JPH0944006A - 画像形成装置の転写装置 - Google Patents

画像形成装置の転写装置

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JPH0944006A
JPH0944006A JP19324195A JP19324195A JPH0944006A JP H0944006 A JPH0944006 A JP H0944006A JP 19324195 A JP19324195 A JP 19324195A JP 19324195 A JP19324195 A JP 19324195A JP H0944006 A JPH0944006 A JP H0944006A
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JP
Japan
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toner
transfer
transfer roller
roller
electrostatic latent
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Application number
JP19324195A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Saegusa
久芳 三枝
Takahiro Kojima
隆宏 小島
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転写ローラ上のトナーを静電的にクリーニング
するものにおいて、転写ローラ上のトナーを常に良好に
クリーニングする。 【解決手段】プリンタの起動時や印刷動作の終了直後に
おいては転写ローラ5が感光体ドラム2と接触して2回
転している間に切換スイッチ24,25を介して転写ロ
ーラに電源22から1400Vの逆転写バイアスを印加
して転写ローラ上のトナーを感光体ドラムに移動させ、
また、連続印刷時の記録用紙と次の記録用紙との間にお
いては転写ローラが感光体ドラムと接触して1回転して
いる間に切換スイッチ24,25を介して転写ローラ5
に電源23から1600Vの逆転写バイアスを印加して
転写ローラ上のトナーを感光体ドラムに移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を利用して画像形成を行う画像形成装置の転写装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用して画像形成を
行う画像形成装置は、感光体ドラム等の静電潜像保持体
の表面を帯電器で一様に帯電した後、レーザ光等で露光
して所望の画像パターンの静電潜像を形成し、この静電
潜像に現像器からのトナーを帯電付着してトナー像を形
成し、このトナー像を転写装置で記録用紙に転写して画
像形成を行うようになっている。なお、トナー像を転写
した記録用紙は、その後熱定着されて排出される。
【0003】このような画像形成装置に使用する転写装
置の転写方法としては、主に静電力により帯電トナーを
記録用紙に転写する静電転写法が多く利用されている。
静電転写法としては、コロナ放電器に代表される非接触
型転写器を使用した転写法とローラ転写器に代表される
接触型転写器を使用した転写法とに大別される。コロナ
放電器を使用した転写法では、コロナ放電器を静電潜像
保持体に近接して配置し、記録用紙がコロナ放電器を通
過する時に、このコロナ放電器から発生する逆極性の電
荷により帯電トナーが記録用紙に転写する。
【0004】コロナ放電器の利点としては、静電潜像保
持体に対して非接触のため静電潜像保持体が磨耗しない
ことが上げられる。しかし、コロナ放電器用の電源とし
ては数KVの高圧電源が必要なこと、コロナ放電ワイヤ
にトナーや紙粉等の汚れが蓄積すると異常放電が発生す
ること、さらにはコロナ放電ワイヤが破壊することもあ
る。また、コロナ放電によりオゾンが発生する。オゾン
は強力な酸化力により静電潜像保持体の特性劣化を引き
起こすだけでなく、人体に対する有害性がある。
【0005】このコロナ放電器の各種欠点を回避するも
のとして、ローラ転写法が知られている。ローラ転写法
は、導電性弾性体からなる転写ローラを静電潜像保持体
に接触して配置し、静電潜像保持体の回転と共に転写ロ
ーラも回転し、記録用紙が静電潜像保持体と転写ローラ
の間に来た時、静電潜像保持体上の帯電トナーを記録用
紙に転写させるために、転写ローラにバイアス印加を行
う。これにより、帯電トナー像は静電力により静電潜像
保持体から転写ローラ側、すなわち、記録用紙に転写す
る。このようなローラ転写法を使用すればコロナ放電器
のように数KVの電圧印加の必要がなく、また、オゾン
発生量もごく僅かで静電潜像保持体や人体に対して悪影
響を与えるおそれはない。
【0006】このように、ローラ転写法はコロナ転写法
に比べて優れた特性を有しているが、一方、欠点とし
て、転写ローラがトナーの付着により汚染されやすいと
いう問題がある。例えば、帯電トナー像の転写時に記録
用紙が搬送路で紙詰まりを起こした場合には、転写ロー
ラと静電潜像保持体との間に記録用紙が介在しない状態
で転写動作が行われるので、転写ローラの表面に多量の
トナーが付着する。また、紙詰まりが発生しなくても、
転写ローラは常に静電潜像保持体に接触しているため、
記録用紙が介在していないときに静電潜像保持体上に付
着している微量のトナーが転写ローラの表面に付着す
る。そして付着量が微量であっても、長期間に亘って画
像形成動作を行うと、転写ローラに付着するトナー量は
次第に増加する。
【0007】このようにして転写ローラがトナーにより
汚染されると、記録用紙の裏面側に転写ローラのトナー
が付着して汚したり、また、転写ローラの転写性能がト
ナーによる汚染の程度によって変化して良好なトナー像
の転写ができないという問題があった。
【0008】そこで、転写ローラの表面をトナーによる
汚れから防ぐためにいくつかの方法が提案されている。
例えば、特開平5−11644号公報に記載されたもの
は、クリーニングローラを転写ローラに接触して配置
し、転写ローラの表面に付着したトナーをこのクリーニ
ングローラで除去するようにしている。また、特公昭5
6−39472号公報に記載されたものは、非転写時に
転写ローラにトナーと同極性の電圧を印加して転写ロー
ラ上のトナーを感光体ドラムに静電的に引き戻すように
している。また、特開平5−27605号公報に記載さ
れたものは、非転写時に転写ローラにトナーと同極性の
電圧と逆極性の電圧を交互に印加させるようにしてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クリーニング
ローラを転写ローラに接触して配置するものでは、クリ
ーニングローラを別途使用することになり、構成が複雑
化すること、クリーニングローラを配置するスペースを
確保すること、コスト高となるなどの問題があった。ま
た、非転写時に転写ローラにトナーと同極性の電圧を印
加するものでは、転写ローラ上のトナーを感光体ドラム
に引き戻すための静電力が不足して十分なクリーニング
効果が得られないという問題があった。また、非転写時
に転写ローラにトナーと同極性の電圧と逆極性の電圧を
交互に印加させるものでは、トナーと逆極性の電圧を印
加した時感光体ドラム上に存在するトナーを積極的に転
写ローラに付着させてしまい、やはり十分なクリーニン
グ効果が得られないという問題があった。
【0010】そこで、請求項1〜3対応の発明は、転写
ローラにトナーと同極性の逆転写バイアスを与えて転写
ローラ上のトナーを静電的にクリーニングするものにお
いて、常に転写ローラのトナーに、このトナーを静電潜
像保持体に引き戻すための良好な静電力を与えることが
でき、常に十分なクリーニング効果が得られる画像形成
装置の転写装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
帯電した静電潜像保持体の表面に露光により静電潜像を
形成し、この静電潜像に現像によりトナーを付着してト
ナー像を形成し、このトナー像を転写装置で記録媒体に
転写して画像形成を行う画像形成装置において、転写装
置は、静電潜像保持体と接触して配置した転写ローラ
と、この転写ローラに静電潜像保持体に形成したトナー
像を記録媒体に転写させる転写バイアスを与える転写バ
イアス印加手段と、非転写期間において、転写ローラ
に、この転写ローラに付着したトナーを静電潜像保持体
に静電的に引き戻させる逆転写バイアスを与える逆転写
バイアス印加手段と、この逆転写バイアス印加手段が与
える逆転写バイアスを可変する可変手段とを設けたもの
である。
【0012】これにより、逆転写バイアス印加手段が転
写ローラに与える逆転写バイアスを、転写ローラに付着
したトナーが静電潜像保持体に効率よく引き戻されるよ
うに調整できる。
【0013】請求項2対応の発明は、請求項1記載の画
像形成装置の転写装置において、可変手段は、逆転写バ
イアス印加手段が転写ローラに与える逆転写バイアス
を、この逆転写バイアスの印加時間の長さに応じて可変
するものである。
【0014】請求項3対応の発明は、請求項1記載の画
像形成装置の転写装置において、可変手段は、逆転写バ
イアス印加手段が転写ローラに与える逆転写バイアス
を、静電潜像保持体の回転数に応じて可変するものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、この実施の形態は本発明を
レーザプリンタに適用したものについて述べる。図1は
レーザプリンタの概略構成を示す図で、ケース1内の中
央部には静電潜像保持体である感光体ドラム2を設けて
いる。この感光体ドラム2の周囲には、この感光体表面
を一様に帯電する帯電器3、現像器4、転写ローラ5、
メモリ除去部材6を配置している。
【0016】前記ケース1の上部には半導体レーザ、ポ
リゴンミラー等を設けたレーザ露光装置7を設け、この
レーザ露光装置7から走査レーザ光8を前記帯電器3で
帯電した感光体表面に照射して露光し所望の画像パター
ンの静電潜像を形成するようになっている。すなわち、
外部接続したホストコンピュータ(図示せず)から印字
に関する命令と印字データを受信すると、前記レーザ露
光装置7は、印字データに基づいて走査レーザ光8をオ
ン、オフ制御して感光体表面に所望の画像パターンの静
電潜像を形成するようになっている。
【0017】前記ケース1の底部に給紙カセット9を収
納し、この給紙カセット9からピットアップローラ10
の動作により、記録媒体である所定サイズの記録用紙1
1をケース1の後方に1枚ずつ送出し、この記録用紙1
1をガイド12に沿って方向を反転させた後、搬送ロー
ラ13a,13bを介して前記感光体ドラム2と転写ロ
ーラ5との間に送り込むようになっている。
【0018】前記ケース1の中央部前方には加熱ローラ
14と加圧ローラ15を備えた熱定着器16を配置し、
前記転写ローラ5により感光体ドラム2からトナー像が
転写された記録用紙11を加熱定着するようになってい
る。そして前記熱定着器16で定着を終了した記録用紙
11はケース1の前方から外部に排出されるようになっ
ている。
【0019】前記現像器4は、接触型非磁性一成分反転
現像方式で現像を行うもので、内部に非磁性一成分トナ
ーを収納すると共に前記感光体ドラム2に接触して現像
ローラ17を設け、かつ、この現像ローラ17に接触し
てトナー供給ローラ18を設けている。
【0020】このように構成したレーザプリンタは、以
下の印刷プロセスに従って動作する。すなわち、ホスト
コンピュータから印字に関する命令と印字データを受信
すると、レーザ露光装置7が動作を開始すると共に熱定
着器16の加熱ローラ14が加熱開始される。続いて、
感光体ドラム2、現像器4、転写ローラ5、搬送ローラ
13a,13b等を駆動するモータ(図示せず)の動作
を開始させる。そして、感光体ドラム2が回転を開始す
る前に帯電器3を動作して感光体表面電位を所定の電圧
(例えば絶対値で400〜800V)にする。この場
合、帯電器3と現像ローラ17との間の感光体表面は帯
電されないので、感光体ドラム2が回転を開始すると、
この間が現像ローラ17を通過する間だけ、感光体素地
に現像バイアスと逆極性の電位(例えば絶対値で50〜
400V)を印加する。又は、現像ローラ17に現像バ
イアスと逆極性の電位(例えば絶対値で50〜400
V)を印加することにより、感光体へのトナーの付着を
防止する。
【0021】一方、転写ローラ5を感光体ドラム2との
接触部においてこの感光体ドラム2と同じ方向に移動す
るように回転し、転写動作を行う前にこの転写ローラ5
にトナーと同極性の逆転写バイアス(例えば絶対値で2
00〜5000V)を印加し、付着しているトナーを感
光体ドラム2に移動させる。そして、感光体ドラム2に
移動したトナーを現像ローラ17により回収する。
【0022】その後、感光体表面電位が一様になり、レ
ーザ露光装置7のポリコンミラーを回転するポリゴンモ
ータの回転数が所定回転数になり、かつ、熱定着器16
の加熱ローラ14の表面温度が所定の温度に到達した時
に、給紙カセット9からの記録用紙11の搬送を開始さ
せる。そして、ホストコンピュータからの印刷データか
ら得た画像データに従ってレーザ露光装置7は走査レー
ザ光を感光体表面に照射して露光し、感光体表面の電荷
を消滅させて表面電位の絶対値を低下させることにより
感光体表面に静電潜像により画像パターンを記録する。
【0023】続いて、現像部では、現像ローラ17に帯
電電位と感光体露光電位の間の電位を印加し、この現像
ローラ17から画像パターンに応じて非磁性一成分トナ
ーを付着させトナー像を形成する。続いて、転写部では
転写ローラ5にトナーと逆極性の転写バイアス(例えば
絶対値で200V〜5000V)を印加して感光体ドラ
ム2とこの転写ローラ5との間に介在する記録用紙11
に対して感光体表面からトナー像を転写させる。そし
て、トナー像が転写された記録用紙11は、その後、熱
定着器16で加熱定着されてから排出される。
【0024】一方、転写を終了した感光体表面には転写
し切れなかったトナーが残留する。この残留トナーはそ
の後、現像装置4の位置まで移動すると現像ローラ17
により回収される。残留トナー量が多い場合、現像ロー
ラ17では回収し切れなくなり、結果としてクリーニン
グ不良を引き起こすことになる。そこで、トナーと逆極
性の電位(例えば絶対値で50〜1000V)を印加し
たメモリ除去部材6により残留トナーを感光体上に均一
化し、これにより残留トナーの局在化を防止して現像ロ
ーラ17での回収を容易にする。また、残留トナーは現
像されたトナー像に応じて付着しているので、メモリ除
去部材6はこれを除去する作用も為す。メモリ除去部材
6としては、例えば103 〜107 Ωcmのブラシを使
用している。
【0025】このような印刷プロセスを行うレーザプリ
ンタの感光体ドラム2、帯電器3、現像ローラ18、ト
ナー供給ローラ18、転写ローラ5及びメモリ除去部材
6に対してバイアスを印加する電源を示すと図2に示す
ようになる。ここで、21は転写ローラ5にトナーと逆
極性の転写バイアスを印加させる電源であり、22,2
3は転写ローラ5にトナーと同極性の逆転写バイアスを
印加させる電源である。そして、電源21を使用するか
電源22,23を使用するかの切換えは第1の切換スイ
ッチ24で行い、かつ、電源22を使用するか電源23
を使用するかの切換えは第2の切換スイッチ25で行う
ようになっている。
【0026】この印刷プロセスで連続印刷を行う場合に
は、記録用紙11の後端と次の記録用紙11の先端との
間隔を、例えば5〜100mm程度離して次の記録用紙
11を搬送し、前述した画像形成の工程を繰り返すこと
になる。そして、用紙への連続印刷が終了した後に、第
1の切換スイッチ24を切換えて転写ローラ5に電源2
2又は23を使用してトナーと同極性の逆転写バイアス
を与えて転写ローラ5に付着したトナーを感光体ドラム
2に引き戻させる。そして感光体ドラム2に引き戻され
たトナーが現像器4に回収された後に一連の印刷動作を
停止させる。
【0027】しかし、転写性能を安定させるためには、
転写ローラ5の表面へのトナーの付着を抑える必要があ
る。これを実現するには、感光体ドラム2が回転してい
て、かつ転写が行われていない期間、すなわち、記録用
紙11と次の記録用紙11との間において、転写ローラ
5にトナーと同極性の逆転写バイアスを印加することで
静電的に転写ローラ表面から感光体表面にトナーを移動
させることが要求される。このときも感光体上に移動し
たトナーは現像器4で回収される。
【0028】ところで、転写ローラ5にトナーと同極性
の逆転写バイアスを印加してトナーの移動を行う場合
に、転写ローラ5に印加する電位をトナーの移動が効率
的に行えるように最適電位にする必要がある。そこで以
下の実験を行った。
【0029】転写ローラ5として材質がウレタンゴムか
らなるものを使用する。そしてこの転写ローラ5を感光
体ドラム2と同型のアルミニウム管31に総圧1Kgで
均等に押圧した状態で、図3に示すように、アルミニウ
ム管31に500Vを印加し、このときの転写ローラ5
の抵抗値を求めたところ20MΩであった。また、転写
ローラ5の製品硬度は40度(JIS−A)、外径は1
2mm、シャフト径は7mmであった。
【0030】このような転写ローラ5を使用して印刷速
度毎分4枚(A4版)で印刷を行い、このとき、転写ロ
ーラ5上に一定量のトナーを付着させるために記録用紙
を搬送しないで画像形成動作を行った。すなわち、黒ソ
リッド画像を感光体ドラム2上に現像し、トナーと逆極
性の転写バイアスを転写ローラ5に印加してこの転写ロ
ーラ5にトナーを付着させた。
【0031】そして、転写ローラ5の感光体ドラム2と
の接触回転数と転写ローラ5のトナー付着量との関係を
調べたところ、図4に示すように、転写ローラ5を6周
以上接触回転させても転写ローラ5上のトナー量が変化
しないことが判明した。そこで、転写ローラ5を6周以
上接触回転させたときのトナー量を初期状態とし、この
状態から転写ローラ5にトナーと同極性の逆転写バイア
スを転写クリーニング電圧として印加した場合の転写ロ
ーラ上のトナー残留率の推移を測定した。この測定の結
果、図5に示す結果が得られた。なお、測定パラメータ
は転写ローラ接触回転数及び転写ローラ印加電圧であ
る。図中、実線のグラフg1 は転写ローラ接触回転数が
1回、破線のグラフg2 は転写ローラ接触回転数が2
回、点線のグラフg3 は転写ローラ接触回転数が3回、
一点鎖線のグラフg4 は転写ローラ接触回転数が4回の
場合である。
【0032】この測定結果から、転写ローラ5の感光体
ドラム2への接触回数を多くすることで転写ローラ5か
ら感光体ドラム2に移動するトナー量が増加することが
判明した。また、転写ローラ5の接触回転数が異なると
移動トナー量が最大となる最適印加電圧が異なることも
判明した。
【0033】例えば、転写ローラ5を感光体ドラム2に
1回転だけ接触させた場合の最適印加電圧は1600V
であるが、転写ローラ5を感光体ドラム2に2回転接触
させた場合の最適印加電圧は1400Vとなる。この原
因としては、転写ローラ5に高電圧を印加した場合、転
写ローラ5に付着したトナーの電荷量が変化し、付着し
たトナーの挙動が変化していると考えられる。
【0034】そこで、この現象をさらに詳細に観察する
ために、転写ローラ5に印加する転写クリーニング電圧
と転写ローラ電流値との関係を測定したところ図6に示
す結果が得られた。図から分かるように印加電圧約15
00Vを境にして電流値との相関が変化している。これ
は放電により転写ローラ5と感光体ドラム2との間の電
界が変化したものと考えられる。そして、放電が発生す
るとそれに応じてトナー保持電荷量が変動するため、転
写ローラ5の感光体ドラム2への接触回転数に応じて最
適印加電圧が変化することになる。
【0035】以上のことから、転写ローラ5の感光体ド
ラム2への接触回転数に応じて転写ローラ5への逆転写
バイアス、すなわち、トナーと同極性の印加電圧を変化
させることで転写ローラ5に付着しているトナーを効率
よく感光体ドラム2に移動できることが判明した。
【0036】具体的には、プリンタの起動時や印刷動作
の終了直後などは転写ローラ5に逆転写バイアスを印加
する時間を長く設定できるが、連続印刷時の記録用紙と
次の記録用紙との間において転写ローラ5に逆転写バイ
アスを印加する時間を長くすると記録用紙の間隔を大き
くする必要があるため印刷スピードに支障を来す。そこ
で、プリンタの起動時や印刷動作の終了直後では転写ロ
ーラ5を感光体ドラム2に接触して2回転している間に
転写ローラ5の最適電位の逆転写バイアスである140
0Vを例えば電源22から与え、また、連続印刷時の記
録用紙と次の記録用紙との間では転写ローラ5を感光体
ドラム2に接触して1回転している間に転写ローラ5の
最適電位の逆転写バイアスである1600Vを例えば電
源23から与える。そして、転写ローラ5に対する転写
バイアスの印加、及び2つの逆転写バイアスの印加は第
1の切換スイッチ24及び第2の切換スイッチ25を所
望のタイミングで自動的に切換えて行うことができる。
【0037】このようにすれば、プリンタの起動時や印
刷動作の終了直後における転写ローラ5から感光体ドラ
ム2へのトナー移動時においても連続印刷時の記録用紙
と次の記録用紙との間における転写ローラ5から感光体
ドラム2へのトナー移動時においてもトナーを感光体ド
ラムに引き戻すための良好な静電力を与えることができ
てトナーの移動を効率よく行うことができ、これにより
転写ローラ5のクリーニングを良好に行うことが可能と
なる。
【0038】なお、前記実施例では、プリンタの起動時
や印刷動作の終了直後における転写ローラ5から感光体
ドラム2へのトナー移動時における逆転写バイアスの印
加期間と、連続印刷時の記録用紙と次の記録用紙との間
における転写ローラ5から感光体ドラム2へのトナー移
動時における逆転写バイアスの印加期間を転写ローラ5
の回転数で制御するようにしたが、レーザプリンタ等で
は印刷プロセスのスピードが常に一定なので、回転数に
代えて時間で制御することもできる。例えば転写ローラ
5の1回転がt秒であれば、プリンタの起動時や印刷動
作の終了直後では転写ローラ5への逆転写バイアスの印
加時間を2tで制御し、連続印刷時の記録用紙と次の記
録用紙との間における転写ローラ5への逆転写バイアス
の印加時間をtで制御すればよい。また、時間で管理す
る場合は、転写ローラの回転数のみに制約される必要は
なく、転写ローラの回転数以外の要素も加味して制御す
ることもできる。例えば、逆転写バイアスの印加時間を
t±Δt、2t±Δtという時間で制御してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上、請求項1〜3対応の発明によれ
ば、転写ローラにトナーと同極性の逆転写バイアスを与
えて転写ローラ上のトナーを静電的にクリーニングする
ものにおいて、常に転写ローラのトナーに、このトナー
を静電潜像保持体に引き戻すための良好な静電力を与え
ることができ、常に十分なクリーニング効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるレーザプリンタの
概略構成図。
【図2】同実施の形態における要部電源構成を示す図。
【図3】同実施の形態における転写ローラの抵抗値の測
定法を説明するための図。
【図4】同実施の形態における転写ローラの接触回転数
とトナー付着量との関係を示すグラフ。
【図5】同実施の形態における転写クリーニング電圧と
転写ローラ付着トナー残留率との関係を示すグラフ。
【図6】同実施の形態における転写クリーニング電圧と
転写ローラ電流値との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
2…感光体ドラム(静電潜像保持体) 3…帯電器 4…現像器 5…転写ローラ 7…レーザ露光装置 11…記録用紙 21〜23…電源 24,25…切換スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した静電潜像保持体の表面に露光に
    より静電潜像を形成し、この静電潜像に現像によりトナ
    ーを付着してトナー像を形成し、このトナー像を転写装
    置で記録媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置に
    おいて、 前記転写装置は、前記静電潜像保持体と接触して配置し
    た転写ローラと、この転写ローラに前記静電潜像保持体
    に形成したトナー像を前記記録媒体に転写させる転写バ
    イアスを与える転写バイアス印加手段と、非転写期間に
    おいて、前記転写ローラに、この転写ローラに付着した
    トナーを前記静電潜像保持体に静電的に引き戻させる逆
    転写バイアスを与える逆転写バイアス印加手段と、この
    逆転写バイアス印加手段が与える逆転写バイアスを可変
    する可変手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置
    の転写装置。
  2. 【請求項2】 可変手段は、逆転写バイアス印加手段が
    転写ローラに与える逆転写バイアスを、この逆転写バイ
    アスの印加時間の長さに応じて可変することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置の転写装置。
  3. 【請求項3】 可変手段は、逆転写バイアス印加手段が
    転写ローラに与える逆転写バイアスを、静電潜像保持体
    の回転数に応じて可変することを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置の転写装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002244456A (ja) * 2001-02-19 2002-08-30 Canon Inc 画像形成装置
JP2012063497A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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