JP6464231B2 - 筆記具 - Google Patents

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本発明は、筆記具本体内のインクをペン先の筆記部に供給するアンダーラインマーカー等と呼ばれるタイプの筆記具に関し、更に詳しくは、ペン先の視認部で筆記方向を広く視認することができると共に、終筆まで確実に筆記することができる筆記具に関する。
従来より、ペン先の視認部で筆記方向を視認することができる筆記具としては、各構造の筆記具が知られている。
例えば、幅広の筆記部の多孔体を用いて視認部の面積比率を更に向上させた筆記具(例えば、本出願人による特許文献1参照)が知られている。
しかしながら、上記特許文献1は、幅広の筆記部の多孔体に対して細いインク誘導部を有するため、細いインク誘導部にインクを充填することが若干難しく、また、落下等の通常の衝撃では筆記時にカスレることはないが、更に強い衝撃があった場合にインク誘導部の一部に気泡が生じてしまい筆記時に若干カスレてしまうことがあった。
特開2012−20575号公報(特許請求の範囲、図1等)
本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、視認部とインク誘導部を有する筆記具であって、生産性を向上させ、かつ筆記具の落下等による特に強い衝撃があってもインクのカスレも生じにくく、かつ筆記方向に書いてある文字を確実に読むことができる十分な視認性を付与し、終筆まで使用可能な筆記具を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来の課題等を解決するために、鋭意検討した結果、筆記方向を視認することができる視認部とインク誘導部を有する筆記具において、筆記部にインクを供給するためのインク誘導部の構造を特定構造などとすることにより、上記目的の筆記具が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(5)に存する。
(1) ペン先が、筆記部となる多孔体と、該多孔体を保持し、筆記部にインクを供給するためのインク誘導部を少なくとも1つ有する保持体とを備え、筆記具本体に含まれるインクを、上記保持体に設けたインク誘導部に供給するための中継多孔体を有し、かつ、上記保持体が、筆記方向を視認できる視認部となる筆記具であって、上記インク誘導部は略中央部に配置すると共に、該インク誘導部内にインクを含浸させたインク供給芯を配設し、筆記具本体からのインクを保持体内に配設された上記中継多孔体及びインク供給芯を介して筆記部へ供給すると共に、筆記具本体は有底楕円筒形であることを特徴とする筆記具。
(2) インク誘導部の断面積の合計が7mm 以上であることを特徴とする上記(1)記載の筆記具
(3) インク供給芯が中継多孔体と一体であることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の筆記具。
(4) 保持体のインク誘導部の外形を凸状に形成したことを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の筆記具。
(5) 保持体のインク誘導部の外形を凹状に形成したことを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の筆記具。
本発明によれば、インク誘導孔にインク供給芯を配設することで、組立性が容易となり、また、筆記具の落下衝撃等による強い衝撃があってもインクカスレを防ぐことができる筆記具が提供される。
また、インク誘導部とインク供給芯との間に隙間を形成し、該隙間からインクで満たされる構成とすることにより、インク供給芯によるインク供給と、隙間の直液作用によるインクによるインク供給とを組み合わせることで、インク残量の視認ができ、また、インク切れを起こしても暫くは筆記を継続することができものとなる。
更に、インク供給芯が中継多孔体と一体とすることで、インク供給芯と中継多孔体との接続部間でのインク供給によるムラが無くなり、また、衝撃等によるインク掠れの防止をより向上させることができる。
更にまた、ペン先の断面外形を凹形状又は凸形状に形成することで視認部への変化を発揮し、視認部を介して筆跡を容易に確認することできる。凸形状の場合、文字、中芯がはっきり見え、凹形状の場合、インク供給芯が細くなるため、視認部を遮蔽されることがなくなり、意匠性を向上させることができる。
本発明の実施形態の一例を示す筆記具の縦断面図である。 (a)は前方側から見た図1の筆記具の斜視図、(b)は後方側から見た図1の筆記具の斜視図である。 (a)及び(b)は、本発明の筆記具におけるインク誘導部に配設するインク供給芯と中継多孔体との他例を示す縦断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の筆記具におけるインク誘導部に配設するインク供給芯と中継多孔体との他例を示す縦断面図である。 (a)〜(f)は、本発明の筆記具における保持体の他例を示す各図面である。 (a)〜(f)は、本発明の筆記具における保持体の他例を示す各図面である。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して詳しく説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態の一例を示す筆記具の各図面である。
本実施形態の筆記具Aは、マーキングペンタイプの筆記具であり、図1及び図2に示すように、筆記具本体(軸部)となる軸筒10、インク吸蔵体20、中継多孔体30、ペン先40を備えている。
軸筒10は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ガラス等で形成されるものであり、筆記具用インクを含浸したインク吸蔵体20を収容する有底筒状の後軸11と、ペン先40を固着する先軸15とを有している。
後軸11は、例えば、PP等からなる合成樹脂を使用して長い有底楕円筒形(楕円軸)に成形され、筆記具本体として機能する。この後軸11は、後端側内部にインク吸蔵体20の後端部を保持する保持片からなる保持部材12が設けられており、後軸全体及び後述する先軸は不透明又は透明(及び半透明)に成形されるが、外観上や実用上の観点からいずれを採用しても良い。また、後軸11の開口部13に先軸15が嵌合等により固着される構造となっている。
先軸15は、後方側に後軸11の開口部13に嵌合する環状の嵌合部16と、前方側に肩部17、ペン先40の本体部42を固着する筒状の嵌入部18とを有すると共に、上記嵌合部16内にはインク吸蔵体20の前端部を保持する保持片からなる保持部材19が設けられている。上記嵌入部18の内周面上の後端側に嵌合部18aが設けられている。この構造の先軸15は、例えば、PP等からなる合成樹脂などで成形されるものである。
インク吸蔵体20は、水性インク、油性インクなどの筆記具用インクを含浸したものであり、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせからなる繊維束、フェルト等の繊維束を加工したもの、また、スポンジ、樹脂粒子、焼結体等の多孔体を含むものである。このインク吸蔵体20は、軸筒10の本体部11内に収容されている。
また、用いるインク組成は特に限定されず、アンダーラインペン等ではインクに蛍光色素、例えば、ベーシックバイオレット11、ベーシックイエロー40などを含有させることできる。
中継多孔体30は、インク吸蔵体20のインクを後述するペン先40の保持体55に設けたインク誘導部50に供給する中継芯となるものであり、インク吸蔵体20の前方側の挿入部21に嵌入する構造となる。この中継多孔体30は、インク吸蔵体20と同様に繊維束、フェルト等の繊維束を加工した繊維束芯、または、硬質スポンジ、樹脂粒子焼結体等からなる樹脂粒子多孔体、スライバー芯等の連続気孔(流路)を有するものである。インク吸蔵体20に含浸されたインクが中継多孔体30を介して後述する保持体55のインク誘導部50に配設したインク供給芯51へ供給できるものであれば、特にその形状、構造等は限定されるものでない。この中継芯の断面形状としては、例えば、円形、楕円形、正方形、長方形、台形、平行四辺形、ひし形、カマボコ形、半月形の形状が挙げられ、本実施形態では、断面形状が円形状となっている。
ペン先40は、筆記部(ペン芯)45を備えると共に、該多孔体45を保持し、筆記部にインクを供給するためのインク供給芯51を配設したインク誘導部50を有する保持体55とを備え、該保持体55には後方側に中継多孔体30を保持する筒状部41を有する本体部42が連設されている。
この本体部42の外周面には、フランジ部43が設けられ、筒状部41の入り口には中継多孔体30を嵌入保持する嵌入保持部41aが設けられている。
また、ペン先40の本体部42の外周面上には、先軸15の嵌入部18に設けた嵌合部18aに嵌合するための嵌合突部42aが設けられている。
筆記部となる多孔体45は、保持体55の先端部に固着されるものであり、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせからなる並行繊維束、フェルト等の繊維束を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、または、各種のプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)などからなるものである。
この筆記部となる多孔体45の形状としては、例えば、外観形状がチゼル形状、砲弾形状、円柱、楕円柱、立方体、直方体などの形状が挙げられ、また、その断面形状が台形、平行四辺形、ひし形、カマボコ形、半月形等となる形状が挙げられ、本実施形態では、チゼル形状となっている。チゼル形状とは、先端がペン軸の中心線に対して傾斜面を形成しており、傾斜面が平坦である形状である。
また、筆記部となる多孔体45は、筆記しやすい傾きとなるように、好ましくは、本体軸の長軸方向に対して、40〜90°の角度で傾いていることが望ましく、本実施形態では、75°の傾きとなっている。
これらの筆記部となる多孔体45の形状、傾き等は、筆記等の使い勝手に合わせて適宜設定される。また、筆記部となる多孔体45は、描線幅が太いものであり、好ましくは、描線幅2mm以上、更に好ましくは、描線幅3mm以上の描線幅となる筆記部である。
この本体部42を含む保持体55は、視認性を有する材料、例えば、PP、PE、PET、PEN、ナイロン(6ナイロン、12ナイロン等の一般的なナイロン以外に非晶質ナイロン等を含む)、アクリル、ポリメチルペンテン、ポリスチレン、ABS等の材料から構成されるものであり、可視光線透過率が50%以上となる材料から構成されることが好ましい。
この可視光線透過率が50%未満の材料を使用した場合は、筆記方向に書いてある文字を有効に視認できないことがあり、好ましくない。更なる良好な視認機能を発揮できるようにするために、50%以上透過する材料が好ましく、この可視光線透過率が80%以上であれば、更に良好に視認できるものとなる。なお、可視光線透過率は、多光源測色計を用いて反射率を測定することで求めることができる。
この保持体55は、上記各材料の一種類、または、耐久性、視認性の更なる向上の点などから、2種類以上の材料を用いて構成することができ、2種類以上の材料で構成する場合は、少なくとも一つが可視光線透過率50%以上となる材料から構成されているものが好ましく、射出成形、ブロー成形などの各種成形法により成形することができる。
上記保持体55内部には、筆記部にインクを供給するためのインク誘導部50を少なくとも1つ有するものであり、本実施形態では、視認部の面積比率を最大限に発揮せしめる点、筆記部となる多孔体に効率的にインクを供給する点から、長手方向の中央にインク誘導部50が貫通する形で1本設けられている。
このインク誘導部50の形状、大きさ、本数等は、筆記具本体に含まれるインク吸蔵体20に含浸されたインクが上記中継多孔体30、インク誘導部50内に配設したインク供給芯51を介して筆記部となる多孔体45へ毛管作用により効率よくインク供給できる構造等となるものであれば、その形状、構造、大きさ、本数などは適宜選択することができる。
特に、インク供給芯51に十分な筆記流量を確保する点から、インク誘導部50の幅方向の長さが3mm以上が望ましい。
また、保持体55内部にインク誘導部50の断面積の合計が7mm以上であることが望ましい。
更に、インク誘導部50の形状は、長軸方向である筆記部45側に向かって直線が望ましいが、テーパーが形成されていてもよく、また、本体軸の長軸方向に対して0〜30°の向きで、2本以上の複数本でもよいが、1本のみ設けられていることが望ましい。
上記構造となるインク誘導部50の形成方法としては、例えば、インク誘導部形成用の棒状体等を備えた金型に樹脂を流し込んで射出成形、ブロー成形等の各樹脂成形法で成形後、型抜きをして保持体55にインク誘導部50を形成する方法、保持体55成形後に、ドリル、レーザー加工などによりインク誘導部50を形成する方法、保持体55を二部材とし、それぞれにインク誘導部形成用の溝を形成した後、これらを接着、溶着などにより一体化して保持体55にインク誘導部50を形成する方法などが挙げられ、先行技術文献に記載された同様の方法で形成することができる。
上記インク誘導部50内に配設するインク供給芯51は、いわゆる中芯のことであり、主に、上述の中継多孔体と同様に、多孔体や繊維束芯、焼結体などから構成されるものである。インク供給芯51の大きさなどは、上記長さ、断面積等となるインク誘導部50内に配設でき、インク吸蔵体20からのインクを筆記部となる多孔体45へ効率よく供給できる構造等となるものであれば特に限定されないものである。
また、本発明では、保持体55のインク供給芯51が配設されたインク誘導部50以外の部分が視認部を形成する面となるものであり、筆記方向を有効に視認するために、略平行面となっていることが望ましい。
また、上記保持体55の上部側の両側面に、筆記部となるペン芯45を保持するリブ体(図示せず)が設けられると共に、該リブ体間にはペン芯45の底面と当接する底面部(図示せず)が設けられている。この底面部の中央部にはインク誘導部50の出口が形成されている。更に、上記リブ体の一方の端面にペン芯45の前端面が当接する当接部57が設けられており、他方の端面はペン芯45を挿入する入り口となっている。
本実施形態の筆記具Aでは、インク誘導部50は保持体55の略中央部に配置すると共に、インク誘導部50内にインクを含浸させたインク供給芯51を配設したので、インク吸蔵体20に含浸されたインクが上記中継多孔体30、インク誘導部50内に配設したインク供給芯51を介して筆記部となる多孔体45へ毛管作用により効率よくインク供給できるものとなり、また、インク誘導部50にインク供給芯51を配設することで、組立性が容易となり、また、筆記具の落下衝撃等による特に強い衝撃があってもインクカスレを防ぐことができるものとなる。
また、ペン先40は、上述の如く、筆記部となる多孔体45と、該多孔体45を保持し、筆記部にインクを供給するためのインク誘導部50を少なくとも1つ有する保持体55を備えたものであり、筆記具本体10に含まれるインクを、保持体55に設けたインク供給芯51を配設したインク誘導部50に供給するための中継多孔体30を有すると共に、上記保持体55が、視認性を有する材料で構成されているので、筆記方向に書いてある文字を確実に読むことができる視認部を付与することができると共に、終筆まで使用可能な筆記具が提供される。
特に、インク誘導部50を保持体55の長手方向中央部に形成することにより、筆記部となる多孔体45に、かたよりなく効率的にインクを供給できるので、更に、終筆まで使用可能な筆記具が提供されるものとなる。また、インク誘導部50を保持体55の長手方向中央部に形成することにより、筆記方向を定め易く、非常に筆記しやすい形状となるものである。更に、保持体55の上部にリブ体57を設けることにより、定規で筆記した際に、定規を汚さずに真直ぐな線などを引くこともできる。
図3〜図6は、本発明の筆記具の別の実施形態を示す各図面である。なお、図3〜図6中において、図1及び図2と同じ構成は同一符号を示してその説明を省略する。
図3(a)は、図1及び図2での筆記具Aにおいて、インク供給芯51を配設したインク供給部50を二本設けた点で、筆記具Aと異なるものである。この形態の場合、インク吸蔵体20に含浸されたインクが中継多孔体30、二本のインク供給芯51を介して筆記部となる多孔体45へ毛管作用により効率よく多くのインクを供給するものとなる。
図3(b)は、インク供給芯と中継多孔体とを一体とした実施形態を示すものである。
図3(b)は、図1及び図2での筆記具Aにおいて、中継多孔体とインク供給芯とを一体としたインク供給体31とした点でのみ、筆記具Aと異なるものである。この形態の場合、インク吸蔵体20に含浸されたインクが上記中継多孔体とインク誘導部とが一体となったインク供給体31を介して直接筆記部となる多孔体45へ毛管作用により効率よくインク供給するものであり、インク供給芯が中継多孔体と一体とすることで、インク供給芯と中継多孔体との接続部間でのインク供給によるムラが無くなり、また、衝撃等によるインクカスレの防止をより向上させることができるものとなる。なお、この形態の場合、インク誘導部50の大きさも中継多孔体30を保持する筒状体41の大きさと同一となるので、筆記具Aよりも保持体55の視認部の面積比率が若干低下するものである。
図4(a)〜(c)は、インク供給芯51をインク誘導部50の内周面に接触するように収容することなく、インク誘導部50とインク供給芯51との間に隙間52を形成した状態で筆記部となる多孔体45に接続した形態となるものである。
図4(a)は、図1及び図2の筆記具Aにおいて、インク供給芯51の配置をインク供給芯51とインク誘導部50との間に隙間52を形成するように配置(収容)し、該隙間52からインクで満たされている構成とした点で図1及び図2の筆記具と異なるものである。この形態の場合、インク供給芯51によるインク供給と、隙間52の毛管作用(直液作用)によるインクによるインク供給とを組み合わせることで、インク残量の視認ができ、また、インク切れを起こしても暫くは筆記を継続することができものとなる。
図4(b)は、図3(a)のインク供給芯51を配設したインク供給部50を二本設けた筆記具において、各インク供給芯51、51と各インク誘導部50、50との間に各隙間52、52を形成するように配置(収容)し、該隙間52、52からインクで満たされている構成とした点で図3(a)の筆記具と異なるものであり、上記図4(a)と同様に機能するものである。
図4(c)は、図3(b)において、インク供給体31において、前方のインク供給芯部分に相当する部分31aとインク誘導部50との間に隙間52を形成し、該隙間52からインクで満たされている構成とした点で図3(b)の筆記具と異なるものであり、上記図4(a)と同様に機能するものである。
図5及び図6は、本発明の筆記具における保持体の他例を示す各図面であり、それぞれ(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)斜視図、(e)は(b)のK−K線断面図、(f)は(b)の左側面図である。
図5は、保持体55のインク誘導部50の外形部55a、55aを凸状に形成したものであり、図6は、保持体55のインク誘導部50の外形部55b、55bを凹状に形成したものである。
この形態のペン先の断面となる外形部55a、55aを凸状に形成又は外形部55b、55bを凹形状に形成することで視認部への変化を発揮し、視認部を介して筆跡を容易に確認することできる。外形部55a、55aが凸レンズ形状の場合、文字、中芯がはっきり見え、外形部55b、55bが凹レンズの場合、中芯が細くなるため、視認部を遮蔽されることがなくなり、意匠性を向上させることができる。
本発明の筆記具は、上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の形態に変更することができる。
また、上記実施形態の筆記具Aでは、筆記具本体の軸筒などを楕円軸に形成したが、三角形状、四角形以上の方形状などの異形形状、正円形状にしてもよいものである。
次に、実施例により、本発明を更に詳述するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
(筆記具の構成:図1及び図2準拠)
(ペン先の構成)
筆記部ペン芯(多孔体45):PE製焼結芯、気孔率60%、上辺長さ5mm、下辺長さ6mm、高さ3mm、前端面の両側を面取り加工
保持体55(本体部含む):ABS樹脂製
インク誘導部50:円筒形状、直径:φ3.1mm
インク供給芯51:PET繊維束、 φ3.0mm
(ペン先以外の筆記具部材の構成)
中継芯30:PET繊維束、気孔率65%、φ4×25mm
インク吸蔵体20:PET繊維束、気孔率85%、φ13×55mm
ペン芯45と保持体55の接着は下記により行った。
ペン芯は、保持体にペン芯を面取り部側から装着した状態で、有機溶剤(酢酸エチル)をしみ込ませ、乾燥させることで接着した。
(インク組成)
インクとして、下記組成の蛍光桃インクを使用した。
色材 :VCトナー桃(御国色素社製) 30質量部
湿潤剤:グリセリン 25質量部
防腐剤:バイオエース(ケイアイ化成社製) 0.7質量部
イオン交換水 44.3質量部
このように構成される本発明となる実施例1の筆記具を用いて、文字の上に筆記したところ、組立性が容易となり、また、当該筆記具を高さ1.5mから床に落下させる落下衝撃試験を行ったところインクカスレを防ぐことができることが判った。また、筆記時に視認部を介して向こう側の見え方を目視にて確認したところ、視認性が十分であり、非常に見やすく、筆記方向に書いてある文字を読みながら筆記することができた。
〔実施例2〕
(筆記具の構成:図1、図2及び図4(a)準拠)
(ペン先の構成)
上記実施例1の筆記具において、インク誘導部50とインク供給芯51を下記構成のものに代えて筆記具を作製した。
インク誘導部50:円筒形状、直径:φ4.0mm
インク供給芯51:PET繊維束、 φ3.5mm
このように構成される本発明となる実施例2の筆記具を用いて、文字の上に筆記したところ、組立性が容易となり、また、上記落下衝撃試験においてもインクカスレを防ぐことができ、インク残量の視認が良好であり、また、インク切れを起こしても暫くは筆記を継続することができことが判った。
〔実施例3〕
(筆記具の構成:図1、図2及び図3(b)準拠)
(ペン先の構成)
上記実施例1の筆記具において、中継多孔体とインク供給芯を一体とした下記構成のインク供給体を用いて筆記具を作製した。
インク供給体31:PET繊維束、φ4.0mm
このように構成される本発明となる実施例3の筆記具を用いて、文字の上に筆記したところ、組立性が容易となり、また、上記落下衝撃試験においてもインクカスレを防ぐことができることが判った。
本発明の筆記具では、アンダーラインペン、ペイントマーカー、油性マーカー、水性マーカーと呼ばれるタイプの筆記具に好適に使用することができる。
A 筆記具
10 筆記具本体
11 後軸
15 先軸
20 インク吸蔵体
30 中継多孔体
40 ペン先
45 筆記部
50 インク誘導部
51 インク供給芯
55 保持体

Claims (4)

  1. ペン先が、筆記部となる多孔体と、該多孔体を保持し、筆記部にインクを供給するためのインク誘導部を少なくとも1つ有する保持体とを備え、筆記具本体に含まれるインクを、上記保持体に設けたインク誘導部に供給するための中継多孔体を有し、かつ、上記保持体が、筆記方向を視認できる視認部となる筆記具であって、上記インク誘導部は略中央部に配置すると共に、該インク誘導部内にインクを含浸させたインク供給芯を配設し、筆記具本体からのインクを保持体内に配設された上記中継多孔体及びインク供給芯を介して筆記部へ供給すると共に、筆記具本体は有底楕円筒形であり、インク誘導部の断面積の合計が7mm 以上であることを特徴とする筆記具。
  2. インク誘導部とインク供給芯との間に隙間を形成し、該隙間からインクで満たされ、かつ、筆記具本体からのインクを保持体内に配設された上記中継多孔体を介して当該インク供給芯と、上記隙間の毛管作用とにより筆記部へ供給することを特徴とする請求項記載の筆記具。
  3. 保持体の外形の視認方向の両端面全体を凸状に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
  4. 保持体の外形の視認方向の両端面全体を凹状に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
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