成している。図4および図8に示すように、車軸側前ブラケット21は、断面L字型をなす板体をU字状に折曲げることにより形成され、下面板12Bの円形開口12Fを跨いで左,右方向に延びている。
車軸側前ブラケット21は、左,右方向で対面しつつ後部シャーシ12の下面板12Bから下方に延びる左側板21A,右側板21Bと、左,右の側板21A,21Bの下端を連結し左,右方向に延びる下板21Cとを有している。左側板21Aと右側板21Bとは、後部シャーシ12の下面板12Bに固定された左,右のねじ座部材21Dにボルト用いて取付けられている。これにより、車軸側前ブラケット21は、後部シャーシ12の下面板12Bから下方に突出している。
車軸側後ブラケット22は、駆動装置側前ブラケット19と車軸側前ブラケット21との間に位置して後部シャーシ12の下面板12Bに設けられ、車軸側前ブラケット21と前,後方向で対向している。ここで、図6に示すように、車軸側ブラケットを構成する車軸側前ブラケット21と車軸側後ブラケット22とは、後部シャーシ12の下面板12Bのうち丸胴14の前側接線T1−T1に対して前側となる範囲に配置されている。即ち、車軸側前ブラケット21と車軸側後ブラケット22とは、丸胴14の外側となる範囲に配置されている。
車軸側後ブラケット22は、U字型に屈曲した板体からなるブラケット本体22Aと、ブラケット本体22Aに取付けられた左取付板22B,右取付板22Cとを含んで構成されている。ここで、ブラケット本体22Aの下面22A1には、後述するセンタベアリング32が取付けられる構成となっている。車軸側後ブラケット22の左,右の取付板22B,22Cは、それぞれL字型に屈曲した板体からなり、ブラケット本体22Aの下面22A1にボルトを用いて取付けられている。左取付板22Bは、ブラケット本体22Aから下方に延びる左側面22B1を有し、右取付板22Cは、ブラケット本体22Aから下方に延びる右側面22C1を有している。
前車軸23は前部シャーシ13の下側に設けられ、左,右方向に延びている。前車軸23の左,右両側には左,右の前輪24が取付けられている。前車軸23は、後述のプロペラ軸31を介して駆動装置28に接続され、エンジン9の動力によって左,右の前輪24を回転させるものである。ここで、前車軸23は、車軸本体(図示せず)を収容し左,右方向に延びる前車軸ケース23Aを有し、前車軸ケース23Aの左,右方向の中間部にはデファレンシャル装置23Bが設けられている。前車軸23のデファレンシャル装置23Bには後述する車軸側プロペラ軸31Bが接続され、この車軸側プロペラ軸31Bの回転がデファレンシャル装置23Bを介して前車軸23に伝達される構成となっている。
ここで、前部シャーシ13の左,右の側面板13E,13Fには、それぞれ懸架装置取付板13Gが設けられ、この懸架装置取付板13Gには、左,右の懸架装置(サスペンション装置)25が取付けられている(右側のみ図示)。これら左,右の懸架装置25は、前車軸23を前部シャーシ13に対して上,下方向に揺動可能に支持している。これにより、ホイール式油圧ショベル1の走行時には、左,右の前輪24を支持する前車軸23が路面の凹凸に応じて上,下方向に揺動(変位)することができる。
後車軸26は後部シャーシ12の下側に設けられ、左,右方向に延びている。後車軸26の左,右両側には左,右の後輪27が取付けられている。後車軸26は、車軸本体(図示せず)を収容して左,右方向に延びる後車軸ケース26Aを有し、後車軸ケース26Aの左,右方向の中間部にはデファレンシャル装置26Bが設けられている。後車軸26のデファレンシャル装置26Bには、後述する動力伝達装置30の出力軸30Aが接続され、この出力軸30Aの回転がデファレンシャル装置26Bを介して後車軸26に伝達されることにより、左,右の後輪27が回転する構成となっている。即ち、本実施の形態では、出力軸30Aが後車軸26に駆動装置28の出力を伝達するプロペラ軸を兼ねている。ここで、後車軸ケース26Aの左,右両側は、後部シャーシ12の左,右の車軸ケース取付板12G,12Hに取付けられている。
駆動装置28は、後部シャーシ12の後側に搭載されている。駆動装置28は、油圧モータ29と動力伝達装置(トランスミッション)30とを含んで構成され、エンジン9の動力によって前車軸23と後車軸26とを回転駆動する。油圧モータ29は、エンジン9によって駆動される油圧ポンプ(図示せず)からの圧油によって回転駆動されるものである。動力伝達装置30は、油圧モータ29の回転出力を減速する変速機構を有し、出力軸30Aに出力された回転を前車軸23と後車軸26とに伝達するものである。
プロペラ軸31は、駆動装置28を構成する動力伝達装置30の出力軸30Aと前車軸23(デファレンシャル装置23B)との間に設けられている。プロペラ軸31は、前車軸23と後車軸26のうち懸架装置25を介して前部シャーシ13に上,下方向に揺動可能に支持された一方の車軸である前車軸23に、駆動装置28の回転出力を伝達するものである。プロペラ軸31は、動力伝達装置30の出力軸30Aに接続された駆動装置側プロペラ軸31Aと、前車軸23のデファレンシャル装置23Bに接続された車軸側プロペラ軸31Bと、駆動装置側プロペラ軸31Aと車軸側プロペラ軸31Bとの間を接続する自在継手31Cとを含んで構成されている。
ここで、後部シャーシ12の下面に設けられた車軸側後ブラケット22のブラケット本体22Aには、センタベアリング32が取付けられ、このセンタベアリング32は、駆動装置側プロペラ軸31Aの前側部位を回転可能に支持している。即ち、駆動装置側プロペラ軸31Aは、後側部位が動力伝達装置30の出力軸30Aに接続されると共に、自在継手31Cに近接した前側部位がセンタベアリング32によって回転可能に支持されている。このとき、駆動装置側プロペラ軸31Aは、後部シャーシ12の下面板12Bに取付けられた駆動装置側前ブラケット19(立板19A)のプロペラ軸挿通部19A1と、駆動装置側後ブラケット20(立板20A)のプロペラ軸挿通部20A1とに挿通され、後部シャーシ12に対して上,下方向に変位することはない。
一方、車軸側プロペラ軸31Bは、前側部位が前車軸23のデファレンシャル装置23Bに接続され、後側部位が自在継手31Cを介して駆動装置側プロペラ軸31Aに接続されている。これにより、懸架装置25によって上,下方向に揺動可能に支持された前車軸23に接続された車軸側プロペラ軸31Bに対し、駆動装置側プロペラ軸31Aの回転が自在継手31Cを介して円滑に伝達される構成となっている。
従って、エンジン9が作動すると、油圧ポンプ(図示せず)から吐出した圧油によって油圧モータ29が回転駆動される。油圧モータ29の回転は、動力伝達装置30によって減速された状態で動力伝達装置30の出力軸30Aに出力され、出力軸30Aから後車軸26に伝達されると共に、プロペラ軸31を介して前車軸23に伝達される。これにより、左,右の前輪24と左,右の後輪27とが回転駆動され、ホイール式油圧ショベル1を走行させることができる。
次に、本実施の形態に用いられる駆動装置側プロペラ軸カバー33と、車軸側プロペラ軸カバー35について説明する。
駆動装置側プロペラ軸カバー33は、駆動装置側プロペラ軸31Aを下側から覆った状態で後部シャーシ12の下面側に設けられている。駆動装置側プロペラ軸カバー33は、図6および図7に示すように、後部シャーシ12の下面板12Bに設けられた駆動装置側前ブラケット19および駆動装置側後ブラケット20に取付けられ、ホイール式油圧ショベル1の走行時に岩石等が駆動装置側プロペラ軸31Aに衝突するのを抑えるものである。
駆動装置側プロペラ軸カバー33は、駆動装置側前ブラケット19と駆動装置側後ブラケット20とに架渡された前,後方向に延びる長方形状の5枚の板体により構成されている。即ち、駆動装置側プロペラ軸カバー33は、駆動装置側前ブラケット19の下板19Dと駆動装置側後ブラケット20の下板20Dとに取付けられた底面カバー33Aと、駆動装置側前ブラケット19の左傾斜板19Eと駆動装置側後ブラケット20の左傾斜板20Eとに取付けられた左傾斜面カバー33Bと、駆動装置側前ブラケット19の右傾斜板19Fと駆動装置側後ブラケット20の右傾斜板20Fとに取付けられた右傾斜面カバー33Cと、駆動装置側前ブラケット19の左側板19Gと駆動装置側後ブラケット20の左側板20Gとに取付けられた左側面カバー33Dと、駆動装置側前ブラケット19の右側板19Hと駆動装置側後ブラケット20の右側板20Hとに取付けられた右側面カバー33Eとにより構成されている。底面カバー33Aは、駆動装置側プロペラ軸カバーの底面を形成している。
駆動装置側プロペラ軸カバー33の底面カバー33A、左,右の傾斜面カバー33B,33C、左,右の側面カバー33D,33Eは、例えば鋼板等を用いて前,後方向に延びる長方形の平板状に形成されている。そして、これら底面カバー33A、左,右の傾斜面カバー33B,33C、左,右の側面カバー33D,33Eは、ボルト34を用いて駆動装置側前ブラケット19と駆動装置側後ブラケット20とに着脱可能に取付けられ、駆動装置側プロペラ軸31Aを下側から覆っている。
このように、本実施の形態による駆動装置側プロペラ軸カバー33は、底面カバー33A、左,右の傾斜面カバー33B,33C、左,右の側面カバー33D,33Eからなる5枚の板体によって構成されている。これにより、例えば駆動装置側プロペラ軸カバー33が岩石等の衝突によって破損した場合でも、底面カバー33A、左,右の傾斜面カバー33B,33C、左,右の側面カバー33D,33Eのうち変形したカバーのみを容易に交換することができる構成となっている。
一方、車軸側プロペラ軸カバー35は、車軸側プロペラ軸31B、自在継手31Cおよびセンタベアリング32を下側から覆った状態で後部シャーシ12の下面側に設けられている。車軸側プロペラ軸カバー35は、図6および図8に示すように、後部シャーシ12の下面板12Bに設けられた車軸側前ブラケット21および車軸側後ブラケット22に取付けられ、ホイール式油圧ショベル1の走行時に岩石等が車軸側プロペラ軸31B、自在継手31Cおよびセンタベアリング32に衝突するのを抑えるものである。
ここで、車軸側プロペラ軸カバー35は、底面カバー36と、連結板37と、左側面カバー38と、右側面カバー39とを含んで構成されている。底面カバー36は、前,後方向に延びる長方形の板体により形成され、後述する左側面カバー38の下板38Cおよび右側面カバー39の下板39Cと共に、車軸側プロペラ軸カバー35の底面を形成している。また、底面カバー36のうち駆動装置側プロペラ軸カバー33側に位置する後側部位は、駆動装置側プロペラ軸カバー33に向けて張出す張出し部36Aとなり、この張出し部36Aは、駆動装置側前ブラケット19の立板19Aよりも後方まで延在している(図6参照)。
連結板37は、断面L字型をなす板体をU字状に折曲げることにより形成され、左側板37Aおよび右側板37Bと、左,右の側板37A,37Bの下端を連結し左,右方向に延びる下板37Cとを有している。下板37Cの左,右方向の中間部には、底面カバー36の後側部位がボルト40を用いて取付けられている。
左側面カバー38は、後部シャーシ12の下面板12Bに対して鉛直方向に延びる側板38Aと、側板38Aの前端から右側(右側面カバー39側)に折曲げられた前板38Bと、側板38Aと前板38Bの下端に溶接等の手段を用いて固定され底面カバー36に隣接した長方形状の下板38Cとを有している。下板38Cは、底面カバー36と同一平面を形成している。ここで、側板38Aの後側部位は、連結板37の左側板37Aにボルト40を用いて取付けられ、下板38Cの後側部位は、連結板37の下板37Cにボルト40を用いて取付けられている。また、下板38Cのうち駆動装置側プロペラ軸カバー33側に位置する後側部位は、側板38Aから駆動装置側プロペラ軸カバー33に向けて張出す張出し部38Dとなり、この張出し部38Dは、駆動装置側前ブラケット19の立板19Aよりも後方まで延在している(図6参照)。
右側面カバー39は、左側面カバー38と同様に、後部シャーシ12の下面板12Bに対して鉛直方向に延びる側板39Aと、側板39Aの前端から左側(左側面カバー38側)に折曲げられた前板39Bと、側板39Aと前板39Bの下端に溶接等の手段を用いて固定され底面カバー36に隣接した長方形状の下板39Cとを有している。下板39Cは、底面カバー36と同一平面を形成している(底面カバー36および左側面カバー38の下板38Cは、図9中で右側面カバー39の下板39Cと重っている)。ここで、側板39Aの後側部位は、連結板37の右側板37Bにボルト40を用いて取付けられ、下板39Cの後側部位は、連結板37の下板37Cにボルト40を用いて取付けられている。また、下板39Cのうち駆動装置側プロペラ軸カバー33側に位置する後側部位は、側板39Aから駆動装置側プロペラ軸カバー33に向けて張出す張出し部39Dとなり、この張出し部39Dは、駆動装置側前ブラケット19の立板19Aよりも後方まで延在している(図6参照)。
このように、本実施の形態による車軸側プロペラ軸カバー35は、底面カバー36と左,右の側面カバー38,39とが連結板37を介して一体化された単一の部材として形成されている。そして、底面カバー36の前側部位は、車軸側前ブラケット21の下板21Cにボルト41を用いて取付けられている。左側面カバー38の側板38Aの前側部位は、車軸側前ブラケット21の左側板21Aにボルト41を用いて取付けられ、側板38Aの前,後方向の中間部位は、車軸側後ブラケット22の左取付板22Bにボルト41を用いて取付けられている。左側面カバー38の下板38Cの前側部位は、車軸側前ブラケット21の下板21Cにボルト41を用いて取付けられている。さらに、右側面カバー39の側板39Aの前側部位は、車軸側前ブラケット21の右側板21Bにボルト41を用いて取付けられ、側板39Aの前,後方向の中間部位は、車軸側後ブラケット22の右取付板22Cにボルト41を用いて取付けられている。右側面カバー39の下板39Cの前側部位は、車軸側前ブラケット21の下板21Cにボルト41を用いて取付けられている。
ここで、図9に示すように、車軸側プロペラ軸カバー35の底面を形成する底面カバー36、左側面カバー38の下板38Cおよび右側面カバー39の下板39Cの下面と、後部シャーシ12を構成する下面板12Bの下面との間隔Aは、駆動装置側プロペラ軸カバー33の底面を形成する底面カバー33Aの下面と後部シャーシ12を構成する下面板12Bの下面との間隔Bよりも大きく設定されている(A>B)。これにより、懸架装置25によって支持された前車軸23が上,下方向に揺動するのに追従し、車軸側プロペラ軸31Bが自在継手31Cを支点として上,下方向に変位したとしても、この車軸側プロペラ軸31Bが車軸側プロペラ軸カバー35に干渉するのを抑えることができる構成となっている。
また、車軸側プロペラ軸カバー35の底面を構成する底面カバー36、左側面カバー38の下板38C、右側面カバー39の下板39Cのうち駆動装置側プロペラ軸カバー33側に位置する後側部位は、左,右の側面カバー38,39の側板38A,39Aから駆動装置側プロペラ軸カバー33に向けて張出す張出し部36A,38D,39Dとなっている。図6および図9に示すように、底面カバー36の張出し部36A、左側面カバー38の張出し部38D、右側面カバー39の張出し部39Dは、駆動装置側プロペラ軸カバー33の底面カバー33Aよりも下側に配置され、かつ、駆動装置側前ブラケット19の立板19Aよりも後方まで延在している(張出し部36A,38Dは、図9中で張出し部39Dと重っている)。これにより、駆動装置側プロペラ軸カバー33と車軸側プロペラ軸カバー35との境界部42を、各張出し部36A,38D,39Dによって下側から覆うことができ、駆動装置側プロペラ軸カバー33と車軸側プロペラ軸カバー35との境界部42に形成される隙間を通じて、駆動装置側プロペラ軸カバー33や車軸側プロペラ軸カバー35の内部に土砂等が侵入するのを抑えることができる構成となっている。
本実施の形態によるホイール式油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、以下、その走行動作について説明する。
キャブ7に搭乗したオペレータがエンジン9を作動させると、油圧ポンプ(図示せず)から吐出した圧油によって油圧モータ29が回転駆動される。油圧モータ29の回転は、動力伝達装置30によって減速された状態で動力伝達装置30の出力軸30Aに出力され、出力軸30Aから後車軸26に伝達されると共に、プロペラ軸31を介して前車軸23に伝達される。これにより、左,右の前輪24と左,右の後輪27とが回転駆動され、ホイール式油圧ショベル1を走行させることができる。
ホイール式油圧ショベル1の走行時には、左,右の前輪24を支持する前車軸23が路面の凹凸に応じて上,下方向に揺動する。このとき、前車軸23のデファレンシャル装置23Bに接続された車軸側プロペラ軸31Bは、自在継手31Cを支点として上,下方向に変位しつつ、駆動装置側プロペラ軸31Aの回転を前車軸23に伝達することができる。
この場合、本実施の形態によれば、プロペラ軸31を覆うプロペラ軸カバーを、駆動装置側プロペラ軸31Aを覆う駆動装置側プロペラ軸カバー33と、車軸側プロペラ軸31Bを覆う車軸側プロペラ軸カバー35とにより構成している。そして、車軸側プロペラ軸カバー35の底面を形成する底面カバー36、左側面カバー38の下板38Cおよび右側面カバー39の下板39Cの下面と、後部シャーシ12を構成する下面板12Bの下面との間隔Aは、駆動装置側プロペラ軸カバー33の底面を形成する底面カバー33Aの下面と後部シャーシ12を構成する下面板12Bの下面との間隔Bよりも大きく設定されている(A>B)。
これにより、懸架装置25によって支持された前車軸23が上,下方向に揺動するのに追従し、車軸側プロペラ軸31Bが自在継手31Cを支点として上,下方向に変位したとしても、この車軸側プロペラ軸31Bが車軸側プロペラ軸カバー35に干渉するのを確実に抑えることができる。この結果、駆動装置側プロペラ軸31Aを、駆動装置側プロペラ軸カバー33によって保護することができ、車軸側プロペラ軸31B、自在継手31C、センタベアリング32を、車軸側プロペラ軸カバー35によって保護することができる。
この場合、駆動装置側プロペラ軸カバー33の底面を形成する底面カバー33Aの下面から地面までの高さは、車軸側プロペラ軸カバー35の底面を形成する底面カバー36、左側面カバー38の下板38Cおよび右側面カバー39の下板39Cの下面から地面までの高さよりも高くすることができる。このため、駆動装置側プロペラ軸カバー33全体の高さ寸法を抑えることができ、駆動装置側プロペラ軸カバー33に岩石等が衝突するのを抑えることができ、かつ駆動装置側プロペラ軸カバー33の軽量化を図ることができる。
また、本実施の形態では、車軸側プロペラ軸カバー35の底面を構成する底面カバー36、左側面カバー38の下板38C、右側面カバー39の下板39Cの後側部位には、左,右の側面カバー38,39の側板38A,39Aから駆動装置側プロペラ軸カバー33に向けて張出す張出し部36A,38D,39Dを設け、これら底面カバー36の張出し部36A、左側面カバー38の張出し部38D、右側面カバー39の張出し部39Dによって、駆動装置側プロペラ軸カバー33と車軸側プロペラ軸カバー35との境界部42を下側から覆っている。これにより、駆動装置側プロペラ軸カバー33と車軸側プロペラ軸カバー35との境界部42に形成される隙間を通じて、駆動装置側プロペラ軸カバー33や車軸側プロペラ軸カバー35の内部に土砂等が侵入するのを抑えることができ、駆動装置側プロペラ軸カバー33および車軸側プロペラ軸カバー35の耐久性を高めることができる。
一方、ホイール式油圧ショベル1の走行時に後部シャーシ12が変形を生じた場合には、通常、後部シャーシ12のうち丸胴14の内側の部位では変形が小さく、丸胴14の外側の部位では変形が大きくなる。このため、例えばプロペラ軸31全体を単一のプロペラ軸カバーで覆った場合には、丸胴14の内側と外側での後部シャーシ12の変形量の差により単一のプロペラ軸カバーが破損し易くなる。
これに対し、本実施の形態では、プロペラ軸31を覆うプロペラ軸カバーを、駆動装置側プロペラ軸31Aを覆う駆動装置側プロペラ軸カバー33と、車軸側プロペラ軸31Bを覆う車軸側プロペラ軸カバー35とに2分割している。そして、駆動装置側プロペラ軸カバー33は、後部シャーシ12のうち丸胴14の前側接線T1−T1と後側接線T2−T2との間に配置された駆動装置側前ブラケット19と駆動装置側後ブラケット20とに取付けられている。一方、車軸側プロペラ軸カバー35は、後部シャーシ12のうち丸胴14の前側接線T1−T1よりも前側となって丸胴14の外側に配置された車軸側前ブラケット21と車軸側後ブラケット22とに取付けられている。このため、走行時にシャーシ11が変形を生じたとしても、2分割された駆動装置側プロペラ軸カバー33と車軸側プロペラ軸カバー35は、丸胴14の内側と外側での後部シャーシ12の変形量の差による影響を受け難い。この結果、駆動装置側プロペラ軸カバー33と車軸側プロペラ軸カバー35の変形を抑えて寿命を延ばすことができ、プロペラ軸31、センタベアリング32等を長期に亘って保護することができる。
なお、実施の形態では、前車軸23を懸架装置25を介して上,下方向に揺動可能に支持し、この前車軸23と駆動装置28との間を接続するプロペラ軸31を、駆動装置側プロペラ軸カバー33と車軸側プロペラ軸カバー35とによって覆った場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば後車軸を懸架装置を介して上,下方向に揺動可能に支持し、この後車軸と駆動装置との間を接続するプロペラ軸を、駆動装置側プロペラ軸カバーと車軸側プロペラ軸カバーとによって覆う構成としてもよい。
1 ホイール式油圧ショベル
2 下部走行体
3 旋回輪
4 上部旋回体
11 シャーシ
12 後部シャーシ
12B 下面板(下面)
14 丸胴
19 駆動装置側前ブラケット(駆動装置側ブラケット)
20 駆動装置側後ブラケット(駆動装置側ブラケット)
21 車軸側前ブラケット(車軸側ブラケット)
22 車軸側後ブラケット(車軸側ブラケット)
23 前車軸
24 前輪
25 懸架装置
26 後車軸
27 後輪
28 駆動装置
31 プロペラ軸
31A 駆動装置側プロペラ軸
31B 車軸側プロペラ軸
31C 自在継手
33 駆動装置側プロペラ軸カバー
33A 底面カバー(底面)
35 車軸側プロペラ軸カバー
36 底面カバー(底面)
36A,38D,39D 張出し部
38 左側面カバー
38C 下板(底面)
39 右側面カバー
39C 下板(底面)
42 境界部

Claims (4)

  1. 左,右の前輪と左,右の後輪を有する自走可能な下部走行体と、前記下部走行体に旋回輪を介して旋回可能に搭載され原動機が設けられた上部旋回体とを備え、
    前記下部走行体は、支持構造体をなすシャーシと、前記シャーシの前側に設けられ前記左,右の前輪が取付けられた前車軸と、前記シャーシの後側に設けられ前記左,右の後輪が取付けられた後車軸と、前記シャーシに搭載され前記原動機の動力によって前記前車軸および前記後車軸を回転駆動する駆動装置と、前記駆動装置の出力を前記前車軸および前記後車軸に伝達するプロペラ軸とを含んで構成され、
    前記シャーシと前記前車軸および前記後車軸のうちいずれか一方の車軸との間には、当該一方の車軸を上,下方向に揺動可能に支持する懸架装置が設けられ、
    前記プロペラ軸は、前記駆動装置に接続された駆動装置側プロペラ軸と、前記前車軸および前記後車軸のうち前記懸架装置によって支持される一方の車軸に接続されかつ前記一方の車軸の前記上,下方向の揺動に追従して前記上,下方向に変位する車軸側プロペラ軸と、前記駆動装置側プロペラ軸と前記車軸側プロペラ軸との間を接続する自在継手とを備えてなる建設機械において、
    前記駆動装置側プロペラ軸を下側から覆うために前記シャーシの下面に設けられた駆動装置側プロペラ軸カバーと、
    前記車軸側プロペラ軸を下側から覆うために前記シャーシの下面において前記駆動装置側プロペラ軸カバーから隙間をおいて分離されて設けられた車軸側プロペラ軸カバーとを備え、
    前記懸架装置によって支持される前記一方の車軸に接続された前記車軸側プロペラ軸を下側から覆う前記車軸側プロペラ軸カバーの底面と前記シャーシの下面との間隔は、前記駆動装置側プロペラ軸カバーの底面と前記シャーシの下面との間隔よりも大きく設定されていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記車軸側プロペラ軸カバーの前記底面のうち前記駆動装置側プロペラ軸カバー側に位置する部位には、前記駆動装置側プロペラ軸カバーに向けて張出す張出し部が設けられ、
    前記駆動装置側プロペラ軸カバーと前記車軸側プロペラ軸カバーとの境界部は、前記張出し部によって下側から覆われていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記シャーシの上面には前記旋回輪が取付けられる円筒状の丸胴が設けられ、
    前記シャーシの下面には、前記駆動装置側プロペラ軸カバーを取付けるための駆動装置側ブラケットと、前記車軸側プロペラ軸カバーを取付けるための車軸側ブラケットとが設けられ、
    前記駆動装置側ブラケットは、前記シャーシの下面のうち、前記シャーシの長手方向に垂直かつ前側に存在する前記丸胴の前側接線に対し後側となる範囲に配置され、前記車軸側ブラケットは、前記シャーシの下面のうち、前記シャーシの長手方向に垂直かつ前側に存在する前記丸胴の前記前側接線に対し前側となる範囲に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記駆動装置側ブラケットは、駆動装置側前ブラケットと、前記駆動装置側前ブラケットよりも後側に存在する駆動装置側後ブラケットとからなり、前記駆動装置側後ブラケットは、前記シャーシの下面のうち、前記シャーシの長手方向に垂直かつ後側に存在する前記丸胴の後側接線に対し前側となる範囲に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の建設機械。
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