JP4681743B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式などによって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、特に像担持体に接して像担持体に形成担持されたトナー像を転写材に転写させる接触転写部材を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置は、例えば図10に示すように、像担持体としての感光ドラム1と、その周囲に感光ドラム1の回転方向に沿って順に、感光ドラム1を均一に帯電する帯電装置2、感光ドラム1上に静電潜像を形成するために露光光(レーザ光)Lを照射する露光装置(不図示)、感光ドラム1上に形成された静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置3、感光ドラム1上に形成されたトナー像を用紙などの転写材Pに転写する転写装置4、及びクリーニング装置5を備えている。
【0003】
感光ドラム1は、アルミニウムシリンダ表面に有機感光体(OPC)層を被着して外径が30mmに形成されており、駆動手段(不図示)により矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピード(例えば140mm/sec)で回転駆動される。
【0004】
帯電装置2は、接触帯電部材としての帯電ローラ6と、この帯電ローラ6に帯電バイアスを印加する帯電バイアス電源7とを備えている。帯電バイアス電源7は、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスを帯電ローラ6に印加する。
【0005】
現像装置3は、現像剤としてのトナーを貯蔵する現像容器8と、トナーを転移させて感光ドラム1上の静電潜像を可視画像化する現像ローラ(トナー担持体)9と、この現像ローラ9に現像バイアスを印加する現像バイアス電源(現像電圧印加手段)10とを備えている。現像バイアス電源10は、直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスを現像ローラ9に印加する。
【0006】
転写装置4は、外径が16mmの接触転写部材としての転写ローラ(転写部材)11と、この転写ローラ11に1000〜6000V程度の正極性の転写バイアスを印加する転写バイアス電源(電圧印加手段)12と、転写材Pの非通紙時に転写ローラ11に負極性のクリーニングバイアスを印加する転写ローラクリーニングバイアス電源(電圧印加手段)23と、転写ローラ11に印加するバイアスとして転写バイアス電源12又は転写ローラクリーニングバイアス電源23のいずれかを選択して切り替える切り替えスイッチ24とを備えている。
【0007】
感光ドラム1に当接して転写ニップ部Nを形成する転写ローラ11は、金属製の芯金11a周面上に導電性の弾性層11bを被着して構成されている。弾性層11bの体積抵抗値は、約104〜1010Ωcm程度に形成されている。
【0008】
クリーニング装置5は、転写後に転写残トナーを感光ドラム1上から掻き取るクリーニングブレード13と、このクリーニングブレード13によって掻き取った廃トナーを貯蔵する回収容器14とを備えている。
【0009】
また、感光ドラム1と転写ローラ11とが当接する転写ニップ部Nに対して、転写材搬送方向の下流側には、分離補助手段である除電針ユニット15、絶縁性の樹脂製からなる搬送ガイド16、及び定着装置17を備えている。
【0010】
除電針ユニット15は、除電針15aと絶縁部材15bとを備え、除電針15aは電気的に接地されている。
【0011】
定着装置17は、アルミニウム製の筒状の芯金18aにPFA粒子をスプレーコート、又はディスパージョンでコートした後、焼き付け塗装してPFAの離型層18bを形成した定着ローラ18と、これを内側から加熱するためのハロゲンヒータ19と、転写材Pを定着ローラ18に圧接する加圧ローラ20と、転写紙Pを定着ローラ18と加圧ローラ20との間の定着ニップ部へ導くための定着入口ガイド21とを備えている。
【0012】
次に、上記した画像形成装置による画像形成動作について説明する。
【0013】
画像形成時には、感光ドラム1は駆動手段(不図示)により矢印方向(時計方向)にプロセススピード140mm/secで回転駆動され、帯電バイアス電源7から帯電バイアスが印加された帯電ローラ6によって、感光ドラム1表面を約−710Vの電位(暗電位(Vd))に均一に帯電する。そして、帯電された感光ドラム1表面に露光装置(不図示)から露光光(レーザ光)Lが与えられることにより、感光ドラム1表面の電位は露光された部分の電位(明電位(Vl)が低下して、入力される画像情報に応じた静電潜像が形成される。この場合の明電位(Vl)は約−160Vである。
【0014】
そして、感光ドラム1表面に形成された静電潜像に、現像バイアス電源10から感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像ローラ9により、感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性に帯電されたトナーを付着させてトナー像として反転現像(可視像化)する。
【0015】
そして、感光ドラム1表面のトナー像が感光ドラム1と転写ローラ11との間の転写ニップ部Nに到達すると、このタイミングに合わせて転写材Pが転写ガイド22でガイドされて転写ニップ部Nに搬送され、切り替えスイッチ24を介して転写バイアス電源12からトナーと逆極性(正極性)の転写バイアスが印加された転写ローラ11により、転写材Pに感光ドラム1表面のトナー像が転写される。
【0016】
そして、トナー像が転写された転写材Pは、感光ドラム1の曲率により分離されるとともに除電針ユニット15によって除電され、感光ドラム1と転写材Pとの間の静電吸着力を弱めて、感光ドラム1から分離される。分離された転写材Pは搬送ガイド16上を介して、定着装置17の定着入口ガイド21へ搬送される。
【0017】
定着装置17に搬送された転写材Pは、定着装置17の定着ローラ18と加圧ローラ20との間の定着ニップ部で加熱、加圧され、トナー像が表面に熱定着される。トナー像が表面に定着された転写材Pは外部に排紙される。
【0018】
一方、トナー像転写後の感光ドラム1表面に残留している転写残トナーはクリーニング装置5のクリーニングブレード13によって除去され、回収容器14内に回収される。
【0019】
また、画像形成の増加によって上記の転写時に転写ローラ11に汚れとして付着したトナーは、画像形成動作前の前回転時や画像形成動作後の後回転時の非通紙時に、切り替えスイッチ24の切り替えにより転写ローラクリーニングバイアス電源23から転写ローラ11にトナーの帯電極性と同極性(負極性)のクリーニングバイアスを印加することで、静電的に感光ドラム1に転移されてクリーニング装置5で回収される。これにより、転写ローラ11の表面が清掃される。
【0020】
次に、上記した従来の画像形成装置における通常の画像形成時での感光ドラム電位、帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアス、クリーニングバイアスの関係を、上記した画像形成動作と図11に示すシーケンス図を参照して感光ドラム1の周方向位置を基準に説明する。なお、図11において、前回転は画像形成動作前における感光ドラム1の回転、通紙は画像形成動作時、紙間は連続画像形成動作時における前の転写材と次の転写材との搬送間隔時間(画像形成間隔)、後回転は画像形成動作終了後における感光ドラム1の回転である。
【0021】
感光ドラム1は、前回転時から帯電ローラ6によって−710Vの電位(暗電位(Vd))に均一帯電され、この均一帯電された部分を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する。そして、転写材Pが転写ニップ部Nに到達するタイミングに合わせて感光ドラム1の帯電位置が転写ニップ部Nに到達する前回転時から、この画像形成動作時における最後の転写材Pの終端が転写ニップ部Nを通過するタイミングに合わせて帯電位置が転写ニップ部Nに到達するまでの間、帯電ローラ6によって感光ドラム1表面を−710Vの電位(暗電位(Vd))に帯電する。この場合、露光光Lによって形成された静電潜像の画像部の電位(明電位(Vl)は−160Vとなる。
【0022】
そして、転写材Pが転写ニップ部Nに到達するタイミングに合わせて感光ドラム1上の静電潜像を可視画像化して転写ニップ部Nに到達させる前回転時から、この画像形成動作時における最後の転写材Pが転写ニップ部Nを通過するタイミングに合わせてトナー像が転写ニップ部Nに到達するまでの間、現像ローラ9には−560VのDC電圧の現像バイアスが印加される。
【0023】
そして、前回転時と後回転時での感光ドラム1の表面電位が−710Vのときに、転写ローラ11には転写ローラクリーニングバイアス電源23より−2500Vの負極性のクリーニングバイアスが印加されるとともに、通紙時には転写ローラ11に正極性の転写バイアスVtが印加され、紙間ではそれよりも低いVt0のバイアス電圧が印加される。
【0024】
この場合の転写バイアスVtは、通紙時に必要な転写電流を確保するための電圧で、転写ローラ11の抵抗により変化するが、A3サイズあるいはレターサイズの転写材Pに対応させるためには約10μAの電流を確保するための電圧を印加する。また、紙間(画像形成間)には、上記Vt0は任意の電圧によって出力され、転写バイアスVtより低い同極性の電圧で出力し、感光ドラム1へのメモリ等のダメージをある程度抑えるのが一般的である。
【0025】
上記した従来の画像形成装置は、プロセススピードが140mm/secであり、紙間が比較的短めの画像形成装置の場合であるが、紙間が比較的長めの場合や、転写材サイズの不確定な手差し給紙の場合には、図12に示すような転写バイアス、クリーニングバイアスの関係とすることもある。
【0026】
即ち、この場合には図12に示すように、紙間で転写ローラ11へクリーニングバイアス(CLN)とVt0バイアスを出力するようにする。これは、プロセススピードが遅く、高圧電源(転写バイアス電源12、転写ローラクリーニングバイアス電源23)の立ち上がりが通紙速度に対して充分に速い場合や、紙間が比較的長めの場合、及びトナー像位置に対して通紙位置が不確定となりやすい小サイズ紙の手差し給紙モードを設定する場合に、転写ローラ11に汚れとして付着したトナーを清掃するためである。
【0027】
これは、通常現像剤としてのトナーは、正規に帯電しているトナー(本実施の形態では負極性;以下、正規トナーという)に少量の逆極性に帯電しているトナー(本実施の形態では正極性;以下、反転トナーという)が混在して静電的に吸着し、トナーの集合体として現像ローラ9の表面に適量分布している。よって、紙間時に現像カブリ現象によって少量の正規トナー(正規カブリ)、反転トナー(反転カブリ)が感光ドラム1上に現像され、それが転写ローラ11に移り蓄積する場合がある。
【0028】
そのため、例えば紙間の長さが転写ローラ11の周長の2周分以上ある場合、前半1周はクリーニングバイアス(CLN)、後半1周はVt0バイアスを印加、後に所定のタイミングで転写バイアスVtへ切り替えることで、正規トナー、反転トナーを感光ドラム1に戻し、転写ローラ11へのトナーの蓄積を防止している。
【0029】
また、紙間が比較的短い場合、特に転写ローラ11の1周よりも短い場合は転写バイアスの出力切り替えの時間と高圧電源(転写バイアス電源12、転写ローラクリーニングバイアス電源23)の立ち上がり特性の関係、ならびに出力切り替え能力等の装置の特性、及びカブリ特性等を考慮して、一般には反転カブリによる反転トナーの転写ローラ11への付着、蓄積防止のため、図11に示したように、紙間時はVt0バイアスの出力を行っている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、使用されるモード、特に連続画像形成を実施する頻度が極めて高い場合、図11に示す前回転時と後回転時のクリーニングバイアス(CLN)による効果は、画像形成回数当たりのクリーニング実行時間が減るため、実質的に減少する。
【0031】
更に、環境の違いや感光ドラム1の帯電能力の違い、ならびに帯電バイアス、現像バイアスの出力のばらつきによって、正規カブリ、反転カブリのレベルがそれぞれ変動する。このため、正規カブリのレベルが悪化して、転写ローラ11にトナーが蓄積して転写材Pを汚す、及び転写不良や転写材Pの感光ドラム1からの分離不良などの問題を引き起こす場合がある。
【0032】
このため、このような問題を解決するために、図13に示すように、紙間時に所定の時間、クリーニングバイアス(CLN)を出力する画像形成装置が提案されている。
【0033】
しかしながら、この画像形成装置の場合、正規カブリのレベルの悪化に対して有効である反面、例えば低湿環境における現像剤中の反転トナーの増加によって、反転カブリのレベルが悪化した場合、紙間中で転写ローラ11にトナーが蓄積し問題を引き起こすことが少なからず発生する。
【0034】
また、こうした紙間中の正規カブリ、反転カブリによる転写ローラ11の汚れを軽減するために、例えば図14に示すように、紙間中の大部分(転写材間の一部の範囲)において現像バイアスの印加を停止する方法がある。この方法により転写ローラ11の汚れを大幅に軽減することができるが、問題点として例えば現像バイアスの印加開始時(ON時)や停止時(OFF時)に、電源のオーバーシュートや瞬間的な電界変化等によって、感光ドラム1の長手方向に帯状カブリ(以後、黒帯と称する)が発生する場合がある。
【0035】
例えば、図14の現像バイアスの印加開始時(ON時、図中の前回転時と紙間時のA)の瞬間にオーバーシュート等によって発生する正規カブリの黒帯、及び停止時(OFF時、図中の紙間時と後回転時のB)の瞬間的な電界変化による反転カブリの黒帯がある。また、現像バイアスに交流電圧が重畳されている場合、直流電圧のON時とOFF時に加え、交流電圧のON時とOFF時においても黒帯が発生する場合がある。
【0036】
これらの黒帯のレベルに関しても、同じく環境の違いや感光ドラムの帯電能力の違い、ならびに帯電バイアス、現像バイアスの出力のばらつきに左右される。
【0037】
そこで本発明は、上記黒帯のレベルを左右する画像形成装置内の湿度に対応して、紙間時の正規カブリや反転カブリ、及び黒帯等のカブリトナーが転写ローラへ付着するのを防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、静電潜像が形成され、回転する像担持体と、前記像担持体上に形成された静電潜像を、第1の極性に帯電したトナーにより現像してトナー像として顕像化する現像手段と、前記像担持体に当接して転写ニップ部を形成し、前記第1の極性と反対の第2の極性の電圧が印加されることにより、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記転写ニップ部に搬送される転写材に転写する転写部材と、前記転写部材に前記第1の極性の電圧、或いは、前記第2の極性の電圧を印加する電圧印加手段と、前記像担持体の回転方向に関して前記転写ニップ部よりも下流で、前記像担持体上に残存したトナーを除去するクリーニング部材と、を備えた画像形成装置において、画像形成装置内の湿度を検知するための環境センサを有し、前記電圧印加手段は、連続して複数の転写材に画像形成を行う際に前の転写材と次の転写材が前記転写ニップ部に搬送される間の非通紙時である転写材間に、前記環境センサにより検知した湿度が、所定の湿度よりも小さい場合に前記第2の極性の電圧を、所定の湿度以上の場合に前記第1の極性の電圧を、前記転写部材に印加する、ことを特徴としている。
【0039】
また、前記現像手段は、トナーを担持するトナー担持体と、前記トナー担持体に前記第1の極性の電圧を印加して、前記像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像電圧印加手段と、を備え、前記現像電圧印加手段は、前記転写材間の一部の範囲で前記トナー担持体に対する電圧印加を停止する、ことを特徴としている。
【0040】
また、前記電圧印加手段は、前記環境センサにより検知した湿度が前記所定の湿度よりも小さい場合に、前記現像電圧印加手段による電圧印加が停止された後、前記転写材間で前記転写部材に印加する電圧を前記第2の極性から前記第1の極性に切り替える、ことを特徴としている。
【0041】
また、前記電圧印加手段は、前記環境センサにより検知した湿度が前記所定の湿度よりも小さい場合に、前記現像電圧印加手段による電圧印加が停止された状態から再開された後、前記転写材間で前記転写部材に印加する電圧を前記第1の極性から前記第2の極性に切り替える、ことを特徴としている。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0048】
〈参考例〉
図1は、本発明の参考例に係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、図10に示した従来例の画像形成装置と同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0049】
本参考例では、切り替えスイッチ24を制御して転写ローラ(転写部材)11への印加電源(電圧印加手段)を転写バイアス電源12又は転写ローラクリーニングバイアス電源23のいずれかに切り替える切り替え部30と、切り替え部30に切り替え信号を出力する制御装置(CPU)33を備えている。他の構成は、図10に示した従来例の画像形成装置と同様である。本参考例においても、上述した従来例の画像形成装置と同様にして画像形成が行われ、本参考例では画像形成動作の説明は省略する。
【0050】
なお、本参考例では反転現像方式を用いているため、正規トナーは負極性、反転トナーは正極性に帯電している。また、本参考例の画像形成装置は、転写材進行方向の紙間の長さは転写ローラ11の周長よりも長い。
【0051】
本画像形成装置は、図2に示すような操作パネル31を有しており、操作パネル31に設けている極性選択スイッチ32を押すことによって、制御装置33から切り替え部30に切り替え信号が入力される。切り替え部30は入力される切り替え信号に応じて切り替えスイッチ24を制御し、転写ローラ11への印加電源を転写バイアス電源12又は転写ローラクリーニングバイアス電源23のいずれかに選択して切り替えることができる(詳細は後述する)。なお、極性選択スイッチ32を押すたびに転写バイアス電源12、転写ローラクリーニングバイアス電源23を交互に切り替えるように、切り替えスイッチ24が制御される。
【0052】
本参考例の画像形成装置は、通常の連続画像形成動作時には上記した図11に示したバイアス制御によって画像形成を行う。なお、紙間(転写材間)時には転写バイアス電源12から転写ローラ11にVt0バイアスが印加されている。この際、常温環境(23℃/50%)にて使用している場合には反転トナーは少なく、初期は良好な画像形成を行うことができるが、画像形成回数が増えるにつれて、感光ドラム1の表面電位が低下し(例えば−710Vが−650V)、いわゆる正規カブリのラチチュードがなくなる。
【0053】
これによって、正規カブリによる正規トナー(負極性、第1の極性に帯電)が、紙間に感光ドラム1上に現像され転写ニップ部Nにおいて、転写ローラ11に転写バイアス電源12から正極性のVt0バイアスが印加されているため転写ローラ11表面に付着する。特に、連続画像形成時は常に転写ローラ11に正極性(第2の極性)のバイアスが印加され続けるため、転写ローラ11表面にトナーが蓄積され、このトナーによって転写材Pの裏面(転写ローラ11表面に接する面)、及び転写材Pのコバ部分を汚す。
【0054】
そこで、このような問題を解決するために本参考例では、紙間時にユーザが操作パネル31の極性選択スイッチ32を押して、制御装置33から切り替え部30に切り替え信号を出力する。切り替え部30は入力される切り替え信号に応じて、切り替えスイッチ24を転写バイアス電源12から転写ローラクリーニングバイアス電源23に切り替え、図13に示したシーケンスと同様に、転写ローラクリーニングバイアス電源23から転写ローラ11に負極性のクリーニングバイアス(CLN)を印加する。
【0055】
そして、紙間終了前(通紙開始前)に再び極性選択スイッチ32を押して、制御装置33から切り替え部30に切り替え信号を出力する。切り替え部30は入力される切り替え信号に応じて、切り替えスイッチ24を転写ローラクリーニングバイアス電源23から転写バイアス電源12に切り替え、転写ローラ11に正極性の転写バイアスVtを入力する。
【0056】
このように本参考例では、紙間時にユーザが操作パネル31の極性選択スイッチ32を押して転写ローラクリーニングバイアス電源23から転写ローラ11に正規トナーと逆極性(負極性)のクリーニングバイアスを印加することにより、転写ローラ11表面にトナーが付着するのを未然に防止するとともに、転写ローラ11表面に付着したトナーが静電的に感光ドラム1側に転移してクリーニング装置5のクリーニングブレード13で回収されることによって、転写材Pの裏面(転写ローラ11表面に接する面)、及び転写材Pのコバ部分のトナーによる汚れを防止することができるので、長期にわたって良好な画像形成を行うことができる。
【0057】
また、本参考例では、転写材進行方向の紙間の長さは転写ローラ11の周長よりも短いので、本参考例のように、接触転写方式の中でも周長が短く、トナーなどの蓄積が生じやすいローラ転写方式で、さらに紙間時に転写ローラ11に正と負の各極性の電圧をそれぞれ1周分印加できないという、極めてトナーが蓄積しやすい条件下にもかかわらず、紙間時に操作パネル31の極性選択スイッチ32を押すという簡易的な操作だけで、転写ローラ11のトナーによる汚れを防止することができる。
【0058】
また、本参考例では、現像装置3の現像方式として反転現像方式を用いたがそれに限定されず、正規現像方式でも同様に本発明を適用することができる。また、連続画像形成時における紙間の長さが転写ローラの周長より長い場合でも、同様に本発明を適用することができ、更に、ローラ転写方式以外の接触転写方式においても、同様に本発明を適用することができる。
【0059】
また、本参考例では、操作パネル31の極性選択スイッチ32を押すことで、切り替えスイッチ24の切り替え制御を行うようにしたが、それに限定されず、例えば、操作パネル31の階層の深い表示中(ユーザーモード、サービス調整用モード等の表示中)に設けてもよく、画像形成装置の所定のハードスイッチによって切り替えるようにしても良い。
【0060】
また、本参考例では、通紙時において極性選択スイッチ32を押すごとに通常極性のシーケンス、逆極性のシーケンスへと交互に切り替わるが、例えば数字、記号等の入力値によって切り替えてもよく、更に画像形成装置内に設けられたタイマー機能、画像形成回数計測カウンタを用いて、通紙時において所定の時間及び回数において自動的に、通常極性のシーケンス、逆極性のシーケンスへと交互に切り替わるようにしても良い。
【0061】
また、本参考例では、反転トナーが少なく、よって反転カブリがほとんどなかったが、例えば、感光ドラムの画像形成回数における表面電位特性等で画像形成開始時は反転カブリが多く、その後、表面電位の低下等で反転カブリが減少し、正規カブリが増大する傾向をもつ画像形成装置においても有効である。
【0062】
また、逆に画像形成開始時は正規カブリが多く、その後減少し、逆に反転カブリが増大する傾向をもつ画像形成装置においては、本参考例に示した通常極性のシーケンスと逆極性のシーケンスの通常設定を入れ替えることにより、同様の効果を簡易的な操作によって得ることができる。
【0063】
〈実施の形態1〉
図3は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、上述した参考例の画像形成装置と同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0064】
本実施の形態では、画像形成装置内に温度・湿度を測定する環境センサ34と、環境センサ34からの温度・湿度情報に基づいて画像形成装置内の絶対水分量(空気1kg中の水分量g)を算出する制御装置(CPU)33を有している。他の構成及び画像形成動作は参考例と同様であり、本実施の形態ではそれらの説明は省略する。
【0065】
また、本実施の形態の画像形成装置は、図14及び図4に示すように、連続画像形成動作における紙間時に現像バイアス印加のON、OFFを行い、紙間での正規カブリを減らし、正規トナーの転写ローラ11への付着を軽減させるようにしている。このように、紙間での現像バイアス印加時間を短くしているため、カブリよりも現像バイアスの印加開始時(ON時;図中の前回転時と紙間時のA)、停止時(OFF時;図中の紙間時と後回転時のB)における黒帯トナーの転写ローラ11への付着が支配的となる。なお、図14は、後述する常湿環境、低湿環境におけるシーケンス、図4は、後述する高湿環境におけるシーケンスである。
【0066】
図5は、絶対水分量(空気1kg中の水分量g)による環境認識(高湿環境、常湿環境、低湿環境)における正規カブリ(黒帯)、反転カブリ(黒帯)の関係を示した図である。本実施形態では、空気1kg中の水分量が15gである場合を所定の湿度とし、環境センサ34に基づいて算出した(検知した)湿度が、所定の湿度よりも小さい場合を常温環境及び低湿環境とし、所定の湿度以上の場合を高湿環境としている。なお、図5中の環境認識のための絶対水分量(空気1kg中の水分量g)の数値は、これに限定されるものではなく任意の数値に設定してもよい。
【0067】
本画像形成装置における、正規カブリ(負極性に帯電)の黒帯、反転カブリ(正極性に帯電)の黒帯の、環境による増減傾向は図5に示されるように、高湿環境下では正規カブリの黒帯、常湿環境下及び低湿環境下では反転カブリの黒帯が多い傾向にある。
【0068】
そして、本実施の形態では、制御装置33は、算出した絶対水分量から画像形成装置内の環境認識(高湿環境、常湿環境、低湿環境)を行い、その環境認識に基づいて紙間時に切り替え部30へ切り替え信号を出力する。切り替え部30は入力される切り替え信号に応じて、切り替えスイッチ24を転写バイアス電源12又は転写ローラクリーニングバイアス電源23のいずれかに切り替える。
【0069】
即ち、常湿環境、低湿環境の場合(環境センサ34により検知した湿度が所定の湿度よりも小さい場合)は、紙間時に転写バイアス電源12側に切り替えて上記した図14に示すシーケンスを行うようにし、高湿環境の場合(環境センサ34により検知した湿度が所定の湿度以上の場合)は、紙間時に転写ローラクリーニングバイアス電源23側に切り替えて図4に示すシーケンスを行うように制御する。
【0070】
本実施の形態の画像形成装置は、図14及び図5中の現像バイアス印加開始時(ON時)に正規カブリの黒帯が、現像バイアス印加停止時(OFF時)に反転カブリの黒帯が発生しやすい。この傾向は、例えば現像バイアスのオーバーシュートや、瞬間的な電界変化等により発生する。
【0071】
本実施の形態によれば、常湿環境、低湿環境においては、図14に示すシーケンスにより現像バイアス印加停止時(OFF時)に反転カブリの黒帯(正帯電極性)が発生しやすいが、紙間時に転写ニップ部Nにおいて転写ローラ11への印加電圧(Vt0バイアス)の極性は正極性であるので、転写ローラ11に付着しない。なお、現像バイアス印加開始時(ON時)における正規カブリの黒帯はほんのごく僅かであり、転写ローラ11に蓄積しない。
【0072】
そして、高湿環境においては、図4に示すシーケンスにより現像バイアス印加開始時(ON時)に正規カブリの黒帯(負帯電極性)が発生しやすいが、紙間時に転写ニップ部Nにおいて転写ローラ11への印加電圧(クリーニングバイアス)の極性は負極性であるので、転写ローラ11に付着しない。なお、現像バイアス印加停止時(OFF時)における反転カブリの黒帯はほんのごく僅かであり、転写ローラ11に蓄積しない。
【0073】
このように本実施の形態では、画像形成装置内の環境(高湿環境、常湿環境、低湿環境)に応じて転写ローラ11への印加電圧の極性を環境センサ34の測定情報に基づいて自動的に切り替えることによって、環境により正規カブリや反転カブリが発生しやすい場合でも、転写ローラ11表面にトナーが付着することを防止することができるので、長期にわたって良好な画像形成を行うことができる。
【0074】
また、本実施の形態では、絶対水分量から画像形成装置内の環境認識(高湿環境、常湿環境、低湿環境)を行う構成であったが、絶対水分量のほかに相対湿度、温度等で環境認識を行うようにしても良く、また、複数の環境パラメータを元にして環境認識を行うようにしても良い。
【0075】
〈実施の形態2〉
本実施の形態の画像形成装置も、図3に示した実施の形態1の画像形成装置と同様の構成であり、かつ図5に示したような環境認識(高湿環境、常湿環境、低湿環境)における正規カブリ(黒帯)、反転カブリ(黒帯)の関係を有している。
【0076】
本実施の形態では、通常時においては、制御装置33は環境センサ34からの測定情報に基づいて、算出した絶対水分量から画像形成装置内の環境認識(高湿環境、常湿環境、低湿環境)を行い、その環境認識に基づいて紙間時に切り替え部30へ切り替え信号を出力する。切り替え部30は入力される切り替え信号に応じて、切り替えスイッチ24を転写バイアス電源12又は転写ローラクリーニングバイアス電源23のいずれかに切り替える。
【0077】
即ち、本実施の形態では、常湿環境、低湿環境において通常の場合は、図6に示すように、紙間時に転写バイアス電源12側に切り替えて転写ローラ11にVt0バイアス(正極性)を印加し、かつ現像バイアス印加のON、OFFを行う(図14に示したシーケンスと略同じ)。このシーケンスで画像形成を行う場合、画像形成の回数が増加するにつれて感光ドラム1や、現像装置3の劣化、及び現像装置3内の現像剤(トナー)の残量、及びトナー補給時の残トナーとの相性等の要因によっては、常湿環境、低湿環境であるにもかかわらず、図7に示すように正規カブリが悪化し、正規カブリの黒帯が発生する場合がある。
【0078】
そのため、紙間にクリーニングバイアス(負極性)を出力し、正規カブリの黒帯トナー(正帯電極性)の転写ローラ11への付着防止を行いたいが、転写材進行方向の転写の紙間領域全てを切り替えた場合、必然的に反転カブリの黒帯によって反転トナー(正帯電極性)が転写ローラ11に付着し蓄積することにより、転写材Pの裏面(転写ローラ11表面に接する面)のトナー汚れ等の不具合を引き起こしかねない。
【0079】
また、例えば紙間中にVt0バイアス(正極性)とクリーニングバイアス(負極性)の両方を出力することが考えられるが、紙間領域が狭い場合には、高圧の立ち上がり、及び転写ローラ11のインピーダンス等によっては高圧の出力が不十分であることもある。また、場合によっては出力切り替えの失敗による暴走なども考えられる。
【0080】
そこで、本実施の形態では、上記のようにユーザが紙間時に常湿環境、低湿環境において正規カブリの黒帯が発生しそうな状況、あるいは正規カブリの黒帯が発生したと判断した場合は、紙間時にユーザが操作パネル31の極性選択スイッチ32を押して、制御装置(CPU)33から切り替え部30に切り替え信号を出力する。切り替え部30は入力される切り替え信号に応じて、切り替えスイッチ24を転写バイアス電源12から転写ローラクリーニングバイアス電源23に切り替え、図8に示すシーケンスのように、転写ローラクリーニングバイアス電源23から転写ローラ11に負極性のクリーニングバイアス(CLN)を印加する。
【0081】
このクリーニングバイアスは、現像バイアスがOFFされて所定時間後に印加され、現像バイアスがONされて所定時間後にこのクリーニングバイアス(負極性、第1の極性)から転写バイアス(正極性、第2の極性)に切り替える。
【0082】
このシーケンスによって、正規カブリの黒帯が転写ニップ部Nに到達する際に、転写ローラ11への印加電圧(クリーニングバイアス)の極性は負極性であるので、転写ローラ11に付着せず、また、反転カブリの黒帯が転写ニップ部Nに到達する際に、転写ローラ11への印加電圧の極性は、画像域の転写バイアス(正極性)を延長することにより(図8中のC)、正極性であるので転写ローラ11に付着しない。なお、紙間において転写の出力切り替え回数は、通常時と同じ2回であるため、出力不足や切り替え失敗による暴走を防ぐことができる。
【0083】
なお、紙間時に転写バイアスVtを出力するため、多少、感光ドラム1へのメモリが増加し、カブリが若干増えるが、黒帯のトナー量に比べ少ないレベルであった。
【0084】
また、高湿環境においては、制御装置33は環境センサ34からの測定情報に基づいて、紙間時に転写ローラクリーニングバイアス電源23側に切り替えて、実施の形態2と同様に図4に示すシーケンスを行う。図4に示すシーケンスにより、現像バイアス印加開始時(ON時)に正規カブリの黒帯(負帯電極性)が発生しやすいが、転写ニップ部Nにおいて転写ローラ11の印加電圧(クリーニングバイアス)の極性は負極性であるので、転写ローラ11に付着しない。なお、現像バイアス印加停止時(OFF時)における反転カブリの黒帯はほんのごく僅かであり、転写ローラ11に蓄積しない。
【0085】
このように本実施の形態では、画像形成装置内の環境が常湿環境、低湿環境であるにもかかわらず正規カブリや反転カブリの黒帯が発生しやすい場合でも、転写ローラ11表面にトナーが付着することを防止することができるので、長期にわたって良好な画像形成を行うことができる。
【0086】
本実施の形態では、紙間時に極性選択スイッチ32を押すことによって、画像域の転写バイアスの出力時間を延長し、かつ転写ローラクリーニングバイアス(CLN)を出力する構成であったが、これに限定されず、現像バイアス電源10の特性等によっては、例えば現像バイアスの印加開始時(ON時)と現像バイアス印加停止時(OFF時)で発生する黒帯のトナーの帯電極性が反対であった場合に、転写ローラクリーニングバイアス(CLN)出力後、画像域の転写バイアスVtの出力に切り替えるタイミングを早める等、様々なタイミング変更が考えられる。
【0087】
〈実施の形態3〉
実施の形態2では、常湿環境、低湿環境の場合は、上述したように紙間時に図8に示すシーケンスを行うことにより、正規カブリの黒帯が転写ニップ部Nに到達する際に、転写ローラ11への印加電圧(クリーニングバイアス)の極性は負極性であるので、転写ローラ11に付着せず、また、反転カブリの黒帯が転写ニップ部Nに到達する際に、転写ローラ11への印加電圧(転写バイアス)の極性は、画像域の転写バイアス(正極性)を延長することにより(図8中のC)、正極性であるので転写ローラ11に付着しないようにしたが、本実施の形態では、常湿環境、低湿環境の場合は、紙間時に図9に示すシーケンスを行うようにした。他の構成及び動作は実施の形態2と同様であり、本実施の形態ではそれらの説明は省略する。
【0088】
本実施の形態では、図9に示すシーケンスのように、紙間時での現像バイアスの印加停止時(図9中のB)のタイミングを早めた(図9中のD;紙間開始時と略同じタイミング)。このタイミング時には、転写ニップ部Nにおいて転写ローラ11に転写バイアスVtが印加されている。よって、反転カブリの黒帯が転写ニップ部Nに到達する際に、転写ローラ11への印加電圧(転写バイアス)の極性は正極性であるので転写ローラ11に付着しない。
【0089】
そして、本実施の形態では、紙間時にユーザが操作パネル31の極性選択スイッチ32を押して、制御装置(CPU)33から切り替え部30に切り替え信号を出力する。切り替え部30は入力される切り替え信号に応じて、切り替えスイッチ24を転写バイアス電源12から転写ローラクリーニングバイアス電源23に切り替え、図9に示すシーケンスのように、転写ローラクリーニングバイアス電源23から転写ローラ11に負極性のクリーニングバイアス(CLN)を印加する。この負極性のクリーニングバイアスは、紙間領域の大部分において印加される。
【0090】
このように本実施の形態においても、画像形成装置内の環境が常湿環境、低湿環境であるにもかかわらず正規カブリや反転カブリの黒帯が発生しやすい場合でも、転写ローラ11表面にトナーが付着することを防止することができるので、長期にわたって良好な画像形成を行うことができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、画像形成装置内の湿度に応じて転写部材への印加電圧の極性を環境センサの検知に基づいて自動的に切り替えることによって、環境により正規カブリや反転カブリが発生しやすい場合でも、転写部材表面にトナーが付着することを防止することができるので、長期にわたって良好な画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【図2】 本発明の参考例に係る画像形成装置の操作パネルを示す図。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【図4】 本発明の実施の形態1におけるバイアス印加タイミングを示す図。
【図5】 環境認識(高湿環境、常湿環境、低湿環境)における正規カブリ(黒帯)、反転カブリ(黒帯)の関係を示した図。
【図6】 本発明の実施の形態1におけるバイアス印加タイミングを示す図。
【図7】 画像形成が増加した場合の環境認識(高湿環境、常湿環境、低湿環境)における正規カブリ(黒帯)、反転カブリ(黒帯)の関係を示した図。
【図8】 本発明の実施の形態2におけるバイアス印加タイミングを示す図。
【図9】 本発明の実施の形態3におけるバイアス印加タイミングを示す図。
【図10】 従来例における画像形成装置を示す概略構成図。
【図11】 従来例、本発明の参考例の通常時におけるバイアス印加タイミングを示す図。
【図12】 従来例、本発明の参考例の紙間時におけるクリーニングバイアスと転写バイアスの印加タイミングを示す図。
【図13】 紙間時におけるクリーニングバイアスと転写バイアスの印加タイミングを示す図。
【図14】 紙間時におけるクリーニングバイアスの印加タイミングを示す図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電装置
3 現像装置(現像手段)
4 転写装置(転写手段)
5 クリーニング装置(クリーニング部材)
6 帯電ローラ
7 帯電バイアス電源
9 現像ローラ(トナー担持体)
10 現像バイアス電源(現像電圧印加手段)
11 転写ローラ(転写部材)
12 転写バイアス電源(電圧印加手段)
13 クリーニングブレード
17 定着装置
23 転写ローラクリーニングバイアス電源(電圧印加手段)
24 切り替えスイッチ(極性選択手段)
30 切り替え部(極性選択手段)
31 操作パネル
32 極性選択スイッチ(切り替え手段)
33 制御装置
34 環境センサ
Claims (4)
- 静電潜像が形成され、回転する像担持体と、
前記像担持体上に形成された静電潜像を、第1の極性に帯電したトナーにより現像してトナー像として顕像化する現像手段と、
前記像担持体に当接して転写ニップ部を形成し、前記第1の極性と反対の第2の極性の電圧が印加されることにより、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記転写ニップ部に搬送される転写材に転写する転写部材と、
前記転写部材に前記第1の極性の電圧、或いは、前記第2の極性の電圧を印加する電圧印加手段と、
前記像担持体の回転方向に関して前記転写ニップ部よりも下流で、前記像担持体上に残存したトナーを除去するクリーニング部材と、を備えた画像形成装置において、
画像形成装置内の湿度を検知するための環境センサを有し、
前記電圧印加手段は、連続して複数の転写材に画像形成を行う際に前の転写材と次の転写材が前記転写ニップ部に搬送される間の非通紙時である転写材間に、前記環境センサにより検知した湿度が、所定の湿度よりも小さい場合に前記第2の極性の電圧を、所定の湿度以上の場合に前記第1の極性の電圧を、前記転写部材に印加する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像手段は、トナーを担持するトナー担持体と、
前記トナー担持体に前記第1の極性の電圧を印加して、前記像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像電圧印加手段と、を備え、
前記現像電圧印加手段は、前記転写材間の一部の範囲で前記トナー担持体に対する電圧印加を停止する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記電圧印加手段は、前記環境センサにより検知した湿度が前記所定の湿度よりも小さい場合に、前記現像電圧印加手段による電圧印加が停止された後、前記転写材間で前記転写部材に印加する電圧を前記第2の極性から前記第1の極性に切り替える、
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記電圧印加手段は、前記環境センサにより検知した湿度が前記所定の湿度よりも小さい場合に、前記現像電圧印加手段による電圧印加が停止された状態から再開された後、前記転写材間で前記転写部材に印加する電圧を前記第1の極性から前記第2の極性に切り替える、
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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