JP6715891B2 - 空調衣服及び空調衣服用カバー部材 - Google Patents

空調衣服及び空調衣服用カバー部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6715891B2
JP6715891B2 JP2018143773A JP2018143773A JP6715891B2 JP 6715891 B2 JP6715891 B2 JP 6715891B2 JP 2018143773 A JP2018143773 A JP 2018143773A JP 2018143773 A JP2018143773 A JP 2018143773A JP 6715891 B2 JP6715891 B2 JP 6715891B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
garment
air
cover member
fan
conditioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018143773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020020056A (ja
Inventor
敏昌 武田
敏昌 武田
Original Assignee
日光物産株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日光物産株式会社 filed Critical 日光物産株式会社
Priority to JP2018143773A priority Critical patent/JP6715891B2/ja
Publication of JP2020020056A publication Critical patent/JP2020020056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6715891B2 publication Critical patent/JP6715891B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Description

本発明は、外気を取り込むためのファン(送風機)を備えた空調衣服に関するものである。
従来から、電動ファンを備え、このファンの作動により外気を衣服本体の内側に取り込むことによって身体の冷却を図るように構成された、空調衣服と称する作業服が知られている(例えば特許文献1)。空調衣服は、高温環境の室内外で作業を行う作業者の体温上昇を抑制することができ、夏季の熱中症対策としても有効である。
特許第6191028号公報
空調衣服は、ファンの作動により外気を積極的に衣服本体の内側に導入するものであるため、使用環境によっては、粉塵などの異物が外気と共に衣服本体内に侵入することがある。このような異物の侵入を防止するために、近年では、不織布製のカバーをファンに装着することが行われている。この種のカバーは、ファンにアタッチメントを装着したうえで、このアタッチメントに被せるか、あるいはファンに貼付けるなど、基本的にはファン自体に取り付けるものである。そのため、作業者が着衣した状態でカバーを着脱することが難しく、使い勝手が良いものとは言いにくかった。従って、この点を改善することが望まれる。
なお、溶接現場のように火花(スパッタ)が飛び交う中で空調衣服を使用する場合には、安全面から火花の侵入を防止することが望まれるが、従来の不織布製のカバーでは、必ずしも火花の侵入を防止し得るとは言えず、この点も改善できればより好ましい。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであって、粉塵等の異物の侵入を抑制することができる、より使い勝手の良い空調衣服を提供することを目的としている。
本発明の一局面は、空調衣服であって、着用者を覆う衣服本体と、外気を導入するためのファンと、前記ファンを外側から覆うように、当該ファンが取り付けられた前記衣服本体に対して着脱可能に取り付けられる異物侵入防止用のカバー部材と、を含み、前記カバー部材は、金網からなる異物侵入防止用のフィルタと、その周縁部を覆う枠部材とを備え、前記衣服本体は当該衣服本体の外側面に沿って前記カバー部材が出し入れ可能に収納されるポケット部を備えているものである。
この空調衣服によれば、カバー部材(フィルタ)によって粉塵等の異物が衣服本体内へ侵入することが防止される。しかも、カバー部材は、ファンを覆うようにその外側から衣服本体に着脱可能に取り付けられる構造なので、作業者が空調衣服を着たままでカバー部材を着脱することが可能であり、使い勝手が良いものとなる。
特に、フィルタが金網で構成されているため、溶接現場などで使用する場合でも、火花(スパッタ)の侵入が高度に阻止される。
また、カバー部材の面を衣服本体の外側面に沿わせるようにしてカバー部材を移動させることで、ポケット部に対してカバー部材を出し入れすることができる。そのため、カバー部材に無理な力をかけることなく、換言すれば、カバー部材を変形等させることなく、難なく衣服本体に対して着脱することが可能となる。
なお、上記の空調衣服において、前記枠部材は、樹脂製のプレートからなるものであってもよい。また、前記ポケット部には、その形状を保つための保形部材が内包されているものであってもよい。
この場合、前記衣服本体は、前記ポケット部における前記カバー部材の出し入れ口を閉止するための閉止手段を備えているのが好適である。
この構成によれば、カバー部材を収納した状態で出し入れ口を閉止すれば、収納されたカバー部材が意図せず脱落することを防止することが可能となる。
本発明の他の一局面に係るカバー部材は、衣服本体と、この衣服本体に取り付けられた外気導入用のファンとを備えた空調衣服の前記衣服本体に取り付けられるカバー部材(空調衣服用カバー部材)であって、金網からなる異物侵入防止用のフィルタとその周縁部を覆う枠部材とを備え、かつ、前記衣類本体に設けられたポケット部に、当該衣服本体の外側面に沿って出し入れ可能に収納されるとともに当該収納状態において前記ファンを外側から覆うことが可能な形状を有るものである。
このようなカバー部材によれば、衣服本体の外側面に沿わせるようにしてカバー部材を移動させることで、衣服本体のポケット部に対してカバー部材を出し入れすることができる。そして、当該カバー部材を取り付けた空調衣服は、ファンを覆うようにその外側からカバー部材が衣服本体に取り付けられたものであるから、上述した空調衣服と同等の作用効果を享受することが可能となる。
上記の各態様に係る空調衣服によれば、粉塵等の異物の侵入を抑制することができる、より使い勝手の良い空調衣服を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る空調衣服(カバー部材を取り付けた状態)の背面図である。 空調衣服の背面図(カバー部材を取り外した状態)である。 空調衣服の断面図(図1のIII−III線断面図)である。 空調衣服の断面図(カバー部材を取り外した状態)である ファンの取り付け構造を示す空調衣服の断面図である。 カバー部材の平面図である。 (a)〜(c)はカバー部材を構成する部材を示す平面模式図である。 (a)〜(c)はカバー部材の製作手順を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る空調衣服の背面図(カバー部材を取り外した状態)である。 カバー部材の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る空調衣服の背面図(左側だけカバー部材を取付けた状態)である。 衣服本体のポケット部を示す斜視図である。 (a)は、カバー部材の平面図であり、(b)は、カバー部材の断面図である。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
[空調衣服の全体構成]
図1及び図2は、本発明に係る空調衣服の背面図であり、図1は、カバー部材が取り付けられた状態を、図2は、カバー部材が取り外された状態を各々示している。また、図3は、空調衣服の断面図(図1のIII−III線断面図)である。
空調衣服1は、衣服本体2と、この衣服本体2に対して各々着脱可能に取り付けられた、ファン4及びカバー部材6とを備えている。
衣服本体2は、着用者の上半身を覆う長袖の衣服であり、概ね作業服の構造を有している。衣服本体2の腰部又はその近傍位置には、所定の間隔を隔て左右2つのファン取付孔10(図3参照)が形成されており、2つの前記ファン4が、これらファン取付孔10を介して衣服本体2に取り付けられている。
ファン4は、円柱状のファン本体部20と、このファン本体部20に着脱自在に外嵌(装着)される円筒状のリング部材22とを備えて構成されている。
ファン本体部20は、ブレード26と、これを駆動するためのモータを含む駆動部28と、ブレード26及び駆動部28が収容される多孔質の樹脂製のケース24とを備えており、ブレード26が回転することより、ファン取付孔10を介して外気を衣服本体2の内側に取り込むように構成されている。
ファン本体部20は、図4及び図5に示すように、衣服本体2の外側からファン取付孔10に挿入されている。このファン本体部20に対して衣服本体2の内側からリング部材22が外嵌(装着)されることにより、ファン4が衣服本体2に取り付けられている。より詳しくは、ファン取付孔10は、ファン本体部20の外径と同等(又は若干大きい)内径を有する円形孔とされており、リング部材22の一端およびファン本体部20のケース24の一端にそれぞれ設けられた鍔部22a、24aによって当該ファン取付孔10の周縁部をその全周に亘って挟み込むことで、ファン4が衣服本体2に取り付けられている。
ケース24には、リング部材22を係脱可能に係止することが可能な図外のフック部が設けられている。このフック部によりケース24がファン本体部20に係止されることで、衣服本体2へのファン4の取り付け状態が維持されている。従って、フック部によるケース24の係止状態を解除することによって、衣服本体2からファン4を取り外すことが可能となる。例えば、洗濯の際には、ファン4を取り外せば、衣服本体2を水洗いすることが可能となる。
なお、図2、図4、図5中の符号29は、ファン4と図外のバッテリーとを繋ぐ配線である。バッテリー及びスイッチ類は、衣服本体2の内側に設けられた図外のバッテリーポケットに収納されるようになっている。
前記カバー部材6は、異物がファン4を介して衣服本体2内に侵入することを阻止するためのものである。カバー部材6は、空調衣服1の使用環境に合致したものが適用される。例えば、当例では空調衣服1を溶接現場で使用することを想定しており、よって、カバー部材6は、前記異物として、溶接作業の際に飛び散る火花(スパッタ)が衣服本体2に侵入することを防止し得るように構成されている。
図6は、カバー部材6の平面図である。同図、図1及び図5に示すように、カバー部材6は、全体が正方形の概ねプレート状に形成されている。カバー部材6は、正方形のフィルタ30と、その周縁部を覆う枠部材32とを備えている。当例では、フィルタ30は、ステンレス製の平織り金網であり、例えば、メッシュ16、目開き寸法1.39mm、開口率76.6%のものが適用されている。
フィルタ30のうち、枠部材32に覆われていない部分の形状は正方形であり、その一辺の寸法は、ファン4の外径と略同一又はそれよりも若干大きい値に設定されている(図1参照)。これにより、ファン4の作動時には、フィルタ30を通じて外気を衣服本体2の内側に取り込めるようになっている。
カバー部材6は、面ファスナー36によって衣服本体2に対して着脱可能に取り付けられている。詳しくは、図2〜図4に示すように、カバー部材6の片面に、枠部材32に沿って平面視口字型の雄型面ファスナー36aが設けられる一方、衣服本体2の外側面(背面)には、各ファン4(ファン取付孔10)を取り囲むように、前記雄型面ファスナー36aに対応する平面視ロ字型の雌型面ファスナー36bが設けられている。そして、カバー部材6の雄型面ファスナー36aと衣服本体2の雌型面ファスナー36bとが互いに重ね合わされることにより、図1及び図3に示すように、ファン4をフィルタ30で外側から覆うように、カバー部材6が衣服本体2に対して着脱可能に取り付けられている。
なお、当例では、面ファスナー36が本発明の「取付部材」に相当し、雌型面ファスナー36bが本発明の「第1部材」に相当し、雄型面ファスナー36aが本発明の「第2部材」に相当する。
[カバー部材6の製造方法]
次に、カバー部材6の製作方法の一例について、図7及び図8を用いて説明する。図7(a)〜(c)は、カバー部材6を構成する部材(雄型面ファスナー36aを除く)を概略的に示しており、(a)は、上述したフィルタ(金網)30を、(b)、(c)は、上述した枠部材32を構成する外皮材38及び保型材39を示している。
外皮材38は、正方形の開口部38aを中心に有する平面視ロ字型の正方形の布であり、例えば、衣服本体2と同じ生地で形成されている。外皮材38の一辺の長さは、フィルタ30の一辺の長さよりも大きく、開口部38aの一辺の長さは、フィルタ30の一辺の長さよりも小さい。外皮材38には、開口部38aのコーナ部から放射状に延びる切り込み38bが形成されている。
保型材39は、正方形の開口部39aを中心に有する、平面視ロ字型の正方形のシートであり、例えば外皮材38と共地もしくは同材質で外皮材38よりも薄手のもので形成されている。保型材39の一辺の長さは、フィルタ30の一辺の長さよりも大きく、かつ外皮材38の一辺の長さより若干小さい。また、開口部39aの一辺の長さは、フィルタ30の一辺の長さよりも小さく、かつ外皮材38の開口部38aの一辺の長さよりも大きい。
図8(a)〜(c)は、カバー部材6の製作手順を示している。まず、外皮材38に保型材39を重ね合わせ(図8(a))、外皮材38の開口部38aの内周縁部を、保型材39の開口部39aの各辺に沿って前記切り込み38bの分だけ外向きに折り返す(図8(b))。折り返し部分は、アイロン等で型付けするか接着剤で固定する。次に、その折り返し部分に重なるようにフィルタ30を保型材39に重ね合わせ(図8(c))、さらに、フィルタ30の周縁部を覆うように、フィルタ30の各辺に沿って外皮材38及び保型材39の周縁部分を一体に内側に折り返し、当該折り返し部分において、フィルタ30とその両側の外皮材38等とを一体に縫着する。これにより、外皮材38及び保型材39により、フィルタ30の周縁部を覆う前記枠部材32が形成される。
そして、この枠部材32の片面に、前記雄型面ファスナー36aを縫着、或いは接着することにより、上述したカバー部材6が完成する。
[作用効果等]
上記空調衣服1は、溶接現場で使用することを想定したものであるが、ファン4は、上記の通り、金網からなるフィルタ30を備えたカバー部材6によって覆われている。この構成によれば、溶接作業中に飛び散る火花(スパッタ)をフィルタ30で捕捉することが可能となるため、ファン4から衣服本体2に火花(スパッタ)が侵入することが高度に抑制される。
しかも、カバー部材6は、ファン4を覆うようにその外側から面ファスナー36で衣服本体2に取り付けられているので、ワンタッチで簡単にカバー部材6を着脱することができる。よって、作業者は、空調衣服1を着用した状態でも難なくカバー部材6を着脱することができる。
また、作業現場に応じた複数種類のカバー部材6を予め準備しておけば、カバー部材6を、カバー部材6に付け替えるだけで、異なる作業現場に対応するこが可能となる。例えば、粉塵が多く飛び交う作業現場で作業を行う場合には、細かい粉塵等の侵入を防止できる不織布等からなるフィルタ30を備えたカバー部材6に付け替えることで、空調衣服1(カバー部材6以外)をそのまま使用することが可能となる。この場合、カバー部材6は、面ファスナー36でファン4の外側から衣服本体2に取り付けられているので、環境の異なる現場を行き来する必要があるような場合でも、作業者は、空調衣服1を着たままで、簡単かつ速やかにカバー部材6を交換することができる。従って、上述した空調衣服1は、粉塵等の異物の侵入を抑制することができる、より使い勝手の良い空調衣服であると言える。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態に係る空調衣服1の背面図であり、カバー部材6を取り外した状態を示している。また、図10は、第2実施形態の空調衣服1に適用されるカバー部材6の平面図である。
第2実施形態の空調衣服1では、カバー部材6は、面ファスナー36に代えてホック(スナップボタン)40で衣服本体2に取り付けられている。具体的には、カバー部材6の枠部材32には、雄型面ファスナー36aの代わりに、複数の雄型ホック40aが所定間隔で固定されており、他方、衣服本体2のファン4(ファン取付孔10)の周囲には、雌型面ファスナー36bの代わりに、前記雄型ホック40aに対応する複数の雌型ホック40bが固定されている。つまり、雄型ホック40aと雌型ホック40bとを嵌合させることによって、カバー部材6が衣服本体2に対して着脱可能に取り付けられている。
このような第2実施形態の空調衣服1も、第1実施形態と同様に、衣服本体2に対して簡単にカバー部材6を着脱できる。そのため、この第2実施形態の空調衣服1についても、第1実施形態と同等の作用効果を享受することができる。
なお、当例では、ホック40が本発明の「取付部材」に相当し、雌型ホック40bが本発明の「第1部材」に相当し、雄型ホック40aが本発明の「第2部材」に相当する。
[第3実施形態]
図11は、第3実施形態に係る空調衣服1の背面図(左側だけカバー部材6を取付けた状態)である。同図に示すように、第3実施形態では、衣服本体2のファン4(ファン取付孔10)に対応する位置に、カバー部材用のポケット部42が設けられており、当該ポケット部42に対してカバー部材6が出し入れされることで、衣服本体2に対してカバー部材6が着脱される構成となっている。
図11及び図12に示すように、ポケット部42は、カバー部材6と同様に正方形の輪郭を有しており、その上端に出し入れ口42bを備えている。つまり、ポケット部42は、衣服本体2の外側面(背面)に沿ってカバー部材6を上下方向に出し入れできる形状を有している。
ポケット部42のうち、ファン4(ファン取付孔10)に対向する位置には、正方形の開口部42aが形成されており、カバー部材6がポケット部42に収納されると、フィルタ30がこの開口部42aに対応する位置に配置される。この構成により、ファン4が作動すると、ポケット部42の開口部42a及びフィルタ30を通じて外気が衣服本体2の内側に取り込まれることとなる。開口部42aの大きさ(面積)は、例えばファン4の外径と同等又はそれよりも若干大きく設定されている。これにより、カバー部材6を取り外せば、当該開口部42aを通じてファン4の着脱を行えるようになっている。
衣服本体2のうち、各ポケット部42の上側には、前記出し入れ口42bを開閉可能な蓋片44が設けられている。この蓋片44により出し入れ口42bが閉じられることによって、収納されたカバー部材6が意図せずポケット部42から脱落することが防止される。
なお、第3実施形態では、図13(a)、(b)に示すように、カバー部材6の枠部材32は、樹脂製のプレートで形成されている。具体的には、フィルタ30と同等の大きさを有しかつ正方形の開口部を中心に有する一対の樹脂製のプレート46がフィルタ30の両側に配置され、これらプレート46とフィルタ30とが例えば接着剤により一体に固定されることにより、当該一対の樹脂製のプレート46により枠部材32が形成されている。
このような第3実施形態の空調衣服1によれば、衣服本体2に対するカバー部材6の着脱は、衣服本体2の後側面(背面)に沿ってカバー部材6をポケット部42に対して出し入れすることにより行われる。そのため、カバー部材6の取り外しの際に、カバー部材6が変形し難いという利点がある。すなわち、第1、第2実施形態の空調衣服1の構成では、カバー部材6を取り外す場合には、衣服本体2からカバー部材6を引き剥がす必要があるため、力の具合によってはカバー部材6が変形することも考えられる。しかし、第3実施形態の空調衣服1によれば、カバー部材6を衣服本体2から引き剥がす必要がないので、上記のようなカバー部材6の変形が防止される。
また、カバー部材6は、その枠部材32が樹脂製のプレート46で形成されているため、カバー部材6を変形させることなくスムーズにポケット部42に対して出し入れすることができるという利点もある。枠部材32は、樹脂製のプレート46以外に、厚手の布やゴム板など形成されていてもよく、この場合も同様の作用効果を享受できる。
[変形例等]
以上説明した第1〜第3実施形態の空調衣服1は、本発明に係る空調衣服の好ましい実施形態の例示であって、空調衣服の具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第1、第2の実施形態では、面ファスナー36(雄型面ファスナー36a及び雌型面ファスナー36b)やホック40(雄型ホック40a及び雌型ホック40b)によりカバー部材6が衣服本体2に着脱可能に取り付けられている。つまり、本発明の「取付部材」として、面ファスナー36やホック40が適用されているが、衣服本体2(第1部材)とカバー部材6(第2部材)とを互いに係脱可能に係合させることができれば、面ファスナー36やホック40以外の「取付部材」を適用してもよい。
また、第1〜第3の実施形態では、カバー部材6の形状は何れも正方形であるが、カバー部材6の形状はこれに限定されるものではない。例えば長方形、楕円形、正五角形以上の正多角形などであってもよい。
また、第1〜第3の実施形態では、カバー部材6のフィルタ30は金網で形成されているが、フィルタ30は、金属以外の材料、例えば不織布で形成されたものであってもよい。要するに、フィルタ30は、空調衣服1が使用される環境に応じて、その環境下での異物の侵入を効果的に防止し得る素材(材料)で形成されていればよい。
また、第3実施形態では、ポケット部42の開口部42aを閉止するための手段、すなわち、本発明の閉止手段として蓋片44が設けられているが、閉止手段はこれに限定されるものではない。例えば、面ファスナーやホックを用いて開口部42aを閉じるものであってもよい。
また、第3実施形態では、空調衣服1の1つのポケット部42に対して1つのカバー部材6が収納されているが、例えば複数枚のカバー部材6を重ねてポケット部42に収納できるようにしてもよい。この構成によれば、異物の侵入をより高度に防止することが可能になるとともに、ポケット部42からのカバー部材6の脱落を防止する上でも有利となる。
また、第3実施形態の空調衣服1において、ポケット部42や蓋片44は、樹脂製プレート、厚手の布、ゴム板等の保形部材が内包されたものであってもよい。この構成によれば、ポケット部42や蓋片44の型くずれを防止することができる。そのため、当該型くずれに起因してカバー部材6をポケット部42に対して出し入れし難くなることが防止される。
なお、第1〜第3実施形態の各空調衣服1について、例えば冬場など、ファン4が不要な場合には、ファン4を取り外して空調衣服1を使用することができる。この場合、ファン取付孔10を塞ぐことができるフタ部材を準備しておき、このフタ部材をカバー部材6の代わりに衣服本体2に取り付けるようにすればよい。この場合、第1実施形態の空調衣服1については、フタ部材に雄型面ファスナーを設ける一方、第2実施形態の空調衣服1については、フタ部材に雄型ホックを設けておけば、カバー部材6と同様に、衣服本体2に対してフタ部材を容易に着脱することが可能となる。
1 空調衣服
2 衣服本体
4 ファン
6 カバー部材
30 フィルタ
32 枠部材

Claims (5)

  1. 調衣服であって、
    着用者を覆う衣服本体と、外気を導入するためのファンと、前記ファンを外側から覆うように、当該ファンが取り付けられた前記衣服本体に対して着脱可能に取り付けられる異物侵入防止用のカバー部材と、を含み、
    前記カバー部材は、金網からなる異物侵入防止用のフィルタと、その周縁部を覆う枠部材とを備え、
    前記衣服本体は当該衣服本体の外側面に沿って前記カバー部材が出し入れ可能に収納されるポケット部を備えていることを特徴とする空調衣服。
  2. 請求項1に記載の空調衣服において、
    前記枠部材は、樹脂製のプレートからなる、ことを特徴とする空調衣服。
  3. 請求項1又は2に記載の空調衣服において、
    前記ポケット部には、その形状を保つための保形部材が内包されている、ことを特徴とする空調衣服。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の空調衣服において、
    前記衣服本体は、前記ポケット部における前記カバー部材の出し入れ口を閉止するための閉止手段を備えている、ことを特徴とする空調衣服。
  5. 衣服本体と、この衣服本体に取り付けられた外気導入用のファンとを備えた空調衣服の前記衣服本体に取り付けられるカバー部材であって、
    金網からなる異物侵入防止用のフィルタとその周縁部を覆う枠部材とを備え、かつ、前記衣類本体に設けられたポケット部に、当該衣服本体の外側面に沿って出し入れ可能に収納されるとともに当該収納状態において前記ファンを外側から覆うことが可能な形状を有る、ことを特徴とする空調衣服用カバー部材。
JP2018143773A 2018-07-31 2018-07-31 空調衣服及び空調衣服用カバー部材 Expired - Fee Related JP6715891B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018143773A JP6715891B2 (ja) 2018-07-31 2018-07-31 空調衣服及び空調衣服用カバー部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018143773A JP6715891B2 (ja) 2018-07-31 2018-07-31 空調衣服及び空調衣服用カバー部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020020056A JP2020020056A (ja) 2020-02-06
JP6715891B2 true JP6715891B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=69589595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018143773A Expired - Fee Related JP6715891B2 (ja) 2018-07-31 2018-07-31 空調衣服及び空調衣服用カバー部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6715891B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024189957A1 (ja) 2023-03-15 2024-09-19 株式会社金星 空調衣服

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7420342B2 (ja) * 2019-10-31 2024-01-23 株式会社セフト研究所 ファン用カバー、ファン用カバー付ファン及び空調衣服
JP7429962B2 (ja) * 2020-04-15 2024-02-09 株式会社セフト研究所 空調衣服及び空調衣服用衣服本体
JP2021172918A (ja) * 2020-04-27 2021-11-01 株式会社セフト研究所 空調衣服の服本体及び空調衣服
JP7339228B2 (ja) 2020-11-10 2023-09-05 トヨタ自動車株式会社 空調衣服
JP7531902B2 (ja) 2021-01-28 2024-08-13 株式会社桑和 送風手段
JP2023028830A (ja) * 2021-08-20 2023-03-03 株式会社セフト研究所 ファン用フィルタ及びファン付きウェア
CN113729335A (zh) * 2021-09-29 2021-12-03 南京市第一医院 一种新冠病毒核酸检测用防护服

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5564124A (en) * 1995-04-20 1996-10-15 Bio-Medical Devices, Inc Personal body ventilation system
US20050278817A1 (en) * 2004-05-06 2005-12-22 Ryan Doheny Clothing with fan for cooling
WO2006009108A1 (ja) * 2004-07-21 2006-01-26 Seft Development Laboratory Co., Ltd. 空調衣服
JPWO2007061088A1 (ja) * 2005-11-28 2009-05-07 株式会社セフト研究所 空調衣服
JP2017101354A (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 ヨツギ株式会社 空調服
JP2017133121A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 大成建設株式会社 空調装置付作業用衣服
JP6394930B2 (ja) * 2016-07-08 2018-09-26 有限会社ワーカー 空調服用のファンフードとファン
JP6233674B1 (ja) * 2017-01-24 2017-11-22 株式会社サンエス 冷却衣服
JP3220715U (ja) * 2019-01-17 2019-03-28 株式会社サンエス 空調服用風発生手段の異物侵入防止部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024189957A1 (ja) 2023-03-15 2024-09-19 株式会社金星 空調衣服

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020020056A (ja) 2020-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6715891B2 (ja) 空調衣服及び空調衣服用カバー部材
WO2016009511A1 (ja) 空調防護服
JP7048010B2 (ja) マスク、呼吸負荷型マスクおよびマスクケース
JPWO2007061088A1 (ja) 空調衣服
JP3220715U (ja) 空調服用風発生手段の異物侵入防止部材
US9271872B2 (en) Welding helmet air flow barrier
JP2017101354A (ja) 空調服
JP3227263U (ja) マスク
KR100682734B1 (ko) 친환경 다기능 영농복
JP2019035178A (ja) 換気衣服
JP2023175913A (ja) 空調衣服の服本体及び空調衣服
JP3149815U (ja) 衛生マスク用保水パッドケース
JP7448980B2 (ja) 空調服
WO2006070814A1 (ja) 空調衣服
JP6966118B1 (ja) マスク
JP2021181755A (ja) 送風機
JP2018135614A (ja) 人体用送風装置
JP3183170U (ja) 防護服
JP7487122B2 (ja) 衣服
JP3210551U (ja) 作業服
JP6374527B2 (ja) 空調特殊服
JP2024129863A (ja) 衣服及びこれを備えた送風装置付き衣服
JP3101197U (ja) 換気扇の汚れ防止カバー
WO2021221041A1 (ja) ファン付きウェアのウェア本体及びファン付きウェア
JPH0240970Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6715891

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees