WO2006070814A1

WO2006070814A1 - 空調衣服

Info

Publication number: WO2006070814A1
Application number: PCT/JP2005/023927
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Ichigaya
Original assignee: Seft Development Laboratory Co., Ltd.
Priority date: 2004-12-28
Filing date: 2005-12-27
Publication date: 2006-07-06

Abstract

　内部の繊維屑や塵埃等の異物を外部に排出するのを防止することができる簡易な防塵型の空調衣服を提供する。身体の所定部位を覆うと共に、身体又は下着との空間に、身体又は下着の表面に沿って空気を案内するための服地部１０と、服地部と身体又は下着との空間に空気を流通させるための一又は複数のファン５０と、送風手段に電力を供給する電源部６０と、服地部１０の胸部に形成された胸部フィルタ部４１，４１と、服地部の袖口部近傍に形成された袖口端部フィルタ部４２，４２と、服地部の背部に形成された背部フィルタ部４３とを備える。各フィルタ部４０より、外部に排出される空気は濾過される。

Description

明細書

空調衣服

技術分野

[0001] 本発明は、身体の表面に略平行な空気を流通させることにより身体を冷却する空調衣服に関する。

背景技術

[0002] 近年、身体を冷却する空調衣服が広く知られるようになつてきた (例えば、特許文献 1参照)。力かる空調衣服は、服地部と身体又は下着との間に空気を流通させるための流通路と、服地部に取付けられたファンとを備える。ファンは、通常、服地の背中側の下部に取付けられる。空調衣服を着用し、ファンを駆動すると、ファンにより服地部と身体又は下着との空間に空気の流れが生じ、空気が身体の表面に沿って流通するようになる。これにより、身体の表面における湿度勾配を大きくして、身体が必要とする放熱量に応じて排出される汗を気化させることができる。この結果、身体から気化熱が奪われ、身体が冷却される。

[0003] 特許文献 1：国際公開第 02Z067708号パンフレット

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力しながら、従来の空調衣服では、ファンにより服地部と身体又は下着との空間に流入した空気は、流通路を流れた後、襟部や両腕の袖口端部等力外部に排出される。このため、従来の空調衣服では、服地部と身体又は下着との空間である空気の流通路内に付着した体毛や繊維屑や塵埃等の異物も空気と共に外部に排出してしまう。したがって、例えば衛生管理の必要な食品工場等では、従来の空調衣服を着用して作業を行なうことができないという問題があった。

[0005] 本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、内部の繊維屑や塵埃等の異物を外部に排出するのを防止することができる簡易な防塵型の空調衣服を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 [0006] 上記の目的を達成するための請求項 1記載の発明に係る空調衣服は、身体の所定部位を覆うと共に、身体又は下着との空間に、身体又は下着の表面に沿って空気を案内するための服地部と、前記服地部と身体又は下着との空間に空気を流通させるための一又は複数の送風手段と、前記送風手段に電力を供給する電源手段と、前記服地部の少なくとも襟部と袖口端部からは空気が排出されないように、前記襟部と前記袖口端部とを身体に密着させるための密着手段と、前記服地部に形成された、空気を排出するための開口部と、前記開口部に設けられた、外部に排出する空気を濾過する空気濾過手段と、を備えることを特徴とする。

[0007] 上記の目的を達成するための請求項 2記載の発明に係る空調衣服は、請求項 1記載の発明において、前記開口部は、少なくとも前記服地部の胸部と背部に形成されていることを特徴とする。

[0008] 上記の目的を達成するための請求項 3記載の発明に係る空調衣服は、請求項 1又は 2記載の発明にお、て、不織布或!、は目の粗!、布で形成されて、ることを特徴とする。

[0009] 上記の目的を達成するための請求項 4記載の発明に係る空調衣服は、請求項 1、 2 又は 3記載の発明において、前記服地部は前面が開閉手段により開閉自在に形成され、前記開閉手段は閉状態としたときに、外部に空気が排出されないものであることを特徴とする。

[0010] 上記の目的を達成するための請求項 5記載の発明に係る空調衣服は、請求項 1、 2 , 3又は 4記載の発明において、前記密着手段が、伸縮性のある素材を用いて前記服地部の襟部と袖口端部とを身体に密着させるものであることを特徴とする。

[0011] 上記の目的を達成するための請求項 6記載の発明に係る空調衣服は、請求項 1、 2 、 3、 4又は 5記載の発明において、前記送風手段は、前記服地部の内側に配置され、且つ前記服地部力外部に露出している部分が、メッシュ状部材を用いて形成された飛散防止カバーにより覆われていることを特徴とする。

発明の効果

[0012] 本発明によれば、密着手段を設け、更に開口部に空気濾過手段を設けたことにより、開口部を介して排出される空気力繊維屑や塵埃等の異物を除去することができる。

図面の簡単な説明

[0013] [図 1] (a)は本発明の第 1実施形態である空調衣服の概略正面図、（b)は本発明の第 1実施形態である空調衣服の概略背面図である。

[図 2]本発明の第 1実施形態のフィルタ部の拡大図であり、フィルタ部の取着方法を説明するための図である。

[図 3] (a)は、本発明の第 2実施形態である空調衣服の概略正面図、（b)はその空調衣服の概略背面図である。

符号の説明

[0014] 10 服地部

11

12 袖口端部

13 裾部

20 ファスナ

30 開口部

40 フィルタ部

41 胸部フィルタ部

42 袖口部近傍フィルタ部

43 背部フィルタ部

42a 袖口部フィルタ部

44 肩部フィルタ部

50 ファン

60 電源部

70 飛散防止カバー

発明を実施するための最良の形態

[0015] 以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。先ず、本発明の空調衣服の冷却原理について説明する。人間は皮膚や体で暑さを検出し、この情報を脳で処理し、体が要求する冷却量に対応した量の汗を出し、汗の気化熱により身体を冷却するようになっている。以下、この冷却作用を生理クーラーと称する。身体から出た汗を 100%蒸発することができれば、その人にとつてその時に丁度よい放熱を行なうことができる。汗を蒸発させるためには空気が必要であり、空調衣服は、身体又は下着の表面に沿って大量の空気を流すことが必要である。空調衣服は、身体又は下着の表面に沿って大量の空気を流すことにより、汗が

100%蒸発できる範囲を拡大することができる。但し、空調衣服を着用していても空気の流量が少なければ、そよ風が吹ヽて、る状況下で夏用の通気性のよ!、シャツを着用している方がカゝえって快適さが得られることもある。すなわち、空調衣服を着用する場合、身体又は下着の表面に沿って流す空気の流量が少ないと、あまり冷却効果が得られない。したがって、生理クーラーが有効に機能する範囲を拡大するためには、空調衣服の着用者が成人である場合、実用的には 3リットル Z秒以上、好ましくは 5リットル Z秒以上の空気の流量が必要である。

[0016] 図 1 (a)は本発明の第 1実施形態である空調衣服の概略正面図、 (b)は本発明の第 1実施形態である空調衣服の概略背面図である。本実施形態の空調衣服は、図 1 に示すように、身体の所定部位を覆うと共に、身体又は下着の表面に沿って空気を案内するための服地部 10と、服地部 10の前部を開閉するためのファスナ（開閉手段 ) 20と、服地部 10内に取込んだ空気を外部に排出するための開口部 30と、開口部 3 0に設けられた、外部に排出される空気から繊維屑や塵埃等の異物を除去するためのフィルタ部 40と、身体又は下着の表面に沿って空気を流通させるための二つのフアン 50, 50と、ファン 50, 50に電力を供給する電源部 60を備える。なお、本実施形態では、空調衣服がジャンパー型の作業服である場合にっ、て説明する。

[0017] 服地部 10は、身体の所定部位を覆うものであると同時に、服地部 10と身体又は下着との空間において、ファン 50, 50により送り込まれた空気を身体又は下着の表面に沿って案内するという役割をも果たす。このため、服地部 10の素材としては、服地部 10と身体又は下着との間の空間において空気をスムーズに流すことができ、且つ空気が外部にあまり漏れないようなもの、例えば綿やィ匕繊等で織られた布ゃ不織布等を用いることが望ましい。本発明者の実験によれば、送風圧が約 30パスカル (Pa) であるときに、空調衣服の lm²の表面力も外部に漏れる空気の量が約 10リットル Z秒、以下となる素材を用いることが望ましい。

[0018] 服地部 10の前部の開閉部には、図 1 (a)に示すように、ファスナ 20が設けられている。このファスナ 20は、空調衣服を着用する際にその前部を開閉するためのものである。尚、ファスナ 20の代わりに、面状テープ等を用いて空調衣服の前部を開閉するようにしてもよい。

[0019] 本実施形態の空調衣服 10の襟部 11と袖口端部 12と裾部 13は、服地部 10内に取り込んだ空気がこれらの部分力排出されな、ように、身体と密着するように形成されている。襟部 11は、ファスナ 20を上端まで引上げてタートルネック状としたときに、首に密着するように伸縮性のある素材を用いて形成されている。また、袖口端部 12, 1 2も、手首に密着するように伸縮性のある素材を用いて形成されている。更に、裾部 1 3も、腰周りに密着するように伸縮性のある素材を用いて形成されている。したがって、本実施形態では、密着手段は襟部や袖口端部や裾部と一体的に形成されている。なお、伸縮性のある素材を用いる代わりに、密着手段として、例えばゴム等の紐を用いて、襟部や袖口端部や裾部を首や手首や腰に密着させるようにしてもよい。

[0020] 開口部 30は、胸部の上部から空気を外部に排出するための二つの胸部開口部 31 , 31と、左右の袖口部近傍力空気を外部に排出するための袖口部近傍開口部 32 , 32と、背部力も空気を外部に排出するための背部開口部 33の合計 5箇所に形成されている。

[0021] 図 2は、フィルタ部の拡大図であり、フィルタ部の取着方法を説明するための図である。図 1及び図 2に示すように、本実施形態のフィルタ部 40は、各開口部 30、に面状テープ 40a等を用いて着脱自在に取着されている。すなわち、胸部開口部 31, 31には胸部フィルタ部 41, 41が、袖口部近傍開口部 32, 32には袖口部近傍フィルタ部 42, 42力背部開口部 33には背部フィルタ部 43が着脱自在に取着されている。このようにフィルタ部 40を着脱自在な構成とすることにより、フィルタ部 40だけを取り外して、清掃したり、洗濯したりすることができる。また、フィルタ部 40は、空調衣服 10の使用目的に応じて、各種のフィルタ、例えば目の粗い布や掃除機等に使用されている不織布等を用いることができる。なお、フィルタ部 40は、清浄度を高くする程、網目力 S小さくなり、フィルタ部 40を通過するときの空気の抵抗が大きくなる。この場合、上述した所定の空気の流量を確保するために、開口部 30の開口面積を大きくする必要がある。これにより、従来と同じ定格のファンを用いて、しかも必要な空気の流量を空調衣服内に流すことができる。なお、フィルタ部 40は、開口部 30の縁に、例えば縫い付けて固定するようにしてもよい。これにより、空調衣服がより簡易な構成のものとなる。

[0022] ファン 50, 50は、服地部 10と身体又は下着との空間に空気の流れを強制的に生じさせるものである。二つのファン 50, 50は、外部の空気を服地部 10内に取り込む方向に回転する。すなわち、本実施形態ではファン 50, 50の送風方式としては吸気方式を採用している。ファン 50, 50の送風方式を吸気方式とすると、外部から服地部 1 0内に流入する空気によって、服地部 10と身体又は下着との間に、空気の流通空間である空気流通路が自動的に形成される。このファン 50, 50は、服地部 10の内側に配置され、服地部 10から外部に露出している部分には、指が内部に入らないように蜘蛛の巣状のフィンガーガード 50a, 50aが設けられて!/、る。

[0023] 電源部 60は、ファン 50, 50に電力を供給するためのものである。電源部 60は、例えば服地部 10の裏面に設けられたポケットに収納される。ここでは、電源部 60として、経済性の観点から二次電池を用いている。電源部 60と二つのファン 50, 50とは電源ケーブル（不図示）により接続されている。また、電源部 60と二つのファン 50, 50との間には、電源をオン 'オフするための電源スィッチ（不図示）が設けられている。

[0024] 次に、本実施形態の空調衣服の使用方法について説明する。着用者は、本実施形態の空調衣服を着用した後、電源スィッチ (不図示)をオンにしてファン 50に電力を供給する。ファン 50に電力を供給して駆動すると、空気が服地部 10内に流入する。この流入した空気により、服地部 10と身体又は下着との間に身体の表面に略平行な空気を流すための空間である空気流通路が自動的に形成され、全身を包み込むような空気の流れが生ずる。流入した空気は、フィルタ部 40を通過して外部に排出される。このとき、フィルタ部 40により繊維屑や塵埃等の異物は除去れ、外部には清浄な空気が排出される。

[0025] 上記の本実施形態によれば、身体の表面と平行に空気を流通させこることにより、身体を冷却することができ、し力も、外部に排出される空気から繊維屑や塵埃等の異物を除去することができるので、例えば食品工場等の衛生管理が必要な作業環境に合わせた簡易な防塵型の空調衣服を提供することができる。

[0026] また、上記の本実施形態によれば、フィルタ部のフィルタの目の粗さを変えることにより、容易に各衛生基準に応じた清潔な空気の排出が可能となる。

[0027] 図 3 (a)は、本発明の第 2実施形態である空調衣服の概略正面図、（b)はその空調衣服の概略背面図である。なお、本実施形態の空調衣服は、食品加工工場で使用されるものである。第 2実施形態が第 1実施形態と異なるのは、開口部の位置と、フィルタ部の形成方法と、ファン 50, 50の外部露出部を覆う飛散防止カバー材 70, 70 を備えていることである。その他の点は、第 1実施形態のものと同様である。したがつて、第 2実施形態において、第 1実施形態と同様の機能を有するものには、同一の符号或いは対応する符号を付することにより、その詳細な説明を省略する。第 2実施形態の空調衣服が第 1実施形態のものと異なるのは、服地部 10の袖口部と一体的に形成された、袖口部開口部 32a, 32a及び袖口部フィルタ部 42a, 42aを備え、また、服地部 10の肩部と一体的に形成された、肩部開口部 34及び肩部フィルタ部 44を備え、更に服地部 10から外部に露出しているファン 50, 50の部分 (フィンガーガード 5 Oa, 50a)を覆う飛散防止カバー 70, 70を備えている点である。その他の構成は、第 1実施形態のものと同様である。

[0028] 通常、衣服は幾つかの部分的な布毎に裁断し、その裁断した部分的な布を縫い合わせることにより仕立てられる。例えば、本実施形態のような上着は、基になる布地から両腕部、袖口部、肩部、背部、左前部、右前部及び襟部に該当する部分の布をそれぞれ裁断し、これらの部分的に裁断された布を縫い合わせることにより仕立てられる。本実施形態は、この衣服の仕立工程を考慮してなされたものであり、服地部 10の肩部と袖口部には、通常の布の代わりに、フィルタ、例えば、目の粗い布を使用する。これにより、肩部と袖口部の目の粗い布 (ファイル)も、他の部分と同じようにして裁断し、他の部分と同様にして縫い合わせることができる。すなわち、本実施形態では、服地部の肩部は開口部及びフィルタ部と一体的に形成されることになり、袖口部も同様に開口部及びフィルタ部と一体的に形成されることになる。

[0029] 本実施形態によれば、通常の衣服を仕立てるときと同様の工程で、空調衣服を仕立てることができ、量産が容易となる。

[0030] また、本実施形態の飛散防止カバー 70, 70は、メッシュ状部材を用いて形成されており、服地部 10から外部に露出しているファン 50, 50の部分 (フィンガーガード 50 a, 50a)を覆うものである。メッシュ状部材は、空気が透過するときの空気抵抗ができるだけ小さぐ且つ何らかの原因でファンが壊れたときにファンの破損片が外部に飛び散るのを防止することができるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、本実施形態の飛散防止カバーは、榭脂製のメッシュ状部材を用いたものであってもょ、し、或いは網目の粗、織物で形成したメッシュ状部材を用いたものであってもよい。飛散防止カバー 70, 70は、例えば上部と両側部の辺が服地部 10に縫い付けられ、下部の辺が面状テープで服地部 10に取付けられている。本実施形態の場合、フアン 50, 50の着脱は、飛散防止カバー 70, 70の下辺に設けられた面状テープを剥がして、ここから一方の手を入れて行なう。

[0031] 食品加工工場では、何らかの理由で、万一、空調衣服のファン 50, 50が壊れたときでも、ファンの破損片が食品中に混入するのを防ぐ必要がある。本実施形態の空調衣服は、飛散防止カバー 70, 70を備えているので、万一、ファン 50, 50が壊れたときでも、ファンの破損片が空調衣服の外に飛び散るのを防止することができる。本実施形態のその他の作用 ·効果は、第 1実施形態のものと同様である。

[0032] 尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなぐその要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、開口部とフィルタ部とは、上述した部分だけでなぐ例えば、腹部や上腕部や腰部等に設けるようにしてもよい。また、フィルタ部は、例えば 1箇所や 2箇所だけに設けるようにしてもよい。

[0033] また、開口部とフィルタ部は、作業内容等に応じて、例えば作業の都合上、袖口近傍力も空気を排出することが出来ない場合には、袖口近傍ではなく肘近傍や上腕部等に開口部とフィルタ部とを設けるようにしてもょ、。

[0034] また、飛散防止カバーの形状は、四角形状に限られるものではなぐ例えば円形状であっても、楕円形状等であってもよい。また、飛散防止カバーを服地部に縫いつける部分は、上部と両側部の場合に限られるものではなぐ下部と両側部、上部だけ、両側部だけ、或、は下部だけであってもよ!/、。 [0035] また、上記の本実施形態では、空調衣服が長袖の上着である場合について説明したが、空調衣服は半袖の上着やつなぎ服でもよい。なお、つなぎ服の場合、上着の裾部に該当する部分は、下半身にも流通空気が流れるようにする必要があるので、身体に密着させる必要はない。また、つなぎ服の場合、ズボン裾部は身体に密着させて裾部力も外部に空気が排出されないようにし、更にズボン裾部近傍に開口部とフィルタ部とを設けるようにしてもよい。また、衛生管理が必要な作業環境であっても、例えば、調理場のように床の近くでは、空調衣服から塵埃等の異物が排出されても問題ない場合がある。このような場合、ズボン裾部は足首に密着させる必要はなぐしたがってズボン裾部の密着手段は省略することができる。

[0036] また、上記の本実施形態では、服地部 10の前部を開閉することができるものである場合について説明した力服地部 10の前部は開閉することができないものであってもよい。この場合、例えば、襟部の前後、或いは左右の少なくとも何れか一箇所にファスナを用いて、着用者が本発明の空調衣服を着用し易ヽようにしてもよ!、。

[0037] また、上記の本実施形態では、空調衣服として食品加工等の衛生管理が必要なェ場で着用するジャンパー型の上着について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなぐ例えば各種の薬品工場や病院の手術室や調理場などで使用する作業服や制服等に適用することができる。

産業上の利用可能性

[0038] 以上説明したように、本発明の空調衣服は、密着手段を設け、更に開口部に空気濾過手段を設けたことにより、開口部を介して排出される空気から繊維屑や塵埃等の異物を除去することができる。したがって、本発明の空調衣服は、衛生管理が必要な食品工場等で使用する作業服や制服等の衣服に適用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 身体の所定部位を覆うと共に、身体又は下着との空間に、身体又は下着の表面に沿って空気を案内するための服地部と、

前記服地部と身体又は下着との空間に空気を流通させるための一又は複数の送風手段と、

前記送風手段に電力を供給する電源手段と、

前記服地部の少なくとも襟部と袖口端部力は空気が排出されないように、前記襟部と前記袖口端部とを身体に密着させるための密着手段と、

前記服地部に形成された、空気を排出するための開口部と、

前記開口部に設けられた、外部に排出する空気を濾過する空気濾過手段と、を備えることを特徴とする空調衣服。

[2] 前記開口部は、少なくとも前記服地部の胸部と背部に形成されていることを特徴とする請求項 1記載の空調衣服。

[3] 前記空気濾過手段は、不織布或いは目の粗ヽ布で形成されてヽることを特徴とする請求項 1又は 2記載の空調衣服。

[4] 前記服地部は前面が開閉手段により開閉自在に形成され、前記開閉手段は閉状態としたときに、外部に空気が排出されないものであることを特徴とする請求項 1、 2 又は 3記載の空調衣服。

[5] 前記密着手段は、伸縮性のある素材を用いて前記服地部の襟部と袖口端部とを身体に密着させるものであることを特徴とする請求項 1、 2、 3又は 4記載の空調衣服。

[6] 前記送風手段は、前記服地部の内側に配置され、且つ前記服地部から外部に露出している部分が、メッシュ状部材を用いて形成された飛散防止カバーにより覆われていることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4又は 5記載の空調衣服。