以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、いずれの実施形態においても軸筒の先端には、塗布部を保護するためのキャップ(図示省略)が着脱可能に装着される。
〔第1実施形態の化粧具〕
図1(a)−(c)は、本発明の第1実施形態に係る化粧具の説明図である。
図1(c)に示すように、前記化粧具は、化粧具本体となる軸筒10内に化粧料吸蔵体12が収納され、その化粧料吸蔵体12に液体化粧料が吸蔵されるタイプのものである。軸筒10は後端の閉じた筒状を呈している。前記軸筒10の後部の内部には、前記化粧料吸蔵体12を支持するリブ10aが内向きに突出形成されている。
なお、図1(b)の符号LDは軸筒10の長手方向(軸方向)を示している。
該化粧具は、塗布部14の後端に化粧料吸蔵体12を接続して、化粧料吸蔵体12の液体化粧料を塗布部14に供給する構成となっている。
図2(a)−(b)は、化粧具の先端の塗布部14周辺を拡大して示している。また、図3(a)−(h)、図4(a)−(d)は化粧料誘導部(「塗布体」に相当、「筆記芯」ともいう)16を示している。図5(a)−(h)は化粧料誘導部16を装着する支持部材(「保持体」に相当)18の部品図である。
第1実施形態の塗布部14は、図2(a)−(b)に示すように、支持部材18の外周に化粧料誘導部16を配設して当該支持部材18が化粧料誘導部16を保持する構造のものである。前記化粧料誘導部16を支持部材18で保持した状態の塗布部14は、軸筒10の先端部に筒状の先軸20によって装着されている。
装着状態において、前記塗布部14は、当該先軸20の先端部から化粧料誘導部16及び支持部材18の半分程度を突出して露出させた状態に配設されている。前記先軸20は筒状であって内部に化粧料吸蔵体12の先部を内装して前記軸筒10に先端部に装着されている。なお、先軸20の先端開口と塗布部14との間は、支持部材18の後述するフランジ部18b(空気流通溝18h、18jが露出状態になる)によって塞がれ、本体部18aが先軸20先端開口に嵌合して塗布部14が抜け止めされている。支持部材18の本体部18aの周囲に化粧料誘導部16が設置された部分(可視部18c)が透明又は半透明になっており、塗布対象部が視認可能になっている。
化粧料吸蔵体12は、水性化粧料などの流動性化粧料を含浸したものであり、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせからなる繊維束、フェルト等の繊維束を加工したもの、また、スポンジ、樹脂粒子、焼結体等の多孔体を含むものである。この化粧料吸蔵体12は、軸筒10の本体部内に収容されている。なお、上記軸筒10の後端側は閉じているが、軸筒10と同一素材又は別の合成樹脂製素材等にて成形される尾栓により封止しても良い。
また、前記化粧料誘導部16は、図1(c)、図2(b)に示すように、概略矩形の支持部材18を取り囲むように、概略U字形状を呈している。
また、第1実施形態では、図3(a)に示すように、前記化粧料誘導部16が平面部16bと角部16aと曲面部16cを有する。前記化粧料誘導部16が、断面略円形の帯状体を曲げた形状であって、液誘導性の焼結体で形成されている。
そして、前記化粧料誘導部16は、先端側が2箇所ほぼ90°曲がりの角部16a及び曲面部16cになっている。また、その角部16aには、切り落とされた平面部16bが4箇所形成されている。平面部16bの周辺と接合部はR0.2mm程度の面取りされている。また、前記化粧料誘導部16は、径方向に曲がった曲面部16cが形成されている。また、前記化粧料誘導部16の先端(角部16aから16cの間の領域)の横断面が異形であり、中央部から後部にかけて横断面が円形である。
詳しくは、図4(a)、図4(c)に示すように、前記の化粧料誘導部16には、平面部16bが4面形成されている。4面の平面部16bが角部16aに集まっている構造のため、曲面部16cから平面部16bにかけて、図4の(a)や(c)に示すように、化粧料誘導部16の元の太さで塗布又は描ける幅W1が太幅の箇所、2箇所の平面部16bで挟まれた幅W2の中幅の箇所、幅W3の細幅の箇所が形成されたものになる。幅W1は1〜3ミリメートル(mm)、幅W3は0.5〜1.5ミリメートル(mm)で幅W1:幅W3=2:1とすることが好適である。
このように4面の平面部の形成により、前記化粧料誘導部16が平面部16bと角部16aと曲面部16cを有するので、前記化粧料誘導部16の太い部分から徐々に細くなるように角部16a近辺で、平面部16bの稜線(輪郭)に沿って段々にペン芯幅が細くなるように形成している。
具体的な化粧料誘導部16は、太さが1.65ミリメートル(mm)であり、それに形成する平面部16bは、好適には、長さLが2〜3ミリメートル(mm)、高さHが2〜3ミリメートル(mm)である。
前記第1実施形態に係る支持部材18を図5(a)−(h)の部品図を用いて詳細に説明する。
支持部材18は、図1(b)に示すように、上記化粧料誘導部16を周囲に固定して、軸筒10の先軸20先端開口部に固着されるものである。
図5(a)〜(h)に示すように、支持部材18は、概略膨出状の本体部18aと、該本体部18aの先方側に、環状に拡径したフランジ部18bと、フランジ部18bから概略板状先方に延びる構造の、透明であって筆記方向を視認することができる可視部18cとを有する。また、前記支持部材18は、該本体部18aの後方側に、上記本体部18aに連設される保持片18dを有する後方保持部18eを備えたものである。また、これらの各部から構成される支持部材18の長手方向外周面全体には、上記コ字型状の化粧料誘導部16を嵌入保持する保持溝18fが形成されている。
また、本体部18aの幅方向外周面には、先軸20の内周に嵌合するための凹状又は凸状の嵌合部18gが形成され、また、長手方向外周面には、フランジ部18bから保持片18dに渡った外周面に断面凹状の空気置換のための空気流通溝18h、18jが形成されている。空気流通溝18h、18jを介して軸筒10内の外気と空気流通を行う構造になっている。その構造によって、塗布部14の塗布使用時に化粧料吸蔵体12に貯留の化粧料の空気置換が出来るようになっている。
実施形態に係る支持部材18は、塗布方向を視認できる透明な樹脂又はガラス等の部材、具体的には、平行光線透過率30%以上、好ましくは、平行光線透過率50%以上、更に好ましくは平行光線透過率70%以上の透明な樹脂又はガラス等の部材であり、前方に幅広の平滑面となる可視部18cと後方に本体部18aが形成されている。この平行光線透過率30%未満の樹脂又はガラス等の部材であると、塗布方向を鮮明に視認することができず、好ましくない。この物性を満足する樹脂等としては、例えば、スチレン−イソプレン樹脂、アイオノマー樹脂、SBR−PPのブレンド樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、ポリメチルペンテン、PC(ポリカーボネート)、透明ABS樹脂などが挙げられる。
また、化粧料誘導部16は、スポンジなどの高分子発泡体、浸透印等に用いられる多孔質のゴム体、不繊布、フェルト、繊維束を樹脂で固めたもの、又は、金属、セラミック、高分子の焼結体などの多孔質部材から構成されたものであり、これらの多孔質部材(以下のにおいても同様)は、嵌着、又は接着剤による接着、又は熔着などにより支持部材18の外周に被覆されている。なお、支持部材18の外周面に化粧料誘導部16の被覆を更に確実にするため嵌合溝等を施しても良いものである。
また、塗布部14は、先部の化粧料誘導部16が同じ素材で一体に支持部材18の周辺に回り込んで上述の態様で先軸20によって被覆されており、後部が先軸20内で化粧料吸蔵体12の先端部内に潜り込ませてそこから化粧料誘導部16に化粧料を給液出来るようになっている。
図1(b)に示すように、塗布部14の先端(化粧料誘導部16の先端)は、軸筒10(本体軸)の長軸方向LDに対して、40〜90°の角度で傾いていることが望ましく、本実施形態では、75°の傾きとなっている。これらの形状は、塗布等の使い勝手に合わせて適宜設定される。
また、塗布部14は、描線幅が太いものであり、好ましくは、描線幅1mm以上、更に好ましくは、描線幅3mm以上の描線幅となる塗布部である。
上記化粧料誘導部16は、上記支持部材18の先部が先軸20から露出するように形成されている。
更に、支持部材18において、上記可視部18cを、レンズ効果を有するレンズ部材(以下のにおいても同様)により構成すれば、透視される視野を拡大して見ることが可能となる。
この第1実施形態の塗布部14を有する化粧具において、塗布部14には細書き及び太書きタイプの化粧具の太字用の塗布部に好適に適用できることはいうまでもない。
この第1実施形態の塗布部14を有する化粧具は、描線幅の太い塗布部14を有する化粧具について右手を用いて左から右に塗布する場合、支持部材18に透明な樹脂又はガラス等の部材からなる可視部18cを設けたので、塗布部14の軸筒10の長手方向LDの直上に位置する可視部18cにより塗布先の右側が見やすくなって対象部の位置が容易に特定可能となる。
これにより、上記化粧具で対象面を塗りつぶす時や、比較的狭い場所での使用に際して顕著な使い勝手を向上することができるものとなる。
〔第2実施形態の化粧具〕
次に、本発明の第2実施形態に係る化粧具を説明する。
図6の(a)−(c)は、第2実施形態に係る化粧具を示す図面であり、(a)は正面図、(b)が回転させた正面図、(c)が(a)のC−C線断面図である。
本実施形態の化粧具は、ペンタイプのものであり、図6(c)に示すように、化粧具本体となる軸筒10、化粧料吸蔵体12、中継多孔体30、塗布部14Aとを備えている。
軸筒10は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ガラス等で形成されるものであり、化粧具用化粧料を含浸した化粧料吸蔵体12を収容し、先端部には塗布部14Aを固着する先軸20を設けている。軸筒10及び先軸20は、その他の構成が第1実施形態と同様である。
化粧料吸蔵体12は、水性化粧料などの流動性化粧料を含浸したものであり、第1実施形態の化粧料吸蔵体12と同様の材質のものを使用できる。この化粧料吸蔵体12は、軸筒10の本体部内に収容されている。なお、上記軸筒10の後端側は閉じているが、軸筒10と同一素材又は別の合成樹脂製素材等にて成形される尾栓により封止しても良い。
中継多孔体30は、化粧料吸蔵体12の化粧料を後述する支持部材18A(「保持体」に相当)に設けた化粧料誘導部16Aに供給する中継芯となるものであり、化粧料吸蔵体12と同様に繊維束、フェルト等の繊維束を加工した繊維束芯、又は、硬質スポンジ、樹脂粒子焼結体等からなる樹脂粒子多孔体、スライバー芯等の連続気孔(流路)を有するものであり、化粧料吸蔵体12に含浸された化粧料を、中継多孔体30を介して支持部材18Aの化粧料誘導部16Aへ供給できるものであれば、特にその形状、構造等は限定されるものでない。この中継多孔体30の断面形状としては、例えば、円、楕円、正方形、長方形、台形、平行四辺形、ひし形、カマボコ形、半月形の形状が挙げられ、本実施形態では、断面形状が円形状となっている。なお、本実施形態の中継多孔体30は、図6に示すように、先軸20内に嵌合される支持部材18Aに保持される構造となっている。
塗布部14Aは、塗布体となる塗布多孔体22と、該塗布多孔体22を保持し、塗布部に化粧料を供給するための化粧料誘導部16Aを有する支持部材18Aとを備えている。
本実施形態の塗布体となる塗布多孔体22は、支持部材18Aの先端部に固着されるものであり、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせからなる並行繊維束、フェルト等の繊維束を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、又は、各種のプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)などからなるものである。
この塗布部となる塗布多孔体22の形状としては、例えば、外観形状がチゼル形状、砲弾形状、円柱、楕円柱、立方体、直方体などの形状が挙げられ、また、その断面形状が台形、平行四辺形、ひし形、カマボコ形、半月形等となる形状が挙げられ、本実施形態では、チゼル形状となっている。チゼル形状とは、先端がペン軸の中心線に対して傾斜面を形成しており、傾斜面が平坦である形状である。
また、塗布体となる塗布多孔体22は、塗布しやすい傾きとなるように、好ましくは、軸筒10(本体軸)の長軸方向LD(図6(b))に対して、40〜90°の角度で傾いていることが望ましく、本実施形態では、75°の傾きとなっている。
これらの塗布体となる塗布多孔体22の形状、傾き等は、塗布等の使い勝手に合わせて適宜設定される。また、塗布体となる塗布多孔体22は、描線幅が太いものであり、好ましくは、描線幅2mm以上、更に好ましくは、描線幅3mm以上の描線幅となる塗布部である。
本実施形態の支持部材18Aは、視認性を有する材料、例えば、PP、PE、PET、PEN、ナイロン(6ナイロン、12ナイロン等の一般的なナイロン以外に非晶質ナイロン等を含む)、アクリル、ポリメチルペンテン、ポリスチレン、ABS等の材料から構成されるものであり、可視光線透過率が50%以上となる材料から構成されることが好ましい。
この可視光線透過率が50%未満の材料を使用した場合は、塗布方向にある対象部を有効に視認できないことがあり、好ましくない。更なる良好な視認機能を発揮できるようにするために、50%以上透過する材料が好ましく、この可視光線透過率が80%以上であれば、更に良好に視認できるものとなる。
なお、可視光線透過率は、多光源測色計を用いて反射率を測定することで求めることができる。
この支持部材18Aは、上記各材料の一種類、又は、耐久性、視認性の更なる向上の点などから、2種類以上の材料を用いて構成することができ、2種類以上の材料で構成する場合は、少なくとも一つが可視光線透過率50%以上となる材料から構成されているものが好ましく、射出成形等の各種成形法により成形することができる。
上記支持部材18A内部には、塗布部に化粧料を供給するための連通孔等の化粧料誘導部16Aを少なくとも1つ有するものであり、本実施形態では、視認部の面積比率を最大限に発揮せしめる点、塗布体となる塗布多孔体22に効率的に化粧料を供給する点から、図6(c)に示すように、塗布部14Aの中央に長手方向LDに沿って化粧料誘導部16Aが貫通する形で1本設けられている。
この化粧料誘導部16Aの形状、大きさ等は、化粧具本体に含まれる化粧料吸蔵体12に含浸された化粧料が上記中継多孔体30を介して直接化粧料誘導部へ供給できる構造等とるものであれば、その形状、構造、大きさ、本数などは適宜選択することができる。
好ましくは、本発明の効果を最大限に発揮せしめる点から、化粧料誘導部16Aの断面幅方向の長さW(図6(c))は、塗布先の長軸長さX(図6(c))の40%未満、更に好ましくは、1〜30%であることが望ましく、また、化粧料誘導部16Aの断面積は、塗布部14Aの保持体18Aの幅狭側の横断面積未満、又は、中継多孔体30の横断面積未満であることが望ましい。
特に、保持体の視認性を損なわずに、十分な塗布流量を確保する点から、化粧料誘導部16Aの横断面の幅方向の長さWが3mm以下、好ましくは、0.1〜2.5mmであることが望ましく、また、直径0.1〜3.0mm、好ましくは、直径0.2〜2.5mm、更に好ましくは、直径0.2〜2.0mmの管状であることが望ましい。
また、支持部材18A内部に化粧料誘導部16Aの断面積の合計が0.01〜7mm2、好ましくは、0.03〜5mm2で、更に好ましくは、0.03〜4mm2であることが望ましい。
更に、化粧料誘導部16Aは、塗布体の塗布多孔体22側に向かってテーパーが形成されていることが好ましく、また、軸筒10(本体軸)の長軸方向LDに対して0〜30°の向きで、2本以上の複数本でも良いが、1本のみ設けられていることが望ましい。
また、化粧料誘導部16Aの形状は長軸方向LDに対して直線が望ましいが、V字形状、X字形状、Y字形状、螺旋形状、逆V字形状、逆Y字形状のようにして視認しやすい形状にすることもできる。
上記構造となる化粧料誘導部16Aの形成方法としては、例えば、化粧料誘導部形成用の棒状体等を備えた金型に樹脂を流し込んで射出成形等の各種成形法で成形後、型抜きをして支持部材18Aに化粧料誘導部16Aを形成する方法、支持部材18A成形後に、ドリル、レーザー加工などにより化粧料誘導部16Aを形成する方法、支持部材18Aを二部材とし、それぞれに化粧料誘導部16A形成用の溝を形成した後、これらを接着、溶着などにより一体化して支持部材18Aに化粧料誘導部16Aを形成する方法などが挙げられ、先行技術文献に記載された同様の方法で形成することができる。
好ましくは、上記支持部材18A内部に設けられた化粧料誘導部16Aは、後述する化粧料が入った状態で可視光線透過率が50%未満であり、視認部として機能せず、塗布方向を有効に視認できないものとすることが望ましい。場合によっては、化粧料誘導部16Aに化粧料が入った状態で視認できる状態であると、化粧料の着色成分等の使用が制限されることとなり、ニーズに対応した化粧料色が得られないこととなり、好ましくない。このような場合には、化粧料誘導部16Aに化粧具用化粧料と略同色で着色されたパイプを挿入して、化粧料色が容易に判別できるようにしても良い。
また、支持部材18Aの化粧料誘導部16A以外の部分が視認部を形成する面となるものであり、塗布方向を有効に視認するために、略平行面となっていることが望ましい。なお、視認部をレンズ面として拡大して視認することもできる。
本発明において、上記塗布体となる塗布多孔体22と、化粧料誘導部16Aを有する支持部材18Aとの接着は、塗布多孔体22を、シール性能を付与した状態で、強固に固定せしめる点から、塗布多孔体22と支持部材18Aが接触している部分の塗布多孔体22の細孔の凹凸に、支持部材18Aから保持体を形成する樹脂が入り込み、保持体樹脂層を形成することで塗布多孔体22と支持部材18Aが固定されることが望ましい。
上記塗布多孔体22と支持部材18Aを形成する材料が、溶剤への溶解性の異なる樹脂から選ばれることが好ましく、例えば、塗布多孔体22では、ポリエチレン製焼結芯、保持体では、アクリル製であれば、溶剤として、多孔体樹脂と保持体樹脂の溶解パラメーター(SP値)の差が0.5以上とすることができるため、アルコール、エステル(酢酸ブチル)、エーテル、ケトン(アセトン)、グリコールエーテル、脂環式炭化水素、脂肪族炭化水素、塩化脂肪族炭化水素(ジクロロメタン)、芳香族炭化水素、塩化芳香族炭化水素等の有機溶剤を用いることにより、上記塗布体となる塗布多孔体22と、化粧料誘導部16Aを有する支持部材18Aとを固定することができる。
好ましくは、化粧料誘導部16Aの塗布多孔体22側の端面には、塗布多孔体22と支持部材18Aの境界面に、保持体樹脂層(「境界面の保持体樹脂層を接着面」とも表記)を形成し、該接着面が、当該端面の全方向に対して長さ0.5mm以上、更に好ましくは、0.8〜3mm形成されていることが望ましい。
この接着面は、平面、曲面、屈曲部の何れかで形成することができ、化粧料誘導部16Aの塗布多孔体22側の端面には、接着面が当該端面全周に渡り0.5mm以上、更に好ましくは、0.8〜3mm形成されていることが望ましい。
また、接着面上の保持体樹脂層が、塗布多孔体22内部に向かって1〜1000μm、更に好ましくは、10〜800μm形成されていることが望ましく、また、塗布多孔体22と接触する支持部材18Aの接触部分の局部山頂の表面はシボ加工等により梨地状態となっていることが望ましい。
この塗布部14Aでは、塗布体となる塗布多孔体22と、化粧料誘導部16Aを有する支持部材18Aとを強固に固定せしめる点から、支持部材18Aの上部にリブ体18A1(図6(a)参照)が、塗布多孔体22の側面の2つ以上に設けられるものであり、本実施形態では2つ設けられている。
また、上記塗布多孔体22と、化粧料誘導部16Aを有する支持部材18Aとの接着面は、リブ体18A1の側面内側の二面と化粧料誘導部16Aの開口部を除く底面部が接着面となる平坦面となっている。更に、上記塗布多孔体22と接触する支持部材18Aの接触部分の局部山頂の表面はシボ加工等により梨地状態となっている。この塗布部14Aでは、二色成形などにより、塗布多孔体22と支持部材18Aとを固定することもできる。
このように構成される本実施形態において、上記塗布部となる塗布多孔体22と、化粧料誘導部16Aを有する支持部材18Aとの接着を、塗布多孔体22と支持部材18Aが接触している部分の塗布多孔体22の細孔の凹凸に、支持部材18Aから保持体を形成する樹脂が入り込み、底面部に保持体樹脂層を形成することなどにより、塗布部となる塗布多孔体22と化粧料誘導部16Aを有する支持部材18Aとの固定が確実にでき、十分な塗布流量を終筆まで確保できる耐久性に優れた化粧具が得られるものとなる。
また、本実施形態において、中継多孔体30と支持部材18Aとの接着を、上述と同様に、保持体樹脂層を形成することなどにより接着することができる。
具体的には、中継多孔体30側接着面を、平面、曲面、屈曲部の何れかに形成し、化粧料誘導部16Aの中継多孔体30側端面には、この支持部材18A後部の中空開口間に挿入された中継多孔体30の境界面に保持体樹脂層(「中継多孔体側接着面」とも表記)を中継多孔体30全周に渡り厚み0.5mm以上形成し、中継多孔体30側接着面上の周状の保持体樹脂層が、多孔体内部に向かって1〜1000μm、並びに、中継多孔体30と接触する支持部材18A後部の接触部分の局部山頂の表面はシボ加工等により梨地状態とする。
このように構成される本実施形態において、中継多孔体30と、化粧料誘導部16Aを有する支持部材18Aとの接着を、中継多孔体30と支持部材18Aが接触している部分の中継多孔体30の細孔の凹凸に、支持部材18Aから保持体を形成する樹脂が入り込み、保持体樹脂層を形成することなどにより、中継多孔体30と化粧料誘導部16Aを有する支持部材18Aとの固定が確実にでき、十分な流量を化粧料誘導部16Aに供給でき、耐久性に優れたものとなる。また、前記保持体樹脂層は、中継多孔体30が圧入されていて、支持部材18Aと中継多孔体30の接触している部分全体に形成しても良い。
本実施形態の化粧具では、塗布部14Aは、上述の如く、塗布体となる塗布多孔体22と、該塗布多孔体22を保持し、塗布部14Aに化粧料を供給するための化粧料誘導部16Aを少なくとも1つ有する支持部材18Aを備えたものであり、化粧具の軸筒10に含まれる化粧料を、支持部材18Aに設けた化粧料誘導部16Aに供給するための中継多孔体30を有すると共に、上記支持部材18Aが、視認性を有する材料で構成されているので、当該支持部材18Aにおいて化粧料誘導部16A以外の全面(全体)が塗布方向を視認できる視認部となるものであり、この構造とすることにより、初めて、視認部の面積比率を、軸筒10の本体先端部より突出した塗布部14Aの40%以上とすることができ、好ましくは、塗布部14Aの支持部材18A側面の視認部も、40%以上とし、更に、化粧料誘導部16Aを支持部材18Aの長手方向中央部に形成し、化粧料誘導部16Aの幅方向の長さ、直径、断面積等を上述の好ましい範囲に好適に設定することにより、更に、視認部の面積比率を、50%以上にすることができ、塗り終わりまで使用可能な化粧具が提供される。特に、化粧料誘導部16Aを支持部材18Aの中央部に長手方向に沿って形成することにより、塗布部となる塗布多孔体22に、かたよりなく効率的に化粧料を供給できるので、更に、塗り終わりまで使用可能な化粧具が提供されるものとなる。
また、化粧料誘導部16Aを支持部材18Aの中央部に長手方向に沿って形成することにより、塗布方向を定め易く、非常に塗布しやすい形状となるものである。
更にまた、化粧料誘導部16Aには、直接液体が供給される機構とすることにより、化粧料を効率的に塗布部となる塗布多孔体22に供給することができるものとなる。なお、化粧料誘導部16Aとして多孔体を用いた場合には、好適な化粧料流量が得られないことがある。
本発明の化粧具は、上記などに限定されることなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々変更することができる。化粧料誘導部16Aの形状をV字形状、X字形状、Y字形状、螺旋形状、逆V字形状、逆X字形状等の文字状とすることもできる。
〔第3実施形態の化粧具〕
次に,本発明の第3実施形態に係る化粧具を説明する。
図7(a)−(c)は、本発明第3実施形態に係る化粧具を、(a)が斜視図、(b)が正面図、(c)が断面図で示すものである。また、図7(a)−(c)は、この化粧具の支持部材(「保持体」に相当)18Bを示した部品図である。
図7(c)に示すように、化粧具の外側部を構成する軸筒10の後端が閉じられており、その軸筒10の内部空間に、流動体を浸漬した化粧料吸蔵体12が収容されている。軸筒10の先端には、先軸20が装着されており、その先軸20は、内部が段状に先細く空間になる筒状体である。先軸20の先端部内に筆状の塗布部14Bがその保持部材18Bの先端から突出している。そして、化粧料吸蔵体12に塗布部14Bの後端が差し込まれて連結し、塗布部14Bが支持部材18Bの軸心を貫通している。
塗布部14Bとしては、筆の場合は、材質としてポリブチレンテレフタレート繊維を束ねた状態で先端を先鋭化するようにまとめたものを使用でき、ペン芯の場合は、材質としてナイロン、ポリエステル、アクリルを使用できる。
図7に示すように軸筒10には、化粧料吸蔵体12を充填するための空間内壁の先端側に、支持部材18Bが嵌入している。
図8(a)−(h)は、支持部材18Bの説明図である。
支持部材18Bは、透明体又は半透明体からなる。本実施形態の支持部材18Bは、視認性を有する材料、例えば、スチレン−イソプレン樹脂、アイオノマー樹脂、SBR−PPのブレンド樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、ポリメチルペンテン、PC(ポリカーボネート)、透明ABS樹脂等の材料から構成されるものであり、可視光線透過率が50%以上となる材料から構成されることが好ましい。
この可視光線透過率が50%未満の材料を使用した場合は、塗布方向にある対象部を有効に視認できないことがあり、好ましくない。更なる良好な視認機能を発揮できるようにするために、50%以上透過する材料が好ましく、この可視光線透過率が80%以上であれば、更に良好に視認できるものとなる。
図8(f)に示すように、支持部材18Bの後部の左右側には、それぞれ溝32が形成されている。この支持部材18Bの後半部分を先軸20の先端に圧入することで、この溝32が先軸20の先端内壁との間で空気置換孔を形成することとなっている(図7(c)参照)。よってこの空気置換孔は化粧具の左右側にそれぞれ開口することとなる。
また、支持部材18B先部には、外周面がテーパー状であって周方向に凹凸があり凹凸がリブ状で先後方向(長手方向LD)に沿って形成され(図7参照)、横断面で星形形状又は花形形状を呈する。もちろん、これは一例であり、種々の形状にすることができる。支持部材18Bは透明であるため、塗布部14Bの色を容易に視認できると共に、支持部材18Bの外周面が凹凸であるため、塗布部14Bがレンズ効果で大きく見え、支持部材18Bとのマッチングを図るなどして外観意匠性が向上する。
本実施形態に係る化粧具は以下のように機能する。
すなわち、化粧料吸蔵体12(図7(c))に浸漬されている流動体は、塗布部14Bの毛管力で先端方向へ誘導され、塗布部14B先端に至りこれを浸漬することで、目的の箇所へ塗布可能となる。また、溝32の空気置換孔から流入した空気が、化粧料吸蔵体12の存在する軸筒10の内部空間へと至る。これにより、流動体の空気交換は支障なく行われることとなる。
ここで、塗布具に先端方向の衝撃が急に与えられた場合、流動体の大部分は軸筒10の内段部により阻止されるものの、一部は空気置換孔(溝32)を通ることとなる。しかし、空気置換孔には先端側に90°の曲がり部(32a:図8(f)参照)があり左右両側へ90°回り込む必要があるので、直接外界へ漏れ出すことはない。そして空気置換孔内の先端側に一時的に保持された流動体はその間に空気置換孔から流入する外界の空気により、再び化粧料吸蔵体12の方へ押し戻されることになる。
〔化粧料の説明〕
次に,第1実施形態〜第3実施形態に係る化粧具に使用する化粧料を説明する。
本発明の液体化粧料は、少なくとも、カーボンブラックと、水と、皮膜形成性樹脂からなる分散剤0.5〜5質量%と、皮膜形成剤2〜15質量%(固形分換算)と、界面活性剤0.5重量%以下とを含有し、かつ、ELD型粘度計による温度25℃、ずり速度3.83S−1での粘度が2〜8mPa・sの範囲であることを特徴とするものである。
本発明に用いるカーボンブラックは、色材として用いるものであり、黒色系の液体化粧料の色材として通常使用されているカーボンブラックであれば、特に限定されず、各種のカーボンブラックを用いることができる。
このカーボンブラックの含有量は、液体化粧料全量に対して、1〜20質量%が好ましく、更に好ましくは、5〜15質量%である。このカーボンブラックの含有量が1質量%未満では、発色が薄くて化粧料として不十分となり、一方、20質量%を超えると、粘度が高くなり過ぎて、本発明の中綿式やコレクター式などの液体化粧料化粧具では液がスムーズに吐出されなくなり、好ましくない。
本発明に用いる分散剤は、皮膜形成性樹脂からなるものであり、色材であるカーボンブラックの分散性を向上させると共に、皮膜形成の樹脂としても機能するものである。
用いることができる分散剤としては、アクリル酸、メタクリル酸あるいはこれらのアルキルエステル又は誘導体、酢酸ビニル、ビニルピロリドンの中の1種又は2種以上から選択されるものからなる共重合体や、ベタイン型アルキル酸系両性樹脂などが挙げられ、好ましくは、カーボンブラックの更なる分散性能の点から、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステル又は誘導体中から選ばれる1種と酢酸ビニルとの共重合体、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルの1種以上とオクチルアクリルアミドとの共重合体が望ましく、特に好ましくは、更なる分散性能、皮膜形成能の点から、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルの1種以上とオクチルアクリルアミドとの共重合体である。
これらの分散剤の含有量は、液体化粧料全量に対して、0.5〜5質量%が好ましく、更に好ましくは、2〜4質量%である。
この分散剤の含有量が0.5質量%未満では、色材であるカーボンブラックの分散安定性が不十分となり、一方、5質量%を超えて含有すると、粘度が高くなり過ぎて分散安定性の向上は見られず、経済的でない。
本発明に用いる皮膜形成剤としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステル又は誘導体、スチレン、酢酸ビニルの中の1種又は2種以上のモノマーから選択されてなる共重合体のエマルジョン樹脂が挙げられる。
本発明において、上記分散剤も皮膜形成性樹脂からなるものであり、上記分散剤との相違は、可溶性樹脂と、エマルジョン樹脂の点で異なるものであり、エマルジョン樹脂はモノマーを重合溶媒としての水の中で乳化重合させて得られた水懸濁液である。本発明におけるカーボンブラックの分散において、エマルジョン樹脂よりも可溶性樹脂の方が安定したカーボンブラックの分散液が得られている。この点で分別して使用するものである。
皮膜形成剤(エマルジョン樹脂)の含有量は、固形分(樹脂分)換算で液体化粧料全量に対して、2〜15質量が好ましく、更に好ましくは、2〜10質量%とすることが望ましい。
これらの皮膜形成剤(エマルジョン樹脂)の含有量が、固形分(樹脂分)換算で2質量%未満では、耐水性能が悪く、一方、固形分(樹脂分)換算で15質量%を超えて含有すると液体化粧料化粧具の塗布部(筆穂やペン芯等)が乾燥して塗布不能になる不具合が発生することがあり、好ましくない。
なお、これら皮膜形成剤(エマルジョン樹脂)の安定化に、界面活性剤が使用されることもあるが、これらに配合されている界面活性剤については、本願発明の固着性に関する影響は少ないので、含有量には、考慮しないものとする。
本発明で用いる界面活性剤は、カーボンブラックの分散に関して、分散補助として機能させるものであり、例えば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系面活性剤、カチオン系界面活性剤が挙げられ、レシチン、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルの他、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸・リン酸塩、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキル硫酸塩、スルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩などの1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
これらの界面活性剤の含有量は、液体化粧料全量に対して、0.5質量%以下が好ましく、更に好ましくは、0〜0.3質量%とすることが望ましい。
この界面活性剤の含有量が0.5重量%を超えて含有すると、耐水性に劣り、充分な固着力を得ることができなくなり、好ましくない。
本発明の液体化粧料は、水(精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等を含む)を溶媒とする。この水の含有量は、上記各成分、後述する任意成分を含有した残部となる。
更に、本発明の液体化粧料には、前記各必須成分等の他に、通常の液体化粧料に用いられる任意成分などを含有せしめることができる。具体的には、防腐剤、酸化防止剤、中和剤、紫外線吸収剤、キレート剤、保湿剤、美容成分、香料、粘度調整剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で適宜量含有せしめることができる。
本発明の液体化粧料は、ELD型粘度計による温度25℃、ずり速度3.83S−1での粘度が2〜8mPa・sの範囲とするものであり、特に好ましくは、3mPa・s〜6mPa・sとすることが望ましい。
この粘度値が2mPa・s未満では、液がしわ等に流れ、にじみの原因となり、一方、8mPa・sを超えると粘度が高いため、本発明の塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる液体化粧料化粧具に内蔵される液体化粧料では液がスムーズに吐出されなくなり、好ましくない。なお、粘度測定条件(後述する実施例等も含む)は、具体的には、東機産業製、ELD型粘度計標準コーンローター1rpmにおける温度25℃、ずり速度3.83(S−1)で測定した値を意味する。
〔第4実施形態の化粧具〕
次に,本発明の第4実施形態に係る化粧具を説明図である。
図9(a)−(d)は、本発明の第4実施形態に係る化粧具を、(a)が先方から見た図、(b)が斜視図、(c)が正面図、(d)が縦断面図を示すものである。また、図10(a)−(h)は、この化粧具の支持部材(「保持体」に相当)18Cを示した部品図である。なお、軸筒10、化粧料吸蔵体12、先軸20は,前記第3実施形態と同様部分に同一符号を付している。
この化粧具では、図9(a)−(d)に示すように、先軸20の先端部内に筆状の塗布部14Cがその保持部材18Cの先端から突出している。そして、化粧料吸蔵体12に塗布部14Cの後端が差し込まれて連結し、塗布部14Cが支持部材18Cの軸心を貫通している。
塗布部14Cとしては、第3実施形態と同様、筆の場合は、材質としてポリブチレンテレフタレート繊維を束ねた状態で先端を先鋭化するようにまとめたものを使用でき、ペン芯の場合は、材質としてナイロン、ポリエステル、アクリルを使用できる。
保持部材18Cは、図10(a)−(h)に示すように、透明樹脂製で三角面の多数組み合わさった外面形状を呈している。図10(a)に示すように、先方から見ると左右対称の楕円形状を呈している。また、保持部材18Cの後部の左右側には、それぞれ溝32が形成されている。この支持部材18Cの後半部分を先軸20の先端に圧入することで、この溝32が先軸20の先端内壁との間で空気置換孔を形成することとなっている(図9(d)参照)
保持部材18Cの材料の樹脂としては、特に透明材質であればよく、例えば、スチレン−イソプレン樹脂、アイオノマー樹脂、SBR−PPのブレンド樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、ポリメチルペンテン、PC(ポリカーボネート)、透明ABS樹脂から構成されるものであり、可視光線透過率が50%以上となる材料から構成されることが好ましい。
また、支持部材18Cにおいて、表面反射の印象を強くするためには、角度が変化した際に断続的に光る面が切り替わっていくと良い。
支持部材18Cは、特に三角面が多数のダイヤカットなど、小さい角度の変化で多くの面が次々と輝いていくと効果的に輝く印象にすることができる。
また、支持部材18C表面反射の印象を強くするためには、エッジ(稜線)がしっかり出ていた方が良い。例えばエッジの半径が0.5mm以下などが好適である。
また、支持部材18Cは、その透明部品(透明樹脂部品)を肉厚にし、ペン芯を細くすることで表面反射、内部全反射ともに強調することができる。
また、支持部材18Cは、高アッベ数(分散が小さい)素材の方が冷たい光となってダイヤモンドのような高級感のある輝きとなる。この場合、高屈折率材料の方が表面反射、内部全反射ともに発生させやすい。
〔第5実施形態の化粧具〕
次に,本発明の第5実施形態に係る化粧具を説明図である。
図11(a)−(d)は、本発明の第5実施形態に係る化粧具を、(a)が先方から見た図、(b)が斜視図、(c)が正面図、(d)が縦断面図で示すものである。また、図12(a)−(g)は、この化粧具の支持部材(「保持体」に相当)18Dを示した部品図である。図13(a)−(e)は支持部材18Dの光線の屈折状態の説明図である。
なお、図11〜図12において、軸筒10、化粧料吸蔵体12、先軸20は、前記第4実施形態と同様部分に同一符号を付している。
第5実施形態に係る支持部材18Dは、図12(b)に示すように、先方から見て概略五角形形状を呈し、上下に非対称な形状である。
このように支持部材18Dを概略五角形の横断面形状としたときに光の屈折に寄与できる点を図13によって説明する。
図13の(a)−(e)は、前記第4実施形態に係る支持部材18Cを示し、その横断面が上下及び左右で対称形状である。この支持部材18Cは、横断面で見て直線が組み合わさった外縁を形成した概略長円形状を呈し、上面と下面など平行な面を形成している。図13(a)に示すように、一方の上面から入射した平行な光L1は表面から屈折して内部に入り、内部で平行に他方の下面に至り、他の面から屈折して出射する(光L1の進行経路を破線で示す)。光L1は入射しても支持部材18Cから通り抜けてしまうので、きらきらした輝きが出にくい。
これに対して、第5実施形態に係る支持部材18Dでは、図13(b)、(c)、(d)に示すように、その横断面が上下で非対称な五角形であって、平行な面を無くしている。図13(c)に示すように、横断面五角形の支持部材18Dが、各面18D1〜18D5を有する。一方の上面18D1から入射した平行な光L2は表面18D1から屈折して内部に入り、下面18D3,18D4でさらに反射屈折して上方に散乱し他のいろいろな面18D1〜18D5で反射屈折して出射する(光L2の進行経路を破線で示す)。
したがって、支持部材18Dの外形を五角形等とし並行面(平行面)を無くすことで内部全反射の頻度を増やすことができる。よって、支持部材18Dへ入射した光L2が各面で反射し出射するのできらきらした輝きが出る。化粧具を使用時に光源からの光の入射角度が変化に伴って反射光が変化して輝く。
また、図13(b)に示すように、支持部材18Dには塗布部14Dが通る円筒状通路であるが、外形を5角形などとし並行面(平行面)を無くすことができる。そして、並行面をなくすばかりでなく、前記支持部材18D内で上記塗布部14Dを挿通する通路18Dbに、図13(d)や(e)に示すように、十字コアなどコアに凹の筋(凹部)18Daを形成して、凹の筋18Daによってさらに内部全反射の頻度を増やして一層輝きを増すことができる。
また、図11〜図13に示すように、前記支持部材18Dは、透明部品を肉厚にし、ペン芯を細くすることで表面反射、内部全反射ともに強調することができる。
また、前記支持部材18Dは、高アッベ数(分散が小さい)素材の方が冷たい光となってダイヤモンドのような高級感のある輝きとなる。この場合、高屈折率材料の方が表面反射、内部全反射ともに発生させやすい。
〔第6実施形態の化粧具〕
次に、本発明の第6実施形態に係る化粧具を説明図である。
図14(a)−(d)は、本発明の第6実施形態に係る化粧具を示し、(a)が先方から見た図、(b)が斜視図、(c)が正面図、(d)が縦断面図で示すものである。また、図15(a)−(j)は、この化粧具の支持部材(「保持体」に相当)18Eを示した部品図である。図16は支持部材18Dの光線の屈折状態の説明図である。
なお、図14〜図16において、軸筒10、化粧料吸蔵体12、先軸20は,前記第4実施形態や第5実施形態と同様部分に同一符号を付している。
第6実施形態に係る支持部材18Eは、図14、図15に示すように、先方から見て概略両側面に凹所の形成された鼓形形状を呈し、支持部材18E内の塗布部14Eのペン芯を、所定の角度からは見えなくする(ステルスクチプラ)ものである。
支持部材18Eは、図15に示すように、塗布部14Eの通る内部通路18Eaのコア形状(つまり、内部通路形状)を断面四角くすることで、当該支持部材18E内で光を内部全反射させることによって塗布部14Eのペン芯を見えなくしたものである。
また、支持部材18Eは、外側の弧状に凹んだ凹状側面18Ebとすることによって、当該支持部材18E内に入る光を屈折させ、内部通路18Ea側で内部全反射しやすい形状としたものである。
また、図16に示すように、支持部材18Eと塗布部14Eの間に金属パイプ34を通すことで、本来塗布部14Eのペン芯が見えてしまう角度でも、当該金属パイプ34の外面の反射機能(全反射や鏡面反射等表面性状による反射機能)によって、内部全反射のような輝きが得られ、360度の方向から、支持部材18E内の塗布部14E(ペン芯)が見えないようにできる。
また、支持部材18Eが高屈折率材料の方が、より内部全反射が発生しやすく、塗布部14Eのペン芯の見えない範囲が広くなる。
具体的な支持部材18Eの実施品では、図16に示すように、凹形状の側面18Ebでは、凹レンズの効果を奏し、断面で示すように入射光L3(二点鎖線L3で示す)の入射方向に対して±12度以内で入射光L3(符号P点で反射する)が内部全反射して塗布部14Eペン芯が見えなくなるステルス性を発現している。つまり、P点で入射角が大きくなり全反射しやすいことによる。
この場合、内部通路18Eaに反射性のあるパイプ34を通し、そのパイプ34内に塗布部14Eを通して、パイプ34で塗布部14Eのペン芯を覆う構造を設けることができる。
これにより、入射光L3が内部通路18Ea壁面で反射(支持部材18Eで内部反射)すると共に、パイプ34で乱反射して塗布部14Eの全周が見えにくく又は見えなくなる。なお、パイプ34は材質としては金属等反射する材質が好ましく、ステンレスやアルミニウム、ニッケル−クロムメッキ処理品が好ましい。
以上のように、第6実施形態の塗布具では、支持部材18E内で入射した光を内部全反射させるので、内部の塗布部14Eが見えなくなり、ステルス性が向上できる。
したがって、使用者は内部の塗布部14Eが目に付かず光の反射光だけ光って見えるので、きらびやかな印象付けができる。また、パイプ34を設けてさらにステルス性を高めることができる。
〔第7実施形態の化粧具〕
次に、本発明の第7実施形態に係る化粧具を説明する。
本発明の第7実施形態に係る化粧具では、図14〜図16に示した第6実施形態の塗布具と同じ形状・外観構造であり、図示を省略するが、支持部材の材質を異ならせて、より光の散乱を利用して質感を向上させたものである。
支持部材は、その材質として、透明樹脂に微細粒子(数10n(ナノ)程度)を添加することで、レイリー散乱によって青色に発色させることができる。
特定の角度で見た際に、硬質ペン先の透明部材である支持部材の表面積中、内容液導流部(塗布部のペン芯等の塗布体)の見える部分が50%以下となる化粧容器が適切である。
また、硬質ペン先つまり、透明部材である支持部材の軸線方向LDに垂直な断面での肉厚最厚部が1mm以上、又は導流部(塗布部ペン芯)14Eの径と支持部材である透明部材の外径の比率が1対3以上であることが好ましい。すなわち、透明部材の外径は、導流部14Eの径の3倍以上であることが好ましい。
〔第8実施形態の化粧具〕
次に、本発明の第8実施形態に係る化粧具を説明する。
本発明の第8実施形態に係る化粧具は、図17〜図18に示す構造を有し、前記図1〜図3で示した第1実施形態の塗布具とは、塗布部14の化粧料誘導部(「塗布体」に相当、ペン芯とも称する)の形態が大きく異なるものである。その他は、第1実施形態に係る化粧具と同様であり、同様部分に同一の符号を付している。
第8実施形態に係る化粧具は、化粧料誘導部16が第1実施形態などに比べて、曲面部16cの曲率がより小さくなっているものである。
図18に示す化粧料誘導部16cは、図3の曲面部16cに比較して大きな弧を描いている。また、前記化粧料誘導部16の先端(角部16aから16cの間の領域)の横断面が異形であり、中央部から後部にかけて横断面が円形である。
したがって、塗布に際して曲線部16cの塗布幅と角部16aの塗布幅との差が強調され、メリハリのある塗布が可能となる。その他の作用・効果は第1実施形態と同じである。
前記実施形態においては、様々な形状構造を例示したがそれは一例であり、他の種々の形状や構造を取り得ることはもちろんである。第5実施形態では、横断面五角形の支持部材であったが、横断面6角以外の多角形横断面形状とすることができる。また、長さ方向において横断面形状のことなる支持部材の構造であってもよい。
また、前記第8実施形態の化粧具では、支持部材18に取り巻くように支持され化粧料誘導部16は線状でありその横断面がほぼ円形であるが、横断面をほぼ多角形状としてもよい。
〔第9実施形態の化粧具〕
次に、本発明の第9実施形態に係る化粧具を説明する。
図19(a)−(c)が本発明の第9実施形態に係る化粧具を示し、(a)が前方からの斜視図、(b)が側面図、(c)が(b)のC−C線に沿う縦断面図である。また、図20(a)−(d)は、この化粧具の軸筒の部品図である。また、図21(a)−(f)は、この化粧具の支持部材(「保持体」に相当)18Fの部品図である。また、図22は、支持部材18Fの透明感の説明図である。なお、図19〜図22において、軸筒10、化粧料吸蔵体12、先軸20は、図14〜図16の前記第6実施形態と同様部分に同一符号を付している。
第9実施形態に係る化粧具では、塗布部(ペン芯)14Fを内部に挿通させて支持する支持部材18Fが透明部材で形成されている。そして前記支持部材18Fは、図19、図21に示すように、先方から見て概略両側面(使用者から見て正面)を平坦面にカットし、全体の軸横断面が概略楕円として、外面がほぼエメラルドカット形状に形成したものである。また、前記支持部材18Fには、その内側に軸方向に貫通して内部通路18Faを横断面六角形又はひし形に形成して当該内部通路18Faに塗布部14Fを挿通させるようにしたものである。なお内部通路18Faの先端部は円形断面になっており、塗布部14Fの横断面が円形に合わせてある。
この場合、支持部材18Fは、透明な樹脂材質からなり、外側面18Fbを平坦面に形成してあって横断面を概略楕円形状を呈するものとしており、内部通路18Faに前記塗布部14Fを通した状態でほぼ平坦な外側面18Fb方向からは見えにくくする又は見えなくする(ステルスクチプラ)ものである。
この支持部材18Fが、正面に平坦面が大きく配置された形状であるので、透明感や塊感をアピール・主張できる形状とすることができる。
支持部材18Fの構成によって当該支持部材18F内に入る光を屈折させ、内部通路18Fa側で内部全反射しやすい形状としたものである。横断面で概略六角形形状としている。
この場合、塗布部14Fを見えにくくしたり見えなくしたりすることを説明する。図22に示すように、塗布部14Fの通る内部通路18Faのコア形状(内部通路18Faの形状)において、見える外側面18Fbに沿う方向の幅W1を狭くし、角度θを尖らせ(鋭角:角度θ<90°)て、内部全反射しやすくして、実現したものである。なお、前記外側面18Fbに垂直方向の長さをW2として、長さW2は幅W1より長い(W2>W1)。好ましくは、長さの1/2が幅W1より長い((1/2)W2>W1)。
このように具体的な断面六角形状(又は緩やかなひし形形状)の外側面18Fb側の2辺で挟む角度θを鋭角にすることで、当該支持部材18F内で光を内部全反射させることができる。これによって塗布部14Fのペン芯を見えなくできるようにしたものである。具体的には、図22に示すように、一外側面18Fbへの入射光L1に対して内部通路18Faからの反射光L2が他の外側面18Fbに向かわずに側方向に逸れていかせることができ、塗布部14Fの背面側が見えて逆に塗布部14Fが見えにくく、又は見えなくなるものとなる。
図22に示すように、前記内部通路18Faのコア形状を尖らせる(角度θを鋭角)ことで、前記支持部材18Fが内部通路18Faの側面で内部全反射しやすくなり、結局、内部全反射で、その内部通路18Fa内の塗布部14Fが見えにくくなり、透明感が増して意匠性が向上するという副次的効果もある。
なお、第9実施形態の化粧具においては、軸筒10内のリブ10aによって化粧料吸蔵体12を支持している。当該リブ10aを形成することで、前記軸筒10内を単なる平滑面にする場合に比べて薄肉部及びその表面積が減るのでて、当該軸筒10から水分の透過を低減させることができる。
第9実施形態においての変形例として、前記支持部材18Fの周面に干渉縞を形成することができる。特に外側面18Fbは平面になっており、当該外側面18Fbに干渉縞模様を形成して外観意匠を向上させることができる。
この模様は、金型部品への干渉縞模様の付与は高コストである。そこで、NC加工機の送り制御のみの簡易的な加工で安価に干渉縞模様の作製に成功した。金型において、平面部(外側面)用の入れ子として搭載した。また、干渉縞模様の転写性を上げるためにも充填圧のかかりやすい金型構造が必要となる。
〔第10実施形態の化粧具〕
次に、本発明の第10実施形態に係る化粧具を説明する。
図23(a)−(c)が本発明の第10実施形態に係る化粧具を示す。また、図24(a)−(d)は、この化粧具の軸筒の部品図である。また、図25(a)−(f)は、この化粧具の中栓36の部品図である。なお、図23〜図25において、軸筒10、化粧料吸蔵体12、塗布部14、化粧料誘導部16、保持体18、先軸20は、図1〜図5の前記第1実施形態に係る化粧具や図17〜図18の第8実施形態に係る化粧具と同様部分に同一符号を付している。
図23に示すように、第10実施形態に係る化粧具には、前方が閉じた筒状の中栓36を有している。
化粧具において、軸筒10内に装着された化粧料吸蔵体12が化粧料の貯蔵量を決定するが、当該化粧料の貯蔵量に比較して軸筒10が大きく、表面積が大きいため、水分が容器である軸筒10の樹脂を透過して揮発していってしまう。
そこで、第10実施形態の化粧具においては、軸筒10内のリブ10aによって化粧料吸蔵体12を支持している。当該リブ10aを形成することで、前記軸筒10内を単なる平滑面にする場合に比べて薄肉部及びその表面積が減るのでて、当該軸筒10から透過画低減する。
さらに、この第10実施形態の化粧具では、前記軸筒10内に中栓36を装着し、軸筒10後部内周に化粧料吸蔵体12からの蒸発水分の流通を防いでいる。すなわち、図23(c)に示す、軸筒10内の化粧料吸蔵体12からは、後方に矢印xのように蒸発水分の流通があるが、前記中栓36で遮断されて、水分の透過する樹脂面が減り揮発料を大きく低減させることができる。
なお、キャップ側は表面積が小さいため効果は落ちるが同様の現象は生じる。
〔第11実施形態の化粧具〕
次に、本発明の第11実施形態に係る化粧具を説明する。
図26(a)−(c)が本発明の第11実施形態に係る化粧具を示し、(a)が1側面図、(b)が(a)から90度回転させた側面図、(c)が(b)のC−C線に沿う縦断面図である。また、図27(a)−(g)は、この化粧具の中栓36Aの部品図である。
なお、図26〜図27に示す当該化粧具は、図23〜図25に示す前記第10実施形態の化粧具と同様部分に同一符号を付している。
図26〜図27に示す第11実施形態に係る化粧具において、中栓36Aが、前記図25に記載した前記第10実施形態の中栓36と異なる部分は、当該中栓36Aの外周面をほぼ一周する壁状の凸部38を細幅かつ連続的に形成して当該凸部38の間を幅狭い迷路状に形成したものである。
この第11実施形態の化粧部具においては、当該中栓36Aを前記軸筒10内に装着した状態で、前記軸筒10内周面と前記凸部38の間が通気路(符号36Aaで示す)となるものである。なお、前記中栓36Aの前部の表面に厚み部36Abを設けて軸筒10内でのガタがないようにしているがこの厚み部36Abに切り欠いた通気路36Ab1を設けて、軸筒10内面との通気を確保している。
この凸部38による通気路形成の作用効果は以下のものである。
一般に化粧具は、それの使用部位によって滅菌状態での充填、出荷が求められる場合があるが、そのような滅菌工程にて加熱減圧して処理する(化粧具を滅菌処理する際には、例えば一部組み立てて化粧料を充填する前の半製品を恒温槽にて温度40〜70°CのEOG(エチレンオキサイドガス)雰囲気に所定時間設置して、更に減圧することで滅菌する)。その滅菌処理の際に部品内に密閉空間があるとその滅菌圧力の変化によって部材が外れてしまう可能性がある。
化粧具において、単純に凸部のない中栓を軸筒10に嵌めた状態では、当該中栓にて軸筒10内の空間が前後に仕切られており、上記の仕切られた空間になる恐れがある。
そこで、第11実施形態の化粧具では、前記中栓36Aの後部該周面に多数条の連続した凸部38を形成して、軸筒10内に前記中栓36Aを装着した際に、この凸部38間の通気路が迷路状に繋がって細く長く形成されており、中栓36A前後での軸筒10内部の通気を確保し、かつ細長い通気路なので水蒸気の移動には通常よりも遥かに長い時間が必要となり水分が化粧料から抜けにくくなる。
したがって、滅菌工程による抜けや化粧料からの水分の抜けを防止でき、従来よりも製品の安定性が向上する。