JP2017015759A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体ドラム表面を温めて画像流れの発生を抑制するとともに、制御が複雑になるのを抑制しながらトナーのブロッキングやケーキングを抑制することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】この画像形成装置100は、感光体ドラム1a〜1dと、感光体ドラム1a〜1dに対応して設けられるヒーター40と、ヒーター40に電力を供給する電源50と、制御部51と、を備える。制御部51は、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わってから所定時間経過したときにヒーター40への通電を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、感光体ドラムと、感光体ドラムに対応して設けられるヒーターと、を備えた画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真プロセスを用いた画像形成装置の像担持体として、アモルファスシリコン(a−Si)感光体ドラムが広く用いられている。a−Si感光体ドラムは、高硬度で優れた耐久性を有しており、長期間使用後も感光体としての特性がほとんど劣化せず高画質が保持できる。そのため、ランニングコストも低く取り扱いも容易であるとともに、環境に対する安全性も高い優れた像担持体である。
このようなa−Si感光体ドラムを用いた画像形成装置においては、その特性から画像流れが発生しやすいことが知られている。帯電装置を用いて感光体ドラム表面の帯電を行うと、感光体ドラム表面に窒素酸化物(NOx)等の放電生成物が付着する。この放電生成物が吸水することによって抵抗が低下し、感光体ドラム表面に形成された静電潜像のエッジ部で画像流れを生じることがある。
このような画像流れの発生を抑制する方法は、従来種々提案されている。例えば、感光体ドラム表面に水分が付着するのを抑制するために、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わると発熱体に通電して感光体ドラム表面を温める、画像形成装置が知られている。
しかしながら、印字モードにおいては画像形成装置内部の温度は比較的高いため、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わって発熱体がオンされると、感光体ドラム周辺が必要以上に高温になる場合がある。この場合、感光体ドラム周辺でトナーのブロッキングやケーキングが生じる。
また、例えば特許文献1には、画像流れの発生を抑制するとともに、感光体ドラム周辺が必要以上に高温になるのを抑制するために、感光体ドラムの表面温度を検知する温度センサーと、感光体ドラム周辺の相対湿度を検知する湿度センサーと、を備え、温度センサーおよび湿度センサーからの検知信号に基づいて感光体ドラムの表面温度が40℃以上50℃以下の範囲に収まるように感光体ヒーターを制御する、画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、感光体ドラム周辺が必要以上に高温になるのを抑制することが可能であるので、トナーのブロッキングやケーキングを抑制することが可能である。
特開平8−272283号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、温度センサーおよび湿度センサーにより温度および湿度を常時モニターしながら、感光体ヒーターのオンオフ制御(電流制御)を行うので、制御が複雑になるという問題点がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、感光体ドラム表面を温めて画像流れの発生を抑制するとともに、制御が複雑になるのを抑制しながらトナーのブロッキングやケーキングを抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の構成の画像形成装置は、感光体ドラムと、感光体ドラムに対応して設けられるヒーターと、ヒーターに電力を供給する電源と、ヒーターへの電力の供給を制御する制御部と、を備える。ヒーターは、主電源スイッチがオフされた状態で通電可能に構成されている。制御部は、印字動作が所定期間継続して行われなかった場合に電源から装置各部への電力供給を制限する待機モードへ移行可能であり、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わってから所定時間経過したときにヒーターへの通電を開始する。
本発明の第1の構成によれば、制御部は、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わってから所定時間経過したときにヒーターへの通電を開始する。これにより、感光体ドラム周辺が必要以上に高温になるのを抑制することができるので、感光体ドラム周辺でトナーのブロッキングやケーキングを抑制することができる。また、感光体ドラム周辺が必要以上に高温になるのを抑制することができることによって、余分な電力を消費するのを抑制し、感光体ドラム表面を効率良く温めて感光体ドラム表面に付着した水分を蒸発させて画像流れの発生を抑制することができる。
また、温度および湿度を常時モニターしながらヒーターのオンオフ制御(電流制御)を行う必要がないので、ヒーターの制御が複雑になるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の構造を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置のヒーターおよび電源周辺の構成を示した図である。 実施例における現像ユニット3c内部のトナー温度の推移を示した図である。 比較例における現像ユニット3c内部のトナー温度の推移を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による画像形成装置100について説明する。
画像形成装置100(ここではカラープリンター)は、本実施形態では、異なる4色(イエロー、シアン、マゼンタおよびブラック)に対応する4つの感光体ドラム(像担持体)1a、1b、1cおよび1dを並列配置して画像形成を行う、4連タンデム型のカラープリンターである。
画像形成装置100の装置本体内には、4つの画像形成部Pa、Pb、PcおよびPdが、図1では左側から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(イエロー、シアン、マゼンタおよびブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像および転写の各工程によりイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a〜1dがそれぞれ配設されており、さらに図1において反時計回りに回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、二次転写ローラー9において用紙P上に一度に転写され、さらに、定着装置13において記録媒体の一例としての用紙P上に定着された後、装置本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。なお、ここでは感光体ドラム1a〜1dとして、アルミニウム製のドラム素管の外周面にアモルファスシリコン感光層を積層したアモルファスシリコン感光体ドラムを使用している。
トナー像が転写される用紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。中間転写ベルト8および二次転写ローラー9は、ベルト駆動モーター(図示せず)により感光体ドラム1a〜1dと同一線速で回転駆動される。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー17が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転可能に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲および下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2cおよび2dと、各感光体ドラム1a〜1dに対して画像データに基づく露光を行う露光ユニット5と、感光体ドラム1a〜1d上に形成される静電潜像をトナーで現像する現像ユニット3a、3b、3cおよび3dと、感光体ドラム1a〜1d上でトナー像の転写後に残留した現像剤(トナー)を回収、除去するクリーニング装置7a、7b、7cおよび7dとが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット5によって画像データに基づいて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像ユニット3a〜3dは、感光体ドラム1a〜1dに対向配置された現像ローラーを備え、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。
なお、後述のトナー像の形成によって各現像ユニット3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a〜4dから各現像ユニット3a〜3dにトナーが補給される。このトナーは、現像ユニット3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光ユニット5の露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング装置7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、従動ローラー10及び駆動ローラー11に掛け渡されており、上記ベルト駆動モーターによる駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が反時計回りに回転を開始すると、用紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラー9と中間転写ベルト8とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、ニップ部において用紙P上にフルカラー画像が二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着装置13へと搬送される。
定着装置13に搬送された用紙Pは、加熱ローラー(加熱部材)31と加圧ローラー(加圧部材)32とで構成される定着ローラー対(定着部材)30の定着ニップ部を通過する際に加熱および加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、搬送ローラー対15を経て用紙搬送路18の分岐部に配置された分岐部材21によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、両面搬送路22に送られて両面コピーされた後に)、排出ローラー対19を介して排出トレイ20に排出される。
用紙搬送路18は、具体的には、搬送ローラー対15の下流側において左右二股に分岐し、一方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は排出トレイ20に連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は両面搬送路22に連通するように構成されている。用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着装置13を通過した用紙Pの一部を一旦排出ローラー対19から装置外部にまで突出させる。
その後、排出ローラー対19を逆回転させるとともに分岐部材21を略水平に揺動させることにより、用紙Pは分岐部材21の上面に沿って両面搬送路22へ案内され、画像面を反転させた状態で二次転写ローラー9に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラー9により用紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着装置13に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ20に排出される。
次に、感光体ドラム1a〜1d周辺の構造についてさらに説明する。
並列に配置された4つの感光体ドラム1a〜1dの下方には、感光体ドラム1a〜1dに接するように帯電装置2a〜2dが配置されている。帯電装置2a〜2dの下方には、帯電装置2a〜2dに対して所定距離を隔てて4つのヒーター40が配置されている。すなわち、ヒーター40は、感光体ドラム1a〜1d毎に設けられており、感光体ドラム1a〜1dから所定距離を隔てて感光体ドラム1a〜1dの下方に配置されている。ヒーター40は、装置本体に固定されている。
ヒーター40は、感光体ドラム1a〜1dの並び方向(図1の左右方向)と平行に配列されており、両端部に配置される2つの端部ヒーター40aおよび40dと、端部ヒーター40aおよび40dの間に配置される2つの中央側ヒーター40bおよび40cと、を含んでいる。
図2に示すように、各ヒーター40(40a〜40d)には、電源50が電気的に接続されている。各ヒーター40には個別に電源50から電力が供給され、各ヒーター40のオンオフ制御は個別に行われる。また、ヒーター40の各々は、感光体ドラム1a〜1dの長手方向に沿って配列される複数のチップ抵抗(抵抗素子)41と、チップ抵抗41が搭載される基板42と、を有する。
電源50には、画像形成装置100全体を制御する制御部51が電気的に接続されている。制御部51は、制御信号により電源50を制御し、ヒーター40への通電(電力の供給)を制御する。
具体的には、制御部51は、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わってから所定の遅延時間(所定時間)経過したときにヒーター40への通電を開始する。なお、印字モードとは、定着装置13を定着温度に加熱して用紙Pにトナー像を定着させるモードであり、待機モードとは、印字動作が所定期間継続して行われなかった場合に電源50から装置各部への電力供給を制限するように制御部51により移行されるモードであり、定着温度よりも低い温度に定着装置13を加熱し、消費電力を抑制するモードである。また、主電源オフ状態とは、主電源スイッチ(図示せず)がオフされた状態であり、定着装置13の加熱が停止された状態である。なお、主電源オフ状態であっても、画像形成装置100には外部電源から電力が供給可能となっており、ヒーター40への通電は可能である。
上記遅延時間(印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わってから通電が開始されるまでの時間)は、ヒーター40(40a〜40d)毎に設定されている。本実施形態では、中央側ヒーター40bおよび40cの遅延時間(例えば180分)は、端部ヒーター40aおよび40dの遅延時間(例えば120分)よりも長く設定されている。このため、中央側ヒーター40bおよび40cは、端部ヒーター40aおよび40dよりも後で通電が開始される。
また、本実施形態では、画像形成装置100内部の所定位置(例えば、感光体ドラム1a〜1d周辺)の温度を検知する温度センサー52と、時間を計時する計時部53と、が設けられている。そして、制御部51は、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わるときの温度センサー52で検知された温度が所定温度T0(例えば40℃)以下である場合、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わると、上記遅延時間が経過する前にヒーター40への通電を開始する。
本実施形態では、上記のように、制御部51は、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わってから遅延時間経過したときにヒーター40への通電を開始する。これにより、感光体ドラム1a〜1d周辺が必要以上に高温になるのを抑制することができるので、感光体ドラム1a〜1d周辺でトナーのブロッキングやケーキングを抑制することができる。また、感光体ドラム1a〜1d周辺が必要以上に高温になるのを抑制することができることによって、余分な電力を消費するのを抑制し、感光体ドラム1a〜1dの表面を効率良く温めて感光体ドラム1a〜1dの表面に付着した水分を蒸発させて画像流れの発生を抑制することができる。
また、温度および湿度を常時モニターしながらヒーター40のオンオフ制御(電流制御)を行う必要がないので、ヒーター40の制御が複雑になるのを抑制することができる。また、湿度を測定する湿度センサー等を設ける必要もない。
また、上記のように、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わるときの画像形成装置100内部の所定位置の温度が所定温度T0以下である場合、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わると、遅延時間が経過する前にヒーター40への通電が開始される。これにより、感光体ドラム1a〜1dの表面温度が低下しすぎるのを抑制することができるので、感光体ドラム1a〜1dの表面に水分が付着するのを容易に抑制することができる。
また、感光体ドラム1a〜1dに対して同一構成のヒーター40をそれぞれ設けると、中央側の2つの感光体ドラム1a〜1dは温まりやすく、両端の感光体ドラム1a〜1dは温まりにくいため、4つの感光体ドラム1a〜1dで温度差が生じる。つまり、両端の感光体ドラム1aおよび1dを必要温度まで温めると、中央側の2つの感光体ドラム1bおよび1cが必要以上に温まり、余分な電力を消費してしまう。そこで、上記のように、中央側ヒーター40bおよび40cの遅延時間を、端部ヒーター40aおよび40dの遅延時間よりも長くする。すなわち、中央側ヒーター40bおよび40cの通電を、端部ヒーター40aおよび40dの通電よりも後で開始させる。これにより、余分な電力を消費するのを抑制するとともに、中央側の感光体ドラム1bおよび1c周辺が必要以上に高温になるのを抑制することができる。
また、上記のように、感光体ドラム1a〜1dは、アモルファスシリコン感光体ドラムである。アモルファスシリコン感光体は空気中の水分を吸水しやすく画像流れが生じやすいので、感光体ドラム1a〜1dとしてアモルファスシリコン感光体ドラムを用いた場合に本発明を適用することは、特に効果的である。
また、上記のように、ヒーター40は、感光体ドラム1a〜1dの下方に配置されている。これにより、ヒーター40周辺の温められた空気は上昇して感光体ドラム1a〜1dを温めるので、感光体ドラム1a〜1dの表面をより効率良く温めることができる。
また、例えば感光体ドラム1a〜1dの内部にヒーター40を設ける場合と異なり、ヒーター40と電源50との電気的接続に摺動電極を用いる必要がないので、感光体ドラム1a〜1dの総回転時間が長くなった場合であっても、ヒーター40と電源50との間で接触不良が起きるのを抑制することができる。
次に、上記効果を確認するために行った確認実験について説明する。この確認実験は、本実施形態に対応する実施例と、本実施形態に対応していない比較例とについて行った。
実施例では、画像形成装置100を33℃の温度で80%の湿度の環境下に配置し、1時間の連続印字を行った。そして、印字終了から1分後に主電源スイッチをオフすることにより、印字モードから主電源オフ状態に切り替えた。このとき、温度センサー52の出力値は45℃を示し、上記所定温度T0よりも高かった。また、中央側ヒーター40bおよび40cの遅延時間を180分とし、端部ヒーター40aおよび40dの遅延時間を120分とし、印字モードから主電源オフ状態に切り替わってから上記遅延時間が経過したときに各ヒーター40への通電を開始した。そして、その状態で9時間放置した。
また、チップ抵抗41の1つ当たりの抵抗値を1.25[Ω]とし、電源50の電圧を5[V]とし、ヒーター40の1つ当たりのチップ抵抗41の数を20個とした。これにより、ヒーター40の1つ当たりの電力は、1.0[W]となった。なお、上記環境下において画像流れを防止可能な感光体ドラム1a〜1dの表面の最低温度は37.0℃である、と予め求めており、全ての感光体ドラム1a〜1dの表面が37.0℃以上となるように電力を設定した。
比較例では、ヒーター40に遅延時間を設定せず、印字モードから主電源オフ状態に切り替わったときに全てのヒーター40への通電を開始し、その状態で9時間放置した。比較例のその他の構成は、実施例と同様にした。
そして、実施例および比較例において、主電源オフ状態で9時間放置している間、現像ユニット3a〜3d内部のトナー温度およびクリーニング装置7a〜7dの廃トナー温度を計測した。その実施例の結果を表1および図3に示し、比較例の結果を表2および図4に示す。なお、図3は、実施例における現像ユニット3c内部のトナー温度の推移を示しており、図4は、比較例における現像ユニット3c内部のトナー温度の推移を示している。また、表1、表2、図3、図4に記載の「ta」は、主電源オフから温度がピーク(極大)になるまでの時間である。現像ユニット3a〜3d内部でケーキングが生じる温度は51℃であり、クリーニング装置7a〜7dで廃トナーのブロッキングが生じる温度は52℃である、と予め求められている。
Figure 2017015759
Figure 2017015759
実施例では表1および図3に示すように、印字モードから主電源オフ状態に切り替わってから所定の遅延時間が経過したときに各ヒーター40への通電を開始することによって、現像ユニット3a〜3d内部のトナー温度をケーキングが生じる温度である51℃よりも低く維持できること、及び、クリーニング装置7a〜7dの廃トナー温度をブロッキングが生じる温度である52℃よりも低く維持できることが判明した。その一方、比較例では表2および図4に示すように、印字モードから主電源オフ状態に切り替わったときにヒーター40への通電を開始することによって、現像ユニット3bおよび3c内部のトナー温度のピークが51℃以上になり、ケーキングが生じることが判明した。また、クリーニング装置7a〜7dの廃トナー温度のピークはブロッキングが生じる温度である52℃よりも低くなったが、その差はわずか0.4℃であり、周囲環境によってはブロッキングが生じる可能性があると考えられる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、カラープリンターに本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限らない。言うまでもなく、モノクロプリンター、カラー複写機、モノクロ複写機、デジタル複合機、ファクシミリ等の、感光体ドラムと、感光体ドラムに対応して設けられるヒーターと、を備えた種々の画像形成装置に本発明を適用できる。
また、上記実施形態および実施例では、端部ヒーター40aおよび40dの遅延時間を互いに同じ長さにし、かつ、中央側ヒーター40bおよび40cの遅延時間を互いに同じ長さにした。すなわち、4つのヒーター40の遅延時間が対称になるように構成する例について示したが、本発明はこれに限らない。端部ヒーター40aおよび40dの遅延時間を異なる長さにしてもよいし、中央側ヒーター40bおよび40cの遅延時間を異なる長さにしてもよい。この場合、定着装置13の比較的近くに配置される感光体ドラム1cおよび1dは、定着装置13から比較的遠くに配置される感光体ドラム1aおよび1bに比べて表面温度が高くなりやすいので、端部ヒーター40d(第4ヒーター)の遅延時間を、端部ヒーター40a(第1ヒーター)の遅延時間よりも長くし、中央側ヒーター40c(第3ヒーター)の遅延時間を、中央側ヒーター40b(第2ヒーター)の遅延時間よりも長くしてもよい。このように構成すれば、定着装置13の比較的近くに配置される感光体ドラム1cおよび1dが、定着装置13から比較的遠くに配置される感光体ドラム1aおよび1bに比べて表面温度が高くなるのを抑制することができる。
1a〜1d 感光体ドラム
13 定着装置
40 ヒーター
40a 端部ヒーター(第1ヒーター)
40b 中央側ヒーター(第2ヒーター)
40c 中央側ヒーター(第3ヒーター)
40d 端部ヒーター(第4ヒーター)
50 電源
51 制御部
100 画像形成装置
P 用紙(記録媒体)

Claims (5)

  1. 感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムに対応して設けられるヒーターと、
    前記ヒーターに電力を供給する電源と、
    前記ヒーターへの電力の供給を制御する制御部と、
    を備え、
    前記ヒーターは、主電源スイッチがオフされた状態で通電可能に構成されており、
    前記制御部は、
    印字動作が所定期間継続して行われなかった場合に前記電源から装置各部への電力供給を制限する待機モードへ移行可能であり、
    印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わってから所定時間経過したときに前記ヒーターへの通電を開始することを特徴とする画像形成装置。
  2. 印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わるときの画像形成装置内部の所定位置の温度が所定温度以下である場合、印字モードから主電源オフ状態または待機モードに切り替わると、前記所定時間が経過する前に前記ヒーターへの通電が開始されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体ドラムは、並列に4つ設けられ、
    前記ヒーターは、前記感光体ドラム毎に対応して4つ設けられているとともに、両端部に配置される2つの端部ヒーターと、前記2つの端部ヒーターの間に配置される2つの中央側ヒーターと、を含み、
    前記中央側ヒーターの前記所定時間は、前記端部ヒーターの前記所定時間よりも長いことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体ドラムを用いて記録媒体上に担持された未定着トナーを、加熱および加圧して前記記録媒体に定着させる定着装置を備え、
    前記感光体ドラムは、並列に4つ設けられ、
    前記ヒーターは、前記感光体ドラム毎に対応して4つ設けられているとともに、前記定着装置に対して遠い側から順に配置される第1ヒーター、第2ヒーター、第3ヒーターおよび第4ヒーターで構成され、
    前記第4ヒーターの前記所定時間は、前記第1ヒーターの前記所定時間よりも長く、前記第3ヒーターの前記所定時間は、前記第2ヒーターの前記所定時間よりも長いことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記感光体ドラムは、アモルファスシリコン感光体ドラムであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020201361A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 キヤノン株式会社 画像形成装置

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