JP2013238025A - 建物開口部の遮蔽構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の壁部に設けられた開口部を遮蔽可能な遮蔽装置の設置による居住空間の圧迫を抑えること。
【解決手段】建物10の屋内外を仕切る壁部11には、壁部11の厚さ方向に貫通する開口部12が形成されている。開口部12には、開口部12を塞ぐガラスパネル24と、ガラスパネル24よりも屋内側に位置しており、開口部12を遮蔽する閉状態と遮蔽しない開状態とに切替可能に設けられた遮蔽板31を有し、開状態にて遮蔽板31が壁部11に収容されるように構成されている遮蔽装置30とが設けられている。開口部12を囲む窓枠フレーム23において当該開口部12の中央側を向いている部分には、遮蔽板31が通過するスリット26が形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建物開口部の遮蔽構造に関する。
一般に住宅の窓部には窓ガラスパネルが設けられているとともにカーテンやロールシェード等の遮蔽体が設けられ、窓ガラスパネルを閉じた状態で遮蔽体を閉位置に配置することによりプライバシの確保や断熱性の向上を実現できる。
この種の遮蔽体を有する住宅においては、遮蔽体用の収容部や遮蔽体を開閉させる際に使用されるレール等の各種構成が一体となった遮蔽装置を内側の壁面材において窓の上方となる位置に配置するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平4−306391号公報
しかしながら、上述した構成においては、遮蔽装置が居住空間側へ大きく張り出してしまうため、居住空間が圧迫されやすい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、建物の壁部に設けられた開口部を遮蔽可能な遮蔽装置を配設した場合に居住空間が圧迫されることを抑えることのできる建物の遮蔽構造の提供を目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.屋内外を仕切る壁部(壁部11)と、
前記壁部に形成され、当該壁部の厚さ方向に貫通する開口部(開口部12)と、
前記開口部を塞ぐ窓パネル部材(ガラスパネル24)と、
前記窓パネル部材よりも屋内側に位置しており、前記開口部の少なくとも一部を遮蔽する閉状態と前記閉状態よりも遮蔽機能が抑えられた開状態とに切替可能に設けられた遮蔽体(遮蔽板31やロールシェード31X,31Y)を有し、前記開状態にて前記遮蔽体が前記壁部内に収容されるように構成されている遮蔽装置(遮蔽装置30,30A)と
を備え、
前記開口部を囲む窓枠フレーム(窓枠フレーム23)において当該開口部の中央側を向いている部分には、前記遮蔽体が通過する出入口(スリット26)が形成されていることを特徴とする建物開口部の遮蔽構造。
手段1によれば、遮蔽装置を構成する遮蔽体が壁部内に収容されており、遮蔽装置を開状態/閉状態に切り替える場合には遮蔽体が窓枠フレームに形成された出入口を通じて移動することとなる。通常、建物の壁部については所定の厚みを有しており、この壁部内に遮蔽装置の一部(遮蔽体)を配することにより、遮蔽装置の居住空間側への張り出しを抑えることができる。これにより、遮蔽装置を有する建物において居住空間の圧迫を抑えることができる。
手段2.前記壁部は、梁及び柱を有してなる建物躯体(建物躯体13)に固定された下地フレーム(外側下地材17)を備え、
前記下地フレームは、前記壁部の前記開口部に合せて形成されているとともに前記梁及び前記柱の少なくとも何れかによって保持される開口フレーム(開口フレーム17a)を有してなり、
前記遮蔽装置は前記開口フレームに取り付けられていることを特徴とする手段1に記載の建物開口部の遮蔽構造。
手段1に示したように壁部に開口部が形成された建物においては、開口部周辺での強度担保や窓パネル部材の保持等を目的として開口フレームが設けられることが多い。このように、ある程度の強度が担保されている対象に遮蔽装置を取り付ける構成とすることにより、取付対象の強度不足等に起因して上手く遮蔽機能が発揮されなくなることを抑制することができる。また、開口部に付随する構成を遮蔽装置の一部として利用することで、開口部周辺での構成の簡素化を実現できる。
更には、開口フレームに遮蔽装置を固定することで同遮蔽装置の配置が完了するため、施工現場での作業の手間を省くことができる。
手段3.前記開口フレーム及び前記窓枠フレームを有してなる窓枠部(窓サッシ21及び木枠22からなる窓枠フレーム23や開口フレーム17a)には、前記遮蔽体の開閉時に当該遮蔽体をガイドするガイド部(ガイド溝27)が設けられていることを特徴とする手段2に記載の建物開口部の遮蔽構造。
遮蔽部を安定して動作させるには、ガイド機能を付与する対象にある程度の強度を付与することが好ましい。この点、既に説明した窓枠部(強度が担保された構成)にガイド部を設けることにより、遮蔽部の円滑な移動を実現しつつ、それに起因した構成の複雑化を抑えることができる。
なお、ガイド部と遮蔽部とが壁部の厚さ方向にて重なる構成とすれば、光漏れ等を抑制して遮蔽機能の向上に貢献できる。例えば、ガイド部を上記開閉方向に延びる溝状に形成し、その内部に遮蔽部の端部が挿入された状態で同遮蔽部が移動する(開状態/閉状態に切り替えられる)構成とすればよい。
手段4.前記壁部は、屋外側に配置された外壁面材(外壁面材15)と、当該外壁面材よりも屋内側に配置された内壁面材(内壁面材16)とを有し、
前記両壁面材の間には、壁部内に設けられた下地フレームと前記遮蔽体との干渉を回避するようにして、同遮蔽体を収容可能な収容領域(内部領域IE)が形成されていることを特徴とする手段1乃至手段3のいずれか1つに記載の建物開口部の遮蔽構造。
手段4によれば、収容領域を下地フレームと遮蔽体との干渉を回避するようにして形成することで、壁内領域にて下地フレームと遮蔽体とを好適に共存させることができる。
なお、本手段に示す「下地フレーム」と上記手段2に示した「下地フレーム」とは同一のものである。
手段5.前記遮蔽体は板状をなしており、
前記壁部内には、
前記収容領域に対して壁部の厚さ方向に並ぶようにして配置された第1断熱材(第1断熱材40A)と、
前記収容領域に対して壁部の厚さ方向に重ならないように配置された第2断熱材(第2断熱材40B)と
が配設されており、
前記第1断熱材は、その厚みが前記収容領域を担保すべく前記第2断熱材と比較して薄くなるように構成されている一方、断熱性能については前記第2断熱材と比較して高くなるように構成されていることを特徴とする手段4に記載の建物開口部の遮蔽構造。
壁部については断熱機能を確保すべくその内部に断熱材が配置されることが多い。ここで、手段4に示したように壁部内に遮蔽体用の収容領域を形成した場合には、その部分での断熱材の配置領域が削減されて、断熱機能が部分的に低下しやすくなると懸念される。つまり、居住空間のゆとりを優先したことで、断熱機能の弱い部分が存在することとなる。
そこで、本手段に示すように、第1断熱材と第2断熱材とを併用すれば、上記不都合を解消し、遮蔽装置を有する建物において、断熱機能を担保しつつ居住空間の圧迫を抑えることが可能となる。
手段6.前記遮蔽体には断熱素材が適用されており、前記閉状態となった場合には当該遮蔽体の四辺が前記窓枠フレームを有してなる窓枠部(窓サッシ21及び木枠22を有する窓枠フレーム23や開口フレーム17a)と前記壁部の厚さ方向に重なることにより前記窓ガラスと当該遮蔽体との間に空気の断熱層が形成されることを特徴とする手段1乃至手段5のいずれか1つに記載の建物開口部の遮蔽構造。
手段6によれば、窓パネル部材を有する構成においては、開口部における断熱性能が周辺の壁部と比較して低くなりやすい。そこで、遮蔽体に断熱素材を適用するとともに、遮蔽体と窓パネルとの間に空気の断熱層が形成される構成とすることで、開口部における断熱性能の低下を抑えることができる。
なお、窓パネル部材が回動式の場合には、当該窓パネル部材の回動基端部とは反対側に遮蔽部の出入口を設けることが好ましい。
手段7.前記遮蔽装置は、前記壁部の厚さ方向と直交する方向に並べて設けられた複数のロールシェードを有し、
前記ロールシェードは、それぞれ独立して動作可能となっており、これらロールシェードのそれぞれが前記遮蔽体として機能するように構成されていることを特徴とする手段1乃至手段4のいずれか1つに記載の建物開口部の遮蔽構造。
手段7によれば、複数のロールシェードを独立して動作させることができるため、季節や時間帯更には居住者の好みによって遮蔽度合いを調整することが可能となる。このような構成を採用したとしても、各ロールシェードを壁部の厚さ方向と直交する方向に並べて設けておくことにより、ロールシェードを壁部の厚さ方向に並べて配置する場合と比較して遮蔽装置の居住空間側への張り出しを抑えることができる。
例えば、各ロールシェードの遮光機能に差を設ける構成としたり、各ロールシェードを開閉の途中位置にて停止させる手段を併用したりすることにより、より細やかな遮蔽度合いの調整が可能となる。
手段8.前記ロールシェードを2つ有し、それら各ロールシェードの繰り出し側が内側用のロールシェードと外側用のロールシェードとで互い違いとなるように構成されていることを特徴とする手段7に記載の建物開口部の遮蔽構造。
手段8によれば、独立して動作する2つのロールシェードを併有する遮蔽装置を配設する場合に、その空間占有率を好適に小さくすることができる。
手段9.前記窓枠フレームにおいて前記出入口と対向している部分には、前記遮蔽体が前記閉状態となった場合に当該遮蔽体の先端部分が挿入される挿入部(収容凹部28)が設けられていることを特徴とする手段1乃至手段8のいずれか1つに記載の建物開口部の遮蔽構造。
手段9によれば、遮蔽体を閉状態とした場合には、遮蔽体の先端部分が挿入部に挿入されることにより、遮蔽装置による遮蔽機能の向上に貢献することができる。
(a)第1の実施形態における建物の正面図、(b)窓枠ユニットの取付構造を示す概略図。 窓部の横断面図(図1(b)のA−A線部分断面図)。 遮蔽板の動きと断熱態様の変化を示す概略図。 第2の実施の形態における窓部の縦断面図。 遮蔽装置の変形例を示す概略図。
<第1の実施の形態>
以下、本発明を具体化した第1の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、窓開口部に遮蔽装置が設けられた建物にて具体化している。図1(a)は建物の外観を示す外略図、図1(b)は壁部の内部構成を示す外略図、図2は窓部の内部構造を示す概略図(図1(b)のA−A線部分断面図)である。なお、図2における上側部分は壁面材の取付構造を示し、下側部分は窓枠ユニットの配置を示している。
図1(a)に示すように、建物10において屋内外を区画している壁部(外壁)11には略矩形状の開口部12が形成されている。開口部12には、同開口部12を塞ぐようにして窓枠ユニット20が配設されており、窓枠ユニット20によって壁部11の一部が構成されている。なお、本実施の形態においては、人間の出入を困難又は不可とする横幅の小さい(縦長)の採光用の嵌め殺しの窓構造を採用しているが、これに限定されるものではなく、窓(開口部12)の大きさについては任意であり、更には開閉可能な窓構造とすることも可能である。
先ず建物10の壁部11の基本構造について説明し、その後それら基本構造と窓枠ユニット20との関係について説明する。
壁部11は、屋外側に位置する外壁面材15と、外壁面材15に隙間を隔てて屋内側から対向する内壁面材16とを有してなる。外壁面材15の内面には、外側下地材17が取り付けられている(図1(b)参照)。外側下地材17については、取付対象となっている外壁面材15等に応じて形状に差違はあるものの、その多くは外郭を形成する枠状のメインフレームと例えばメインフレームの縦枠部や横枠部を繋ぐように設けられた格子状のサブフレーム等とを有してなる。外側下地材17が建物躯体13(詳しくは柱や梁)に固定されることにより、外壁面材15が建物躯体13によって保持された状態となる。
図2の上側部分に示すように、外側下地材17には内側下地材18を介して内壁面材16が固定されている。つまり、内壁面材16についても下地材17,18を介して建物躯体13により保持された状態となっている。
上述したように壁部11については2重構造となっており、内外の壁面材15,16の間に下地材17,18を介在させることにより、その内部に所定の隙間が担保されている。つまり、壁部11内には内部領域IEが形成されている。この内部領域IEには後述する断熱材や防音材等が配されており、屋内環境の向上が実現されている。
ここで、壁部11における窓枠ユニット20及びその周辺構造について説明する。
既に説明したように壁部11には開口部12が設けられており、当該壁部11に対応する外側下地材17については、その形状が開口部が形成されていない他の壁部の外側下地材17と相違している。
ここで、図1(b)を参照して、開口部12が形成された壁部11における下地材17について説明する。
外側下地材17には、開口部12の周縁に合わせて形成された矩形枠状の開口フレーム17aを有しており、この開口フレーム17aについては、連結フレーム17bを介して建物躯体13に連結されている。この結果、外側下地材17が建物躯体13に固定された状態では、開口フレーム17aが連結フレーム17cを介して大梁によって保持されることとなる。なお、図2においては開口部12が設けられていない部分における外側下地材17のフレーム構造については、便宜上図示を省略している。
図2に示すように、窓枠ユニット20は、屋外側に位置する窓サッシ21及び屋内側に位置する木枠22が一体化されてなる窓枠フレーム23と、窓枠フレーム23(詳しくは窓サッシ21)に固定されたガラスパネル24と、ガラスパネル24よりも屋内側に位置し、採光量を調整可能な遮蔽装置30とによって構成されており、壁部11の内部領域IEに収容されることで、屋内側への張り出しが抑えられている。
より詳しくは、外側下地材17の開口フレーム17aを建物躯体13(詳しくは梁)に連結するための連結フレーム17bが開口フレーム17aから上下に延びており、この連結フレーム17bとの干渉を回避するようにして遮蔽装置30(特にケース体32)が開口フレーム17aの側方に配置されている。これにより、内部領域IEにて外側下地材17と遮蔽装置30とを共存させて、上記張り出しを抑制可能となっている。
ここで、壁部11の施工手順について補足すれば、先ず外壁面材15(詳しくは外側下地材17)を建物躯体13に固定し、その後、外側下地材17に1ユニット化された窓枠ユニット20を固定する。その後、同じく外側下地材17に内壁面材16(詳しくは内側下地材18)を固定する。このように、窓構造にかかる構成を1ユニット化しておくことで、施工現場での作業負荷を軽減することができる。
遮蔽装置30は、光透過性を有さない遮蔽板31と、内部領域IEに配置され遮蔽板31を収容可能なケース体32とを有している。ケース体32には、木枠22の側板部22aに形成された縦長のスリット26に連通するようにして連通孔33が形成されており、これら連通孔33及びスリット26を通じた遮蔽板31の移動が許容されている。
木枠22の底板部22b及び天板部には、反対側の側板部22cへと延びるガイド溝27が形成されており、これら各ガイド溝27に遮蔽板31の上端部及び下端部がそれぞれ挿入された状態となっている。そして、遮蔽板31をガイド溝27に沿ってスライド移動させることにより、屋内への光の進入を遮蔽する閉位置及び光の進入を許容する開位置に配置可能となっている。
特に、側板部22cには遮蔽板31の一側部を収容可能な収容凹部28が形成されており、遮蔽板31が閉位置に配置された状態では遮蔽板31の4辺(全周)が木枠22とラップした状態、つまり壁部11の厚さ方向に重なった状態となり、遮蔽機能を好適に発揮させることが可能となる。
なお、本実施の形態における遮蔽板31については左右へのスライド式となっており、閉位置と開位置との中間位置にて停止させることも可能であり、採光量の調整を図ることも可能となっている。
本実施の形態に示すように壁部11に窓部を設けた場合には、その窓部での断熱性が壁部11における他の部位と比べて低下する。つまり、採光量の増大を実現することが建物全体での断熱性の低下を招来する要因となる。本実施の形態においては、このような不都合の発生を解消するための工夫が施されている。以下、図2及び図3を参照して断熱にかかる構成について説明する。図3は遮蔽板31の動きと断熱態様の変化を示す概略図である。
図2にて既に説明したように、内部領域IEにおいて内壁面材16寄りとなる部分には断熱材40が配設されている。断熱材40については、壁部11の厚さ方向にて遮蔽装置30(詳しくはケース体32)と重ならない位置に配設された第1断熱材40Aと、同方向にて遮蔽装置30と重なる位置に配設された第2断熱材40Bとによって構成されている。
第2断熱材40Bは、ケース体32の存在や外側下地材17等の存在によってその占有領域が限られており、第1断熱材40Aに比べて薄型なものが採用されている。但し、第2断熱材40Bはその断熱性能が第1断熱材40Aの断熱性能に比べて高くなるように設定されており、遮蔽装置30の存在によって局所的に断熱性能の低い部分が生じることが抑制されている。
つまり、図3(a)に示すように、遮蔽板31を開位置に配置している状態では、壁部11において遮蔽装置30が存在していない部分の断熱率α1と、遮蔽装置30(詳しくはケース体32)が配置されている部分での断熱率α2とを比較した場合に、断熱率α2が断熱率α1よりも低くなることが回避されている。本実施の形態においては特に、遮蔽板31についても断熱材が適用されており、実質的には断熱率α2>断熱率α1となっている。なお、遮蔽板31を開位置に配置した状態では、ガラスパネル24部分での断熱率α3は断熱率α1,α2の何れよりも小さい。
一方、図3(b)に示すように、遮蔽板31を閉位置に配置した状態に切り替えた場合には、ガラスパネル24と遮蔽板31との間に空気の断熱層が形成され、遮蔽板31自身の断熱機能と相まって断熱率α3が上昇する。一方、遮蔽板31が開位置から移動することに起因して断熱率α2は低下するが、既に説明したように第2断熱材40Bには断熱性能の高い部材が採用されているため、断熱率α1に比べて極端に効率が悪くなることはない。詳しくは、この状態では、断熱率α1〜α3がほぼ同等となる。これにより、壁部11全体にて局所的に断熱機能の低い部分が生じることが抑えられることとなる。
なお、遮蔽板31に断熱材を適用したのと同様に、ケース体32に断熱材を適用することも可能である。少なくとも、遮蔽装置30の存在によって断熱材40の配置スペースが制限される箇所においては遮蔽装置30そのものに断熱機能を付与して、断熱性能を補完する構成とするとよい。
以上、詳述した第1の実施の形態によれば以下の優れた効果が期待できる。
遮蔽装置30を構成する遮蔽板31が壁部11に収容され、遮蔽装置30を開状態/閉状態に切り替える場合には遮蔽板31が開口部12に形成されたスリット26を通じて移動することとなる。建物10の壁部11については所定の厚みを有しており、この壁部11内に遮蔽装置30の一部(遮蔽板31やケース体32)を配することにより、遮蔽装置30の居住空間側への張り出しを抑えることができる。これにより、遮蔽装置30を有する建物10において居住空間の圧迫を抑えることができる。
壁部11に開口部12が形成された建物においては、開口部12周辺での強度担保やガラスパネル24の保持等を目的として開口フレーム17aや窓枠フレーム23が設けられることが多い。これら開口部12に付随する構成を遮蔽装置30の一部として利用することにより、遮蔽装置30を採用しつつ、それに起因した開口部12周辺での構成の複雑化を抑制できる。
また、開口フレーム17a(外側下地材17)のようにある程度の強度が担保されている対象に遮蔽装置30を取り付ける構成とすることにより、取付対象の強度不足等に起因して遮蔽機能が上手く発揮されなくなることを抑制することができる。
また、開口フレーム17aに遮蔽装置30を固定することで同遮蔽装置30の配置が完了するため、施工現場での作業の手間を省くことができる。
遮蔽板31を安定して動作させるには、ガイド機能を付与する対象にある程度の強度を付与することが好ましい。この点、既に説明した窓枠フレーム23(強度が担保された構成)にガイド溝27を設けているため、遮蔽板31の円滑な移動を実現しつつ、それに起因した構成を複雑化を抑えることができる。
なお、ガイド溝27と遮蔽板31とが壁部11の厚さ方向にて重なる構成となっているため、光漏れ等を抑制して遮蔽機能の向上に貢献できる。
壁部11については断熱機能を確保すべくその内部に断熱材が配置されることが多い。ここで、屋内側への張り出しを抑えつつ壁部11内に遮蔽体用の収容空間を確保した場合には、その部分での断熱材の配置領域が圧迫されて、断熱機能が部分的に低下しやすくなると懸念される。つまり、居住空間のゆとりを優先したことで、断熱性の弱い部分が存在することとなる。
そこで、上述したように断熱性能の異なる第1断熱材40Aと第2断熱材40Bとを併用すれば、上記不都合を解消し、遮蔽装置30を有する建物において、断熱機能を担保しつつ居住空間の圧迫を抑えることが可能となる。また、比較的高価になりやすい第2断熱材40Bについては、その使用範囲が限定されるため、遮蔽装置30の採用によるコストの高騰を抑制できる。
ガラス窓を有する壁部11においては、開口部12における断熱性能が開口部12の周辺と比較して低くなりやすい。そこで、遮蔽板31に断熱素材を適用するとともに、遮蔽板31とガラスパネル24との間に空気の断熱層が形成される構成とすることで、開口部12における断熱性能の低下を抑えることができる。
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態においては「遮蔽体」として遮蔽板31を採用したが、本実施の形態においては、遮蔽体にかかる構成が第1の実施の形態と相違している。以下、図4を参照して第1の実施の形態と相違する構成を中心に説明する。図4(a)は第2の実施の形態における窓部の縦断面図、図4(b)は図4(a)のB−B線部分断面図である。
図4(a)に示すように、遮蔽装置30Xは壁部11Xの上方に配置されている。窓枠フレーム23を構成している木枠22の上枠部に相当する部分には、「遮蔽体」を収容する木製のケース体32Xが配置されている。つまり、本実施の形態では遮蔽装置30が窓枠フレーム23の一部を構成している。ケース体32Xは横長の箱状をなしており、同ケース体32Xにおいて屋内側を向いている板面は、内壁面材16と同一平面上に位置するように形成されている。これにより、屋内側への張り出しが回避されている。
なお、ケース体32Xについては上記第1の実施の形態と同様に、外側下地材17Xの開口フレーム17aXに固定されており、遮蔽装置30は窓枠フレーム23と一体化されている。
ケース体32Xの内部には、「遮蔽体」としてのロールシェード31Xが収容されている。ロールシェード31Xは回動可能に軸支されており、その先端部分はケース体32Xの下面に形成されたスリット33Xを通じて開口部12内に突出している。なお、遮蔽装置30Xにはロールシェード31Xを巻取り方向へ付勢する付勢部材と、上記突出している部分がケース体32X内に埋没しないように阻止するストッパ部とを併有している。
居住者はロールシェード31Xの先端部分には先端部に沿うようにして長尺状の錘部31aXが装着されており、この錘部31aXには指掛け部が設けられている。ロールシェード31Xを開位置から閉位置へと移動させる際には、この指掛け部に指を引っ掛けて上記付勢部材の付勢力に抗するようにロールシェード31Xの先端部分を押し下げることにより、開状態から閉状態への切り替えを行うことができる。
遮蔽装置30Xについては、押し下げ操作が解除された場合に、その位置にてロールシェード31Xを保持する保持部を有しており、例えばロールシェード31Xを閉状態とした後に同ロールシェード31Xから手を離した場合には、上記保持部によって同ロールシェード31Xが閉状態のまま保持されることとなる。また、閉状態から開状態に復帰させる場合には、ロールシェード31Xを僅かに引き下げることで、上記保持状態が解除され、上記付勢部材の作用により同ロールシェード31Xが巻き上げられることとなる。なお、これらロールシェード31Xについての基本構造については周知の構成であるため詳細な説明は省略する。
図4(b)に示すように、木枠22の側板部22aX,22cXにはロールシェード31Xの各側部及び錘部31aXの両端部が挿入されるガイド溝27Xが形成されている。ロールシェード31Xを開閉する際には、これらガイド溝27Xによってロールシェード31Xが案内される。かかる構成により、ロールシェード31Xの姿勢が乱れを抑え、円滑な状態切替えが実現されている。
このようなガイド溝27Xを有する構成においては、ガイド溝27Xとロールシェード31X(特に錘部31aX)との嵌合力を強くし、両者の間に発生する摩擦抵抗を利用して、ロールシェード31Xを任意の位置に停止させる構成としてもよい。この場合、本実施の形態に示した保持部にかかる構成を簡素化することができる。
再び図4(a)を参照して説明すると、木枠22の底板部22bには、上記錘部31aXが収容される収容凹部28Xが形成されており、ロールシェード31Xを閉状態に切り替えた場合には、当該ロールシェード31Xと木枠22Xとが壁部11Xの厚さ方向に重なることとなる。これにより、第1の実施の形態と同様に、遮光機能の向上や断熱空気層の形成を可能としている。
本実施の形態のケース体32Xは、第1の実施の形態のケース体32と比べて、壁部11の厚さ方向でのサイズが大きくなっている。このため、ケース体32と並設された第2断熱材40Bの配設領域に対する制約が強くなっている。
そこで、このケース体32Xを断熱性能の高い木材によって形成することにより、ケース体32Xそのものに断熱機能を付与することで、上記第2断熱材40Bにかかる不都合を解消し、ケース体32X及び第2断熱材40Bの両者にて第1断熱材40Aと同等の断熱機能を発揮できるように工夫されている。
以上詳述した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態に示した効果に加え以下の優れた効果が期待できる。
「遮蔽体」として、ロールシェード31Xを採用することにより、壁部11の内部領域IEにおける占有領域を小さくすることが可能となっている。
ロールシェード31Xを上方に配置するとともに、開閉の途中位置で停止可能とすることで、日照角度に応じてロールシェード31Xの配置を調整し、直射日光の遮蔽等に貢献できる。
<第3の実施の形態>
上記第2の実施の形態においては、「遮蔽体」として1のロールシェード31Xを有する構成としたが、本実施の形態においては壁部11Yの厚さ方向と直交する方向に並べて設けられた複数のロールシェード31Yを併用することにより、より細やかな遮光調整を実現し、更には断熱/防音等の各種機能の向上を図っている。以下、図5の概略図(第3の実施の形態における窓部の縦断面図)を参照し本実施の形態における遮蔽装置30Yについて説明する。
遮蔽装置30Yは、遮蔽装置30Yの開閉方向(詳しくは上下方向)に並設された2つのロールシェード31Yを有している。ケース体32Yは、それら2つのロールシェード31Yを収容可能な空間を確保すべく第2の実施の形態と比べて縦長となっているものの、ロールシェード31Yの配列を壁部11に沿う方向とすることで、壁部11Yの厚さ方向におけるケース体32Yの幅寸法については第2の実施の形態とほぼ同一となっている。つまり、複数のロールシェード31Yを収容する構成とすることで壁部11Yにおける遮蔽装置30Yの占有領域が増大してはいるものの、同遮蔽装置30Yが屋内側へ張り出すことは回避されている。具体的には、遮蔽装置30Yにおいて壁部11Yの一部を構成している部分(ケース体32Yの屋内側の板部)は、第2の実施の形態と同様に内壁面材16と同一平面を形成するように配置されている。
なお、以下の説明においては、これら2つのロールシェード31Yのうち下側のものを「第1ロールシェード31LY」、上側のものを「第2ロールシェード31UY」と適宜区別して説明する。
第1ロールシェード31LY及び第2ロールシェード31UYは、それぞれ独立して動作可能となっており、且つロールシェード31LY,31UYのそれぞれに遮蔽機能が付与されている。かかる構成によれば、一方のロールシェードにより開口部12を覆う第1の遮蔽状態と、両方のロールシェードにより開口部12を内外2重に覆う第2の遮蔽状態とを体現することが可能である。
各ロールシェード31LY,31UYの関係についてより詳しく説明すると、第1ロールシェード31LYが第2ロールシェード31UYよりも屋外側に位置するように構成されており、更には第1ロールシェード31LYの光透過率は第2ロールシェード31UYの光透過率よりも高く設定されている。詳しくは第1ロールシェード31LYは光の透過をある程度許容する構成となっているのに対して、第2ロールシェード31UYについては光の透過を不可とする構成となっている。
日照条件等の各種条件に応じて2つの異なるロールシェード31LY,31UYの使い分けることにより、屋内環境等の改善に貢献することができる。例えば、日中であって、それほど日差しが強くない場合には、第1ロールシェード31LYのみを閉状態とすることにより、プライバシの担保を図りつつある程度の採光量を確保できる。このように、季節や時間帯更には居住者の好みによって遮蔽度合いを調整することが可能な構成を採用したとしても、各ロールシェード31Yを壁部11Yの厚さ方向と直交する方向に並べて設けておくことにより、ロールシェードを壁部11Yの厚さ方向に並べて配置する場合と比較して遮蔽装置30Yの居住空間側への張り出しを抑えることができる。
また、各ロールシェード31LY,31UYについては、繰り出し側が互い違いとなるようにして配置されており、ケース体32Yの底板部には各ロールシェード31LY,31UYの先端部に1対1で対応させて、スリット33LY,33UYが形成されている。これにより、各ロールシェード31LY,31UYの先端部分に設けられた錘部(指掛け部)が個々に開口部12内に突出した状態となっており、両ロールシェード31LY,31UYを閉じた状態では、それら各ロールシェード31LY,31UYの間に所定の隙間(詳しくは、開状態でのロールシェードの直径寸法以上の隙間)を確保することが可能となっている。
なお、ロールシェードについては、開状態から閉状態となることで径が変化することに伴いロールシェードの繰り出し位置にズレが生じ得る。特に、上側の第2ロールシェード31UYについては、上下に並べて配置していること(回動中心部が縦並びになっていること)からも第1ロールシェード31LYに干渉する可能性が高い。そこで、このような干渉を回避すべく第2ロールシェード31UYをガイドするガイドローラ35Yがケース体32Yに内蔵されている。
本実施の形態においても各ロールシェード31LY,31UYには断熱機能が付与されており、第2の実施の形態と同様にロールシェード31Yと窓枠ユニット20Yとを壁部11Yの厚さ方向に重なる構成が採用されている。
このため、両ロールシェード31LY,31UYを閉じた状態では、ガラスパネル24と第1ロールシェード31LYとの間、第1ロールシェード31LYと第2ロールシェード31UYとの間のそれぞれに空気層が形成され、断熱・防音等の各種機能を好適に向上させることができる。
<その他の実施の形態>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。因みに、以下の別形態の構成を、上記各実施の形態における構成に対して、個別に適用してもよく、相互に組み合わせて適用してもよい。
(1)上記各実施の形態では、「ガイド部」としてのガイド溝27,27Xと「遮蔽体」としての遮蔽板31及びロールシェード31X等との間に動作隙を設けたが、これら動作隙を排除し、両者が当接する(例えば密着する)構成とすることも可能である。これにより、更なる遮光/断熱/防音等の各種機能の向上が期待できる。
(2)上記各実施の形態においては、「下地フレーム」としての外側下地材17に窓枠フレーム23を固定する構成としたが、外側下地材17に窓枠フレーム23の機能を付与し、当該窓枠フレーム23を省略することも可能である。
(3)上記各実施の形態では、遮蔽板31及びロールシェード31Xの開閉を手動により行う構成としたこれを以下のように変更してもよい。すなわち、遮蔽板31及びロールシェード31Xを動作させる駆動部及び駆動部を駆動させる操作スイッチ等の電気的構成を設け、操作スイッチの操作に応じて遮蔽板31及びロールシェード31Xを開閉させる構成としてもよい。
遮蔽板31及びロールシェード31X等の遮蔽体を手動で開閉させる構成においては、居住者によるアクセスを可能とするために少なくとも遮蔽体の一部を開口部12内に突出させておく等の工夫が必要になる。この点、駆動部等を用いて遮蔽体を開閉させるのであれば、遮蔽体に上述したようなアクセスを目的とする突出部を設ける必要はなくなる。故に、窓部における採光量等の増大に貢献することができる。
特に、第2及び第3の実施の形態においては、日照センサを併用し、日照量や日照角度に応じてロールシェード31X等の高さ位置を調整する構成とすることも可能である。
(4)上記第2及び第3の各実施の形態では、「遮蔽体」としてシート状のロールシェード31X等を採用したが、「遮蔽体」として動作方向に複数の可動片(スラット)が並設されてなるシャッタを採用することも可能である。このような変更を行う場合、日照センサを併用し、日照量や日射角度に応じて各可動片の角度を変更する構成とすることで、より細やかな採光量の調整が可能となる。
(5)上記各実施の形態では、「窓パネル部材」としてのガラスパネル24を嵌め殺しとしたが、これに限定されるものではなく、ガラスパネルを可動式とすることも可能である。例えば、引き違いのガラスパネルが設けられた窓部に上記遮蔽装置を適用することも可能である。このように窓パネル部材を可動式とした場合、風による遮蔽板31のばたつき等が生じやすくなり、遮光機能等が上手く発揮されなくなることが懸念されるが、上記ガイド溝27を有する構成においては、同ガイド溝27によって遮蔽板31の姿勢の変化を抑えることが可能であるため、このような不都合を生じにくくすることができる。
また、各実施の形態に示した窓部(人の出入ができない程度に小さいもの)については、ガラスパネル24を回動式とすることで換気に活用することができる。第1の実施の形態においてこのような変更を行う場合には、ガラスパネル24の回動基端部と遮蔽板31の出入口とを開口部12を挟んで互い違いとなるように配置することが好ましい。
なお、「窓パネル部材」については、必ずしもガラス製である必要はなく、例えば樹脂製であってもよい。
(6)上記第3の実施の形態では、各ロールシェード31Yの回動中心部を縦並びとし、ガイドローラ35Yを用いてロールシェード31Y同士の干渉を回避する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、ロールシェードの回動中心部を壁部11Yの厚さ方向にずらすことで、上記干渉を回避する構成とすることも可能である。
10…建物、11…壁部、12…開口部、13…建物躯体、15…外壁面材、16…内壁面材、17…外側下地材、17a…開口フレーム、18…内側下地材、20…窓枠ユニット、21…窓サッシ、22…木枠、23…窓枠フレーム、24…ガラスパネル、26…スリット、27…ガイド溝、28…収容凹部、30,30X…遮蔽装置、31…遮蔽板、31X,31Y…ロールシェード。

Claims (9)

  1. 屋内外を仕切る壁部と、
    前記壁部に形成され、当該壁部の厚さ方向に貫通する開口部と、
    前記開口部を塞ぐ窓パネル部材と、
    前記窓パネル部材よりも屋内側に位置しており、前記開口部の少なくとも一部を遮蔽する閉状態と前記閉状態よりも遮蔽機能が抑えられた開状態とに切替可能に設けられた遮蔽体を有し、前記開状態にて前記遮蔽体が前記壁部内に収容されるように構成されている遮蔽装置と
    を備え、
    前記開口部を囲む窓枠フレームにおいて当該開口部の中央側を向いている部分には、前記遮蔽体が通過する出入口が形成されていることを特徴とする建物開口部の遮蔽構造。
  2. 前記壁部は、梁及び柱を有してなる建物躯体に固定された下地フレームを備え、
    前記下地フレームは、前記壁部の前記開口部に合せて形成されているとともに前記梁及び前記柱の少なくとも何れかによって保持される開口フレームを有してなり、
    前記遮蔽装置は前記開口フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物開口部の遮蔽構造。
  3. 前記開口フレーム及び前記窓枠フレームを有してなる窓枠部には、前記遮蔽体の開閉時に当該遮蔽体をガイドするガイド部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建物開口部の遮蔽構造。
  4. 前記壁部は、屋外側に配置された外壁面材と、当該外壁面材よりも屋内側に配置された内壁面材とを有し、
    前記両壁面材の間には、壁部内に設けられた下地フレームと前記遮蔽体との干渉を回避するようにして、同遮蔽体を収容可能な収容領域が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の建物開口部の遮蔽構造。
  5. 前記遮蔽体は板状をなしており、
    前記壁部内には、
    前記収容領域に対して壁部の厚さ方向に並ぶようにして配置された第1断熱材と、
    前記収容領域に対して壁部の厚さ方向に重ならないように配置された第2断熱材と
    が配設されており、
    前記第1断熱材は、その厚みが前記収容領域を担保すべく前記第2断熱材と比較して薄くなるように構成されている一方、断熱性能については前記第2断熱材と比較して高くなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の建物開口部の遮蔽構造。
  6. 前記遮蔽体には断熱素材が適用されており、前記閉状態となった場合には当該遮蔽体の四辺が前記窓枠フレームを有してなる窓枠部と前記壁部の厚さ方向に重なることにより前記窓パネル部材と当該遮蔽体との間に空気の断熱層が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の建物開口部の遮蔽構造。
  7. 前記遮蔽装置は、前記壁部の厚さ方向と直交する方向に並べて設けられた複数のロールシェードを有し、
    前記ロールシェードは、それぞれ独立して動作可能となっており、これらロールシェードのそれぞれが前記遮蔽体として機能するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の建物開口部の遮蔽構造。
  8. 前記ロールシェードを2つ有し、それら各ロールシェードの繰り出し側が内側用のロールシェードと外側用のロールシェードとで互い違いとなるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の建物開口部の遮蔽構造。
  9. 前記窓枠フレームにおいて前記出入口と対向している部分には、前記遮蔽体が前記閉状態となった場合に当該遮蔽体の先端部分が挿入される挿入部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の建物開口部の遮蔽構造。
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