JP6727197B2 - 金属薄板ルーフまたはガラスルーフを備える少なくとも2つの型の自動車両レンジ - Google Patents

金属薄板ルーフまたはガラスルーフを備える少なくとも2つの型の自動車両レンジ Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも2つの型の自動車両レンジに関し、その内の、第1の車両の型は金属薄板ルーフを備え、第2の車両の型はガラスルーフを備える。
自動車両ボディシェル構造体は、伝統的に、互いに組み合わされる構成要素を備える。図1を参照すると、このボディシェル構造体は、横断方向に延在し、フロントガラスおよびルーフ1を保持する、ルーフ1の少なくとも1つの前方クロスメンバ3と、前方クロスメンバ3と実質的に平行に、ルーフ1の後方帯域に延在する、ルーフ1の後方クロスメンバ4と、前方クロスメンバ3の横端部を後方クロスメンバ3の対応する端部に連結する、ルーフ1の2つの縦レール2と、少なくとも、前方クロスメンバ3および後方クロスメンバ4の上、およびレール2の上に載っている、ルーフ1とを一般的に備える。
車両ルーフ1は、一般的には、ルーフ1の周辺部上の複数の位置で、具体的には2つのレール2のレベルでボディシェル構造体に接合される。これらのレール2は、車両のボディシェル構造体と一体化したボディシェル側部6に固定されたシル補強材7などの、実質的に平行な様式で重ね合わせられ、それぞれが車両の外部から車両の内部に向かって配置された要素から形成される。
ルーフ1は、一般的には、ルーフの可視的な上面が、ボディシェル側部の可視的な上面の延長部に位置付けられることを確実にする特有の構成によりボディシェル構造体に載置される。
これを達成するために、図2Aおよび図2Bに示される従来技術のルーフ2は、周辺部分を有し、その形態は、この構成によってルーフの配置を可能にすることを目的として、連結要素8を用いてボディシェル構造体との連結、特にボディシェル側部のレベルに位置付けられた固定帯域9との連結が確実になるように画定される。しかしながら、ルーフが、金属薄板などの金属材料から作られる場合には、ルーフの周辺部分は、一般的にはこのように構成される。
事実、ルーフ1がガラスから作られるとき、図2Cでは、ボディシェル構造体は、その場合、例えば中間構成要素10、さもなければ延長部と呼ばれるものを追加するなどして、改変されなければならない。中間構成要素10は、このルーフを、連結要素8を用いてボディシェル構造体のボディシェル側部6と連結することができるために、レール2の、具体的にはボディシェル側部6のレベルに配置されなければならない。
それゆえ、このようなボディシェル構造体の主要な欠点の1つは、ボディシェル構造体が載置されることになっているルーフの特性にボディシェル構造体が適応し得るために、ボディシェル構造体を改変することが、体系的に必要であるという事実に関するものである。ボディシェル構造体が、ルーフの特性に系統的に適応することは、特に全く同一のボディシェル構造体を基にして異なる車両型式を製造する文脈においては、制限的であり、不利益でさえある。さらに、この文脈において、このように適応させることは、ルーフをボディシェル構造体に載置するための手順をより複雑にし、同時に、これらの車両の製造原価を増加させる。
本発明の目的は、ボディシェル構造体とルーフの幅広いレンジとの互換性を向上させることである。
この目的に関して、本発明は、少なくとも2つの型の自動車両レンジに関し、その内の、第1の車両の型は金属薄板ルーフを備え、第2の型はガラスルーフを備え、これらの車両はそれぞれ、車両の外側に面する外壁と、内部ライニングを形成し、車両の内部に面する内壁とで構成されるサイドレールを有するボディシェル構造体を備え、サイドレールは、両方の型の自動車両で同一であり、第1の型の車両の金属薄板ルーフの長手側方縁部用の低位の第2の支持帯域、または第2の型の車両のガラスルーフの下面用の高位の第1の支持帯域を選択的に形成している。
他の実施形態では、
− 低位の第2の支持帯域は、それぞれのサイドレールの外壁の上面の長手縁部上に形成され、一方で、高位の第1の支持帯域は、内部ライニングを構成する内壁の上面の長手縁部上に形成され、
− 外壁および内壁は、低位の第2の支持帯域で形成される底と、高位の第1の支持帯域を備える外壁の第2の部分で構成される、車両の内部に向かって上に曲がった縁部とを備える側溝を画定し、
− 第1の支持帯域および第2の支持帯域は、実質的に水平な第1の平面および第2の平面に含まれ、
− 高位の第1の支持帯域は、低位の第2の支持帯域の第1の高さより実質的に高い第2の高さに位置付けられ、
− 高位の第1の支持帯域および低位の第2の支持帯域はそれぞれ、第3の位置および第2の位置でそれぞれのサイドレールにおいて横断方向に配置され、
− 高位の第1の支持帯域の第3の位置は、第1の位置から第2の距離の地点に位置付けられ、第2の距離は、低位の第2の支持帯域の第2の位置と第1の位置との間に画定された第1の距離より実質的に長く、
− 高位の第1の支持帯域は、ガラスルーフの下面に、具体的には接着剤などの連結要素を用いて機械的に連結され、
− 低位の第2の支持帯域は、金属薄板ルーフの長手側方縁部に、具体的にはスポット溶接などの連結要素を用いて機械的に連結され、
− それぞれのサイドレールは、金属薄板ルーフの長手側方縁部用の第3の支持帯域を形成する。
本発明のさらなる利点および特徴は、以下の好適な実施形態の説明を、表示的で非限定的な例として提示された図を参照しながら読むことで、より明確に明らかになろう。
従来技術のボディシェル構造体を備える車両を示す図である。 従来技術のルーフに載置されたボディシェル構造体のレールの図1のA−A上の横断面の図を概略的に表現した図である。 従来技術のルーフに載置されたボディシェル構造体のレールの図1のA−A上の横断面の図を概略的に表現した図である。 従来技術のルーフに載置されたボディシェル構造体のレールの図1のA−A上の横断面の図を概略的に表現した図である。 本発明の実施形態によってルーフに載置されたボディシェル構造体のレールの横断面を示す図である。
この説明は、自動車両と従来方式で関連付けられた正規直交参照系(X、Y、Z)に基づいており、この参照系において、Xは、車両の後ろ向きの前方から後方に向う長手方向であり、Yは、右向きの横断方向であり、Zは、上向きの垂直方向である。
本発明のこの実施形態では、少なくとも2つの型の自動車両レンジは、
− 図3において破線で可視化されている、金属の、例えば金属薄板の、ルーフ21a、21bに載置され得るボディシェル構造体を備える、車両の第1の型と、
− ボディシェル構造体が、前記図3で見ることができる、ガラスルーフ21cに同様に載置され得る、車両の第2の型とを含む。
このレンジのそれぞれの車両では、ボディシェル構造体は、前方ルーフクロスメンバおよび後方ルーフクロスメンバ(図示せず)と、少なくとも片側のサイドレール11、両側のサイドレール11であれば好ましいが、とを備える。サイドレール11は、このレンジの自動車両では同一であることを留意されたい。
以下の意味を、理解されたい。
− 「レール」11は、ルーフ21a、21b、21cの少なくとも1つの側方部分を支持するように設計された構造要素であり、基本的に車両の長手方向に延在する。
− 「クロスメンバ」は、ルーフ21a、21b、21cの少なくとも1つの部分を支持するように設計された構造要素であり、基本的に車両の横断方向に延在し、ルーフの両側に位置付けられた2つのレールを接合する。
より正確には、前方クロスメンバは、ルーフ21a、21b、21cの前方部分において、車両に関して横断方向に向けられる。この前方クロスメンバは、フロントガラスを囲んで支持する柱と、車両の後方に向かって長手方向に延在し、ルーフ21a、21b、21cを支持する、ルーフ21a、21b、21cのサイドレール11との間に位置付けられる。
前方クロスメンバと、ルーフ21a、21b、21cのサイドレール11と、後方クロスメンバとで形成される組立体が、実質的に平行四辺形の外形を有する開口を画定するように、ルーフ21a、21b、21cのサイドレール11は、サイドレール11の対向端部で、前方クロスメンバおよび後方クロスメンバによって連結されている。図3では、それぞれのサイドレール11は、ボディシェル側部とも呼ばれ、車両の外部に面する、ボディシェル構造体の外側の壁12と、他にシル補強材として知られ、車両の内部に面し、内部ライニングまたは、代替的に内部補強材を構成する、内壁13とで形成されている。この外壁12は、例えば溶接で、機械的に内壁13に連結されている。
この実施形態では、ルーフ21a、21b、21cが、ボディシェル構造体に載置されるとき、ルーフは、特有の構成によってルーフの前方クロスメンバおよび後方クロスメンバと、サイドレール11とで形成された組立体上で支持され、固定される。この特有の構成では、ルーフ21a、21b、21cは、このルーフ21a、21b、21cの可視的な上面18が、車両の外側から見ることができ、ルーフ21a、21b、21cの周辺部分22の周辺のレベルに位置付けられる、車両の車体部分の延長部に配置されるように、この組立体に載置される必要がある。ルーフ21a、21b、21cの可視的な上面18は、実質的に、全く同一の平面にある、ルーフの上面18の最も大きい部分を意味すると考えられる。したがって、ルーフのこの可視的な上面18のレベルに形成され、長手方向に延在する縁部20a、20b、20cは、それが面する外壁12の縁部19と同じ高さに位置付けられる。換言すれば、外壁12の縁部19と、ルーフ21a、21b、21cの可視的な上面18のレベルに形成された縁部20a、20b、20cとは、全く同一の平面にあり得る。
具体的には、ルーフ21a、21b、21cの可視的な上面18は、下文で画定され、図3で見ることのできるボディシェル構造体の外壁12の上面25の第1の部分14aに沿った位置におよび/または第1の部分14aの延長位置に配置される。したがって、ルーフ21b、21cは、サイドレール11と部分的に接触している下面27と、車両の外部の方へ向けられた上面18とを備える。
それぞれのサイドレール11では、内壁13は、好ましくは金属材料から作られており、2つの部分、すなわち、ボディシェル構造体の外壁12に連結されている内壁13の全てまたは一部のレベルにある第1の部分16aと、第1の部分16aの延長部にある実質的に反転したL字形状をしており、実質的に平面的な高位の第1の支持帯域15aを備える第2の部分16bとを備える。この高位の第1の支持帯域15aは、内部ライニングを形成する内壁13の上面26の長手縁部上に形成される。
この第2の部分16bは、ルーフの前方クロスメンバおよび後方クロスメンバと、サイドレール11とで形成される組立体によって画定されるボディシェル構造体に含まれる開口にかかることができる。第2の部分16bは、方向Zの上向きに開口にかかる。
高位の第1の支持帯域15aは、実質的に水平な平面P1に含まれる。この高位の第1の支持帯域15aは、方向Xの長手方向に延在し、ルーフ21cがボディシェル構造体に載置されるときに、この高位の第1の支持帯域15aと対向して配置されるルーフ21cの固定帯域を構成する、ガラスルーフ21cの下面27の部分23と相互作用することができる。ルーフ21cの固定帯域は、第1の平面P1と平行な平面に含まれる。ルーフ21cのこの固定帯域は、好ましくは、下面27の周辺部分22に近接して位置付けられる、ガラスルーフ21cの下面27の部分23に位置付けられることを留意されたい。内壁13、具体的にはその第2の部分16bは、このルーフ21cの、サイドレール11への、したがってボディシェル構造体への機械的連結部の特有の構成および形成によって、ガラスルーフ21cの上面18を同時に位置決めすることを可能にする。内壁13、より正確には高位の第1の支持帯域15aは、具体的には、接着剤などの連結要素17aを用いて、ガラスルーフ21cの下面27に機械的に連結されるのに特に適している。変形実施形態では、他の型のルーフ、具体的には金属ルーフが、適切な連結要素17aを使用しながら内壁13の高位の第1の支持帯域15aを用いて、それに連結されることで、ボディシェル構造体に同様に載置され得る。
外壁12は、好ましくは金属材料から作られ、2つの部分14a、14b、すなわち車両の外部から見ることができる上面25の第1の部分14aと、ルーフがボディシェル構造体に載置される場合に、ルーフ21a、21bによって、詳細にはルーフ21a、21bの周辺部分22によって全体的にまたは部分的に被覆されるという事実により、外部から通常見えない、あるいは、一部だけが見えるこの面25の第2の部分14bとを有する上面25を備える。
上面25の第2の部分14bは、2つの支持帯域15b、15c、低位の第2の支持帯域15bおよび第3の支持帯域15cで形成される。実質的に平面的であるこれらの2つの支持帯域15b、15cは、互いに連結されて、角度αを形成する。鈍角であり得るこの角度αは、例えば90°から120°の間であり、95°であれば好ましい。詳細には、低位の第2の支持帯域15bは、それぞれのサイドレール11の外壁12の上面25の長手縁部上に、より正確には第2の部分14b上に形成される。
低位の第2の支持帯域15bは、平面P1と平行な、実質的に水平な第2の平面P2に含まれる。この低位の第2の支持帯域15bは、方向Xの長手方向に延在し、ルーフ21bがボディシェル構造体に載置されるときに、低位の第2の支持帯域15bと対向して配置されるルーフ21bの固定帯域を形成する、ルーフ21bの周辺部分22の側方縁部24と相互作用することができる。ルーフ21b固定帯域は、第2の平面P2と平行な平面に含まれる。この長手側方縁部24は、ラベットとも呼ばれることを留意されたい。
この実施形態では、このルーフ21bの周辺部分22の長手側方縁部24は、低位の第2の支持帯域15bと相互作用して、このルーフ21bの、各サイドレール11への、したがってボディシェル構造体への機械的連結部の特有の構成および形成によって、ルーフ21bの上面18を同時に位置決めすることを可能にし得る。そのために、このルーフ21bの周辺部分22は、例えばL字形の形状を有する。各サイドレール11の外壁12、より正確には低位の第2の支持帯域15bは、具体的には、スポット溶接などの連結要素17bを用いて、金属薄板ルーフ21bの長手側方縁部24に機械的に連結されるのに特に適している。変形実施形態では、艶出し加工された開口を含む、特にガラスまたは金属から作られた他の型のルーフは、適切な連結要素17bを使用しながら各サイドレール11の外壁12の低位の第2の支持帯域15bを用いて、それに連結されることで、ボディシェル構造体に同様に載置され得る。第3の支持帯域15cは、第2の平面P2と共に、角度αを形成する第3の平面P3に含まれる。この第3の支持帯域15cは、方向Xの長手方向に延在し、ルーフ21aがボディシェル構造体に載置されるときに、第3の支持帯域15cと対向して配置されるルーフ21aの固定帯域を形成する、ルーフ21aの周辺部分22の側方縁部28と相互作用することができる。ルーフ21aの固定帯域は、第3の平面P3と平行な平面にある。この実施形態では、このルーフ21aの周辺部分22の長手側方縁部28は、第3の支持帯域15cと相互作用して、このルーフ21aの、各サイドレール11への、したがってボディシェル構造体への機械的連結部の特有の構成および形成によって、ルーフ21aの上面18を同時に位置決めすることを可能にし得る。
各サイドレール11の外壁12、より正確には第3の支持帯域15cは、具体的には、レーザ溶接などの連結要素17cを用いて、金属薄板ルーフ21aの周辺部分22の側方縁部20bに機械的に連結されるのに特に適している。変形実施形態では、艶出し加工された開口を含む、特にガラスまたは金属から作られた他の型のルーフは、適切な連結要素17bを使用しながら外壁12の第3の支持帯域15cを用いて、ボディシェル構造体に連結されることで、ボディシェル構造体に同様に載置され得る。
図示のように、第1、第2、および第3の支持帯域15a、15b、15cは、ルーフ21a、21b、21cを同時に支持して、ルーフ21a、21b、21cをボディシェル構造体に固定することができる。より正確には、サイドレール11は、以下、すなわち、
− 第2の型の車両のガラスルーフ21cの下面27用の高位の第1の支持帯域15a、
− 第1の型の車両の金属薄板ルーフ21bの長手側方縁部24用の低位の第2の支持帯域15b、または
− 第1の型の車両の金属薄板ルーフ21aの長手側方縁部28用の第3の固定帯域15cを選択的に形成している。
この実施形態では、各サイドレール11の外壁および内壁12、13は、低位の第2の支持帯域15bによって画定される底と、高位の第1の支持帯域15a、および第3の固定帯域15cで構成される、車両の外部に向かって上に曲がった縁部を備える、第2の部分16bで構成される、車両の内部に向かって上に曲がった縁部とを備える側溝を形成することを留意されたい。
これらの第1、第2、および第3の支持帯域15a、15b、15cは、異なる第1、第2、および第3の高さh0、h1、h2の、各サイドレール11のレベルに配置される。より正確には、第1の高さh0は、ルーフが特有の構成によってボディシェル構造体に載置されるとき、ルーフ21a、21b、21cの上面18が、位置付けられる高さに相当する第4の高さh3に関して、固定帯域15bに対する、各サイドレール11の最も低い高さである。この第1の高さh0は、低位の第2の支持帯域15bに対するものである。一方で、高位の第1の支持帯域15aは、第1の高さh0より実質的に高い第2の高さh1に位置付けられる。この第2の高さh1は、第1の高さh0に対して定義されており、およそ5mmから15mmの間であり、10mmであれば好ましい。
第3の支持帯域15cに対する第3の高さh2が、第1の高さh0に対しても同様に定義されており、およそ10mmから25mmの間であり、18mmであれば好ましい。第3の高さh2は、好ましくは、第1の支持帯域および第2の支持帯域15a、15bの第1および第2の高さh1およびh0より実質的に高いことに留意されたい。しかしながら、代替物では、ルーフ21aの周辺部分22の外形が、この高さh2で第3の支持帯域15cと相互作用することができる固定帯域を画定しているかどうかによって、第3の高さh2は、第1の高さと第2の高さh0とh1との間であり得る。
第1、第2、および第3の支持帯域15a、15b、15cは、方向Yの横断方向に、ボディシェル構造体の各サイドレール11のレベルで、第1、第2、および第3の位置p0、p1、p2に配置される。第3の支持帯域15cは、車両の側部に最も近い位置で各サイドレール11のレベルに位置付けられるものであり、図3で見ることのできる第1の位置p0である。第2および第1の支持帯域15b、15aにそれぞれ対する第2および第3の位置p1およびp2は、第3の支持帯域15cのこの第1の位置p0に対して定義されている。
低位の第2の支持帯域15bは、第1の位置p0から、およそ10mmから20mmの間であり、15mmであれば好ましい第1の距離d1の地点に位置付けられる第2の位置p1に位置付けられる。
一方で、高位の第1の支持帯域15aは、第1の位置p0から、およそ40mmから60mmの間であり、55mmであれば好ましい第2の距離d2の地点に位置付けられる、第3の位置p2に位置付けられる。
したがって、高位の第1の支持帯域15aの第3の位置p2は、第1の位置p0から、低位の第2の支持帯域15bの第2の位置p1と第1の位置p0との間に画定される第1の距離d1より実質的に大きい第2の距離d2の地点に位置付けられる。
この実施形態では、したがって、このレンジの各車両のボディシェル構造体は、異なった、多様な外形を有することができる固定帯域を備えた異なる型のルーフに載置され得る。サイドレール11ごとに3つの支持帯域15a、15b、15cを備えていることにより、ボディシェル構造体が、ルーフを支持して、それらの固定帯域への機械的連結部を形成することができるので、ボディシェル構造体は、したがって、多数のルーフ21a、21b、21cと互換性がある。したがって、このような互換性を与えるために、従来技術にあるように、例えば補助構成要素を追加するなど、ボディシェル構造体を改変する必要性はもはやない。
ルーフ21a、21b、21cがボディシェル構造体に載置されるとき、ボディシェル構造体の単一の支持帯域15a、15b、15c、またはこれらの3つの支持帯域15a、15b、15cの組合せを用いて、ルーフ21a、21b、21cの型によって、このボディシェル構造体上にこのルーフを固定するための異なる構成を実施することが可能であることを留意されたい。
本発明は、特に記載した実施形態に限定されることはなく、以下の特許請求の範囲に含まれるさまざまな変形実施形態および汎化したものも含む。

Claims (9)

  1. 少なくとも2つの型の自動車両レンジであって、その内の、第1のは金属薄板ルーフ(21a、21b)を備え、第2の型はガラスルーフ(21c)を備え、これらの車両はそれぞれ、前記車両の外側に面する外壁(12)と、内部ライニングを形成し、前記車両の内部に面する内壁(13)とで構成されるサイドレール(11)を有するボディシェル構造体を備える少なくとも2つの型の自動車両レンジにおいて、前記サイドレール(11)が、両方の型の自動車両で同一であり、前記第1の型の前記車両の前記金属薄板ルーフ(21b)の長手側方縁部(24)用の低位の第2の支持帯域(15b)、または前記第2の型の前記車両の前記ガラスルーフ(21c)の下面(27)用の高位の第1の支持帯域(15a)を選択的に形成し
    前記第1の支持帯域および第2の支持帯域(15a、15b)が、実質的に水平な第1の平面および第2の平面(P1、P2)に含まれ、前記第2の平面(P2)が前記第1の平面(P1)に平行であることを特徴とする、少なくとも2つの型の自動車両レンジ。
  2. 前記低位の第2の支持帯域(15b)が、それぞれのサイドレール(11)の前記外壁(12)の上面(25)の長手縁部上に形成され、一方で、前記高位の第1の支持帯域(15a)が、前記内部ライニングを形成する前記内壁(13)の上面(26)の長手縁部上に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の少なくとも2つの型の自動車両レンジ。
  3. 前記外壁および内壁(12、13)が、前記低位の第2の支持帯域(15b)で形成される底と、前記高位の第1の支持帯域(15a)を備える前記内壁(13)の第2の部分(16b)で構成される、前記車両の前記内部に向かって上に曲がった縁部とを備える側溝を画定することを特徴とする、請求項1または2に記載の少なくとも2つの型の自動車両レンジ。
  4. 前記高位の第1の支持帯域(15a)が、前記低位の第2の支持帯域(15b)の第1の高さ(h0)より実質的に高い第2の高さ(h1)に位置付けられることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の少なくとも2つの型の自動車両レンジ。
  5. 前記高位の第1の支持帯域(15a)および前記低位の第2の支持帯域(15b)が第3の位置および第2の位置(p2、p1)でそれぞれのサイドレール(11)において横断方向に配置されることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の少なくとも2つの型の自動車両レンジ。
  6. 前記高位の第1の支持帯域(15a)の前記第3の位置(p2)が、第1の位置(p0)から第2の距離(d2)の地点に位置付けられ、前記第2の距離(d2)が、前記低位の第2の支持帯域(15b)の前記第2の位置(p1)と前記第1の位置(p0)との間に画定された第1の距離(d1)より実質的に長いことを特徴とする、請求項に記載の少なくとも2つの型の自動車両レンジ。
  7. 前記高位の第1の支持帯域(15a)が、前記ガラスルーフ(21c)の前記下面(27)に、具体的には接着剤などの連結要素(17a)を用いて機械的に連結されることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の少なくとも2つの型の自動車両レンジ。
  8. 前記低位の第2の支持帯域(15b)が、前記金属薄板ルーフ(21b)の前記長手側方縁部(24)に、具体的にはスポット溶接などの連結要素(17b)を用いて機械的に連結されることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の少なくとも2つの型の自動車両レンジ。
  9. それぞれのサイドレール(11)が、前記金属薄板ルーフ(21a)の長手側方縁部(28)用の第3の支持帯域(15c)を形成することを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の少なくとも2つの型の自動車両レンジ。
JP2017522157A 2014-10-24 2015-10-16 金属薄板ルーフまたはガラスルーフを備える少なくとも2つの型の自動車両レンジ Active JP6727197B2 (ja)

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