JP6287303B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば、転写装置においては、像担持体に接触して転写ニップを形成し像担持体との間に転写電界(転写バイアス)を印加される転写部材を備えた接触タイプの転写装置が知られており、この中でも被転写部材の物性に応じた転写電界を形成する技術が知られている。
この技術では、転写部材に印加される転写電界によって転写ニップを通過する被転写部材にトナー像を静電吸着させることで像担持体上のトナー像が被転写部材に転写される。
紙粉が付着した転写部材は、その転写領域において一様な転写電界を形成できなくなる。また、転写部材から像担持体に転移した紙粉が像担持体のクリーニング部で除去できない小さなサイズである場合には、クリーニング部をすり抜けて像担持体に接触している帯電装置側に転移し、帯電装置での一様帯電を阻害する。
像担持体に付着した紙粉は、像担持体上の静電潜像を可視像処理する現像装置の部材により掻き取られると現像剤中に混入し、現像剤の帯電特性に悪影響を及ぼし、画像濃度が安定しないなどの異常画像の原因となり得る。紙粉が現像剤中に混入し現像剤中のトナーを覆ってしまうことなどにより、トナーの摩擦帯電が阻害されると、トナーの帯電量が不安定化して現像剤の帯電特性が低下し、画像濃度が不安定になるなどして異常画像の原因となる。近年では、画像形成速度の高速化にあたって、トナーの定着温度の高温化が必ずしも最善の対策とはなりえないとの見地から、トナー自身の定着性能の向上が図られているが、定着性能を向上したトナーには紙粉が付着し易い性質がある場合がある。
以上の事情から、転写部材に付着した紙粉が像担持体側に転移することを極力抑制することが望ましい。
このためには、用紙が転写ニップを非通過のいわゆる紙間のタイミングにおける、転写部材と像担持体との間の、転写電界と同極性の電界は、小さいほうが良い。これは、紙粉が転写電界の極性と同極性に帯電し易いという性質を有するからである。
用紙のサイズより大きなサイズのトナー像が像担持体上に形成される現象は、例えば、原稿載置台に載せられる原稿が厚い場合に生じる。厚い原稿を用いる場合は、原稿を原稿カバーで押さえても、原稿の側部から走査光が漏れ出し、走査光が原稿カバーで反射されて非画像領域と判断されるべき部分に画像が形成されてしまうことがあるためである。
一方、裏汚れが発生する他の要因として、非画像領域で現像されたドラム状の感光体上の地汚れトナー(弱・逆帯電トナーが主)が転写部材に転移し、転移後、蓄積されたトナーが転写紙に転写することが挙げられる。
以上の事情から、転写部材に付着したトナーが被転写部材に転移することを極力抑制することが望ましい。
このためには、紙間のタイミングにおける、転写部材と像担持体との間の、転写電界と同極性の電界は、大きいほうが良い。これは、転写部材に付着したトナーの多くが逆帯電トナーであるという性質を有するからである。また、非画像領域の転写電流(正極)を上げることで地汚れトナーを跳ね除けることにより、転写部材への汚れを溜めにくくして裏汚れの悪化を防止することも考えられる。
図1に示されている画像形成装置1は、スキャナ装置2により読み取られた原稿画像を被転写部材としての用紙に出力するプリンタ装置3を備えている。
プリンタ装置3の内部には、被転写部材として用いられるシート状の用紙を積載収容可能な給紙トレイ4が用紙のサイズ毎に複数設けられている給紙装置40が配置されている。
用紙は、上記給紙トレイ4だけでなく、プリンタ装置3の外壁の一部に設けられている手差しトレイ5から導入されることも可能である。給紙トレイ4および手差しトレイ5から用紙を繰り出すときには、詳細を説明しないが、繰り出しローラを用紙の上面に当接させて回転することにより繰り出す。
給紙トレイ4あるいは手差しトレイ5から導入される用紙は、図2で詳細を説明する作像部に設けられているプリンタエンジン6に向け搬送されて画像を転写されると、定着ユニット7に搬送されて画像を定着処理される。定着処理された用紙は、排紙スタッカ部8に向けて用紙搬送路9を通過する。
定着ユニット7は、加熱ローラと加圧ローラとを互いに当接させて定着ニップを形成可能な熱ローラ定着タイプの構造が用いられている。
感光体10の周囲には、上記反時計方向に沿って感光体10に対して画像形成処理を行うための帯電装置11と、書き込み装置12(図1参照)と、現像装置13と、転写装置14と、クリーニング装置15がそれぞれ配置されている。
帯電装置11は、感光体10に接触して回転する帯電ローラが備えられている。帯電ローラは、感光体10と連れ回ることで感光体10の表面を一様帯電するために用いられる。
書き込み装置12は、図1に示すように、スキャナ装置2において読み取った原稿画像に対応する画像情報に基づいて感光体10に静電潜像を形成するための書き込み光を照射する。なお図2では、書き込み光のみが符号PLで示されている。
供給部材16Bおよび回収部材16Cは、いずれもスクリューオーガが用いられ、現像剤を撹拌しながら軸方向に移動させる。現像槽13Aには、転写後の感光体10表面に残ったトナーも導入される。転写後に感光体10から回収されたトナーは、現像槽13A内で攪拌混合されることにより、リサイクルトナーとして再度現像に用いられる。
現像スリーブ16Aの内部には、図示しないが、感光体10に向け現像剤を穂立ちさせるための現像磁極をはじめとする複数の磁極が配置されている。現像磁極以外の磁極は、現像スリーブ16Aへの現像剤供給、現像スリーブ16Aに残留する未供給現像剤の回収に用いられる。
現像槽13A内で撹拌される現像剤のトナー濃度は、現像槽13Aの下面に取り付けられているトナー濃度センサ17によって監視される。トナー濃度センサ17は、現像剤として磁性二成分系現像剤を用いる場合、例えば、透磁率の変化によって現像剤中のトナーの含有比率を判断できる構成が用いられる。
図2に示すように、トナー濃度センサ17は、感光体10や現像スリーブ16Aから回収されたトナーおよび新規トナーを攪拌混合する回収部材16Cが配置されている位置に設けられている。
上記トナー濃度センサ17および画像濃度センサ18は、それぞれ後述する電界形成制御部100(図5参照)に接続されている。トナー濃度センサ17からの検知信号は、新規トナーの補給制御に用いられ、画像濃度センサ18からの検知信号は、画像形成の際の帯電バイアス、書き込み光量、現像バイアス、転写バイアスなどのパラメータを決めるプロセス制御に用いられる。
感光体10がこれに接触帯電可能な帯電装置11によって一様帯電される帯電工程が実行される。
一様帯電された感光体10に対して書き込み装置12により画像情報に応じた静電潜像が形成される書き込み工程が実行される。
感光体10に形成された静電潜像が現像装置13から供給される現像剤中のトナーによって可視像であるトナー像を形成される現像工程が実行される。
感光体10に担持されているトナー像を給紙装置40から繰り出される用紙に対して転写装置14により転写する転写工程が実行される。
トナー像を転写された用紙が定着装置7を通過する過程でトナー像を用紙に融解・浸透させる定着工程が実行される。
転写ローラ14Aは、常温常湿環境とされる、23℃、50%Rhでの抵抗値が、DC100V印加時に106〜109Ωに決められている。
転写バイアス方式として、定電流制御が行われる場合には、転写時に流れる電流を一定にするように転写ローラ14Aに印加する電流を調整する。このときの転写バイアスの極性は、用紙表面に向け感光体10に担持されているトナーを転移させるように、トナーと逆電荷が与えられる極性が用いられる。
用紙の平滑度に応じて電界形成条件を変更する理由は、先に説明した、用紙から発生する紙粉や、転写ローラ14Aでの転写領域を超えた感光体10側での非画像部に存在するトナーが転写ローラ14A等の帯電部材に付着するのを防止するためである。
このため、プリンタエンジン6には、転写位置に向け搬送される用紙の物性の一つである表面平滑度(以下、単に平滑度という)を検知可能な物性検知手段としての平滑度センサS1が備えられている。平滑度センサS1は、転写装置14が位置する転写位置よりも用紙の搬送方向上流側、図2では、レジストローラ19の前方の搬送路上に配置されている。
平滑度センサS1は、用紙Pの平滑度に応じてフォトセンサS1Bでの受光量が変化する結果に応じて平滑度を検知することができる。
図4は、平滑度センサ(便宜上、符号S2で示す)の変形例を示しており、同図での平滑度センサS2は、図3に示した構成と違って、フォトセンサS2B1,S2B2が複数備えられている。なお、光源は符号S2Aで示す部材である。
フォトセンサS2B1、S2B2は、用紙Pで反射した光のうちで、正反射光(符号S2B1で示すフォトセンサが担当)および拡散反射光(符号S2B2で示すフォトセンサが担当)をそれぞれ受光するために設けられている。
この構成では、用紙Pの平滑度が高い程、拡散反射光が減少する一方、正反射光が増加する。また、用紙Pの平滑度が低い場合には、拡散反射光が増加し、正反射光が減少する。
この結果、正反射光および拡散反射光の光量バランスに基づき用紙Pの平滑度を検知することができる。
電界形成制御部100は、画像形成装置1の画像形成シーケンス制御を行う制御部が用いられ、本実施の形態に関係する部材として、入力側に上記平滑度センサS1(平滑度センサS2は括弧を付して示す)が接続されている。
なお、電界形成制御部100は、前述したように、画像形成シーケンス制御を実行する制御部であるので、図示しないが、前述した画像形成の際のプロセス条件を決めるための入力部材も接続されている。
電界形成制御部100の出力側には、本実施の形態に関係する部材として、帯電部材の一つである転写装置14に用いられる転写ローラ14Aへのバイアス駆動回路101が接続されている。なお、図示しないが、帯電装置11の帯電ローラを対象とするバイアス駆動回路も制御手順が異なるものの接続されている。
特に、用紙が転写領域を非通過の際に、転写部材である転写ローラ14Aをクリーニングするために転写領域に形成されるクリーニング電界を上記平滑度センサS1からの検知結果に基づいて制御する。この制御を用いる理由は次の通りである。
用紙から発生する紙粉は、用紙に含まれる炭酸カルシウムを主成分としており、その粒径がトナーの粒径である約5〜8μm以下の0.1〜3μmである。そこで、電界形成制御部100は、紙粉の特性により発生する次に挙げる現象での問題を解決するために機能する。
転写時の転写バイアスは、感光体10側での帯電極性と逆極性であり、これにより感光体10に担持されているトナー像が用紙Pに向け静電転写される。このとき、用紙Pに摩擦接触した際に生じた紙粉は、転写装置14の転写ローラ14Aに付着し、転写バイアスの極性に順じた極性を帯びる。
紙粉は自身が帯びた極性によって感光体10に引き付けられて付着すると、クリーニング装置15(図1参照)により掻き取られる際に、そのサイズがトナーよりも小さいため、クリーニング装置15をすり抜けることがある。クリーニング装置15を通過した紙粉は感光体10に接触している帯電装置11の帯電ローラに付着することになり、帯電ローラでの一様帯電が阻害される。
紙粉は、帯電ローラに付着しないと感光体10の回転に伴い現像装置13の位置に達する。この場合、現像装置13の現像スリーブ16Aに紙粉が付着すると、現像剤中に取り込まれて蓄積する虞がある。紙粉が現像剤中で増加すると、トナーに付着する量も増えることになり、結果として、トナーの帯電量不足を招く。
つまり、トナーの一例として、結晶性を有するポリエステル樹脂(A)と複数の非結晶性樹脂(B)、(C)と、縮重合系樹脂ユニットおよび負荷重合系樹脂ユニットを含む複合樹脂(D)を含ませた成分構成がある。非結晶性樹脂のうちで非結晶性樹脂(B)はクロロホルム不溶分を含有し、非結晶性樹脂(C)は、非結晶性樹脂(B)よりも軟化温度(T1/2)が25℃以上低い。このようなトナーのTHF(テトラヒドラフラン)可溶分により求められたGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)による分子量分布において、1000〜10000の間にメインピークを持ち、分子量分布の半値幅が15000以下としたトナーが用いられる。
このようなトナーは、定着温度を低くしても定着効率を悪化させないで高温定着時のような温度の立ち上がり特性の悪化や消費電力増加という不具合を抑制できる反面、紙粉が付着しやすい。このため、トナーの帯電能力が悪化して画像濃度が安定しないことや地肌汚れあるいはトナーの飛散が発生するという問題がある。
図6において、装置稼働後、作像前の段階では負極の電流を印加して転写ローラ14Aに付着しているトナー(負極性)を感光体10に反発移動させる。この作業は図6において「JOB前CL」と表示する処理であり、転写ローラ14Aに付着したトナーをクリーニングする作業に相当している。
感光体10において形成されたトナー像が用紙に転写を開始されるまでの間は、転写バイアスよりも低い値を持つ、トナー(負極性)と逆極性の電流を転写ローラ14Aに印加する。つまり、この作業は、用紙への転写が行われていない時期に相当する少なくとも、転写前および複数回の転写工程間で用紙の搬送間隔に相当する紙間そして、転写工程終了直後を対象として実行される。
転写前の感光体10に残存しているトナー、特に、転写ローラ14Aでの転写領域を超えた感光体10の非画像部に残存しているトナーは、以前の転写工程で印加された転写バイアスの影響により転写ローラ14Aでの転写バイアスと同極に転じている。
一方、非画像部において現像された感光体10上の地汚れトナーは(弱・逆帯電トナー0)は、転写ローラ14Aに入力されていき、蓄積したトナーが転写紙に移ることで裏汚れが発生することがある。
これにより、転写ローラ14Aに対して感光体10の非画像部に存在しているトナーと転写ローラ14Aの極性が同じとなり、感光体10の非画像部に存在するトナーは、反発関係によって転写ローラ14Aに付着することがない。
このように、用紙への転写が行われていない転写前および複数回の転写工程間では、感光体10の非画像部に付着しているトナーを転写部材である転写ローラ14Aに向け転移させない電流値が選択されることになる。
このような転写前および紙間、転写工程直後での電流の印加によって、転写ローラ14Aが感光体10の非画像部に存在していたトナーにより汚染されないので、転写ローラ14Aに付着した場合に用紙の裏面を汚すことがない。なお、図6に示すタイミングチャートにおいて、転写工程直後での電流印加が所定時間実行された後には、上記「JOB前CL」と表示する処理と同様に「JOB後CL」と表示したトナー除去のためのクリーニングが実行される。
上述したクリーニングが実行されると、非画像部に存在するトナーは、非画像部の転写電流(正極)を上げることで地汚れとなるトナーが跳ね除けられることになり、用紙への汚れを溜めにくくして裏汚れの悪化を防止されることになる。
転写ローラ14A側から感光体10に向けて転移し、感光体10に付着した紙粉は、前述したように、トナーのサイズよりも小さい。このため、クリーニング装置15をすり抜けると、転写ローラ14Aと同様に帯電部材である帯電装置11の帯電ローラに付着しやすくなる。
帯電ローラに紙粉が付着した場合には、前述したように、感光体10への一様帯電が阻害され、紙粉の付着した位置では帯電が不均一となって黒スジなどの異常画像が発生する。また、前述したように、感光体10に付着した紙粉が現像装置13において回収されると現像剤、特にトナーの帯電特性を阻害することになる。
平滑度が大きい用紙ほど転写性に優れ、用紙にトナーが移動しやすい性質がある。このため、転写ローラ14Aでの転写領域を超えた感光体10の非画像部に存在するトナーも転写ローラ14A側の転写バイアスの影響を受けて転写ローラ14A側に転移しやすくなる。
また、紙粉の主成分である炭酸カルシウムの量と紙粉発生量とは相関関係があり、炭酸カルシウムが多いほど、紙粉の付着時に発生する黒スジなどの異常画像が発生しやすい傾向があることが発明者の実験により確認されている。さらに、図7に示すように、用紙の平滑度と炭酸カルシウム量とに相関関係があることも発明者の実験により確認されている。
図8に示す、用紙の非通過時に作用するクリーニング電界形成用のバイアス電流に対する裏汚れΔID(画像濃度)の関係から明らかなように、平滑度が低い用紙の場合には、平滑度の高い用紙に比べて低い電流値で裏汚れの発生を抑制する作用が得られる。
しかし、平滑度の低い用紙の場合、図9に示す、非画像部に作用するバイアス電流と感光体10に付着する紙粉量との関係から明らかなように、低い電流値であると平滑度の高い用紙に比べて紙粉量が多くなる傾向が得られる。
この結果から、感光体10の非画像部を対象とした転写ローラ14A側での転写バイアスとして、平滑度が高くなるに従ってクリーニング電界を絶対値において電界形成条件に用いられる転写バイアス値よりも大きくなるように上昇させる。つまり、平滑度の高い用紙の場合には、平滑度の低い用紙の場合よりも高いバイアス電流を選択する。この値は、図8,9において「設定値2」と表示された値である。
このように、感光体10の非画像部を対象とする電界形成条件は、非画像部に付着しているトナーを転写ローラ14Aに転移させない電流値を選択されることが必要である。
一方、平滑度の低い用紙の場合には、図8,9において「設定値1」と表示されている値を選択する。つまり、設定値1は、平滑度の高い用紙の場合よりも低いバイアス電流である。
感光体10の非画像部を対象とする転写ローラ14A側での電界形成条件を用紙の平滑度に応じて選択することにより、上述した非画像部でのトナーが転写部材に付着するのを抑制することと紙粉付着により異常画像の発生を防止することが同時に可能となる。
クリーニング電界形成用バイアス=標準設定値×平滑度係数・・・(1)
この場合に用いる平滑度係数は、一例として表1に示す値が用いられる。
紙粉による黒スジ等の異常画像が発生する機会として、低温低湿環境が強まる程、異常画像が発生しやすくなることが発明者の実験によって確認されている。
そこで、電界形成制御部100の入力側には、図5に示すように、用紙を給送する使用環境条件を検知可能な環境条件検知手段としての温度センサS3と、湿度センサS4とが接続されている。これらセンサは、図1に示すように、用紙Pの温湿度に影響を与えやすい位置である給紙装置4の上方および定着装置7の近傍にそれぞれ配置されている。
電界形成制御部100は、環境条件検知結果である温度湿度等の環境条件に基づき、前述した用紙の平滑度に応じて決定されたクリーニング電界を形成するためのバイアス制御条件を更改して制御する。この場合に用いられる環境補正係数は、平滑度係数と同様に実験により求めた標準設定値に対する補正値であり、表2に示す条件に基づき選択され、式(2)により環境条件の変化に対応して更改された転写バイアスが求められる。
クリーニング電界形成用バイアス=標準設定値×平滑度係数×環境補正係数・・・(2)
例えば、平滑度センサとして、光学センサの一つである撮像素子を用いたドップラー効果を利用する構成等を適用することもできる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 感光体(像担持体)
14A 転写ローラ(転写部材)
100 電界形成制御部
P 用紙(被転写部材)
S1,S2 平滑度センサ(物性検知手段)
S3 温度センサ(環境条件検知手段)
S4 湿度センサ(環境条件検知手段)
Claims (6)
- 像担持体に対向して配置され、前記像担持体に担持されたトナー像を被転写部材に転写するための転写電界を前記像担持体との間の転写領域に形成する転写部材と、
前記転写部材をクリーニングするために前記被転写部材が前記転写領域を非通過のときに前記転写領域に形成されるクリーニング電界を、前記被転写部材の表面平滑度に基づいて制御する電界形成制御部と、を備え、
前記クリーニング電界は、前記転写電界と同極性であるとともに絶対値において前記転写電界より小さい画像形成装置。 - 前記転写領域よりも前記被転写部材の搬送方向上流側の搬送路上に設けられ、前記被転写部材の表面平滑度を検知する平滑度センサを備える請求項1記載の画像形成装置。
- 前記電界形成制御部は、前記被転写部材の表面平滑度が高いほど前記クリーニング電界を絶対値において大きくする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置の使用環境条件を検知する環境条件検知手段を備え、
前記電界形成制御部は、前記被転写部材の表面平滑度とともに、前記環境条件検知手段による使用環境の検知結果に基づいて、前記クリーニング電界を制御する請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の画像形成装置。 - 前記電界形成制御部は、前記被転写部材の表面平滑度に基づいて決定された前記クリーニング電界を形成するための条件を、前記環境条件検知手段による使用環境の検知結果に基づいて更改して前記クリーニング電界を制御する請求項4記載の画像形成装置。
- 像担持体に対向して配置され、前記像担持体に担持されたトナー像を被転写部材に転写するための転写電界を前記像担持体との間の転写領域に形成する転写部材と、
前記転写部材をクリーニングするために前記被転写部材が前記転写領域を非通過のときに前記転写領域に形成されるクリーニング電界を制御する電界形成制御部と、を備え、
前記クリーニング電界は、前記転写電界と同極性であるとともに絶対値において前記転写電界より小さく、
前記転写領域を通過した前記被転写部材の表面平滑度が高いほど前記クリーニング電界が絶対値において大きくなる画像形成装置。
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