JP2014234649A - 住宅構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】居室内の空間を有効に活用しながら、住人が生活空間内で快適に過ごすことのできる住宅構造を提供する。
【解決手段】住宅構造(1)は、幅方向に、窓(20)と少なくとも1つの壁部(21)とを有する外壁(11)と、外壁(11)に隣接する1対の側壁(12,13)と、外壁(11)および1対の側壁(12,13)によって三方が囲まれた居室(10)とを備えている。この場合、居室(10)内には、窓(20)の前に位置する窓前空間(3)を、閉鎖および開放するために可動式の移動仕切り部材(4)が設けられる。また、居室(10)内において壁部(21)および窓前空間(3)と隣接する位置には、収納空間(5)が配置される。収納空間(5)は、この窓前空間(3)からはカーテン(32)などによって仕切られて配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅構造であって、特に、外壁側の一部に窓が設けられた居室を含む住宅の構造に関する。
集合住宅や戸建住宅において、居室の外壁には、居室内への採光を確保するために窓が設けられる。一方で、一時的な遮光やプライバシーを保護するために、居室内における窓の前は、カーテンやブラインドなどで覆われることが一般的である。
特開2010−281043号公報(特許文献1)には、居室窓を玄関側にまで拡張し、玄関への採光を確保するための採光窓が別途に設けられ、居室窓と採光窓との両方を遮光カーテンで覆うことが開示されている。
また、既存の住宅において、部屋内の冷房や暖房の効率を上げるために間仕切りが利用されることもある。たとえば特開2013−32647号公報(特許文献2)には、部屋内に、間仕切り壁およびカーテン(遮熱シート)を配置することで、部屋よりも小さい断熱性のある別の新たな間仕切り部屋が形成されることが開示されている。ここでは、既存の居室において、人の出入りが必要な箇所すなわち、扉、出入り口、押し入れおよび収納家具に対応する箇所に、伸縮可能なカーテンが配置されている。
特開2010−281043号公報 特開2013−32647号公報
一般的な住宅では、窓をカーテンで覆ったとしても、屋外からの光や音が窓およびカーテンを通過して居室内(生活空間)に入ってきてしまう。特許文献1のように居室窓を遮光カーテンで覆ったとしても、屋外からの音まで遮断することはできない。また、遮光カーテンのみでは、光が漏れ入ってくる場合もある。
また、いわゆる縁側のように、居室の窓際の空間を仕切るために、ふすまなどが設けられることがある。しかし、外壁の幅方向(横幅方向)全てが窓でない場合(壁部を有する場合)には、単に、窓際の空間を仕切るだけでは空間に無駄が生じる。
上記特許文献2に示される住宅では、窓の横に壁部がある居室において、窓際(外壁)から少し隔てた位置に間仕切り壁およびカーテンを配置することで、間仕切り部屋としての中央空間と窓際の空間とが仕切られている。しかしながら、当該住宅においては、単に、居室を囲む全ての壁際を断熱空間にすることを目的としているため、当該住宅においても、居室内の空間を有効に活用できているとはいえない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、居室内の空間を有効に活用しながら、住人が生活空間内で快適に過ごすことのできる住宅構造を提供することである。
この発明のある局面に従う住宅構造は、幅方向に、窓と少なくとも1つの壁部とを有する外壁と、外壁に隣接する1対の側壁と、外壁および1対の側壁によって三方が囲まれた居室と、居室内において窓の前に位置する窓前空間を、閉鎖および開放するために設けられた移動仕切り部材と、居室内において壁部および窓前空間と隣接し、窓前空間からは仕切られて配置される収納空間とを備える。
好ましくは、窓前空間と収納空間との境界部の上方、および、窓の上方には、カーテンレールが取り付けられている。
収納空間は、物品の出し入れのための、少なくとも1つの出入開口を有する第1の収納部を含むことが望ましい。
好ましくは、出入開口は、窓前空間側を向くように配置されている。
あるいは、出入開口は、壁部の反対側を向くように配置されていてもよい。
あるいは、出入開口は、窓前空間の反対側を向くように配置されていてもよい。
あるいは、第1の収納部が、側壁と隣接している場合、出入開口は、隣接する側壁の一部に設けられていてもよい。
収納空間は、仕切り壁を介して第1の収納部と隣接する第2の収納部をさらに含んでいてもよい。
好ましくは、移動仕切り部材は、居室の床部から天井部まで延びている。
好ましくは、移動仕切り部材は、幅方向に移動可能であり、窓前空間が開放された状態においては、収納空間の屋内側に配置される。
好ましくは、収納空間の屋内側には、収納空間を仕切る袖壁が、床部から天井部まで延びるように配置されており、移動仕切り部材は、窓前空間が開放された状態において、袖壁の屋内側に配置される。
本発明によれば、移動仕切り部材によって窓前空間を閉鎖および開放可能である。そのため、移動仕切り部材で窓前空間を開放した場合、窓からの光を生活空間に取り入れることができるとともに、移動仕切り部材で窓前空間を閉鎖した場合には、窓からの光や音の侵入を移動仕切り部材によって効率的に軽減することができる。その結果、住人は、生活空間内で快適に過ごすことが可能となる。
また、窓前空間と隣接する位置には、この窓前空間から仕切られて収納空間が配置されるため、居室内の空間を有効に活用することができる。
本発明の実施の形態1に係る住宅構造を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係る住宅構造を模式的に示す模式断面図である。 図1の矢印A1から見た住宅構造を示す透視図である。 図2の矢印A2から見た住宅構造を示す透視図である。 図2の矢印A2から見た住宅構造の他の例を示す透視図である。 本発明の実施の形態2に係る住宅構造を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態3に係る住宅構造を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態4に係る住宅構造を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態5に係る住宅構造を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態6に係る住宅構造を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態6に係る住宅構造の他の例を示す透視図である。 本発明の実施の形態7に係る住宅構造を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態7に係る住宅構造を模式的に示す模式断面図である。 一般的な住宅構造を模式的に示す模式断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
本実施の形態では、外壁側の一部に窓が設けられた居室を含む住宅の構造例について説明する。ここでまず、本実施の形態に係る住宅構造の説明に先立ち、このような住宅の一般的な構造について簡単に説明する。
図14は、一般的な住宅構造100を模式的に示す模式断面図である。
図14を参照して、住宅構造100において、居室110は、外壁11と1対の側壁12,13とによって三方が囲まれている。この居室110は、たとえば寝室である。一般的な住宅構造100では、外壁11の反対側の壁(図示せず)側に、クローゼットなどの収納部(図示せず)が配置されている。その場合、居室110のうち、この収納部を除く空間が生活空間とされる。「生活空間」とは、居室内において住人の生活に用いられる空間であり、収納空間を含まない。
外壁11は、幅方向に、窓20と2つの壁部21とを有している。「幅方向」とは、横幅方向を表わし、より具体的には水平方向を表わす。壁部21はそれぞれ、窓20の両側方に設けられている。外壁11の屋内側の面における、窓20の上方には、カーテン132を吊り下げるためのカーテンレール131が取り付けられている。一方の壁部21の居室110側の面には、空調機23が取り付けられる。
このような一般的な住宅構造100では、日中、カーテン132を開けておくことで、窓20を介して居室110内に光が取り込まれる。カーテン132の遮光性が低い場合には、カーテン132を閉めていても居室10内への採光は可能である。一方で、夜間の就寝時などにおいては、カーテン132が閉められていても、屋外からの光や音が居室110内に入ってきてしまうことがある。特に、居室110が、マンションやアパート等の集合住宅における共用廊下側に位置しているような場合には、共用灯の光や同一フロアの住人の足音が居室110内に入ってくることが多い。また、逆に、居室110内の明かりや音が窓20を介して外部に漏れてしまうことも、プライバシー保護やセキュリティの観点から好ましくない。なお、図14では、屋外から居室110内に侵入してくる光や音が、一点鎖線矢印にて概念的に示されている。
そのため、住宅構造100において、窓20の屋外側にシャッター(図示せず)が設けられる場合がある。しかし、シャッターを状況に応じて開閉していると、外部から在室・不在の判別がつきやすくなってしまう。また、シャッターを閉じたままとすることもあるが、このような場合、日中も居室110内は暗い状態となってしまうため、望ましくない。
そこで、本実施の形態では、窓20の前の窓前空間を閉鎖および開放可能な移動仕切り部材を設けることとしている。以下に、移動仕切り部材を備えた住宅の構造例について説明する。なお、以下の各実施の形態においても、図14に示した一般的な住宅構造100と同じ構成については同じ符号が用いられている。
<実施の形態1>
図1および図2は、本発明の実施の形態1に係る住宅構造1を模式的に示す模式断面図である。図3および図4は、それぞれ、図1の矢印A1および図2の矢印A2から見た住宅構造1を示す透視図である。図1および図3には、移動仕切り部材4が全閉状態である場合が示されており、図2および図4には、移動仕切り部材4が全開状態である場合が示されている。
図1〜図4を参照して、本実施の形態に係る住宅構造1は、外壁11と、外壁11に隣接する1対の側壁12,13と、これらによって三方が囲まれた居室10とを備えている。居室10は、上記居室110と同様に、たとえば寝室であることとするが、限定的ではない。居室10は、住人の居場所となり得る部屋であればよく、たとえばリビングやダイニングなどであってもよい。
外壁11は、幅方向に、窓20と2つの壁部21とを有している。壁部21はそれぞれ、窓20の両側方に設けられている。側壁12,13はいずれも、他住戸との境界に位置する界壁であってもよいし、同一住戸内の隣室または廊下との境界に位置する間仕切り壁であってもよい。あるいは、側壁12,13の少なくとも一方も外壁であってもよい。
住宅構造1においては、この居室10内に、移動仕切り部材4が設けられている。移動仕切り部材4は、居室10内における窓前空間3を閉鎖および開放するために、窓20から所定の間隔をあけて設けられる。移動仕切り部材4は、遮光性能および遮音性能の両方を有していることが望ましいが、少なくともいずれか一方のみを有していればよい。移動仕切り部材4は、たとえば、幅方向に移動可能な複数の引き戸で構成される。なお、窓前空間3は、居室10において窓20の前すなわち屋内側に位置する空間である。窓前空間3の幅は、窓20の幅L1に相当し、その高さは、床部15から天井部14までの高さに相当する。
本実施の形態では、図2に示されるように、移動仕切り部材4が配置される面であって、外壁11と略平行な間仕切り面17よりも屋内側が生活空間16となる。間仕切り面17は、四辺が側壁12,13、天井部14および床部15に接する仮想的な面である。
間仕切り面17よりも窓20側に位置する窓際空間のうち、窓前空間3の両隣りは収納空間5とされている。つまり、各収納空間5は、居室10内において、各壁部21の前であって窓前空間3と隣接する位置に設けられている。収納空間5の高さは、床部15から天井部14までの高さに相当し、窓前空間3からは仕切られて配置されている。本実施の形態では、窓前空間3と収納空間5とは、後述するように、カーテン32によって仕切られる。
各収納空間5の屋内側には、袖壁6が、間仕切り面17に沿って、床部15から天井部14まで延びるように配置されている。袖壁6は、それぞれ、幅方向一端が居室10の側壁12,13と接している。本実施の形態において、外壁11の壁部21、側壁12,13の一方および袖壁6で囲まれる各収納空間5には、収納部51が設けられている。各収納部51は、物品の出し入れのための、少なくとも1つの出入開口51aを有する。一方の収納部51は、側壁12と窓前空間3との間に設けられ、他方の収納部51は、側壁13と窓前空間3との間に設けられている。各収納部51は、図4に示されるようにたとえば収納棚であることとするが、吊竿を有するクローゼットなどであってもよい。
一方(側壁13側)の袖壁6の屋内側には、図2および図4に示されるように、窓前空間3が開放された状態において、移動仕切り部材4が配置される。移動仕切り部材4は、そのとき、すなわち全開状態において、一方の袖壁6の幅に収まるように構成されていることが望ましい。なお、移動仕切り部材4が全開状態とされたときの開口幅(ここでは、2つの袖壁6間の間隔)L2は、建築基準法に準拠するために、窓20の幅L1以上とされている。また、移動仕切り部材4が、床部15から天井部14まで延びるように構成されることで、移動仕切り部材4が全開状態とされたときの開口高さは、天井部14までの開放性が確保されている。
このように、移動仕切り部材4が一方の袖壁6の方にのみ重ねられるようにすることで、他方(側壁12側)の袖壁6の屋内側の面には、空調機23が設置可能である。この場合、空調機23と室外機(図示せず)とを接続する管が、当該袖壁6、収納部51および外壁11を貫通するように配設されてよい。
このような住宅において、住人は、移動仕切り部材4を幅方向に移動させることで、窓前空間3を閉鎖したり開放したりすることができる。たとえば日中は、図2および図4に示されるように、移動仕切り部材4を全開状態とすることで、窓前空間3を開放する。これにより、窓20を介して入ってくる屋外からの光や、窓20を開けたときに入ってくる風を、生活空間16側にまで取り込むことができる。
これに対し、たとえば夜間には、図1および図3に示されるように、移動仕切り部材4を全閉状態とすることで、窓前空間3を閉鎖する。これにより、窓20を介して入ってくる屋外からの光や音を、移動仕切り部材4によって遮断することができる。したがって、居室10の生活空間16において、住人は、快適に過ごすことができる。また、移動仕切り部材4を全閉状態とした場合、窓前空間3および収納空間5で構成される窓際空間(間仕切り面17よりも窓20側の空間)が、2つの袖壁6および移動仕切り部材4により密閉されるため、遮熱効果も期待できる。
ここで、本実施の形態では、図4に示されるように、収納部51の出入開口51aは、窓前空間3側を向くように配置されている。この場合、窓20の上方だけでなく、窓前空間3と収納部51(収納空間5)との境界部の上方にも、カーテンレール31が取り付けられることが望ましい。これにより、窓前空間3と収納空間5とは、カーテン32によって仕切られる。なお、これらの空間3,5を仕切る部材、すなわちカーテン32は、窓20の下端縁の位置によっては、床部14まで延びていなくてもよい。つまり、窓20が図示されるような腰窓のような場合には、カーテン32は、少なくとも、天井部14から窓20の下端縁高さまでの空間を仕切ることができればよい。
カーテンレール31は、たとえば、U字形状を有しており、天井部14において、三方に渡って一体的に(連続的に)取り付けられる。この場合、カーテン32は、幅方向においてたとえば2つに分割されている。これにより、窓20のカーテン32が開け放たれた状態で、収納部51の出入開口51aをカーテン32で覆うことができる。そのため、収納部51の内部が見えるのを防止することができるとともに、収納部51内の物品の日焼けを防止することができる。あるいは、カーテン32は、窓20を覆う場合にも、収納部51の出入開口51aも覆えるように構成されてもよい。なお、図3および図4には、説明の容易のためにカーテン32の図示を省略している。
なお、本実施の形態では、カーテンレール31が天井部14に取り付けられることとしたが限定的ではない。図5に示されるように、収納部51の出入開口51a上部に、天井部14から下方向に延出された上壁33を設ける場合、カーテンレール31Aが、外壁11の屋内側の面のうち窓20の上方に位置する部分22と、当該上壁33とに渡って一体的に設けられてもよい。この場合、窓前空間3と収納空間5とは、上壁33とカーテン32とによって仕切られる。
以上説明したように、本実施の形態では、移動仕切り部材4と袖壁6とによって区切られる窓際空間のうち、窓前空間3の両隣りの空間に収納部51が配置される。一般的な住宅構造100では、外壁11の反対側の壁(図示せず)側にクローゼットなどの収納部が配置されるが、これに代えて、窓際空間内に収納部51を配置することで、居室10内の空間を有効に活用することができる。なお、上記特許文献2に示される住宅では、窓前空間の横に本棚が配置されているが、ここでは、窓前空間と連続する空間内に本棚が配置されているに過ぎず、窓前空間と収納空間とは仕切られていない。
なお、本実施の形態では、移動仕切り部材4は、複数の引き戸で構成されることとして説明したが、移動仕切り部材4が重ねられる方の袖壁6の幅が十分にある場合には、1つの引き戸で構成されてもよい。
また、本実施の形態では、移動仕切り部材4は、引き戸で構成されることとしたが、窓前空間3を閉鎖および開放することができ、全閉状態において床部15から天井部14近傍にまで延びる部材であれば、他の部材で構成されてもよい。たとえば、上下方向にスクロール可能な部材、幅方向に伸縮可能な部材、あるいは、開き戸などによって構成されてもよい。なお、天井部14近傍とは、天井部14から窓20の上端縁高さまでを表す。
また、本実施の形態では、移動仕切り部材4は、1方の袖壁6にのみ重ねられることとしたが、空調機23が必要でない場合等においては、両方の袖壁6に重ねられるようにしてもよい。
<実施の形態2>
本実施の形態では、窓の一側方にのみ壁部を有する住宅の構造例について説明する。以下に、実施の形態1との相違点のみ詳細に説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る住宅構造1Aを模式的に示す模式断面図である。図6を参照して、本実施の形態では、窓20は、外壁11Aにおいて、側壁12側に片寄って配置されている。つまり、外壁11Aは、窓20の一側方(側壁13側)にのみ壁部21を有している。この場合、窓前空間3は、側壁12と隣接するため、収納部51(収納空間5)は、側壁13側にのみ設けられる。したがって、袖壁6も、側壁13側にのみ設けられる。また、天井部14には、L字状のカーテンレール31Bが取り付けられている。
移動仕切り部材4は、全開状態において1つの袖壁6に収まるように配置される。本実施の形態では、移動仕切り部材4が全開状態とされたときの開口幅LA2は、袖壁6と、窓前空間3と隣接する側壁12との間の間隔として表される。この場合も、当該開口幅LA2は、窓20の幅LA1以上であればよい。これにより、本実施の形態においても、窓20を介して入ってくる屋外からの光や、窓20を開けたときに入ってくる風を、生活空間16側にまで取り込むことができる。
また、移動仕切り部材4が全閉状態とされた場合にも、窓前空間3が閉鎖されるため、窓20を介して入ってくる屋外からの光や音を、移動仕切り部材4によって遮断することができる。したがって、上記実施の形態1と同様に、居室10の生活空間16において、住人は、快適に過ごすことができる。
なお、全開状態においても、移動仕切り部材4の側壁13側の端部と側壁13との間に隙間ができるように構成しておけば、生活空間16内に位置する側壁13に空調機を取り付けることもできる。つまり、当該隙間および袖壁6を貫通するように、空調機の管が配設されてもよい。
<実施の形態3>
本実施の形態では、収納部が2つの出入開口を有する住宅の構造例について説明する。以下に、実施の形態2との相違点のみ詳細に説明する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る住宅構造1Bを模式的に示す模式断面図である。上記実施の形態2では、収納部51(収納空間5)が、側壁13と接していたが、本実施の形態では、図7に示されるように側壁13との間に間隔をあけて配置されている。この場合、袖壁6も側壁13から間隔をあけて配置される。
本実施の形態において、収納部51は、窓前空間3側を向く出入開口51aに加え、その反対側を向く出入開口51bをさらに有している。この場合、移動仕切り部材4が閉じられたままでも、出入開口51bから収納部51に物品を出し入れすることができる。また、外壁11の壁部21全体の幅が広い場合には、間仕切り面17よりも窓20側の窓際空間のうちの収納部51と側壁13との間の空間も、生活空間16の一部とすることができる。したがって、生活空間16を広く取りたい場合などにも有効である。
なお、屋外側からの音が生活空間16に漏れるのを防止するためには、収納部51の出入開口51b側を塞ぐための部材(たとえば開き戸などの扉部)が設けられることが望ましい。
<実施の形態4>
本実施の形態では、収納部の出入開口が、窓前空間側以外の位置に設けられた住宅の構造例について説明する。本実施の形態においても、実施の形態2との相違点のみ詳細に説明する。
図8は、本発明の実施の形態4に係る住宅構造1Cを模式的に示す模式断面図である。図8を参照して、本実施の形態では、窓前空間3と収納部51との境界部に、仕切り壁7が設けられている。仕切り壁7は、床部15から天井部14まで延びている。住宅構造1Cでは、窓前空間3と収納部51とが仕切り壁7によって仕切られているため、カーテンレール31Cは、図14に示した一般的な住宅構造100のカーテンレール131と同様に、窓20の上方にのみ設けられている。
この場合、収納部51の出入開口51aは、壁部21の反対側を向くように、すなわち屋内側を向くように配置されている。したがって、移動仕切り部材4が全閉状態とされた場合に、収納部51の出入開口51aは開放され、移動仕切り部材4が全開状態とされた場合に、収納部51の出入開口51aは移動仕切り部材4によって塞がれる。
本実施の形態によれば、窓前空間3が移動仕切り部材4によって閉鎖された状態で、収納部51への物品の出し入れができる。そのため、収納部51を使用する場合でも、移動仕切り部材4を開方向に移動させなくてよいため、意図せずに屋外からの光や音が生活空間16に漏れ入ってくることがなくなる。したがって、住人は、生活空間16内においてより快適に過ごすことができる。
また、屋内側に出入開口51aが配置されているため、収納部51を飾り棚として使用することもできる。
なお、本実施の形態では、移動仕切り部材4が全閉状態とされた場合に、収納部51の出入開口51aが開放されることとした。しかしながら、たとえば移動仕切り部材4を構成する引き戸の数を増やすことで、全閉状態においても出入開口51aを塞げるようにしてもよい。
<実施の形態5>
本実施の形態では、収納部の出入開口が、側壁に設けられた住宅の構造例について説明する。本実施の形態では、実施の形態4との相違点のみ詳細に説明する。
図9は、本発明の実施の形態5に係る住宅構造1Dを模式的に示す模式断面図である。図9を参照して、本実施の形態では、収納部51の出入開口51aが、側壁13の一部に設けられている。収納部51の屋内側は、実施の形態2等と同様に、袖壁6が配置されている。したがって、本実施の形態では、側壁13の外側から、収納部51への物品の出し入れが可能である。
たとえば側壁13が隣室との間仕切り壁の場合には、隣室側から収納部51への物品の出し入れをすることができる。この場合、収納部51を、隣室から出入り可能なウォークインクローゼットとして使用することもできる。
あるいは、側壁13が外壁である場合には、屋外から収納部51への物品の出し入れをすることができる。この場合、収納部51を倉庫として使用することができる。
<実施の形態6>
本実施の形態では、1つの収納空間に複数の収納部が配置された住宅の構造例について説明する。本実施の形態においても、実施の形態2との相違点のみ詳細に説明する。
図10は、本発明の実施の形態6に係る住宅構造1Eを模式的に示す模式断面図である。図10を参照して、本実施の形態では、収納空間5に、2つの収納部51,52が設けられている。収納部51,52は、仕切り壁8を介して隣接している。仕切り壁8は、側壁13と平行であって、壁部21と直交するように配置される。仕切り壁8は、床部15から天井部14まで延びていてよい。
幅方向において、収納部51は、窓前空間3と仕切り壁8との間に配置され、その出入開口51aは、窓前空間3側に設けられている。収納部52は、仕切り壁8と側壁13との間に配置され、その出入開口52aは、屋内側すなわち生活空間16側に設けられている。この場合、袖壁6Aは、収納部51の屋内側にのみ配置されている。つまり、袖壁6Aは、側壁13から離れた位置に配置されている。
本実施の形態によれば、1つの収納空間5に、2つの収納部51,52が設けられるため、収納する物品の種類に応じて収納部51,52を使い分けることができる。たとえば、使用頻度の低い物品を収納部51に収納し、使用頻度の高い物品を、屋内側から取り出せる収納部52に収納してもよい。
移動仕切り部材4は、袖壁6Aを越えて側壁13側には移動できないように構成されていてよい。この場合、収納部52の出入開口52a側を塞ぐ部材が設けられてもよい。
なお、袖壁6Aは、側壁13から間隔をあけて配置されることとしたが、一部のみ、側壁13まで拡張されていてもよい。その例について図11を参照して説明する。
図11は、住宅構造1Eの他の例を示す透視図である。図11を参照して、袖壁6Aは、上部61のみ側壁13と接している。このようにすることで、袖壁6Aの上部61に、空調機23を取り付けることができる。
なお、袖壁6Aが側壁13から完全に離れて配置されている場合においては、側壁13に空調機23を取付けてもよい。その場合、空調機23から延びる管が、収納部52の上方空間を貫通するように配設されてよい。
本実施の形態では、2つの収納部が幅方向に並んで配置されることとしたが、限定的ではない。たとえば、出入開口の向きが異なる2つの収納部が、高さ方向(上下方向)に並んで配置されてもよい。あるいは、3つ以上の収納部が、幅方向および高さ方向の少なくとも一方方向に並べられてもよい。
<実施の形態7>
本実施の形態では、収納空間に収納部が含まれない住宅の構造例について説明する。本実施の形態においても、実施の形態2との相違点のみ詳細に説明する。
図12および図13は、本発明の実施の形態7に係る住宅構造1Fを模式的に示す模式断面図である。図12には、移動仕切り部材4が全閉状態である場合が示されており、図13には、移動仕切り部材4が全開状態である場合が示されている。
図12および図13を参照して、収納空間5は、壁部21の前であって窓前空間3と隣接する位置に設けられている。本実施の形態では、収納空間5の屋内側に袖壁が設けられていない。代わりに、移動仕切り部材4によって収納空間5の屋内側も仕切られる。つまり、収納空間5は、外壁11の壁部21、側壁13、移動仕切り部材4およびカーテン32によって仕切ることができる空間である。そのため、カーテン32を窓20側に(閉方向に)移動させることで、窓前空間3側から収納空間5への物品の出し入れが可能である。また、移動仕切り部材4を側壁12側に移動させることで、生活空間16側から収納空間5への物品の出し入れが可能である。このように、窓前空間3の隣を単に収納空間5とする場合には、収納空間5にゴルフバッグなど比較的大きい物品を収納したり、既存の家具を配置したりすることもできる。
なお、窓前空間3の隣を単に収納空間5とする場合には、図12に示されるように、移動仕切り部材4は、窓前空間3を閉鎖した状態(全閉状態)においても、収納空間5の屋内側を塞ぐことができるように構成されていることが望ましい。
以上説明した各実施の形態によれば、移動仕切り部材を利用することで、状況に応じて窓からの光や音を生活空間内に取り入れたり遮断したりすることができる。さらに、生活空間内の明かりや音が外部に漏れることも防止できるため、プライバシー保護が図れるだけでなく、在室・不在の判別もつきにくくなるため、セキュリティ向上を図ることもできる。
また、移動仕切り部材によって閉鎖される窓前空間の隣には、カーテンなどによって窓前空間から仕切られた収納空間が配置される。したがって、居室内の空間を有効に活用することができる。
なお、上記各実施の形態を、適宜組み合わせてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,100 住宅構造、3 窓前空間、4 移動仕切り部材、5 収納空間、6,6A 袖壁、7,8 仕切り壁、10,110 居室、11,11A 外壁、12,13 側壁、14 天井部、15 床部、16 生活空間、17 間仕切り面、20 窓、21 壁部、23 空調機、31,31A,31B,31C,131 カーテンレール、32,132 カーテン、33 上壁、51,52 収納部、51a,51b,52a 出入開口。

Claims (11)

  1. 幅方向に、窓と少なくとも1つの壁部とを有する外壁と、
    前記外壁に隣接する1対の側壁と、
    前記外壁および前記1対の側壁によって三方が囲まれた居室と、
    前記居室内において前記窓の前に位置する窓前空間を、閉鎖および開放するために設けられた移動仕切り部材と、
    前記居室内において前記壁部および前記窓前空間と隣接し、前記窓前空間からは仕切られて配置される収納空間とを備える、住宅構造。
  2. 前記窓前空間と前記収納空間との境界部の上方、および、前記窓の上方には、カーテンレールが取り付けられている、請求項1に記載の住宅構造。
  3. 前記収納空間は、物品の出し入れのための、少なくとも1つの出入開口を有する第1の収納部を含む、請求項1または2に記載の住宅構造。
  4. 前記出入開口は、前記窓前空間側を向くように配置されている、請求項3に記載の住宅構造。
  5. 前記出入開口は、前記壁部の反対側を向くように配置されている、請求項3または4に記載の住宅構造。
  6. 前記出入開口は、前記窓前空間の反対側を向くように配置されている、請求項3〜5のいずれかに記載の住宅構造。
  7. 前記第1の収納部は、前記側壁と隣接しており、
    前記出入開口は、隣接する前記側壁の一部に設けられている、請求項6に記載の住宅構造。
  8. 前記収納空間は、仕切り壁を介して前記第1の収納部と隣接する第2の収納部をさらに含む、請求項3に記載の住宅構造。
  9. 前記移動仕切り部材は、前記居室の床部から天井部まで延びている、請求項1〜8のいずれかに記載の住宅構造。
  10. 前記移動仕切り部材は、幅方向に移動可能であり、前記窓前空間が開放された状態においては、前記収納空間の屋内側に配置される、請求項9に記載の住宅構造。
  11. 前記収納空間の屋内側には、前記収納空間を仕切る袖壁が、前記床部から前記天井部まで延びるように配置されており、
    前記移動仕切り部材は、前記窓前空間が開放された状態において、前記袖壁の屋内側に配置される、請求項10に記載の住宅構造。
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