JP6725252B2 - 横型ブラインド、および、仕切り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚のスラットを備える横型ブラインド、および、横型ブラインドを備えた仕切り装置に関する。
横型ブラインドは、ラダーコードに支持される複数枚のスラットと、複数枚のスラットを昇降させるための複数の昇降コードとを備えている。複数の昇降コードは、例えば、スラットの長手方向における中央部と、スラットの長手方向における両端側とに配置され、複数のスラットの各々における前後方向の中央部に形成された挿通孔に挿通されている。そして、複数の昇降コードの操作によって複数枚のスラットは昇降し、ラダーコードの操作によって複数枚のスラットは一斉にチルトする(特許文献1参照)。
特公昭50−627号公報
しかしながら、上述した横型ブラインドでは、複数枚のスラットの各々における前後方向の中央部に挿通孔が形成されているため、スラットが全閉状態であるときには、スラットに形成された挿通孔から光が漏れてしまう。スラットの長手方向における中央部は、スラットの長手方向における端部よりも、通常、高い遮光性が求められる領域であるため、スラットの長手方向における中央部に対しては、上述した挿通孔から光が漏れることを特に抑えることが求められている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、スラットの長手方向における中央部において遮光性を高めることができる横型ブラインド、および、仕切り装置を提供することにある。
上記課題を解決する横型ブラインドは、ヘッドボックスと、昇降方向に沿って並ぶ複数枚のスラットと、前記ヘッドボックスから吊下げられ、前記複数枚のスラットを昇降するための2つの第1昇降部材であって、前記スラットの長手方向の両側に位置する前記第1昇降部材と、前記ヘッドボックスから吊下げられ、前記複数枚のスラットを昇降するための1以上の第2昇降部材であって、2つの前記第1昇降部材の間に位置する前記第2昇降部材とを備える。そして、前記複数枚のスラットには、前記スラットの長手方向における両端部に、前記第1昇降部材が挿通される貫通孔が形成され、前記第1昇降部材は、前記複数枚のスラットの各々において前記貫通孔に通され、前記第2昇降部材は、前記複数枚のスラットの各々における長辺部の外側に位置する。
前記第2昇降部材は、複数本であってもよい。また、前記第2昇降部材は、前記スラットにおける短手方向の縁部に位置するようにしてもよい。更に、前記第2昇降部材は、前記第1昇降部材より数が多くてもよい。
上記横型ブラインドにおいて、前記複数枚のスラットは、スラット群であり、前記貫通孔は、第1貫通孔であり、前記スラット群よりも上方に1枚以上のスラットである上段スラットをさらに備えてもよい。そして、前記上段スラットには、前記スラットの長手方向における中央部に、前記第2昇降部材が挿通される第2貫通孔が形成され、前記第2昇降部材は、前記上段スラットにおいて前記第2貫通孔に通されてもよい。
上記横型ブラインドにおいて、前記複数枚のスラットは、スラット群であり、前記貫通孔は、第1貫通孔であり、前記スラット群よりも下方に1枚以上のスラットである下段スラットをさらに備えてもよい。そして、前記下段スラットには、前記スラットの長手方向における中央部に、前記第2昇降部材が挿通される第2貫通孔が形成され、前記第2昇降部材は、前記下段スラットにおいて前記第2貫通孔に通されてもよい。
上記横型ブラインドにおいて、前記貫通孔は、前記スラットにおける短手方向の一端に偏倚してもよい。
上記横型ブラインドにおいて、前記貫通孔は、前記横型ブラインドの取付対象において日射が透光する透光領域の外側に位置してもよい。
上記横型ブラインドにおいて、前記透光領域には、互いに対向する透光板が配置され、前記透光板の各々は、前記透光領域の周囲に配置される遮光性の支持枠に支持され、上記記載の横型ブラインドが前記透光板と平行となるように前記透光板の間に配置され、少なくとも一方の前記支持枠において、前記スラットの昇降方向に沿った縦枠部分の遮光領域内に、前記貫通孔が位置するようにしてもよい。
また、上記課題を解決する仕切り装置は、互いに対向する透光板と、前記透光板の各々を支持する遮光性の支持枠と、上記記載の横型ブラインドを備え、前記横型ブラインドは、前記透光板と平行となるように前記透光板の間に配置され、少なくとも一方の前記支持枠において、前記スラットの昇降方向に沿った縦枠部分の遮光領域内に、前記貫通孔が位置する。
以上のような構成によれば、全体としての遮光性を高めることができる。
横型ブラインドの正面構造を示す斜視図。 横型ブラインドを部屋外側から見た背面図。 横型ブラインドを部屋内側から見た正面図。 横型ブラインドの側面図。 (a)は最上段のスラットの平面図、(b)は2段目のスラットの平面図、(c)は3段目以降のスラットの平面図。 スラットが全閉した横型ブラインドの正面図。 スラットが全閉した横型ブラインドの側面図。 ラダーコードを5本用い、リフティングテープを4本用いる横型ブラインドの平面図。 第1貫通孔を相対する長辺部の間の中央部に設けた例の平面図。 第1リフティングテープと第2リフティングテープとが相対する長辺部において交互に配置された横型ブラインドの平面図。 第1昇降部材にコードを用いた例を示す平面図。 第1昇降部材にコードを用い、第1昇降部材が挿通される第1貫通孔を短手方向の一端側に設けた例を示す平面図。 ラダーコードを9本用いた長尺な横型ブラインドの平面図。 窓枠の外側に横型ブラインドを取り付けた状態を示す正面図。 窓枠の内側に横型ブラインドを取り付けた状態を示す正面図。 手動式の横型ブラインドの正面構造を示す正面図。 第2昇降コードが2本の場合の昇降コードとラダーコードの配置を示すスラットの平面図。 手動式の横型ブラインドに用いられるヘッドボックスの内部構造を示す平面図。 第2昇降コードが1本の場合の昇降コードとラダーコードの配置を示すスラットの平面図。 窓装置の分解斜視図。 内窓と外窓と横型ブラインドとの配置関係を示す断面図である。
以下、一実施形態における横型ブラインドについて図面を参照して説明する。
図1に示すように、横型ブラインド10は、天井、窓枠、カーテンボックス等の取付部に取り付けられるヘッドボックス11と、日射を遮蔽する複数枚のスラット12とを備えている。また、横型ブラインド10は、スラット12をチルト調整可能に支持するラダーコード13と、最下段の前記スラット12の下側に位置するボトムレール14と、一端部がボトムレール14に固定されるリフティングテープ15とを備えている。
スラット12は、合成樹脂板、アルミ、ステンレス等の金属板等により形成され、細長い矩形薄板状に形成され、上面部が円弧状面を呈している。なお、スラット12は、木板で形成してもよい。複数枚のスラット12は、高さ方向に沿って並び、ヘッドボックス11から吊り下げられたラダーコード13によってチルト調整可能に支持されている。最下段のスラット12の下側には、スラット12とほぼ同じ長さを有するボトムレール14が配設されている。ボトムレール14は、複数枚のスラット12が降下した状態を維持する際に重量部材として機能する。ボトムレール14は、ほぼスラット12とほぼ同じ長さと幅とを有し、ボトムレール14が引き上げられるときには、複数枚のスラット12がボトムレール14の上に積み上げられる。ラダーコード13の先端部は、ボトムレール14に固定されている。ボトムレール14には、ヘッドボックス11から引き出されたリフティングテープ15が固定されている。
複数のスラット12における大部分のスラット12は、昇降方向に沿って並ぶ複数のスラット12から構成されたスラット群の一例である。スラット群を構成するスラット12の長手方向の両端部には、第1貫通孔22が形成され、複数のスラット12に形成された第1貫通孔22の各々には、第1昇降部材の一例であるリフティングテープ15が挿通されている。スラット群を構成する複数のスラット12の各々において、スラット12の長手方向における中央部には、第2昇降部材の一例であるリフティングテープ15が挿通されておらず、リフティングテープ15の挿通に必要な貫通孔が形成されていない。こうしたスラット群が占有する領域のなかで、スラット12の長手方向における中央部においては、上述した貫通孔が形成されていないことによる高い遮光性が確保されている。
ヘッドボックス11の内部には、リフティングテープ15を巻き取る複数のドラム17や複数のドラム17を同期して回転させる軸体18等の昇降機構が配設されている。昇降機構は、ここでは例えば電動であり、ヘッドボックス11の内部に配設されたモータ20aを駆動源として、利用者の操作に応じて、モータ20aを駆動しスラット12を昇降する。なお、昇降機構は、手動の場合、ヘッドボックス11から操作コードが引き出されており、操作コードを操作することによって、操作コードが掛け合わされたプーリ等の伝達機構を介して軸体18を回転する。
リフティングテープ15が巻き取られることによって、ボトムレール14は上昇し、ボトムレール14の上昇に伴い、複数枚のスラット12は、ボトムレール14に近い位置から順に、ボトムレール14の上に積み重ねられる。リフティングテープ15が引き出されるとき、ボトムレール14は降下し、ボトムレール14の下降に伴い、複数枚のスラット12の各々は、ラダーコード13に支持されるまで降下する。
図1〜図3の各々に示すように、2本のラダーコード13が、スラット12における長手方向の両端部の近傍に配置され、さらに、1本のラダーコード13が、スラット12における長手方向の中央部の近傍に配置されている。また、3本のリフティングテープ15は、3つのラダーコード13の近傍に配置されている。スラット12における長手方向の両端部に位置する2本のリフティングテープ15は、部屋内側に配置され、スラット12における長手方向の中央部に位置する1本のリフティングテープ15は、部屋外側に配置されている。以下、部屋内側のリフティングテープを第1リフティングテープ15aとし、部屋外側のリフティングテープを第2リフティングテープ15bとする。
図4に示すように、2本の第1リフティングテープ15aの各々が有する先端部は、ボトムレール14の部屋内側の長辺部に対し、2本のラダーコード13の縦糸13aと共にテープホルダ16によって固定されている。1本の第2リフティングテープ15bが有する先端部は、ボトムレール14の部屋外側の長辺方向の中央部に対し、これもまたラダーコード13の縦糸13aと共にテープホルダ16によって固定されている。
図4に示すように、ラダーコード13は、横型ブラインド10の高さ方向に延びる一対の縦糸13aと、縦糸13a間に亘って設けられる横糸13bとを備えている。横糸13bは、各スラット12を下側から支持する。なお、横糸13bは、上横糸と下横糸とで環状とし、上横糸と下横糸との間にスラット12を通して、スラット12を支持してもよい。スラット12の両端部側に位置するラダーコード13から端部までの突き出しの長さは、スラットが自重で撓まない程度とされ、例えば150mm〜200mm程度とされる。
ラダーコード13の縦糸13aは、第2リフティングテープ15bが挿通されるピコ13cを備えている。ピコ13cは、ラダーコード13が編み紐であるときに、縦糸13aから糸を引き出して形成した環状体である。ピコ13cは、部屋外側に位置する縦糸13aに設けられ、部屋外側に延在する第2リフティングテープ15bが挿通される。
第2リフティングテープ15bの遊動は、第2リフティングテープ15bがピコ13cを通ることによって抑制され、ラダーコード13の縦糸13aに沿うように第2リフティングテープ15bはピコ13cに支持される。第2リフティングテープ15bは、全てのピコ13cに挿通されている必要はなく、第2リフティングテープ15bの挿通されないピコ13cを縦糸13aは備えてもよい。なお、ピコ13cは、縦糸13aと横糸13bとの結び目の位置に糸で形成し環状部として説明したが、樹脂成型された環状体を縦糸13aに一体的に設けて構成してもよい。
ラダーコード13における縦糸13aの基端部は、ヘッドボックス11の内部に固定され、ラダーコード13における縦糸13aの先端部は、ボトムレール14に対しテープホルダ16によって固定される。また、ボトムレール14とテープホルダ16との間には、ラダーコード13の縦糸13aの先端部と共にリフティングテープ15の先端部も挟み込まれ固定される。さらに、ボトムレール14の最下段のスラット12と対向する上面部には、部屋内側の長手方向の両側に延在する2本の第1リフティングテープ15aの引き出し位置をガイドするテープ案内部材19が取り付けられる。
テープ案内部材19から導出された長手方向の両端部側の2本の第1リフティングテープ15aは、ボトムレール14の第1長辺部21a側から導出され、テープホルダ16から導出された中央部の1本の第2リフティングテープ15bは、ボトムレール14の第2長辺部21b側から導出される。これにより、ボトムレール14は、第1リフティングテープ15aと第2リフティングテープ15bとによって両側から3か所で支持され、部屋内側である前側や部屋外側である後側、すなわち前後方向に傾くこともなく、安定した状態で、昇降される。
図5(a)、(b)、及び、(c)の各々に示すように、横型ブラインドの備える全てのスラット12は、長手方向に沿って延びる細長い矩形薄板状を有している。一方で、横型ブラインドの備える全てのスラット12には、貫通孔の有無、および、貫通孔の位置が互いに異なる3種類のスラット12が含まれている。
図5(a)に示すように、最上段のスラット12aは、部屋外側に位置する第2長辺部21bの中央部に、第2昇降部材の一例である第2リフティングテープ15bをガイドする第2貫通孔23が形成されている。第2貫通孔23には、部屋外側に延在する第2リフティングテープ15bが挿通される。第2貫通孔23は、第2リフティングテープ15bの横断面形状より若干大きな矩形状の貫通孔であって、第2リフティングテープ15bがスラット12aの主面部とほぼ平行で、ドラム17の巻取面に即して巻き取られるようにガイドする。最上段のスラット12aの部屋内側の第1長辺部21aには、貫通孔は何も形成されない。第2貫通孔23は、スラット12aに打ち抜きによって容易に形成することができる。
図5(b)に示すように、上から2段目のスラット12bは、部屋内側の第1長辺部21aと部屋外側の第2長辺部21bの何れにも貫通孔は形成されていない。
図5(c)に示すように、上から3段目以降のスラット12cは、部屋内側に位置する第1長辺部21aの両端部に、第1貫通孔22が形成されている。ヘッドボックス11に最も近い最上段のスラット12aや2段目のスラット12bを除いたこれら3段目以降の大部分のスラット12cは、上述したスラット群を構成するスラット12である。
2つの第1貫通孔22には、第1昇降部材の一例である、部屋内側に延在する2本の第1リフティングテープ15aが挿通される。第1貫通孔22は、第1リフティングテープ15aの横断面形状より若干大きな矩形状の貫通孔であって、第1リフティングテープ15aがスラット12cの主面部とほぼ平行で、ドラム17の巻取面に即して巻き取られるようにガイドする。そして、上から3段目以降のスラット12cは、両端部側の第1貫通孔22の間に貫通孔は何も形成されない。第1貫通孔22は、スラット12cに打ち抜きによって容易に形成することができる。
ここで、ヘッドボックス11が窓枠内に天井付けされた状態では、スラット12における長手方向の両端部は、窓枠における縦枠の近傍、言い換えれば、遮光性が壁などによって確保される位置に配置される。また、ヘッドボックス11が窓枠を覆うように正面づけされた状態、あるいは、ヘッドボックス11がカーテンボックスやカーテンレールに取り付けた状態では、スラット12における長手方向の両端部は、これもまた窓枠における縦枠の近傍やその外側に配置される。したがって、第1貫通孔22から漏光したときであっても、こうした光は利用者にとって目立つものではない。これに対して、第1貫通孔22の間であるスラット12の長手方向の中央部等に形成された第2貫通孔23は、これからの漏光する光量も多く、こうした光は利用者にとって目立つものとなる。
この点で、上述した横型ブラインドにおいては、全てのスラット12の中でも大部分を占める3段目以降のスラット12において、スラット12における長手方向の両端部にのみ第1貫通孔22が形成され、2つの第1貫通孔22の間には他の貫通孔が形成されていない。それゆえに、スラット群の全体、ひいては、全てのスラット12が占有する領域に対し遮光性が高められている。
加えて、第1貫通孔22は、スラット12cの部屋内側に位置する第1長辺部21aに偏倚している。こうした第1貫通孔22の位置であれば、全てのスラット12が一方向にチルトされ、日射を遮った全閉状態になったとき、長辺部同士が重なることによって、第1貫通孔22からの漏光が抑制されやすくなる。
ただし、図5(a)に示すように、ヘッドボックス11に最も近い最上段のスラット12aは、長手方向の中央部において、第2長辺部21b側に偏って第2貫通孔23が設けられている。最上段のスラット12aは、ヘッドボックス11に近接し、正面付けや天井付けされたときであっても、窓枠に近接し、また、窓枠の上側に位置する。したがって、第2貫通孔23から漏光したときであっても、ヘッドボックス11等の影に入りその光量は少なく、全体としての遮光性を大幅に悪化させることはない。
なお、図5(b)に示すように、上から2段目のスラット12bには、貫通孔が全く形成されていないため、2段目のスラット12bによる漏光のおそれはない。また、スラット12bに対しては、第1リフティングテープ15a、および、第2リフティングテープ15bの何れもが挿通されていない。こうしたリフティングテープ15の配置によれば、スラット12がチルトするときに、第1リフティングテープ15aや第2リフティングテープ15bからのスラット12に対する負荷、特に、1段目や3段目のスラット12に対する負荷が抑えられるため、全てのスラット12を円滑にチルトできる。
図4に示すように、第1リフティングテープ15aは、基端部がドラム17に固定される。第1リフティングテープ15aは、ヘッドボックス11から最上段のスラット12aと2段目のスラット12bの外側を通り、2段目のスラット12bと3段目のスラット12cの間から3段目のスラット12cの第1貫通孔22に挿通される。第1リフティングテープ15aは、3段目以降のスラット12cに対し第1貫通孔22に挿通され、先端部がボトムレール14の両端部側にテープホルダ16で固定される。
第2リフティングテープ15bは、基端部がドラム17に固定される。第2リフティングテープ15bは、ヘッドボックス11から引き出された後、最上段のスラット12aの第2貫通孔23に挿通され、最上段のスラット12aと2段目のスラット12bとの間からスラット12cの外側に巻き出される。第2リフティングテープ15bは、3段目以降のスラット12cに対し、第2長辺部21bの外側を、ラダーコード13の縦糸13aに沿って昇降方向に延在し、ラダーコード13のピコ13cに挿通され、第2リフティングテープ15bが遊動することを抑制する。なお、第2リフティングテープ15bは、全てのピコ13cに挿通されている必要はない。第2リフティングテープ15bの先端部は、ボトムレール14の中央部にテープホルダ16で固定される。
最上段のスラット12aには、3本のラダーコード13の縦糸13aが延在する位置に、スラット押さえ24が設けられている。また、上から2段目のスラット12bにも、スラット12bの両側のラダーコード13の縦糸13aの延在する位置に、スラット押さえ24が設けられている。スラット押さえ24は、スラット12の長辺部において、ラダーコード13の横糸13bが係合することで、スラット12a,12bが横ずれを抑制する。また、スラット押さえ24は、スラット12a,12bの長辺部の縁部に縦糸13aが繰り返し接触して、縦糸13aが摩耗し切断してしまうことを抑制する。さらに、スラット押さえ24は、縦糸13aからスラット12に加わる荷重を緩和することで、スラット12が変形することを抑制する。さらに、スラット押さえ24は、縦糸13aとスラット12との摩擦を低減し、最上段のスラット12aに他のスラット12,12cが追従して円滑に傾動できるようにする。このスラット押さえ24は、3段目以降のスラット12cに設けても、同様な効果を得ることができる。
次に、以上のように構成された横型ブラインド10のスラット12の全閉状態について、図6および図7を用いて説明する。なお、図7では、ラダーコード13を省略している。
スラット12が全閉状態にあるとき、ボトムレール14およびスラット12は、降下した状態にあり、全てのスラット12が一方向に傾動し、日射を遮った状態にある。この場合、部屋外側において、各スラット12の部屋外側の第2長辺部21bは、下側を向く。一般に、日射は、窓を介して上方から照射される。この際、互いに隣接するスラット12とスラット12の間の隙間は、部屋外側から部屋内側にかけて下から上に傾斜したものとなる。したがって、隙間の部屋外側の開口端は、下側を向き、日射が進入しにくいものとなっており、遮光性を高める構成となっている。
このとき、互いに隣接するスラット12は、長辺部同士が重なる。例えば、最上段のスラット12aに形成された部屋外側の第2長辺部21bの第2貫通孔23は、下側となり、上から2段目のスラット12bの上側に位置する部屋内側の第1長辺部21aと重なり遮蔽される。また、3段目以降に形成された第1貫通孔22にあっても、隣接する上から2段目のスラット12bや4段目以降のスラット12cの部屋外側の第2長辺部21bに遮蔽される。例えば、3段目のスラット12cの第1貫通孔22は、上側に位置し、上から2段目のスラット12bの下側に位置する第2長辺部21bに遮蔽される。4段目以降のスラット12cに形成された第1貫通孔22も、上側に位置し、上側に隣接するスラット12cの下側の第2長辺部21bに遮蔽される。かくして、第1貫通孔22と第2貫通孔23は、スラット12が一方向に傾動し、全閉状態となったとき、隣接するスラット12の長辺部に遮蔽される。横型ブラインド10は、スラット12の全閉状態において、第1貫通孔22や第2貫通孔23が遮蔽されることで遮光性を高められている。
なお、横型ブラインド10は、スラット12を他方向にチルトすることで、スラット12の傾きを、図6および図7とは逆向きとし、逆全閉とすることもできる。この場合、上から3段目のスラット12cの第1貫通孔22は、下側に位置し、上から4段目のスラット12bの上側に位置する第2長辺部21bに遮蔽される。ただし、第2貫通孔23については、上側に位置し、さらにその上にスラット12が無いことから、遮蔽されることはない。この場合にも、第2貫通孔23は、ヘッドボックス11の影になって、入射する日射を少なくすることができる。
ボトムレール14を引き上げる場合、リフティングテープ15は、ドラム17に巻回される。部屋外側の第2リフティングテープ15bは、ドラム17に巻回される手前で、最上段のスラット12aの第2貫通孔23を通過することで、スラット12aの主面部とほぼ平行で、ドラム17の巻取面に即した状態に整流される。
部屋内側の第1リフティングテープ15aについても、第2貫通孔23が形成されたスラット12aより下側の上から3段目のスラット12cまで第1貫通孔22に挿通され、スラット12cの主面部とほぼ平行で、ドラム17の巻取面に即した状態に矯正されている。したがって、第1リフティングテープ15aについても、ドラム17の巻取面に捩じれることなく巻き取られる。すなわち、第1リフティングテープ15aも第2リフティングテープ15bも捩じれなくドラム17に巻回される。したがって、3つのドラム17は、3本のリフティングテープ15a,15bを同じ速さで同じ量を巻き取ることができ、スラット12が巻取時に、傾くことを防止できる。
以上のような横型ブラインド10は、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(1)第1貫通孔22の間に第2リフティングテープ15bを挿通する貫通孔が形成された構成と比べて、遮光性が特に求められる領域の全体において遮光性が高められる。
(2)全閉状態において長辺部同士が重なるため、第1貫通孔22が隣接するスラット12cの第2長辺部21bに閉塞され、第1貫通孔22からの漏光が抑制される。
(3)最上段のスラット12aにおける長手方向の中央部には、第2長辺部21bに偏倚した第2貫通孔23が形成されるが、こうした第2貫通孔23から漏光したときであっても、その光量は少なく、全体としての遮光性を大幅に低下させることはない。
(4)第2リフティングテープ15bが最上段のスラット12aにおける第2貫通孔23を通ることによって、第2リフティングテープ15bがドラム17の巻取面に即した状態に整えられる。そのため、第2リフティングテープ15bが捩じれることなく、ドラム17は第2リフティングテープ15bを巻回することができる。
(5)第1リフティングテープ15aについても、3段目のスラット12cまで第1貫通孔22を通ることによって、第1リフティングテープ15aがドラム17の巻取面に即した状態に整えられる。そのため、第1リフティングテープ15aも捩じれることなく巻回される。
(6)最上段のスラット12aは、第2貫通孔23に第2リフティングテープ15bが挿通されているだけで、第1リフティングテープ15aが挿通する第1貫通孔22は形成されていない。したがって、最上段のスラット12aを、円滑に傾動することができる。
(7)第2リフティングテープ15bは、最上段のスラット12aの第2貫通孔23に挿通されるだけで、それより下段は、スラット12bやスラット12cの外側を通っている。したがって、第2リフティングテープ15bは、全閉状態のときに、各スラット12の湾曲した凸面に接触し余分な負荷を加えることが無くなり、円滑にスラット12を傾動することができる。
(8)最上段のスラット12aは、第2貫通孔23に第2リフティングテープ15bが挿通しているので、スラット12aの横ずれを防止することができる。
(9)3段目以降のスラット12cについても、第1貫通孔22に第1リフティングテープ15aが挿通しているので、スラット12cの横ずれを防止することができる。
なお、以上のような横型ブラインド10は、さらに、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・スラット12の長手方向の両端部にある第1貫通孔22は部屋外側に形成されてもよい。スラット12の長手方向の中央部にある第2貫通孔23は部屋内側に形成されてもよいし、スラット12から割愛されてもよい。
・第1貫通孔22は、最上段のスラット12aや2段目のスラット12bにも形成され、全てのスラット12から1つのスラット群が構成されてもよい。
・第2貫通孔23は、上段を構成する複数枚のスラット12に設けられていてもよい。
・第2リフティングテープ15bの位置は、2つのリフティングテープ15aの間であればよく、例えば、スラット12における長手方向の中央部に対して何れか一方の端部側にずれていてもよい。
・リフティングテープ15の本数とラダーコード13の本数は上述した例に限定されるものではない。例えば、ラダーコード13を4本とし、リフティングテープ15を4本としてもよいし、横長の横型ブラインドでは、ラダーコード13を7本としてリフティングテープ15を4本としてもよい。さらに、ラダーコード13を5本とし、リフティングテープ15を3本としてもよい。すなわち、何れの場合であっても、スラット12の両端部に位置する第1リフティングテープ15aの間に、複数本の第2リフティングテープ15bを備えていればよい。
以上のように、横長の大きい横型ブラインドの場合には、上述のように、ラダーコード13の数も3本より増え、リフティングテープ15の数も3本より増える。それに合わせて、ボトムレール14もスラット12と同じ長いものが用いられる。
図8の例では、横長の大きい横型ブラインドにつき、ラダーコード13を5本用い、リフティングテープ15を4本用いている。具体的に、3段目以降のスラット12cには、部屋内側のスラット12の長手方向の両端部側に2本の第1リフティングテープ15aが延在されている。また、部屋外側において、2本の第1リフティングテープ15aの間には、2本の第2リフティングテープ15bが延在されている。なお、ボトムレール14には、スラット12の長辺部の間の幅より広い幅を有するものを使用し、強度を高めるようにしてもよい。
図8の例によっても、スラット12cの両端部においてのみ、第1リフティングテープ15aを第1貫通孔22に挿通するようにし、第1リフティングテープ15aの間に位置する第2リフティングテープ15bに関しては、スラット12の第2長辺部21bの外側を昇降方向に延在させるようにしている。したがって、スラット12が全閉状態にあるとき、漏光は、周囲の第1貫通孔22からだけとなり、全体としての遮光性を高めることができる。
・スラット12の両端部に位置する第1リフティングテープ15aが挿通される第1貫通孔22は、スラット12の部屋内側の第1長辺部21aの側に偏倚していなくてもよい。すなわち、第1貫通孔22は、部屋外側の第2長辺部21bの側に偏倚していてもよい。更に、図9に示すように、第1貫通孔22は、スラット12の第1長辺部21aと第2長辺部21bの間の中央部に設けるようにしてもよい。
この場合、第1貫通孔22は、スラット12が全閉状態にあるとき、上下に隣接するスラット12に全部が閉塞されなくなる。すなわち、第1貫通孔22は、設ける位置によって、隣接するスラット12によって一部が閉塞されただけとなったり、全体が閉塞されなくなったりする。この場合においても、第1貫通孔22は、長手方向の両端部側に設けられているので、第1貫通孔22の間に第2リフティングテープ15bを挿通する貫通孔を設けた場合より、全体としての遮光性を高めることができる。
図10に示すように、第2リフティングテープ15bは、スラット12cの第1長辺部21aと第2長辺部21bとに延在させてもよい。この場合、複数本の第2リフティングテープ15bは、スラット12の短手方向にそれぞれ設けられ、ジクザグするように配置される。そして、2本の第2リフティングテープ15bの間には、複数本、ここでは3本の第2リフティングテープ15bが配置される。この場合において、スラット12cの長手方向の両側に位置する第1リフティングテープ15aは、スラット12cの長手方向の両側に設けられた第1貫通孔22に挿通される。
・図11に示すように、ボトムレール14を昇降する昇降部材は、第1リフティングテープ15aや第2リフティングテープ15bのように、平紐等のテープ状のものに代えて、丸紐等のコード状のものであってもよい。この場合、第1貫通孔22は、スラット12の短手方向を長手方向とした矩形形状を有した貫通孔で構成され、スラット12がチルト動作するときに、昇降部材であるコードが貫通孔の周囲に接触して、スラット12に対して余分な負荷を加えないようにしている。そして、矩形形状の第1貫通孔22に、第1リフティングテープ15aに代わるコード状の昇降部材が挿通される。矩形状の第1貫通孔22は、スラット12の第1長辺部21aと第2長辺部21bの間の中央部に設けられている。
なお、図12に示すように、第1貫通孔22は、スラット12cの部屋内側に位置する第1長辺部21a側に偏倚して設けるようにしてもよい。こうした第1貫通孔22の位置であれば、全てのスラット12が一方向にチルトされ、日射を遮った全閉状態になったとき、長辺部同士が重なることによって、第1貫通孔22からの漏光が抑制されやすくなる。なお、第1貫通孔22は、第2長辺部21b側に偏倚していてもよい。また、第1リフティングテープ15aに代わる第1昇降部材及び第2リフティングテープ15bに代わる第2昇降部材の何れか一方がテープ状の部材で、それ以外の昇降部材がコード状の部材であってもよい。
・図13に示すように、極めて横長の横型ブラインドでは、更に多くのラダーコード13とリフティングテープ15が用いられる。すなわち、図12の例では、スラット12cの両端部側に第1貫通孔22が形成され、第1リフティングテープ15aが配置される。また、ラダーコード13の間には、1つおきに、第2リフティングテープ15bが配置される。なお、第2リフティングテープ15bは、第1長辺部21a側だけに配置するのではなく、第2長辺部21b側にも配置するようにしてもよい。
・図14に示すように、横型ブラインド10は、窓枠30に取り付けられ、窓枠30内の透光領域33の日射を遮光する。横型ブラインド10は、窓枠30に取り付ける方法として、先ず、図14に示す方法がある。図14では、横型ブラインド10が窓枠30を覆って漏光を少なくしたり、窓枠30を隠す場合に、部屋内側の窓枠30の上部に設けられたカーテンボックス31に天井付けで取り付けられる。この場合、横型ブラインド10の横方向の長さは、窓枠30の縦枠30a,30a間の間隔Aより長く設定される。高さ方向についても、窓枠30の下側の横枠30bより下側にボトムレール14が位置するように、上下の横枠30b,30bの間隔Bより長く設定される。これにより、横型ブラインド10は、窓枠30の透光領域33の全体を覆うようにする。
この場合、スラット12の第1貫通孔22や第1貫通孔22に挿通される第1リフティングテープ15aは、窓枠30の縦枠30a,30aに沿った位置又は縦枠30a,30aの外側に位置する。この場合には、第1貫通孔22からは漏光することがなくなり、遮光性を高くすることができる。仮に、第1貫通孔22が窓枠30の内側であっても縦枠30a,30aに近接して位置する場合には、縦枠30a,30aの影になって、透過する光量を少なくすることができる。
また、ボトムレール14は、窓枠30の下側の横枠30bより下側に位置する。したがって、仮に、最下段のスラット12cやそれに近いスラット12cの第2貫通孔23が下側の横枠30bの内側であっても下側の横枠30bに近接して位置する場合には、利用者の足元等に光が浸入するだけなので利用者にとって目立たないものとなる。
・図15に示すように、横型ブラインド10は、窓枠30の内側に取り付けられることもある。この場合、横型ブラインド10の横方向の長さは、窓枠30の縦枠30a,30a間の間隔Aとほぼ同じに設定される。高さ方向についても、窓枠30の下側の横枠30b上にボトムレール14が位置するように、上下の横枠30b,30bの間隔Bとほぼ同じ長さに設定される。これにより、横型ブラインド10は、窓枠30内の透光領域33の全体を覆う。
この場合、スラット12の第1貫通孔22や第1貫通孔22に挿通される第1リフティングテープ15aや第1リフティングテープ15aが挿通される第1貫通孔22は、透光領域33の中央部分等の利用者から目立つ部分ではなく、窓枠30の縦枠30aの近くに位置する。特に、図9〜図13の例では、第1貫通孔22は、スラット12cの長手方向の両端部に設けられている。したがって、第1貫通孔22は、縦枠30aの近くに位置する。この横型ブラインド10にあっても、スラット12の第2貫通孔23の間に貫通孔が形成されていない分、全体としての遮光性を高めることができる。
更に、図15の場合において、第2貫通孔23をボトムレール14に近い数枚の下段のスラット12に設けるようにしてもよい。このような場合、横型ブラインド10の高さ方向の長さを、上下の横枠30b,30bの間隔Bより若干長くする。これにより、ボトムレール14が降下しているとき、下側の横枠30b上には、数枚のスラットが重なることになり、第2貫通孔23が隠れる。したがって、第2貫通孔23から漏光するおそれを抑制することができる。
〔手動式の横型ブラインドの変形例〕
・図16に示すように、手動式の横型ブラインド40もまた、ヘッドボックス11と、日射を遮蔽する複数のスラット12とを備えている。また、横型ブラインド40は、複数のスラット12をチルト調整可能に支持する3本のラダーコード13と、最下段の前記スラット12の下側に位置するボトムレール14と、一端部がボトムレール14に支持される第1昇降部材の一例である第1昇降コード41aと第2昇降部材の一例である第2昇降コード41bとを備えている。そして、スラット12の長手方向の両端部のそれぞれに、第1昇降コード41aとラダーコード13とが配置され、スラット12の長手方向の中央部に、第2昇降コード41bとラダーコード13が配置されている。図17に示すように、そして、第1昇降コード41aは、スラット12の両端部に形成された貫通孔42に挿通されている。また、スラット12には、第2昇降コード41bの挿通に必要な貫通孔は形成されていない。スラット12の長手方向における中央部においては、上述した貫通孔が形成されていないことで、高い遮光性が確保されている。
スラット12の長手方向の中央部に位置する第2昇降コード41bは、ボトムレール14の中央部に支持される。第2昇降コード41bは、2本で構成されており、一方のコードは、スラット12の部屋内側の縁部に昇降方向に沿って延在しボトムレール14の同じ側の側縁部に固定される。また、他のコードは、スラット12の部屋外側の側縁部に延在しボトムレール14の同じ側の側縁部に固定される。そして、部屋内側に延在する第2昇降コード41bと部屋外側に位置する第2昇降コード41bとがスラット12を挟んで対向して位置している。第2昇降コード41bは、2本で構成されることで、ボトムレール14を挟んで両側から吊り上げることができ、ボトムレール14を部屋内側や部屋外側に傾くことを抑えながら、昇降できる。
図17に示すように、加えて、スラット12は、両端部の貫通孔42に第1昇降コード41aが挿通されることで支持され、長手方向の中央部において、第2昇降コード41bに前後方向の両側から挟まれるように支持される。すなわち、各スラット12は、両端部の第1昇降コード41aの支持位置と長手方向の中央部における第2昇降コード41bの支持位置を結ぶ菱形状の四角形48の中心48aがスラット12の重心と一致し、または、ほぼ一致する。したがって、各スラット12も、昇降時に部屋内側や部屋外側に傾きことが抑制され、ボトムレール14上には、スラット12を崩れることなく積み上げることができる。
図18に示すように、横型ブラインド10は、スラット12の開閉やボトムレール14の昇降を手動で行うものであり、ヘッドボックス11の内部では、4本の昇降コード41a,41bが案内部材によってヘッドボックス11の長手方向の一方の端部に集約されている。具体的に、図18中左側の第1昇降コード41aは、案内部材47aによって、ヘッドボックス11外からヘッドボックス11内に案内され、ヘッドボックス11内を図18中左側の端部から右側の端部に向かって延在されている。また、図18中右側の第1昇降コード41aは、案内部材47bによって、ヘッドボックス11外からヘッドボックス11内に案内され、ヘッドボックス11内を図18中右側の端部から長手方向の中央部の方向に向かって延在されている。ヘッドボックス11の長手方向の中央部に位置する2本の第2昇降コード41bは、案内部材47cによって、ヘッドボックス11外からヘッドボックス11内に案内され、ヘッドボックス11内を長手方向の中央部から右側に延在されている。
ボトムレール14を昇降させる操作部となるチルトポール43aおよびチルトポール43aの先端部に備えられたイコライザ43は、スラット12の貫通孔42より長手方向の中央部側となる内側に位置している。このため、図18中右側の第1昇降コード41aは、ヘッドボックス11の図18中右側の端部から左側に向かって延在された後、案内部材47dによって、ヘッドボックス11の右側に折り返される。そして、2本の第1昇降コード41aと2本の第2昇降コード41bは、集約された状態で、スラット12およびボトムレール14の自重による落下を阻止するストッパ44に導かれる。ストッパ44は、4本の昇降コード41a,41bの操作により昇降コード41a,41bの移動を阻止する状態と移動を許容させる状態とに切り替わる。そして、ストッパ44で集約された4本の昇降コード41a,41bは、案内部材47eからヘッドボックス11外へ導出され、イコライザ43によって結束される。イコライザ43は、下側に引くとボトムレール14およびスラット12を上昇させることができ、止めることで、ボトムレール14およびスラット12の上昇を途中で止めることができる。上昇の際には、ボトムレール14が上昇し、ボトムレール14の上昇に伴い、複数枚のスラット12がボトムレール14に近い位置から順に、ボトムレール14の上に積み重ねられる。また、スラット12を降下させる場合は、イコライザ43を下側に少し引き、緩め、途中で止める場合は、再びイコライザ43を引くことで、ボトムレールの降下を停止させることができる。降下の際には、ボトムレール14が降下し、ボトムレール14の下降に伴い、複数枚のスラット12の各々もあわせて降下する。また、チルトポール43aを左右に回転させることでスラット12を回動させ、全閉状態と全開状態を切り替えることができる。
・図19に示すように、手動式の横型ブラインド40において、スラット12の長手方向における中央部に位置する第2昇降コード41bは、1本でもよい。この場合、1本の昇降コード41bは、スラット12の部屋内側の側縁部または部屋外側の側縁部の何れか一方に延在する。
・手動式の横型ブラインドの操作部としては、ワンポール式の他、ポールとコードが別々に付き、スラット12の開閉はポールを回して行い、ボトムレール14の昇降は昇降コードを引いて操作するポール式であってもよい。また、このような操作部は、スラット12の両端部の貫通孔より端部側に位置していてもよい。
〔仕切り装置〕
・図20に示すように、横型ブラインド40は、屋外と屋内とを仕切る仕切り装置としての窓装置50に適用することもできる。具体的に、窓装置50は、外窓51や内窓53を備え、互いに離間する外窓51と内窓53との間に、外窓51や内窓53と平行に横型ブラインド40を配置することもできる。外窓51は、ガラス、プラスチック板等の透光板51aと、透光板51aを支持する支持枠としての外窓用サッシ52とを備えている。また、内窓53は、ガラス、プラスチック板等の透光板53aと、透光板53aを支持する支持枠としての内窓用サッシ54とを備えている。窓を設ける壁などの開口部の周囲には、壁などとの見切り材となる額縁50aが配置され、額縁50aには、外窓用サッシ52と内窓用サッシ54とが離間して配置される。外窓用サッシ52と内窓用サッシ54は、遮光性であり、外窓用サッシ52と内窓用サッシ54の内側は、日射を透光する透光領域となり、透光板51a,53aが配置される。図21に示すように、外窓用サッシ52と内窓用サッシ54は、額縁50aより内側に張り出しており、外窓用サッシ52と内窓用サッシ54との間には、凹部55が構成されている。具体的に、外窓用サッシ52の縦枠としての外窓用縦サッシ52aと内窓用サッシ54の縦枠としての内窓用縦サッシ54aとの間には、横型ブラインド40のスラット12の両端部が進入する。この際、スラット12の両端部の貫通孔42は、内窓用サッシ54の内窓用縦サッシ54aとの間の凹部55内に位置する。すなわち、部屋内側から見て、貫通孔42は、透光板53aの外側であって、内窓用縦サッシ54aと重なる内窓用縦サッシ54aに隠れた場所に位置する。また、貫通孔42は、透光板51aの外側であって、外窓用縦サッシ52aと重なる外窓用縦サッシ52aに隠れた場所に位置する。したがって、窓装置50においても、貫通孔42からは漏光することがなくなり、遮光性を高くすることができる。
以上のように構成される窓装置50において、横型ブラインド40における操作部を構成するチルトポール43aは、内窓用縦サッシ54aの部屋内側の面に沿うように配置される。第1昇降コード41a、第2昇降コード41b、および、ラダーコード13は、ヘッドボックス11から内窓用縦サッシ54aの部屋内側の面まで引き出され、チルトポール43aに導かれる。なお、手動式の操作部としては、操作コードとポールを用いたものであってもよい。また、電動式の場合、モータを駆動源とし、モータを例えば遠隔操作装置を用いて駆動制御して、スラット12を昇降し、回動させる。遠隔操作装置は、例えば内窓用縦サッシ54aの部屋内側の面に配置される。また、電動式の横型ブラインドであっても、貫通孔42は、凹部55内に位置される。
なお、外窓用サッシ52と内窓用サッシ54の高さは、一致していなくてもよい。そして、貫通孔42は、何れか一方の縦サッシにより形成される遮光領域内に位置すればよい。
・仕切り装置としては、屋内と屋外を仕切る窓装置に適用できるほか、建物の内部空間を仕切る間仕切り装置に適用することもできる。この場合、間仕切り装置は、一対の対向するパネルを透光板で構成し、一対のパネルの周囲を框(カマチ)によって固定する。框は、パネルの各々を支持する一対の支持枠と、一対の支持枠を基端部で連結する連結部とを備え、一対の支持枠と連結部とで断面形状がコ字状に形成されている。そして、対向するパネルの間には、横型ブラインド40が配置される。支持枠のうちで、一対のパネルの縦方向を支持する縦枠の間には、貫通孔42が位置される。これにより、貫通孔42からの漏光を抑制することができる。
10…横型ブラインド、11…ヘッドボックス、12,12a,12b,12c…スラット、13…ラダーコード、13a…縦糸、13b…横糸、13c…ピコ、14…ボトムレール、15…リフティングテープ、15a…第1リフティングテープ、15b…第2リフティングテープ、16…テープホルダ、17…ドラム、18…軸体、19…テープ案内部材、20…中心線、20a…モータ、21a…第1長辺部、21b…第2長辺部、22…第1貫通孔、23…第2貫通孔、24…スラット押さえ、30…窓枠、30a…縦枠、30b…横枠、31…カーテンボックス、33…透光領域、40…横型ブラインド、41a…第1昇降コード、41b…第2昇降コード、42…貫通孔、43…イコライザ、43a…チルトポール、44…ストッパ、47a〜47e…案内部材、50…窓装置、50a…額縁、51…外窓、51a…透光板、52…外窓用サッシ、52a…外窓用縦サッシ、53…内窓、53a…透光板、54…内窓用サッシ、54a…内窓用縦サッシ、55…凹部。

Claims (11)

  1. ヘッドボックスと、
    昇降方向に沿って並ぶ複数枚のスラットと、
    前記ヘッドボックスから吊下げられ、前記複数枚のスラットを昇降するための2つの第1昇降部材であって、前記スラットの長手方向の両端部側に位置する前記第1昇降部材と、
    前記ヘッドボックスから吊下げられ、前記複数枚のスラットを昇降するための1以上の第2昇降部材であって、2つの前記第1昇降部材の間に位置する前記第2昇降部材と
    を備え、
    前記複数枚のスラットにおいて、前記スラットの長手方向における両端部側に位置し、前記第1昇降部材が挿通される第1貫通孔2つの前記第1昇降部材の間に位置し、前記第2昇降部材が挿通される第2貫通孔とが、異なる前記スラットに形成され、
    前記第1昇降部材は、前記複数枚のスラットの各々において前記第1貫通孔に通され、
    前記第2昇降部材は、前記第2貫通孔に挿通される
    横型ブラインド。
  2. 前記第2昇降部材は、複数本である
    請求項1に記載の横型ブラインド。
  3. 前記第2昇降部材は、前記スラットにおける短手方向の縁部に位置する
    請求項1に記載の横型ブラインド。
  4. 前記第2昇降部材は、前記第1昇降部材より数が多い
    請求項1から3のいずれか1項に記載の横型ブラインド。
  5. 前記第2貫通孔が形成された前記スラットは、前記第1貫通孔が形成された前記スラットよりも上方に位置する
    請求項1に記載の横型ブラインド。
  6. 前記第2貫通孔が形成された前記スラットは、前記第1貫通孔が形成された前記スラットよりも下方に位置する
    請求項1に記載の横型ブラインド。
  7. 前記第1貫通孔は、前記スラットにおける短手方向の一端側に偏倚している
    請求項1から4のいずれか1項に記載の横型ブラインド。
  8. 前記第2昇降部材は、前記第1昇降部材が配置された長辺部と対向する長辺部に配置される
    請求項1から4のいずれか1項に記載の横型ブラインド。
  9. 前記第1貫通孔は、前記横型ブラインドの取付対象において日射が透光する透光領域の外側に位置する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の横型ブラインド。
  10. 前記透光領域には、
    互いに対向する透光板が配置され、
    前記透光板の各々は、前記透光領域の周囲に配置される遮光性の支持枠に支持され、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の横型ブラインドが前記透光板と平行となるように前記透光板の間に配置され、
    少なくとも一方の前記支持枠において、前記スラットの昇降方向に沿った縦枠部分の遮光領域内に、前記第1貫通孔が位置する
    請求項9に記載の横型ブラインド。
  11. 互いに対向する透光板と、
    前記透光板の各々を支持する遮光性の支持枠と、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の横型ブラインドを備え、
    前記横型ブラインドは、前記透光板と平行となるように前記透光板の間に配置され、
    少なくとも一方の前記支持枠において、前記スラットの昇降方向に沿った縦枠部分の遮光領域内に、前記第1貫通孔が位置する
    仕切り装置。
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