JP3114168U - 玄関ホール付き住居構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】玄関ホールの空間内に装飾兼遮蔽パネル装置を設けて、ホ−ル空間の室内装飾に係る壁面スペースを増補し、かつ、そのレイアウトを可変構成するとともに、玄関からホールを臨む正面視で住居空間が素通しとなる視野を可変制限する。
【解決手段】玄関ホール付き住居構造が、玄関3に直結した位置に設けた玄関ホール1の空間内に、該ホール壁面11,11間を横断的に移動可能で移動経路の任意位置に仮固定可能な装飾兼遮蔽パネル装置2を設けている。該パネル装置2は、パネル本体21と玄関ホール1の天井(13)に構設した移動ガイド手段(22)を有し、パネル本体21の上端を移動ガイド手段(22)に係合させて可動吊持され、下端には床面12と接触する摩擦部材(23)又は制止部材(231) を具設している。また、移動両端でホ−ル壁面11にパネル本体21を重合して定置可能な回転機構(24)を有している。
【選択図】 図1

Description

本考案は、玄関に直結した位置に玄関ホールを設け、該ホールから少なくとも一の居室又はリビング・ダイニングルームに直接出入り可能に構成した玄関ホール付き住居構造に係り、詳しくは、玄関ホールの空間内に装飾兼遮蔽パネル装置を設けて、ホール空間の室内装飾に係る壁面スペースを増補し、かつ、そのレイアウトを可変構成するとともに、玄関からホールを臨む正面視で住居空間が素通しとなる視野を可変制限するようにした玄関ホール付き住居構造に関する。
従来より、玄関ホールから各室への直接アプローチや玄関の開放性に利点を求めて、玄関に直結した位置に玄関ホールを設け、該玄関ホールから少なくとも一の居室又はリビング・ダイニングルームに直接出入り可能に構成した玄関ホール付き住居構造の提案がある。(例えば、特許文献1を参照。)
特開2000−213186号公報
ここでは、玄関正面位置に正面壁を正対させ、正面壁以外の位置に所定の室に直結した出入り口を設けることにより、玄関からリビングルームその他の室が素通しとなる視野を制限するようにしている。ここでは、素通しとなる視野(又はその制限範囲)は変更できない。もちろん、正面壁は室内装飾に係る壁面スペースとして利用されるが、そのレイアウトを変更することはできない。
また、住居空間に設けられ、部屋割り等の内装空間を変更可能とする可動伸縮壁や可動間仕切り装置に関しては数多くの提案があり、天井から壁パネルを吊下する装置構成のものも知られている。(例えば、特許文献2を参照。)ここでは、装飾効果の増補や可変構成、また素通しとなる視野を可変制限するという目的効果は有していない。
実開平6−51316号公報
解決しようとする問題点は、玄関ホール付き住居構造において、ホール空間の室内装飾に係る壁面スペースを増補するとともに、そのレイアウトを可変構成して、模様替え等による快適な生活環境づくりに寄与することにある。また、玄関からホールを臨む正面視で住居空間が素通しとなる視野を可変制限してプライバシーの保護に寄与することにある。もちろん、玄関ホールから各室への直接アプローチや玄関の開放性は担保する。しかも、床面はバリアフリーである。
本考案は、このような事情に鑑みなされたものであって、上記課題を解消し、玄関ホールの空間内に横断的に移動可能で仮固定可能な装飾兼遮蔽パネル装置を設けることにより、ホール空間の室内装飾に係る壁面スペースを増補し、かつ、そのレイアウトを可変構成するとともに、玄関からホールを臨む正面視で住居空間が素通しとなる視野を可変制限するようにした玄関ホール付き住居構造を提供するものである。
課題を解決するため本考案は、玄関に直結した位置に玄関ホールを設け、該ホールから少なくとも一の居室又はリビング・ダイニングルームに直接出入り可能に構成した玄関ホール付き住居構造において、ホール空間の室内装飾に係る壁面スペースを増補し、かつ、そのレイアウトを可変構成するとともに、玄関からホールを臨む正面視で住居空間が素通しとなる視野を可変制限するようにした玄関ホール付き住居構造であって、
玄関ホールの空間内に、該ホール壁面間を横断的に移動可能で移動経路の任意位置に仮固定可能な装飾兼遮蔽パネル装置を設けてなることを特徴とするものである。
この構成によれば、玄関ホールの空間内に横断的に移動可能で仮固定可能な装飾兼遮蔽パネル装置を設けているので、ホール空間の室内装飾に係る壁面スペースを増補し、かつ、そのレイアウトを可変構成することができる。これにより、模様替え等による快適な生活環境づくりへの寄与が図れる。また、玄関からホールを臨む正面視で素通しとなる視野を可変制限することができる。このことは、私生活への干渉を遮るという点で効果的であり、しかも玄関ホールから各室への直接アプローチや玄関の開放性は担保され、床面はバリアフリーであるため、生活者の行動における利便性の向上に寄与することができる。
本考案を実施するための最良の形態は、上記構成において、玄関ホールの平面視形状が、複数の交差壁面からなる多角形、又は一の連続壁面からなる楕円形ないしは円形であり、ホ−ル壁面の一又は複数箇所に所定の居室に直結する出入口を設けたものである。
また、装飾兼遮蔽パネル装置が、パネル本体と玄関ホールの天井に構設した移動ガイド手段を有し、前記パネル本体の上端を前記移動ガイド手段に係合させて可動吊持し、下端には床面と接触する摩擦部材又は制止部材を具設したものである。
ここで、装飾兼遮蔽パネル装置は、移動両端でホール壁面にパネル本体を重合して定置可能な回転機構を有したものとするのが好ましい。
なお、パネル本体は、木製、軽金属製、ガラス製、紙製、布製の平面材からなり、かつ、飾り枠、棚、中抜き開口部その他の内装用施工要素を備えたものが考慮される。
本考案の一実施例について添付図面を参照して以下説明する。
図1は本考案の一実施例である住居構造(以下、実施例構造。)を示す玄関ホ−ルの平面図である。ここで、装飾兼遮蔽パネル装置のパネル本体(図示の可動壁に同じ。)が玄関ホ−ルの中央に位置した状態(実線表示)を示している。
図2は同じく玄関ホ−ルの平面図である。ここで、パネル本体(可動壁)が移動端に位置した状態(実線表示)を示している。なお、破線表示は仮想位置である。
図3は同じく玄関ホ−ルの平面図である。ここで、パネル本体(可動壁)が移動端でホール壁面に重合して定置した状態(実線表示)を示している。なお、破線表示は仮想位置であり、矢印表示(実線,破線)は回転機構を示す。
図4は実施例構造における装飾兼遮蔽パネル装置のパネル本体(可動壁)が玄関ホ−ルの中央に位置した状態(移動位置)を示す玄関ホ−ルの立面図である。なお、立面図の視点は玄関正面視であり、参考までに寸法(線)を付している。
図5(a)(b)は、同じく装飾兼遮蔽パネル装置のパネル本体(可動壁)が左右の移動端に位置した状態を示す玄関ホ−ルの立面図である。なお、立面図の視点は玄関正面視であり、参考までに寸法(線)を付している。
実施例構造は、玄関に直結した位置に玄関ホール1を設け、該ホール1から少なくとも一の居室又はリビング・ダイニングルームに直接出入り可能に構成した玄関ホール付き住居構造であって、ホール空間の室内装飾に係る壁面スペースを増補し、かつ、そのレイアウトを可変構成するとともに、玄関3からホール1を臨む正面視で住居空間が素通しとなる視野を可変制限するようにしたものである。
図示するように、玄関ホール1の空間内に、該ホール壁面11,11間を横断的に移動可能で移動経路の任意位置に仮固定可能な装飾兼遮蔽パネル装置2を設けている。
ここで、玄関ホール1の平面視形状は、図示した複数の交差壁面からなる多角形であり、ホ−ル壁面の一又は複数箇所に所定の居室に直結する出入口4を設けている。
なお、玄関ホール1の平面視形状は、図示した形状にこだわる必要はなく、図6及び図7に他の実施例構造を示すように、種々の平面プランが考慮されてよい。また、一の連続壁面からなる楕円形や円形も考慮される。〔図示省略〕
装飾兼遮蔽パネル装置2の構成は、パネル本体21と玄関ホール1の天井13に構設した移動ガイド手段22を有し、パネル本体21の上端を移動ガイド手段22に係合させて可動吊持し、下端には床面12と接触する摩擦部材23を具設している。
図8は装飾兼遮蔽パネル装置の一例を示す縦断面視説明図である。ここで、移動ガイド手段22は天井ガイド溝221 であり、パネル本体21(可動壁)の上端を差し込み、玄関3から該ホール1を臨む正面視横断方向(紙面の表裏方向)に摺動させるものとしている。また、パネル本体21(可動壁)の下端に設けた摩擦部材23はゴム系シートであり、床面12との間に介在し、設置状態でパネル正背面方向のズレを防止する。ここでは、後述するようにストッパ等の制止部材を設けることも考慮される。
図9は装飾兼遮蔽パネル装置の他の例を示す縦断面視説明図である。ここで、移動ガイド手段22は天井ガイドレール222 であり、摩擦部材23はゴム系シート、又はゴム系キャスターである。なお、制止部材231 を例示しているが、この例示構造に限定されるものではない。
図10は装飾兼遮蔽パネル装置の他の例を示す縦断面視説明図である。ここで、移動ガイド手段22は天井カーテンレ−ル223 であり、摩擦部材23はゴム系シートである。
当然のことながら、上記いずれの装置構成においても、パネル本体21(可動壁)の下端には、仮固定を確保するためにストッパー等の制止部材〔図9参照〕を設ける場合がある。
より好適な装飾兼遮蔽パネル装置2は、移動両端でホール壁面11にパネル本体21を重合して定置可能な回転機構24を有したものとするのが好ましい。ホール空間の全面使用や家具等の搬出搬入の際に障害とならないようにするためである。図3中の矢印(実線,破線)を参照。なお、回転機構24の構成は、パネル・ターンやレール引き込みによるパネル収納に関する公知技術を利用するものであってよい。
なお、パネル本体21(可動壁)は、木製、軽金属製、ガラス製、紙製、布製の平面材からなる。また、装飾効果を増補するために、飾り枠、棚、中抜き開口部その他の内装用施工要素25を備えている。図4、5のパネル本体21(可動壁)を参照。
参考までに、集合住宅への適用例である住戸の平面プランを図11に示す。
本考案は、戸建て住宅及び集合住宅の住戸に適用可能で、操作性もよく、装飾効果を増補し、生活者(居住者)の利便性を向上する点で実用的であり、産業上有益である。
実施例構造を示す玄関ホ−ルの平面図である。 同じく玄関ホ−ルの平面図である。 同じく玄関ホ−ルの平面図である。 実施例構造を示す玄関ホ−ルの立面図である。 同じく玄関ホ−ルの立面図である。 他の実施例構造を示す玄関ホ−ルの平面図である。 同じく玄関ホ−ルの平面図である。 装飾兼遮蔽パネル装置の一例を示す縦断面視説明図である。 装飾兼遮蔽パネル装置の他の例を示す縦断面視説明図である。 装飾兼遮蔽パネル装置の他の例を示す縦断面視説明図である。 集合住宅への適用例を示す住戸の平面プランである。
符号の説明
1 玄関ホール
11 ホール壁面
12 ホール床面
13 ホール天井
2 装飾兼遮蔽パネル装置
21 パネル本体(可動壁)
22 移動ガイド手段
221 天井ガイド溝
222 天井ガイドレール
223 天井カーテンレール
23 摩擦部材
231 制止部材
24 回転機構
25 内装用施工要素
3 玄関
4 出入口
5 廊下

Claims (4)

  1. 玄関に直結した位置に玄関ホールを設け、該ホールから少なくとも一の居室又はリビング・ダイニングルームに直接出入り可能に構成した玄関ホール付き住居構造において、
    玄関ホールの空間内に、該ホール壁面間を横断的に移動可能で移動経路の任意位置に仮固定可能な装飾兼遮蔽パネル装置を設けてなり、前記ホール空間の室内装飾スペースを増補し、かつ、そのレイアウトを可変構成するとともに、玄関から前記ホールを臨む正面視で住居空間が素通しとなる視野を可変制限するようにしたことを特徴とする玄関ホール付き住居構造。
  2. 玄関ホールの平面視形状が、複数の交差壁面からなる多角形、又は一の連続壁面からなる楕円形ないしは円形であり、ホ−ル壁面の一又は複数箇所に所定の居室に直結する出入口を設けたものであり、
    装飾兼遮蔽パネル装置が、パネル本体と玄関ホールの天井に構設した移動ガイド手段を有し、前記パネル本体の上端を前記移動ガイド手段に係合させて可動吊持し、下端には床面と接触する摩擦部材又は制止部材を具設したものである請求項1記載の玄関ホール付き住居構造。
  3. 装飾兼遮蔽パネル装置が、移動両端でホール壁面にパネル本体を重合して定置可能な回転機構を有したものである請求項1又は2記載の玄関ホール付き住居構造。
  4. パネル本体が、木製、軽金属製、ガラス製、紙製、布製の平面材からなり、かつ、飾り枠、棚、中抜き開口部その他の内装用施工要素を備えたものである請求項2又は3記載の玄関ホール付き住居構造。
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