JP6733617B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されて、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて膨らむエアバッグを備えたエアバッグ装置に関する。
従来、エアバッグ装置のエアバッグでは、膨張用ガスにより膨張するエアバッグと、膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。エアバッグは、膨張用ガスを流入させて膨らむ膨張部位と、インフレーターを挿入させてインフレーターと接続され、インフレーターからの膨張用ガスを膨張部位に流出させる筒状の接続口部と、を備えて構成されていた。接続口部には、耐熱性を高めるために、外周側に配置される外側パネル部や、外側パネル部の内周側に配置される内側パネル部等を配設させて、膨張用ガスを膨張部位側へ供給可能な筒状の積層部位が、配設されていた。さらに、接続口部の形状としては、インフレーターを挿入させる挿入用開口側に配置される横筒部と、横筒部から膨張部位側に連なる縦筒部と、を備える形状としていた。そして、外側パネル部は、接続口部の外表面側に配置される表側シートと裏側シートとの外周縁相互を縫合して、横筒部と縦筒部とを形成していた。内側パネル部は、膨張部位内に膨張用ガスを案内する三叉パイプ状のインナチューブの上部側から構成されていた。インナチューブは、膨張部位の上縁側に前後方向に沿って筒状に延びる導管部と、導管部の前後方向の中央付近から上方に延びるように縦筒部の内周側の縦内筒部及び横筒部の内周側の横内筒部と、を配設させる構成としていた。インナチューブを形成するチューブ用シートは、導管部の下縁側を中央として両側に対称形状の部位を設けて構成されており、そのため、チューブ用シートの中央に折目を付けて二つ折りし、重ねた周縁相互、すなわち、導管部の上縁側、縦内筒部と横内筒部との前縁側から上縁側にわたる相互、及び、縦内筒部と横内筒部との後縁側から下縁側にわたる相互、を縫合して、インナチューブが形成されていた。
そして、この接続口部では、外側パネル部とインナチューブの上部側の内側パネル部とが、共縫いされて、構成されていた。
特開2016−188066号公報(図3〜6、図24〜26,28参照)
しかし、従来のエアバッグ装置では、接続口部が、外側パネル部と内側パネル部とが共縫いされて、縫代が、鍔状に周囲に張り出して、嵩張る状態となっていた。特に、縦筒部の前縁から横筒部の上縁にかけての縫代が、エアバッグの外方側に鍔状に突出することから、エアバッグの収納部位の周囲に、縫代の収納エリアを考慮する必要が生じてしまい、縫代のスペースを低減させる課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグの接続口部に配設されるパネル部の縫代のスペースを低減できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、膨張用ガスにより膨張するエアバッグと、膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備えて構成されるとともに、
前記エアバッグが、膨張用ガスを流入させて膨らむ膨張部位と、前記インフレーターを挿入させて前記インフレーターと接続されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記膨張部位に流出させる接続口部と、を備えて構成され、
前記接続口部に、
外側パネル部と、該外側パネル部の内周側に配置される内側パネル部と、を備えて構成されて、膨張用ガスを前記膨張部位側へ供給可能な筒状の積層部位が、
配設される構成としたエアバッグ装置であって、
前記エアバッグにおける前記内側パネル部が、該内側パネル部を形成する内側シートを、二つ折りし、重ねた周縁相互を縫合して形成され、
前記外側パネル部が、該外側パネル部を形成する外側シートを、前記内側パネル部を包むように配置させ、かつ、前記内側シートと縫合させて、配設される構成とするとともに、
前記外側パネル部の前記外側シートが、
二つ折りした前記内側シートの重ねた周縁相互の縫合部位の縫代を、前記縫合部位を間にした前記内側シートの重ねた周縁の一方側に、重ねるように押し付けた状態として、前記内側シートと縫合されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグ装置のエアバッグでは、接続口部の積層部位の構成として、内側パネル部を構成する内側シートが、二つ折りされて重ねた周縁相互を縫合されて、縫代を生じさせていても、その縫代が、内側パネル部を覆う外側パネル部の外側シートにより、縫合部位近傍の内側シートの外周面側(外側面)に倒れるように押し付けられて、鍔状に外方へ突出する状態でなくなることから、縫代をコンパクトに構成できる。なお、縫代の倒れるように内側シートに押し付けられる状態は、外側シートが縫代を倒した状態で内側シートに縫合されることから、維持される。
したがって、本発明に係るエアバッグ装置では、エアバッグの接続口部に配設されるパネル部の縫代のスペースを低減することができる。
また、本発明に係るエアバッグ装置では、前記エアバッグの前記外側シートが、
二つ折りした前記内側シートの重ねた周縁の一方側の表面側に、前記外側シートの二つ折りした周縁相互を重ねて、前記縫合部位で、共縫いされるとともに、
前記外側シートにおける二つ折りして重ねた周縁の前記内側シートから離隔した側を、前記縫合部位の縫代を前記内側シートの重ねた周縁の一方側に重ねるように、反転させて、前記内側シートと縫合されていることが望ましい。
このような構成では、内側シートと外側シートとを共縫いして、縫合部位から延びる外側シートのシート部位を、縫合部位を回転中心として、反転させて、内側パネル部の外周面側(外側面)に配置させるとともに、内側パネル部の所定部位に縫合すれば、縫代をコンパクトにした内側パネル部と外側パネル部とからなる積層部位を、容易に形成できる。
また、本発明に係るエアバッグ装置では、前記エアバッグの前記内側パネル部が、
前記接続口部における前記インフレーターを挿入させる挿入用開口側に近い開口側筒状部と、
折曲されて前記開口側筒状部から延びて前記膨張部位側に延びる膨張側筒状部と、
を備えて構成されるとともに、
前記内側シートを二つ折りする折目部位を、前記開口側筒状部に配設させ、前記内側シートを二つ折りして周縁相互を縫合する縫合部位を、前記膨張側筒状部に配設させて構成され、
前記外側パネル部が、
前記内側パネル部の前記開口側筒状部を覆う先側筒状部と、
折曲されて前記先側筒状部から延びて前記内側パネル部の前記膨張側筒状部を覆う元側筒状部と、
を備えて構成されるとともに、
前記外側シートを二つ折りする折目部位を、前記先側筒状部に配設させ、前記外側シートを二つ折りして周縁相互を縫合する縫合部位を、前記元側筒状部に配設させて構成されていることが望ましい。
このような構成では、接続口部の挿入用開口側に近い内側パネル部の開口側筒状部と外側パネル部の先側筒状部が、内側シートや外側シートの縫合部位でなく、縫糸の通るような縫目の無い折目部位を、配置させて構成できることから、耐熱性を有して構成されて、インフレーターに近い膨張用ガスの直噴エリア付近に配設されても、支障なく、膨張用ガスを流すことができる。さらに、このような積層部位では、開口側筒状部や先側筒状部から折曲させて膨張側筒状部や元側筒状部を配設させていることから、接続口部の挿入用開口側から曲げて膨張部位側に向かって膨張用ガスを排出する構成の接続口部を、好適に形成できる。
また、本発明に係るエアバッグ装置では、前記エアバッグの前記外側パネル部が、前記エアバッグにおける前記接続口部の外周壁を構成する周壁部位の内周側に配設されていてもよいし、前記エアバッグにおける前記接続口部の外周壁を構成するように配設されていてもよい。
本発明に係る一実施形態の頭部保護用のエアバッグ装置を搭載した車両の車内側から見た正面図である。 実施形態のエアバッグの接続口部付近の拡大正面図である。 インフレーターを接続させた状態のエアバッグの概略縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 インフレーターを接続させた状態のエアバッグの概略横断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。 実施形態のエアバッグの正面図である。 実施形態のエアバッグの構成部材を示す正面図である。 実施形態のエアバッグに使用する内側パネル部と外側パネル部とを形成する工程を説明する図である。 実施形態の内側パネル部の内側シートと外側パネル部の外側シートを共縫いして反転させる工程を説明する図である。 実施形態の内側パネル部の内側シートと外側パネル部の外側シートを共縫いして反転させる工程を説明する断面図である。 実施形態のエアバッグを製造する工程を説明する図である。 実施形態の変形例のエアバッグを示す正面図である。 図11に示すエアバッグの構成部材を示す正面図である。 図11に示すエアバッグの製造工程を説明する図である。 図11に示すエアバッグの製造工程を説明する図であり、図13の後の工程を示す。 さらに他の変形例のエアバッグの接続口部付近を示す正面図である。 図15に示すエアバッグに使用するインナチューブを示す正面図である。 図16に示すXVIIA−XVIIA部位、XVIIB−XVIIB部位、及び、XVIIC−XVIIC部位の概略断面図である。 図15に示すエアバッグの内側パネル部の内側シートを二つ折りする状態を示す図である。 図15に示すエアバッグの外側パネル部の外側シートに内側パネル部をセットする状態を示す図である。 図15に示すエアバッグのインナチューブを形成する状態を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグ装置は、図1に示すように、頭部保護エアバッグ装置Sであり、頭部保護用のエアバッグ(カーテンエアバッグともいう、以下、単にエアバッグとする)30と、膨張用ガスを吐出するインフレーター20と、エアバッグカバー11と、取付ブラケット13,24と、を備えて構成されている。エアバッグ30は、車両Vの車内側における前席や後席の側方で前後に並設される窓(サイドウインド)W1,W2の上縁WU側において、フロントピラー部FPの下縁側から、中間ピラー部CPの上方を経て、リヤピラー部RPの上方まで、の範囲に、折り畳まれて収納されている。
インフレーター20は、図2〜4に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、エアバッグ30における膨張用ガスGを流入させるための後述する接続口部33の開口側筒部34に挿入されて、エアバッグ30と連結される。インフレーター20は、燃焼して膨張用ガスGを発生させる薬剤や点火装置等を内蔵して構成され、円柱状の本体部21と、本体部21の先端に設けられた小径の円柱状のガス吐出部22と、を備えて構成されている。ガス吐出部22には、複数のガス吐出口22aが配設されており、インフレーター20は、作動時、これらのガス吐出口22aから膨張用ガスGを吐出することとなる。
インフレーター20は、本体部21の外周面21aの元部側に、本体部21を挟持するように取付ブラケット24が取り付けられ(図1,2参照)、取付ブラケット24がボルト26止めされることにより、中間ピラー部CPの上方付近におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル2に対し、ルーフヘッドライニング5の下縁5aに覆われて、取付固定される(図1参照)。また、インフレーター20は、ガス吐出部22を含めた先端側20aから接続口部33の開口側筒部34内に挿入されて、開口側筒部34を、接続手段としてのクランプ28により、インフレーター20側に挟持させるように押圧して、開口側筒部34に接続される。
なお、このインフレーター20は、車両Vの側面衝突や、オフセット衝突を含む斜め衝突を検知した所定の制御装置により、作動される。
各取付ブラケット13は、図1に示すように、取付ボルト14によって、エアバッグ30の後述する取付部47をインナパネル2に取付固定している。各取付ボルト14は、インナパネル2におけるナット等を設けたねじ孔に、締結されている。
エアバッグカバー11は、図1に示すように、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4の下縁4a側と、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5の下縁5a側と、から構成されている。
エアバッグ30は、図1,5に示すように、袋織りで形成されたバッグ本体31と、バッグ本体31の後述する接続口部33内に配設されるインナチューブ50と、を備えて構成され、バッグ本体31は、窓W1,W2を覆うように膨張する遮蔽膨張部32と、遮蔽膨張部32に連通されて遮蔽膨張部32側にインフレーター20からの膨張用ガスを流入させる接続口部33と、を備えて構成されている。遮蔽膨張部32は、窓W1を覆う前側膨張部32a、窓W2を覆う後側膨張部32b、及び、前側膨張部32aと後側膨張部32bとをエアバッグ30の上縁30aで連通させる連通部32c、を備えて構成されている。接続口部33は、図2〜4に示すように、遮蔽膨張部32の連通部32cの前後方向の中央付近における上縁側に連通する膨張側筒部36と、膨張側筒部36の上端から後方に延びてインフレーター20の先端側20aを挿入させる開口側筒部34と、を備えて構成されている。開口側筒部34の後端には、インフレーター20を挿入させる挿入用開口35が開口されている。
また、エアバッグ30の上縁30a側や前縁30b側には、窓W1,W2の周縁にエアバッグ30を取り付ける複数(実施形態では5個)の取付部47が配設されている。各取付部47には、取付ボルト14を挿通させる取付孔47aが、形成され、既述したように、ボディ1側のインナパネル2に取り付けるための取付ブラケット13が固着されている。そして、各取付孔47aを挿通する取付ボルト14がインナパネル2の各ねじ孔に締結されることにより、各取付部47が、インナパネル2に固定される。
なお、実施形態の場合、エアバッグ30は、構成部品として、図6に示すように、バッグ本体31と、バッグ本体31の接続口部33内に配設されるインナチューブ50の内側パネル部51や外側パネル部70を構成する内側・外側シート55,74と、から構成されている。バッグ本体31は、接続口部33の外周壁33aを含めて、ポリアミド等の織糸を使用した袋織りにより形成されている。そのため、このエアバッグ30のバッグ本体31では、膨張用ガスを流入させる車内側壁部38と車外側壁部39とを相互に離隔させるように膨らむ構成としている。バッグ本体31における外周縁や連通部32cの下方には、車内側壁部38と車外側壁部39とを結合させたような閉じ部40が配設されている。
バッグ本体31の接続口部33内には、図2〜6に示すように、接続口部33の耐熱性を向上させるようにシート55,74を積層させて形成される積層部位としてのインナチューブ50が配設されている。インナチューブ50は、外周側の外側パネル部70と外側パネル部70の内周側に配置される内側パネル部51と、を備えて構成されている。シート55,74は、ポリアミドやポリエステル等の可撓性を有した織布から構成されている。
内側パネル部51は、図7に示すように、内側パネル部51を形成する内側シート55を、二つ折りし、重ねた周縁55a,55b相互を、縫合糸85を用いて、縫合して形成されている。内側パネル部51は、図2〜5,8に示すように、接続口部33におけるインフレーター20を挿入させる挿入用開口35側に近い開口側筒状部52と、折曲されて開口側筒状部52から延びて膨張部位としての遮蔽膨張部32側に延びる膨張側筒状部53と、を備えて構成されている。開口側筒状部52は、接続口部33の開口側筒部34内に配設され、膨張側筒状部53は、接続口部33の膨張側筒部36内に配設される。
そして、内側シート55を二つ折りする折目部位56を、開口側筒状部52の上縁52a側に配設させ、内側シート55を二つ折りして重ねた周縁55a,55b相互の内、折目56から延びる周縁55b相互の縫合部位66を、膨張側筒状部53の前縁53a側に配設させて構成されている。
この縫合部位66は、実施形態の場合、後述する外側シート74の元外側部79により、内側シート55の開口外側部58の外側面(外周側面,車外側面)58aに押し付けられて、接続口部33内に配設される(図4参照)。
なお、周縁55a相互の縫合部位64は、開口側筒状部52の下縁52b側から膨張側筒状部53の後縁53b側にかけて、配設されている。実施形態の場合、これらの下縁52bや後縁53bは、後述する外側シート74の周縁74a相互の縫合時の縫合部81にも共縫いされることとなる。
内側シート55は、図7に示すように、平らに展開した状態では、折目56を中心とした両側に、対称的に、開口側筒状部52を形成する開口内側部57と開口外側部58とを配設させるとともに、これらに連なって、膨張側筒状部53を形成する膨張内側部59と膨張外側部60とを配設させて構成されている。折目56の前端56a付近は、開口側筒状部52を構成する開口内側部57や開口外側部58のエリアとしているが、周縁(前縁)55b側の折目56から離れる下方側のエリアは、膨張側筒状部53を構成する膨張内側部59や膨張外側部60のエリアとしている。
また、内側シート55の開口内側部57と開口外側部58とには、挿入用開口35から突出して折り返され、接続口部33の開口側筒部34の外周壁33aに溶着される折返し部61が配設されている(図4、図10のB,C参照)。インナチューブ50は、折返し部61に溶着部62を設けることにより、袋織りされたエアバッグ30の接続口部33に取り付けられることとなる。これらの折返し部61は、インフレーター20を挿入用開口35に挿入させる際に、挿入用開口35を拡開させる際の把持部に使用したり、あるいは、接続口部33の外周壁33aと外側シート74との間や、内側シート55と外側シート74との間を塞いで、それらの間にインフレーター20の先端側20aが誤挿入されることを防止する。
外側パネル部70は、図7,8に示すように、外側パネル部70を形成する外側シート74を、内側パネル部51を包むように配置させ、かつ、内側シート55と縫合させて、配設されている。外側パネル部70は、図2〜5に示すように、内側パネル部51の開口側筒状部52の外周側を覆う先側筒状部71と、折曲されて先側筒状部71から延びて内側パネル部51の膨張側筒状部53の外周側を覆う元側筒状部72と、を備えて構成されている。先側筒状部71は、接続口部33の開口側筒部34の内周面に接するように配設され、元側筒状部72は、接続口部33の膨張側筒部36の内周面に接するように配設される。
そして、外側パネル部70も、外側シート74を二つ折りする折目部位75を、先側筒状部71の上縁71aに配設させ、外側シート74を二つ折りして重ねた周縁74a,74b相互の内、折目75から延びた周縁74b相互を縫合する縫合部位66を、元側筒状部72の前縁72aに配設させて構成されている。
なお、周縁74a相互の縫合部位81は、先側筒状部71の下縁71b側から元側筒状部72の後縁72b側にかけて、配設されている。
実施形態のエアバッグ30の製造工程を説明すれば、まず、図7のA,Bに示すように、折目56を付けて内側シート55を二つ折りし、開口外側部58と開口内側部57とを重ねて開口側筒状部52の外形形状を形成するとともに、膨張外側部60と膨張内側部59とを重ねて膨張側筒状部53の外形形状を形成して、重ねた周縁55a、すなわち、開口側筒状部52の下縁52bと膨張側筒状部53の後縁53bとを、縫合糸85により縫合して、縫合部64を形成する。
また、図7のA,Bに示すように、折目75を付けて外側シート74を二つ折りし、そして、図8のAに示すように、内側シート55を二つ折りした内側パネル部51の開口内側部57と膨張内側部59とを、外側シート74を二つ折りした外側パネル部70における先内側部76と元内側部78に接するようにして、外側パネル部70の上に内側パネル部51を載せ、内側パネル部51の膨張側筒状部53の前縁53aと外側パネル部70の元側筒状部72の前縁72aとを、縫合糸85を使用して、共縫いし、縫合部66を設ける。この時、縫合部66の前方側には、膨張側筒状部53の前縁53aと外側パネル部70の元側筒状部72の前縁72aとの縫代67,68が、鍔状に、前方に張り出している。なお、縫代67は、図9のAに示すように、内側シート55の膨張内側部59と膨張外側部60との周縁部位の二枚重ねとなっており、また、縫代68も、外側シート74の元内側部78と元外側部79との周縁部位の二枚重ねとなっている。
その後、図8のB,Cに示すように、外側シート74の元外側部79と先外側部77とを、縫合部66を回転時の中心として、反転させて、内側シート55の膨張外側部60と開口外側部58との外周側に配置させる。この時、図9のA〜Bに示すように、外側シート74の元外側部79が、縫代67,68も反転させつつ、縫代67を内側シート55の膨張外側部60の外側面60aに押し付ける状態となる。またこの時、内側シート55の折目56が外側シート74の反転した折目75に覆われるとともに、外側シート74の先外側部77が、内側シート55の開口外側部58の外側面58aに配置されて(図4参照)、外側パネル部70の外形形状が完成する状態となる。ついで、外側パネル部70の先側筒状部71の下縁71bと元側筒状部72の後縁72bとにおいて、外側シート74の周縁74a相互を、内側パネル部51の縁52b,53bと共縫いしつつ、縫合糸85を用いて縫合部81を設ければ、内側パネル部51と外側パネル部70とを形成できるとともに、両者を組み付けたインナチューブ50を形成することができる。
その後、図10のA,Bに示すように、バッグ本体31の接続口部33内に、挿入用開口35を経て、インナチューブ50を挿入し、折返し部61,61を折り返して、接続口部33の外周壁33aに、溶着部62を設けて溶着させれば、エアバッグ30を製造することができる。
エアバッグ30を製造した後には、下縁30c側を上縁30a側に接近させるようにエアバッグ30を折り畳んで、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないテープを巻き付けるとともに、取付部47に取付ブラケット13を取り付け、接続口部33の挿入用開口35側から、インフレーター20の先端側20aを挿入し、クランプ28を接続口部33の外周側からインフレーター20側に押圧するように締結して、インフレーター20を接続口部33に接続させれば、エアバッグ組付体を組み立てることができる。
そして、上記のように組み立てたエアバッグ組付体は、取付ブラケット13を組み付けた各取付部47を、ボディ1側のインナパネル2の対応する取付部位に配置させ、各取付孔47aに挿通させる等して、取付ボルト14をねじ孔に締結し、さらに、取付ブラケット24をボルト26止めし、インフレーター20をインナパネル2に固定して、ボディ1に取り付け、ついで、インフレーター20に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付け、さらに、中間ピラーガーニッシュ7やリヤピラーガーニッシュ8をボディ1に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Sを、車両Vに搭載することができる。
頭部保護エアバッグ装置Sの車両Vへの搭載後、インフレーター20が作動すれば、膨張用ガスGが、インフレーター20のガス吐出部22のガス吐出口22aから吐出されて、エアバッグ30の接続口部33内のインナチューブ50を経て、遮蔽膨張部32側へ流れれば、エアバッグ30は、エアバッグカバー11を押し開いて、図1の二点鎖線に示すように、窓W1,W2、中間ピラー部CP、及び、リヤピラー部RPの車内側を覆うように展開膨張することとなる。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sでは、エアバッグ30が、接続口部33の積層部位としてのインナチューブ50の構成として、内側パネル部51を構成する内側シート55が、図7〜9に示すように、二つ折りされて重ねた周縁55b相互を縫合されて、縫代67を生じさせていても、その縫代67が、内側パネル部51を覆う外側パネル部70の外側シート74により、縫合部位64近傍の内側シート55の外周面(外側面)60a(58a)側に倒れるように押し付けられて、鍔状に外方へ突出する状態でなくなることから、縫代67をコンパクトに構成できる。なお、縫代67の倒れるように内側シート55に押し付けられる状態は、外側シート74が縫代67を倒した状態で縫合部81を設けて内側シート55に縫合されて、パネル部位相互(元外側部79と膨張外側部60との相互)がずれないことから、維持される。
特に、この縫合部81は、縫代67を設けた縁(前縁)55bに対して、膨張用ガスの流路(各筒状部52,53,71,72)を間にした反対側の縁(後縁)55aに設けられており、縫代67を倒した状態のパネル部位(元外側部79)が緩み難く、好適に、縫代67を反転させるように押し倒した状態を維持できる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ30の接続口部33に配設されるパネル部(内側パネル部)51の縫代67のスペースを低減することができる。
なお、実施形態では、縫代67のスペースを低減することができることにより、袋織りで形成された接続口部33の内径寸法d0(図10のA参照)に制限があっても、インナチューブ50を通る膨張用ガスGの流量を大きく確保することができる。すなわち、インナチューブ50の正面視として、反転させる前の縫代67における内側パネル部51の内周面側からの張り出した突出寸法P0(図9のA参照)が、図9のCに示すように、膨張内側部59や元内側部78の重なる小さな厚さ寸法P1だけとなるように、変更される。そのため、縫代67の突出寸法P0を殆ど無くすことができることから、インナチューブ50を設ける接続口部33の内径寸法d0に制限があっても、図10に示すように、インナチューブ50の内周面の前縁50aを、接続口部33の内周面の前縁36aに接近して配設させることができ、接近させることができる分、インナチューブ50における膨張用ガスの流れる内側パネル部51の流路径を実質的に大きく確保することができることとなる。
また、実施形態では、外側パネル部70の外側シート74が、二つ折りした内側シート55の重ねた周縁55bの一方側の表面側(膨張内側部59側)に、外側シート74の二つ折りした周縁74b相互を重ねて、縫合部位66で、共縫いされるとともに、外側シート74における二つ折りして重ねた周縁55bの内側シート55から離隔した側、すなわち、元外側部79を、縫合部位66の縫代67,68を内側シート55の重ねた周縁55bの一方側の開口外側部58に重ねるように、反転させて、内側シート54に対して、縫合部位81により、縫合されている。
そのため、実施形態では、内側シート55と外側シート74とを共縫いして、縫合部位66から延びる外側シート74のシート部位(元外側部)79を、縫合部位66を回転中心として、反転させて、内側パネル部51の外周面側(外側面58a)に配置させるとともに、内側パネル部51の所定部位(縁52b,53b)に縫合すれば、縫代67,68をコンパクトにした内側パネル部51と外側パネル部70とからなる積層部位(インナチューブ)50を、容易に形成できる。
また、実施形態では、内側パネル部51が、接続口部33におけるインフレーター20を挿入させる挿入用開口35側に近い開口側筒状部52と、折曲されて開口側筒状部52から延びて膨張部位としての遮蔽膨張部32側に延びる膨張側筒状部53と、を備えて構成されるとともに、内側シート55を二つ折りする折目部位56を、開口側筒状部52の上縁52aに配設させ、内側シート55を二つ折りして周縁55b相互を縫合する縫合部位66を、膨張側筒状部53の前縁53aに配設させて構成されている。また、外側パネル部70が、内側パネル部51の開口側筒状部52を覆う先側筒状部71と、折曲されて先側筒状部71から延びて内側パネル部51の膨張側筒状部53を覆う元側筒状部72と、を備えて構成されるとともに、外側シート74を二つ折りする折目部位75を、先側筒状部71の上縁71aに配設させ、外側シート74を二つ折りして周縁74b相互を縫合する縫合部位66を、元側筒状部72の前縁72aに配設させて構成されている。
そのため、実施形態では、接続口部33の挿入用開口35側に近い内側パネル部51の開口側筒状部52と外側パネル部70の先側筒状部71が、内側シート55や外側シート74の縫合部位でなく、縫糸の通るような縫目の無い折目部位56,75を、配置させて構成できることから、耐熱性を有して構成されて、インフレーター20に近い膨張用ガスGの直噴エリア付近に配設されても、支障なく、膨張用ガスGを流すことができる。さらに、このような積層部位50では、開口側筒状部52や先側筒状部71から折曲させて膨張側筒状部53や元側筒状部72を配設させていることから、接続口部33の挿入用開口35側から曲げて膨張部位の遮蔽膨張部32側に向かって膨張用ガスGを排出する構成の開口側筒部34と膨張側筒部36とを有する接続口部33を、好適に形成できる。
また、実施形態では、インナチューブ50の外側パネル部70が、エアバッグ30のバッグ本体31における接続口部33の外周壁33aを構成する周壁部位(車内側壁部38や車外側壁部39)の内周側に配設されているが、外側パネル部が、エアバッグの接続口部の外周壁自体を構成するように配設されていてもよい。
すなわち、図11〜14に示すエアバッグ30Aに示すように、例えば、実施形態のインナチューブ50の外側パネル部70自体が、接続口部33Aの外周壁33aを形成してもよい。
なお、このエアバッグ30Aは、実施形態の遮蔽膨張部32の部位が、袋織りされた袋織り部43により形成されている。このエアバッグ30Aの構成部材は、図12に示すように、袋織り部43と、取付部47A(F,S,B)を形成する取付部用シート48(F,S,B)と、実施形態と同様な内側シート55、及び、外側シート74、を備えて構成されている。
袋織り部43は、膨張用ガスの流入時に、車内側壁部38と車外側壁部39とを離すように膨らむガス流入部44と、車内側壁部38と車外側壁部39とを結合させたように形成される閉じ部45と、を備えて構成されている。閉じ部45は、ガス流入部44の周縁に配置される周縁閉じ部45aと、周縁閉じ部45aから離れたガス流入部44の内部に、周縁閉じ部45aからガス流入部44内に進入するように配設される延設閉じ部45dと、を備えて構成されている。ガス流入部44は、遮蔽膨張部32の前側膨張部32a、後側膨張部32b、及び、連通部32cの各部位を構成している。また、袋織り部43は、ガス流入部44の上縁側に、周縁閉じ部45aを配設させていない開口部46を備えている。そして、開口部46の周縁に対し、接続口部33Aの外周壁33aを構成する外側シート74における元内側部78と元外側部79とが、縫合されて、接続口部33A自体の外周壁33aが形成されている。
このエアバッグ30Aは、図13のA,Bに示すように、袋織り部43の開口部46に、予め製造しておいたインナチューブ50の下縁50b側を、挿入する。なお、袋織り部43の周縁閉じ部45には、予め、取付部用シート48(F,S,B)から所定部位を折り曲げて形成した各取付部47A(F,S,B)を、取り付けておく。勿論、インナチューブ50を袋織り部45に取り付けた後に、取付部47は、周縁閉じ部45aに取り付けてもよい。
ついで、図13のB、図14のAに示すように、外側パネル部70の元内側部78を、縫合部86Aを設けて、袋織り部43の車内側壁部38に対して縫合し、元外側部79を、縫合部86Bを設けて、車外側壁部39に対して縫合するとともに、折返し部61を折り返して外側パネル部70の先側筒状部71に溶着する。ついで、図14のB,Cに示すように、袋織り部43の開口部46を閉じるように、縫合部87,88を設ける。なお、縫合部87は、周縁閉じ部45aの上縁側における開口部46の前側の上前閉じ部45bから後方側に延設されて、インナチューブ50の前縁側に到達するように設けられるものであり、縫合部88は、周縁閉じ部45aの上縁側における開口部46の後側の上後閉じ部45cから前方側に延設され、インナチューブ50の後縁に到達するように設けられるものである。
上記のように、開口部46の周縁にインナチューブ50を縫合して、開口部46を閉じれば、エアバッグ30Aを製造することができる。
このエアバッグ30Aでは、図14のCに示すように、接続口部33Aの前縁において、二点鎖線に示すように、縫代67,68が前方側に鍔状に張り出さないことから、エアバッグ30Aの搭載する接続口部33Aの周縁のスペースとして、縫代67,68の分を考慮しなくともよく、接続口部33Aの収納スペースを低減することに寄与できる。
また、実施形態では、内側シートの縫代を内側シートの外周面側(外側面)に押し付けるように反転させる際、その縫合部位に外側シートも共縫いして、外側シートの縫代も反転させる構成としたが、外側シートにより、内側パネル部の縫代だけを反転させる構成としてもよい。
例えば、図15〜20に示すエアバッグ30Bのように構成してもよい。このエアバッグ30Bでは、袋織りのバッグ本体31Bの接続口部33B内に、インナチューブ50Bを配設させて構成されている。
インナチューブ50Bは、接続口部33Bからバッグ本体31Bの遮蔽膨張部32の連通部32c内に進入するように配設され、外周側の外側パネル部70Bと、外側パネル部70Bの内周側に配設される内側パネル部51Bと、を備えて構成されている。
内側パネル部51Bは、接続口部33Bの挿入用開口35側の開口側筒状部52Bと、遮蔽膨張部32側に配置される膨張側筒状部53Bと、を備えて構成されている。膨張側筒状部53Bは、前後両側に膨張用ガスを流出可能な流出口54F,54Bを開口させている。
内側パネル部51Bを形成する内側シート55Bは、図18のA,Bに示すように、膨張側筒状部53Bの下縁53c側に折目56Bを設けて二つ折りして、重ねた前縁55c側を縫合するとともに、図20のA,Bに示すように、重ねた後縁55d側(詳しくは、開口側筒状部52Bの後縁側とそれに連なる膨張側筒状部53Bの上縁側)を縫合する構成としている。後縁55d側の縫合は、外側パネル部70Bと共縫いされることとなる。
そして、このエアバッグ30Bでは、前縁55c側の縫合部位65の縫代67を外側パネル部70Aを利用して、反転させてコンパクトにするものである。
外側パネル部70Bは、図16,17,20に示すように、内側パネル部51Bの開口側筒状部52Bを覆う先側筒状部71Bと、内側パネル部51Bの膨張側筒状部53Bを覆うように、前後方向に延びたパイプ状として、前後両側に開口73(F,B)を配設させている。
外側パネル部70Bを形成する外側シート74Bは、図19のA,B、図20のA,Bに示すように、先側筒状部71Bの前縁71c側に折目75Bを付けて二つ折りして、重ねた周縁の下縁74cや後縁74d側を縫合する構成としている。なお、後縁74d側は、詳しくは、先側筒状部71Bの後縁側とそれに連なる元側筒状部72Bの上縁側である。そして、折目75B付近が、内側パネル部51Bの縫代67を開口外側部58Bの外側面58aに押し付けて、後縁74d側を、内側パネル部51B側の後縁55d側に共縫いする縫合部位81Bを設けて、外側パネル部70Bを内側パネル部51Bに縫合させている。
なお、この外側シート74Bでは、重ねた下縁74c相互も、内側シート55Bに縫合されることなく、縫合部83により、縫合されている。
また、シート55B,74Bにおいて、実施形態のシート55,74と同様の構成部位には、符号の後にBを付けて、説明を省略する。
このインナチューブ50Bの製造は、図18のA,Bに示すように、内側シート55Bを折目56Bを付けて二つ折りし、重ねた前縁55c側を、縫合糸85による縫合部位65を設けて縫合し、内側パネル部51Bの外形形状を形成する。そして、この内側パネル部51Bを、縫合部位65の縫代67を折り返した状態で、図19のA,Bに示すように、平らに展開した外側シート74Bの先外側部77Bや元外側部79Bに載せる。ついで、図20のA,Bに示すように、折目75Bを付けて外側シート74Bを二つ折りし、重ねた周縁の下縁74c側相互を縫合し、さらに、後縁74d側を、内側パネル部51Bと共縫いしつつ、縫合部位81Bを設けて縫合すれば、インナチューブ50Bを製造することができる。
その後、バッグ本体31Bの接続口部33B内に、挿入用開口35を経て、インナチューブ50Bを挿入し、折返し部61B,61Bを折り返して、接続口部33Bの外周壁33aに、溶着部62を設けて溶着させれば、エアバッグ30Bを製造することができる。
このエアバッグ30Bでも、縫合部位81Bで内側パネル部51Bに縫合される外側パネル部70Bにより、縫代67が、開口外側部58Bの外側面58a側に倒れるように押えられて(図17のA,B参照)、張り出すことなくコンパクトに形成されており、実施形態と同様に、袋織りで形成された接続口部33Bの内径寸法に制限があっても、膨張用ガスのインナチューブ50Bを通る実質的な内径寸法を大きくできて、膨張用ガスの流量を大きく確保することができる。
なお、実施形態では、インナチューブ50として、内側パネル部51と外側パネル部70との二層構造としたが、内側パネル部51の内周側に、さらに、補強用のパネル部を設けてもよく、その場合、内側パネル部51が二枚重ねとなった状態となり、縫代67がさらに厚く形成されることとなるが、外側パネル部70により、厚い縫代67の部位を反転させて、コンパクトに構成することができる。
また、実施形態では、頭部保護エアバッグ装置Sを例示したが、エアバッグが、遮蔽膨張部等の膨張部位から接続口部が突出される構成として、接続口部に縫合する積層部位が配設されて、縫代をコンパクトするメリットのある構成であれば、本発明を実施することができ、例えば、カーテンエアバッグでなくとも、歩行者保護エアバッグ等に本発明を適用してもよい。
20…インフレーター、30,30A,30B…(カーテン)エアバッグ、32…(膨張部位)遮蔽膨張部、33,33A,33B…接続口部、33a…外周壁、50,50B…(積層部位)インナチューブ、51,51B…内側パネル部、52,52B…開口側筒状部、53,53B…膨張側筒状部、55,55B…内側シート、55b,55c…周縁、56,56B…折目、57,57B…開口内側部、58,58B…開口外側部、58a…(車外側面)外側面、59,59B…膨張内側部、60,60B…膨張外側部、65…縫合部位・縫合部、66…(共縫い)縫合部位・縫合部、67…(内側シート)縫代、68…(外側シート)縫代、70,70B…外側パネル部、71,71B…先側筒状部、72,72B…元側筒状部、74,74B…外側シート、74b…(前縫合部位)周縁、74d…(後縁)周縁、75,75B…折目、76,76B…先内側部、77,77B…先外側部、78,78B…元内側部、79,79B…(シート部位)元外側部、81,81B…(外側シートの内側シートへの)縫合部位・縫合部、85…縫合糸、G…膨張用ガス、S…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (5)

  1. 膨張用ガスにより膨張するエアバッグと、膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備えて構成されるとともに、
    前記エアバッグが、膨張用ガスを流入させて膨らむ膨張部位と、前記インフレーターを挿入させて前記インフレーターと接続されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記膨張部位に流出させる接続口部と、を備えて構成され、
    前記接続口部に、
    外側パネル部と、該外側パネル部の内周側に配置される内側パネル部と、を備えて構成されて、膨張用ガスを前記膨張部位側へ供給可能な筒状の積層部位が、
    配設される構成としたエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグにおける前記内側パネル部が、該内側パネル部を形成する内側シートを、二つ折りし、重ねた周縁相互を縫合して形成され、
    前記外側パネル部が、該外側パネル部を形成する外側シートを、前記内側パネル部を包むように配置させ、かつ、前記内側シートと縫合させて、配設される構成とするとともに、
    前記外側パネル部の前記外側シートが、
    二つ折りした前記内側シートの重ねた周縁相互の縫合部位の縫代を、前記縫合部位を間にした前記内側シートの重ねた周縁の一方側に、重ねるように押し付けた状態として、前記内側シートと縫合されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグの前記外側シートが、
    二つ折りした前記内側シートの重ねた周縁の一方側の表面側に、前記外側シートの二つ折りした周縁相互を重ねて、前記縫合部位で、共縫いされるとともに、
    前記外側シートにおける二つ折りして重ねた周縁の前記内側シートから離隔した側を、前記縫合部位の縫代を前記内側シートの重ねた周縁の一方側に重ねるように、反転させて、前記内側シートと縫合されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグの前記内側パネル部が、
    前記接続口部における前記インフレーターを挿入させる挿入用開口側に近い開口側筒状部と、
    折曲されて前記開口側筒状部から延びて前記膨張部位側に延びる膨張側筒状部と、
    を備えて構成されるとともに、
    前記内側シートを二つ折りする折目部位を、前記開口側筒状部に配設させ、前記内側シートを二つ折りして周縁相互を縫合する縫合部位を、前記膨張側筒状部に配設させて構成され、
    前記外側パネル部が、
    前記内側パネル部の前記開口側筒状部を覆う先側筒状部と、
    折曲されて前記先側筒状部から延びて前記内側パネル部の前記膨張側筒状部を覆う元側筒状部と、
    を備えて構成されるとともに、
    前記外側シートを二つ折りする折目部位を、前記先側筒状部に配設させ、前記外側シートを二つ折りして周縁相互を縫合する縫合部位を、前記元側筒状部に配設させて構成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグの前記外側パネル部が、前記エアバッグにおける前記接続口部の外周壁を構成する周壁部位の内周側に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記エアバッグの前記外側パネル部が、前記エアバッグにおける前記接続口部の外周壁を構成するように配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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