JPWO2007061088A1 - 空調衣服 - Google Patents

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Abstract

粉塵等が浮遊する環境下で着用しても粉塵等が服地部と身体又は下着との間に入り込むのを防止することができる空調衣服を提供する。身体の所定部位を覆うと共に、身体又は下着の表面に沿って空気を案内するための服地部10と、服地部10の前部を開閉するための開閉部11と、身体又は下着と服地部の間に空気を流通させるための二つのファン50,50と、服地部10の外側にファン50,50を覆うように設けられた、ファン50,50によって送り込まれる外気から粉塵等を除去する二つのフィルタ部40,40と、ファン50,50に電力を供給する電源部60を備える。ファンによって、服地部内に取り入れられる空気は、粉塵等がフィルタ部により除去された、新鮮な空気となる。

Description

本発明は、身体の表面に略平行な空気の流れを発生させることにより身体を冷却する空調衣服に関する。
近年、身体を冷却する空調衣服が広く知られるようになってきた(例えば、特許文献1参照。)。かかる空調衣服は、服地と身体又は下着との間に空気を流通させるための流通路と、服地に取付けられた送風部とを備える。空調衣服を着用し、送風部を駆動すると、その送風部により服地と身体又は下着との間の空間に空気の流れが強制的に生じ、服地と身体又は下着との間の空間において空気が身体の表面に沿って流通するようになる。これにより、身体の表面における湿度勾配を大きくして、身体が必要とする放熱量に対応して供給される汗をすべて気化させることができる。そして、汗が気化すると、その気化の際に熱が身体から奪われるため、身体が冷却される。
国際公開第02/067708号パンフレット
ところで、ビルの解体工事等の現場のように粉塵等が多い作業環境で作業者が空調衣服を使用する場合、空調衣服の送風部により外部の空気を服地と身体又は下着との間の空間(空気流通路)に流通させると、その空気に含まれる粉塵等も空調衣服の内部に取り込まれてしまう。取り込まれた粉塵等は、空調衣服の内側、或いは身体若しくは下着に付着して堆積したり、襟部や袖口部の開口部から外部に排出されたりする。したがって、従来の空調衣服は、粉塵等が浮遊する作業環境下で着用すると、着用者に不快感を与えるだけでなく、衛生的にも好ましくないという問題があった。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、粉塵等が浮遊する環境下で着用しても粉塵等が服地部と身体又は下着との間に入り込むのを防止することができる空調衣服を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明に係る空調衣服は、身体の所定部位を覆うと共に、身体又は下着との間の空間において空気を身体又は下着の表面に沿って案内するための服地部と、前記服地部の外側に配置される外気を吸引するための吸気口と、前記服地部の内側に配置される前記服地部と身体又は下着との間の空間に空気を排出するための排気口とを備え、前記服地部内に外気を送り込むために前記服地部に着脱自在に設けられた一又は複数の送風部と、前記送風部に電力を供給する電源部と、前記送風部の前記吸気口を外側から覆うように設けられた、前記送風部によって前記服地部と身体又は下着との間の空間に送り込まれる外気を濾過する空気濾過部と、前記送風部の前記吸気口と前記空気濾過部との間の空間を確保するために、前記空気濾過部と前記送風部の前記吸気口との間に配置されるスペーサ部と、前記空気濾過部と前記スペーサ部とを前記送風部に着脱自在に取り付けるための取付部と、を具備することを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項2記載の発明に係る空調衣服は、請求項1記載の発明において、前記送風部は、前記吸気口と前記排気口とを備える、モータ及び送風羽根を収納するケース部と、前記ケース部の前記吸気口の周りに形成された、前記送風部を取り付けるために前記服地部に形成された服地開口部の周端部と当接するフランジ部とを有する送風本体部と、前記服地部に形成された服地開口部の周端部に前記フランジ部が当接するように、前記服地部の外側から挿入された前記送風本体部に、前記服地部の内側から前記ケース部の外側に嵌め込んで、前記ケース部に取着することにより、前記送風本体部を前記服地部の前記服地開口部に取着するためのリング状部材と、を備え、前記取付部は、前記送風本体部を挿入する台座開口部が形成され、前記送風部本体のフランジ部と前記服地部との間に配置される、前記送風部が前記送風部本体と前記リング状部材により前記服地部に着脱自在に取着されるときに一緒に服地部に取着される台座部を備え、前記スペーサ部は前記台座部に着脱自在に取着され、前記空気濾過部は前記スペーサ部包むようにして前記台座部に取り付けられることを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項3記載の発明に係る空調衣服は、請求項1又は2記載の発明において、前記スペーサ部が、樹脂製のメッシュ部材を成形したメッシュ状部を備えるものであることを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項4記載の発明に係る空調衣服は、請求項1、2又は3記載の発明において、前記空気濾過部が、不織布で形成された濾過本体部を備えていることを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項5記載の発明に係る空調衣服は、請求項4記載の発明において、前記濾過本体部は、全体形状が濾過開口部を有する略袋状に形成され、前記濾過開口部の周端部には弾性を有する紐状部材が設けられ、前記紐状部材を前記台座の裏面に係合させることにより、前記台座に着脱自在に取着されるものであることを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項6記載の発明に係る空調衣服は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の発明において、前記スペーサ部は、全体形状が略椀状に形成され、前記台座部は、全体形状が略ドーナツ状に形成され、中央部に形成された前記台座開口部の周囲部には、略椀状に形成された前記スペーサ部の開放端部を収納する溝状部が形成されていることを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項7記載の発明に係る空調衣服は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の発明において、前記送風部の吸気口と前記空気濾過部との間が、1cmから5cmであることを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項8記載の発明に係る空調衣服は、請求項1乃至7の何れか1項に記載の発明において、前記空気濾過部の実質的に外気が通過する部分の実効総面積が、前記送風部の前記吸気口の面積の少なくとも2倍の面積であることを特徴とする。
本発明によれば、送風部によって服地部と身体又は下着との間の空間(空気流通路)に取入れられる外部の空気を濾過する空気濾過部を設けたことにより、送風部によって取り込まれる外気から粉塵等を除去して、新鮮な空気のみを空気流通路内に取込むことができる。したがって、本発明の空調衣服を粉塵等がある作業環境下で着用するときでも、着用者に不快感を与えることなく着用者の身体を冷却することができ、しかも従来の空調衣服に比べて衛生的でもある。また、空気濾過部とスペーサ部とを、取付部を介して送風部に取り付けるので、既存の空調衣服の送風部にも、取着することが可能である。
図1(a)は本発明の1実施形態である空調衣服の概略正面図、(b)はその空調衣服の概略背面図である。 図2は本発明の1実施形態である空調衣服のフィルタ部を取外した状態の概略背面図である。 図3は本発明の第1実施形態のファン部周辺の概略断面図である。 図4は本発明の1実施形態である空調衣服のファン部と台座部とスペーサ部とフィルタ部の概略分解斜視図である。 図5はファン部のファン本体部とリング状部材とを外した状態の概略斜視図である。 図6はファン部の概略正面図である。 図7(a)は台座部20の概略正面図、(b)は(a)に示す台座部20のA−A矢視概略側部断面図である。 図8(a)はスペーサ部の概略正面図、(b)は(a)に示すスペーサ部のB−B矢視概略側部断面図である。 図9(a)はフィルタ部の概略裏面図、(b)は(a)に示すフィルタ部のC−C矢視概略側部断面図である。
符号の説明
10 服地部
11 開閉部
15 服地開口部
20 台座部
22 台座開口部
23 環状部
24 溝状部
24a 外側壁部
30 スペーサ部
31 メッシュ状部
32 円筒リング部
40 フィルタ部
41 フィルタ本体部
42 フィルタ開口部
43 ゴム部
50 ファン部
51 ファン本体部
52 リング状部材
53 吸気口
54 排気口
55 モータ
56 送風羽根
57 ケース部
58 フランジ部
60 電源部
図1(a)は本発明の1実施形態である空調衣服の概略正面図、(b)はその空調衣服の概略背面図、図2は本発明の1実施形態である空調衣服のフィルタ部を取外した状態の概略背面図、図3は本発明の第1実施形態のファン部周辺の概略断面図、図4は本発明の1実施形態である空調衣服のファン部と台座部とスペーサ部とフィルタ部の概略分解斜視図である。
本実施形態の空調衣服は、図1乃至図4に示すように、服地部10と、台座部20と、スペーサ部30と、フィルタ部(空気濾過部)40と、ファン部(送風部)50と、電源部60とを備える。
服地部10は、図1に示すように、身体の所定部位を覆うものであり、本実施形態の服地部10は、上半身を覆うもので、所謂ジャンバー型のものである。服地部10は、服地部10と身体又は下着との空間において、二つのファン50,50により送り込まれた空気を身体又は下着の表面に沿って案内するという役割をも果たす。このため、服地部10の素材としては、服地部10と身体又は下着との間の空間において空気をスムーズに流すことができ、且つ空気が外部にあまり漏れないようなもの、例えば綿や化繊等で織られた布や不織布等を用いることが望ましい。
服地部10の前部には、図1(a)に示すように、開閉部11が設けられている。この開閉部11は、空調衣服を着用する際にその前部を開閉するためのものである。本実施形態の空調衣服は、ジャンパー型の衣服であるので、開閉部11としてはファスナを用いている。ファスナは簡単に開閉することができ、しかもファスナを閉じると、そのファスナ部分から空気が外部へ漏れることは殆どない。
服地部10の裾部12は、当該裾部12から空気が外部に漏れるのを防止するため、下着又はズボン等に密着するように形成されている。裾部12は、例えば、ゴム等の伸縮性のある素材を裾部12に縫い込むことにより、下着等に密着させることができる。また、服地部10の背部の下部には、図3に示すように二つのファン部50,50を取着するための二つの服地開口部15,15が形成されている。
図5はファン部50のファン本体部とリング状部材とを外した状態の概略斜視図、図6はファン部50の概略正面図である。なお、図5では、図を簡略化するために送風羽根は省略している。また、ファン部50の概略側面図は図3に示すものと同様である。各ファン部50は、図5及び図6などに示すように、ファン本体部51と、ファン本体部51を服地部10に着脱自在に取着するためのリング状部材52とを備える。ファン本体部51は、吸気口53と排気口54とを備えた、モータ55及び送風羽根56を収納するケース部57と、ケース部57の吸気口53の周りに形成されたフランジ部58とを有する。ケース部57には、リング状部材52を止めるための二つの係止部57aが形成され、リング状部材52の内側には、この二つの係止部57aと係合する二つの突起52a,52aが形成されている。ファン部50を服地部10に取着するときには、まずファン本体部51のケース部57を服地部10の外側から服地開口部15に挿入して、フランジ部58の裏側を服地部10の服地開口部15の周端部に当接する。次に、服地部10の裏側からリング状部材52をケース部57に挿入すると、ケース部の係止部57a,57aとリング状部材52の突起52a,52aとが係合し、リング状部材52がファン本体部51に取着される。これにより、ファン部50を服地部10に取着することができる。また、リング状部材52をファン部本体部51から取外すときには、指で二つの係止部57a,57aをファン部50の中心軸側に撓ませて、係止部57a,57aと突起52a,52aとの係合を外すことにより容易に取り外すことができる。なお、フランジ部58の開口部(吸気口53)には、人の指等がケース部内に入らないように、蜘蛛の巣状のフィンガーガード58aが形成されている。排気口54にも同様にフィンガーガード57bが形成されている。
ファン部50は、服地部10と身体又は下着との空間に空気の流れを強制的に生じさせるものである。二つのファン50,50は、外部の空気を服地部10内に取り込む方向に回転する。すなわち、本実施形態ではファン50,50の送風方式としては吸気方式を採用している。ファン50,50の送風方式を吸気方式とすると、外部から服地部10内に流入する空気によって、服地部10と身体又は下着との間に、空気の流通空間である空気流通路が自動的に形成される。なお、本実施形態では、株式会社空調服が販売している500kcal型の空調服に用いられている、最大静圧40Pa、最大風量15リットル/秒のファンを使用している。
図7(a)は台座部20の概略正面図、(b)は(a)に示す台座部20のA−A矢視概略側部断面図である。台座部20は、図7などに示すように、全体形状が略ドーナツ形状となるように形成され、ファン部50のケース部が挿入される台座開口部22と、服地部10の服地開口部15の周端部と当接する環状部23と、環状部23に連なる溝状部24が形成されている。台座部20は、スペーサ部30とフィルタ部40をファン部50に取り付けるためのものである。この台座部20は、樹脂などにより形成され、その厚さは約0.2mmである。
図8(a)はスペーサ部の概略正面図、(b)は(a)に示すスペーサ部のB−B矢視概略側部断面図である。スペーサ部30は、図8などに示すように、樹脂を用いて全体形状が略椀状となるように成形されたメッシュ状部31と、略椀状に形成されたメッシュ状部31の開放端部に取着される円筒リング部32とを備える。スペーサ部30は、ファン部50の吸気口53とフィルタ部40との間の空間33を確保するためのものであり、ファン部50の吸気口53とフィルタ部40の間に配置される。
図9(a)はフィルタ部の概略裏面図、(b)は(a)に示すフィルタ部のC−C矢視概略側部断面図である。なお、図9(b)では、図を簡略化するために、断面のハッチィングは省略している。フィルタ部40は、図9などに示すように、不織布などを用いて全体形状がフィルタ開口部42を有する袋状となるように形成されたフィルタ本体部41と、フィルタ開口部42の周端部に縫い付けられたゴム部43とを備える。本実施形態のフィルタ部40は、ファン部50によって服地部10内に送り込まれる外気に含まれる粉塵等を除去するためのものであり、スペーサ部30を介してファン部50の吸気口53を覆うように台座部20に着脱自在に取り付けられる。このフィルタ部40は、ファン50部の吸気口53に接するように取り付けることも可能である。しかしながら、このように吸気口53に直に接するようにフィルタ部40を取り付けると、ファン部50の外気吸込み能力が大幅に低下するので、冷却能力が大きく低下する。この場合、最大静圧の大きなファンを使用することにより、必要とする風量が確保することも可能である。しかしながら、最大静圧の大きなファンを使用すると、消費電力が大きくなり、電池による長時間の使用が困難になるだけでなく、ファンが大きく且つ重くなり、空調衣服の使い心地が悪くなる。
そこで、本実施形態では、ファン部50の最大静圧を大きくすることなく、しかも所定の冷却機能を確保するために、スペーサ部30を介してフィルタ部40をファン部50に取着している。これにより、ファン部50によって吸引がなされても、フィルタ部40の実質的な吸引面積として一定の大きさを確保することができるようにしている。本実施形態では、フィルタ部40の実質的に空気が透過する部分の面積、すなわち、図4のフィルタ部40を左側から見たフィルタ部40の正面の面積に、側面の面積を加えた総面積(実効総面積)がファン部50の吸気口53の面積の約2倍〜5倍となるように、形成することが望ましい。フィルタ部40の実効総面積を、吸気口53の面積の約2倍未満にすると、ファン部の外気吸込み能力が大きく低下し、吸気口53の面積の5倍以上にすると、透過する空気の量は多くなるが、フィルタ部40の外径が大きくなり、空調衣服の見栄えが悪くなるだけでなく、使い勝手も悪くなる。
また、フィルタ部40とファン部50の吸気口53との間隔は、約1cmから5cmであることが望ましい。この間隔が狭すぎると、ファン部50の吸引能力を大幅に低下させることになり、大きすぎると空調衣服の使い心地が悪くなるからである。
次に、ファン部50、台座部20、スペーサ部30及びフィルタ部40の服地部10への取着方法について図4を参照して説明する。先ず、ファン本体部51の裏側からケース部57に台座20を挿入する。次に、ケース部57に台座20を挿入したファン本体部51を服地部10の表側から、服地部10の服地開口部15に挿入し、服地部10の内側からリング状部材52をケース部57に挿入して、リング状部材52をケース部57に係合する。これにより、ファン部50と台座部20とは一緒に服地部10に取着される。次に、スペーサ部30の円筒リング部32を台座部20の溝状部24に差し込み、スペーサ部30を台座部20に取着する。なお、スペーサ部30を台座部20に取着する方法としては、スペーサ部30を台座部20の溝状部24に差し込み、さらに例えば、両端が溝状部24の外側壁部24aに固定されたゴム紐を設け、このゴム紐により、溝状部24に差し込まれたスペーサ部30をスペーサ部30の外側から台座部20に附勢するようにして台座部20に取着するようにしてもよい。また、スペーサ部30の円筒リング部32に切込部を形成し、台座部20の溝状部24の外側壁部24aの内側にその切込部と係合する係合部を形成し、スペーサ部30と台座部20とを既知の係合機構により着脱自在に係合するようにしてもよい。本発明の取付部は、台座部20とゴム部を供えるもの、或いは、台座部20と係合機構とを備えるものである。最後に、袋状に形成されたフィルタ部40のゴム部42を広げて、スペーサ部30を包むようにして、ゴム部42を台座部20の溝状部24の裏側に係止する。これにより、フィルタ部40は、ゴム部42によって台座部20に着脱自在に取着される。したがって、本実施形態の場合、フィルタ部40が目詰まりしたときに、ゴム部42を台座部20から外すことにより、容易にフィルタ部40を取り外して交換することができる。ファン部50やフィルタ部40等を取り外すときには、上記の取着方法と逆の手順により、容易に、ファン部50等を服地部10から取り外すことができる。
電源部60は、ファン50,50に電力を供給するためのものである。電源部60は、例えば服地部10の内側に設けられたポケットに収納される。ここでは、電源部60として、経済性の観点から二次電池を用いている。電源部60と二つのファン50,50とは電源ケーブル(不図示)により接続されている。また、電源部60と二つのファン50,50との間には、電源をオン・オフするための電源スイッチ(不図示)が設けられている。
次に、本実施形態の空調衣服の使用方法について説明する。着用者は、本実施形態の空調衣服を着用する前に、予め、上述した取着方法により、ファン部、フィルタ部、スペーサ部及び台座部20を服地部10に取着する。
次に、空調衣服を着用して開閉部11のファスナを閉じた後、電源スイッチ(不図示)をオンにする。これにより、ファン50,50に電力が供給され、空気(外気)が服地部10内に送り込まれる。本実施形態の空調衣服の着用者が、例えばビルの解体工事等の現場で作業を行なう場合、服地部10内に送り込まれる空気は、ファン50,50を覆うようにして取付けられたフィルタ部40,40により粉塵等が除去される。粉塵等が除去された空気は身体の各部位に送り込まれる。この送り込まれた空気により、服地部10と身体又は下着との間に身体の表面に略平行な空気を流すための空間である空気流通路が自動的に形成され、全身を包み込むような空気の流れが生ずる。送り込まれた空気は、このようにして身体又は下着と服地部10との間に形成された空気流通路を通って、襟部の開口部や袖口部の開口部から外部に送出される。これにより、人体から出た汗を効果的に気化させて身体を冷却することができる。
上記の本実施形態によれば、服地部10内に取り込まれる外気は、フィルタ部40,40により、粉塵等が除去されるので、外気に含まれる粉塵等が空気流通路内に付着して堆積することはない。したがって、本実施形態によれば、着用者に不快感を与えることはなく着用者の身体を冷却することができ、また従来の空調衣服に比べて衛生的でもある。
上記の本実施形態によれば、除去したい粉塵等の大きさや作業環境等に応じて、フィルタ部40,40を交換することにより、容易に希望する大きさの粉塵等を取り除いて、新鮮な空気を空調衣服の内部に送り込むことができる。なお、フィルタ部がより小さい粉塵を除去するものであるほど、フィルタ部の空気抵抗が大きくなるので、フィルタ部の面積を大きくする必要がある。例えば、上述した仕様のファンを備える空調衣服のフィルタ部としてビルの解体工事現場や建設現場で使用されるものを用いる場合、フィルタの面積は、空気取入口51の面積の少なくとも約3倍であることが望ましい。これにより、空調衣服にフィルタ部を設けたことによる冷却能力の低下を実用的な範囲内に抑えることができる。
また、上記の本実施形態によれば、フィルタ部40,40を着脱自在な構成としたことにより、フィルタ部40,40が汚れたときには、容易にフィルタ部40,40を交換したり、取り外して洗濯したりすることができる。
また、上記の本実施形態によれば、台座部20の厚さは約0.2mmと薄いので、上述した株式会社空調服が販売している既存の空調服の送風部にも、改造を施すことなく、取着することができる。これにより、本実施形態のスペーサ部30とフィルタ40も、この台座部20を介して、既存の空調服の送風部に着脱自在に取着することができる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、フィルタ部40を取付けるためにメッシュ状のスペーサ部を用いたが、スペーサ部は、ファン部の吸気口とフィルタ部との間に空間を確保することできるものであれば、例えば、細い桟状部材などにより形成されたものであってもよい。
また、上記の実施形態では、台座部が溝状部を備えるものである場合について説明したが、台座部は、溝状部を備えていない平板状のものであってもよい。
また、上記の実施形態では、フィルタ部、スペーサ部及び台座部の外形が丸い形状である場合について説明したが、これらの外形は、四角形や六角形などの多角形状であってもらい。
また、上記の実施形態では、フィルタ部をゴム部により、台座部に取着したが、フィルタ部は、面状ファスナ等により台座部の裏面等に取着するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では空調衣服がジャンバー型である場合について説明したが、本発明の空調衣服はこれに限定されるものではなく、どのような衣服であってもよい。例えば、上着とズボンが一体になった、つなぎ服型であってもよい。
また、上記の実施形態では、2個のファンが設けられている場合について説明したが、ファンの数は1個でも、3個以上であってもよい。
また、上記の本実施形態では、服地部10の前部を開閉することができるものである場合について説明したが、服地部10の前部は開閉することができないものであってもよい。この場合、例えば、襟部の前後、或いは左右の少なくとも何れか一箇所にファスナを用いて、着用者が本発明の空調衣服を着用し易いようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の空調衣服は、外部の空気を濾過する空気濾過部を設けたことにより、送風部によって服地部内に送り込む外気から粉塵等を除去して、新鮮な空気のみを空気流通路内に取込むことができるので、本発明の空調衣服を粉塵等がある作業環境で着用するときでも、着用者に不快感を与えることなく着用者の身体を冷却することができ、しかも従来の空調衣服に比べて衛生的でもある。したがって、本発明の空調衣服は、例えば、ビルの解体作業等のように粉塵等が多い環境下での作業において着用する作業服等に適用することができる。

Claims (8)

  1. 身体の所定部位を覆うと共に、身体又は下着との間の空間において空気を身体又は下着の表面に沿って案内するための服地部と、
    前記服地部の外側に配置される外気を吸引するための吸気口と、前記服地部の内側に配置される前記服地部と身体又は下着との間の空間に空気を排出するための排気口とを備え、前記服地部内に外気を送り込むために前記服地部に着脱自在に設けられた一又は複数の送風部と、
    前記送風部に電力を供給する電源部と、
    前記送風部の前記吸気口を外側から覆うように設けられた、前記送風部によって前記服地部と身体又は下着との間の空間に送り込まれる外気を濾過する空気濾過部と、
    前記送風部の前記吸気口と前記空気濾過部との間の空間を確保するために、前記空気濾過部と前記送風部の前記吸気口との間に配置されるスペーサ部と、
    前記空気濾過部と前記スペーサ部とを前記送風部に着脱自在に取り付けるための取付部と、
    を具備することを特徴とする空調衣服。
  2. 前記送風部は、前記吸気口と前記排気口とを備える、モータ及び送風羽根を収納するケース部と、前記ケース部の前記吸気口の周りに形成された、前記送風部を取り付けるために前記服地部に形成された服地開口部の周端部と当接するフランジ部とを有する送風本体部と、
    前記服地部に形成された服地開口部の周端部に前記フランジ部が当接するように、前記服地部の外側から挿入された前記送風本体部に、前記服地部の内側から前記ケース部の外側に嵌め込んで、前記ケース部に取着することにより、前記送風本体部を前記服地部の前記服地開口部に取着するためのリング状部材と、
    を備え、
    前記取付部は、前記送風本体部を挿入する台座開口部が形成され、前記送風部本体のフランジ部と前記服地部との間に配置される、前記送風部が前記送風部本体と前記リング状部材により前記服地部に着脱自在に取着されるときに一緒に服地部に取着される台座部を備え、
    前記スペーサ部は前記台座部に着脱自在に取着され、前記空気濾過部は前記スペーサ部包むようにして前記台座部に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の空調衣服。
  3. 前記スペーサ部は、樹脂製のメッシュ部材を成形したメッシュ状部を備えるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の空調衣服。
  4. 前記空気濾過部は、不織布で形成された濾過本体部を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の空調衣服。
  5. 前記濾過本体部は、全体形状が濾過開口部を有する略袋状に形成され、前記濾過開口部の周端部には弾性を有する紐状部材が設けられ、前記紐状部材を前記台座の裏面に係合させることにより、前記台座に着脱自在に取着されるものであることを特徴とする請求項4記載の空調衣服。
  6. 前記スペーサ部は、全体形状が略椀状に形成され、
    前記台座部は、全体形状が略ドーナツ状に形成され、中央部に形成された前記台座開口部の周囲部には、略椀状に形成された前記スペーサ部の開放端部を収納する溝状部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の空調衣服。
  7. 前記送風部の吸気口と前記空気濾過部との間は、1cmから5cmであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の空調衣服。
  8. 前記空気濾過部の実質的に外気が通過する部分の実効総面積は、前記送風部の前記吸気口の面積の少なくとも2倍の面積であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の空調衣服。
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