JP6732514B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの電子写真プロセスを利用した画像形成装置に関する。
画像形成装置として、像担持体としての感光ドラムに形成したトナー像を中間転写体としての中間転写ベルトに一次転写してから、記録材に二次転写する構成が従来から知られている。この中間転写ベルトとして、樹脂材料に導電剤を添加して所望の電気抵抗値に調整したものが提案されている(特許文献1、2)。
一方、画像形成装置として、複数の感光ドラムを中間転写ベルトの回転方向に並べて配置した、所謂タンデム型中間転写方式の構成が従来から知られている。また、このような構成で、全ての感光ドラムを中間転写ベルトに当接させて画像形成を行うフルカラーモードと、1個の感光ドラムを中間転写ベルトに当接させて画像形成を行う単色モードとを実行可能な構成も、従来から知られている。
ここで、単色モードでは、フルカラーモードに比べて中間転写ベルトに当接する感光ドラムの数が少ないので、中間転写ベルトの拘束力が弱く、画像不良を生ずる可能性がある。このため、単色モードであっても、トナー像を形成しない感光ドラムも中間転写ベルトに当接させ、且つ、該感光ドラムと中間転写ベルトとの一次転写部に一次転写バイアスを印加する構成が提案されている(特許文献3)。
特開2009−192901号公報 特開2007−316622号公報 特開2013−109378号公報
中間転写ベルトの抵抗率は、一般的に高いほうが好ましい。しかしながら、中間転写ベルトの抵抗率が高いと、中間転写ベルトから記録材にトナー像を転写する二次転写部で二次転写バイアスを受けた後、中間転写ベルトの表面電荷が減衰しにくくなる。中間転写ベルト上の電荷が十分に減衰しないまま次回の一次転写動作が行われると、感光ドラムと中間転写ベルトが接する前に感光ドラム上のトナー像が、中間転写ベルト上の残留電荷の影響を受ける。そして、トナー像の一部が中間転写ベルト上に転写する際に飛びちり、それが画像ムラとなって、画像不良(所謂ゴースト)が生じる可能性がある。
ここで、例えば、最上流の感光ドラムでイエローのトナー像を形成する構成でフルカラーモードを実行した場合、イエローは飛びちりによるゴーストが目立たない。また、イエローの感光ドラムと中間転写ベルトとの一次転写部で一次転写バイアスが印加されることで中間転写ベルト上の残留電荷が緩和されるため、イエローの感光ドラム以降の一次転写部では飛びちりが生じにくい。
これに対して、単色モードで画像形成を行った場合、上流の一次転写部で一次転写バイアスが印加されなければ、残留電荷が緩和されないため飛びちりが生じ易い。特に、ブラックの単色モードでは、飛びちりによるゴーストが目立ってしまう。
なお、特許文献3では、単色モードでもトナー像を形成する感光ドラムの上流側で、トナー像を形成しない感光ドラムと中間転写ベルトとの一次転写部で一次転写バイアスを印加している。このため、単色モードであっても飛びちりによるゴーストは生じにくい。
しかしながら、特許文献3に記載の構成の場合、トナー像を形成しない感光ドラムには帯電手段による帯電バイアスの印加を行っていないと考えられる。このため、一次転写バイアスの印加などの影響で、その後の画像形成時に感光ドラムに帯電ムラが生じる可能性がある。
本発明は、単色モードで、飛びちりの発生を抑制でき、且つ、トナー像を形成しない像担持体の帯電ムラを抑制できる構成を提供することを目的とする。
本発明は、それぞれがトナー像を担持して回転する第1像担持体、第2像担持体及び第3像担持体と、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスが印加されることで、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体の表面をそれぞれ帯電させる第1帯電手段、第2帯電手段及び第3帯電手段と、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体に当接して、一次転写バイアスが印加されることで、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び前記第3像担持体に形成されたトナー像が一次転写される第1の一次転写部、第2の一次転写部及び第3の一次転写部を形成し、回転する中間転写体と、二次転写バイアスが印加されることで、前記中間転写体上のトナー像が記録材に二次転写される二次転写部を形成する二次転写部材と、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体を前記中間転写体に当接させた状態で、前記第1像担持体及び前記第2像担持体にトナー像を形成せずに、前記第1像担持体よりも前記中間転写体の回転方向下流側の前記第3像担持体にトナー像を形成し、該トナー像を前記中間転写体を介して記録材に二次転写する第1モードと、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び前記第3像担持体にトナー像を形成し、形成した各トナー像を前記中間転写体上に重ねて一次転写して、前記中間転写体上のトナー像を記録材に二次転写する第2モードとを実行可能で、前記第1モードの実行時に、前記第1の一次転写部における一次転写コントラストが放電開始電圧以上となるように少なくとも前記第1帯電手段を制御すると共に、前記第2モードの場合よりも小さい電流量の放電電流が流れるように前記第2帯電手段に交流電圧を印加し、前記第2の一次転写部には一次転写バイアスを印加せずに、前記第2帯電手段に交流電圧のみを印加する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置にある。
また、本発明は、それぞれがトナー像を担持して回転する第1像担持体、第2像担持体及び第3像担持体と、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスが印加されることで、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体の表面をそれぞれ帯電させる第1帯電手段、第2帯電手段及び第3帯電手段と、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体に当接して、一次転写バイアスが印加されることで、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び前記第3像担持体に形成されたトナー像が一次転写される第1の一次転写部、第2の一次転写部及び第3の一次転写部を形成し、回転する中間転写体と、二次転写バイアスが印加されることで、前記中間転写体上のトナー像が記録材に二次転写される二次転写部を形成する二次転写部材と、前記第1像担持体及び前記第2像担持体と前記中間転写体とを当接及び離間させる接離機構と、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体を前記中間転写体に当接させた状態で、前記第1像担持体及び前記第2像担持体にトナー像を形成せずに、前記第1像担持体よりも前記中間転写体の回転方向下流側の前記第3像担持体にトナー像を形成し、該トナー像を前記中間転写体を介して記録材に二次転写する第1モードと、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び前記第3像担持体にトナー像を形成し、形成した各トナー像を前記中間転写体上に重ねて一次転写して、前記中間転写体上のトナー像を記録材に二次転写する第2モードと、前記第3像担持体のみを前記中間転写体に当接させ、前記第1像担持体及び前記第2像担持体を前記中間転写体から離間させた状態で、前記第1像担持体及び前記第2像担持体にトナー像を形成せずに前記第3像担持体にトナー像を形成する第3モードとを実行可能で、前記第1モードの実行時に、前記第1の一次転写部における一次転写コントラストが放電開始電圧以上となるように少なくとも前記第1帯電手段を制御すると共に、前記第2モードの場合よりも小さい電流量の放電電流が流れるように前記第2帯電手段に交流電圧を印加する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第3像担持体上にのみトナー像を形成する単色モードを実行する場合に、前記二次転写部を通過した記録材の総枚数が所定枚数以上の場合に前記第1モードを、前記総枚数が所定枚数未満の場合に前記第3モードを実行することを特徴とする画像形成装置にある。
本発明によれば、第1モード(単色モード)で、飛びちりの発生を抑制でき、且つ、トナー像を形成しない像担持体の帯電ムラを抑制できる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 実施形態に係る画像形成装置の制御ブロック図。 実施形態に係る中間転写ベルトの断面模式図。 中間転写ベルトの画像部と非画像部の電位差と総通紙枚数との関係を示す図。 中間転写ベルト上の残留電荷によるゴースト画像の発生の説明図。 温湿度とゴースト画像の発生の関係を示す図。 実施形態に係るフルカラーモード時の各部の電位の立ち上げ及び立ち下げのタイミングチャート。 帯電ACバイアス(Vpp)と電流量(I)との関係を示す図。 実施形態に係るゴースト対策モード時の各部の電位の立ち上げ及び立ち下げのタイミングチャート。 実施形態の別例に係るゴースト対策モード時の各部の電位の立ち上げ及び立ち下げのタイミングチャート。 実施形態に係るモード切り替えの制御フロー。
実施形態について、図1ないし図11を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(Y、M、C、K)の4色に対応して設けられ4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する、所謂タンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。画像形成装置100は、画像形成装置本体に接続された原稿読み取り装置(図示せず)又は画像形成装置本体に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材Sに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
このような画像形成プロセスの概略を説明すると、まず、各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdでは、それぞれ、像担持体としての感光ドラム(電子写真感光体)1a、1b、1c、1d上に各色のトナー像を形成する。このように形成された各色のトナー像は、中間転写体としての中間転写ベルト7上へ転写され、続いて中間転写ベルト7から記録材S上に転写される。トナー像が転写された記録材は、不図示の定着装置に搬送されて、トナー像が記録材に定着される。以下、詳しく説明する。
なお、画像形成装置100が備える4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。したがって、以下、代表して、画像形成部Paについて説明する。
画像形成部Paには、像担持体として円筒型の感光体、即ち、感光ドラム1aが配設されている。感光ドラム1aは、導電性支持体に有機物質の感光層、表面保護層が順次積層された有機感光体であり、図中矢印方向に回転駆動される。感光ドラム1aの周囲には帯電装置2aと、現像装置4a、一次転写ローラ5a、ドラムクリーニング装置6aが配置されている。感光ドラム1aの図中下方には露光装置3aが配置されている。
また、各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの感光ドラム1a、1b、1c、1dと対向する位置には、外周面が感光ドラム1a、1b、1c、1dに当接可能に中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、張架ローラ71、74、二次転写内ローラ72、駆動ローラ73により張架され、駆動ローラ73の駆動により図中矢印方向に周回移動(回転)する。また、中間転写ベルト7は、29〜118N(≒3〜12kgf)程度のテンションが付与されている。
二次転写内ローラ72と中間転写ベルト7を挟んで対向する位置には、二次転写部材としての二次転写外ローラ8が配置され、中間転写ベルト7上のトナー像を記録材Sに転写する二次転写部T2を構成している。二次転写部T2の記録材搬送方向下流には定着装置が配置される。このような画像形成装置100は、制御手段としての制御部200により制御される。即ち、制御部200は、図2に示すように、各画像形成部Pa〜Pdなどの画像形成装置100の各構成を制御する。
上述のように構成される画像形成装置100により、例えば4色フルカラーの画像を形成するプロセスについて、図1及び図2を用いて説明する。まず、画像形成動作が開始すると、回転する感光ドラム1aの表面が帯電装置2aによって一様に負極性に帯電される。このとき、帯電装置2aには、帯電バイアス電源201aより直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスが印加される。次いで、感光ドラム1aは、露光装置3aから発せられる画像信号に対応したレーザ光により露光される。これにより、感光ドラム1a上(第1像担持体上)に画像信号に応じた静電潜像が形成される。
感光ドラム1a上の静電潜像は、現像装置4a内に収容されたトナーによって顕像化され、可視像となる。現像装置4aは、トナーを含む現像剤を収容する現像容器40と、感光ドラム1aと対向する位置に配置された現像剤担持体としての現像スリーブ41とを有する。現像スリーブ41は、駆動源である現像モータ202aにより回転駆動されることで、現像容器40内の現像剤を担持して感光ドラム1aと対向する現像領域に搬送する。現像スリーブ41には、現像バイアス電源203aより負極性の現像バイアスが印加される。これにより、現像スリーブ41に担持された負極性のトナーにより感光ドラム1a上に形成された静電潜像が現像される。なお、本実施形態の場合、現像装置4aは、非磁性のトナーと、磁性を有するキャリアとを含む二成分現像剤を使用している。但し、一成分現像剤を使用する構成であっても良い。
感光ドラム1a上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト7の内周面側に配置される一次転写ローラ5aとの間で構成される一次転写部T1aにて、中間転写ベルト7に一次転写される。この際、一次転写ローラ5aには一次転写バイアス電源204aより正極性の一次転写バイアスが印加される。一次転写後に感光ドラム1a表面に残ったトナー(転写残トナー)は、ドラムクリーニング装置6aによって除去される。
このような動作をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部で順次行い、中間転写ベルト7上(中間転写体上)で4色のトナー像を重ね合わせる。即ち、各感光ドラム1a〜1dに形成したトナー像を、各一次転写部T1a、T1b、T1c、T1dで中間転写ベルト7上に重ねて一次転写し、中間転写ベルト7上にフルカラーのトナー像を形成する。その後、トナー像の形成タイミングに合わせて記録材収納カセット(図示せず)に収容された記録材Sが供給ローラ9から二次転写部T2に搬送される。そして、二次転写外ローラ8に二次転写バイアス電源210から二次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト7上の4色のトナー像を、記録材S上に一括で二次転写する。二次転写部T2で転写しきれずに中間転写ベルト7に残留したトナーや紙粉は、ベルトクリーニング装置10により除去される。
ベルトクリーニング装置10は、中間転写ベルト7の回転方向に関して、二次転写部T2の下流側で最上流(画像形成部Pa)の一次転写部T1の上流側に配置される。そして、この位置でブレードを中間転写ベルト7に当接させて、中間転写ベルト7の表面をクリーニングする。
次いで、記録材Sは定着装置に搬送される。そして、この定着装置によって、加熱、加圧されることで、記録材S上のトナーは溶融、混合されて、フルカラーの画像として記録材Sに定着される。その後、記録材Sは機外に排出される。これにより、一連の画像形成プロセスが終了する。
[中間転写ベルト]
次に、中間転写体としての中間転写ベルト7について、図3を用いて詳しく説明する。中間転写ベルト7は、複数の層で構成された無端状のベルトである。具体的には、基層7aと、基層7aのトナー像を担持する側(外周面側)に形成された表層7bの二層構成からなる。基層7aとしては、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリサルフォン、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルニトリル、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリエーテルエーテルケトンなどの単体樹脂、またはこれらの混合物が使用可能である。
表層7bとしては、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂(アクリルモノマー、アクリル樹脂のプレポリマー、ジペンタエリストリトールヘキサンアクリレート)、シリコン系ハードコート、フッ素系樹脂の単体、及びこれらの混合物又は、これらの複合材料等が使用可能である。
本実施形態では、基層7aにポリイミド樹脂、またはポリエーテルエーテルケトン樹脂を使用し、表層7bにはアクリル樹脂にフッ素樹脂を添加した表層コートを使用している。そして、基層7aの厚みは60〜70μm程度、表層7bの厚みは5〜7μm程度とした。表層コート後の中間転写ベルト7の表面抵抗率は1.0×1012Ω/□以上2.0×1012Ω/□以下、体積抵抗率は4.0×1011Ω・cm以上6.0×1011Ω・cm以下とした。抵抗の測定は、ハイレスタUP(三菱化学製)の測定器と、URS(ガード電極外径Φ17.9mm)(三菱化学製)の測定プローブを用いて、印加電圧100V、チャージ10秒の測定条件で行った。
[一次転写ローラ]
次に、一次転写ローラ5a〜5dの構成について詳しく説明する。なお、各一次転写ローラ5a〜5dの構成は同じであるので、以下、代表して一次転写ローラ5aについて説明する。一次転写ローラ5aは、感光ドラム1aに対向し、中間転写ベルト7の内側に設けられている。一次転写ローラ5aは、材質がSUM(硫黄及び硫黄複合快削鋼)或いはSUS(ステンレス鋼)などの金属ローラで形成されている。一次転写ローラ5aには、一次転写バイアス電源204aからトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっている。これにより、感光ドラム1aの表面電位と一次転写ローラ5aの電位の電位差である一次転写コントラストが形成される。各一次転写部T1a〜T1dにそれぞれ所定の一次転写コントラストが形成されることで、各々の感光ドラム1a〜1dのトナー像が、中間転写ベルト7に順次、静電吸引され、中間転写ベルト7上に重畳されたトナー像が形成されるようになっている。なお、一次転写ローラ5aはスラスト方向にストレートの形状であり、ローラ径は6〜10mm程度である。
[二次転写部]
次に、二次転写部T2について詳しく説明する。二次転写部T2は、中間転写ベルト7のトナー像担持面(外周面)側に配置される二次転写外ローラ8と、二次転写内ローラ72によって構成される。二次転写内ローラ72は、芯金の周囲にEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)を設けることで構成される。二次転写内ローラ72は、ローラ径が20mm、ゴム厚0.5mmとなるように形成され、硬度は例えば70°(アスカーC)に設定される。また、二次転写内ローラ72は接地されている。
一方、二次転写外ローラ8は、芯金の周囲に金属錯体などのイオン導電剤を含有したNBR(ニトリルゴム)やEPDMなどからなる弾性層を設けることで構成される。二次転写外ローラ8は、芯金径が12mm、弾性層を含むローラ径が24mmになるように形成されている。二次転写外ローラ8の抵抗値は3.0×10〜5.0×10Ωとし、二次転写部T2において、二次転写内ローラ72と中間転写ベルト7の抵抗値は二次転写外ローラ8の抵抗値より十分小さくなっている。
二次転写外ローラ8には高圧電源である二次転写バイアス電源210が接続されて、二次転写バイアスが印加される。この二次転写バイアスは可変となっている。具体的には、設置環境のテーブルから二次転写バイアスが決定され、二次転写部T2に所望の二次転写電流が流れるように制御されている。即ち、画像形成装置100の装置本体内には、湿度を検知する湿度検知手段としての温湿度センサ11が設けられている。本実施形態の温湿度センサ11は、温度及び湿度を検知可能で、制御部200は、温湿度センサ11から温度及び湿度又は絶対水分量を検知可能である。また、制御部200は、温湿度センサ11の検知結果によりテーブルに基づいて二次転写バイアスを決定している。テーブルは、所望の二次転写電流が流れるように、温度及び湿度と二次転写バイアスとの関係を予め求めたものである。
[接離機構]
ここで、本実施形態では、全ての画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdで画像形成を行うフルカラーモード(複数色モード)と、1個の画像形成部のみで画像形成を行う単色モードとを実行可能である。本実施形態では、単色モードとして、ブラックの画像形成部Pdのみで画像形成を行うモノクロモードを実行可能としている。
詳しくは後述するが、単色モードにおいて、画像形成を行わない画像形成部Pa、Pb、Pcの感光ドラム1a、1b、1c(第1像担持体及び第2像担持体)を中間転写ベルト7から離間させる場合がある。この場合、中間転写ベルト7の回転方向最下流の画像形成部Pdの感光ドラム1d(第3像担持体)のみを中間転写ベルト7に当接させて画像形成を行う。このために本実施形態では、図1に示すように、感光ドラム1a、1b、1cと中間転写ベルト7とを当接及び離間させる接離機構12を備えている。
接離機構12は、一次転写ローラ5a、5b、5cと張架ローラ74を支持する支持部材12aと、支持部材12aを移動させる移動機構12bとを有する。移動機構12bは、接離モータ12c(図2)と、接離モータ12cにより駆動されるカムとを備え、カムが駆動されることで支持部材12aを、感光ドラム1a、1b、1cに対して近接及び離間する方向に移動させる。中間転写ベルト7を感光ドラム1a、1b、1cから離間させる場合、接離機構12を駆動させることで、支持部材12aを図1の上方に移動させる。このとき、中間転写ベルト7と感光ドラム1dとの当接状態は維持される。一方、中間転写ベルト7を感光ドラム1a、1b、1cに当接させる場合、接離機構12を駆動させることで、支持部材12aを図1の下方に移動させ、中間転写ベルト7を全ての感光ドラム1a〜1dに当接させる。
このようなフルカラーモードと単色モードとは、例えば、画像形成装置100が備える操作部300(図2)や、画像形成装置100に接続されたホスト機器でユーザが選択することで切り替える。
[残留電荷によるトナー飛びちり現象について]
上述のように、本実施形態では、中間転写ベルト7として、樹脂材料に導電剤を添加して所望の電気抵抗値に調整したものを使用している。ここで、近年、多様な記録材に対応することが要求されている。したがって、表面粗さが大きい紙や凹凸紙などを使用した場合でも均一で高濃度の画像を得るために、二次転写時の転写効率を高めるべく、中間転写ベルトの表面にトナー離型性に優れた表層を形成している。表層材質としては、例えばフッ素変性樹脂などの低表面エネルギーの樹脂材料に導電剤を添加して抵抗値を調整したものが用いられる。
トナー離型性を高めるためには、表層の導電剤の添加量を減らしフッ素変性樹脂の含有量比率を上げる方が好ましい。しかし、導電剤量が少な過ぎると表面の抵抗値が上がるため、二次転写部材により中間転写ベルトが転写帯電を受けた後、中間転写ベルトの表面電荷(残留電荷)が減衰しにくくなる。すると次回の一次転写時に、感光ドラムと中間転写ベルトが接する前に感光ドラム上のトナー像が残留電荷の影響を受け、トナー像の一部が中間転写ベルト上に転写する際に飛びちり、画質の低下を招く。また、中間転写体ベルト上の残留電荷にムラがある場合、それが飛びちりのムラを引き起こし、画像ムラとなって、画像不良(所謂ゴースト)が生じる。
そのため複数枚の記録材に連続して画像を形成する場合、中間転写ベルトの表面電荷が減衰しきらずに2周目へ入ると、後続の記録材にゴーストが現れる場合がある。この表面電荷の残留は、二次転写部に記録材が連続搬送される場合に、中間転写ベルトに流れる電流が増えて表面に蓄積される電荷量が多くなる、記録材と記録材の間(所謂紙間)で発生し易い。また、表面電荷の残留は、二次転写部の長手領域で電流ムラを生じやすくなるような、画像部と非画像部の混在箇所でも発生し易い。この残留電荷によるゴーストの発生を抑えるために、導電剤の添加量を飛びちりが発生しない下限値付近に調整することが好ましい。
一方で、中間転写ベルトの抵抗が高い場合や表層の静電容量が高いと電荷が減衰しにくい。静電容量を下げる手段として表層を厚くすることが挙げられる。しかし、表層形成方法としては、中間転写ベルトの基体上に表層形成用の塗工液を塗布し乾燥後に硬化処理を施す方法が一般的であり、厚くするほど乾燥、硬化に時間を必要とし製造効率に著しく影響する。そのため、このような製造上の観点から、表層の厚さはおのずと決まり、厚さ上限は20μm程度である。
このように残留電荷の影響による飛びちりを抑制すべく、中間転写ベルトの表層に添加する導電材の量や表層の厚さを調整したとしても、飛びちりが生じ、更にこの飛びちりによるゴーストが目立ってしまう場合がある。即ち、上述したように、単色モードで画像形成を行った場合に、ゴーストが目立ってしまう場合がある。特に、中間転写ベルトの使用期間が長い場合や、低湿環境でゴーストがより生じ易くなる。
まず、中間転写ベルトの使用期間が長い、ここでは、二次転写部を通過した記録材の総枚数(総通紙枚数)が多い場合に、ゴーストが発生し易くなる点について説明する。図4に、中間転写ベルトの画像部と非画像部の電位差と総通紙枚数との関係を示す。これは、図1に示すような画像形成装置を用いて連続画像形成を行い、ベルトクリーニング装置10の下流側で一次転写部T1aの上流側の位置で、中間転写ベルトの画像部と非画像部の電位差を測定した結果である。総通紙枚数とは、中間転写ベルト7の初期状態から、A3サイズの用紙を二次転写部に通紙した積算枚数である。また、図4の「k枚」とは、横軸の数値×1000枚の意味で、例えば、20k枚は20000枚である。図4から総通紙枚数が上がるにつれて画像部と非画像部の残留電位差も上昇していることがわかる。図1に示す画像形成装置を用いて、低湿環境において感光ドラム1dのみを中間転写ベルト7に当接させてモノクロモードで連続画像形成を行った結果、約5000枚印刷されたところで、ゴーストが発生し始めた。
このようにゴーストが発生し始めた状態の画像形成装置において、一旦、画像形成ジョブを終了させた後、A3サイズの用紙を用いて感光ドラム1dのみを中間転写ベルト7に当接させてモノクロモードで5枚の連続画像形成ジョブを実行した。この結果、3枚目からゴーストが発生した。図5は、中間転写ベルト7の表面電荷の様子を表した摸式図である。なお、図5では、フルカラーモードにおいて飛びちりが発生する様子を示しているが、モノクロモードであっても同様である。本実施形態では、二次転写部T2で負極性のトナーを記録材に転写するため、二次転写外ローラ8に正極性の電圧を印加している。このため、図5に示すように、二次転写時に正極性の残留電荷が発生する。
連続して画像形成を行う場合、図5のように、二次転写部T2で1枚目に画像を転写した後、中間転写ベルト7上に電荷ムラ(残留電荷)が形成される。そして、この電荷が減衰せずに一次転写部T1aに突入することで、一次転写部T1aの上流でトナー飛びちりが発生し、これが画像ムラとなって、所謂ゴーストが発生する。
画像形成ジョブの開始後の1、2枚目は、一次転写時に、中間転写ベルト7の二次転写バイアス印加中の二次転写部T2を通過した部分と重ならないため、中間転写ベルト上の電荷ムラの影響を受けない。したがって、3枚目からゴーストが発生した。これらのことから、このような課題は、連続画像形成時に発生し易い。
なお、ゴーストが出現する連続画像形成枚数は、用紙のサイズによって異なる。また、画像形成ジョブとは、記録材に画像を形成するプリント信号に基づいて、画像形成開始してから画像形成動作が完了するまでの一連の動作である。具体的には、プリント信号を受けた後の前回転時(画像形成前の準備動作)から、後回転(画像形成後の動作)までのことを指し、画像形成期間、紙間(非画像形成時)を含む期間である。また、連続画像形成ジョブとは、複数の記録材に連続して画像を形成するプリント信号に基づいて行う画像形成ジョブのことである。
次に、低湿環境でゴーストが発生し易くなる点について説明する。図1に示した画像形成装置を用いて、図6に示すように、複数の環境条件(温度及び湿度)を設定し、それぞれ連続画像形成を行った場合のゴーストの発生状況を調べた。ここでは、感光ドラム1dのみを中間転写ベルト7に当接させるモノクロモードである通常モノクロモードにおいて、ゴーストの発生状況を調べた。
図6に示すように、温湿度センサ11が検知した環境温室度から算出される絶対水分量が5g/mより低いとゴーストが発生し、高いとゴーストが発生しなかった。これは、低湿度環境では中間転写ベルトとトナーとの間の付着力が小さく、またトナー帯電量が大きくなるため、一次転写部上流でのトナー飛びちりが生じやすいためと考えられる。なお、後述するゴースト対策モードを実行した場合には、図6に示すように、何れの環境においてもゴーストは発生しなかった。
[各モード]
上述のように、総通紙枚数が5000枚以上や絶対水分量が5g/mより低い環境で、感光ドラム1dのみを中間転写ベルト7に当接させる通常モノクロモードを実行した場合、ゴーストが発生し易い。そこで、本実施形態では、モノクロモードとして、通常モノクロモード(第3モード)に加えて、ゴースト対策モード(第1モード)を実行可能である。したがって、本実施形態の画像形成装置は、フルカラーモード(第2モード)と合わせて、3つのモードを実行可能である。まず、フルカラーモードについて説明する。
[フルカラーモード]
上述のように、第2モードであるフルカラーモードでは、全ての感光ドラム1a、1b、1c、1dが中間転写ベルト7に当接した状態で、画像形成動作が行われる。即ち、上述したように、感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面にそれぞれ各色のトナー像が形成される。そして、各色のトナー像が中間転写ベルト7に重ねて一次転写されることで、中間転写ベルト7上にフルカラーのトナー像が形成される。フルカラーのトナー像は、二次転写部T2で記録材に一括して二次転写され、記録材Sが定着装置により加熱、加圧されることで、フルカラーのトナー像が記録材Sに定着される。これにより1枚の記録材Sに対するフルカラーの画像形成動作が終了する。
このようなフルカラーモード時の各部の駆動及び各部の電位の立ち上げ及び立ち下げ(高圧印加のON・OFF)のタイミングチャートを図7に示す。図7の「駆動」は、感光ドラム1a〜1d及び中間転写ベルト7の回転駆動と記録材の搬送駆動のON・OFFを示す。Pa、Pb、Pc、Pdは、それぞれ画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdに対応する。そして、それぞれ「帯電」は直流電圧に交流電圧を印加した帯電バイアス電源(帯電高圧)のON・OFF、「現像」は現像バイアス電源(現像高圧)のON・OFF、「転写」は、一次転写バイアス電源(転写高圧)のON・OFFを示している。「二次転写」は、二次転写バイアス電源(二次転写高圧)のON・OFFを示している。このような図の見方は、後述する図9、10も同様である。
図7に示すように、フルカラーモードでは、感光ドラム及び中間転写ベルトの駆動を開始した後、帯電高圧、現像高圧、転写高圧の順番でバイアスを印加を開始する。また、帯電高圧、現像高圧、転写高圧は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部の順番で中間転写ベルト7上にトナー像の開始位置が揃うように順次立ち上げる。そして、中間転写ベルト7上にトナー像を記録材へ転写するため二次転写部にて二次転写高圧をONする。画像形成ジョブの最終の記録材へのトナー像の画像形成終了後には、順次高圧をOFFにし、最終的に駆動もOFFにする。
[通常モノクロモード]
次に、通常モノクロモードについて説明する。第3モードである通常モノクロモードは、感光ドラム1a、1b、1cを中間転写ベルト7から離間させた状態で、感光ドラム1a、1b、1cにトナー像を形成せずに感光ドラム1dにトナー像を形成するモードである。即ち、複数の感光ドラム1a、1b、1c、1dのうち画像形成が行われない(トナー像を担持しない)感光ドラム1a、1b、1cが中間転写ベルト7から離間した状態で画像形成を行うモードである。
通常モノクロモードの場合、中間転写ベルト7の内周面側の複数の一次転写ローラ5a、5b、5cが中間転写ベルト7から離間するように移動することで、感光ドラム1a、1b、1cが中間転写ベルト7から離間する。一つの感光ドラム1dを除き、他の感光ドラム1a、1b、1cは中間転写ベルト7に対して転写不能位置となる。したがって、中間転写ベルト7は、張架ローラ71、74の間で、一つの感光ドラム1dとの当接状態を維持する。
通常モノクロモードでは、画像形成部Pdのみが動作し他の画像形成部Pa、Pb、Pcは休止する。即ち、画像形成部Pdでは、フルカラーモードと同様に、帯電装置2d(第3帯電手段)によって感光ドラム1dの表面を帯電し、露光装置3dの露光により感光ドラム1dの表面にブラック色に対応した静電潜像を形成する。感光ドラム1d上(第3像担持体上)の静電潜像は、現像装置4dによりブラックのトナーでトナー像として現像される。そして、このトナー像は、第3の一次転写部としての一次転写部T1dで中間転写ベルト7に転写される。
一方、画像形成部Pa、Pb、Pcの帯電装置2a、2b、2c(第1帯電手段及び第2帯電手段)には帯電バイアスを印加せず、露光装置3a、3b、3cも動作しない。また、現像装置4a、4b、4cには、現像バイアスが印加されず、かつ、それぞれの現像スリーブ41も回転駆動されない。したがって、通常モノクロモード時の各部の駆動及び各部の電位の立ち上げ及び立ち下げのタイミングは、以下の通りである。即ち、図7のタイミングチャートのうち、Pa、Pb、Pcの各高圧の立ち上げがなく、且つ、「駆動」のONから「Pd」の「帯電」のONまでの期間が、図7の「駆動」のONから「Pa」の「帯電」のONまでの期間とほぼ同じである。
なお、中間転写ベルト7が感光ドラム1a〜1cと当接した状態で通常モノクロモードの画像形成ジョブが開始されると、中間転写ベルト7を離間させる動作を行う分、ジョブの開始から駆動の開始までの時間が遅れる。同様に、中間転写ベルト7が感光ドラム1a〜1cと離間した状態でフルカラーモード又は次述するゴースト対策モードの画像形成ジョブが開始されると、中間転写ベルト7を当接させる動作を行う分、ジョブの開始から駆動の開始までの時間が遅れる。
[ゴースト対策モード]
次に、ゴースト対策モードについて説明する。第1モードであるゴースト対策モードでは、第1像担持体である感光ドラム1a、それぞれが第2像担持体である感光ドラム1b、1c及び第3像担持体である感光ドラム1dを中間転写ベルト7に当接させる。この状態で、感光ドラム1a、1b、1cにトナー像を形成せずに、感光ドラム1aよりも中間転写ベルト7の回転方向下流側の感光ドラム1dにトナー像を形成し、該トナー像を中間転写ベルト7を介して記録材Sに二次転写する。即ち、ゴースト対策モードは、全ての感光ドラム1a、1b、1c、1dを中間転写ベルト7に当接させた状態で、感光ドラム1a、1b、1cにトナー像を形成せずに感光ドラム1dにトナー像を形成するモードである。感光ドラム1dに形成したトナー像は、中間転写ベルト7を介して記録材Sに転写される。画像形成部Pdにおける動作は、通常モノクロモード時と同じである。
また、ゴースト対策モードの実行時には、制御部200は、第1の一次転写部としてのイエローの一次転写部T1aにおける一次転写コントラストが放電開始電圧以上となるように少なくとも第1帯電手段としての帯電装置2aを制御する。これと共に、制御部200は、第2帯電手段としての帯電装置2b、2cに交流電圧を印加する。帯電装置2b、2cに印加する交流電圧は、フルカラーモードの場合よりも小さい電流量の放電電流が流れるように設定する。本実施形態では、帯電装置2b、2cには、直流電圧は印加せず、交流電圧(帯電ACバイアス)のみを印加する。また、第2の一次転写部としてのマゼンタ、シアンの一次転写部T1b、T1cには一次転写バイアスを印加しない。
また、制御部200は、ゴースト対策モードの実行時に、一次転写部T1aには一次転写バイアスを印加する。そして、ゴースト対策モード時の一次転写部T1aにおける一次転写コントラストを、フルカラーモードの実行時と同じとする。このために、制御部200は、ゴースト対策モードの実行時に、現像スリーブ41の回転を停止すると共に、現像バイアスを印加する。
即ち、ゴースト対策モードでは、中間転写ベルト7の回転方向最上流の画像形成部Paにおいて、現像スリーブ41の駆動及び静電潜像の形成を行わない以外は、フルカラーモードと同様に、各部のバイアス印加を行う。これにより、フルカラーモード時と同じ一次転写コントラストを一次転写部T1aに形成して、二次転写部T2における二次転写バイアス印加に伴う残留電荷を緩和するようにしている。
ここで、ゴースト対策モードでは、画像形成部Paの感光ドラム1aにフルカラーモードと同じ帯電バイアス(直流電圧に交流電圧を重畳したバイアス)を印加しているので、現像バイアスについてもフルカラーモードと同じバイアスを印加している。これは、仮に、現像バイアスを印加しなければ、帯電された感光ドラム1aの表面にキャリアが付着するためである。また、現像バイアスを印加しているため、現像スリーブ41を回転駆動すると多量のトナーが感光ドラム1aの表面に付着する可能性があるため、現像スリーブ41の駆動を停止している。
なお、ゴースト対策モードでは、一次転写部T1aに二次転写バイアス印加に伴う残留電荷を緩和できる一次転写コントラストを形成できれば良い。このため、少なくとも帯電バイアスを印加して感光ドラム1aを帯電させて、一次転写部T1aに放電開始電圧以上の一次転写コントラストが形成されるようにすれば良い。したがって、このような一次転写コントラストが形成されるように、各部の電位の絶対値を下げても良い。
例えば、フルカラーモード時よりも小さい直流電圧を交流電圧に重畳した帯電バイアスのみを印加し、一次転写バイアスを印加しないようにしても良い。なお、一次転写バイアスのみを印加し、帯電バイアスを印加しないようにすることも考えられる。但し、この場合、感光ドラム1aに帯電ムラが生じる虞があるため、少なくとも帯電バイアスを印加することが好ましい。現像バイアスについては、帯電バイアスの絶対値の大きさに応じて、キャリア付着が生じない程度に絶対値を下げるか、若しくは、印加しないようにしても良い。
一方、最上流の画像形成部Pa及び画像形成される画像形成部Pd以外の画像形成部Pb、Pcでは、一次転写部T1b、T1cで上述のような一次転写コントラストを形成しなくても良い。なお、一次転写部T1b、T1cの何れかにも、一次転写部T1aと同様の一次転写コントラストを形成しても良い。但し、電圧の印加により感光ドラム1b、1cの寿命が低下するので、一次転写部T1b、T1cではこのような一次転写コントラストを形成しないようにすることが好ましい。
しかしながら、画像形成部Pb、Pcの感光ドラム1b、1c(第1像担持体及び第3像担持体以外の像担持体)は、中間転写ベルト7に当接しているので、中間転写ベルト7との摺擦を抑制すべく回転駆動する。このため、画像形成部Paで形成された一次転写コントラストによる影響や、ドラムクリーニング装置6b、6cのクリーニングブレードとの摺擦などの影響により、感光ドラム1b、1cの表面が0Vに収束しなくなる虞がある。感光ドラム1b、1cの表面が0Vに収束しなければ、その後の画像形成時に感光ドラム1b、1cに帯電ムラが生じる可能性がある。このために本実施形態では、感光ドラム1b、1cにフルカラーモードよりも小さい放電電流が流れるように交流電圧のみを帯電装置2b、2cに印加して、感光ドラム1b、1cの表面を0Vに収束させるようにしている。
帯電装置2b、2cに電圧を印加する帯電バイアス電源201b、201cの交流電圧(ACバイアス)の設定は、放電電流Iが0μAよりも大きくなるピーク間電圧(Vpp)及び周波数である。具体的には、Vppは、図8に示すように、放電開始電圧よりも大きく、フルカラーモード時の設定電圧よりも小さく設定する。本実施形態では、フルカラーモード時の放電電流を50μAとして、ゴースト対策モードでの放電電流を5μAとなるように、Vppを設定した。また、交流電圧の周波数は、フルカラーモード時とゴースト対策モード時とで同じとした。
ゴースト対策モードの実行中には、放電電流が0μAよりも大きい帯電ACバイアスを印加させつづけることで、感光ドラム1b、1cの表面電位が0Vに収束する。そして、次の画像形成でフルカラーモードに切り替わった場合でも、均一な画像濃度を確保することが可能となる。
また、本実施形態のゴースト対策モードでは、現像装置4b、4cに現像バイアスの印加を行わず、一次転写ローラ5b、5cには一次転写バイアスの印加は行わない。また、現像装置4b、4cの現像スリーブ41の駆動も停止している。即ち、画像形成部Pb、Pcでは、感光ドラム1b、1cを駆動し、帯電バイアス電源201b、201cから交流電圧のみの印加を行う。
なお、一次転写部T1b、T1cにフルカラーモード時よりも小さい転写電流が流れるような一次転写バイアスを一次転写ローラ5b、5cに印加しても良い。また、帯電バイアスとして、帯電装置2b、2cに上述の交流電圧に重畳してフルカラーモード時よりも小さい直流電圧を印加しても良い。この場合、キャリア付着が生じないように、現像装置4b、4cにフルカラーモード時よりも小さい現像バイアスを印加しても良い。各部材に印加するバイアスをフルカラーモード時よりも小さくするのは、通電による劣化を抑制するためである。要は、感光ドラム1b、1cに帯電ムラ及びキャリア付着が生じにくく、且つ、各部材への通電劣化を抑制できるように、各部に印加するバイアスを設定することが好ましい。
制御部200は、このようなゴースト対策モードの連続画像形成ジョブを実行する場合には、次のようなタイミングで一次転写部T1aに上述の一次転写コントラストを形成する。即ち、連続画像形成ジョブの開始時に二次転写バイアスが印加された二次転写部T2を通過した中間転写ベルト7の部分が一次転写部T1aに到達するタイミングで、放電開始電圧以上となる一次転写コントラストを一次転写部T1aに形成する。
図9を用いて、3枚の連続画像形成ジョブをゴースト対策モードで実行した場合について説明する。なお、図9の各部の意味は、上述した図7と同じである。ゴースト対策モードでは、すべての画像形成部の一次転写ローラ5a〜5dを中間転写ベルト7に接触させたまま、通常モノクロモードと同じ画像先端位置から画像形成を始める。即ち、感光ドラム1a〜1d及び中間転写ベルト7の駆動を開始した後、画像形成部Pdの帯電高圧、現像高圧、転写高圧の順番でバイアス印加を開始し、更にその後に二次転写高圧の印加を開始する。
そして、中間転写ベルト7の二次転写バイアス印加中の二次転写部T2を通過した部分が画像形成部Paの一次転写部T1aに入る直前に、一次転写部T1aに上述の一次転写コントラストを形成させる。即ち、この部分が一次転写部T1aに入る前から画像形成部Paの帯電高圧、現像高圧、一次転写高圧を、この順番で立ち上げ、上記部分の先端が一次転写部T1aに到達するタイミング又はその直前で、上述の一次転写コントラスが形成されているようにする。
なお、画像形成部Pb、Pcの帯電ACバイアスは、図9には記載していないが、感光ドラム及び中間転写ベルトの駆動後、速やかに立ち上げるようにすることが好ましい。例えば、画像形成部Pdの帯電高圧の立ち上げと同じタイミングで画像形成部Pb、Pcの帯電ACバイアスを立ち上げる。或いは、フルカラーモード時(図7)のPa、Pb、Pcの帯電高圧の立ち上げタイミングと同様に、上流側から順次、Paの帯電高圧、Pbの帯電ACバイアス、Pcの帯電ACバイアスの立ち上げを行っても良い。
このように各部の電圧の立ち上げを制御することにより、二次転写部T2で一枚目の画像が転写された中間転写ベルト7の部分が画像形成部Paの一次転写部T1aに到達するタイミングで、上述の一次転写コントラストが形成される。これにより、この部分の残留電荷が、一次転写部T1aの一次転写コントラストで緩和される。本実施形態の画像形成装置では、上述したように、画像形成ジョブの開始から3枚目の画像でゴーストが発生し始める。但し、図9に示すように、画像形成部Pdの一次転写部T1dで3枚目のトナー像を転写する際には、中間転写ベルト7上の残留電荷は画像形成部Paの一次転写部T1aで緩和されている。このため、ゴーストの発生を抑制できる。また、画像形成部Pb、Pcでは、感光ドラム1b、1cに帯電ACバイアスが印加されているので、ゴースト対策モードの実行により、感光ドラム1b、1cに帯電ムラが生じることを抑制できる。
その後、画像形成ジョブの最終の画像形成が終了すると、画像形成部Pdにおいて、帯電高圧、現像高圧、一次転写高圧が順次立ち下げられる。また、最終(3枚目)の記録材Sへのトナー像の二次転写が終了した中間転写ベルト7の個所が、一次転写部T1a、T1b、T1cを通過するタイミングで、順次、各部の電圧を立ち下げる。即ち、上記箇所が一次転写部T1aを通過した後に、上述の一次転写コントラストが立ち下がるように、画像形成部Paの帯電高圧、現像高圧、一次転写高圧を、この順番で立ち下げる。画像形成部Pb、Pcの帯電ACバイアスの立ち下げは、上記箇所が一次転写部T1b、T1cを通過した後に、感光ドラム1b、1c上の帯電ACバイアスの立ち下げた位置が一次転写部T1b、T1cをそれぞれ通過するようなタイミングで行う。上記箇所は、二次転写部T2で3枚目の画像が転写された中間転写ベルト7の部分の後端である。その後、感光ドラム及び中間転写ベルト7の駆動を停止して画像形成ジョブを終了する。
なお、画像形成部Paにおける帯電高圧、現像高圧、一次転写高圧の立ち上げは、図10に示すように、感光ドラム及び中間転写ベルトの駆動後、速やかに立ち上げるようにしても良い。例えば、画像形成部Pdの帯電高圧の立ち上げと同じタイミングで画像形成部Paの帯電高圧の立ち上げを行い、順次、現像高圧、一次転写高圧を立ち上げるようにしても良い。或いは、フルカラーモードと同様のタイミングで行っても良い。即ち、上流側の画像形成部Paから、順次、フルカラーモードと同様のタイミングで、各画像形成部Pa〜Pdで立ち上げるべき電圧を立ち上げるようにしても良い。但し、高圧印加による各部材への寿命低下を抑制するためには、上述の図9に示したようなタイミングで行うことが好ましい。
また、中間転写ベルト上の残留電荷ムラを緩和するための画像形成部Paでの一次転写コントラストは、中間転写ベルトによって異なるため、使用するベルトに対し、適宜変更することが好ましい。また、ゴースト対策モードでの感光ドラム1aの帯電電位は、感光ドラムの寿命の観点から、ゴーストが出現しない範囲内でその絶対値を小さく設定することが望ましい。また、画像形成ジョブの開始後、中間転写ベルトの二次転写バイアス印加中の二次転写部T2を通過した部分が一次転写部T1aに入るまでの間においても、同様に感光ドラム1aの帯電電位はその絶対値を小さく設定することが望ましい。
[各モードの切り替え]
次に、上述のような各モードの切り替えの制御フローの一例について、図2を参照しつつ図11を用いて説明する。まず、制御部200が画像形成ジョブの指令信号を受けると(S1)、制御部220は、画像形成モードがモノクロモードであるかフルカラーモードであるかを判断する(S2)。フルカラーモードであれば、制御部200は、フルカラーモードを実行する(S3)。一方、S2でモノクロモードであれば、制御部200は、画像形成ジョブが連続画像形成ジョブであるか否かを判断する(S4)。連続画像形成ジョブではない、即ち、1枚の画像形成を行うジョブであれば、上述したようにゴーストが発生しにくいので、通常モノクロモードを実行する(S5)。
次いで、S4で、連続画像形成ジョブであれば、制御部200は、温湿度センサ11の検知結果から、環境の絶対水分量が所定値以上であるか否かを判断する(S6)。図6で説明したように、通常モノクロモードでは、絶対水分量が5g/mより低いとゴーストが発生し、高いとゴーストが発生しなかったため、所定値を5g/mとした。環境の絶対水分量が所定値以上であれば、図6からゴーストが発生しにくいので、通常モノクロモードを実行する(S5)。
次いで、S6で環境の絶対水分量が所定値未満であれば、制御部200は、二次転写部T2を通過した記録材の総枚数(カウント枚数)をカウントし、カウント枚数が所定枚数以上であるか否かを判断する(S7)。図4で説明したように、A3換算で5k枚(5000枚)以上でゴーストが発生するため、所定枚数をA3換算で5k枚とした。カウント枚数が所定枚数未満であれば、図4の説明からゴーストが発生しにくいので、通常モノクロモードを実行する(S5)。
次いで、S7でカウント枚数が所定枚数以上であれば、制御部200は、ゴースト対策モードを実行する。即ち、図11のフローでは、モノクロモードで、且つ、連続画像形成モードで、且つ、絶対水分量が所定値未満で、且つ、カウント枚数が所定枚数以上の場合に、ゴーストが発生し易いと判断して、ゴースト対策モードを実行している。
但し、モノクロモードで、2枚以上の連続画像形成ジョブであれば、或いは、3枚以上の連続画像形成ジョブであれば、環境やカウント枚数に拘らず、ゴースト対策モードを実行しても良い。また、モノクロモードで、絶対水分量が所定値未満であれば、連続画像形成ジョブであるか否かやカウント枚数に拘らず、ゴースト対策モードを実行しても良い。更に、また、モノクロモードで、カウント枚数が所定枚数以上であれば、連続画像形成ジョブであるか否かや環境に拘らず、ゴースト対策モードを実行しても良い。要は、連続画像形成モード、環境、カウント枚数の何れか1つ又は複数の条件を満たした場合に、ゴースト対策モードを実行するようにしても良い。
なお、本実施形態で使用した中間転写ベルト7に対しては、上述の環境でゴーストの発生が確認されたが、使用するベルトの電荷減衰速度によってゴーストが発生するカウント枚数や環境は変化する。そのため、使用するベルトに応じて、カウント枚数の所定枚数及び環境の所定値は、適宜変更することが好ましい。
また、上述のようなフローに拘らず、ユーザが操作部300などによりゴースト対策モードを選択できるようにしても良い。例えば、ユーザがゴースト対策モードを選択した場合、1枚の画像形成ジョブであってもゴースト対策モードが実行され、カウント枚数が1枚目であってもゴースト対策モードが実行されるようにしても良い。
上述のように構成される本実施形態の画像形成装置100を用いて、低湿環境下(設定温度23℃、設定相対湿度5%の場合)で、坪量が209g/mのA3の用紙の5枚の連続画像形成ジョブを、上述のゴースト対策モードで実行した。この結果、ゴーストが発生しないことを確認できた。
以上のように、ゴーストが発生し易い状況でゴースト対策モードを実行することで、中間転写ベルト上の残留表面電荷起因のトナー飛びちりによるゴーストの発生を抑制できる。また、ゴースト対策モードでは、トナー像を形成しない画像形成部Pb、Pcにおいて、フルカラーモードの場合よりも小さい電流量の放電電流が流れるように帯電装置2b、2cに交流電圧を印加している。このため、感光ドラム1b、1cの帯電ムラを抑制できる。
また、モノクロモードであってもゴーストが発生しにくい状況では、通常モノクロモードを実行するため、トナー像を形成しない画像形成部Pa、Pb、Pcの各部材への電圧印加による寿命低下を抑制できる。
<他の実施形態>
上述の実施形態では、接離機構12を備えた構成について説明した。但し、本発明は、接離機構12を備えていない構成、即ち、モノクロモードであっても、感光ドラム1a、1b、1cを中間転写ベルト7から離間しない構成であっても適用可能である。
また、上述の説明では、ゴースト対策モードで、最上流の画像形成部Paにおいて、上述したような一次転写コントラストを形成するようにしたが、このような一次転写コントラストを形成するのは、画像形成部PbやPcであっても良い。この場合、画像形成部Paで、一次転写バイアスを印加せずに、フルカラーモードの場合よりも小さい電流量の放電電流が流れるように帯電装置2aに交流電圧を印加するようにしても良い。
また、トナー像を形成する画像形成部が、最下流の画像形成部ではなく、例えば、上流から2番目或いは3番目である場合、その上流の画像形成部で上述したような一次転写コントラストを形成する。そして、その他の画像形成部では、一次転写バイアスを印加せずに、フルカラーモードの場合よりも小さい電流量の放電電流が流れるように帯電装置に交流電圧を印加する。
更に、カウント枚数や環境に応じて、例えば画像形成部Paの一次転写部に形成する上述の一次転写コントラストを変更するようにしても良い。例えば、カウント枚数が少ない場合には、小さい一次転写コントラストとし、カウント枚数の増大に伴って、一次転写コントラストを上げるようにしても良い。或いは、環境の絶対水分量が高い場合には、小さい一次転写コントラストとし、絶対水分量が低い場合には、一次転写コントラストを上げるようにしても良い。但し、何れの場合も、一次転写コントラストの最大値は、フルカラーモード時の一次転写コントラストとする。
また、中間転写体としては、単層の中間転写ベルトであっても良いが、上述のような残留電荷は複数層の中間転写ベルトに生じ易いため、本発明は、複数層の中間転写ベルトに好ましく適用できる。また、複数層の中間転写ベルトとしては、途中に弾性層を含む弾性ベルトであっても、本発明を好ましく適用できる。
1a・・・感光ドラム(第1像担持体)/1b、1c・・・感光ドラム(第2像担持体)/1d・・・感光ドラム(第3像担持体)/2a・・・帯電装置(第1帯電手段)/2b、2c・・・帯電装置(第2帯電手段)/2d・・・帯電装置(第3帯電手段)/7・・・中間転写ベルト(中間転写体)/8・・・二次転写外ローラ(二次転写部材)/11・・・温湿度センサ(環境検知手段)/12・・・接離機構/41・・・現像スリーブ(現像剤担持体)/100・・・画像形成装置/200・・・制御部(制御手段)/S・・・記録材/T1a・・・一次転写部(第1の一次転写部)/T1b、T1c・・・一次転写部(第2の一次転写部)/T1d・・・一次転写部(第3の一次転写部)/T2・・・二次転写部

Claims (13)

  1. それぞれがトナー像を担持して回転する第1像担持体、第2像担持体及び第3像担持体と、
    直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスが印加されることで、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体の表面をそれぞれ帯電させる第1帯電手段、第2帯電手段及び第3帯電手段と、
    前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体に当接して、一次転写バイアスが印加されることで、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び前記第3像担持体に形成されたトナー像が一次転写される第1の一次転写部、第2の一次転写部及び第3の一次転写部を形成し、回転する中間転写体と、
    二次転写バイアスが印加されることで、前記中間転写体上のトナー像が記録材に二次転写される二次転写部を形成する二次転写部材と、
    前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体を前記中間転写体に当接させた状態で、前記第1像担持体及び前記第2像担持体にトナー像を形成せずに、前記第1像担持体よりも前記中間転写体の回転方向下流側の前記第3像担持体にトナー像を形成し、該トナー像を前記中間転写体を介して記録材に二次転写する第1モードと、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び前記第3像担持体にトナー像を形成し、形成した各トナー像を前記中間転写体上に重ねて一次転写して、前記中間転写体上のトナー像を記録材に二次転写する第2モードとを実行可能で、
    前記第1モードの実行時に、前記第1の一次転写部における一次転写コントラストが放電開始電圧以上となるように少なくとも前記第1帯電手段を制御すると共に、前記第2モードの場合よりも小さい電流量の放電電流が流れるように前記第2帯電手段に交流電圧を印加し、前記第2の一次転写部には一次転写バイアスを印加せずに、前記第2帯電手段に交流電圧のみを印加する制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1モードの実行時に、前記第1の一次転写部には一次転写バイアスを印加する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1モードの実行時の前記第1の一次転写部における一次転写コントラストは、前記第2モードの実行時と同じである、
    ことを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1像担持体と対向する位置に配置され、トナーを含む現像剤を担持して回転すると共に現像バイアスが印加されることで前記第1像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像剤担持体を備え、
    前記制御手段は、前記第1モードの実行時に、前記現像剤担持体の回転を停止すると共に、前記現像バイアスを印加する、
    ことを特徴とする、請求項1ないしのうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1モードで連続画像形成ジョブを実行する場合に、前記連続画像形成ジョブの開始時に前記二次転写バイアスが印加された前記二次転写部を通過した前記中間転写体の部分が前記第1の一次転写部に到達するタイミングで、前記放電開始電圧以上となる一次転写コントラストを前記第1の一次転写部に形成する、
    ことを特徴とする、請求項1ないしのうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1像担持体及び前記第2像担持体と前記中間転写体とを当接及び離間させる接離機構を備え、
    前記制御手段は、前記第3像担持体のみを前記中間転写体に当接させ、前記第1像担持体及び前記第2像担持体を前記中間転写体から離間させた状態で、前記第1像担持体及び前記第2像担持体にトナー像を形成せずに前記第3像担持体にトナー像を形成する第3モードを実行可能である、
    ことを特徴とする、請求項1ないしのうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. それぞれがトナー像を担持して回転する第1像担持体、第2像担持体及び第3像担持体と、
    直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスが印加されることで、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体の表面をそれぞれ帯電させる第1帯電手段、第2帯電手段及び第3帯電手段と、
    前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体に当接して、一次転写バイアスが印加されることで、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び前記第3像担持体に形成されたトナー像が一次転写される第1の一次転写部、第2の一次転写部及び第3の一次転写部を形成し、回転する中間転写体と、
    二次転写バイアスが印加されることで、前記中間転写体上のトナー像が記録材に二次転写される二次転写部を形成する二次転写部材と、
    前記第1像担持体及び前記第2像担持体と前記中間転写体とを当接及び離間させる接離機構と、
    前記第1像担持体、前記第2像担持体及び第3像担持体を前記中間転写体に当接させた状態で、前記第1像担持体及び前記第2像担持体にトナー像を形成せずに、前記第1像担持体よりも前記中間転写体の回転方向下流側の前記第3像担持体にトナー像を形成し、該トナー像を前記中間転写体を介して記録材に二次転写する第1モードと、前記第1像担持体、前記第2像担持体及び前記第3像担持体にトナー像を形成し、形成した各トナー像を前記中間転写体上に重ねて一次転写して、前記中間転写体上のトナー像を記録材に二次転写する第2モードと、前記第3像担持体のみを前記中間転写体に当接させ、前記第1像担持体及び前記第2像担持体を前記中間転写体から離間させた状態で、前記第1像担持体及び前記第2像担持体にトナー像を形成せずに前記第3像担持体にトナー像を形成する第3モードとを実行可能で、
    前記第1モードの実行時に、前記第1の一次転写部における一次転写コントラストが放電開始電圧以上となるように少なくとも前記第1帯電手段を制御すると共に、前記第2モードの場合よりも小さい電流量の放電電流が流れるように前記第2帯電手段に交流電圧を印加する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第3像担持体上にのみトナー像を形成する単色モードを実行する場合に、前記二次転写部を通過した記録材の総枚数が所定枚数以上の場合に前記第1モードを、前記総枚数が所定枚数未満の場合に前記第3モードを実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 湿度を検知する湿度検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記湿度検知手段の検知結果が所定値未満の場合に前記第1モードを、前記検知結果が所定値以上の場合に前記第3モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、連続画像形成ジョブを実行する場合に前記第1モードを、1枚の画像形成ジョブを実行する場合に前記第3モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1像担持体、前記第2像担持体及び前記第3像担持体を含む複数の像担持体を有し、
    前記第3像担持体は、前記複数の像担持体のうち、前記中間転写体の回転方向最下流に配置された像担持体である、
    ことを特徴とする、請求項1ないしのうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1像担持体は、前記複数の像担持体のうち、前記中間転写体の回転方向最上流に配置された像担持体である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記複数の像担持体のうち、前記第1像担持体及び前記第3像担持体以外の像担持体は、それぞれ前記第2像担持体である、
    ことを特徴とする、請求項1又は1に記載の画像形成装置。
  13. 前記中間転写体は、複数の層で構成された無端状のベルトである、
    ことを特徴とする、請求項1ないし1のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
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