JP2004130560A - 液体滲出具 - Google Patents

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Abstract

【課題】滲出すべき液体の粘性に応じた流路抵抗を有する孔流路を、孔加工を使用しないで形成することができる液体滲出具を提供する。
【解決手段】本発明は、筒状本体(6)の端部から液体を滲出させる液体滲出具(1)である。液体滲出具(1)は、筒状本体(6)と、液体を収容する収容部(10)と、液体を滲出させるための先端部材組立体(14)と、収容部(10)と先端部材組立体(14)とを連通する連通流路(20,22,86)を備えた面接触部材(16,18)とを有する。収容部(10)内の液体は、面接触部材(18)の接触面に設けられた接触面溝通路(86)及び面接触部材(16)の接触面によって構成される孔流路と、孔流路と収容部(10)とを連通する第1の連通路(22)と、孔流路と先端部材組立体(14)とを連通する第2の連通路(20)を通して、先端部材組立体(14)に供給される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体滲出具に関し、更に詳細には、水、水性インク、油性インク、墨汁、メイクアップ化粧料、香料等の液体を筒状本体の端部から滲出させる液体滲出具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ボールペン、フェルトペン、筆ペン、万年筆、マーカー、修正ペン等、多くの種類の液体滲出具が知られている。更に、粘性の小さい液体、例えば、水を滲出させることができる液体滲出具が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
図11は、特許文献2に開示されている液体滲出具(塗布具)の縦断面図である。図11に示すように、液体滲出具300は、軸線方向に二分割可能な筒状本体302と、筒状本体302の一方の端部分304に形成された、液体を収容する収容部306と、筒状本体302の他方の端部308に配置された、液体を滲出させるための筆部材組立体310と、収容部306と筆部材組立体310との間の筒状本体302内に配置された中栓312とを有している。中栓312には、収容部306と筆部材組立体310とを連通するための貫通孔314を有する挿入部材316が挿入されている。筒状本体302の端部分304は、可撓性材料で作られ、それを押圧することにより、収容部306内の液体を、貫通孔314を通して筆部材組立体310に供給することができる。挿入部材316の直径は、2.2mmであり、その長さは、6.2mmである。挿入部材316に形成された貫通孔314は、収容部306から筆部材組立体310への水の供給量を規制することができ、貫通孔314の断面形状は、放射状のスリットである。
【0004】
上述した液体滲出具300から水を滲出させるとき、筒状本体302の端部分304を押圧する。収容部306内の水が貫通孔314を通って筆部材組立体310に供給され、水が筆部材組立体310に貯えられる。筆部材組立体310の筆先を紙等に押し付けると、水が筆先から滲出される。筒状本体302の端部分304を押圧したとき、収容部306から筆部材組立体310への水の供給量は、貫通孔314によって規制される。その結果、収容部306を強く押し過ぎたときであっても、筆部材組立体310から水が垂れるのを防止することができる。
【0005】
図12は、上述の液体滲出具と同等の市販品の挿入部材の端面図である。挿入部材316に設けられた貫通孔314の放射状スリットは、いりくんだ複雑な形状を有している。
【0006】
【特許文献1】
実用新案登録第3026887号公報 (段落0007〜0011)
【特許文献2】
特開平11−20375号公報 (段落0006〜0013)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の液体滲出具300において、貫通孔314の流路抵抗が小さければ、筒状本体302の端部分304を押圧したとき、筆部材組立体310から液体が垂れ易くなる。逆に、貫通孔314の流路抵抗が大きければ、筆部材組立体310への液体の供給が不十分になり、筆部材組立体300からの滲出むら、例えば、カスレが生じる。従って、上記流路抵抗を決定することは非常に重要である。
【0008】
液体滲出具300から滲出すべき多くの液体は、上記流路抵抗を大きくする必要がある。上述の液体滲出具300は、上記流路抵抗を大きくするために、非常に複雑な断面形状の貫通孔314を有している。この貫通孔314を射出成型、機械加工又はレーザー加工等によって挿入部材316に形成することが困難である場合がある。特に、粘性の小さい液体を滲出させるために、貫通孔314の形状寸法を小さくし且つ/又は貫通孔314の長さを長くするとき、困難である。例えば、射出成型においては、貫通孔を形成するために挿入されるピンが折れ易く、或いは、曲り易い。また、機械加工においては、孔明け用ドリルが折れ易い。また、レーザー加工においては、樹脂に所望の精度の貫通孔を形成しにくい。従って、図12に示したような複雑な形状の貫通孔を形成する孔加工には、特殊で高度な加工技術が要求される。
【0009】
更に、上述の加工法によれば、流路抵抗が小さい所望の貫通孔を含む挿入部材を大量生産することも困難である。
【0010】
また、所望の液体を滲出させる液体滲出具の開発段階において、液体の粘性に応じた最適な流路抵抗を決定するために、いくつもの種類の試作品を作ることが一般的である。図12に示したような複雑な形状の貫通孔を有する試作品であれば、一つの試作品を修正して他の試作品にすることは困難である。複雑な形状の貫通孔を有する試作品ををいくつも作ることになれば、開発期間が長くなり、開発経費が増大する。
【0011】
従って、本発明は、滲出すべき液体の粘性に応じた流路抵抗を有する孔流路を、孔加工を使用することなしに形成することができる液体滲出具を提供することを第1の目的としている。
【0012】
更に、本発明は、滲出すべき液体の粘性に応じた流路抵抗を有する孔流路を構成する部材を大量生産することができる液体滲出具を提供することを第2の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、本発明による液体滲出具は、筒状本体の端部から液体を滲出させる液体滲出具であって、筒状本体と、筒状本体内に形成された、液体を収容する収容部と、筒状本体の端部に配置された、液体を滲出させるための先端部材と、収容部と先端部材との間の筒状本体内に配置され、収容部と先端部材とを連通する連通流路を有する中間部材と、収容部内の液体を、連通流路を通して先端部材に供給する供給手段と、を有し、中間部材は、各々の接触面で互いに面接触する面接触部材を含み、連通流路は、一方の面接触部材の接触面に設けられた接触面溝通路と他方の面接触部材の接触面とによって構成される孔流路と、孔流路の第1の箇所と収容部とを連通する第1の連通手段と、孔流路の第1の箇所と異なる第2の箇所と先端部材とを連通する第2の連通手段と、を含むことを特徴としている。
【0014】
このように構成された液体滲出具においては、供給手段によって筒状本体の収容部内から先端部材に供給される液体は、それらの間に配置された中間部材の連通流路を通る。即ち、液体は、連通流路に含まれる第1の連通手段、孔流路及び第2の連通手段を通る。連通流路のうちの孔流路は、中間部材の一方の面接触部材の接触面溝通路と他方の面接触部材の接触面とによって構成されている。この接触面溝通路は、面接触部材が互いに分離した状態で射出成型、機械加工又はレーザー加工等によって形成される。接触面溝通路の断面寸法を小さくすれば、面接触部材を互いに面接触させたとき、断面寸法の小さい孔流路を得ることができる。従って、孔加工を使用することなしに、滲出すべき液体の粘性に応じた流路抵抗を有する孔流路を容易に且つ精度良く形成することができる。更に、接触面溝通路の断面形状、断面寸法、経路等を変えることによって、様々な流路抵抗を有する孔流路を容易に形成することができる。即ち、本発明の特徴は、中間部材の連通流路の一部分又は全部が、溝と接触面とで構成されることにある。第1の連通手段及び第2の連通手段は、例えば、射出成型等によって形成される孔又は開口等である。接触面の方向、形状等は、任意に選択される。接触面溝通路は、面接触している面接触部材の何れに設けられても良い。
【0015】
本発明による液体滲出具において、好ましくは、他方の面接触部材及び接触面溝通路が設けられている一方の面接触部材は、射出成型によって形成される。
【0016】
このように構成された液体滲出具においては、接触面溝通路を、後加工によって一方の面接触部材に形成するのではなく、一方の接触面部材と同時に一体に射出成型する。また、第1の連通手段及び第2の連通手段をそれぞれ、射出成型によって一方の面接触部材又は他方の面接触部材に形成することができる。従って、滲出すべき液体の粘性に応じた流路抵抗を有する孔流路を構成する一方の面接触部材及び他方の面接触部材を容易にかつ精度良く大量生産することができ、上記第1の目的に加えて上記第2の目的が達成される。接触面溝通路を形成する部分の金型を、金型の表面に凸部を残すように金型を削ることによって作っても良いし、金型の表面に凸部を形成する部品を埋め込むことによって作っても良い。
【0017】
本発明による液体滲出具において、更に好ましくは、面接触部材は、軸線方向に互いに面接触する円盤形プレートからなり、孔流路は、一方の円盤形プレートの接触面に設けられた接触面溝通路と他方の円盤形プレートの接触面とによって構成され、第1の連通手段は、収容部又は先端部材の一方と孔流路の第1の箇所とを連通するように一方の円盤形プレートを実質的に軸線方向に貫通する第1の貫通路であり、第2の連通手段は、収容部又は先端部材の他方と孔流路の第2の箇所とを連通するように他方の円盤形プレートを実質的に軸線方向に貫通する第2の貫通路である。
【0018】
このように構成された液体滲出具においては、面接触部材が、射出成型等によって形成し易い円盤形プレートで構成されている。第1及び第2の貫通路は、例えば、円盤形プレートを貫通する貫通孔である。貫通路は、軸線方向と平行に延びていても良いし、軸線方向に対して斜めに延びていても良い。貫通路の断面寸法を射出成型等し易い大きさにすることができ、貫通路の長さを射出成型等し易い長さにすることができる。また、円盤形プレートを2枚以上重ねて使用することができる。更に、隣接した円盤形プレートの接触面に任意に接触面溝通路を設けることもできる。この場合、円盤形プレートの使用枚数に応じた流路抵抗を選択することができる。
【0019】
本発明による液体滲出具において、更に好ましくは、他方の円盤形プレートの第2の貫通路は、他方の円盤形プレートの中心に設けられた貫通孔であり、他方の円盤形プレートの接触面の中心で孔流路と連通する。
【0020】
このように構成された液体滲出具においては、円盤形プレートを互いに面接触させたとき、他方の円盤形プレートに対する一方の円盤形プレートの角度方向位置にかかわらず、必ず、第1の貫通路と第2の貫通路とが孔流路を介して連通する。この場合、円盤形プレートの取付け又は組立て作業が容易になる。
【0021】
本発明による液体滲出具において、更に好ましくは、一方の円盤形プレートは、その接触面と反対側の反対面を有し、一方の円盤形プレートを、その反対面が他方の円盤形プレートの接触面と面接触するように逆向きに配置したとき、一方の円盤形プレートの第1の貫通路と他方の円盤形プレートの第2の貫通路とを連通する孔流路を構成するように他方の円盤形プレートの接触面と協働する反対面溝通路が、反対面に設けられる。
【0022】
このように構成された液体滲出具においては、一方の円盤形プレートを他方の円盤形プレートに対して逆向きに取付けたときにも、収容部と先端部材を連通する連通流路を形成することができる。接触面溝通路と反対面溝通路の断面寸法、長さ等が異なっていれば、他方の円盤形プレートの一方の円盤形プレートに対する取付け向きに応じて、2種類の流路抵抗を選択することができる。
【0023】
本発明において、更に好ましくは、一方の円盤形プレートは、それを他方の円盤形プレートに面接触させるときにどちらの向きに面接触させても同じ形状になるように対称に形成される。
【0024】
このように構成された液体滲出具においては、他方の円盤形プレートに対する一方の円盤形プレートの面接触させる向きに係わらず、同じ流路抵抗の孔流路が構成される。一方の円盤形プレートをどちらの向きに取付けても良いので、一方の円盤形プレートの取付け又は組立て作業が更に容易になる。また、一方の円盤形プレートの取付け又は組立て作業の自動化が容易になる。
【0025】
本発明において、好ましくは、面接触部材は、軸線方向に沿う各々の接触面で互いに面接触する半円筒形部材であり、孔流路は、一方の半円筒形部材の接触面に設けられた接触面溝通路と他方の半円筒形部材の接触面とによって構成され、第1の連通手段は、孔流路の収容部側端部と収容部とを連通するように一方の半円筒形部材の接触面に設けられた第1の溝通路であり、第2の連通手段は、孔流路の先端部材側端部と先端部材とを連通するように一方の半円筒形部材の接触面に設けられた第2の溝通路である。
【0026】
このように構成された液体滲出具においては、接触面を比較的大きくすることができるので、接触面溝通路の長さを長くして、流路抵抗を効率的に増大させることができる。
【0027】
本発明において、更に好ましくは、一方の面接触部材の接触面における接触面溝通路の幅は、0.05乃至0.3mmである。
【0028】
このように構成された液体滲出具においては、射出成型等よる孔加工では形成することが困難であった断面寸法を有する孔流路を容易にかつ精度良く形成することができる。更に、射出成型を使用すれば、かかる一方の面接触部材を大量生産することができる。
【0029】
本発明において、更に好ましくは、中間部材は、筒状本体から取外し可能であり、前記接触面部材は、分離可能である。
【0030】
このように構成された液体滲出具においては、連通流路、即ち、第1の貫通路、孔流路及び第2の貫通路に異物等が詰まったとき、中間部材を筒状本体から取外して接触面部材を分離することにより、連通流路を掃除することができる。特に、孔流路の断面寸法が小さい場合であっても、接触面部材を分離することにより、孔流路の掃除が可能である。更に、それらを組立てて、再使用することができる。また、接触面部材を複数種類用意しておき、液体の粘性に応じた接触面部材を選択して、接触面部材を交換することもできる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明による液体滲出具の第1の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態である液体滲出具の、一部分を省略した縦断面図であり、図2は、図1の液体滲出具の部分拡大図である。
【0032】
図1に示す液体滲出具1は、図1の左方の端部から水、水性インク、油性インク、墨汁、メイクアップ液料、香料等の液体を滲出させて、水を塗布したり、線を書いたりするための道具である。以下の説明において、図1の左方を「前」と称し、図1の右方を「後」と称する。
【0033】
液体滲出具1は、ほぼ円筒形状の前筒体2と、曲線形状の輪郭を有する後筒体4とからなる軸線方向(図1の左右方向)に分解可能な筒状本体6を有する。前筒体2及び後筒体4は中空であり、後筒体4の後端部8は閉じられている。液体滲出具1は、更に、筒状本体6の後筒体4内に形成された、液体を収容する収容部10と、筒状本体6の前端部12に配置された、液体を滲出させるための先端部材組立体14と、収容部10と先端部材組立体14との間の筒状本体6内に配置された中間部材、即ち、2つの円盤形プレート16、18とを有している。2つの円盤形プレート16、18はそれぞれ、収容部10内の液体を先端部材組立体14に流通させるように協働する連通路20、22を有している。筒状本体6の前端部12には、キャップ24が脱着可能に取付けられている。
【0034】
前筒体2の外面の前端部12には、キャップ24を受入れるための縮径部26が設けられている。前筒体2の内面は、2つの段付き部28、30と、前端から前側段付き部28まで延びる前側内面32と、前側段付き部28から後側段付き部30まで延びる中央内面34と、後側段付き部30から後端まで延びる後側内面36とを有する。後側内面36の後端部には、雌ねじ部38が設けられている。前筒体2の内面の内径は、前側内面32、中央内面34、後側内面36の順に大きくなっている。雌ねじ部38の内径は、後側内面36の内径と同じであっても良いし、それよりも大きくても良い。前筒体2は、通常、プラスチックで作られる。このプラスチックは、例えば、ABS、ポリスチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエステル等である。前筒体2には、先端部材組立体14及び円盤形プレート16、18が後側から挿入されている。
【0035】
後筒体4の前端部に、前筒体2の雌ねじ部38と螺合する雄ねじ部40が設けられている。液体滲出具1を組立てたとき、後筒体4の前端は、後側円盤形プレート18に当接し、それを前方に押す。液体の収容部10は、後側円盤形プレート18の後面42と後筒体4の内面44とによって構成される。後筒体4は、可撓性材料で作られる。可撓性材料は、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂である。後筒体4は、これらの可撓性材料を用いて、単層で形成されていても良いし、複層で形成されていても良い。後筒体4は、それを押圧することによって収容部10内の液体を円盤形プレート18、16の連通路22、20を経て先端部材組立体14に供給する機能を有する。後筒体4の押圧を解放したとき、後筒体4が元の形に戻ることが好ましい。また、後筒体4は、液体の色又は残量等が見えるように透明又は半透明材料で作られることが好ましい。
【0036】
前筒体2に挿入されている先端部材組立体14は、中空円筒状のアダプター46と、アダプター46の外側に配置された円筒形のスポンジ部材48と、アダプター46の内側に配置された筆毛部材50及びスペーサ52とを有する。
【0037】
図1及び図2に示すように、アダプター46は、中空である。また、アダプター46は、前筒体2の前側内面32に嵌合し且つそれから後方に延びる縮径円筒部54と、前筒体2の後側内面36に嵌合する拡径フランジ部56とを有する。拡径フランジ部56は、アダプター46を前筒体2に後側から挿入したとき、後側段付き部30に当接する。スポンジ部材48は、それがアダプター46の縮径円筒部54と前筒体2の中央内面34との間に配置されるようにアダプター46の周りに配置される。アダプター46の内面は、縮径円筒部54の内面に設けられた段付き部58と、アダプター46の前端から段付き部58まで延びる前側内面60と、段付き部58からアダプター46の後端まで延びる後側内面62とを有する。後側内面62の内径は、前側内面60の内径よりも大きい。縮径円筒部54には、スポンジ部材48と前側内面60とを連通する前側孔64と、スポンジ部材48と後側内面62とを連通する後側孔66とが設けられる。
【0038】
筆毛部材50は、アダプター46に後側から前方に向って挿入されている。筆毛部材50は、軸線方向に向けられた多数の繊維が円形に並べられている筆部68と、その後端部に設けられたフランジ状の束ね部70とを有する。筆部68は、アダプター46の前側内面60に嵌合し、アダプター46の前端を越えて前方に延び、先細になっている。束ね部70は、アダプター46の後側内面62に嵌合し、アダプター46の段付き部58に当接している。束ね部70は、繊維を接着した接着剤を硬化させて形成され、収容部10からの液体を通過させない。筆部68は、天然の毛で作られていても良いし、合成樹脂の毛で作られていても良いし、それらが組合わされていても良い。天然の毛は、例えば、ネズミ、馬、ブタ、たぬきなどの毛である。合成樹脂の毛は、例えば、ナイロン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、アクリル繊維である。
【0039】
スペーサ52は、アダプター46の後側内面62に嵌合する。スペーサ52は、中心貫通孔72と、この中心貫通孔72とアダプター46の後側孔66とを連通する連通溝74とを有している。かくして、図2の一点鎖線と矢印で示すように、収容部10から円盤形プレート18、16の連通路22、20を通って供給された液体は、スペーサ52の中心貫通孔72及び連通溝74、アダプター46の後側孔66、スポンジ部材48、アダプター46の前孔側64を通って、筆部68に供給される。
【0040】
次に、図1乃至図3を参照して、2つの円盤形プレート16、18を説明する。図3は、2つの円盤形プレートの分解斜視図である。
【0041】
図1及び図2に示すように、前側円盤形プレート16と後側円盤形プレート18は、前筒体2に後側から挿入され、前筒体2の後部内面36に嵌合している。この後部内面36と円盤形プレート16、18との間には、その間を液体がほとんど流通しない程度の隙間しかない。後筒体4が前筒体2にねじ込まれているとき、両円盤形プレート16、18は、前側に向って押し付けられ、アダプター46の拡径フランジ部分56を前方に押している。前側円盤形プレート16の後面78(図3参照)と後側円盤形プレート18の前面80(図3参照)とは、互いに軸線方向に面接触する。
【0042】
図3に示すように、前側円盤形プレート16は、軸線方向に延びる前側貫通孔82を有している。前側貫通孔82は、前側円盤形プレート16の中心に設けられている。後側円盤形プレート18は、軸線方向に貫通する2つの後側貫通孔84を有している。後側貫通孔84は、互いに直径方向に間隔をおいて設けられている。また、後側円盤形プレート18の前面80には、2つの後側貫通孔84を連通する前面溝通路86が設けられている。前面溝通路86は、後側円盤形プレート18の前面80の中心を経由している。前面溝通路86の経路は、直線である。円盤形プレート16、18が互いに面接触しているとき、前面溝通路86と前側円盤形プレート16の後面78とによって、孔流路が形成される。後側貫通孔84の各々は、収容部10と孔流路の端部とを連通する。前側貫通孔82は、後側円盤形プレート18の前面80の中心で孔流路と連通し、孔流路の中間部と先端部材組立体14とを連通する。
【0043】
後側円盤形プレート18は、それを前側円盤形プレート16に対して逆向きに面接触させることができる。後側円盤形プレート18は、それを前側円盤形プレート16に面接触させるときにどちらの向きに面接触させても同じ形状になるように対称に形成されている。即ち、後側円盤形プレート18の前面80の前面溝通路86と対称をなす後面溝通路88が、その後面42に設けられている。後側円盤形プレート18を前側円盤形プレート16に対して逆向きに面接触させたとき、後面溝通路88は、前側円盤形プレート16の後面78と協働して、孔流路を形成する。この孔流路は、逆向きに配置された後側貫通孔84と前側貫通孔82との間に延びる。
【0044】
溝通路86、88は、断面がほぼ三角形状の溝である。後側円盤形プレート18の前面80における溝の幅は、好ましくは、0.05乃至0.3mmであり、更に好ましくは、0.1乃至0.2mmである。また、溝は、好ましくは、深さ0.05乃至0.3mmであり、更に好ましくは、深さ0.1乃至0.2mmである。かかる溝寸法の溝通路86、88によって形成される孔流路は、従来、孔加工で形成することが困難であった寸法の孔流路である。前側貫通孔82及び後側貫通孔84は、好ましくは、直径0.8乃至2mmである。この寸法の貫通孔は、従来の孔加工で容易に形成することが可能である。溝の断面形状は任意であり、四角形であっても良いし、半円形であっても良い。好ましくは、前側円盤形プレート16及び後側円盤形プレート18は、射出成型によって形成される。
【0045】
次に、本発明の第1の実施形態による液体滲出具の作用を説明する。
【0046】
上述した液体滲出具1から液体を滲出させるとき、筒状本体6の後筒体4を押圧する。収容部10内の液体が、後側円盤形プレートの18の後側貫通孔84及び前面溝通路86、前側円盤形プレート16の前側貫通孔82、スペーサ52の中心貫通孔72及び連通溝74、アダプター46の後側孔66、スポンジ部材48、アダプター46の前孔側64を通して、筆毛部材50の筆部68に供給され、液体が筆部68に貯えられる。スポンジ部材48も液体を貯える機能を有する。筆部68の筆先を紙等に押し付けると、液体が筆先から滲出される。
【0047】
液体が水の場合、例えば、パレット上の絵の具を溶かし、絵筆として使用することができる。また、水性色鉛筆等で描いた絵の上をなぞり、絵をぼかすことができる。筆先が汚れたとき、筆先を紙等に押しつけながら後筒体4を押圧することによって、筆先の汚れを洗い流すことができる。例えば、野外で写生するとき、筆洗が不要になり、便利である。
【0048】
液体がインクなどの着色された液体の場合、筆圧を変えることにより、太い線から細い線まで様々な太さの線を1本の液体滲出具1で自由に書くことができる。
【0049】
筒状本体6の後筒体4を強く押し過ぎたとき、収容部10から先端部材組立体14への液体の供給が、前面溝通路86と前側円盤形プレート16の後面78とによって構成された孔流路の流路抵抗によって規制され、筆先から液体が垂れるのを防止することができる。
【0050】
収容部10内の液体を交換又は補充等するとき、後筒体4を前筒体2から取外す。更に、円盤形プレート16、18の貫通孔82、84及び前面溝通路86を掃除するとき、円盤形プレート16、18を前筒体2から取外す。貫通孔82、84及び前面溝通路86に異物等が詰まったときでも、それらを掃除して、液体滲出具1を再使用することができる。
【0051】
引続いて、図4乃至図10を参照して、液体滲出具の変形の実施形態を説明する。以下に述べる変形の実施形態は、主として、第1の実施形態の中間部材、即ち、円盤形プレート16、18を変形した形態である。従って、以下の説明では、主として、円盤形プレート16、18と置き換えられる部分を図示し且つ説明し、第1の実施形態と共通する部分の図面及び説明を省略する。また、以下の説明において、第1の実施形態と共通する構成要素は、第1の実施形態と同じ参照符号を付して説明する。なお、図4乃至図10において、各構成要素の軸線方向の長さは統一されていない。
【0052】
図4は、本発明の第2の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。図4に示す中間部材は、前側円盤形プレート100と、中央円盤形プレート102と、後側円盤形プレート104とからなる。隣接する円盤形プレートは、互いに面接触する。前側円盤形プレート100は、その中心に貫通孔106を有する。中央円盤形プレート102は、2つの貫通孔108、110を有する。貫通孔108は、軸線方向と平行に延び、貫通孔110は、軸線方向に対して斜めに延びている。2つの貫通孔108及び110は、中央円盤形プレート102の前面112及び後面114において、互いに直径方向に間隔をおいて設けられている。中央円盤形プレート102の前面112及び後面114にはそれぞれ、2つの貫通孔108と110とを連通する前面溝通路116及び後面溝通路118が設けられている。前面溝通路116及び後面溝通路118の経路は、直線であり、両者の長さは、相違する。前面溝通路116と前側円盤形プレート100の後面120とによって孔流路が形成され、後面溝通路118と後側円盤形プレート104の前面122とによって別の孔流路が形成される。後側円盤形プレート104は、その中心に貫通孔124を有する。中間部材を構成する円盤形プレートの数は任意である。また、円盤形プレートの貫通孔の軸線方向に対する向きも任意である。
【0053】
図5は、本発明の第3の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。図5に示す中間部材は、互いに面接触する2つの円盤形プレート130、132からなる。円盤形プレート130、132は、その縁部に平面部134を有する。筒状本体6の前筒体2の中空部分の断面を、円盤形プレート130、132の平面部134に一致する形状を含むようにすれば、円盤形プレート130、132は、軸線周り方向に位置決めされる。前側円盤形プレート130は、その中心からずれた位置に貫通孔136を有する。後側円盤形プレート132は、それを前側円盤形プレート130と面接触させたときに貫通孔136と間隔をおくように設けられた貫通孔138を有する。後側円盤形プレート132の前面140には、円盤形プレート130、132を互いに面接触させたときに前側円盤形プレート130の貫通孔136と後側円盤形プレート132の貫通孔138とを連通する前側溝通路142が設けられている。前側溝通路142の経路は、曲線である。前側溝通路142と前側円盤形プレート130の後面144とによって孔流路が形成される。プレートの形状は、円盤形に限らず、プレートが軸線まわり方向に位置決めされる形状であっても良い。例えば、プレートを四角形状等にしても良い。この場合、各プレートの貫通孔をプレート中心に設ける必要はない。プレートに設けられる貫通孔の個数、配置等は任意である。溝通路の経路、個数、配置等は任意である。この実施形態のように、プレートの両面に溝通路を設けないで、一方の面だけに溝通路を設けても良い。
【0054】
図6は、本発明の第4の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。図6に示す中間部材は、互いに面接触する2つの円盤形プレート150、152からなる。前側円盤形プレート150は、その中心に貫通孔154を有する。後側円盤形プレート152は、その縁部に軸線方向に貫通する貫通凹部156を有する。後側円盤形プレート152の前面158には、円盤形プレート150、152が互いに面接触するときに前側円盤形プレート150の貫通孔154と後側円盤形プレート152の貫通凹部156とを連通する前面溝通路160が設けられる。この前面溝通路160は、前側円盤形プレート150の後面162と協働して、孔流路を形成する。貫通凹部156の形状、数等は任意である。
【0055】
図7は、本発明の第5の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。図7に示す中間部材は、2つの円盤状プレート170、172からなる。前側円盤状プレート170の後面174と後側円盤状プレート172の前面176とは、軸線方向に対して斜めに互いに面接触している。前側円盤状プレート170は、その中心に貫通孔178を有する。後側円盤状プレート172は、その中心からずれた位置に軸線方向に貫通する貫通孔180を有する。後側円盤状プレート172の前面176には、円盤状プレート170、172を互いに面接触させたときに前側円盤状プレート170の貫通孔178と後側円盤状プレート172の貫通孔180とを連通する前面溝通路182が設けられる。この前面溝通路182は、前側円盤状プレート170の後面174と協働して、孔流路を形成する。プレートの接触面の向きは任意である。円盤状プレートの代わりに、接触面の軸線方向に対する角度が大きい円柱状部材を採用しても良い。接触面は、平面に限らず、曲面であっても良い。
【0056】
図8は、本発明の第6の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。図8に示す中間部材は、互いに面接触する2つの円盤状プレート190、192からなる。前側円盤状プレート190の後面194に、突出部196が設けられ、後側円盤状プレート192の前面198に、突出部196に一致する形状を有する凹部200が設けられる。前側円盤状プレート190は、任意の位置に軸線方向に貫通する貫通孔202を有する。後側円盤状プレート192は、円盤状プレート190、192を互いに面接触させたときに前側円盤状プレート190の貫通孔202と間隔をおくように設けられた、軸線方向に貫通する貫通孔204を有する。後側円盤状プレート192の前面198には、前側円盤状プレート190の貫通孔202と後側円盤状プレート192の貫通孔204とを連通する前面溝通路206が設けられる。この前面溝通路206は、前側円盤状プレート190の後面194と協働して、孔流路を形成する。突出部の形状は、任意である。
【0057】
図9は、本発明の第7の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。図9に示す中間部材は、2つの半円筒形部材210、212からなる。半円筒形部材は210、212は、軸線方向に沿う接触面214、216で互いに面接触している。一方の半円筒形部材210の接触面214に、接触面溝通路218と、接触面溝通路218の一方の端部と収容部10とを連通する収容部側溝通路220と、接触面溝通路218の他方の端部と先端部材組立体14とを連通する先端部材側溝通路222とが設けられている。収容部側溝通路220及び先端部材側溝通路222の断面寸法は、接触面溝通路218の断面寸法よりも大きい。接触面溝通路218は、他方の半円筒形部材212の接触面216と協働して孔流路を形成する。本実施形態においては、第1乃至第6の実施形態に比べて、互いに面接触する部材の接触面を大きくすることができる。従って、接触面溝通路の長さを長くしたり、経路をジグザグ形状にしたり、溝通路数を増やしたり等することができる。接触面は、軸線方向に沿う場合に限らず、軸線方向から斜めに向けられていても良い。接触面溝通路は、一方の半円筒形部材にだけに設けられていても良いし、両方の半円筒形部材に設けられていても良い。収容部側溝通路220及び/又は先端部材側溝通路222を省略しても良い。
【0058】
図10は、本発明の第8の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。図10に示す中間部材は、互いに面接触する2つの半円筒形部材230、232からなる。半円筒形部材230、232を互いに面接触させたとき、円錐台形になる。筒状本体6の前筒部2の中空部分の形状を、互いに面接触させた半円筒形部材230、232の形状と一致させておけば、半円筒形部材230、232を前筒部2に取付けたとき、それらは互いに確実に面接触する。半円筒形部材230の接触面234には、半円筒形部材の両端間に延びる接触面溝通路236が設けられている。接触面溝通路236は、他方の半円筒形部材232の接触面238と協働して孔流路を形成する。
【0059】
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されることはいうまでもない。
【0060】
例えば、液体滲出具に使用される液体は、水又はインクに限らず、インク消し、墨汁、メイクアップ化粧料、香料等であっても良い。
【0061】
また、収容部10の液体を供給することができれば、筒状本体6の後部の構造は、上記実施形態のものに限らない。例えば、ノック式機構によって筒状本体内部を加圧する方式、又は、ピストン式の供給機構を用いても良い。また、その場合、筒状本体6の後筒体4は、可撓性材料で作られなくても良い。
【0062】
また、収容部10は、筒状部材6の後筒部4と一体である必要はなく、別体であっても良い。例えば、収容部10をカートリッジ式にしても良い。
【0063】
また、筒状本体6の前筒体2と後筒体4とを分離する必要がなければ、前筒体2と後筒体4とが一体であっても良い。後筒体4の後端部を取外し式にして、そこから液体を補充等しても良い。
【0064】
先端部材組立体14は、筆式のものである必要はでなく、フェルト式、繊維を束ねたニブ、発泡又は焼結して作られた多孔体等の構造を用いても良い。
【0065】
円盤形プレート16、18、半円筒形部材210、212等の面接触部材は、圧入等により前筒部2に固定されても良い。その場合、スペーサ52を省略しても良い。
【0066】
また、スペーサ52は、円盤形プレート16、半円筒形部材210等の接触面部材と一体であっても良い。液体を流通させる機能を有していれば、スペーサ52の形態は任意である。先端部材組立体14の筆毛部材50が軸線方向に移動しなければ、スペーサ52を省略しても良いし、スペーサ52をスポンジ部材にしても良い。
【0067】
上述した変形例は、任意に組合わせることが可能である。
【0068】
【発明の効果】
本発明の液体滲出具によって、滲出すべき液体の粘性に応じた流路抵抗を有する孔流路を、孔加工を使用することなしに形成することができる。
【0069】
本発明の液体滲出具によって、滲出すべき液体の粘性に応じた流路抵抗を有する孔流路を構成する部材を大量生産することができる液体滲出具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による液体滲出具の縦断面図である。
【図2】図1の液体滲出具の部分拡大図である。
【図3】図1の液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。
【図7】本発明の第5の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。
【図8】本発明の第6の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。
【図9】本発明の第7の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。
【図10】本発明の第8の実施形態による液体滲出具の中間部材の分解斜視図である。
【図11】従来技術の液体滲出具の縦断面図である。
【図12】従来技術の液体滲出具の挿入部材の端面図である。
【符号の説明】
1   液体滲出具
6   筒状本体
10  収容部
14  先端部材
16  前側円盤形プレート
18  後側円盤形プレート
20、22 連通路
82、84 貫通孔
78  前側円盤形プレート後面
80  後側円盤形プレート前面
86  前側溝通路
88  後側溝通路
100、102、104、130、132、150、152 円盤形プレート
106、108、110、124、136、138、154、 貫通孔
116、118、142、160 溝通路
156 貫通凹部
170、172、190、192 円盤状プレート
178、180、202、204 貫通孔
182、206、218、236 溝通路
210、212、230、232 半円筒形部材

Claims (9)

  1. 筒状本体の端部から液体を滲出させる液体滲出具であって、
    筒状本体と、
    この筒状本体内に形成された、液体を収容する収容部と、
    該筒状本体の端部に配置された、液体を滲出させるための先端部材と、
    前記収容部と前記先端部材との間の前記筒状本体内に配置され、前記収容部と前記先端部材とを連通する連通流路を有する中間部材と、
    前記収容部内の液体を、前記連通流路を通して前記先端部材に供給する供給手段と、を有し、
    前記中間部材は、各々の接触面で互いに面接触する面接触部材を含み、前記連通流路は、一方の面接触部材の接触面に設けられた接触面溝通路と他方の面接触部材の接触面とによって構成される孔流路と、該孔流路の第1の箇所と前記収容部とを連通する第1の連通手段と、前記孔流路の第1の箇所と異なる第2の箇所と前記先端部材とを連通する第2の連通手段と、を含むことを特徴とする液体滲出具。
  2. 前記他方の面接触部材及び前記接触面溝通路が設けられている一方の面接触部材は、射出成型によって形成される、請求項1記載の液体滲出具。
  3. 前記面接触部材は、軸線方向に互いに面接触する円盤形プレートからなり、前記孔流路は、一方の円盤形プレートの接触面に設けられた接触面溝通路と他方の円盤形プレートの接触面とによって構成され、前記第1の連通手段は、前記収容部又は前記先端部材の一方と前記孔流路の第1の箇所とを連通するように前記一方の円盤形プレートを実質的に軸線方向に貫通する第1の貫通路であり、前記第2の連通手段は、前記収容部又は前記先端部材の他方と前記孔流路の第2の箇所とを連通するように前記他方の円盤形プレートを実質的に軸線方向に貫通する第2の貫通路である、請求項1又は2記載の液体滲出具。
  4. 前記他方の円盤形プレートの第2の貫通路は、前記他方の円盤形プレートの中心に設けられた貫通孔であり、前記他方の円盤形プレートの接触面の中心で前記孔流路と連通する、請求項3記載の液体滲出具。
  5. 前記一方の円盤形プレートは、その接触面と反対側の反対面を有し、前記一方の円盤形プレートを、その反対面が前記他方の円盤形プレートの接触面と面接触するように逆向きに配置したとき、前記一方の円盤形プレートの第1の貫通路と前記他方の円盤形プレートの第2の貫通路とを連通する孔流路を構成するように前記他方の円盤形プレートの接触面と協働する反対面溝通路が、前記反対面に設けられる、請求項3又は4記載の液体滲出具。
  6. 前記一方の円盤形プレートは、それを前記他方の円盤形プレートに面接触させるときにどちらの向きに面接触させても同じ形状になるように対称に形成される、請求項5記載の液体滲出具。
  7. 前記面接触部材は、軸線方向に沿う各々の接触面で互いに面接触する半円筒形部材であり、前記孔流路は、一方の半円筒形部材の接触面に設けられた接触面溝通路と他方の半円筒形部材の接触面とによって構成され、前記第1の連通手段は、前記孔流路の収容部側端部と前記収容部とを連通するように前記一方の半円筒形部材の接触面に設けられた第1の溝通路であり、前記第2の連通手段は、前記孔流路の先端部材側端部と前記先端部材とを連通するように前記一方の半円筒形部材の接触面に設けられた第2の溝通路である、請求項1又は2記載の液体滲出具。
  8. 前記一方の面接触部材の接触面における前記接触面溝通路の幅は、0.05乃至0.3mmである、請求項1乃至7の何れか1項記載の液体滲出具。
  9. 前記中間部材は、前記筒状本体から取外し可能であり、前記接触面部材は、分離可能である、請求項1乃至8の何れか1項記載の液体滲出具。
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