JP2004012524A - 画像形成装置 - Google Patents

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Tomoo Akizuki
秋月 智雄
Yuki Nishizawa
西沢 祐樹
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Abstract

【課題】像担持体の長寿命化を図ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】帯電ローラ3a,3b,3cにより帯電される感光ドラム2a,2b,2cの帯電電位の絶対値を、フルカラー画像形成時よりもモノカラー(黒)画像形成時の方が小さくなるように制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート等の記録媒体上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真方式のカラーの画像形成装置として、各色毎に応じて感光ドラムを1列に複数配置し、各感光ドラム上に形成された各色のトナー像を記録材上に順次重ね合わせてカラー画像を形成する、いわゆるタンデム型の画像形成装置が提案されている。
【0003】
図7は、従来の電子写真方式でタンデム型のフルカラー画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【0004】
この画像形成装置は、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部101Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部101Cと、イエロー色の画像を形成する画像形成部101Yと、ブラック色の画像を形成する画像形成部101Bkの4つの画像形成部(画像形成ユニット)を備えており、これらの4つの画像形成部は一定の間隔をおいて一列に配置されている。
【0005】
各画像形成部101M,101C,101Y,101Bkには、それぞれ感光ドラム102a,102b,102c,102dが設置されている。各感光ドラム102a,102b,102c,102dの周囲には、帯電ローラ103a,103b,103c,103d、現像装置104a,104b,104c,104d、転写ローラ105a,105b,105c,105d、ドラムクリーニング装置106a,106b,106c,106dがそれぞれ設置されており、帯電ローラ103a,103b,103c,103dと現像装置104a,104b,104c,104d間の上方には露光装置107a,107b,107c,107dがそれぞれ設置されている。各現像装置104a,104b,104c,104dには、それぞれマゼンタトナー,シアントナー,イエロートナー,ブラックトナーが収納されている。
【0006】
上記のカラー画像形成装置による記録材へのフルカラー画像形成方法としては、各感光ドラム102a,102b,102c,102d上に電子写真プロセスでそれぞれ形成された各色のトナー像を、給紙ローラ113で給紙されて記録材搬送ベルト108上に担持搬送された記録材Pに順次重ねて転写することによって行なわれる。その後、記録材搬送ベルト108から分離された記録材Pに、定着装置112の定着ローラ112aと加圧ローラ112b間の定着ニップ部にてフルカラーのトナー像を定着して、記録材Pは機外に排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ユーザが上記したカラー画像形成装置を使用する場合、フルカラープリントの印字のみならずモノカラープリント(黒単色)の印字も多く行うケースが多く、近年、その比率は高まる傾向にある。
【0008】
しかしながら、上述した従来のカラー画像形成装置では、モノカラー画像形成(黒単色プリント)時においても、4つの画像形成部(画像形成ユニット)101M,101C,101Y,101Bkが動作する。
【0009】
このため、画像を形成しない色トナーの画像形成部101M,101C,101Yの感光ドラム102a,102b,102cも、上記フルカラープリント時と同様に消耗してしまうという無駄が生じる。
【0010】
画像形成時に感光体を消耗させる主な原因の一つとして、感光ドラムの表面が帯電行為を行うことによって生じる放電(帯電ローラと感光ドラムとの間で生じる)が挙げられる。
【0011】
これは、感光ドラムと帯電ローラのニップ近傍において、発生している放電が、感光ドラムの最表層に形成された電荷輸送層(CTL)の樹脂を徐々に分解し、これが、ドラムクリーニング装置によって削られることによる。
【0012】
これにより、モノカラープリント時において、画像を形成しない色トナーの画像形成部101M,101C,101Yの感光ドラム102a,102b,102cの表面も、帯電行為に伴い消耗し、耐久寿命が低下してしまうことになる。
【0013】
更に、近年のカラー画像形成装置では、ユーザビリティーを向上させるために、感光ドラムに帯電装置や現像装置やトナー容器などを一体化したプロセスカートリッジを用いる場合がある。このようなカラー画像形成装置で、モノカラー(黒単色)プリントが多く行われた場合、カラートナー用のプロセスカートリッジは、カラートナーがあまり消費されていなくても、上述したように感光ドラムの消耗は進んでしまうので、カラートナーを消費する前に感光ドラムが先に寿命に達してしまい、これは、感光ドラムの耐久寿命が低下するだけでなく、トナーが無駄に廃棄されてしまう可能性があった。
【0014】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、像担持体の長寿命化を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体を帯電する帯電手段と、該帯電手段により帯電された該像担持体に画像情報に応じて形成された静電潜像が現像された現像剤像を転写媒体上に転写させる転写手段と、を有する画像形成部を複数備え、
前記複数の画像形成部のうち第1及び第2の画像形成部を構成する第1及び第2の像担持体上に形成されたそれぞれの現像剤像を転写媒体に重畳転写する第1のモードと、前記第1の像担持体上に現像剤像を形成することなく、前記第2の像担持体上に形成された現像剤像を転写媒体に転写する第2のモードと、を選択可能な画像形成装置において、
前記第1の画像形成部を構成する第1の帯電手段により帯電される前記第1の像担持体の帯電電位の絶対値を、前記第1のモードが選択された場合よりも前記第2のモードが選択された場合の方が小さくなるように制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0016】
前記第1の帯電手段は、前記制御手段に制御される電圧印加手段により直流電圧を含む振動電圧を印加されて前記第1の像担持体を帯電することも好適である。
【0017】
前記制御手段は、前記第2のモードが選択された場合の、前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に印加される振動電圧に含まれる直流電圧の絶対値を、前記第1のモードが選択された場合よりも小さくすることも好適である。
【0018】
前記制御手段は、
前記第1のモードが選択された場合には、前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に直流電圧を含む振動電圧を印加させ、
前記第2のモードが選択された場合には、前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に直流電圧を印加させることも好適である。
【0019】
前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に印加される振動電圧に含まれる直流電圧の極性は、前記第1の像担持体上に形成される現像剤像の帯電極性と同極性であることも好適である。
【0020】
前記第1の帯電手段は、前記制御手段に制御される電圧印加手段により直流電圧を印加されて前記第1の像担持体を帯電することも好適である。
【0021】
前記制御手段は、前記第2のモードが選択された場合の、前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に印加される直流電圧の絶対値を、前記第1のモードが選択された場合よりも小さくすることも好適である。
【0022】
前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に印加される直流電圧の極性は、前記第1の像担持体上に形成される現像剤像の帯電極性と同極性であることも好適である。
【0023】
前記制御手段に制御される現像電圧印加手段により少なくとも直流電圧を印加されて、前記第1の像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像手段を備えることも好適である。
【0024】
前記第2のモードが選択された場合と、前記第1のモードが選択された場合とにおいて、
前記制御手段は、前記第1の帯電手段により帯電される前記第1の像担持体の帯電電位と、前記現像電圧印加手段により前記現像手段に印加される直流電圧との差を、略同一とすることも好適である。
【0025】
前記第2のモードが選択された場合、前記制御手段は、前記現像手段に直流電圧を印加しないように前記現像電圧印加手段を制御することも好適である。
【0026】
前記第2の像担持体上に形成される現像剤像は黒色の像であり、
前記第2のモードが選択された場合には、前記第2の像担持体から転写媒体に黒色の像が転写されることも好適である。
【0027】
前記画像形成部において、前記帯電手段は前記像担持体に接触して帯電することも好適である。
【0028】
前記転写手段により現像剤像が転写される転写媒体とは、記録材であることも好適である。
【0029】
前記転写手段により現像剤像が転写される転写媒体とは、中間転写体であることも好適である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【0031】
(実施の形態1)
図1を参照して、実施の形態1に係る画像形成装置について説明する。
【0032】
本実施の形態では、モノカラー(黒)画像形成時(第2のモード)には、画像形成が行われない画像形成部の帯電ローラに印加する直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時(第1のモード)に帯電ローラに印加する直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくし、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラムの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくすることによって、帯電の際に感光ドラムの表面近傍で発生する放電を低減させ、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラムが不必要に消耗してしまうことを防止し、感光ドラムの長寿命化を図る方法について説明する。
【0033】
図1は、本発明の実施の形態1に係るカラー画像形成装置(本実施の形態では、電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタ)を示す概略構成図である。
【0034】
このカラー画像形成装置は、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部1Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部1Cと、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Yと、ブラック色の画像を形成する画像形成部1Bkの4つの画像形成部(画像形成ユニット)を備えており、これらの4つの画像形成部は一定の間隔をおいて一列に配置されている。
【0035】
各画像形成部1M,1C,1Y,1Bkには、それぞれ像担持体としての感光ドラム2a,2b,2c,2dが設置されている。各感光ドラム2a,2b,2c,2dの周囲には、帯電手段としての帯電ローラ3a,3b,3c,3d、現像手段としての現像装置4a,4b,4c,4d、転写手段としての転写ローラ5a,5b,5c,5d、ドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dがそれぞれ設置されており、帯電ローラ3a,3b,3c,3dと現像装置4a,4b,4c,4d間の上方には露光装置7a,7b,7c,7dがそれぞれ設置されている。各現像装置4a,4b,4c,4dには、それぞれ負帯電特性のマゼンタトナー,シアントナー,イエロートナー,ブラックトナーが収納されている。
【0036】
感光ドラム2a,2b,2c,2dは、本実施の形態では負帯電の有機感光体でアルミニウムのドラム基体上に感光層を有しており、駆動装置(不図示)によって矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
【0037】
帯電ローラ3a,3b,3c,3dは、それぞれ感光ドラム2a,2b,2c,2dに所定の圧接力で接触し、高圧電源回路(帯電バイアス電源(電圧印加手段))20から印加される帯電バイアスによって各感光ドラム2a,2b,2c,2d表面を所定の電位に均一に帯電する。なお、本実施の形態では、各感光ドラム2a,2b,2c,2dは各帯電ローラ3a,3b,3c,3dにより負極性に帯電される。
【0038】
現像装置4a,4b,4c,4dは現像剤担持体としての現像スリーブを有しており、現像スリーブ上の薄層担持されたトナーは現像スリーブの回転により感光ドラム2a,2b,2c,2dとの対向部(現像部)に搬送され、感光ドラム上に形成された静電潜像は現像電圧印加手段により現像スリーブに印加された現像バイアスによりトナー像として現像(反転現像)される。
【0039】
尚、現像部における現像スリーブと感光ドラムとの距離は、後述するモノカラー画像形成モードであってもフルカラー画像形成モードであっても変わらない構成となっている(2色モード、3色モードも同様)。これは、現像スリーブと感光ドラムを離間する機構を設けると装置が複雑化かつ大型化してしまい、さらにはコストアップを生じてしまうからである。
【0040】
転写ローラ5a,5b,5c,5dは弾性部材で構成されており、各転写部Nにて無端状の記録材搬送ベルト8を介して各感光ドラム2a,2b,2c,2dに当接している。転写ローラ5a,5b,5c,5dには、転写電源(不図示)が接続されている。
【0041】
露光装置(レーザスキャナ装置)7a,7b,7c,7dは、ホストコンピュータ(不図示)からそれぞれ入力される画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザ光がレーザ出力部(不図示)から出力され、各反射ミラー(不図示)を介して各感光ドラム2a,2b,2c,2d表面を画像露光することにより、各帯電ローラ3a,3b,3c,3dで帯電された各感光ドラム2a,2b,2c,2d表面に画像情報に応じた静電潜像を形成する。
【0042】
記録材担持体としての記録材搬送ベルト8は、駆動ローラ9と支持ローラ10間に張架されており、駆動ローラ9の駆動によって矢印方向(反時計方向)に回転(移動)される。記録材搬送ベルト8上の画像形成部1Mの上流側には、転写媒体としての記録材Pを記録材搬送ベルト8上に静電吸着させる吸着ローラ(不図示)が設置されている。
【0043】
記録材搬送ベルト8外側の駆動ローラ9近傍にはベルトクリーニング装置11が設置されている。また、記録材搬送ベルト8の記録材搬送方向の画像形成部1Bkの下流側には、定着ローラ12aと加圧ローラ12bを有する定着装置12が設置されている。
【0044】
次に、上記したカラー画像形成装置による画像形成動作について説明する。
【0045】
画像形成動作開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される画像形成部1M,1C,1Y,1Bkの各感光ドラム2a,2b,2c,2dは、それぞれ帯電ローラ3a,3b,3c,3dによって一様に負極性に帯電される。そして、露光装置7a,7b,7c,7dは、ホストコンピュータ(不図示)から入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光を、反射ミラー(不図示)を介して帯電された各感光ドラム2a,2b,2c,2d上にそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
【0046】
そして、先ず静電潜像が形成された感光ドラム2a上に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによりマゼンタのトナーを感光体表面の帯電電位に応じて静電吸着させることで静電潜像を顕像化し、現像像とする。
【0047】
そして、このタイミングに合わせて給紙ローラ(レジストローラ)13で搬送された記録材Pが、駆動ローラ9の駆動によって移動される記録材搬送ベルト8表面に、吸着バイアスが印加された吸着ローラ(不図示)によって静電吸着されて画像形成部1Mの転写部Nに搬送され、転写電源(不図示)から転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5aにより、マゼンタのトナー像が記録材P上に転写される。
【0048】
マゼンタのトナー像が転写された記録材Pは、記録材搬送ベルト8表面に吸着されて画像形成部1C側に移動される。そして、画像形成部1Cの転写部Nにおいても、前記同様にして感光ドラム2bに形成されたシアンのトナー像が、記録材P上のマゼンタのトナー像上に重ね合わせて、転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5bにより転写される。
【0049】
以下、同様にして記録材P上に重畳転写されたマゼンタ,シアンのトナー像上に、画像形成部1Y,1Bkの感光ドラム2c,2dで形成されたイエロー,ブラックのトナー像を、各転写部Nにて転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5c,5dにより順次重ね合わせて、フルカラーのトナー像を記録材P上に形成する。
【0050】
そして、フルカラーのトナー像が形成された記録材Pは、記録材搬送ベルト8表面から分離されて定着装置12に搬送され、定着装置12の定着ローラ12aと加圧ローラ12b間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像を加熱、加圧して記録材P表面に熱定着した後に外部に排出して、一連の画像形成動作を終了する。
【0051】
上記した各転写時において、感光ドラム2a,2b,2c,2d上に残留している転写残トナーは、それぞれドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dによって摺擦除去されて回収される。また、紙詰まり時等に誤って記録材搬送ベルト8に転写されたトナーは、ベルトクリーニング装置11によって除去されて回収される。
【0052】
なお、本カラー画像形成装置は上記したフルカラーモード(第1のモード)の他に、黒単色トナー像を形成するモノカラーモード(第2のモード)も選択可能な構成となっている。モノカラーモードが選択される場合、黒画像を形成する画像形成部(第2の画像形成部)1Bkだけが上記のフルカラーモードと同様に動作され、その他の画像形成部(第1の画像形成部)1M,1C,1Yでは各感光ドラム2a,2b,2cの回転機構、各帯電ローラ3a,3b,3cによる帯電機構だけが動作される。
【0053】
即ち、モノカラーモードが選択されると、画像形成が行われない画像形成部では、現像バイアスの印加は行わず、感光ドラムに対して露光装置による露光は行われない(もしくは白紙原稿に対応する露光が行われる)。尚、感光ドラムをクリーニングするドラムクリーニング装置(クリーニングブレード)は感光ドラムとの当接を維持され、かつ、感光ドラムは回転駆動され、かつ、記録材搬送ベルトとの接触を維持され、さらに、現像スリーブも回転駆動される。
【0054】
次に、感光ドラム2a,2b,2c,2dについて詳細に説明する。
【0055】
感光ドラム2a,2b,2c,2dは、図8に示すように、アルミニウムからなる外形略60mmの芯金50上に、フタロシアニン系化合物からなる厚さ略0.2μmの電荷発生層(CGL)51を形成し、その上に、バインダーとしてのポリカーボネート中に、ヒドラゾン系化合物を分散し、さらにフッ素樹脂粒子としてテフロン(登録商標)を10%分散した電荷輸送層(CTL)52を形成している。
【0056】
そして、感光ドラム2a,2b,2c,2dは、帯電ローラ3a,3b,3c,3dによって一様に負極性に帯電される(帯電機構の詳細については後述する)。
【0057】
このとき、感光ドラム2a,2b,2c,2dは、電荷輸送層(CTL)52表面にマイナス電荷を有することによって、その結果、マイナスに帯電している(例えば、−600Vに帯電している)。また、これにより、アルミニウムの芯金の表面上にはプラス電荷が誘起される。この状態でレーザ露光を受けると、CTLからプラスとマイナスの各電荷が発生し、電荷輸送層(CTL)52表面に有するマイナス電荷と、アルミニウムの芯金の表面上に誘起されたプラス電荷を中和する。これにより、感光ドラム2a,2b,2c,2dの表面の帯電電位は減衰する(例えば、−200Vとなる)。このように明部(レーザ露光部)と暗部(レーザ非露光部)に異なる表面電位を持たせることによって、静電潜像を形成する。
【0058】
本実施の形態においては感光ドラム2a,2b,2c,2dの最表面に形成した電荷輸送層(CTL)52は厚さ約28μmで形成している。また、この電荷輸送層(CTL)52は印字耐久とともに消耗し、6μm以下になった場合には画像不良(主に帯電不良によるかぶり)を生じることがあるので、6μmを寿命として設定している。尚、この状態まで感光ドラムが消耗するまでの印字枚数は、従来例において、A4でおよそ3万枚印刷した場合に相当する。
【0059】
次に、各画像形成部1M,1C,1Y,1Bkの帯電機構について詳細に説明する。
【0060】
感光ドラム2a,2b,2c,2dをそれぞれ帯電する帯電ローラ3a,3b,3c,3dは、中心に金属製の芯金(不図示)を有し、この芯金上に導電性の弾性層(不図示)を設け、この弾性層の表面にさらにカーボンを分散したウレタンゴム層(不図示)を設けて構成している。そして、芯金の両端を付勢部材(不図示)によって押し付けて、ウレタンゴム層を適度な押圧力で各感光ドラム2a,2b,2c,2dの表面に当接させている。
【0061】
そして、帯電時には、高圧電源回路20から芯金に−600Vの直流電圧と周波数が2000Hzでピーク間電圧(以下、Vppという)が1800Vの交流電圧とを重畳した重畳電圧(交番電圧)を印加することによって、各感光ドラム2a,2b,2c,2dの表面をほぼ−600Vの均一な電位に帯電している。本実施の形態での交流電圧の波形はサイン波形となっている。なお、交流電圧の波形はこれに限らず、矩形波、三角波等でも良い。
【0062】
本実施の形態では、画像形成部(画像形成ユニット)1M,1C,1Y,1Bkを帯電する各帯電ローラ3a,3b,3c,3dには電圧印加手段としての高圧電源回路20が接続されており、制御手段により、各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに対して、モノカラー(黒)画像形成時には、高圧電源回路20から印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくするように制御し、モノカラー(黒)画像形成時には、感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくするようにした(高圧電源回路20の詳細については後述する)。
【0063】
次に、各画像形成部1M,1C,1Y,1Bkの現像機構について詳細に説明する。
【0064】
現像装置4a,4b,4c,4dでは、帯電させたトナーの搬送には、感光ドラム2a,2b,2c,2dに臨む位置に現像スリーブを配置しており、これによって行われている。現像スリーブを回転駆動することで、その周面上に供給されるトナーを感光ドラムに臨む位置まで担持搬送することができる。
【0065】
また、現像装置4a,4b,4c,4dでは、高圧電源回路29から現像スリーブに、−500Vの直流電圧を印加している。現像スリーブ上の薄層担持されたトナーは、この現像バイアスにより帯電トナーを感光体表面の帯電電位に応じて静電吸着させることで静電潜像を顕像化し、現像(反転現像)像としている。
【0066】
本実施の形態では、現像装置4a,4b,4c,4dには現像電圧印加手段としての高圧電源回路29が接続されており、モノカラー(黒)画像形成時には、現像装置4a,4b,4cに高圧電源回路29から印加される直流電圧をゼロにするようにした(高圧電源回路29の詳細については後述する)。
【0067】
次に、本実施の形態における高圧電源回路20の構成について説明する。
【0068】
高圧電源回路20は、各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに印加する電圧を発生する回路であり、直流電圧発生部21、交流電圧発生部22、増幅回路部23を備え、制御手段により制御される。
【0069】
直流電圧発生部21は、同一構成の第1,第2の直流電圧発生回路24a,24bと、切替えスイッチ25と、第1,第2,第3の直流増幅回路26a,26b,26cを有しており、第1の直流電圧発生回路24aは切替えスイッチ25を介して第1の直流増幅回路26a又は第2の直流増幅回路26bに接続され、第2の直流電圧発生回路24bは第3の直流増幅回路26cに接続されている。
【0070】
第1,第2の直流電圧発生回路24a,24bは、それぞれ−1Vの直流電圧を発生する。また、第1,第3の直流増幅回路26a,26cは入力される直流電圧値を12倍に増幅し、第2の直流増幅回路26bは入力される電圧値を2倍に増幅する。
【0071】
交流電圧発生部22は、同一構成の第1の交流電圧発生回路27aと第2の交流電圧発生回路27bを有しており、それぞれ周波数2000Hz、Vpp=36Vの正弦波交流電圧を発生する。
【0072】
増幅回路部23は、同一構成の第1の増幅回路28aと第2の増幅回路28bを有しており、それぞれ入力される電圧値を50倍に増幅する。第1の増幅回路28aは帯電ローラ3a,3b,3cに接続され、第2の増幅回路28bは帯電ローラ3dに接続されている。
【0073】
次に、本実施の形態における高圧電源回路29の構成について説明する。
【0074】
高圧電源回路29は、各現像装置4a,4b,4c,4dに印加する電圧を発生する回路であり、直流電圧発生部30、増幅回路部31を備え、制御手段により制御される。
【0075】
直流電圧発生部30は、切替えスイッチ32と、同一構成の第1,第2の直流電圧発生回路33a,33bを有している。第1,第2の直流電圧発生回路33a,33bは、それぞれ−5Vの直流電圧を発生する。
【0076】
増幅回路部31は、同一構成の第1の増幅回路34aと第2の増幅回路34bを有しており、それぞれ入力される電圧値を100倍に増幅する。第1の増幅回路34aは現像装置4dに接続され、第2の増幅回路34bは現像装置4a,4b,4cに接続されている。
【0077】
次に、本実施の形態における高圧電源回路20から各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに対して、フルカラー画像形成時とモノカラー(黒)画像形成時での制御手段による印加電圧制御について説明する。
【0078】
黒トナー用の画像形成部1Bkの感光ドラム2d(第2の像担持体)を帯電する帯電ローラ3dに印加する高圧電圧は、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで同じであり、−600Vの直流電圧と周波数2000Hz、Vpp=1800Vの交流電圧が重畳された電圧が印加される。この高圧電圧は、第2の交流電圧発生回路27bと、第2の直流電圧発生回路24bと、第3の直流増幅回路26cと、第2の増幅回路28bとの組み合わせによって発生される。
【0079】
また、黒トナー用の画像形成部1Bkの感光ドラム2dに現像を行う現像装置4dに印加する高圧電圧は、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで同じであり、−500Vの直流電圧が印加される。この高圧電圧は、第1の直流電圧発生回路33aと、第1の直流増幅回路34aとの組み合わせによって発生される。
【0080】
一方、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2c(第1の像担持体)を帯電する第1の帯電手段としての帯電ローラ3a,3b,3cには、フルカラー画像形成時とモノカラー(黒)画像形成時とで切替えスイッチ25を切替えることにより異なる電圧値の高圧電圧が印加される。
【0081】
また、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cに現像を行う現像装置4a,4b,4cには、フルカラー画像形成時とモノカラー(黒)画像形成時とで切替えスイッチ32を切替えることにより異なる電圧値の高圧電圧が印加される。
【0082】
即ち、フルカラー画像形成時には、切替えスイッチ25を第1の直流増幅回路26a側に導通させて、−600Vの直流電圧と周波数2000Hz、Vpp=1800Vの交流電圧が重畳された電圧が、帯電ローラ3a,3b,3cに印加される。この高圧電圧は、第1の直流電圧発生回路24aと、第1の直流増幅回路26aと、第1の交流電圧発生回路27aと、第1の増幅回路28aとの組み合わせによって発生される。
【0083】
また、切替えスイッチ32を第2の直流発生回路33b側に導通させて、−500Vの直流電圧が、現像装置4a,4b,4cに印加される。この高圧電圧は、第2の直流電圧発生回路33bと、第2の直流増幅回路34bとの組み合わせによって発生される。
【0084】
一方、モノカラー(黒)画像形成時には、切替えスイッチ25を第2の直流増幅回路26b側に導通させて、−100Vの直流電圧と周波数2000Hz、Vpp=1800Vの交流電圧が重畳された電圧が、帯電ローラ3a,3b,3cに印加される。この高圧電圧は、第1の直流電圧発生回路24aと、第2の直流増幅回路26bと、第1の交流電圧発生回路27aと、第1の増幅回路28aとの組み合わせによって発生される。
【0085】
このように、モノカラー(黒)画像形成時には、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cを帯電する帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくすることにより、感光ドラム表面の帯電電位の大きさを小さくする(約−600Vから約−100Vにする)。
【0086】
このように感光ドラム2a,2b,2c,2d表面の帯電電位の大きさを小さくすることにより、感光ドラムの表面近傍で発生する放電を低減させることによって、感光ドラムのCTLの樹脂の分解を防げるため、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラムが不必要に消耗してしまうことを防止できる。
【0087】
また、モノカラー(黒)画像形成時には、切替えスイッチ32を第2の直流増幅回路34b側に導通させて、現像装置4a,4b,4cに直流電圧が印加されないようにする(−500Vから0Vにする)。
【0088】
このとき、感光ドラム2a,2b,2cの表面の電位と現像装置4a,4b,4cの電位との差は、フルカラー画像形成時と略同一である(ともに約100Vである)。
【0089】
本実施の形態ではこのようにする事によって、画像を形成しない画像形成部においてトナーが現像されない(かぶらない)ようにした。
【0090】
これは感光ドラム2a,2b,2cの表面の電位と現像装置4a,4b,4cの電位との差が小さい場合には、当接している現像スリーブからのトナーの現像が生じるからである。
【0091】
次に、本実施の形態を用いた場合の効果を、従来例との比較により示す。
【0092】
表1に本実施の形態における各色の感光ドラム2a,2b,2c,2dの削れ量を示す。測定には抵抗測定を用い、この抵抗測定値からCTL層の膜圧を算出した。本実施の形態を用いた場合と従来例のそれぞれにおいて、使用前の各色の感光ドラム2a,2b,2c,2dの膜圧と印字耐久後の各色の感光ドラム2a,2b,2c,2dの膜圧とを測定することによって、この2つの値の差を各色の感光ドラム2a,2b,2c,2dの削れ量とした。
【0093】
実験条件は次に示すとおりである。
【0094】
印字耐久の条件はA4で総印字率8%で5万枚印刷とした。ここで、モノカラー(黒)印字の印字パターンには黒色のみ印字率8%の印字とし、フルカラー印字の印字パターンには各色2%、総印字率8%の印字とした。
【0095】
また、フルカラー100%、モノカラー(黒)0%のテストを行った場合には、フルカラー印字の印字パターンのみを5万枚印刷した。フルカラー50%、モノカラー(黒)50%のテストを行った場合には、フルカラー印字の印字パターンを50枚印字、モノカラー(黒)印字の印字パターンを50枚印字、の計100枚印字を繰り返し、5万枚印刷した。フルカラー25%、モノカラー(黒)75%のテストを行った場合には、フルカラー印字の印字パターンを25枚印字、モノカラー(黒)印字の印字パターンを75枚印字、の計100枚印字を繰り返し、1万枚印刷した。尚、実験を行った温湿度環境は温度23℃、湿度60%である。
【0096】
実験結果は次に示すとおりである。
【0097】
【表1】
Figure 2004012524
【0098】
表1から分かるように、本実施の形態のようにモノカラー(黒)モードを有する場合には、モノカラー(黒)印字の比率が増えるにつれて、色トナー用(イエロー、マゼンタ、シアン)の感光ドラム2a,2b,2cの削れ量が減少している事が分かる。これは即ち、感光ドラム2a,2b,2cの寿命が延びることを示している。黒トナー用の感光ドラム2dに関しては、本実施の形態においても同一条件であるため、削れ量はほぼ同じである。
【0099】
ここで、同一条件においてもドラムの削れ量に若干の差があるが、これは、測定精度および実験の再現性に起因するばらつきである。
【0100】
よって、この感光ドラム2a,2b,2c,2dの削れ量の測定結果から、モノカラー(黒)モードを有する場合(本実施の形態)のモノカラー(黒)モードを有しない場合(従来例)に対する各色の感光ドラム2a,2b,2c,2dの寿命の比率を求めた(表2)。
【0101】
【表2】
Figure 2004012524
【0102】
この結果、本実施の形態においては、モノカラー(黒)印字の比率が50%である場合に色トナー用の感光ドラム2a,2b,2cの寿命が約8%、モノカラー(黒)印字の比率が75%である場合に色トナー用の感光ドラム2a,2b,2cの寿命が約12%増加している事が分かった。
【0103】
以上、本実施の形態により、モノカラー(黒)画像形成時には、画像形成が行われない画像形成部1M,1C,1Yの帯電ローラ2a,2b,2cに印加する直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラに印加する直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくし、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくすることによって、感光ドラム2a,2b,2cの表面近傍で発生する放電を低減させることによって、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cが不必要に消耗してしまうことを防止することができるので、感光ドラム2a,2b,2cの長寿命化を図ることができた。
【0104】
(実施の形態2)
実施の形態2では、感光ドラムを帯電する各帯電ローラには直流電圧のみを印加するカラー画像形成装置において、モノカラー(黒)画像形成時には、画像形成が行われない画像形成部の帯電ローラに印加する直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラに印加する直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくするようにし、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラムの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくするようにすることによって、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラムの長寿命化を図る方法について説明する。
【0105】
図2は、本発明の実施の形態2に係るカラー画像形成装置を示す概略構成図である。なお、上述した実施の形態1と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。本実施の形態においても、上述した実施の形態1に係る画像形成装置と同様にして画像形成が行われるものであり、本実施の形態では画像形成動作の説明は省略する。
【0106】
次に、感光ドラム2a,2b,2c,2dについて説明する。
【0107】
感光ドラム2a,2b,2c,2dの構成については、上述した実施の形態1と同様であるが、感光ドラム2a,2b,2c,2dの最表面に形成した電荷輸送層は厚さ約17μmで形成してある。この電荷輸送層が6μm以下になった場合に画像不良を生じることがあるので、厚さ6μmを寿命として設定している。尚、この状態まで感光ドラムが消耗するまでの印字枚数は、従来例において、A4でおよそ3万枚印刷した場合に相当する。
【0108】
本実施の形態においては、感光ドラム2a,2b,2c,2dを帯電する帯電ローラ3a,3b,3c,3dに印加する電圧に、放電に大きく寄与する振動電圧を用いていないので、実施の形態1に比べて電荷輸送層は厚さを小さくすることができるため、実施の形態1に比べて小さくなっている。
【0109】
次に、本実施の形態における高圧電源回路20の構成について説明する。
【0110】
高圧電源回路20は、各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに印加する電圧を発生する回路であり、直流電圧発生部21、増幅回路部23を備え、制御手段により制御される。
【0111】
直流電圧発生部21は、同一構成の第1、第2の直流電圧発生回路24a,24bと、切替えスイッチ25と、第1,第2,第3の直流増幅回路26a,26b,26cを有しており、第1の直流電圧発生回路24aは切替えスイッチ25を介して第1の直流増幅回路26a又は第2の直流増幅回路26bに接続され、第2の直流電圧発生回路24bは第3の直流増幅回路26cに接続されている。
【0112】
第1,第2の直流電圧発生回路24a,24bは、それぞれ−1Vの直流電圧を発生する。また、第1,第3の直流増幅回路26a,26cは入力される直流電圧値を12倍に増幅し、第2の直流増幅回路26bは入力される電圧値を7倍に増幅する。
【0113】
増幅回路部23は、同一構成の第1の増幅回路28aと第2の増幅回路28bを有しており、それぞれ入力される電圧値を100倍に増幅する。第1の増幅回路28aは帯電ローラ3a,3b,3cに接続され、第2の増幅回路28bは帯電ローラ3dに接続されている。
【0114】
次に、本実施の形態における高圧電源回路29の構成について説明する。
【0115】
高圧電源回路29は、各現像装置4a,4b,4c,4dに印加する電圧を発生する回路であり、直流電圧発生部30、増幅回路部31を備え、制御手段により制御される。
【0116】
直流電圧発生部30は、切替えスイッチ32と、同一構成の第1,第2の直流電圧発生回路33a,33bを有している。第1,第2の直流電圧発生回路33a,33bは、それぞれ−5Vの直流電圧を発生する。
【0117】
増幅回路部31は、同一構成の第1の増幅回路34aと第2の増幅回路34bを有しており、それぞれ入力される電圧値を100倍に増幅する。第1の増幅回路34aは現像装置4dに接続され、第2の増幅回路34bは現像装置4a,4b,4cに接続されている。
【0118】
次に、本実施の形態における高圧電源回路20から各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに対して、フルカラー画像形成時とモノカラー(黒)画像形成時での制御手段による印加電圧制御について説明する。
【0119】
黒トナー用の画像形成部1Bkの感光ドラム2dを帯電する帯電ローラ3dに印加する高圧電圧は、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで同じであり、−1200Vの直流電圧が印加される。この高圧電圧は、第2の直流電圧発生回路24bと、第3の直流増幅回路26cと、第2の増幅回路28bとの組み合わせによって発生される。
【0120】
また、黒トナー用の画像形成部1Bkの感光ドラム2dに現像を行う現像装置4dに印加する高圧電圧は、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで同じであり、−500Vの直流電圧が印加される。この高圧電圧は、第1の直流電圧発生回路33aと、第1の直流増幅回路34aとの組み合わせによって発生される。
【0121】
一方、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cを帯電する帯電ローラ3a,3b,3cには、フルカラー画像形成時とモノカラー(黒)画像形成時とで切替えスイッチ25を切替えることにより異なる電圧値の高圧電圧が印加される。
【0122】
また、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cに現像を行う現像装置4a,4b,4cには、フルカラー画像形成時とモノカラー(黒)画像形成時とで切替えスイッチ32を切替えることにより異なる電圧値の高圧電圧が印加される。
【0123】
即ち、フルカラー画像形成時には、切替えスイッチ25を第1の直流増幅回路26a側に導通させて、−1200Vの直流電圧が、帯電ローラ3a,3b,3cに印加される。この高圧電圧は、第1の直流電圧発生回路24aと、第1の直流増幅回路26aと、第1の増幅回路28aとの組み合わせによって発生される。
【0124】
また、フルカラー画像形成時には、切替えスイッチ32を第2の直流発生回路33b側に導通させて、−500Vの直流電圧が、現像装置4a,4b,4cに印加される。この高圧電圧は、第2の直流電圧発生回路33bと、第2の直流増幅回路34bとの組み合わせによって発生される。
【0125】
一方、モノカラー(黒)画像形成時には、切替えスイッチ25を第2の直流増幅回路26b側に導通させて、−700Vの直流電圧が、帯電ローラ3a,3b,3cに印加される。この高圧電圧は、第1の直流電圧発生回路24aと、第2の直流増幅回路26bと、第1の増幅回路28aとの組み合わせによって発生される。
【0126】
このように、モノカラー(黒)画像形成時には、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cを帯電する帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくする。
【0127】
ここで、各感光ドラムの帯電電位は印加電圧(−700V)から放電開始電圧(−600V)を差し引いた値となる。よって、モノカラー(黒)画像形成時には感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位の大きさは約−100Vであり、フルカラー画像形成時には感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位の大きさは−600Vである。このように、モノカラー画像形成時には、感光ドラムの帯電電位の大きさを小さくする(約−600Vから約−100Vにする)。
【0128】
このように感光ドラム2a,2b,2c,2d表面の帯電電位の大きさを小さくすることにより、感光ドラムの表面近傍で発生する放電を低減させることによって、感光ドラムのCTLの樹脂の分解を防げるため、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラムが不必要に消耗してしまうことを防止できる。
【0129】
また、モノカラー(黒)画像形成時には、切替えスイッチ32を第2の直流増幅回路34b側に導通させて、現像装置4a,4b,4cに直流電圧が印加されないようにする(−500Vから0Vにする)。
【0130】
このとき、感光ドラム2a,2b,2cの表面の電位と現像装置4a,4b,4cの電位との差は、フルカラー画像形成時と略同一である(ともに約100Vである)。
【0131】
本実施の形態ではこのようにする事によって、画像を形成しない画像形成部においてトナーが現像されない(かぶらない)ようにした。
【0132】
次に、本実施の形態を用いた場合の効果を、従来例との比較により示す。
【0133】
表3に本実施の形態における各色の感光ドラム2a,2b,2c,2dの削れ量を示す。
【0134】
【表3】
Figure 2004012524
【0135】
行った実験は上述した実施の形態1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0136】
上述した実施の形態1と同様に、モノカラー(黒)モードを有する場合には、モノカラー(黒)印字の比率が増えるにつれて、色トナー用(イエロー,マゼンタ,シアン)の感光ドラム2a,2b,2cの削れ量が減少している事が分かる。
【0137】
また、表4に、モノカラー(黒)モードを有する場合(本実施の形態)のモノカラー(黒)モードを有しない場合(従来例)に対する各色の感光ドラム2a,2b,2c,2dの寿命の比率を示す。
【0138】
【表4】
Figure 2004012524
【0139】
この結果、本実施の形態においては、モノカラー(黒)印字の比率が50%である場合に色トナー用の感光ドラム2a,2b,2cの寿命が約17%、モノカラー(黒)印字の比率が75%である場合に色トナー用の感光ドラム2a,2b,2cの寿命が約31%増加している事が分かった。
【0140】
本実施の形態においては、いずれのモードにおいても各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに印加する電圧に、感光ドラムの放電に大きく寄与する振動電圧を用いていないので、実施の形態1に比べて大きく寿命を延ばすことができた。
【0141】
以上、本実施の形態により、感光ドラムを帯電する各帯電ローラには直流電圧のみを印加するカラー画像形成装置において、モノカラー(黒)画像形成時には、画像形成が行われない画像形成部1M,1C,1Yの帯電ローラ2a,2b,2cに印加する直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラに印加する直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくし、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくすることによって、感光ドラムの表面近傍で発生する放電を低減させることによって、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cが不必要に消耗してしまうことを防止することができるので、感光ドラムの長寿命化を図ることができた。
【0142】
(実施の形態3)
実施の形態3では、モノカラー(黒)画像形成時には、画像形成が行われない画像形成部の帯電ローラに印加する電圧を直流電圧のみに(振動電圧のピーク間電圧の大きさを0に)し、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラムの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくするようにすることによって、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラムの長寿命化を図る方法について説明する。
【0143】
図3は、本発明の実施の形態3に係るカラー画像形成装置を示す概略構成図である。なお、上述した実施の形態1と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。本実施の形態においても、上述した実施の形態1に係る画像形成装置と同様にして画像形成が行われ、本実施の形態では画像形成動作の説明は省略する。
【0144】
次に,感光ドラム2a,2b,2c,2dについて説明する。
【0145】
感光ドラム2a,2b,2c,2dの構成については、上述した実施の形態1と同様であるが、感光ドラム2a,2b,2c,2dの最表面に形成した電荷輸送層は厚さ約30μmで形成してある。この電荷輸送層が6μm以下になった場合に画像不良を生じることがあるので、厚さ6μmを寿命として設定している。尚、この状態まで感光ドラムが消耗するまでの印字枚数は、従来例において、A4でおよそ3万枚印刷した場合に相当する。
【0146】
次に、本実施の形態における高圧電源回路20の構成について説明する。
【0147】
高圧電源回路20は、各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに印加する電圧を発生する回路であり、直流電圧発生部21、交流電圧発生部22、増幅回路部23を備え、制御手段により制御される。
【0148】
直流電圧発生部21は、同一構成の第1,第2の直流電圧発生回路24a,24bと、第1,第2の直流増幅回路26a,26bを有している。
【0149】
第1,第2の直流電圧発生回路24a,24bは、それぞれ−1Vの直流電圧を発生する。また、第1,第3の直流増幅回路26a,26bは入力される直流電圧値を14倍に増幅する。
【0150】
交流電圧発生部22は、同一構成の第1の交流電圧発生回路27aと第2の交流電圧発生回路27bと、切替えスイッチ25を有している。第1,第2の交流電圧発生回路27a,27bは、それぞれ周波数2000Hz、Vpp=36Vの正弦波交流電圧を発生する。
【0151】
増幅回路部23は、同一構成の第1の増幅回路28aと第2の増幅回路28bを有しており、それぞれ入力される電圧値を50倍に増幅する。第1の増幅回路28aは帯電ローラ3a,3b,3cに接続され、第2の増幅回路28bは帯電ローラ3dに接続されている。
【0152】
次に、本実施の形態における高圧電源回路29の構成について説明する。
【0153】
高圧電源回路29は、各現像装置4a,4b,4c,4dに印加する電圧を発生する回路であり、直流電圧発生部30、増幅回路部31を備え、制御手段により制御される。
【0154】
直流電圧発生部30は、切替えスイッチ32と、同一構成の第1,第2の直流電圧発生回路33a,33bを有している。第1,第2の直流電圧発生回路25a,25bは、それぞれ−6Vの直流電圧を発生する。
【0155】
増幅回路部31は、同一構成の第1の増幅回路34aと第2の増幅回路34bを有しており、それぞれ入力される電圧値を100倍に増幅する。第1の増幅回路34aは現像装置4dに接続され、第2の増幅回路34bは現像装置4a,4b,4cに接続されている。
【0156】
次に、本実施の形態における高圧電源回路20から各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに対して、フルカラー画像形成時とモノカラー(黒)画像形成時での制御手段による印加電圧制御について説明する。
【0157】
黒トナー用の画像形成部1Bkの感光ドラム2dを帯電する帯電ローラ3dに印加する高圧電圧は、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで同じであり、−700Vの直流電圧と周波数2000Hz、Vpp=1800Vの交流電圧が重畳された電圧が印加される。この高圧電圧は、第2の交流電圧発生回路27bと、第2の直流電圧発生回路24bと、第3の直流増幅回路26cと、第2の増幅回路28bとの組み合わせによって発生される。
【0158】
また、黒トナー用の画像形成部1Bkの感光ドラム2dに現像を行う現像装置4dに印加する高圧電圧は、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで同じであり、−600Vの直流電圧が印加される。この高圧電圧は、第1の直流電圧発生回路33aと、第1の直流増幅回路34aとの組み合わせによって発生される。
【0159】
一方、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cを帯電する帯電ローラ3a,3b,3cには、フルカラー画像形成時とモノカラー(黒)画像形成時とで切替えスイッチ25を切替えることにより異なる電圧値の高圧電圧が印加される。
【0160】
また、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cに現像を行う現像装置4a,4b,4cには、フルカラー画像形成時とモノカラー(黒)画像形成時とで切替えスイッチ32を切替えることにより異なる電圧値の高圧電圧が印加される
【0161】
即ち、フルカラー画像形成時には、切替えスイッチ25を第1の直流増幅回路26a側に導通させて、−700Vの直流電圧と周波数2000Hz、Vpp=1800Vの交流電圧が重畳された電圧が、帯電ローラ3a,3b,3cに印加される。この高圧電圧は、第1の直流電圧発生回路24aと、第1の直流増幅回路26aと、第1の交流電圧発生回路27aと、第1の増幅回路28aとの組み合わせによって発生される。
【0162】
また、フルカラー画像形成時には、切替えスイッチ32を第2の直流発生回路33b側に導通させて、−600Vの直流電圧が、現像装置4a,4b,4cに印加される。この高圧電圧は、第2の直流電圧発生回路33bと、第2の直流増幅回路34bとの組み合わせによって発生される。
【0163】
一方、モノカラー(黒)画像形成時には、切替えスイッチ25を第1の増幅回路28a側に導通させることによって、−700Vの直流電圧が、帯電ローラ3a,3b,3cに印加される。この高圧電圧は、第1の直流電圧発生回路24aと、第1の直流増幅回路26aと、第1の増幅回路28aとの組み合わせによって発生される。
【0164】
このように、モノカラー(黒)画像形成時には、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cを帯電する帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧を、直流電圧のみ印加する。
【0165】
ここで、各感光ドラムの帯電電位は印加電圧(−700V)から放電開始電圧(−600V)を差し引いた値となる。よって、モノカラー(黒)画像形成時には感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位の大きさは約ー100Vであり、フルカラー画像形成時には感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位の大きさは−600Vである。このように、モノカラー画像形成時には、感光ドラムの帯電電位の大きさを小さくする(約−700Vから約−100Vにする)。
【0166】
このように感光ドラム2a,2b,2c,2d表面の帯電電位の大きさを小さくすることにより、感光ドラムの表面近傍で発生する放電を低減させることによって、感光ドラムのCTLの樹脂の分解を防げるため、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラムが不必要に消耗してしまうことを防止できる。
【0167】
また、モノカラー(黒)画像形成時には、切替えスイッチ32を第2の直流増幅回路34b側に導通させて、現像装置4a,4b,4cに直流電圧が印加されないようにする(−600Vから0Vにする)。
【0168】
このとき、感光ドラム2a,2b,2cの表面の電位と現像装置4a,4b,4cの電位との差は、フルカラー画像形成時と略同一である(ともに約100Vである)。
【0169】
本実施の形態ではこのようにする事によって、画像を形成しない画像形成部においてトナーが現像されない(かぶらない)ようにした。
【0170】
次に、本実施の形態を用いた場合の効果を、従来例との比較により示す。
【0171】
表5に本実施の形態における各色の感光ドラム2a,2b,2c,2dの削れ量を示す。
【0172】
【表5】
Figure 2004012524
【0173】
行った実験は上述した実施の形態1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0174】
上述した実施の形態1と同様に、モノカラー(黒)モードを有する場合には、モノカラー(黒)印字の比率が増えるにつれて、色トナー用(イエロー,マゼンタ,シアン)の感光ドラム2a,2b,2cの削れ量が減少している事が分かる。
【0175】
また、表6に、この感光ドラムの削れ量の測定結果から、モノカラー(黒)モードを有する場合(本実施の形態)のモノカラー(黒)モードを有しない場合(従来例)に対する各色の感光ドラムの寿命の比率を示す。
【0176】
【表6】
Figure 2004012524
【0177】
この結果、本実施の形態においては、モノカラー(黒)印字の比率が50%である場合に色トナー用の感光ドラム2a,2b,2cの寿命が約38%、モノカラー(黒)印字の比率が75%である場合に色トナー用の感光ドラム2a,2b,2cの寿命が約70%増加している事が分かった。
【0178】
本実施の形態においては、モノカラー(黒)画像形成時に色トナー用の帯電ローラ3a,3b,3cに印加する電圧に、感光ドラムの放電に大きく寄与する交流電圧のピーク間電圧の大きさを0にしたため、両モードでの感光ドラム2a,2b,2cの消耗の差が非常に大きくなり、結果として実施の形態1,2に比べて大きく寿命を延ばすことができた。
【0179】
以上、本実施の形態により、モノカラー(黒)画像形成時には、画像形成が行われない画像形成部1M,1C,1Yの帯電ローラ2a,2b,2cに印加する電圧を直流電圧のみに(振動電圧のピーク間電圧の大きさを0に)し、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくすることによって、感光ドラムの表面近傍で発生する放電を低減させることによって、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cが不必要に消耗してしまうことを防止することができ、感光ドラムの長寿命化を図ることができた。
【0180】
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4に係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、上記した実施の形態1と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。本実施の形態では、4つの各感光ドラム上に形成された各色のトナー像を中間転写体としての中間転写ベルト上に順次重ね合わせ、2次転写部にて一括して記録材上に転写する構成のカラー画像形成装置に、実施の形態1で述べた発明を適用したものである。
【0181】
このカラー画像形成装置は、画像形成部1Y,1M,1C,1Bkの各感光ドラム2a,2b,2c,2dの各1次転写部Nに、上記した記録材搬送ベルトの代わりに転写媒体として無端ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト40が当接している。中間転写ベルト40は、駆動ローラ41、支持ローラ42、2次転写対向ローラ43間に張架されており、駆動ローラ41の駆動によって矢印方向(反時計方向)に回転(移動)される。
【0182】
1次転写用の各転写ローラ5a,5b,5c,5dは、各1次転写ニップ部Nにて中間転写ベルト40を介して各感光ドラム2a,2b,2c,2dに当接している。2次転写対向ローラ43は、中間転写ベルト40を介して2次転写ローラ44と当接して、2次転写部Mを形成している。2次転写ローラ44は、中間転写ベルト40に接離自在に設置されている。中間転写ベルト40の外側の駆動ローラ41近傍には、中間転写ベルト40表面に残った転写残トナーを除去して回収するベルトクリーニング装置45が設置されている。また、2次転写部Mの記録材Pの搬送方向下流側には、定着ローラ12aと加圧ローラ12bを有する定着装置12が設置されている。
【0183】
次に、本実施の形態のカラー画像形成装置による画像形成動作について説明する。
【0184】
画像形成動作開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される画像形成部1Y,1M,1C,1Bkの各感光ドラム2a,2b,2c,2dは、それぞれ帯電ローラ3a,3b,3c,3dによって一様に本実施の形態では負極性に帯電される。そして、露光装置7a,7b,7c,7dは、入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光を帯電された各感光ドラム2a,2b,2c,2d上にそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
【0185】
そして、先ず静電潜像が形成された感光ドラム2a上に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによりマゼンタのトナーを感光体表面の帯電電位に応じて静電吸着させることで静電潜像を顕像化し、現像像とする。このマゼンタのトナー像は、1次転写部Nにて1次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5aにより、回転している中間転写ベルト40上に1次転写される。マゼンタのトナー像が転写された中間転写ベルト40は画像形成部1C側に回転される。
【0186】
そして、画像形成部1Cにおいても、前記同様にして感光ドラム2bに形成されたシアンのトナー像が、中間転写ベルト40上のマゼンタのトナー像上に重ね合わせて、1次転写部Nにて転写される。
【0187】
以下、同様にして中間転写ベルト40上に重畳転写されたマゼンタ,シアンのトナー像上に、画像形成部1Y,1Bkの感光ドラム2c,2dで形成されたイエロー,ブラックのトナー像を各1次転写部Nにて順次重ね合わせて、フルカラーのトナー像を中間転写ベルト40上に形成する。
【0188】
そして、中間転写ベルト40上のフルカラーのトナー像先端が2次転写部Mに移動されるタイミングに合わせて、レジストローラ46により記録材Pを2次転写部Mに搬送して、この記録材Pに、2次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された2次転写ローラ44によりフルカラーのトナー像が一括して2次転写される。フルカラーのトナー像が形成された記録材Pは定着装置12に搬送されて、定着ローラ12aと加圧ローラ12b間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像を加熱、加圧して記録材P表面に熱定着した後に外部に排出して、一連の画像形成動作を終了する。
【0189】
上記した1次転写時において、感光ドラム2a,2b,2c,2d上に残留している1次転写残トナーは、ドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dによって除去されて回収される。また、2次転写後に中間転写ベルト40上に残った2次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置45によって除去されて回収される。
【0190】
また、上記実施の形態1にて説明したカラー画像形成装置と同様に、上記フルカラー画像形成モードの他にモノカラー(黒単色)画像形成モードも選択可能な構成となっている。モノカラーモードが選択される場合、黒画像を形成する画像形成部1Bkだけがフルカラーモードと同様に動作され、その他の画像形成部部1Y,1M,1Cでは感光ドラム2a,2b,2cの回転機構、帯電ローラ3a,3b,3cによる帯電機構だけが動作される。
【0191】
即ち、モノカラーモードが選択されると、画像形成が行われない画像形成部では、現像バイアスの印加は行わず、感光ドラムに対して露光装置による露光は行われない(もしくは白紙原稿に対応する露光が行われる)。尚、感光ドラムをクリーニングするドラムクリーニング装置(クリーニングブレード)は感光ドラムとの当接を維持され、かつ、感光ドラムは回転駆動され、かつ、記録材搬送ベルトとの接触を維持され、さらに、現像スリーブも回転駆動される。また、現像装置からのトナーのかぶりを防止するために帯電ローラの回転及び帯電バイアスの印加が行われる。
【0192】
本実施の形態においても、各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに高圧電源回路20が接続されており、また、現像装置4a,4b,4c,4dには電圧印加手段としての高圧電源回路29が接続されている。本実施の形態における高圧電源回路20の構成と高圧電源回路29の構成は実施の形態1と同様であり、本実施の形態では高圧電源回路20の構成と高圧電源回路29の構成の説明は省略する。また、感光ドラム2a,2b,2c,2dの構成は実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
【0193】
そして、本実施の形態においても、モノカラー画像形成時には、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cを帯電する帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくする(−600Vから−100Vにする)ことにより、感光ドラムの帯電電位の大きさを小さくする(約−600Vから約−100Vにする)。また、現像装置4a,4b,4cに直流電圧が印加されないようにする(−500Vから0Vにする)。
【0194】
このとき、感光ドラム2a,2b,2cの表面の電位と現像装置4a,4b,4cの電位との差は、フルカラー画像形成時と略同一である(ともに100Vである)。
【0195】
本実施の形態ではこのようにする事によって、画像を形成しない画像形成部においてトナーが現像されない(かぶらない)ようにした。
【0196】
本実施の形態を用いた場合の効果は、原理的に実施の形態1と同様であり、同等の効果が得られる。
【0197】
以上本実施の形態により、モノカラー(黒)画像形成時には、画像形成が行われない画像形成部1M,1C,1Yの帯電ローラ2a,2b,2cに印加する直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラに印加する直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくするようにし、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくするようにすることによって、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cが不必要に消耗してしまうことを防止することができるので、感光ドラム2a,2b,2cの長寿命化を図ることができた。
【0198】
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5に係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、上記した実施の形態2,4と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。本実施の形態では、4つの各感光ドラム上に形成された各色のトナー像を中間転写体としての中間転写ベルト上に順次重ね合わせ、2次転写部にて一括して記録材上に転写する構成のカラー画像形成装置に、実施の形態2で述べた発明を適用したものである。
【0199】
本実施の形態においても、各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに高圧電源回路20が接続されており、また、現像装置4a,4b,4c,4dには電圧印加手段としての高圧電源回路29が接続されている。本実施の形態における高圧電源回路20の構成と高圧電源回路29の構成は実施の形態2と同様であり、本実施の形態では高圧電源回路20の構成と高圧電源回路29の構成の説明は省略する。また、感光ドラム2a,2b,2c,2dの構成は実施の形態2と同様であり、その説明は省略する。
【0200】
そして、本実施の形態においても、モノカラー画像形成時には、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cを帯電する帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧における直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくする(約−1200Vから約−700Vにする)ことにより、感光ドラムの帯電電位の大きさを小さくする(約−600Vから約−100Vにする)。また、現像装置4a,4b,4cに直流電圧が印加されないようにする(−500Vから0Vにする)。
【0201】
このとき、感光ドラム2a,2b,2cの表面の電位と現像装置4a,4b,4cの電位との差は、フルカラー画像形成時と略同一である(ともに約100Vである)。
【0202】
本実施の形態ではこのようにする事によって、画像を形成しない画像形成部においてトナーが現像されない(かぶらない)ようにした。
【0203】
本実施の形態を用いた場合の効果は、原理的に実施の形態2と同様であり、同等の効果が得られる。
【0204】
以上本実施の形態により、感光ドラムを帯電する各帯電ローラには直流電圧のみを印加するカラー画像形成装置において、モノカラー(黒)画像形成時には、画像形成が行われない画像形成部1M,1C,1Yの帯電ローラ2a,2b,2cに印加する直流電圧の電圧の絶対値を、フルカラー画像形成時に帯電ローラに印加する直流電圧の電圧の絶対値よりも小さくするようにし、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくするようにすることによって、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cが不必要に消耗してしまうことを防止することができるので、感光ドラムの長寿命化を図ることができた。
【0205】
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6に係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、上記した実施の形態3,4,5と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。本実施の形態では、4つの各感光ドラム上に形成された各色のトナー像を中間転写体としての中間転写ベルト上に順次重ね合わせ、2次転写部にて一括して記録材上に転写する構成のカラー画像形成装置に、実施の形態3で述べた発明を適用したものである。
【0206】
本実施の形態においても、各帯電ローラ3a,3b,3c,3dに高圧電源回路20が接続されており、また、現像装置4a,4b,4c,4dには電圧印加手段としての高圧電源回路29が接続されている。本実施の形態における高圧電源回路20の構成と高圧電源回路29の構成は実施の形態3と同様であり、本実施の形態では高圧電源回路20の構成と高圧電源回路29の構成の説明は省略する。また、感光ドラム2a,2b,2c,2dの構成は実施の形態3と同様であり、その説明は省略する。
【0207】
そして、本実施の形態においても、モノカラー画像形成時には、色トナー用の画像形成部1M,1C,1Yの各感光ドラム2a,2b,2cを帯電する帯電ローラ3a,3b,3cに印加する高圧電圧を、直流電圧のみ印加する(周波数2000Hz、Vpp=1800Vの交流電圧と−700Vの直流電圧との重畳電圧を−700Vの直流電圧にする)ことにより、感光ドラムの帯電電位の大きさを小さくする(約−700Vから約−100Vにする)。また、現像装置4a,4b,4cに直流電圧が印加されないようにする(−500Vから0Vにする)。
【0208】
このとき、感光ドラム2a,2b,2cの表面の電位と現像装置4a,4b,4cの電位との差は、フルカラー画像形成時と略同一である(ともに約100Vである)。
【0209】
本実施の形態ではこのようにする事によって、画像を形成しない画像形成部においてトナーが現像されない(かぶらない)ようにした。
【0210】
本実施の形態を用いた場合の効果は、原理的に実施の形態3と同様であり、同等の効果が得られる。
【0211】
以上本実施の形態により、モノカラー(黒)画像形成時には、画像形成が行われない画像形成部1M,1C,1Yの帯電ローラ2a,2b,2cに印加する電圧を直流電圧のみに(振動電圧のピーク間電圧の大きさを0に)し、画像形成が行われない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位を、フルカラー画像形成時に比べて小さくするようにすることによって、画像形成が行われていない画像形成部の感光ドラム2a,2b,2cが不必要に消耗してしまうことを防止することができ、感光ドラムの長寿命化を図ることができた。
【0212】
このように、上述した各実施の形態において、画像形成部1M,1C,1Y,1Bkの感光ドラム2a,2b,2c,2d、帯電ローラ3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4dなどをそれぞれ一体化したプロセスカートリッジを備えたカラー画像形成装置の場合は、上述したようにカラートナーを用いる感光ドラム2a,2b,2cの削れを低減して長寿命化を図れるので、プロセスカートリッジ自体も長寿命化し、充填されているトナーを無駄にすることなく使いきることができる。
【0213】
ところで、上述した各実施の形態では、感光ドラム2a,2b,2c,2dを帯電する帯電ローラ3a,3b,3c,3dに印加する高圧電圧と、現像装置4a,4b,4c,4dに印加する高圧電圧は、モノカラー(黒)画像形成時やフルカラー画像形成時においてそれぞれ固定の値としたが、記録材Pに形成されるトナー像濃度の調整のためや、カラー画像形成装置内の雰囲気環境(温度、湿度)に応じて微調整が可能な構成となっていてもよい。つまりは、同一雰囲気環境下でそれぞれ固定の値であればよい。
【0214】
また、上述した各実施の形態では、モノカラー(黒)画像形成時に色トナー用の感光ドラム2a,2b,2cの表面の帯電電位はいずれも約−100Vとしたが、この設定値に限定されるものではない。さらに、モノカラー(黒)画像形成時に感光ドラム2a,2b,2cに対するトナーの現像が許容範囲内であるとき、例えばモノカラー(黒)画像形成時にスリーブを停止させるような場合であれば、感光ドラムの表面の帯電電位は0であっても良い。
【0215】
また、上述した各実施の形態では、モノカラー(黒)画像形成時に色トナー用の感光ドラム2a,2b,2cの表面の削れを軽減する制御について述べたが、本発明はこれに限定されることなく、イエロー,マゼンタ,シアンのいずれかの単色のモノカラー画像形成や、4色のうち2色や3色のみのトナーを用いて画像形成を行う2色モードや3色モードに本発明を応用しても同様の効果を得ることができる。即ち、2色モードや3色モードが選択される場合、画像形成が行われない画像形成部に本発明を適用すれば良く、画像形成が行われない感光ドラムの長寿命化を図ることができる。
【0216】
また、上述した各実施の形態では、帯電手段に接触式のローラ帯電器(帯電ローラ)を用いた例について説明したが、これは本発明の効果が最大に活かされる一例である。なぜならば、一般に接触式の放電による感光体の消耗が大きいためである。しかし、他の構成の帯電装置、あるいは非接触帯電装置等において本発明を適用した場合についても、電界作用による感光ドラム表面の削れを軽減することができる。
【0217】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1の像担持体と第1の帯電手段との間の放電が低減されることにより、第1の像担持体の表面の劣化現象を小さくすることができるので、第1の像担持体の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図4】本発明の実施の形態4に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態5に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図6】本発明の実施の形態6に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図7】従来技術に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図8】画像形成装置における感光ドラムの層構造を示す断面の概略図である。
【符号の説明】
1M、1C、1Y、1Bk 画像形成部
2a、2b、2c、2d 感光ドラム(像担持体)
3a、3b、3c、3d 帯電ローラ(帯電手段)
4a、4b、4c、4d 現像装置
5a、5b、5c、5d 転写ローラ
6a、6b、6c、6d ドラムクリーニング装置
7a、7b、7c、7d 露光装置
8 記録材搬送ベルト
9 駆動ローラ
10 支持ローラ
11 ベルトクリーニング装置
12 定着装置
13 給紙ローラ
20 高圧電源回路(電圧印加手段)
21 直流電圧発生部
22 交流電圧発生部
23 増幅回路部
24a 第1の直流電圧発生回路
24b 第2の直流電圧発生回路
25 切替えスイッチ
26a 第1の直流増幅回路
26b 第2の直流増幅回路
26c 第3の直流増幅回路
27a 第1の交流電圧発生回路
27b 第2の交流電圧発生回路
28a 第1の増幅回路
28b 第2の増幅回路
29 高圧電源回路(現像電圧印加手段)
30 直流電圧発生部
31 増幅回路部
32 切替えスイッチ
33a 第1の直流電圧発生回路
33b 第2の直流電圧発生回路
34a 第1の増幅回路
34b 第2の増幅回路
40 中間転写ベルト(転写媒体)
41 駆動ローラ
42 支持ローラ
43 2次転写対向ローラ
44 2次転写ローラ
45 ベルトクリーニング装置
46 レジストローラ
50 芯金
51 電荷発生層
52 電荷輸送層
P 記録材(転写媒体)
N (1次)転写部
M (2次)転写部

Claims (15)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体を帯電する帯電手段と、該帯電手段により帯電された該像担持体に画像情報に応じて形成された静電潜像が現像された現像剤像を転写媒体上に転写させる転写手段と、を有する画像形成部を複数備え、
    前記複数の画像形成部のうち第1及び第2の画像形成部を構成する第1及び第2の像担持体上に形成されたそれぞれの現像剤像を転写媒体に重畳転写する第1のモードと、前記第1の像担持体上に現像剤像を形成することなく、前記第2の像担持体上に形成された現像剤像を転写媒体に転写する第2のモードと、を選択可能な画像形成装置において、
    前記第1の画像形成部を構成する第1の帯電手段により帯電される前記第1の像担持体の帯電電位の絶対値を、前記第1のモードが選択された場合よりも前記第2のモードが選択された場合の方が小さくなるように制御する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の帯電手段は、前記制御手段に制御される電圧印加手段により直流電圧を含む振動電圧を印加されて前記第1の像担持体を帯電することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2のモードが選択された場合の、前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に印加される振動電圧に含まれる直流電圧の絶対値を、前記第1のモードが選択された場合よりも小さくすることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記第1のモードが選択された場合には、前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に直流電圧を含む振動電圧を印加させ、
    前記第2のモードが選択された場合には、前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に直流電圧を印加させることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に印加される振動電圧に含まれる直流電圧の極性は、前記第1の像担持体上に形成される現像剤像の帯電極性と同極性であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の帯電手段は、前記制御手段に制御される電圧印加手段により直流電圧を印加されて前記第1の像担持体を帯電することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記第2のモードが選択された場合の、前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に印加される直流電圧の絶対値を、前記第1のモードが選択された場合よりも小さくすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記電圧印加手段により前記第1の帯電手段に印加される直流電圧の極性は、前記第1の像担持体上に形成される現像剤像の帯電極性と同極性であることを特徴とする請求項1,6,7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段に制御される現像電圧印加手段により少なくとも直流電圧を印加されて、前記第1の像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第2のモードが選択された場合と、前記第1のモードが選択された場合とにおいて、
    前記制御手段は、前記第1の帯電手段により帯電される前記第1の像担持体の帯電電位と、前記現像電圧印加手段により前記現像手段に印加される直流電圧との差を、略同一とすることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第2のモードが選択された場合、前記制御手段は、前記現像手段に直流電圧を印加しないように前記現像電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置。
  12. 前記第2の像担持体上に形成される現像剤像は黒色の像であり、
    前記第2のモードが選択された場合には、前記第2の像担持体から転写媒体に黒色の像が転写されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成部において、前記帯電手段は前記像担持体に接触して帯電することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記転写手段により現像剤像が転写される転写媒体とは、記録材であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記転写手段により現像剤像が転写される転写媒体とは、中間転写体であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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