JP5433956B2 - 導電性エンドレスベルト - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式カラープリンタなどで中間転写ベルトとして好適に用いられる導電性エンドレスベルトに関し、更に詳述すると、ベルト上に形成されたトナー像を紙等の記録媒体への転写する際の転写効率に優れる導電性エンドレスベルトに関する。
従来より、トナーを用いたカラープリントの方式として、中間転写ベルト方式が知られている。
中間転写ベルト方式でカラープリントを行う画像形成装置は、図2に示したように、ブラックB、イエローY、マゼンタM、シアンCの4色でそれぞれ現像を行う4台の現像器1a〜1dで、各感光ドラム2a〜2dにそれぞれの色でトナー像を形成し、各感光ドラム2a〜2dに接して張設された中間転写ベルト3に転写ローラから電圧を印加して、各感光ドラム2a〜2dに形成された各色(ブラックB、イエローY、マゼンタM、シアンC)のトナー像を中間転写ベルト3の表面に転写して該中間転写ベルト3の表面にカラー画像を形成し、二次転写ローラ11でこの中間転写ベルト10に接触した記録用紙(記録メディア)4に電圧を印加して、中間転写ベルト10表面のカラー像を転写し、これを定着器6で加熱して定着させるようになっている。
このような画像形成装置に用いられる上記中間転写ベルト3としては、通常図1に示したように、基層31上に表層32を形成した複数層構造の導電性エンドレスベルトが用いられている。このような中間転写ベルトとしては、特開2004−310016号公報(特許文献1)にポリエーテルスルフォン樹脂を主材とする基層31上に、鉛筆硬度B〜5Hで純水に対する接触角62〜120°の表層を積層したものが提案されている。
しかしながら、従来の中間転写ベルトは、ベルト上に形成されたカラー画像を紙等の記録媒体に転写する際の転写効率が必ずしも満足されるものではなく、記録媒体に転写されずにベルト上に残留するトナーが多く存在するのが現状であり、転写効率の向上が望まれている。
特開2004−310016号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、中間転写ベルト方式でカラープリントを行う場合に、中間転写ベルトから記録媒体へ画像を転写する際の転写効率を向上させることができ、中間転写ベルトとして好適に使用される導電性エンドレスベルトを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、基層の表面に表層を積層形成して中間転写ベルト等に使用される導電性エンドレスベルトを構成する場合に、上記表層として鉛筆硬度6H以上でn−ドデカンの接触角度20°以上のハードコート層を形成することにより、記録媒体への転写効率を効果的に向上させることができることを見い出した。
即ち、本発明者は、表層の硬度を鉛筆硬度6H以上とすることにより、表層表面の傷付が防止される共に、転写時にトナーを記録媒体へと効果的にめり込ますことができ、更にn−ドデカンの接触角度20°以上とすることにより油分(ワックス成分等)を含むトナーの剥離性が向上し、これらの相乗効果によって転写効率を効果的に向上させ得ることを見い出し、本発明を完成したものである。
従って、本発明は、基層と表層とを有する複層構造の導電性エンドレスベルトにおいて、上記表層が、鉛筆硬度6H以上でn−ドデカンの接触角度20°〜40°のハードコート層であることを特徴とする導電性エンドレスベルトを提供するものである。
また、本発明者は、更に検討を重ねた結果、上記表層表面にメタノールを含浸させたワーパーを500g荷重で押し付けて50往復させるラビング試験を行った際に、このラビング前後のn−ドデカン接触角度の変化率が10%以下であることが好ましく、この変化率が10%以下で、かつ上記鉛筆硬度及びn−ドデカン接触角度を満足するものは、転写率90%を超える非常に良好な転写効率をより確実に達成しえることを見い出した。
従って、本発明は、より好適に実施態様として、上記表層が、メタノール含浸ワーパーを500g荷重で押し付けて50往復させるラビング試験を行い、そのラビング前後のn−ドデカン接触角度の変化率が10%以下のものである、上記本発明の導電性エンドレスベルトを提供する。
本発明の導電性エンドレスベルトをカラー画像形成装置の中間転写ベルトとして使用することにより、中間転写ベルト方式でカラープリントを行う場合に、中間転写ベルトから記録媒体へ画像を転写する際の転写効率を有効に向上させることができ、より高品質なカラー画像を効率的に得ることができるものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の導電性エンドレスベルトは、図1に示したように、基層31上に表層32を積層した複層構造のエンドレスベルトであり、例えば図2の示されたような画像形成装置において、中間転写ベルト3として好適に使用されるものである。
上記基層31は、通常樹脂材料に導電剤を添加して導電性を付与した無端樹脂ベルトが用いられ、従来から中間転写ベルトなどとして用いられる導電性エンドレスベルトの基層と同様のものを使用することができる。その基材とする樹脂は、熱可塑性樹脂のいずれでも使用可能である。具体的には次の樹脂が好適に使用される。即ち、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルベンテン−1、ポリスチレン、ポリエーテルニトリル、熱可塑性ポリイミド系材料、サーモトロピック液晶ポリマー、ポリアミド酸などの熱可塑性材料、及びこれらの混合樹脂、またこれらの混合樹脂で調製された熱可塑性エラストマーなどを使用することができる。
この基層31に配合される導電剤としては、公知の電子導電性物質、イオン導電性物質を用いることができる。電子導電性物質としては、ケッチェンブラックEC、アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、FT、MT等のゴム用カーボン、酸化処理等を施したカラー(インク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイト、人造グラファイト、アンチモンドープの酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム等の金属及び金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の導電性ポリマーなどが挙げられる。
また、イオン導電性物質としては、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウム、過塩素酸カルシウム、塩化リチウム等の無機イオン性導電物質、トリデシルメチルジヒドロキシエチルアンモニウムパークロレート、ラウリルトリメチルアンモニウムパークロレート、変性脂肪族・ジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−(3’−ドデシロキシ−2’−ヒドロキシプロピル)メチルアンモニウムエトサルフェート、3−ラウルアミドプロピル−トエイメチルアンモニウムメチルサルフェート、ステアルアミドプロピルジメチル−β−ヒドロキシエチル−アンモニウム−ジハイドロジェンフォスフェート、テトラブチルアンモニウムホウフッ酸塩、ステアリルアンモニウムアセテート、ラウリルアンモニウムアセテート等の第4級アンモニウムの過塩素酸塩、硫酸塩、エトサルフェート塩、メチルサルフェート塩、リン酸塩、ホウフッ化水素酸塩、アセテート等の有機イオン性導電物質或は電荷移動錯体などが挙げられる。なお、この基層31は、上記導電剤の配合により導電性が付与され、通常その抵抗値を105〜1014Ω・cmとされる。
なお、この基層31には、必要に応じて上記導電剤のほかにも、酸化防止剤、熱安定剤、可塑剤、光安定剤、滑剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、架橋剤、架橋助剤、接着剤、難燃剤、分散剤などの公知の添加剤を適宜配合することができ、また、必要に応じて、合成樹脂に添加される公知の充填剤、例えばガラス繊維、カーボン繊維、タルク、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの補強材と複合化することもできる。
次に、上記表層32は、鉛筆硬度4H以上、好ましくは6H以上で、かつn−ドデカンの接触角度が20°〜40°のハードコート層とされる。この場合、鉛筆硬度が4Hに満たないと、表層32の表面が傷付きやすくなると共に、表面に担持したトナー粒子を紙等の記録媒体に良好にめり込ますことができず、むしろ表層32側にトナー粒子がめり込んでトナー粒子が記録媒体へと移行し難くなって、良好な転写効率の向上効果が得られない場合があり、また上記接触角度が20°に満たないと、ワックス成分などの油分を含むトナーの剥離性が低下して、油分を含むトナー粒子が良好に記録媒体へと移行しなくなるおそれがあり、良好な転写効率の向上効果が得られない場合がある。
ここで、上記鉛筆硬度は、JIS K5600−5−4の規定に準拠して測定すればよく、市販の鉛筆引っかき硬度試験機を用いて測定することができる。
また、上記n−ドデカンの接触角度はJIS R3257に準じて測定すればよい。
表層32を形成する材料としては、上記鉛筆硬度及びn−ドデカン接触角が得られるものであればよく、特に制限されるものではないが、本発明では、紫外線硬化樹脂が好ましく用いられる。紫外線硬化樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂などが挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合して用いることができる。
特に制限されるものではないが、上記紫外線硬化樹脂の中でも、パーフルオロアルキル基を含有する紫外線硬化樹脂が好適に使用され、具体的には、ディフェンサ FH−800ME,同EXP.TF−3042ME(ともに大日本インキ工業社製、パーフルオロアルキル基含有アクリレートモノマー)などの市販品を使用することができる。
また、多官能基数オリゴマー、特に官能基数6以上のウレタン樹脂も好適に使用される。このようなウレタン樹脂として具体的には、ニューフロンティアR−1150D(第一工業製薬社製、ウレタンアクリレート、官能基数15以上)などの市販品を使用することができる。
ここで、特に制限されるものではないが、上記紫外線硬化樹脂で表層32を形成する場合、反応を阻害する酸素などの存在により紫外線硬化反応が不十分であると、未反応の成分が表層32上に浮き出てきて、これが転写効率を低下させてしまう場合がある。この場合、紫外線硬化後にメタノールを用いたラビング試験を行って、撥油性(n−ドデカン接触角)の低下を調べることにより、このような不都合の発生を防止することができる。即ち、メタノールを含浸させたワーパーを500g荷重で押し付けて50往復させるラビング試験を行い、そのラビング前後のn−ドデカン接触角度を測定して、その変化率が10%以下であれば、紫外線硬化反応が十分に行われ、未反応成分の浮き出しによる転写効率の低下が起きにくいものであることが確認できる。
従って、紫外線硬化樹脂で表層32を形成する場合には、特に制限されるものではないが、メタノールを含浸させたワーパーを500g荷重で押し付けて50往復させるラビング試験を行い、そのラビング前後のn−ドデカン接触角度の変化率が10%以下であることが好ましい。
また上記紫外線硬化樹脂には、撥油性の向上を目的として、フッ素系の添加剤を配合することもでき。フッ素系添加剤として具体的には、オプツールDAC(ダイキン工業社製、フッ素系UV硬化型防汚添加剤)などを例示することができる。
更に、この表層32には、必要に応じて導電剤を添加して導電性を付与又は調整することができ、この場合導電剤としては上掲の基層31に配合される導電剤と同様のものを例示することができる。また、導電剤以外にも酸化防止剤、熱安定剤、可塑剤、光安定剤、滑剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、架橋剤、架橋助剤、接着剤、難燃剤、分散剤などの公知の添加剤を適宜配合することができる。
この表層32の厚さは、樹脂の種類やベルトを張架した際の屈曲状態などに応じて適宜設定され、特に制限されるものではないが、厚すぎるとベルト屈曲時にひび割れ等が生じ易くなるため、通常は0.5〜3μm、特に0.8〜2.5μmとすることが好ましい。
本発明の導電性エンドレスベルトは、上記のように、表層32として鉛筆硬度4H以上でn−ドデカンの接触角度20°以上のハードコート層を形成したことにより、中間転写ベルトとして使用した際に、紙等の記録媒体への転写効率に優れるものであり、多色のトナー画像で90%以上の転写効率を容易に達成し得るものである。この場合、本発明導電性エンドレスベルトが適用される中間転写ベルトを用いた画像形成装置としては、図2に示された現像装置1a〜1d及び感光ドラム2a〜2dをベルト3に沿って一列に並べた装置に限定されるものではなく、1つの感光ドラムに対して複数の4つの像装置を入れ替えながら各色(ブラックB、イエローY、マゼンタM、シアンC)の現像を行って感光ドラム上にカラー画像を形成し、これを中間転写ベルトに転写してこれを搬送し、紙等の記録媒体へと転写する装置など、中間転写ベルト上にトナー像を形成し、これを紙等の記録媒体へと転写する装置であれば、その中間転写ベルトとしていずれの装置にも好適に採用される。
[実施例2、参考例1,3,4
以下、実施例,参考例,比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
表1に示した表層材料をメチルエチルケトン(MEK)に固形分濃度5質量%となるように溶解して塗料を調製し、これを既存のポリエステル樹脂ベルト(幅252mm、長さ676mm、抵抗率1010Ω・cm)(基層31)の表面にスプレーコーティングし、90°/5分の条件で乾燥させた後、紫外線照射により硬化させて厚さ2μmの表層32を形成し、図1に示した構造の導電性エンドレスベルトを4種類作製した。
得られた各導電性エンドレスベルト表面(表層32)の鉛筆硬度をJIS K5600−5−4の規定に準拠して測定した。また、n−ドデカン(関東化学(株)社、鹿特級)を用いJIS R3257に準じて、n−ドデカンに対する接触角を測定した。結果を表1に示す。
次に、各導電性エンドレスベルトを中間転写ベルトとして、図2と同様の構成を有する実機(ヒューレットパッカード社製、カラーレーザープリンタ「Color Laser Jet 3500」)に装着し、紫の画像を印字して、以下の方法により転写効率を調べた。結果を表1に示す。
(転写効率の測定)
記録媒体への転写(二次転写)中に、プリンタのフロントカバーを開け、二次転写ローラ(図2中の7)のニップ部を通過したベルト上に残留したトナーを3M社製のメンディングテープに貼付けて回収し、このメンディングテープをOHPシートに貼り付ける。このテープの濃度をマクベス濃度計で測定した値をC1とし、記録媒体に印字された画像濃度をマクベス濃度計で測定した値をC2として、下記計算式で算出した値を転写効率とした。
転写効率(%)=[1−C1/(C1+C2)]×100
[比較例1]
上記実施例1〜4と同様のポリエステル樹脂ベルトを、表層を形成することなく、そのまま導電性エンドレスベルトとして、実施例1〜4と同様に鉛筆硬度、n−ドデカン接触角及び転写効率を測定した。結果を表1に示す。
[比較例2]
既存のポリイミド樹脂ベルト(幅252mm、長さ676mm、抵抗率1010Ω・cm)を、表層を形成することなく、そのまま導電性エンドレスベルトとして、実施例1〜4と同様に鉛筆硬度、n−ドデカン接触角及び転写効率を測定した。結果を表1に示す。
[比較例3〜5]
表1に示した表層材料をメチルエチルケトン(MEK)に固形分濃度5質量%となるように溶解して塗料を調製し、これを実施例1〜4と同様のポリエステル樹脂ベルト(基層31)の表面にスプレーコーティングし、90°/5分の条件で乾燥させた後、紫外線照射により硬化させて厚さ2μmの表層32を形成し、図1に示した構造の導電性エンドレスベルトを3種類作製した。
得られた導電性エンドレスベルトにつき、実施例1〜4と同様に鉛筆硬度、n−ドデカン接触角及び転写効率を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0005433956
・ニューフロンティアR−1150D
第一工業製薬社、ウレタンアクリレート(平均官能基数15)
・オブツールDAC
ダイキン工業(株)、フッ素系UV硬化型防汚添加剤、「ニューフロンティアR−1150D」100質量部に対して3質量部を添加。
ディフェンサ FH−800ME
大日本インキ(株)、パーフルオロアルキル基含有アクリレートモノマー
ディフェンサ EXP.TF−3042ME
大日本インキ(株)、パーフルオロアルキル基含有アクリレートモノマー
・バイロマックスHE−15ET
東洋紡績(株)、シリコーングラフトポリアミドイミド塗料
・マジックアート
大日本塗料(株)、シリコーングラフトフッ素樹脂塗料
・UA306H
共栄社化学(株)、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート
・ニューフロンティアR−1901
第一工業製薬社、ウレタンアクリレート(平均官能基数9)
表1に示されている通り、鉛筆硬度4H以上でn−ドデカンの接触角度20°以上のハードコート層を表層32として形成した導電性エンドレスベルトは、中間転写ベルトとして用いた場合、90%を超える良好な転写効率を発揮することが確認された。
[参考実験例]
上記実施例2と同様にして、ポリエステル樹脂ベルト(基層31)上にディフェンサ FH−800MEのハードコート層を表層32として形成し、図1に示された構造の導電性エンドレスベルトを作製した。このとき、ハードコート層を紫外線照射により硬化させる際、紫外線照射条件及び反応雰囲気中の酸素濃度を表2の通りに変化させ、複数のベルトを作成した。
各ベルトにつき、下記ラビング試験を実施してラビング前後のn−ドデカンに対する接触角度の変化を測定した。結果を表2に示す。また、各ベルトにつき上記実施例1〜4と同様にして転写効率を測定した。結果を表2に示す。
(ラビング試験)
メタノールを含浸させたワーパーを500g荷重でベルト表面(表層32)に押し付けて50往復させるラビング試験を行い、そのラビング前後のn−ドデカン接触角度を実施例1〜4と同様にして測定し、ラビング前後の接触角の差から変化率(%)を求めた。
Figure 0005433956
表2の結果から、パーフルオロアルキル基含有樹脂の「ディフェンサ FH−800ME」で表層を形成する場合、上記ラビング試験によるn−ドデカン接触角の変化率が10%以下であれば、90%以上の転写効率が確実に得られることが認められる。
本発明にかかる導電性エンドレスベルトの一例を示す概略断面図である。 中間転写ベルト方式によるカラー印刷電子写真装置を示す概略図である。
符号の説明
1a〜1d 現像器
2a〜2d 感光ドラム
3 中間転写ベルト(導電性エンドレスベルト)
31 基層
32 表層
4 記録用紙(記録メディア)
5 転写ローラ
6 定着装置
7 転写ローラ

Claims (7)

  1. 基層と表層とを有する複層構造の導電性エンドレスベルトにおいて、上記表層が、鉛筆硬度6H以上でn−ドデカンの接触角度20°〜40°のハードコート層であることを特徴とする導電性エンドレスベルト。
  2. 上記表層が、メタノール含浸ワーパーを500g荷重で押し付けて50往復させるラビング試験を行い、そのラビング前後のn−ドデカン接触角度の変化率が10%以下のものである請求項1記載の導電性エンドレスベルト。
  3. 上記表層を形成するハーコート層が、紫外線硬化樹脂で形成されたものである請求項1又は2記載の導電性エンドレスベルト。
  4. 上記紫外線硬化樹脂が、パーフルオロアルキル基を含有する樹脂である請求項3記載の導電性エンドレスベルト。
  5. 上記表層の厚さが0.5〜3μm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電性エンドレスベルト。
  6. 上記基層が、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドから選ばれた1種又は2種以上の混合樹脂を主材とて形成されたものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の導電性エンドレスベルト。
  7. 中間転写ベルト方式のカラー画像形成装置で、中間転写ベルトとして用いられるものである請求項1〜6のいずれか1項に記載の導電性エンドレスベルト。
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