JP2018184015A - 車両前部構造 - Google Patents
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Abstract
Description
インストルメントパネル本体の前端部には、車両上下方向上側(より正確には、車両前方上側)に向けて立壁部が立設されている。この立壁部は、インストルメントパネル本体の意匠面と連続する壁面意匠を構成しており、インストルメントパネル本体の前端部に車両幅方向に亘って形成されている。
この立壁部には、カウルトップから車両後側に向けて延出されたフランジを挟持するための挟持部が車両幅方向に間隔を空けて複数(例えば、5個)形成されている。
ところが、自動車の走行中にはインストルメントパネル本体側からカウルトップのフランジに荷重が加わることから、上記従来の構造では、前記荷重によってカウルトップに亀裂が発生する虞があり、改善の余地があった。
この問題を解消する手段として、カウルトップの裏側に補強材を追加したり、上記特許文献1の技術のように、前記挟持部を多数設けたりすることが考えられる。しかしながら、これでは部品点数が増加し、重量が増加し、製作コストが高くなる。
また一般に、カウルトップガーニッシュの後端部は、この後端部に設けられた断面コの字状の嵌合部がフロントガラスの下端部に外嵌しているだけである。そのために、カウルトップガーニッシュとワイパーの間に雪が堆積した場合、ワイパーを稼働させると、カウルトップガーニッシュの後端部がフロントガラスの下端部から外れる虞があった。
本発明の目的は、カウルトップパネルの耐久性を向上でき、部品点数を低減でき、軽量化でき、製作コストを低廉化でき、カウルトップガーニッシュの後端部がフロントガラスの下端部から外れることを防止できる車両前部構造を提供する点にある。
カウル部と、
前記カウル部の開口を覆うカウルトップガーニッシュとを備え、
前記カウル部は、フロントガラスの下端部に沿うカウルトップパネルを備え、
前記カウルトップパネルの上端部とインストルメントパネルを連結するインストルメントパネルブラケットを備えている車両前部構造であって、
前記インストルメントパネルブラケットに対応する車幅方向の位置に、前記カウルトップパネルの上端部と前記カウルトップガーニッシュを連結するカウルトップガーニッシュブラケットを備え、
前記インストルメントパネルブラケットと前記カウルトップパネルの上端部と前記カウルトップガーニッシュブラケットとが重ね合わされて接合されている点にある。
図1,図6に示すように、本発明の車両前部構造は、上側が開口したカウル部1と、カウル部1の開口1Kを覆うカウルトップガーニッシュ2とを備えている。カウルトップガーニッシュ2の後端部2Bはフロントガラス3の下端部3Aを覆っている。図示はしないが、カウル部1の車両前方側Frに、エンジンルーム4を覆うフロントフードが位置している。符号Rrは車両後方側である。
カウル部1は車幅方向に沿っており、フロントガラス3の下端部3Aを車幅方向全幅にわたって支持している。このカウル部1は、ダッシュパネル5の断面略L字状の上部6と、この上部6の横壁6Aの前端部から前上方に立ち上がるカウルフロントパネル7と、前記上部6の縦壁6Bの上端部から立ち上がる断面略クランク状のカウルトップパネル8とにより形成されている。
図6に示すように、カウルトップガーニッシュ2は、フロントフードの後端下部とフロントガラス3の下端部3Aとの車両前後間に車幅方向に沿って設けられ、車両前後方向中間部が屈曲している。カウルトップガーニッシュ2の後端部2Bには、フロントガラス3の下端部3Aの前面に当接して前記前面を覆う当接片9が後ろ上方に向けて突設されている。また、カウルトップガーニッシュ2の後端部2Bの当接片9の下側に後述のフック19が設けられている。
その結果、自動車の走行中に、インストルメントパネル12側からカウルトップパネル8の上壁14に荷重が加わっても、カウルトップパネル8に亀裂が発生することを防止することができ、カウルトップパネル8の耐久性を向上させることができる。
従って、カウルトップパネル8の裏側に補強材を追加する必要がなくなる。また、インストルメントパネルブラケット11とカウルトップガーニッシュブラケット13とを多数組設ける必要がなくなって、部品点数を低減でき、軽量化でき、製作コストを低廉化でき、組み付け性を向上することができる。
そして、カウルトップガーニッシュ2とワイパーの間に雪が堆積していても、カウルトップガーニッシュブラケット13の作用によって、ワイパー稼働時のカウルトップガーニッシュ2の後端部2Bがフロントガラス3の下端部3Aから外れることを防止できる。
前記インストルメントパネルブラケット11とカウルトップパネル8の上壁14とカウルトップガーニッシュブラケット13との接合構造については後で詳しく説明する。
図2〜図4に示すように、インストルメントパネルブラケット11は1枚の板状に形成されており、下側に凸の断面山形状(上下逆の山形状)に屈曲形成されている。インストルメントパネルブラケット11の幅方向両端部は上方に屈曲してリブ状に形成されている。これにより、インストルメントパネルブラケット11の剛性を向上させることができる。
図2,図4,図5に示すように、カウルトップガーニッシュブラケット13は、カウルトップパネル8の上壁14側から前下方に延びており、前記前下方に延びる方向に長い1枚の板状に形成されている。このカウルトップガーニッシュブラケット13は、後部13Bがインストルメントパネルブラケット11の前半部11Aと略同一幅に設定されている。また、カウルトップガーニッシュブラケット13の前後方向中間部13Cが車両前方側Frほど幅狭の台形状に形成され、前部13Aが、前記前後方向中間部13Cよりも幅狭であって、かつ、車両前方側Frほど幅狭の台形状に形成されている。前記後部13Bは断面山形状(三角凸部状)に形成されている。
図3に示すように、カウルトップパネル8の上壁14の後半部14Bに、一段下がった長方形状の取り付け面部39が形成され、インストルメントパネルブラケット11の第1ビード15に対する第3ビード16が取り付け面部39から下側に膨出している。そして、 図2〜図4に示すように、インストルメントパネルブラケット11の前半部11Aが前記取り付け面部39に上側から重ね合わされ、前記第1ビード15が前記第3ビード16に嵌合している。これにより、インストルメントパネルブラケット11の取り付け部の剛性を高めることができる。
図6,図7に示すように、前記フック19は、カウルトップガーニッシュ2の後端部2Bからカウルトップガーニッシュブラケット13の前端部13A1(前部13Aの前端部)に向かって後ろ下方に突出している。また、フック19は、カウルトップガーニッシュ2の後端部2Bの裏面から裏側(下側)に突出する左右一対の側壁36と、左右一対の側壁36の頂部(下端部)同士に架け渡された背壁37とから成る。左右一対の側壁36の後端部は後下方に突出してフック19の先端部19Aを構成している。
1K カウル部の開口
2 カウルトップガーニッシュ
3 フロントガラス
3A フロントガラスの下端部
8 カウルトップパネル
11 インストルメントパネルブラケット
12 インストルメントパネル
13 カウルトップガーニッシュブラケット
13A1 カウルトップガーニッシュブラケットの前端部(前部の前端部)
13B1 カウルトップガーニッシュブラケットの後端部(後部の後端部)
14 カウルトップパネルの上端部(上壁)
14A1 カウルトップパネルの前端部(上壁の前半部の前端部)
17 ビード(第2ビード)
18 凹部
19 フック
19K フックの基部
20 係合孔
21 補強リブ
22 カウルトップガーニッシュ本体部分
Fr 車両前方側
Claims (4)
- カウル部と、
前記カウル部の開口を覆うカウルトップガーニッシュとを備え、
前記カウル部は、フロントガラスの下端部に沿うカウルトップパネルを備え、
前記カウルトップパネルの上端部とインストルメントパネルを連結するインストルメントパネルブラケットを備えている車両前部構造であって、
前記インストルメントパネルブラケットに対応する車幅方向の位置に、前記カウルトップパネルの上端部と前記カウルトップガーニッシュを連結するカウルトップガーニッシュブラケットを備え、
前記インストルメントパネルブラケットと前記カウルトップパネルの上端部と前記カウルトップガーニッシュブラケットとが重ね合わされて接合されている車両前部構造。 - 前記カウルトップガーニッシュブラケットの車幅方向の中央部に、前記カウルトップガーニッシュブラケットの後端部から前記カウルトップパネルの前端部付近まで延びるビードが形成されている請求項1記載の車両前部構造。
- 前記カウルトップガーニッシュブラケットのビードの前端部付近が下方に屈曲して、前記カウルトップガーニッシュブラケットのビードの車両前方側に下方に凹む凹部が形成されている請求項2記載の車両前部構造。
- 前記カウルトップガーニッシュに、前記カウルトップガーニッシュブラケットの前端部に向かって突出するフックが形成され、
前記フックが、前記カウルトップガーニッシュブラケットの前端部に形成された係合孔に挿入係合され、
前記フックを補強する補強リブが、前記フックよりも車両前方側のカウルトップガーニッシュ本体部分と前記フックの基部とにわたって設けられている請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両前部構造。
Priority Applications (1)
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JP2017085032A JP6814410B2 (ja) | 2017-04-24 | 2017-04-24 | 車両前部構造 |
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JP2017085032A JP6814410B2 (ja) | 2017-04-24 | 2017-04-24 | 車両前部構造 |
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JP2018184015A true JP2018184015A (ja) | 2018-11-22 |
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JP2017085032A Active JP6814410B2 (ja) | 2017-04-24 | 2017-04-24 | 車両前部構造 |
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