JP2020191711A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣服に着脱可能な送風装置において、騒音の低減に資する技術を提供する。【解決手段】ファンユニット11は、モータと、モータの動力によって所定の回転軸回りに回転するように構成されたファンと、モータおよびファンを収容するハウジング4とを備える。ハウジング4は、ファンによって生成される空気流が通過する複数の吸気口447を規定する複数のリブ51を有する。複数のリブ51の各々の断面は、空気流の流れ方向において、上流端から最大幅部まで、下流側へ向かうにつれて幅が漸増し、最大幅部から下流端まで、下流側へ向かうにつれて幅が漸減する形状を有する。最大幅部は、流れ方向におけるリブ51断面の中心線よりも上流側に位置する。断面のうち、流れ方向において最大幅部よりも上流側の部分の少なくとも一部は、湾曲部である。【選択図】 図5

Description

本発明は、衣服に着脱可能な送風装置に関する。
高温環境下で着用される衣服に装着され、衣服内に送風することにより衣服内を通気する送風装置が知られている。例えば、特許文献1には、ファンと、モータと、これらを収容するハウジングとを備えた送風装置が開示されている。ハウジングは、空気取込口(吸気口)を有する外側ファンガードと、空気排出口(排気口)を有し、外側ファンガードに嵌め合わされた内側ファンガードとで構成されている。この送風装置は、吸気口が衣服の外側に配置され、排気口が衣服の内側に配置された状態で、環状の取付けリングを使用して、衣服の取付け孔に装着される。
特開2017―78235号公報
上述の送風装置では、有底円筒状の外側ファンガードの前面(底面部)に直線状に形成された吸気口を介して空気が吸い込まれる際、吸気口近傍で空気流に渦などの乱れが発生し、騒音が大きくなりやすい。
本発明は、かかる状況に鑑み、衣服に着脱可能な送風装置において、騒音の低減に資する技術を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様によれば、衣服に着脱可能に構成された送風装置が提供される。この送風装置は、モータと、ファンと、ハウジングとを備える。ファンは、モータの動力によって所定の回転軸回りに回転するように構成されている。ハウジングは、モータおよびファンを収容する。また、ハウジングは、ファンによって生成される空気流が通過する複数の通気口を規定する複数のリブを有する。複数のリブの各々の断面は、空気流の流れ方向において、上流端から最大幅部まで、下流側へ向かうにつれて幅が漸増し、最大幅部から下流端まで、下流側へ向かうにつれて幅が漸減する形状を有する。最大幅部は、流れ方向における断面の中心線よりも上流側に位置する。断面のうち、流れ方向において最大幅部よりも上流側の部分の少なくとも一部は、湾曲部である。
本態様によれば、通気口を規定するリブの断面形状が上述のように規定されているため、幅が均一の断面を有するリブに比べると、ファンによって生成される空気流がリブに沿って通気口を流れやすく、リブの近傍で渦などの乱れを生じにくい。これにより、空気流の乱れに起因する騒音を低減することができる。
なお、本態様でいう「通気口」とは、ハウジング内に空気流を流入させるための吸気口、および、ハウジング外へ空気流を流出させるための排気口の何れをも含む意である。つまり、本態様のリブは、複数の吸気口を規定する複数のリブのみ、あるいは、複数の排気口を規定する複数リブのみに適用されてもよいし、両方に適用されてもよい。また、「複数のリブ」は、必ずしも、ハウジングに設けられた複数のリブの全てを指すものではなく、その一部であってもよい。
また、「幅が漸増する」および「幅が漸減する」とは、全体としての幅の変化を指すものであって、その変化率が一律である必要はない。また、下流側に向かうにつれて幅が増加または減少する部分と、変化しない部分とがあってもよい。
流れ方向において最大幅部よりも上流側の部分のうち、少なくとも、最大幅部に接続する部分は、湾曲部であると好ましい。更に、流れ方向において最大幅部よりも上流側の部分全体が湾曲部であると好ましい。
流れ方向における最大幅部から下流端までの長さは、最大幅部の幅よりも大きいと好ましい。また、流れ方向における上流端から最大幅部までの長さは、最大幅部の幅の二分の一よりも大きいと好ましい。更に、下流端の幅は、最大幅部の幅の二分の一未満よりも小さいと好ましい。
本発明の一態様によれば、衣服に着脱可能に構成された送風装置が提供される。この送風装置は、モータと、ファンと、ハウジングとを備える。ファンは、モータの動力によって所定の回転軸回りに回転するように構成されている。ハウジングは、モータおよびファンを収容する。また、ハウジングは、ファンによって生成される空気流が通過する複数の通気口を規定する複数のリブを有する。複数のリブは、金属で形成されている。
本態様によれば、通気口を規定するリブが金属で形成されている。このため、必要な強度を維持しつつ、樹脂で形成されるリブに比べて細く、渦などの乱れを生じにくいリブを実現することができる。これにより、空気流の乱れに起因する騒音を低減することができる。
なお、本態様でいう「通気口」とは、ハウジング内に空気流を流入させるための吸気口、および、ハウジング外へ空気流を流出させるための排気口の何れをも含む意である。つまり、本態様のリブは、複数の吸気口を規定する複数のリブのみ、あるいは、複数の排気口を規定する複数リブのみに適用されてもよいし、両方に適用されてもよい。また、「複数のリブ」は、必ずしも、ハウジングに設けられた複数のリブの全てを指すものではなく、その一部であってもよい。
複数のリブの各々の断面の最大幅は、1ミリメートル以下であると好ましい。また、複数のリブの各々の断面は、円形であってもよい。
ハウジングは、樹脂で形成された樹脂部分を含んでもよい。そして、複数のリブは、樹脂部分の成形時に、樹脂部分と一体化されていてもよい。あるいは、ハウジングは、複数のリブと、第1部分と、第1部分に結合された第2部分とを含み、第1部分と第2部分とは、複数のリブを挟み込んだ状態で互いに結合されていてもよい。
また、複数のリブは、ハニカム状に配置されていると好ましい。
本発明の一態様によれば、衣服に着脱可能に構成された送風装置が提供される。この送風装置は、モータと、ファンと、ハウジングとを備えている。ファンは、モータの動力によって所定の回転軸回りに回転するように構成されている。ハウジングは、モータおよびファンを収容する。また、ハウジングは、ファンによって生成される空気流が通過する複数の通気口を規定する複数のリブを有し、複数のリブは、ハニカムメッシュ状に配置されている。本態様によれば、比較的細いリブで強度に優れた構造を実現することができる。リブは、例えば、樹脂または金属で形成することができる。
第1実施形態のファンユニットが装着された上着の背面図である。 上着のファン取付け部の説明図である。 本体部からリング部材が取り外された状態のファンユニットの斜視図である。 ファンユニットの断面図である。 ファンユニットの背面図である。 図5のVI−VI線におけるリブの断面図である。 リブの変形例の断面図である。 リブの変形例の断面図である。 リブの変形例の断面図である。 リブの変形例の断面図である。 リブの変形例の断面図である。 リブの変形例の断面図である。 ハウジングの変形例の背面図である。 第2実施形態のファンユニットの部分断面図である。 ファンユニットの背面図である。 ハウジングの変形例の背面図である。 ハウジングの変形例の部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜図6を参照して、第1実施形態に係るファンユニット11について説明する。まず、図1および図2を参照して、ファンユニット11の使用態様について簡単に説明する。
図1に示すように、ファンユニット11は、例えば、上着9に装着されて使用される。図2に示すように、上着9は、前開きで長袖の上衣であって、一般的には、下着やTシャツ等の上に着用される。上着9は、後身頃の下方(詳細には、着用時に使用者の腰周りの背中側を覆う部分)の2箇所に、ファンユニット11を取り付けるための取付け孔91を有する。つまり、上着9には、2つのファンユニット11が取り付け可能である。なお、取付け孔91は、ファンユニット11のハウジング4の筒状部40(図4参照)の径と概ね同径に形成されている。以下、取付け孔91の周縁部を、ファン取付け部93ともいう。また、上着9(例えば、前身頃の内側)には、バッテリユニット95を収容可能なポケット94が設けられている。バッテリユニット95は、ファンユニット11の電源としてのバッテリ96を内蔵している。バッテリユニット95と2つのファンユニット11は、二股状の接続ケーブル97によって電気的に接続される。
ファンユニット11は、取付け孔91に一部が挿入され、図1に示すように、吸気口447が上着9の外部を臨む状態で、上着9に装着される。ファンユニット11は、吸気口447を介して上着9の外部から空気を吸い込み、上着9の内部(使用者の側)へ向けて送出する。上着9の内部へ送出された空気は、使用者の身体を冷却しつつ上着9の内部を流れ、襟元や袖口から上着9の外部へ流出する。ファンユニット11の装着によって上着9内を通気可能とすることで、使用者は、快適な作業環境を得ることができる。
次に、ファンユニット11の概略構成について説明する。図3および図4に示すように、ファンユニット11は、本体部3と、リング部材8とを備えている。本体部3は、ハウジング4と、ハウジング4に収容されたモータ31およびファン33(図4参照)とを主体として構成されている。ファン33の回転軸A1の延在方向(以下、単に回転軸A1方向という)におけるハウジング4の一端部には、径方向外側に突出するフランジ43が設けられている。リング部材8は、全体としては、中心軸A2を有する短尺の円筒体であって、ハウジング4の外周部に着脱可能に構成されている。中心軸A2の延在方向(以下、単に中心軸A2方向という)方向におけるリング部材8の一端部には、径方向外側に突出する円環状のフランジ83が設けられている。
本実施形態では、ファンユニット11は、フランジ43が上着9の外側に配置された状態で、本体部3のフランジ43以外の部分が取付け孔91から上着9の内部(つまり、使用者の背中に対向する側)に挿入される。そして、リング部材8が上着9の内部から本体部3の外周部に同軸状に嵌め込まれる。これにより、ハウジング4のフランジ43とリング部材8のフランジ83とによって上着9の服地(詳細には、ファン取付け部93)が挟持された状態で、ファンユニット11が上着9に対して装着される。
なお、以下の説明では、便宜上、ファンユニット11の方向に関しては、ファンユニット11が上着9に装着され、更に上着9が着用されたときの使用者の向きを基準として定義する。具体的には、ファン33の回転軸A1およびリング部材8の中心軸A2の延在方向を前後方向、上着9の外側方向(つまり、ハウジング4のフランジ43側)を後側、上着9の内側方向(つまり、リング部材8のフランジ83側)を前側とする。また、回転軸A1および中心軸A2周りの周方向に関しては、ファンユニット11を前側からみた場合を基準として、時計回り方向CWおよび反時計回り方向CCWを規定する(図3参照)。
以下、ファンユニット11の本体部3およびリング部材8の詳細な構成について、順に説明する。
まず、本体部3について説明する。上述のように、本体部3は、モータ31と、ファン33と、モータ31およびファン33を収容するハウジング4とを主体として構成されている。
図4に示すように、モータ31およびファン33は、ハウジング4内に、同軸状に配置されている。本実施形態では、モータ31として、ブラシレスモータが採用されている。また、ファン33として、複数の羽根を備えた軸流ファンが採用されている。ファン33は、モータ31のロータと共に回転するモータシャフト311に取り付けられている。ファン33は、モータ31の駆動に伴って、回転軸A1周りにモータシャフト311と一体的に回転し、回転軸A1方向の空気流を生成する。なお、本実施形態では、上述のバッテリユニット95(図2参照)は、モータ31の駆動開始および停止の指示、ならびにファン33の風量(つまり、モータ31の回転数)の設定指示を入力するための操作ボタンを有する。また、バッテリユニット95には、コントローラ(例えば、CPUを備えたマイクロコンピュータ、図示略)も搭載されている。コントローラは、入力された指示に応じてモータ31の駆動を制御する。
本実施形態では、ハウジング4は、後側ハウジング41と前側ハウジング46とによって形成されている。後側ハウジング41と前側ハウジング46は、夫々、樹脂で一体成形されている。後側ハウジング41は、円筒状の内側筒状部42と、内側筒状部42の後端部に設けられたフランジ43および吸気側カバー44とを含む。前側ハウジング46は、円筒状の外側筒状部47と、外側筒状部47の前端部から前方へ突出する排気側カバー48とを含む。モータ31やファン33を含む内部部品が収容された状態で、後側ハウジング41の内側筒状部42の外周に前側ハウジング46の外側筒状部47が嵌合されることで、後側ハウジング41と前側ハウジング46とが一体化され、ハウジング4が形成されている。全体としてみると、ハウジング4は、内側筒状部42および外側筒状部47が一体化された筒状部40と、フランジ43と、吸気側カバー44と、排気側カバー48とを含む。
筒状部40は、円筒状に形成され、ファン33の回転軸A1と同軸状に、ファン33の一部を囲むように配置されている。なお、筒状部40(詳細には、外側筒状部47)の外周面には、リング部材8を係止するための構成が設けられているが、この点については、後述する。
フランジ43は、筒状部40の後端部(つまり、回転軸A1方向においてファン33の吸気側の端部)から径方向外側に突出する部分である。図5に示すように、本実施形態では、フランジ43は、後側からみて六角形状に形成されている。六角形の辺に相当する部分は、使用者が指を掛けてハウジング4を把持したり、回転軸A1周りに回転させたり、回転しないように押えたりするのを容易とすることができる。
吸気側カバー44は、筒状部40の後端部の開口を覆うように配置されている。吸気側カバー44は、中央部441と、複数のリブ51とを含む。中央部441は、吸気側カバー44の中心部に、回転軸A1に概ね直交するように配置された板状部である。中央部441は、本実施形態では、円形とされている。複数のリブ51は、回転軸A1に交差するように(詳細には、概ね直交するように)、中央部441から径方向外側に(放射状に)直線状に延在し、筒状部40の後端部の内周面に接続している。リブ51によって規定される開口(つまり、リブ51の間に形成される開口)は、吸気口447を構成する。各吸気口447は、回転軸A1方向に(つまり、前後方向に)吸気側カバー44を貫通している。ファン33によって生成される空気流は、吸気口447を通って、ハウジング4内へ後方から前方へ向けて、概ね回転軸A1方向に流入する。
ここで、リブ51の詳細構成について説明する。図6に示すように、本実施形態では、各リブ51は、空気流の流れ方向(図中の矢印F)(回転軸A1方向、前後方向ともいえる)に沿って、リブ51の延在方向に交差するように切ったときの断面の形状が、概ね流線形を呈するように構成されている。ここでいう「流線形」とは、流れの中に置かれたとき、周りに渦を発生せず、流れから受ける抵抗が最大限小さくなる形をいう。よって、リブ51の断面は、全体的に流れ方向に細長く、上流側の端部が丸く、下流側に向けて先細りに尖っている。
より詳細には、リブ51の断面は、流れ方向におけるリブ51の上流端511と下流端512とを結ぶ直線に関して対称形状を有する。また、リブ51の断面において、流れ方向に直交する方向の幅が最大の部分(以下、最大幅部513という)は、流れ方向におけるリブ51の中心線よりも上流側にある。言い換えると、上流端511から最大幅部513までの流れ方向の長さL11は、上流端511から下流端512までの長さL1の二分の一未満である(長さL11は、最大幅部513から下流端512までの長さL12よりも短い、ともいえる)。また、長さL11は、最大幅部513の幅D1よりも長い。長さL12は、幅D1の2倍よりも長い。なお、本実施形態では、最大幅部513の幅D1は1.4ミリメートル、長さL11は1.6ミリメートル、長さL12は3.0ミリメートルとされている。
更に、最大幅部513よりも上流側の部分は、全体が湾曲部であって、上流端511から下流側に向かうにつれて徐々に幅が大きくなる。なお、湾曲部とは、外形線が曲線である部分をいう。最大幅部513よりも上流側の部分の外形線は、最大幅部513から上流側に凸の曲線である。一方、最大幅部513の下流側には、下流側に向かうにつれて徐々に幅が小さくなる湾曲部が接続している。更に、この湾曲部の下流側には、外形線が直線であるテーパ部が接続している。このテーパ部は、下流端512で交わる2本の直線によって規定されており、下流側に向かうにつれて徐々に幅が小さくなる。
図3に示すように、排気側カバー48は、筒状部40の前端部(つまり、ファン33の排気側に位置する端部)の開口を覆うように配置されている。本実施形態では、排気側カバー48は、全体としては、筒状部40の前端部から前方に突出する円形ドーム状に形成されており、中央部481と、第1リブ483と、第2リブ484と、第3リブ485とを含む。
中央部481は、排気側カバー48の中心部に、回転軸A1に概ね直交するように配置された板状部である。中央部481は、本実施形態では、円形とされている。第1リブ483は、回転軸A1に交差するように、中央部481からやや後方へ向けて径方向外側に(放射状に)直線状に延在している。第2リブ484は、環状に形成され、第1リブ483の径方向外側の端部を接続する。第3リブ485は、周方向に等間隔で配置され、第2リブ484と筒状部40(詳細には、外側筒状部47)の前端部を円弧状に接続する。第1リブ483、第2リブ484、および第3リブ485によって規定される開口(つまり、第1リブ483、第2リブ484、第3リブ485の間に形成される開口)は、排気口487を構成する。各排気口487は、回転軸A1方向および回転軸A1に交差する方向に排気側カバー48を貫通している。ファン33が回転されると、吸気口447からハウジング4内へ流入した空気は、排気口487を通って、後方から前方へ向けて回転軸A1方向に流出するとともに、回転軸A1に交差する方向にも流出する。
図3および図4に示すように、排気側カバー48の周方向における一部には、凹部489が設けられている。凹部489に対して回転軸A1側には、モータ31に電気的に接続されたコネクタ37が配置されている。上述のようにバッテリユニット95に接続された接続ケーブル97のコネクタ973(図2参照)が凹部489に配置され、コネクタ37に接続されることで、バッテリユニット95とファンユニット11とが電気的に接続される。
次に、リング部材8について説明する。図3および図4に示すように、リング部材8は、筒状部81と、フランジ83とを含む。筒状部81は、ハウジング4の筒状部40の外周部に着脱可能に構成された短尺状の円筒体として形成されている。フランジ83は、中心軸A2方向における一端部から径方向外側に突出するように設けられている。
また、ハウジング4およびリング部材8には、リング部材8をハウジング4に装着するための構成が設けられている。
より詳細には、図3に示すように、ハウジング4の筒状部40の外周面には、略L字状のガイド溝401が設けられている。一方、リング部材8の筒状部81の内周面には、径方向内側に突出する係止突起85が設けられている。係止突起85は、ガイド溝401内に挿入可能なサイズに設定されている。係止突起85は、リング部材8がハウジング4に対して着脱される過程で、ガイド溝401内に挿入され、ガイド溝401に沿って案内される。更に、ハウジング4の筒状部40の外周面には、係止凹部403が設けられている。一方、リング部材8の筒状部81には、係止片87が設けられている。係止片87は、可撓性を有する帯状部材として、筒状部81の周方向に延在するように、筒状部81と一体的に形成されている。係止片87は、先端から径方向内側に突出する爪(図示略)を有し、爪を介して係止凹部403に係止可能に構成されている。
以上の構成を有するファンユニット11は、使用者によって、上着9(図1および図2参照)に取り付けられて使用される。
ファンユニット11を上着9に装着する時には、使用者はまず、リング部材8を本体部3から取り外し、フランジ43を後身頃(ファン取付け部93)の外側に配置した状態で、本体部3を取付け孔91から上着9の内側へ挿入する。その後、使用者は、係止突起85がガイド溝401の受入口に対向するように、リング部材8をハウジング4に対して位置合わせし、リング部材8をハウジング4に対して後方へ移動する。更に、使用者は、係止突起85がガイド溝401のうち周方向に延在する部分に沿って案内される状態で、リング部材8をハウジング4に対して時計回り方向CWに回転させる。係止片87の爪が係止凹部403に係止すると、ハウジング4に対するリング部材8の装着が完了する。このようにして、ハウジング4のフランジ43とリング部材8のフランジ83によってファン取付け部93が挟持され、ファンユニット11が上着9に取り付けられる。
ファンユニット11を上着9から取り外す時には、使用者は、係止片87を撓ませて爪を係止凹部403から外した後、リング部材8をハウジング4に対して装着時とは反対方向に移動させることになる。つまり、リング部材8は、反時計回り方向CCWに相対移動され、その後、回転軸A1方向にハウジング4から離れる方向に相対移動されることで、ハウジング4から取り外される。
以上のように構成されたファンユニット11では、モータ31が駆動され、ファン33が回転すると、吸気口447からハウジング4内に流入し、排気口487から流出する空気流が生じる。上述のように、吸気口447を規定するリブ51は、流れ方向(回転軸A1方向)に沿った断面の形状が概ね流線形を呈するように構成されている。このため、ファン33によって生成される空気流がリブ51に沿って流れやすく、リブ51の近傍で発生する渦を極力減少させることができる。これにより、空気流の乱れに起因する騒音を効果的に低減することができる。
なお、概ね流線形の断面を有する上述のリブ51は、空気流の乱れに起因する騒音の低減のために最適な断面形状を有する例であるといえる。しかしながら、次の3つの条件を満たす限り、リブ51とは異なる断面形状を有するリブが採用されてもよい。第1の条件は、リブの断面が、ファン33によって生成される空気流の流れ方向において、上流端から最大幅部まで、下流側へ向かうにつれて幅が漸増し、最大幅部から下流端まで、下流側へ向かうにつれて幅が漸減する形状を有することである。第2の条件は、最大幅部が、流れ方向における断面の中心線よりも上流側に位置することである。第3の条件は、断面のうち、流れ方向において最大幅部よりも上流側の部分の少なくとも一部が、湾曲部であることである。
なお、渦などの空気の乱れの発生をより効果的に抑制するという観点からは、上述の3つの条件に加え、次の条件のうち少なくとも1つを満たすことが好ましく、全てを満たすことが更に好ましい。
条件の1つは、リブの断面のうち、最大幅部よりも上流側の部分のうち、少なくとも、最大幅部に接続する部分は湾曲部であることである。つまり、リブの断面形状は、最大幅部において2本の直線が角をなすものではない。なお、最大幅部よりも上流側の部分全体が湾曲部であることがより好ましい。条件の別の1つは、流れ方向における最大幅部から下流端までの長さは、最大幅部の幅よりも大きいこと、より好ましくは最大幅部の幅の1.5倍よりも大きいこと、更に好ましくは最大幅部の幅の2倍よりも大きいことである。条件の別の1つは、流れ方向における上流端から最大幅部までの長さは、最大幅部の幅の二分の一よりも大きいこと、より好ましくは最大幅部の幅よりも大きいことである。条件の別の1つは、下流端の幅は、最大幅部の幅の二分の一よりも小さいこと、より好ましくは、実質的にゼロであること(下流側の端部が尖っていること)である。
以下に、図7〜図12を参照して、リブ51に代えて採用可能なリブの断面形状の具体的な変形例について説明する。但し、採用可能なリブは、以下の変形例に限られるものではない。
図7に示すリブ52の断面は、上記実施形態のリブ51と同様、リブ52の上流端521と下流端522とを結ぶ直線に関して対称状に、流れ方向Fに細長く延びている。また、最大幅部523よりも上流側の部分全体は、流れ方向Fに長い湾曲部とされている。一方、リブ51とは異なり、最大幅部523よりも下流側の部分は、大部分が湾曲部であり、下流端522の近傍部分のみがテーパ部とされている。上流端521から最大幅部523までの流れ方向Fの長さL21は、最大幅部523から下流端522までの長さL22よりも短い。また、長さL21は、最大幅部523の幅D2よりも長い。長さL22は、幅D2の2倍よりも長い。
図8に示すリブ53の断面は、リブ53の上流端531と下流端532とを結ぶ直線に関して対称形状を有する。最大幅部533よりも上流側の部分は、全体が、半円状の湾曲部である。半円の半径は、最大幅部533の幅D3の二分の一である。つまり、上流端531から最大幅部533までの流れ方向の長さL31は、幅D3の二分の一である。一方、最大幅部533の下流側の部分は、全体が先細りに尖ったテーパ部とされている。長さL31は、最大幅部533から下流端532までの長さL32よりも短い。また、長さL32は、幅D3の1.5倍よりも長い。
図9に示すリブ54は、図8に示すリブ53と概ね同形状の断面を有するが、最大幅部543よりも下流側の部分が、途中で切れている点のみ、リブ53と異なっている。具体的には、最大幅部543の上流側の部分は、全体が、最大幅部543の幅D41の二分の一の半径を有する半円状の湾曲部である。一方、下流端542は、流れ方向Fに対して概ね直交する直線で規定されている。最大幅部543の下流側の部分は、最大幅部543から下流端542の両端を繋ぐ直線で規定されるテーパ部とされている。上流端541から最大幅部543までの流れ方向の長さL41は、最大幅部543から下流端542までの長さL42よりも短い。また、長さL42は、最大幅部543の幅D41よりも長い。下流端542の幅D42は、最大幅部543の幅D41の二分の一よりも小さい
図10に示すリブ55の断面は、リブ55の上流端551と下流端552とを結ぶ直線に関して対称形状を有する。上流端551は、流れ方向Fに対して概ね直交する直線で規定されている。上流端551の幅方向の両端部と、最大幅部553とが、円弧状の曲線で接続されている。つまり、最大幅部553より上流側の部分は、一部のみが湾曲面とされている。最大幅部553の下流側の部分は、全体が先細りに尖ったテーパ部とされている。上流端551から最大幅部553までの流れ方向の長さL51は、最大幅部553から下流端552までの長さL52よりも短い。また、長さL51は、最大幅部553の幅D5の二分の一よりも短く、長さL52は、幅D5の2倍よりも長い。
図11に示すリブ56の断面は、リブ56の上流端561と下流端562とを結ぶ直線に関して対称形状を有する。最大幅部563よりも上流側の部分は、上流端561近傍と、最大幅部563に接続する部分が湾曲部であり、これらの間はテーパ部とされている。最大幅部563の下流側の部分は、最大幅部563に接続する部分が湾曲部であり、その下流側が先細りに尖ったテーパ部とされている。上流端561から最大幅部563までの流れ方向の長さL61は、最大幅部563から下流端562までの長さL62よりも短い。また、長さL61は、最大幅部563の幅D6の二分の一よりも長く、長さL62は、幅D6の1.5倍よりも長い。図12に示すリブ57は、図11に示すリブ56と概ね同形状の断面を有するが、上流端571が尖っている点のみ、リブ56と異なっている。
以上に例示したリブ52〜57の何れが採用された場合も、幅が均一の断面を有するリブが採用された場合に比べ、リブの近傍における渦の発生を抑制し、空気流の乱れに起因する騒音を低減することができる。
更に、詳細な図示は省略するが、リブの断面は、必ずしも、上流端と下流端とを結ぶ直線に関して対称である必要はない。また、吸気口447を規定する複数のリブの全てが同一形状の断面を有する必要はなく、複数のリブのうち一部のみが、上述の条件を満たす断面形状を有していてもよい。更に、最大幅部の幅(つまり、リブの太さ)や、上流端から下流端までの長さは、適宜設定されうる。また、上記実施形態では、吸気口447を規定するリブのみが、上述の条件を満たす断面形状を有する。しかしながら、排気口487を規定するリブ(上記実施形態の例では、第1リブ483、第2リブ484、および第3リブ485)の少なくとも一部(例えば、第1リブ483)のみが、上述の条件を満たす断面形状を有してもよいし、吸気口447を規定するリブおよび排気口487を規定するリブが、上述の条件を満たす断面形状を有してもよい。なお、吸気口447を規定するリブの下流に渦が生じると、この渦がファン33と干渉して騒音が大きくなりやすいため、少なくとも吸気口447のリブに、上述の断面形状が適用されることが好ましい。
更に、複数のリブ51〜57の配置も、適宜変更されうる。例えば、図13に示すハウジング4Aのように、上述の条件を満たす断面形状を有する複数のリブ58が、湾曲状に配置されてもよい。直線状の複数のリブ51を放射状に配置する場合(図5参照)、隣接するリブ51の間の隙間は、径方向外側に向かうにつれて大きくなる。この隙間は、指が入るのを防ぐため、ある程度小さくする必要がある。これに対し、リブ58を回転軸A1に直交する方向に対して湾曲状に配置すれば、隣接するリブ58の間の隙間は、径方向外側の端部でも、直線状のリブ51の場合ほど大きくならない。よって、隙間に関する制約に従いつつ、湾曲状のリブ58の本数を、直線状のリブ51が採用される場合よりも少なくすることができる。これにより、更に効果的に騒音を低減することができる。なお、ハウジング4Aでは、フランジ43Aの形状も、六角形に代えて円形に変更されている。
第1実施形態およびその変形例の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。ファンユニット11は、「送風装置」の一例である。モータ31は、「モータ」の一例である。ファン33は、「ファン」の一例である。ハウジング4、4Aは、「ハウジング」の一例である。吸気口447は、「通気口」の一例である。リブ51、52、53、54、55、56、57、58の各々は、「リブ」の一例である。上流端511、521、531、541、551、561、571の各々は、「上流端」の一例である。下流端512、522、532、542、552、562、572の各々は、「下流端」の一例である。最大幅部513、523、533、543、553、563、573の各々は、「最大幅部」の一例である。
[第2実施形態]
以下、図14および図15を参照して、第2実施形態に係るファンユニット12について説明する。第2実施形態のファンユニット12は、第1実施形態のハウジング4とは構成が異なるハウジング6を備えている。一方、ハウジング6以外の構成は、第1実施形態と実質的に同一である。よって、以下の説明では、第1実施形態と実質的に同一の構成については、同一の符号を付して説明および図示を適宜省略または簡略化し、主に第1実施形態と異なる構成について説明する。
図14に示すように、ハウジング6は、後側ハウジング61と、前側ハウジング46とによって形成されている。
後側ハウジング61は、円筒状の内側筒状部42と、内側筒状部42の後端部に設けられたフランジ63および吸気側カバー64とを含む。なお、本実施形態では、内側筒状部42およびフランジ63は樹脂製であり、吸気側カバー64は金属製である。図15に示すように、本実施形態では、第1実施形態とは異なり、フランジ63は、後側からみて円形状に形成されている。また、図14および図15に示すように、吸気側カバー64は、内側筒状部42の後端部の開口を覆うように配置されており、複数の吸気口647を規定する複数のリブ651を有する。
本実施形態では、複数のリブ651は、ハニカムメッシュ状に配置されている。吸気口647を通過する空気流の流れ方向(回転軸A1方向)に沿って、リブ651の延在方向に交差するように切ったときの断面は、概ね矩形状であって、1ミリメートル以下の幅を有する。金属製の吸気側カバー64は、樹脂製の内側筒状部42およびフランジ63の成形(モールド)時にこれらの部分と一体化されることで、単一部材としての後側ハウジング61を構成している。
前側ハウジング46は、第1実施形態と同一の構成を有し、外側筒状部47と、排気側カバー48とを含む。モータ31やファン33を含む内部部品が収容された状態で、後側ハウジング61の内側筒状部42の外周に前側ハウジング46の外側筒状部47が嵌合されることで、後側ハウジング61と前側ハウジング46とが一体化され、ハウジング6が形成されている。
以上のように構成されたファンユニット12では、モータ31が駆動され、ファン33が回転すると、吸気口647からハウジング6内に流入し、排気口487から流出する空気流が生じる。本実施形態では、吸気口647を規定するリブ651が金属で形成されている。また、リブ651の幅は、1ミリメートル以下である。このように、本実施形態では、必要な強度を維持しつつ、樹脂で形成されるリブに比べて細く、渦などの乱れを生じにくいリブ651が実現されている。これにより、空気流の乱れに起因する騒音を低減することができる。また、リブ651がハニカムメッシュ状に配置されることで、比較的細いリブ651で、強度に優れた構造が実現されている。更に、後側ハウジング61は、金属製の吸気側カバー64が、後側ハウジング61の樹脂製の部分(内側筒状部42およびフランジ63)の成形時に、この樹脂部分と一体化されることで形成されているため、製造が容易である。
なお、リブ651がハニカムメッシュ状に配置されることで、比較的細いリブ651で、強度に優れた構造が実現できることに鑑み、吸気側カバー64は、金属ではなく、樹脂で形成されてもよい。第1実施形態と同様、ハウジング6においても、排気側カバー48のリブの少なくとも一部に、吸気側カバー64のリブ651と同様の構成が適用されてもよい。
また、ハニカムメッシュ状のリブ651(図15参照)に代えて、例えば、図16のハウジング6Aに示すように、スクエアメッシュ状のリブ652が採用されてもよい。リブ652は、例えば、格子状に配置された金属製の複数のワイヤによって形成されている。ワイヤの断面は円形であり、その直径は1ミリメートル以下である。このようなリブ652によっても、リブ651と同様、空気流の乱れに起因する騒音を低減することができる。また、低コストで製造が容易なリブ652が実現される。
更に、金属製のリブ651(652)は、上述の方法とは別の方法で、ハウジング6(6A)に一体化されてもよい。例えば、図17に示すファンユニット12Aのハウジング7は、後側ハウジング71と、前側ハウジング76とによって形成されている。後側ハウジング71は、円筒状の外側筒状部72と、外側筒状部72の後端部に設けられたフランジ63および吸気側カバー64とを含む。外側筒状部72およびフランジ63は樹脂製であり、吸気側カバー64は金属製である。前側ハウジング76は、円筒状の内側筒状部77と、内側筒状部77の前端部から前方へ突出する排気側カバー48とを含む。前側ハウジング76は樹脂製である。
本変形例では、前側ハウジング76の内側筒状部77の後端面と、後側ハウジング71の外側筒状部72の底面の間に、金属製のリブ651(652)を有する吸気側カバー64が配置された状態で、内側筒状部77の外周に外側筒状部72が嵌合されている。このような簡便な方法で、吸気側カバー64が、後側ハウジング71と前側ハウジング76との間に挟み込まれた状態でこれらと一体化され、ハウジング7が形成されている。
第2実施形態およびその変形例の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。ファンユニット12、12Aの各々は、「送風装置」の一例である。モータ31は、「モータ」の一例である。ファン33は、「ファン」の一例である。ハウジング6、6A、7の各々は、「ハウジング」の一例である。吸気口647は、「通気口」の一例である。リブ651、652の各々は、「リブ」の一例である。後側ハウジング61の内側筒状部42およびフランジ63は、「樹脂部分」の一例である。後側ハウジング71、前側ハウジング76は、夫々、「第1部分」、「第2部分」の一例である。
なお、上記実施形態は単なる例示であり、本発明に係る送風装置は、例示されたファンユニット11、12、12Aおよびその変形例の構成に限定されるものではない。例えば、下記に例示される変更を加えることができる。なお、これらの変更は、これらのうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、ファンユニット11、12、12Aおよびその変形例、あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
例えば、1つのハウジング4、4A、6、6A、7内に複数のファン33が収容されていてもよい。この場合、ファン33の数に対応して、モータ31も複数設けられていてもよい。また、モータ31には、ブラシレスモータに代えて、ブラシ付きのモータが採用されてもよい。
ファンユニット11、12、12Aを上着9(ファン取付け部93)に着脱可能とするための構成は、上記実施形態の例に限られない。例えば、ハウジング4、4A、6、6A、7およびリング部材8の一方に可撓性を有する係止片が設けられ、他方に係止片が係止可能な凹部が設けられていてもよい。この場合、リング部材8がハウジング4、4A、6、6A、7に対して回転軸A1方向に嵌め込まれ、係止片が凹部に係止することで、ファンユニット11、12、12Aが上着9に取り付けられる。あるいは、筒状部40の外周面に雄ネジ部が形成され、リング部材8の内周面に雌ネジ部が形成されていてもよい。この場合、リング部材8が筒状部40に螺合されることで、ファンユニット11、12、12Aが上着9に取り付けられる。
ファンユニット11、12、12Aを着脱可能な衣服は、上着9のような長袖の上衣である必要はなく、例えば、半袖や袖なしの上衣、あるいはズボンのような下衣であってもよい。また、衣服が表地と裏地の2層構造を有する場合には、ファン取付け部93が表地に設けられ、ファンユニット11、12、12Aの装着時には、排気側カバー48が表地と裏地の間の内部空間に配置されてもよい。この場合、冷却の必要性が高い襟元や脇等に、適宜、通気度が比較的高い領域(開口を含む)が設けられ、ここから流出する空気によって着用者の身体が冷却されてもよい。また、衣服におけるファン取付け部93の位置や数(つまり、取付け可能なファンユニット11、12、12Aの数)は、適宜変更することができる。
本発明および上記実施形態の趣旨に鑑み、以下の態様が構築される。以下の態様のうち少なくとも1つが、上述の実施形態、変形例、もしくは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されてもよい。
[態様1]
前記断面の形状は、概ね流線形である。
[態様2]
前記複数のリブは、前記空気流を前記ハウジングに流入させるための複数の吸気口を規定する。
[態様3]
前記通気口における前記空気流の流れ方向は、前記回転軸に略平行である。
[態様4]
前駆複数のリブは、前記回転軸に直交する方向に対して湾曲状に延びる。
11、12、12A:ファンユニット、3:本体部、31:モータ、311:モータシャフト、33:ファン、37:コネクタ、4、4A:ハウジング、40:筒状部、401:ガイド溝、402:規制面、403:係止凹部、41:後側ハウジング、42:内側筒状部、43、43A:フランジ、44:吸気側カバー、441:中央部、447:吸気口、
46:前側ハウジング、47:外側筒状部、48:排気側カバー、481:中央部、483:第1リブ、484:第2リブ、485:第3リブ、487:排気口、489:凹部、51、52、53、54、55、56、57、58:リブ、511、521、531、541、551、561、571:上流端、512、522、532、542、552、562、572:下流端、513、523、533、543、553、563、573:最大幅部、6、6A:ハウジング、61:後側ハウジング、63:フランジ、64:吸気側カバー、647:吸気口、651:リブ、652:リブ、7:ハウジング、71:後側ハウジング、72:外側筒状部、76:前側ハウジング、77:内側筒状部、8:リング部材、81:筒状部、83:フランジ、85:係止突起、87:係止片、9:上着、91:取付け孔、93:ファン取付け部、94:ポケット、95:バッテリユニット、96:バッテリ、97:接続ケーブル、973:コネクタ、A1:回転軸、A2:中心軸

Claims (13)

  1. 衣服に着脱可能に構成された送風装置であって、
    モータと、
    前記モータの動力によって所定の回転軸回りに回転するように構成されたファンと、
    前記モータおよび前記ファンを収容するハウジングとを備え、
    前記ハウジングは、前記ファンによって生成される空気流が通過する複数の通気口を規定する複数のリブを有し、
    前記複数のリブの各々の断面は、前記空気流の流れ方向において、上流端から最大幅部まで、下流側へ向かうにつれて幅が漸増し、前記最大幅部から下流端まで、下流側へ向かうにつれて幅が漸減する形状を有し、
    前記最大幅部は、前記流れ方向における前記断面の中心線よりも上流側に位置し、
    前記断面のうち、前記流れ方向において前記最大幅部よりも上流側の部分の少なくとも一部は、湾曲部であることを特徴とする送風装置。
  2. 請求項1に記載の送風装置であって、
    前記上流側の部分のうち、少なくとも、前記最大幅部に接続する部分は前記湾曲部であることを特徴とする送風装置。
  3. 請求項2に記載の送風装置であって、
    前記上流側の部分全体が前記湾曲部であることを特徴とする送風装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記流れ方向における前記最大幅部から前記下流端までの長さは、前記最大幅部の幅よりも大きいことを特徴とする送風装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記流れ方向における前記上流端から前記最大幅部までの長さは、前記最大幅部の幅の二分の一よりも大きいことを特徴とする送風装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記下流端の幅は、前記最大幅部の幅の二分の一よりも小さいことを特徴とする送風装置。
  7. 衣服に着脱可能に構成された送風装置であって、
    モータと、
    前記モータの動力によって所定の回転軸回りに回転するように構成されたファンと、
    前記モータおよび前記ファンを収容するハウジングとを備え、
    前記ハウジングは、前記ファンによって生成される空気流が通過する複数の通気口を規定する複数のリブを有し、
    前記複数のリブは、金属で形成されていることを特徴とする送風装置。
  8. 請求項7に記載の送風装置であって、
    前記複数のリブの各々の断面の最大幅は、1ミリメートル以下であることを特徴とする送風装置。
  9. 請求項7または8に記載の送風装置であって、
    前記複数のリブの各々の断面は、円形であることを特徴とする送風装置。
  10. 請求項7〜9の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記ハウジングは、樹脂で形成された樹脂部分を含み、
    前記複数のリブは、前記樹脂部分の成形時に、前記樹脂部分と一体化されていることを特徴とする送風装置。
  11. 請求項7〜9の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記ハウジングは、前記複数のリブと、第1部分と、前記第1部分に結合された第2部分とを含み、
    前記第1部分と前記第2部分とは、前記複数のリブを挟み込んだ状態で互いに結合されていることを特徴とする送風装置。
  12. 請求項7〜11の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記複数のリブは、ハニカム状に配置されていることを特徴とする送風装置。
  13. 衣服に着脱可能に構成された送風装置であって、
    モータと、
    前記モータの動力によって所定の回転軸回りに回転するように構成されたファンと、
    前記モータおよび前記ファンを収容するハウジングとを備え、
    前記ハウジングは、前記ファンによって生成される空気流が通過する複数の通気口を規定する複数のリブを有し、
    前記複数のリブは、ハニカムメッシュ状に配置されていることを特徴とする送風装置。
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