JP5520749B2 - カーテンエアバッグ - Google Patents

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Description

本発明は、ダクトとチャンバを設けたクッション部とこれを膨張展開させるインフレータとを備えたカーテンエアバッグに関する。
近年、車両には高い安全性が求められている。この傾向は世界各国に共通していて、現在では世界各国でエアバッグが車両の安全装置としてほぼ標準装備されている。そして、車両開発に関係する事業者ではさらなる安全性向上が重要な開発テーマとして掲げられていて、これに伴って日々新たなエアバッグが開発されている。
エアバッグは運転席のハンドルや助手席のインパネから膨張展開するものはもちろんのこと、側突の際の衝撃を緩和するためのサイドエアバッグ、乗員が窓に衝突したり車外に放出されたりすることを防止するためのカーテンエアバッグ、インパネ下部から膨張展開するニーエアバッグなど、様々なものが提供されている。
上記のようなエアバッグの中で、カーテンエアバッグは、ルーフライニングの中に巻回または折りたたまれて収納されていて、車両の側面の窓を覆うように上方から下方に向かって膨張展開する。このようにカーテンエアバッグは、他のエアバッグに比べても保護すべき面積が広く、かつ収納スペースが限られている。そこでカーテンエアバッグのクッション部では、車両前後方向(長尺方向)に連通するダクトと、このダクトにそれぞれ連通する複数のチャンバ(室)に分けた構成が主流である。これにより、まずダクトによって車両前後方向にガスを導き、次に各チャンバにガスを導いて、全体的に膨張展開させている。
一方、インフレータは金属製の円筒状の外殻を有し、通常は側面にガス噴出口が設けられている。インフレータは、当然にガス噴出口がクッション部内に配置されるようにクッション部に取り付けられるが、電装系と接続する必要から一端がクッション部から露出している。上記したようにカーテンエアバッグは細長いスペースであるルーフライニングの中に収納されるため、ダクトの方向とインフレータの軸方向が一致し、したがってガス噴出口の方向とダクトの方向は直交する。これでは噴出されたガスがダクト内に円滑に進行することが困難なため、クッション部内にインフレータから噴出したガスをダクトに向かって導くガイド(インナーバッグ)を設ける場合がある。
特許文献1には、エアバッグのガス導入路に、基布を折り重ねなどして筒状に形成した導管部(インナーバッグに相当する)が説明されている。特許文献1では、この導管部はエアバッグ本体とは別体となっていて、外周縫製部に共縫いなどして位置決めされている(特許文献1の段落0026、図2参照)。特許文献1にはこれ以上の説明はないが、このようなガスを導くためのガイドを設けることにより、インフレータから噴出したガスをダクトに向かって円滑に導くことができる。
なお、特許文献1ではエアバッグとインナーバッグとを外周縫製によって接合している。接合するための他の手段としては、エアバッグに設けた筒状のガス導入路に、インナーバッグとインフレータを挿入し、環状のリングでかしめて共締めする構成もよく採用される。
特開2006−123700号公報
インフレータを接続する部分はほぼ筒状とする必要があるため、クッション部から筒状の突出部を設ける必要がある。ここで、上記の特許文献1ではエアバッグ(クッション部)の端部にインフレータを接続しているが、近年ではガスの円滑な進行を考慮して、エアバッグのほぼ中央にインフレータを接続する場合が多い。これに伴い、エアバッグのほぼ中央に、突出部を設ける必要がある。
クッション部は大きな基布から切り出した2枚の基布を縫い合わせることによって製作する。このとき、上記のように突出部が存在するとネスティング(母材における部材のレイアウト)の効率が悪く、取れる部品が少なくなり、生産効率が低下する(歩留まりが悪くなる)という問題がある。
またクッション部はOPW(One-Piece Woven)を用いて紡織により袋状に形成する場合もある。しかしこの場合にも上記のような突出部があると、他のクッション部との組み合わせが悪化するために歩留まりが悪化し、無駄なスペースが生まれるため生産効率が向上しにくい原因となっている。
一方、クッション部内にインナーバッグを取り付けると、確かにガスをダクトに導くことはできる。しかしインナーバッグはクッション部内で固定されていないことから、ガスが通過する勢いによってインナーバッグが暴れてしまい、安定したガスの供給を却って妨げてしまうおそれもあった。
そこで本発明は、クッション部の基布にインフレータを接続するための突出部を設けることを回避して生産効率を向上させると共に、インナーバッグの暴れを抑えて安定したガスの供給を図ることが可能なカーテンエアバッグを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、インフレータと、インフレータから噴出するガスをダクトを介して複数のチャンバに供給することにより車室側面に沿って膨張展開するクッション部とを備えたカーテンエアバッグにおいて、インフレータが噴出したガスをダクトに導くインナーバッグをさらに備え、インナーバッグは、インフレータが挿入され、かつインフレータのガス噴出口から出たガスを導くほぼ筒状の第1ガス導入部と、第1ガス導入部を通ってきたガスをダクトに導く両端が開口したほぼ筒状の第2ガス導入部を有し、クッション部のダクトには開口部が設けられていて、インナーバッグは開口部に差し込んで取り付けられていて、第1ガス導入部の主要部は開口部の外側に配置され、第2ガス導入部の主要部は開口部の内側に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、クッション部に設けられた開口部からインナーバッグの第1ガス導入部が突出し、これにインフレータを取り付けることができる。したがってクッション部の基布には突出部がないため、ネスティングの効率が向上し、歩留まりが改善して、生産効率が向上する。またインナーバッグの第2ガス導入部が開口部の位置でクッション部本体に縫製されていることから、インナーバッグの取り付け位置から第2ガス導入部の自由端までの長さが短くなる。これによりインナーバッグの暴れを抑制することができ、安定してガスを供給することができる。
インナーバッグの側面であって、第1ガス導入部と第2ガス導入部のほぼ中間部分に、ダクトの長手方向とほぼ平行にインナーバッグから突出するリブ状の縫い代を設け、縫い代とクッション部を縫製することによって、インナーバッグをクッション部に接合することが好ましい。
上記のような取り付け構造とすることにより、先にインナーバッグを部品として製作してから、袋状のクッション部に接合させることができる。また、縫い代はインナーバッグの側面を折り返して形成することにより容易に設けることができ、かつ丈夫な構造とすることができる。
縫い代は、第2ガス導入部の側面に設けられていることが好ましい。これにより縫製位置から第2ガス導入部の反対側(自由端)までの長さを抑えることができ、インナーバッグの暴れを最も効果的に抑制することができる。
縫い代は、インナーバッグの両側の側面に一対設けられることが好ましい。これにより、インナーバッグの両側を頑丈にクッション部に接合することができる。
一対の縫い代は、インナーバッグの側面方向に投影した場合に、少なくとも一部が重なることが好ましい。さらには、一対の縫い代は、インナーバッグの側面方向に投影した場合にほぼ重なることが好ましい。これにより、噴出するガスによって膨張する方向に力がかかっても、確実に力を受けることができ、頑丈な構造とすることができる。
クッション部の開口部近傍に、インナーバッグの縫い代と対応するタブ状の被縫製部を設けてもよい。これにより縫製する際に被縫製部を縫い代に合わせて折り曲げることができ、作業が簡略となるため、生産効率の向上を図ることができる。
開口部は、クッション部においてダクトおよびチャンバを設けるための外周縫製の一部に縫製しない部分を設けることにより形成されていて、インナーバッグの第1ガス導入部と第2ガス導入部を区分する縫製は、クッション部においてダクトおよびチャンバを設けるための外周縫製の一部として為されてもよい。これにより縫製作業が簡略になると共に、インナーバッグ近傍の剛性が高くなって巻回ないし折り畳みをしにくくなることを防止することができる。
開口部は、クッション部を構成する2枚の基布の一方のダクトの位置にスリットを形成することにより設けられていてもよい。このような場合においても、上記のインナーバッグを好適に取り付けることができ、本発明の利益を得ることができる。
本発明によれば、クッション部の基布にインフレータを接続するための突出部を設けることを回避して生産効率を向上させると共に、インナーバッグの暴れを抑えて安定したガスの供給を図ることが可能なカーテンエアバッグを提供することができる。
第1実施形態にかかるカーテンエアバッグを例示する図である。 図1のインナーバッグを例示する図である。 図1のインナーバッグをクッション部に取り付ける手順を説明する図である。 図1のインナーバッグがクッション部に取り付けられた状態を例示する図である。 第2実施形態にかかるカーテンエアバッグを例示する図である。 図5のインナーバッグをクッション部に取り付ける手順を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態にかかるカーテンエアバッグを例示する図である。カーテンエアバッグ100は、インフレータ108と、クッション部110とから構成される。クッション部110は、インフレータ108から噴出するガスを導くダクト112と、ダクト112に接続されてガスを供給される複数のチャンバ114を設けている。クッション部110は、インフレータ108からガスが噴出することによって車室側面に沿って膨張展開し、車両の衝突時や横転時に乗員を保護することを目的としている。
本実施形態においてクッション部110は、2枚の基布を縫製によって接合して構成したものとする。外周およびダクト112とチャンバ114の境界、チャンバ114同士の境界は縫製されている。
クッション部110は、インフレータ108が噴出したガスをダクト112に導くインナーバッグ120をさらに備えている。図2は図1のインナーバッグ120を例示する図である。インナーバッグ120は可撓性を有する材料で形成されていて、一例としてクッション部110と同じ基布を用いて形成することができる。
インナーバッグ120は、インフレータ108が挿入され、かつインフレータ108のガス噴出口から出たガスを導くほぼ筒状の第1ガス導入部122と、第1ガス導入部122を通ってきたガスをダクト112に導く両端が開口したほぼ筒状の第2ガス導入部124を有している。なお第1ガス導入部122が筒状になるのは、後述するようにインナーバッグ120がクッション部110に取り付けられた後である。第2ガス導入部124はダクト112内に、かつダクト112とほぼ平行に配置される。第1ガス導入部122は第2ガス導入部124に対して斜めに配置されていて、インフレータ108からの噴出ガスを円滑に第2ガス導入部124に導くように構成されている。
インナーバッグ120の側面であって、第1ガス導入部122と第2ガス導入部124のほぼ中間部分に、ダクト112の長手方向とほぼ平行にインナーバッグ120から突出するリブ状の縫い代128、129が設けられている。縫い代128、129は、インナーバッグ120の本体を折り畳み、縫製して固定することによって形成されている。この縫い代128、129とクッション部110を縫製することによって、インナーバッグ120をクッション部110に接合する。
上記のような取り付け構造とすることにより、先にインナーバッグ120を部品として製作してから、袋状のクッション部110に接合させることができる。また、縫い代128、129はインナーバッグ120の側面を折り返して形成することにより容易に設けることができ、かつ丈夫な構造とすることができる。
一方、クッション部110のダクト112には、開口部116が設けられている。開口部116は、クッション部110においてダクト112およびチャンバ114を設けるための外周縫製130の一部に縫製しない部分を設けることにより形成されている。また開口部116の近傍には、インナーバッグ120の縫い代128、129と対応する形状のタブ状の被縫製部118、119を設けている。
図3は図1のインナーバッグ120をクッション部110に取り付ける手順を説明する図である。まず図2に示した構造(形状)のインナーバッグ120を予め作成しておき、クッション部110も開口部116を残して外周縫製130を済ませておく。そして図3(a)に例示するように、インナーバッグ120を開口部116に差し込む。このとき、第1ガス導入部122の主要部(大部分)は開口部116の外側に配置され、第2ガス導入部124の主要部は開口部116の内側に配置される。
次に図3(b)に例示するように、インナーバッグ120の縫い代128、129と開口部116の被縫製部118、119とを縫製する。これらを縫製する際には、インナーバッグから突出した第1ガス導入部122をクッション部110側に折り畳むことにより、縫い代128と被縫製部118、または縫い代129と被縫製部119のみを縫製することができる。ここで、被縫製部118、119がクッション部110の本体からタブ状に突出していることにより、縫製する際に容易に被縫製部118、119を縫い代128、129に合わせて折り曲げることができ、作業が簡略となるため、生産効率の向上を図ることができる。
そして図3(c)に例示するように、一方側の縫い代128と被縫製部118を上側に折り畳み、他方側の縫い代129と被縫製部119を下側に折り畳む。いずれを上側または下側にするかは、逆の位置関係にしてもよい。このように反対側の縫い代128、129を逆方向に折り畳むのは、次の工程の縫製を考慮して、布の枚数が増えて縫いにくくなってしまうことを防ぐためである。
この状態で図3(d)に例示するように、第1ガス導入部122の先端部を縫製132で封止すると共に、インナーバッグの第1ガス導入部と第2ガス導入部を区分する縫製134を行う。これにより第1ガス導入部122および第2ガス導入部124はそれぞれ筒状となる。
図4は、図1のクッション部110に取り付けられたインナーバッグ120を例示する図である。筒状に形成された第1ガス導入部122の先端にはインフレータ108が挿入され、環状のリングでかしめて固定される。このとき、インフレータ108の側面に設けられているガス噴出口108aが、リング136よりも内側に入るように配置される。
上記説明したように、本実施形態にかかる構成によれば、クッション部110に設けられた開口部116からインナーバッグ120の第1ガス導入部122が突出し、これにインフレータ108を取り付けることができる。したがってクッション部110の基布には突出部がないため、ネスティングの効率が向上し、歩留まりが改善して、生産効率が向上する。
また、インナーバッグ120の第2ガス導入部124が開口部116の位置でクッション部110の本体に縫製されていることから、縫製位置から第2ガス導入部124の反対側(自由端)までの長さが短くなる。これによりインナーバッグ120の暴れを抑制することができ、安定してガスを供給することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかるカーテンエアバッグ100によれば、クッション部110の基布にインフレータ108を接続するための突出部を設けることを回避して生産効率を向上させると共に、インナーバッグ120の暴れを抑えて安定したガスの供給を図ることができる。
また、縫い代128、129は、第1ガス導入部122の側面に設けることも考えられる。しかし、上記のように第2ガス導入部124の側面(さらにいえば、第2ガス導入部124と第1ガス導入部122の境界上)に設けられていることが好ましい。これにより縫製位置から第2ガス導入部124の反対側(自由端)までの長さを最小限にすることができ、インナーバッグの暴れを最も効果的に抑制することができる。
縫い代128、129は、インナーバッグ120の側面の片側のみに設けてもよいが、両側の側面に一対設けられることが好ましい。これにより、インナーバッグ120の両側を頑丈にクッション部110に接合することができる。
特に、図2に示したインナーバッグ120では左右対称形となっている。換言すれば、一対の縫い代128、129は、インナーバッグ120の側面方向に投影した場合にほぼ重なっている。これにより、噴出するガスによって膨張する方向に力がかかっても、確実に力を受けることができ、頑丈な構造とすることができる。ただし必ずしも左右対称形でなくてもよく、一対の縫い代128、129をインナーバッグ120の側面方向に投影した場合に、少なくとも一部が重なっていればよい。これにより、ガスが噴出する際に必要な強度を得ることができる。
また、図3の説明において、クッション部110に予め外周縫製130を行って、開口部116を形成しておくように説明した。しかし、まずクッション部110の2枚の基布に先にインナーバッグ120を取り付けて、第1ガス導入部122の先端の縫製132と、第1ガス導入部と第2ガス導入部を区分する縫製134を、外周縫製130の一部として為してもよい。これにより縫製作業が簡略になると共に、インナーバッグ120近傍の巻回ないし折り畳みをしにくくなることを防止することができる。
また、上記説明ではクッション部110を2枚の基布を縫製によって接合して構成したものと説明した。しかし、クッション部110をOPWを用いて紡織により袋状に形成した場合であっても、上記と全く同様に、開口部116を設けてインナーバッグ120を取り付けることができる。そしてこの場合にも、従来のような突出部がないことにより、他のクッション部と組み合わせやすくなるため歩留まりが向上し、無駄なスペースが削減できるためより多くのクッション部を取ることができ、生産効率を向上させることができる。
[第2実施形態]
図5は第2実施形態にかかるカーテンエアバッグを例示する図である。本実施形態においてエアバッグ140には、エアバッグ140を構成する2枚の基布の一方のダクト112の位置にスリットを形成することにより開口部142が設けられている。このような場合においても、インナーバッグを好適に取り付けることができ、第1実施形態と同様の利益を得ることができる。
図5に例示するインナーバッグ150は、上記第1実施形態で説明したインナーバッグ120とほぼ同じ形状であって、第1ガス導入部152、第2ガス導入部154、および縫い代158、159を備えている。ただし、図1等に例示した第1実施形態のインナーバッグ120と異なる点として、第2ガス導入部154のダクト方向の長さが縫い代158、159よりも若干短い。またインナーバッグ150では、エアバッグ140に取り付ける前に、あらかじめ第1ガス導入部152の先端の縫製132と、第1ガス導入部と第2ガス導入部を区分する縫製134を為しておく。
図6は図5のインナーバッグ150をエアバッグ140に取り付ける手順を説明する図である。まず、エアバッグ140を構成する2枚の基布は、まだ外周縫製130によって接合されていないものとする。そして図6(a)に例示するように、開口部142が設けられている側の1枚の基布140aに対し、開口部142にインナーバッグ150の第2ガス導入部154を挿入する。縫い代158、159は開口部142の縁に沿った状態になる。
そして図6(b)に例示するように、第1ガス導入部152および第2ガス導入部154を同じ方向(下方)に折り畳み、一方の縫い代159のみが基布140aと重なった状態でこれを縫製する。
次に図6(c)に例示するように、第1ガス導入部152および第2ガス導入部154を両方とも反対側(上方)に折り返し、他方の縫い代158のみが基布140aと重なった状態でこれを縫製する。このとき、縫い代158のみを縫製するのではなく、インナーバッグ150の前後の端部(すなわち開口部142の両端)も縫製する。一例として、図6(c)に例示するように、コの字型に縫製する。これにより第1ガス導入部152から外部へのガスの漏れを封止することができる。このとき、第2ガス導入部154のダクト方向の長さが縫い代158、159よりも若干短いことにより、第2ガス導入部154の両端の開口が縫製により塞がれてしまうことはない。
インナーバッグ150を基布140aに取り付けたら、図6(d)に例示するように、開口部142が設けられていない基布140bを外周縫製130によって接合し、ダクト112およびチャンバ114を形成する。
上記説明した構造および手順によれば、エアバッグの端部(縁部)ではなく、エアバッグの側面にインフレータ108を接続する構造においても、インナーバッグ150を取り付けることが可能である。なお、エアバッグの側面にインフレータ108を接続すると、インフレータ108より上方に膨張する部分を作ることができるため、展開時の挙動に自由度を増すことができる。したがって、このようなエアバッグ140に対しても本発明を適用することにより、さらに性能の高いカーテンエアバッグを提供することが可能となる。
なお、上記実施形態において、インナーバッグ120の第1ガス導入部122は第2ガス導入部124に対して斜めに配置されていると説明した。しかし本発明はこれに限定するものではなく、第1ガス導入部122と第2ガス導入部124がほぼ平行に配置されていてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、ダクトとチャンバを設けたクッション部とこれを膨張展開させるインフレータとを備えたカーテンエアバッグとして利用することができる。
100…カーテンエアバッグ、108…インフレータ、108a…ガス噴出口、110…クッション部、112…ダクト、114…チャンバ、116…開口部、118…被縫製部、119…被縫製部、120…インナーバッグ、122…第1ガス導入部、124…第2ガス導入部、128…縫い代、129…縫い代、130…外周縫製、132…縫製、134…縫製、140…エアバッグ、140a…基布、140b…基布、142…開口部、150…インナーバッグ、152…第1ガス導入部、154…第2ガス導入部、158…縫い代、159…縫い代

Claims (8)

  1. インフレータと、該インフレータから噴出するガスをダクトを介して複数のチャンバに供給することにより車室側面に沿って膨張展開するクッション部とを備えたカーテンエアバッグにおいて、
    前記インフレータが噴出したガスを前記ダクトに導くインナーバッグをさらに備え、
    前記インナーバッグは、前記インフレータが挿入され、かつ該インフレータのガス噴出口から出たガスを導くほぼ筒状の第1ガス導入部と、該第1ガス導入部を通ってきたガスを前記ダクトに導く両端が開口したほぼ筒状の第2ガス導入部とを有し、
    前記クッション部のダクトには開口部が設けられていて、
    前記インナーバッグは前記開口部に差し込んで取り付けられていて、前記第1ガス導入部の主要部は前記開口部の外側に配置され、前記第2ガス導入部の主要部は前記開口部の内側に配置され
    前記インナーバッグの側面であって、前記第1ガス導入部と前記第2ガス導入部のほぼ中間部分に、前記ダクトの長手方向とほぼ平行に該インナーバッグから突出するリブ状の縫い代を設け、
    前記縫い代と前記クッション部を縫製することによって、前記インナーバッグを前記クッション部に接合していることを特徴とするカーテンエアバッグ。
  2. 前記縫い代は、前記第2ガス導入部の側面に設けられていることを特徴とする請求項に記載のカーテンエアバッグ。
  3. 前記縫い代は、前記インナーバッグの両側の側面に一対設けられることを特徴とする請求項または請求項に記載のカーテンエアバッグ。
  4. 前記一対の縫い代は、前記インナーバッグの側面方向に投影した場合に、少なくとも一部が重なることを特徴とする請求項に記載のカーテンエアバッグ。
  5. 前記一対の縫い代は、前記インナーバッグの側面方向に投影した場合にほぼ重なることを特徴とする請求項に記載のカーテンエアバッグ。
  6. 前記クッション部の開口部近傍に、前記インナーバッグの縫い代と対応するタブ状の被縫製部を設けたことを特徴とする請求項2から請求項のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ。
  7. 前記開口部は、前記クッション部においてダクトおよびチャンバを設けるための外周縫製の一部に縫製しない部分を設けることにより形成されていて、
    前記インナーバッグの第1ガス導入部と第2ガス導入部を区分する縫製は、前記クッション部においてダクトおよびチャンバを設けるための外周縫製の一部として為されることを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ。
  8. 前記開口部は、前記クッション部を構成する2枚の基布のうち、一方の基布のダクトの位置にスリットを形成することにより設けられていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ。
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