JP7336267B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することが可能な、中間転写方式を採用したレーザビームプリンタである。
<感光体>
感光体1は、本実施例では、帯電特性が負帯電性の回転ドラム型の有機電子写真感光体である。本実施例では、感光体1は、アルミニウム製シリンダ(導電性ドラム基体)の表面に、有機材料からなる、電荷発生層と、電荷輸送層(厚さ約20μm)と、を下から順に塗り重ねて構成されている。ここで、本実施例では、感光体1の表面を形成する層(表層)は、結着樹脂として硬化性樹脂を用いた硬化層とされている。なお、本実施例では感光体1の表面硬化処理として、硬化性樹脂を用いて硬化層を形成したが、これに限定されるものではない。炭素-炭素二重結合を有するモノマーと炭素-炭素二重結合を有する電荷輸送性モノマーとを熱又は光のエネルギーにより硬化重合させることによって形成される電荷輸送性硬化層、同一分子内に連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を電子線のエネルギーにより硬化重合させることによって形成される電荷輸送性硬化層、などを用いてもよい。また、硬化層を有しない感光体1も用いることができる。本実施例では、感光体1は、回転軸線方向の長さが340mm、外径が30mmであり、中心支軸を中心に図中矢印R1方向に回転駆動される。
接触式帯電手段である帯電ローラ2は、本実施例では、回転軸線方向の長さが330mm、直径が14mmである。本実施例では、帯電ローラ2は、ステンレス製の芯金の外周に、導電ゴム層を形成して構成されている。帯電ローラ2は、芯金の両端部がそれぞれ軸受け部材により回転自在に保持されると共に、押圧ばねによって感光体1に向けて付勢されて、感光体1の表面に対して所定の押圧力で圧接させられている。これにより、帯電ローラ2は、感光体1の回転に従動して(周速度は300mm/sec)回転する。帯電ローラ2は、感光体1との間の微小ギャップにて生じる放電現象を利用して感光体1の表面を帯電させる。帯電ローラ2の芯金には、帯電電源により所定の条件の帯電バイアス(帯電電圧)が印加される。本実施例では、帯電電源は、DC電源部及びAC電源部を有する。例えば、帯電バイアスの直流電圧を-500V、交流電圧をその環境における放電開始電圧の2倍以上の値に設定することで、回転する感光体1の表面の画像形成領域は約-500Vに一様に帯電処理される。なお、帯電バイアスの直流電圧は、上記の値に限定されるものではなく、環境や、感光体1、帯電ローラ2の使用状況(初期からの使用量)などに応じて、良好な画像形成に適する電位に適宜設定される。
露光装置3は、本実施例では、半導体レーザを用いたレーザビームスキャナである。レーザビームスキャナは、パーソナルコンピュータ、画像読取装置などのホスト処理装置から画像形成装置100に送られた画像信号に対応して変調されたレーザ光を出力して、一様に帯電処理された回転する感光体1の表面をレーザ走査露光する。このレーザ走査露光により、感光体1の表面のレーザ光で照射された部位の電位が低下し、回転する感光体1の表面に、画像情報に対応した静電潜像が形成される。
現像装置4は、本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光体1上の露光部(イメージ部)に、感光体1の帯電極性と同極性に帯電したトナーを付着させる(反転現像)。現像装置4が備える現像剤担持体としての現像スリーブの回転軸線方向の長さは325mmである。本実施例では、現像装置4は、現像スリーブにトナーとキャリアとを備えた二成分現像剤の磁気ブラシを保持し、感光体1に接触させながら現像を行う。本実施例では、トナーとしては、ポリエステルを主体とした樹脂バインダーに顔料を混練したものを粉砕分級して得られた平均粒径が約6μmのトナーを用いた。また、本実施例では、感光体1に付着したトナーの平均帯電量は約-30μC/gである。現像スリーブには、現像電源により所定の現像バイアス(現像電圧)が印加される。本実施例では、現像バイアスは、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。例えば、この現像バイアスは、周波数8.0kHz、ピーク間電圧1.8kV、矩形波の交流電圧と、所定の直流電圧と、を重畳した振動電圧である。直流電圧は、現像スリーブと感光体1とが対向する現像部における感光体1の電位に対して、適正なカブリ取り電位(感光体1上の非画像部電位と現像バイアスの直流成分の電位との電位差)になるように適宜設定される。
一次転写ローラ5には、本実施例では、一次転写電源から、+600Vの一次転写バイアス(一次転写電圧)が印加される。また、二次転写ローラ8には、本実施例では、二次転写電源から、+800Vの二次転写バイアス(二次転写電圧)が印加される。
中間転写ベルト7としては、樹脂系のベルト、金属芯体入りのゴムベルト、樹脂及びゴムを用いて形成されたベルトなどを用いることができる。また、トナーの飛び散りや中抜けの良化などを目的として、弾性層を有するベルトを用いてもよい。本実施例では、中間転写ベルト7として、PI(ポリイミド)にカーボンを分散し、体積抵抗率を108Ωcmオーダーに制御した樹脂ベルトを用いた。本実施例では、中間転写ベルト7の厚さは80μm、全周は900mmである。
感光体クリーニング装置6は、本実施例では、平板状のウレタンゴムからなるゴム部材を板金部材に接着材で張り付けて構成されたクリーニングブレードを有する。本実施例では、ゴム部材は、厚みが2mm、自由長が8mmである。また、本実施例では、クリーニングブレードは、感光体1の回転軸線方向の長さは330mmであり、同方向に対して20gf/cmから50gf/cmの範囲の線圧で感光体1に押圧されている。線圧が20gf/cmより小さい場合、クリーニングブレードと感光体1との当接圧が小さくなり、転写残トナーを塞き止めることができなくなり、すり抜けによるクリーニング不良が発生することがある。逆に、線圧が50gf/cmより大きい場合は、クリーニングブレードと感光体1との摩擦力が増大し、クリーニングブレードのビビリ、磨耗、欠けなどにより良好なクリーニング性が得られないことがある。
図3は、本実施例の画像形成装置100の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。画像形成装置100には、制御手段としての制御部(制御回路、コントローラ)70が設けられている。制御部70は、演算処理を行う中心的素子である演算制御手段としてのCPU71、記憶手段としてのROM72、RAM73などのメモリ(記憶媒体)、外部の機器との通信を制御するインターフェース部74などを有して構成される。ROM72には、制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。書き換え可能なメモリであるRAM73には、制御部70に入力された情報、検知された情報、演算結果などが格納される。特に、本実施例では、ROM72には、詳しくは後述するように、機内温度及び機外絶対水分量に対応する制御テーブルなどが格納されており、制御部70はこれらの情報に基づいて装置の各部を制御できるようになっている。
<機内温度と感光体の表面温度との関係>
図4は、単色モードで画像形成を行った場合の画像出力枚数と、機内温度及びK用の感光体1の表面温度と、の関係を示すグラフ図である。ここでは、A4サイズの記録材Pに所定の画像(K単色画像)を1枚間欠で出力する試験を行った。なお、1枚間欠とは、1枚の記録材Pに画像を形成して出力するジョブを、所定の時間間隔ごとに繰り返す出力方法(1枚の記録材Pに対する画像の出力ごとに、準備動作である前回転動作、後回転動作が行われる。)のことをいう。特に、ここでは、1枚間欠で出力際のジョブ間の時間間隔は1秒程度とした(以下、同様)。
T=t-2 ・・・(1)
<感光体の表面温度と画像流れとの関係>
画像形成装置100の周囲の環境(機外絶対水分量)及び感光体1の表面温度を振って、画像流れの発生の有無を調べる試験を行った。ここでは、機外絶対水分量ごとに、単色モードでA4サイズの記録材Pに所定の画像(K単色画像)を1枚間欠で5k枚出力した場合の、感光体1の表面温度と画像流れの有無とを調べた。結果を表1に示す。表1中の「〇」は画像流れが発生しなかった場合を示し、「×」は画像流れが発生することがあった場合を示す。
図5は、機外温度30℃、機外絶対水分量21g/kg[dryair]の環境で、FCモードと単色モードとでA4サイズの記録材Pに所定の画像(K単色画像)を1枚間欠で5k枚出力した場合の、K用の感光体1の表面温度の推移を示すグラフ図である。
図6は、図5と同様の条件での画像出力の途中で単色モードからFCモードへの切り替えを行った場合の、K用の感光体1の表面温度の推移を示すグラフ図である。なお、FCモードに切り替えても、出力する画像は所定のK単色画像のままである。単色モードからFCモードへの切り替えは、感光体1の表面温度をモニターしながら行った。ここでは、単色モードからFCモードへの切り替えを行う温度の閾値(以下、「切り替え温度」ともいう。)は、35.5℃に設定した。この切り替え温度は、各環境(機外絶対水分量)における画像流れを抑制するのに適した温度の下限値(以下、単に「画像流れ抑制温度下限値」ともいう。)に0.5℃を加算した値とした。この0.5℃は、切り替え後の機内温度の変化に対する感光体1の表面温度の応答性を考慮して、より確実に画像流れを抑制できるようにマージンを設けるためのものである。ここでは、機外絶対水分量21g/kg[dryair]の環境であるので、画像流れ抑制温度下限値(35℃)+0.5℃=35.5℃を切り替え温度として設定し、感光体1の表面温度が35.5℃より低くなった場合に単色モードからFCモードへと切り替えた。
本実施例では、上述の検討結果に基づいて、制御部70は、モード選択指示に応じて単色モードで画像形成を行う際に、該画像形成を、機内温度(より詳細には感光体1の表面温度)に基づいて、K用の感光体1のみを回転駆動する第1の状態、又はY、M、C、K用の全ての感光体1を回転駆動する第2の状態で実行することが可能である。本実施例では、この第2の状態は、実質的に、画像形成をFCモードで行う際にY、M、Cの各色の印字率(画像比率)が0%(いわゆるベタ白)である場合の動作状態に対応する。つまり、この第2の状態では、Y、M、C用のステーション10の動作は、実際に画像(静電潜像、トナー像)を形成しないことを除いて、FCモードでの動作(各部の回転状態、バイアスの印加状態など)と同じである。本実施例では、このように第2の状態で実行する単色モードのことを、感光体1の表面温度を昇温するための「昇温モード」という。この昇温モードに対して区別する場合、第1の状態で実行する単色モードを「通常の単色モード」ともいう。ここで、本実施例では、昇温モード時には、排熱ファン50はOFF(停止)される。なお、排熱ファン50をOFFとする代わりに、その回転速度を低下させてもよい。また、本実施例では、ヒータ60は画像形成中もONされたままである。なお、通常の単色モードから昇温モードへの切り替えは、非画像形成時であれば任意のタイミングで行うことができる。例えば、1枚間欠で画像形成を繰り替えしている場合には、ジョブの前回転中に切り替えることができる。また、連続画像形成中であれば、紙間において切り替えることができる。以下で、本実施例における昇温モードについて更に詳しく説明する。
本実施例では、画像形成装置100は、第1の感光体1Y、1M、1Cと、第2の感光体1Kと、第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段17、18と、を有する。また、画像形成装置100は、第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部N2で記録材Pに転写する転写手段19を有する。また、画像形成装置100は、第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモード(FCモード)と、第1、第2の感光体のうち第2の感光体1Kにのみトナー像を形成可能な第2のモード(単色モード)と、を選択するモード選択指示に応じて、記録材Pにトナー像からなる画像を形成する画像形成を第1のモード又は第2のモードで実行可能な制御手段70を有する。また、画像形成装置100は、該画像形成装置100の内部の温度を検知する温度センサ14を有する。そして、制御手段70は、第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、温度センサ14の検知結果に基づいて、第1、第2の感光体のうち第2の感光体1Kのみを回転駆動する第1の状態(通常の単色モード)、又は第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態(昇温モード)で実行することが可能である。本実施例では、制御手段70は、温度センサ14の検知結果が示す温度が所定の閾値より低い場合に、第2のモードでの画像形成を第2の状態で実行する。また、本実施例では、画像形成装置100は、該画像形成装置100の周囲の環境の絶対水分量を検知するための環境センサ15を有する。そして、制御手段70は、環境センサ15の検知結果が示す絶対水分量に基づいて、異なる上記閾値を用いる。ここで、典型的には、環境センサ15の検知結果が示す絶対水分量が第1の値の場合の上記閾値よりも、環境センサ15の検知結果が示す絶対水分量が第1の値よりも大きい第2の値の場合の上記閾値の方が大きい。また、本実施例では、上記駆動手段は、第1の感光体1Y、1M、1Cを回転駆動する第1のモータ17と、第2の感光体1Kを回転駆動する第2のモータ18と、を有する。また、本実施例では、画像形成装置100は、該画像形成装置100の内部から外部への空気の排出又は該画像形成装置100の外部から内部への空気の吸入の少なくとも一方を行うためのファン50を有する。そして、制御手段70は、第2のモードでの画像形成を第2の状態で実行する場合に、ファン50を停止させるか、又はファン50を第1のモードで画像形成を行う場合の風量よりも小さい風量となるように駆動する。また、本実施例では、画像形成装置100は、第1、第2の感光体を加熱するためのヒータ60を有し、制御手段70は、第2のモードでの画像形成を第2の状態で実行する場合に、ヒータ60をONとする。
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1の画像形成装置と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する(実施例3~5についても同様である)。
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。実施例1、2では、昇温モードの動作状態は、FCモードでY、M、Cの各色の印字率が0%である場合の動作状態に対応するものであった。これに対し、更に機内温度(より詳細には感光体1の表面温度)の昇温速度を上げたい場合に、実施例1、2と同様のFCモードへの切り替えに加えて、片面モードから片面ベタ白(印字率0%)の両面モードに切り替えることが有効である。つまり、片面モードかつ単色モードが選択されている場合に、片面については実質的にFCモードでY、M、Cの各色の印字率を0%としてK単色画像を形成すると共に、反対側の面については全色の印字率を0%として両面モードを実行する。このとき、K単色画像を形成する面は、記録材Pの第1面、第2面のいずれの面であってもよい。
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。本実施例では、画像形成装置100は、感光体1の表面温度を昇温するための昇温モードとして、動作設定が異なる複数の昇温モードを実行可能である。そして、本実施例では、少なくとも2点の異なる時間における機内温度(より詳細には感光体1の表面温度)に基づいて、複数の昇温モードを切り替えて実行する。特に、本実施例では、機内温度(より詳細には感光体1の表面温度)の低下の傾きに応じて、複数の昇温モードを切り替えて実行する。これによって、効率的に画像流れを抑制することができる。
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。本実施例では、少なくとも2点の異なる時間における機内温度(より詳細には感光体1の表面温度)に基づいて、通常の単色モードから昇温モードへの切り替えを行う温度の閾値である切り替え温度を変更する。特に、本実施例では、機内温度(より詳細には感光体1の表面温度)の低下の傾きに応じて、切り替え温度を変更する。これによって、必要最小限の昇温モードの実行によって画像流れを抑制することができる。
以上、本発明を具体的な実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
7 中間転写ベルト
14 機内温湿度センサ
15 機外温湿度センサ
17 第1の駆動モータ
18 第2の駆動モータ
30 両面搬送機構
40 離接機構
70 制御部
Claims (17)
- 電子写真方式の画像形成装置において、
トナー像を担持する回転可能な第1の感光体と、
トナー像を担持する回転可能な第2の感光体と、
前記第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段と、
前記第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部で記録材に転写する転写手段と、
前記第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモードと、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体にのみトナー像を形成可能な第2のモードと、を選択するモード選択指示に応じて、記録材にトナー像からなる画像を形成する画像形成を前記第1のモード又は前記第2のモードで実行可能な制御手段と、
前記画像形成装置の内部の温度を検知する温度センサと、
を有し、
前記制御手段は、前記第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、前記温度センサの検知結果に基づいて、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体のみを回転駆動する第1の状態、又は前記第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態で実行することが可能であり、前記温度センサの検知結果が示す温度が所定の閾値より低い場合に、前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成装置の周囲の環境の絶対水分量を検知するための環境センサを有し、
前記制御手段は、前記環境センサの検知結果が示す絶対水分量に基づいて、異なる前記閾値を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記環境センサの検知結果が示す絶対水分量が第1の値の場合の前記閾値よりも、前記環境センサの検知結果が示す絶対水分量が前記第1の値よりも大きい第2の値の場合の前記閾値の方が大きいことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記温度センサの検知結果が示す温度が前記閾値に到達する前の、所定の時間をあけた少なくとも2点の異なる時点における前記温度センサの検知結果、又は少なくとも2点の異なる所定の温度の時点間の時間に基づいて、前記閾値を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 電子写真方式の画像形成装置において、
トナー像を担持する回転可能な第1の感光体と、
トナー像を担持する回転可能な第2の感光体と、
前記第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段と、
前記第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部で記録材に転写する転写手段と、
前記第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモードと、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体にのみトナー像を形成可能な第2のモードと、を選択するモード選択指示に応じて、記録材にトナー像からなる画像を形成する画像形成を前記第1のモード又は前記第2のモードで実行可能な制御手段と、
前記画像形成装置の内部の温度を検知する温度センサと、
前記転写部を通過した記録材を加熱部で加熱する像加熱装置と、
前記加熱部を通過した記録材を前記転写部へと搬送する搬送手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、前記温度センサの検知結果に基づいて、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体のみを回転駆動する第1の状態、又は前記第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態で実行することが可能であるとともに、1つの記録材を前記転写部及び前記加熱部に複数回ずつ通過させて該記録材の両面に画像を形成することが可能な両面モードで画像形成を実行可能であり、記録材の片面に画像を形成する前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行する場合に、該画像形成を、前記両面モードで実行可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記温度センサの検知結果が示す温度が所定の閾値より低い場合に、前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行するように構成されており、前記温度センサの検知結果が示す温度が前記閾値に到達する前の、所定の時間をあけた少なくとも2点の異なる時点における前記温度センサの検知結果、又は少なくとも2点の異なる所定の温度の時点間の時間に基づいて、記録材の片面に画像を形成する前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行する場合に、該画像形成を、前記両面モードで実行するか否かを変更することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 電子写真方式の画像形成装置において、
トナー像を担持する回転可能な第1の感光体と、
トナー像を担持する回転可能な第2の感光体と、
前記第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段と、
前記第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部で記録材に転写する転写手段と、
前記第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモードと、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体にのみトナー像を形成可能な第2のモードと、を選択するモード選択指示に応じて、記録材にトナー像からなる画像を形成する画像形成を前記第1のモード又は前記第2のモードで実行可能な制御手段と、
連続して行われる前記第2のモードでの画像形成における画像出力枚数と相関する指標値を取得する取得手段と、
を有し、
前記制御手段は、先行する前記第2のモードでの画像形成に後続して前記第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、前記取得手段により取得された前記指標値に基づいて、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体のみを回転駆動する第1の状態、又は前記第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態で実行することが可能であり、
前記指標値は、連続して行われる、前記第2のモードで単一又は複数の記録材に画像を形成する複数のジョブにおける、画像出力枚数の積算値であることを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真方式の画像形成装置において、
トナー像を担持する回転可能な第1の感光体と、
トナー像を担持する回転可能な第2の感光体と、
前記第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段と、
前記第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部で記録材に転写する転写手段と、
前記第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモードと、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体にのみトナー像を形成可能な第2のモードと、を選択するモード選択指示に応じて、記録材にトナー像からなる画像を形成する画像形成を前記第1のモード又は前記第2のモードで実行可能な制御手段と、
連続して行われる前記第2のモードでの画像形成における画像出力枚数と相関する指標値を取得する取得手段と、
を有し、
前記制御手段は、先行する前記第2のモードでの画像形成に後続して前記第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、前記取得手段により取得された前記指標値に基づいて、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体のみを回転駆動する第1の状態、又は前記第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態で実行することが可能であり、
前記指標値は、連続して所定の時間間隔ごとに繰り返し行われる、前記第2のモードで所定の数の記録材に画像を形成するジョブの回数であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記指標値が所定の閾値に到達した場合に、後続して行う前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置の周囲の環境の絶対水分量を検知するための環境センサを有し、
前記制御手段は、前記環境センサの検知結果が示す絶対水分量に基づいて、異なる前記閾値を用いることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記環境センサの検知結果が示す絶対水分量が第1の値の場合の前記閾値よりも、前記環境センサの検知結果が示す絶対水分量が前記第1の値よりも大きい第2の値の場合の前記閾値の方が小さい画像出力枚数に対応する値であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 電子写真方式の画像形成装置において、
トナー像を担持する回転可能な第1の感光体と、
トナー像を担持する回転可能な第2の感光体と、
前記第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段と、
前記第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部で記録材に転写する転写手段と、
前記第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモードと、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体にのみトナー像を形成可能な第2のモードと、を選択するモード選択指示に応じて、記録材にトナー像からなる画像を形成する画像形成を前記第1のモード又は前記第2のモードで実行可能な制御手段と、
連続して行われる前記第2のモードでの画像形成における画像出力枚数と相関する指標値を取得する取得手段と、
前記転写部を通過した記録材を加熱部で加熱する像加熱装置と、
前記加熱部を通過した記録材を前記転写部へと搬送する搬送手段と、
を有し、
前記制御手段は、先行する前記第2のモードでの画像形成に後続して前記第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、前記取得手段により取得された前記指標値に基づいて、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体のみを回転駆動する第1の状態、又は前記第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態で実行することが可能であるとともに、1つの記録材を前記転写部及び前記加熱部に複数回ずつ通過させて該記録材の両面に画像を形成することが可能な両面モードで画像形成を実行可能であり、記録材の片面に画像を形成する前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行する場合に、該画像形成を、前記両面モードで実行可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真方式の画像形成装置において、
トナー像を担持する回転可能な第1の感光体と、
トナー像を担持する回転可能な第2の感光体と、
前記第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段と、
前記第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部で記録材に転写する転写手段と、
前記第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモードと、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体にのみトナー像を形成可能な第2のモードと、を選択するモード選択指示に応じて、記録材にトナー像からなる画像を形成する画像形成を前記第1のモード又は前記第2のモードで実行可能な制御手段と、
前記画像形成装置の内部の温度を検知する温度センサと、
前記画像形成装置の内部から外部への空気の排出又は前記画像形成装置の外部から内部への空気の吸入の少なくとも一方を行うためのファンと、
を有し、
前記制御手段は、前記第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、前記温度センサの検知結果に基づいて、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体のみを回転駆動する第1の状態、又は前記第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態で実行することが可能であり、前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行する場合に、前記ファンを停止させるか、又は前記ファンを前記第1のモードで画像形成を行う場合の風量よりも小さい風量となるように駆動することを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真方式の画像形成装置において、
トナー像を担持する回転可能な第1の感光体と、
トナー像を担持する回転可能な第2の感光体と、
前記第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段と、
前記第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部で記録材に転写する転写手段と、
前記第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモードと、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体にのみトナー像を形成可能な第2のモードと、を選択するモード選択指示に応じて、記録材にトナー像からなる画像を形成する画像形成を前記第1のモード又は前記第2のモードで実行可能な制御手段と、
前記画像形成装置の内部の温度を検知する温度センサと、
前記第1、第2の感光体を加熱するためのヒータと、
を有し、
前記制御手段は、前記第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、前記温度センサの検知結果に基づいて、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体のみを回転駆動する第1の状態、又は前記第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態で実行することが可能であり、前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行する場合に、前記ヒータをONとすることを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真方式の画像形成装置において、
トナー像を担持する回転可能な第1の感光体と、
トナー像を担持する回転可能な第2の感光体と、
前記第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段と、
前記第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部で記録材に転写する転写手段と、
前記第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモードと、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体にのみトナー像を形成可能な第2のモードと、を選択するモード選択指示に応じて、記録材にトナー像からなる画像を形成する画像形成を前記第1のモード又は前記第2のモードで実行可能な制御手段と、
連続して行われる前記第2のモードでの画像形成における画像出力枚数と相関する指標値を取得する取得手段と、
前記画像形成装置の内部から外部への空気の排出又は前記画像形成装置の外部から内部への空気の吸入の少なくとも一方を行うためのファンと、
を有し、
前記制御手段は、先行する前記第2のモードでの画像形成に後続して前記第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、前記取得手段により取得された前記指標値に基づいて、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体のみを回転駆動する第1の状態、又は前記第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態で実行することが可能であり、前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行する場合に、前記ファンを停止させるか、又は前記ファンを前記第1のモードで画像形成を行う場合の風量よりも小さい風量となるように駆動することを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真方式の画像形成装置において、
トナー像を担持する回転可能な第1の感光体と、
トナー像を担持する回転可能な第2の感光体と、
前記第1、第2の感光体を回転駆動する駆動手段と、
前記第1、第2の感光体に担持されたトナー像を転写部で記録材に転写する転写手段と、
前記第1、第2の感光体にトナー像を形成可能な第1のモードと、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体にのみトナー像を形成可能な第2のモードと、を選択するモード選択指示に応じて、記録材にトナー像からなる画像を形成する画像形成を前記第1のモード又は前記第2のモードで実行可能な制御手段と、
連続して行われる前記第2のモードでの画像形成における画像出力枚数と相関する指標値を取得する取得手段と、
前記第1、第2の感光体を加熱するためのヒータと、
を有し、
前記制御手段は、先行する前記第2のモードでの画像形成に後続して前記第2のモードで画像形成を実行する場合に、該画像形成を、前記取得手段により取得された前記指標値に基づいて、前記第1、第2の感光体のうち前記第2の感光体のみを回転駆動する第1の状態、又は前記第1、第2の感光体の両方を回転駆動する第2の状態で実行することが可能であり、前記第2のモードでの画像形成を前記第2の状態で実行する場合に、前記ヒータをONとすることを特徴とする画像形成装置。 - 前記駆動手段は、前記第1の感光体を回転駆動する第1のモータと、前記第2の感光体を回転駆動する第2のモータと、を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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JP2017194653A (ja) | 2016-04-22 | 2017-10-26 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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