JP6718417B2 - リユース可能な食品容器 - Google Patents

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Description

本発明は繰り返し使用できる食品容器(皿、トレイ等を含む)をリユースする際の洗浄性向上、および運搬時における安定性向上技術の改良に関する。
学校給食や各種イベント等では、繰り返し使用できる食品容器を利用するケースが多い。また、各種イベント等はさまざまな会場で行われているため、食品容器をその会場まで運搬する必要がある。このような用途で使用される食品容器は一般的な家庭用の食品容器とは異なり、例えば運搬中の悪路による上下方向への動きが発生した場合には食品容器の容器と蓋とがズレないような工夫を施しておく必要がある。これに加えて、使用済み食品容器を回収する際の収納性や大量の食品容器をまとめて洗浄する必要があることによる洗浄の容易性等も考慮出来ていることが望ましい。
そこで、特許文献1にはベースシェルと蓋シェルとからなり2つのヒンジ部品によって一体となっており、さらに蓋を閉じるための把手と別途のロック組立体を備えることで、比較的乱暴な取扱いがされても不用意に開くことがない食品容器としての弁当箱に関する技術が開示されている。また特許文献2には、弁当箱本体の両側に回動可能に棒状部材からなる留め具を取着し、その留め具を蓋に設けた係止突状に掛け止めすることで、弁当箱本体を密閉することができる技術が開示されている。さらに特許文献3には、容器には折り返し壁が形成されるとともに蓋の周壁には突起および舌片状のつまみが形成されることで、容器に蓋を装着したときは容器の折り返し壁が蓋の周壁に形成された突起に支受され(開蓋するときは舌片状のつまみを利用する)、簡単な構成で確実に閉蓋状態を保持できる技術が開示されている。
特開平7−149359号 実開昭61−174422号 実用新案登録第3006987号
しかしながら、上記特許文献1の技術によって、弁当箱の容器と蓋とをしっかりと固定することは出来るが、そもそも多数の構成部材が必要であり、弁当箱としての構造が複雑になってしまう。また、特許文献2および特許文献3の技術によって、簡単な構造で弁当箱等の食品容器と蓋とを固定することが出来るが、どちらの食品容器も固定するためには固定部材を回転させたりあるいは非常に小さな突起を有する構造となっているため、洗浄性および耐久性を考慮するとリユースする食品容器としては適してない。特にこのような可動構造や突起等を有する場合には、食品容器をまとめて洗浄するとどうしても汚れが残ってしまう可能性がある。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みて行われたものであって、その目的は、運搬時において食品容器の蓋と容器のズレが防止でき、且つ、洗浄性も優れたリユース可能な食品容器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る食品容器は、
有底略箱状の容器本体と、該容器本体の開口部に密着配置される蓋体と、を有するリユース可能な食品容器であって、
前記容器本体を蓋体により封止した状態で、容器本体と蓋体とをロックするロック部が少なくとも2か所設けられ、
前記ロック部は、
容器本体の開口縁部より開口面外延方向に張り出し、開口面の垂直方向へ搖動可能な本体搖動片と、
蓋体縁部より、本体開口部への対向面外延方向に張り出し、対向面の垂直方向へ搖動可能であり、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で、前記本体搖動片方向に押圧されることで、本体搖動片と咬み合いロック状態となる蓋体搖動片と、
前記蓋体搖動片の蓋体接続部分の幅と同一の幅を有して、本体搖動片より離隔した本体開口縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記蓋体搖動片の背部に当接し、蓋体搖動片の開口面方向への位置ずれを規制する本体係止部と、
前記本体搖動片の本体接続部分の幅と同一の幅を有して、蓋体搖動片より離隔した蓋体縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記本体搖動片の背部に当接し、本体搖動片の開口面方向への位置ずれを規制する蓋体係止部と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る食品容器は、
有底略箱状の容器本体と、該容器本体の開口部に密着配置される蓋体と、を有するリユース可能な食品容器であって、
前記容器本体と蓋体とを引っ掛けて該容器本体と蓋体の一部を固定する係合部が設けられ、
さらに前記容器本体を蓋体により封止した状態で、容器本体と蓋体とをロックするロック部が少なくとも1か所設けられ、
前記ロック部は、
容器本体の開口縁部より開口面外延方向に張り出し、開口面の垂直方向へ搖動可能な本体搖動片と、
蓋体縁部より、本体開口部への対向面外延方向に張り出し、対向面の垂直方向へ搖動可能であり、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で、前記本体搖動片方向に押圧されることで、本体搖動片と咬み合いロック状態となる蓋体搖動片と、
前記蓋体搖動片の蓋体接続部分の幅と同一の幅を有して、本体搖動片より離隔した本体開口縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記蓋体搖動片の背部に当接し、蓋体搖動片の開口面方向への位置ずれを規制する本体係止部と、
前記本体搖動片の本体接続部分の幅と同一の幅を有して、蓋体搖動片より離隔した蓋体縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記本体搖動片の背部に当接し、本体搖動片の開口面方向への位置ずれを規制する蓋体係止部と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る食品容器は、
前記係合部は、
容器本体の開口縁部より開口面外延方向に張り出し、少なくとも先端が略カギ型の本体フック片と、
蓋体縁部より、本体開口部への対向面外延方向に張り出し、少なくとも先端が略カギ型の蓋体フック片と、
前記蓋体フック片の蓋体接続部分の幅と同一の幅を有して、本体フック片より離隔した本体開口縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記蓋体フック片の背部に当接し、蓋体フック片の開口面方向への位置ずれを規制する本体ストッパー部と、
前記本体フック片の本体接続部分の幅と同一の幅を有して、蓋体フック片より離隔した蓋体縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記本体フック片の背部に当接し、本体フック片の開口面方向への位置ずれを規制する蓋体ストッパー部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る食品容器は、
前記係合部は、前記開口面外延方向または対向面外延方向に拡幅した張出保護部を備え、該張出保護部には保護凹部が設けられ、
容器本体が有する保護凹部には、前記本体フック片および本体ストッパー部が設けられ、
蓋体が有する保護凹部には、前記蓋体フック片および蓋体ストッパー部が設けられていることを特徴とする
また、本発明に係る食品容器は、
前記ロック部は、前記開口面外延方向または対向面外延方向に拡幅した張出保護部を備え、該張出保護部には保護凹部が設けられ、
容器本体が有する保護凹部には、前記本体搖動片および本体係止部が設けられ、
蓋体が有する保護凹部には、前記蓋体搖動片および蓋体係止部が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る食品容器は、
前記蓋体は、前記容器本体と同一形状であり、
前記蓋体および容器本体は、樹脂材料を含み一体成型されることを特徴とする。
本発明によれば、食品容器の容器本体と蓋体にロック部(搖動片および係止部)を所定形状として所定位置に備え、容器本体と蓋体とを密着させることで該容器本体に蓋体をしっかりと固定させるので、簡単な構成(優れた洗浄性)で、且つ、食品容器の運搬時における振動にも対応可能な食品容器を提供することができる。
本発明に係る第1実施形態における食品容器の概略図を示す。 本発明に係る第1実施形態における食品容器が備えるロック部の概略説明図を示す。 第1実施形態に係る食品容器において容器本体に蓋体を固定した状態の概略説明図を示す。 第1実施形態に係る食品容器の固定方法(容器部に蓋体を閉める方法)についての概略説明図を示す。 第1実施形態に係る食品容器の係止部の概略構成図を示す。 第1実施形態に係る食品容器におけるロック部の変形例の概略図を示す。 本発明に係る第2実施形態における食品容器が備える係合部の概略説明図を示す。 第2実施形態に係る食品容器において容器本体に蓋体を固定した状態の概略説明図を示す。
以下、本発明の食品容器について図面を用いて説明するが、本発明の趣旨を超えない限り何ら以下の例に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1には、本発明に係る第1実施形態における食品容器の概略図を示す。本実施形態の食品容器は、例えば弁当箱などである。同図に示す食品容器10は、内部に食品等を入れる容器本体12と、該容器本体12の開口部16に密着配置される蓋体14と、を備えている。容器本体12および蓋体14には、該容器本体12を蓋体14により封止した状態で容器本体12と蓋体14とをロックするためのロック部18が設けられている。ロック部18は本体搖動片26、本体係止部28、蓋体搖動片34、蓋体係止部36がそれぞれの所定位置に設けられることで構成されている。
容器本体12の開口部16を形成する開口縁部22には、本体搖動片26および本体係止部28が設けられ、蓋体14の蓋体縁部24には、蓋体搖動片34および蓋体係止部36が設けられている。本実施形態では開口縁部22と蓋体縁部24とが同一形状であるが、後述するロック機能を果たせれば容器本体12および蓋体14の形状は特に限定されるものではない。
図2には、本発明に係る第1実施形態におけるロック部の概略説明図を示す。図2は、容器本体12においては開口部16、蓋体14においては開口部16への対向面(図1におけるZ方向)を正面とした概略説明図である。同図に示す開口縁部22は略矩形型の形状であるため、容器本体12の開口部16を略矩形型に形成している。また蓋体14が有する蓋体縁部24も開口縁部22と同様に略矩形型の形状である。
容器本体12および蓋体14にはそれぞれの搖動片(26、34)と係止部(28、36)が一体として機能するロック部18と、さらにもう一組のロック部20を有している。本実施形態では2組のロック部(18、20)を有しているが、ロック機能を果たせれば2組以上のロック部を有していても良い。ロック部18は、開口縁部22から開口面外延方向に張り出すように設けられた本体搖動片26および本体係止部28と、蓋体縁部24から開口部16への対向面外延方向に張り出すように設けられた蓋体搖動片34および蓋体係止部36と、から構成されている。
本体搖動片26(および蓋体搖動片34)は、容器本体12の開口面(蓋体14の対向面)の略垂直方向へ摺動可能な弾性を有しており、例えば樹脂材料を含んで形成されている。また、本体係止部28(および蓋体係止部36)は、容器本体12と蓋体14とが密着配置される際に本体搖動片26(および蓋体搖動片34)の開口面方向への位置ずれを規制する機能を有している。
本体搖動片26は、略矩形型の開口縁部22のうちの1辺における長手方向の略中央位置に設けられている。具体的には図2に示すように本体搖動片26は、開口縁部22の1辺における長手方向の略中央位置と隣接するように設けられている。本体搖動片26が設けられる位置は本実施形態の位置に限られず、ロック機能を果たせればどのような位置に設けられても良い。また、本体搖動片26は、該本体搖動片26の先端部分のみが略中央位置からはみ出している。
本体係止部28は、蓋体搖動片34の蓋体14(蓋体縁部24)への接続部分の幅と同一の幅を有して本体搖動片26から離隔して設けられている。具体的には図2に示すように本体係止部28は、開口縁部22の1辺における長手方向の略中央位置から本体搖動片26とは反対側に離隔して設けられている。
そして、上述のとおり本実施形態では開口縁部22および蓋体縁部24の形状は同一であるため、蓋体縁部24に設けられた蓋体搖動片34および蓋体係止部36は、開口縁部22に設けられた前記本体搖動片26および本体係止部28と同一の位置に設けられている。
ロック部20は、開口縁部22から開口面外延方向に張り出すように設けられた本体搖動片30および本体係止部32と、蓋体縁部24から対向面外延方向に張り出すように設けられた蓋体搖動片38および蓋体係止部40と、から構成されている。本実施形態では本体搖動片30および本体係止部32は、前記本体搖動片26および本体係止部28に対して点対称の位置関係を有して設けられている。同様に、蓋体搖動片38および蓋体係止部40は、蓋体搖動片34および蓋体係止部36に対して点対称の位置関係を有して設けられている。以上が本実施形態に係る食品容器10を構成する容器本体12および蓋体14の概略構成である。
図3には、本実施形態に係る食品容器において容器本体に蓋体を固定した状態(容器本体12に蓋体14を閉めた状態)の概略説明図を示す。図3は、食品容器10における蓋体14方向(図1におけるZ方向)を正面とした概略図である。固定方法の詳細については後述するが、容器本体12と蓋体14とを重ね合わせて密着させることで、ロック部18およびロック部20のロック機能により、容器本体12と蓋体14とがしっかりと固定される。
具体的には、容器本体12に蓋体14を密着配置されるために本体搖動片26と蓋体搖動片34を容器本体12の開口面に対して略垂直対向面方向(蓋体14の対向面に対して略垂直開口面方向)に押圧することで、ロック部18の本体搖動片26と蓋体搖動片34の先端部分同士が咬み合いロック状態になる。同様にロック部20の本体搖動片30と蓋体搖動片38を開口面に対して略垂直対向面方向(蓋体14の対向面に対して略垂直開口面方向)へ押圧することで、本体搖動片30と蓋体搖動片38の先端部分同士が咬み合いロック状態となる。
この時、ロック部18においては、本体搖動片26は蓋体搖動片34と蓋体係止部36の間に位置しているため(本体搖動片26先端部分の背部に蓋体係止部36が位置しているため)、容器本体12と蓋体14とが開口面方向へ位置ずれすることはなく、容器本体12と蓋体14とのロック状態を維持することができる。同様に、蓋体搖動片34は本体搖動片26と本体係止部28の間に位置しているため、容器本体12と蓋体14とが開口面方向へ位置ずれすることはなく、容器本体12と蓋体14とのロック状態を維持することができる。
また、ロック部20においては、本体搖動片30は蓋体搖動片38と蓋体係止部40の間に位置しているため(本体搖動片30先端部分の背部に蓋体係止部40が位置しているため)、容器本体12と蓋体14とが開口面方向へ位置ずれすることはなく、容器本体12と蓋体14とのロック状態を維持することができる。同様に、蓋体搖動片38は本体搖動片30と本体係止部32の間に位置しているため、容器本体12と蓋体14とが開口面方向へ位置ずれすることはなく、容器本体12と蓋体14とのロック状態を維持することができる。
このように、容器本体12と蓋体14に2組のロック部(18、20)を有することで、回転構造や折り曲げ構造を必要としない簡単な構成による食品容器の固定(運搬時における安定性向上)を実現することができる。
容器本体と蓋体の固定方法について
次に、本実施形態に係る食品容器10の固定方法について説明する。図4には、本実施形態に係る食品容器の固定方法(容器本体に蓋体を閉める方法)についての概略説明図を示す。図4は、図1におけるX方向から食品容器10を見た場合の概略図である。また図4は、固定方法の詳細を分かりやすく説明するために、ロック部18(およびロック部20)から蓋体係止部36(および本体係止部32)を省略して図示している。同図に示すように、4つの搖動片(26、30、34、38)はそれぞれが容器本体12と蓋体14とが対向する方向へ段差を有する階段形状となっている。また、本実施形態では搖動片が階段形状となっているが、ロック機能を果たせれば他の形状でも良い。
まず、図4(a)に示すように、容器本体12に蓋体14を重ね合わせる。そうすると、点対称の位置関係を有するそれぞれの搖動片の先端部分同士(本体搖動片26と蓋体搖動片34、本体搖動片30と蓋体搖動片38)が重なり合う。ここで、搖動片は階段形状を有しているため、段差部分同士(先端部分同士)が重なり合うこととなる。
つまり、本実施形態では容器本体12に蓋体14を重ね合わせても、図4(a)に示されるように容器本体12の開口面と蓋体14の対向面とは密着されることはなく、隙間を有した状態になる。
その後、容器本体12と蓋体14とが対向する方向へそれぞれの搖動片(26、30、34、38)を押圧することで、該容器本体12と蓋体14とが密着されるとともに搖動片同士が咬み合いロック状態となる(図4(b))。このように本実施形態では、それぞれの搖動片を対向方向へ押圧する簡単な動作により搖動片同士が咬み合うことで、食品容器の良好な固定を実現することができる。
次に、係止部について説明する。図5には、本実施形態に係る食品容器における係止部の概略構成図を示す。ここでは、図4(b)における左側(容器本体12の本体搖動片26と図示を省略している蓋体14の蓋体係止部36との関係)に着目して係止部の構成について説明する。したがって、蓋体係止部36の構成説明に不要な構成部分(図4(b)における蓋体14の蓋体搖動片34等)は図示を省略している。同図に示す蓋体係止部36は、蓋体14が容器本体12と対向する対向面から拡幅する方向へ設けられており、さらに蓋体14が容器本体12へ対向する方向にも略四角柱の凸形状を有している。
蓋体係止部36(および蓋体係止部40、本体係止部28、32)をこのような凸形状とすることで、容器本体12に対する蓋体14の前後方向(図1におけるY方向)への位置ずれを規制(防止)することができる。その結果、簡単な構成で、より良好な固定が可能な食品容器が実現できる。
ロック部の変形例
図6には本実施形態に係る食品容器におけるロック部の変形例の概略図を示す。図6は、図2と同様に開口面(対向面)を正面とした概略図である。同図に示すロック部42およびロック部44は基本的には上述した実施形態における食品容器10のロック部18およびロック部20と同じであるが、本変形例ではロック部を保護するための張出保護部を有している。具体的には図6に示すように、ロック部42は張出保護部46を有しており、ロック部44は張出保護部48を有している。また、張出保護部46(張出保護部48)の略中央位置には保護凹部50(保護凹部52)を有しており、該保護凹部の内部に搖動片および係止部が設けられている。そして本変形例では保護凹部内に、さらに段差を付けることで係止部(28、32、36、40)を設ける構成としている。
このような構成とすることで、それぞれの搖動片および係止部が張出保護部46(張出保護部48)から開口部16の外延方向へはみ出すことがなくなるので、洗浄性を維持しながら且つ運搬時には本変形例の食品容器に設けられた搖動片および係止部が隣接して配置された食品容器等と接触するのを防止することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る食品容器について図面を用いて説明する。図7には本発明の第2実施形態に係る食品容器の概略説明図を示す。図7は、容器本体12においては開口部16、蓋体14においては開口部16への対向面(図1におけるZ方向)を正面とした概略説明図である。図7における食品容器10の基本的な構成は上述した第1実施形態に係る食品容器10と同じであるが、本実施形態では図2におけるロック部18に替えて容器本体12と蓋体14とを引っ掛けて固定するための係合部100を有している。また、本実施形態では、第1実施形態と同様に開口縁部22と蓋体縁部24とが同一形状である。
係合部100は、容器本体12の開口縁部22から開口面外延方向に張り出すように設けられた略カギ型の本体フック片102および略矩形型の本体ストッパー部104と、蓋体14の蓋体縁部24から開口部16への対向面外延方向に張り出すように設けられた略カギ型の蓋体フック片106および略矩形型の蓋体ストッパー部108と、から構成されている。
本体フック片102は、略矩形型の開口縁部22のうちの1辺における長手方向の略中央位置に設けられている。具体的には図7に示すように本体フック片102は、開口縁部22の1辺における長手方向の略中央位置と隣接するように設けられている。本体フック片102が設けられる位置は本実施形態の位置に限られず、容器本体12と蓋体14とを引っ掛けて固定できればどのような位置に設けられていても良い。
本体ストッパー部104は、蓋体フック片106の蓋体14(蓋体縁部24)への接続部分の幅と同一の幅を有して本体フック片102から離隔して設けられている。具体的には図7に示すように本体ストッパー部104は、開口縁部22の1辺における長手方向の略中央位置から本体フック片102とは反対側に離隔して設けられている。
そして、上述のとおり本実施形態では開口縁部22および蓋体縁部24の形状は同一であるため、蓋体縁部24に設けられた蓋体フック片106および蓋体ストッパー部108は、開口縁部22に設けられた前記本体フック片102および本体ストッパー部104と同一の位置に設けられている。
図8には、本実施形態に係る食品容器において容器本体に蓋体を固定した状態の概略説明図を示す。容器本体12と蓋体14とを固定する際、はじめに容器本体12(開口縁部22)が有する本体フック片102と蓋体14(蓋体縁部24)が有する蓋体フック片106とを引っ掛けることで容器本体12と蓋体14との一部(係合部100)を固定する。具体的には、本体フック片102における先端のカギ型部分と蓋体フック片106における先端のカギ型部分とを引っ掛けてから容器本体12の開口部16と蓋体14の対向面とを密着させることで容器本体12の一部と蓋体14の一部(係合部100)が係合される。
この時、図8に示すように蓋体フック片106の背部には本体ストッパー部104が位置しているとともに本体フック片102の背部には蓋体ストッパー部108が位置しているため、容器本体12と蓋体14とは係合部100によって固定される。そして、本体搖動片30と蓋体搖動片38を容器本体12の開口面略垂直方向(蓋体14の対向面略垂直方向)に押圧することで、ロック部20の本体搖動片30と蓋体搖動片38の先端部分同士が咬み合いロック状態になる。
このように、ロック部18に替えて係合部100を備えることで、第1実施形態における食品容器10と同様に簡単な構成で、より良好な固定が可能な食品容器を実現することができる。
また、上述した第1実施形態の変形例のように、本実施形態に係る食品容器に係合部100を保護するための張出保護部を設けても良い。例えば、張出保護部の略中央位置に保護凹部を有し、該保護凹部の内部にフック片およびストッパー部を設けるような構成とすることで、第1実施形態の変形例と同様に係合部100を適正に保護できる。
洗浄性について
本実施形態(第1実施形態および第2実施形態)における食品容器10は、繰り返し使用することから(リユースすることから)、食品容器を回収してから大量の食品容器をまとめて洗浄する必要がある。そこで本実施形態では、洗浄性を向上させるために、必要最低限の構成(搖動片、係止部等)以外は一切備えないシンプルな構造としている。また、食品容器は角(かど)となる部分があれば面取りがされているのが一般的であるが、本実施形態に係る食品容器10においては全ての角(かど)に対して一般的な食品容器よりも大きく面取りを行うことで、より洗浄性を向上させても良い。このような構成とすることで、洗浄機等で洗浄する際にもよごれが取れやすくなる。
また、一般的な食品容器は容器本体と蓋体の形状が全く異なることから、大量の食品容器を同時に洗浄する場合は容器本体形状に適した専用の洗浄装置と、蓋体形状に適した専用の洗浄装置とを最低でも2種類用意する必要がある(あるいは、2種類の洗浄モードが必要な場合がある)。そこで例えば本実施形態における食品容器10において容器本体12と蓋体14とを同一形状とすることで、洗浄装置を複数種類用意する必要がなくなる。
そして、容器本体12および蓋体14が同一形状であれば、例えば容器本体12と蓋体14とに樹脂材料を含んで構成することで、一体成型することができる。このように容器本体12と蓋体14とを同一形状とすることで一体成型により製造することができるので、従来よりも簡単に製造できるとともに製造コストも大幅に削減できる。加えて、一体成型が可能であれば、食品容器10をリユースする際の耐久性向上も期待できる。
さらに本実施形態における食品容器10は、容器本体12と蓋体14とを固定するための穴を備えていない。大量の食品容器を洗浄する際には、こうした穴のよごれを完全に洗浄するのは困難である可能性が高い。また、食品容器10は、容器本体12と蓋体14とを固定するために構成部品を回転させたりあるいは折り曲げたりする機構も備えていない。こうした動作機構を有する場合には、その動作機構部分の洗浄も困難である。したがって、本発明に係る食品容器10はこうした穴や複雑な機構を一切利用せずに容器本体12に蓋体14を固定しているため、一般的な容器本体と蓋体とが固定可能な食品容器に比べて良好な洗浄性を有すると言える。
本実施形態(および本実施形態におけるロック部の変形例)では、2つのロック部に点対称の位置関係を有するように搖動部および係止部を備えているが、上記ロック機能を果たせればそれぞれの構成部品が点対象の位置関係を有する必要はない。また、例えば略矩形型の食品容器において、さらに2つ(合計4つ)のロック部を設けることで、容器本体12と蓋体14の固定をより強化することもできる。
そして、本実施形態に係る食品容器10は、容器本体12の底面の面積を開口部16の面積よりも小さい形状とするとともに、底面に所定の凹凸形状等を設けることで、食品容器10に食品等が入っている状態では重ねて運搬することができ、且つ、回収時にはスタッキングが可能な構成としても良い。
10 食品容器
12 容器本体
14 蓋体
16 開口部
18 ロック部
20 ロック部
22 開口縁部
24 蓋体縁部
26 本体搖動片
28 本体係止部
30 本体搖動片
32 本体係止部
34 蓋体搖動片
36 蓋体係止部
38 蓋体搖動片
40 蓋体係止部
42 ロック部
44 ロック部
46 張出保護部
48 張出保護部
50 保護凹部
52 保護凹部
100 係合部
102 本体フック片
104 本体ストッパー部
106 蓋体フック片
108 蓋体ストッパー部

Claims (6)

  1. 有底略箱状の容器本体と、該容器本体の開口部に密着配置される蓋体と、を有するリユース可能な食品容器であって、
    前記容器本体を蓋体により封止した状態で、容器本体と蓋体とをロックするロック部が少なくとも2か所設けられ、
    前記ロック部は、
    容器本体の開口縁部より開口面外延方向に張り出し、開口面の垂直方向へ搖動可能な本体搖動片と、
    蓋体縁部より、本体開口部への対向面外延方向に張り出し、対向面の垂直方向へ搖動可能であり、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で、前記本体搖動片方向に押圧されることで、本体搖動片と咬み合いロック状態となる蓋体搖動片と、
    前記蓋体搖動片の蓋体接続部分の幅と同一の幅を有して、本体搖動片より離隔した本体開口縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記蓋体搖動片の背部に当接し、蓋体搖動片の開口面方向への位置ずれを規制する本体係止部と、
    前記本体搖動片の本体接続部分の幅と同一の幅を有して、蓋体搖動片より離隔した蓋体縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記本体搖動片の背部に当接し、本体搖動片の開口面方向への位置ずれを規制する蓋体係止部と、
    を備えたことを特徴とする食品容器。
  2. 有底略箱状の容器本体と、該容器本体の開口部に密着配置される蓋体と、を有するリユース可能な食品容器であって、
    前記容器本体と蓋体とを引っ掛けて該容器本体と蓋体の一部を固定する係合部が設けられ、
    さらに前記容器本体を蓋体により封止した状態で、容器本体と蓋体とをロックするロック部が少なくとも1か所設けられ、
    前記ロック部は、
    容器本体の開口縁部より開口面外延方向に張り出し、開口面の垂直方向へ搖動可能な本体搖動片と、
    蓋体縁部より、本体開口部への対向面外延方向に張り出し、対向面の垂直方向へ搖動可能であり、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で、前記本体搖動片方向に押圧されることで、本体搖動片と咬み合いロック状態となる蓋体搖動片と、
    前記蓋体搖動片の蓋体接続部分の幅と同一の幅を有して、本体搖動片より離隔した本体開口縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記蓋体搖動片の背部に当接し、蓋体搖動片の開口面方向への位置ずれを規制する本体係止部と、
    前記本体搖動片の本体接続部分の幅と同一の幅を有して、蓋体搖動片より離隔した蓋体縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記本体搖動片の背部に当接し、本体搖動片の開口面方向への位置ずれを規制する蓋体係止部と、
    を備えたことを特徴とする食品容器。
  3. 請求項2に記載の食品容器であって、
    前記係合部は、
    容器本体の開口縁部より開口面外延方向に張り出し、少なくとも先端が略カギ型の本体フック片と、
    蓋体縁部より、本体開口部への対向面外延方向に張り出し、少なくとも先端が略カギ型の蓋体フック片と、
    前記蓋体フック片の蓋体接続部分の幅と同一の幅を有して、本体フック片より離隔した本体開口縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記蓋体フック片の背部に当接し、蓋体フック片の開口面方向への位置ずれを規制する本体ストッパー部と、
    前記本体フック片の本体接続部分の幅と同一の幅を有して、蓋体フック片より離隔した蓋体縁部位置に設けられ、容器本体の開口部に蓋体が密着配置された状態で前記本体フック片の背部に当接し、本体フック片の開口面方向への位置ずれを規制する蓋体ストッパー部と、を備えたことを特徴とする食品容器。
  4. 請求項3に記載の食品容器であって、
    前記係合部は、前記開口面外延方向または対向面外延方向に拡幅した張出保護部を備え、該張出保護部には保護凹部が設けられ、
    容器本体が有する保護凹部には、前記本体フック片および本体ストッパー部が設けられ、
    蓋体が有する保護凹部には、前記蓋体フック片および蓋体ストッパー部が設けられていることを特徴とする食品容器。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の食品容器であって、
    前記ロック部は、前記開口面外延方向または対向面外延方向に拡幅した張出保護部を備え、該張出保護部には保護凹部が設けられ、
    容器本体が有する保護凹部には、前記本体搖動片および本体係止部が設けられ、
    蓋体が有する保護凹部には、前記蓋体搖動片および蓋体係止部が設けられることを特徴とする食品容器。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の食品容器であって、
    前記蓋体は、前記容器本体と同一形状であり、
    前記蓋体および容器本体は、樹脂材料を含み一体成型されることを特徴とする食品容器。
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