JP6714887B2 - 共振インバータおよび共振型電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メインスイッチの動作電圧を容易に低減できる共振インバータおよび共振型電源装置に関するものである。
下記特許文献1には、複数の共振周波数をもっており、スイッチを180°の位相差で駆動できるプッシュプル型共振インバータが開示されている。特許文献1に開示のインバータは、共通の接地によって互いに結合させた2つのシングルエンド型EF2インバータセクションを少なくとも一つの負荷に結合された共振を有するプッシュプルインバータであり、プッシュプル各セクションの高周波を独立に同調させるような結合を用いていることも開示されている。この構成では、セクション1の第1の高調波共振器と第2の高調波共振器の共振周波数とセクション2の第1の高調波共振器と第2の高調波共振器の共振周波数を別々にコントロールし、各セクションの第2の高調波共振器の共振素子の一部を共有する構成も開示されている。この結果、各セクションのスイッチ素子から見たインピーダンスは、シングルエンドのスイッチ素子から見たインピーダンスと同じであり、各セクションのスイッチ波形とシングルエンドのスイッチ波形が同じになることも開示されている。また、EF2級動作では、駆動周波数の第2高調波で低いインピーダンスが必要で、このインピーダンスを各セクションの第2の高調波共振器で生成することが開示されている。
開示されているプッシュプルインバータは、シングルエンドのインバータを2つ結合したものであり、単純にシングルエンドインバータの2倍の電力を扱うことが可能になる。また、一般的に高周波のインバータに於いて、ブリッジ回路等のハイサイドスイッチを高周波で駆動することは、短い時間のデッドタイムを保証しなければならず、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチの貫通電流防止の観点で難しい。これに対して、開示されているプッシュプルインバータはローサイドスイッチのみを駆動する為、高周波駆動のインバータの電力範囲を拡大するのに有効な方法である。
米国特許第7924580号明細書
しかしながら、特許文献1に開示されている従来のプッシュプル型共振インバータでは、各インバータセクション毎に第2の高調波共振器の共振周波数を調整する必要があり、各セクションの共振周波数がずれた場合に、セクション間の波形がアンバランスになり、トランスが飽和あるいは、スイッチの動作電圧が増大し、スイッチの寿命に悪影響を及ぼす恐れがある。また、特許文献1には、第2の高調波共振器の共振周波数を発振周波数の2倍に設定することが開示されているが、必ずしも第2の高調波共振器の共振周波数を発振周波数の2倍の共振周波数に設定することでスイッチの動作電圧を最低にできる訳ではなく、バラツキ等を考慮した場合、スイッチの寿命に悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、各セクション間のスイッチの波形アンバランスを排除し、スイッチの動作電圧を低減することによりスイッチの寿命に悪影響を及ぼすことがなく、かつ、装置の小型化、コスト低減が可能な共振インバータ及び共振型電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明に係わる共振型インバータは、交互にオンオフする第1のスイッチ及び第2のスイッチと、第1のスイッチ及び第2のスイッチのそれぞれに並列接続された第1の容量素子及び第2の容量素子と、第1のスイッチと入力電圧端子との間に設けられた第1のコイルと、第2のスイッチと入力電圧端子との間に設けられた第2のコイルと、第1のコイルと第2のコイルの直列回路と並列に接続されると共に、互いに直列に接続された第3のコイル及び第3の容量素子と、を備え、第1の容量素子及び第2の容量素子と、第1のコイル及び第2のコイルにより複数の第1の共振回路を構成し、第3のコイル及び第3の容量素子により第2の共振回路を構成する。
これにより、共振回路の構成が簡略化できるため、装置の小型化、コスト低減が可能な共振インバータを提供することができる。また、共振回路を構成する容量素子が減らせるため、共振周波数の設定が簡略化されることによりスイッチの波形アンバランスが排除されるので、スイッチの動作電圧を低減し、スイッチの寿命に悪影響を及ぼすことがない共振インバータを提供することができる。
また、本発明に係わる共振型インバータ回路は、第2の共振回路は、第1のスイッチ及び第2のスイッチを駆動する駆動周波数の2倍より大きく2.75倍以下の共振周波数をもってもよい。これにより、スイッチの動作電圧が低減された共振インバータを提供することができる。
また、本発明に係わる共振型電源装置は、共振インバータと、共振インバータに接続される共振整流器を有する。これにより、整流器も共振型で構成できるので、装置の小型化に寄与する共振型電源装置を提供することができる。
本発明によれば、各セクション間のスイッチの波形アンバランスを排除し、スイッチの動作電圧を低減することによりスイッチの寿命に悪影響を及ぼすことがなく、かつ、装置の小型化、コスト低減が可能な共振インバータを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る共振インバータ回路であり、第3のコイルと第3のコンデンサがインバータセクション間で共有されているものである。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る共振インバータ回路であり、第1の実施形態の構成から、各インバータセクションの第1のコイルを1つのデバイスとして構成し中点を設けたものである。 図3は、本発明の第3の実施形態に係る共振インバータ回路であり、第1の実施形態の構成から、共振整流器側に絶縁トランスを設けたものである。 図4は、本発明の第4の実施形態に係る共振インバータ回路であり、第3の実施形態の構成から、各インバータセクションの第1のコイルを1つのデバイスとして構成し中点を設けたものである。 図5は本発明による共振インバータにおいて、第2の共振周波数とスイッチのドレイン−ソース電圧を示した説明図である。 図6は、従来の共振型シングルエンドインバータの例を示した説明図である。 図7は、従来の共振インバータのインピーダンス特性を示した説明図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明の対象は以下の実施形態に限定されるものではない。また以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれると共に、その構成要素は、適宜組み合わせることが可能である。
発明の実施の形態を図面を参照し、詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係る共振コンバータ1a(共振型電源装置)の構成を示す回路図である。図1に示す共振コンバータ1aは、一対の入力端子2a−2b(以下、特に指定しない時は入力端子2ともいう)、出力端子3a−3b(以下、特に指定しない時は出力端子3ともいう)、共振インバータ4a、共振整流器5aを備え、入力端子2に入力される入力電圧(直流電圧)V1を出力電圧(直流電圧)V2に変換して出力端子3から出力する。共振コンバータ1aは、入力端子2に入力電圧V1、入力電流i1を入力
して、出力端子3から出力電圧V2、負荷電流i2を出力する。
共振インバータ4aは、各インバータセクションに1つずつ、スイッチと入力コンデンサを備える。スイッチは、スイッチ11(第1のスイッチ)、スイッチ15(第2のスイッチ)であり、入力コンデンサは、入力コンデンサ6(第1の容量素子)、入力コンデンサ12(第2の容量素子)である。また、第1の共振コイル7、第2の共振コイル13、第1の共振コンデンサ8、第2の共振コンデンサ14を備え、各インバータセクションに共通の第3の共振コイル9、第3の共振コンデンサ10を備えている。共振コンバータ1aの一例として、共振降圧型コンバータの回路方式で構成されており、入力端子2から入力される入力電圧V1を交流電圧に変換する。
ここでいう各インバータセクションとは、少なくとも入力コンデンサ6と、スイッチ11と、第1の共振コンデンサ8と、第1の共振コイル7とを含む第1のインバータセクションと、少なくとも入力コンデンサ12と、スイッチ15と、第2の共振コンデンサ14と、第2の共振コイル13とを含む第2のインバータセクションをいう。
入力端子2aは、入力コンデンサ6の一端と第1の共振コイル7の一端と接続されている。第1の共振コイル7の他端は、第1のスイッチ11のドレイン及び第1の共振コンデンサ8の一端と接続されている。第1のスイッチ11のソースは、第1の共振コンデンサ8の他端、入力コンデンサ6の他端及び入力端子2bと接続されている。従って、第1のスイッチ11と第1の共振コンデンサ8とは並列に接続されている。第1のスイッチ11は、ボディーダイオードを有し、そのカソードが第1のスイッチ11のドレインと接続され、アノードは第1のスイッチ11のソースと接続されている。第1のスイッチ11のゲートは、図示しない制御回路と接続されている。以上により第1のインバータセクションを構成する。
入力端子2aは、入力コンデンサ12の一端と第2の共振コイル13の一端と接続されている。第2の共振コイル13の他端は、第2のスイッチ15のドレイン及び第2の共振コンデンサ14の一端と接続されている。第2のスイッチ15のソースは、第2の共振コンデンサ14の他端、入力コンデンサ12の他端及び入力端子2bと接続されている。従って、第2のスイッチ15と第2の共振コンデンサ14とは並列に接続されている。第2のスイッチ15は、ボディーダイオードを有し、そのカソードが第2のスイッチ15のドレインと接続され、アノードは第2のスイッチ15のソースと接続されている。第2のスイッチ15のゲートは、図示しない制御回路と接続されている。以上により第2のインバータセクションを構成する。
第1の共振コイル7と第1の共振コンデンサ8により共振回路を構成し、第2の共振コイル13と第2の共振コンデンサ14により共振回路を構成することで、複数の第1の共振回路を構成している。
第3の共振コイル9の一端と、第3の共振コンデンサ10(第3の容量素子)の一端は、直列に接続されている。第3の共振コイル9の他端は、第2の共振コイル13の他端、第2のスイッチ15のドレイン及び第2の共振コンデンサ14の一端と接続される。第3の共振コンデンサ10の他端は、第1の共振コイル7の他端、第1のスイッチ11のドレイン及び第1の共振コンデンサ8の一端と接続される。第3の共振コイル9と、第3の共振コンデンサ10によって、第2の共振回路が構成されている。
この時、スイッチ11、15には、それぞれ入力端子2bから2aの方向に逆方向導通ダイオードと2b−2a間端子間容量が含まれるが、前記端子間容量については、それぞれ共振コンデンサ8、14に含まれるものとして考慮する。
共振整流器5aは、各インバータセクションに1つずつ整流ダイオード26、33、出力コンデンサ27、34、共振コイル22、29、共振コンデンサ23、30、共振コイル24、31、共振コンデンサ25、32を備えている。共振コンデンサ25、32には、整流ダイオード26、33の接合容量を含むものとする。共振整流器5aは、共振インバータ4aで生成された交流電圧を入力し出力電圧V2に変換して出力端子3に出力する。共振インバータ4aに接続される整流器も共振型とすることで、共振型電源装置全体を小型化することができる。
第1の実施形態では、第2の共振回路を構成している第3の共振コイル9と第3の共振コンデンサ10がインバータセクション間に挿入されている為、従来の共振インバータと比較すると、第2の共振周波数の調整は1ヶ所で良い。また、駆動周波数の2倍の周波数で前記インピーダンスが低くなるように設定したことと、メインスイッチの動作電圧が最低条件になることは必ずしも同じにはならない。共振インバータ4aにおいて、スイッチ11、15の動作電圧を低減する為には、第3の共振コンデンサ10、第3の共振コイル9を用いて、共振インバータ4aのインピーダンス最低点を2倍よりも大きく2.75倍以下に設定すること、駆動周波数と駆動周波数の3倍で前記インピーダンスが最大となるように共振コンデンサ8、14、共振コイル7、13を設定すると良い。これについては、図5を参照して後述する。
動作点は次のように求められる。プッシュプルインバータの場合であっても、シングルエンドインバータと基本構成は同じである。これは、スイッチ11とスイッチ15が相補的にオン、オフする為で、スイッチ11がオフの時、スイッチ15がオンになるために、第2の共振周波数を決定する第3の共振コイル9と第3の共振コンデンサ10の動作がシングルエンドの場合と同じように考えられるからである。図6に示される従来の共振インバータのインピーダンスは図7のように表され、プッシュプルコンバータの場合、2つのセクションが同一条件で同じように動いていることになる。実施例1で一つのセクションに着目すると、第1の共振コイル7のインダクタンスをLFとし、第1の共振コンデンサ8の容量をCFとし、LF、CFで構成される並列インピーダンスをZFとする。また、第3の共振コイル9のインダクタンスをLMRとし、第3の共振コンデンサ10の容量をCMRとし、LMR、CMRで構成される直列インピーダンスをZMRと定義すると、入力インピーダンスZinは次の式で表される。
Figure 0006714887
この時、並列インピーダンスZFは、(2)式で表される。
Figure 0006714887
直列インピーダンスZMRは、(3)式で表される。
Figure 0006714887
であるから、Zinは(4)式のように変形できる。
Figure 0006714887
これを整理し、Zinを角周波数ωで表すと(5)式で表される。
Figure 0006714887
この時、LFとCFによる共振周波数を(6)式のように定義する。
Figure 0006714887
LMRとCMRによる共振周波数を(7)式のように定義する。
Figure 0006714887
LFとCMRによる共振周波数を(8)式のように定義する。
Figure 0006714887
(5)式は、(9)式のように変形できる。
Figure 0006714887
入力インピーダンスZinが最小となる条件は、分母が0の時であるから、(10)式のように表せる。
Figure 0006714887
入力インピーダンスが最小となる条件を駆動周波数の0倍と2倍に設定するには、
駆動周波数をfsとし、角周波数をωs=2πfsとすると、(11)式となる。
Figure 0006714887
一方で、入力インピーダンスが最大となる条件は、分母が0になる条件であるから、
(12)式のように表せる。
Figure 0006714887
この4次方程式を簡素化する為、α、βを次のように定義すると、(13)および(14)式のようになる。
Figure 0006714887
Figure 0006714887
(12)式は(15)式のように変形できる。
Figure 0006714887
ただし(13)、(14)式より、(16)式、(17)式のようになる。
Figure 0006714887
Figure 0006714887
(15)式の4次方程式の解は、(18)式のようになる。
Figure 0006714887
しかし、ωは正の値をとるから、入力インピーダンスZinが最大となる第1共振周波数と第3共振周波数は(19)式、(20)式のように求められる。
Figure 0006714887
Figure 0006714887
ここで、第1共振周波数を1倍、第3共振周波数を3倍に持つように入力インピーダンスZinを構成するには、(21)式のように定義する。
Figure 0006714887
Figure 0006714887
(22)式の両辺を2乗すると、(23)式になる。
Figure 0006714887
Figure 0006714887
左式の右辺と右式の右辺は等しいから、βを消去してαを求めると(25)式になる。
Figure 0006714887
(25)式を(23)の左式に代入して、βを求めると(26)式になる。
Figure 0006714887
(26)式と(11)式を(14)式に代入すると、(27)式になる。
Figure 0006714887
(27)式をωFF2について解くと(28)式になる。
Figure 0006714887
(25)式と(11)式を(13)式に代入すると、(29)式になる。
Figure 0006714887
となり、(29)式に(28)式を代入すると、(30)式となる。
Figure 0006714887
(30)式をωFMについて解くと、共振周波数は正だから、(31)式になる。
Figure 0006714887
(31)式を(28)式に代入してωFFを求めると 共振周波数は正だから、(32)式になる。
Figure 0006714887
(6)式に(32)式を代入してLFを求めると(33)式になる。
Figure 0006714887
(8)式に(31)式を代入すると、(34)式になる。
Figure 0006714887
(34)式に(33)式を代入することでCMRを求めると(35)式になる。
Figure 0006714887
(11)式より、ωsは(36)式と表すことができる。
Figure 0006714887
(36)式に(35)式を代入してLMRを求めると(37)式になる。
Figure 0006714887
以上の手順により、駆動周波数fsとスイッチ11のドレイン−ソース(コレクターエ
ミッタ)間容量を含んだ第1の共振コンデンサ8(CF)を定義することで、第3の共振コンデンサ10(CMR)、第1の共振コイル7(LF),第3の共振コイル9(LMR)を求めることができる。
上記手法によって、スイッチ11のドレイン−ソース間容量を含んだ共振コンデンサ8(CF)を最初に決定し、ドレイン−ソース(コレクタ−エミッタ)間のインピーダンスを計算した結果を表1に表す。スイッチ15についても、プッシュプルインバータの為、第2の共振コイルが13、第2の共振コンデンサが14になるだけで同じである。
ただし、共振条件は、入力インピーダンスZinが最小となる第2共振周波数をF2とし、入力インピーダンスZinが最大となる第1共振周波数F1と第3共振周波数F3がそれぞれ駆動周波数fsの1倍と、3倍の場合である。共振インバータのみを考えた場合、入力インピーダンスZinとスイッチ11、15のドレイン−ソース間インピーダンスは等しくなる。
Figure 0006714887
図5は、上述のスイッチ11、15のドレイン−ソース間電圧と第2共振周波数F2の関係を示す。横軸は、駆動周波数fsを1.00とした場合の第2の共振周波数F2であり、縦軸はスイッチ11、15のドレイン−ソース間電圧である。また、ドットを四角で表示したものは第3の共振コンデンサの容量を小容量にした場合、ドットを菱型で表示したものは第3の共振コンデンサの容量を中容量にした場合、ドットを三角で表示したものは第3の共振コンデンサの容量を大容量にした場合の、スイッチのドレイン−ソース間電圧を示している。
図5より、第2の共振周波数F2を駆動周波数fsの2倍よりも小さい値(横軸が2.00未満)にした場合、如何なる場合でも、スイッチ11、15のドレイン−ソース電圧が、第2の共振周波数F2を駆動周波数fsの2倍にした場合に比べて高くなる。また、第2の共振周波数F2を駆動周波数fsの2倍よりも高い値(横軸が2.00より大きい)にした場合、ある特定の範囲内で、スイッチ11、15のドレイン−ソース電圧が、第2の共振周波数F2を駆動周波数fsの2倍に設定した場合に比べて低くなることを見出した。図5より、第3の共振コンデンサの容量がどの容量でも、スイッチのドレインーソース間の動作電圧を低減させるには、Zinが最小となる第2共振周波数F2を駆動周波数fsの2倍よりも大きくし2.75倍以下にすると第2の共振周波数F2を駆動周波数fsの2倍に設定した場合に比べて低くなるので、スイッチ素子の動作電圧を低減できる。式で表すと、2fs<F2≦2.75fsとなる。調整を簡略化する為に、例えばスイッチのドレイン−ソース間電圧を入力電圧の3倍以下に抑えるには、第1及び第2の共振コンデンサCFを中容量に設定して、第3の共振コイルと第3の共振コンデンサで設定される第2の共振周波数F2を2.5fsに設定すると第2の共振周波数F2が2.25fs〜2.75fsの範囲でばらついても良いことがわかる。
このように、従来の共振インバータと比較して、共振回路を構成する要素が少なくなるので、装置の小型化、コスト低減が可能な共振インバータを提供することができる。また
、スイッチ11、15のドレイン−ソース間容量を含んだ第1及び第2の共振容量CFを決めて、提案した方法で計算することによって、容易にメインスイッチ11、15のドレイン−ソース間インピーダンスを計算できるので、前記インピーダンスが最低となる第2の共振周波数F2を許容されるバラツキの範囲内に入るように選定することによって、F2=2fsに設定した時よりも低いスイッチのドレイン−ソース電圧となり、結果的にスイッチの寿命にできるだけ悪影響を及ぼさない信頼性のある共振インバータを実現できる。
(実施形態2)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る共振インバータ回路である。第1の実施形態と第2の実施形態との相違点は、第1の実施形態で示した第1の共振コイル7、第2の共振コイル13を一つのデバイスとして構成し、中点を入力端子2aに接続したものである。他の構成は、第1の実施形態と共通である。第1、第2の共振コイルを一つにできるので、実装部品を減らすことができるとともにコイルのインダクタンスバラツキを抑えることができる。第3の共振コイル、第3のコンデンサがセクション間で共有されているため、第1の実施形態で示した共振インバータよりもバラツキの小さい共振インバータを実現できる。第2の実施形態では、実装する共振素子数を、5個で構成することができる。
(実施形態3)
図3は、本発明の第3の実施形態に係る共振インバータ回路である。第1の実施形態と第3の実施形態との相違点は、絶縁型インバータの実施例で、共振整流器5a側に絶縁トランス40を付加したものである。他の構成は、第1の実施形態と共通である。絶縁型においても非絶縁型と同様に共振インバータを実現できる。
(実施形態4)
図4は、本発明の第4の実施形態に係る共振インバータ回路である。第3の実施形態と第4の実施形態との相違点は、第3の実施形態で示した第1の共振コイル7、第2の共振コイル13を一つのデバイスとして構成し、中点を入力端子2aに接続したものである。他の構成は、第1の実施形態と共通である。実施形態3と同様に共振インバータを実現できると共に、実装する共振素子数を削減し、小型化、低コスト化に寄与した共振インバータを提供することができる。
以上、本発明の一実施形態の共振インバータおよび共振型電源装置について説明したが、上記実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、第1のスイッチ11と第2のスイッチ15は、FET(Field Effect Transistor)について説明したが、これに限らずバイポーラトランジスタ等の他のスイッチにも適用できる。
また例えば、共振インバータは降圧型のものについて説明したが、これに限らず昇圧型の共振インバータにも適用することができる。
提案した共振型インバータは、シングルエンドインバータに比べて2倍の電力に対応することが可能で、駆動回路も高周波化に対応できる。駆動周波数は、数百MHzまでの高周波に対応することが期待されており、次世代半導体GaNやSiCを用いる事で大幅な小型化、高効率化が実現できる。
1a 共振型コンバータ
2a 入力端子(正極)
2b 入力端子(負極)
3a 出力端子(正極)
3b 出力端子(負極)
4a 共振型インバータ
5a 共振整流器
6、12 入力コンデンサ
7 第1の共振コイルLF
8 第1の共振コンデンサCF(メインスイッチ11のドレイン−ソース間容量
を含む)
9 第3の共振コイルLMR
10 第3の共振コンデンサCMR
11 第1のメインスイッチ
13 第2の共振コイルLF
14 第2の共振コンデンサCF(メインスイッチ15のドレイン−ソース間容量
を含む)
15 第2のメインスイッチ
21、28 共振コンデンサ
22、29 共振コイル
23、30 共振コンデンサ
24、31 共振コイル
25、32 共振コンデンサ(整流ダイオードのアノード−カソード間接合容量を含む)
26、33 整流ダイオード
27、34 出力容量
40 絶縁トランス

Claims (2)

  1. 交互にオンオフする第1のスイッチ及び第2のスイッチと、
    前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチのそれぞれに並列接続された第1の容量素子及び第2の容量素子と、
    前記第1のスイッチと入力電圧端子との間に設けられた第1のコイルと、
    前記第2のスイッチと前記入力電圧端子との間に設けられた第2のコイルと、
    前記第1のコイルと前記第2のコイルの直列回路と並列に接続されると共に、互いに直列に接続された第3のコイル及び第3の容量素子と、を備え、
    前記第1の容量素子及び第2の容量素子と、前記第1のコイル及び第2のコイルにより複数の第1の共振回路を構成し、前記第3のコイル及び前記第3の容量素子により一つの第2の共振回路を構成し、
    前記第2の共振回路は、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを駆動する駆動周波数の2倍より大きく2.75倍以下の共振周波数をもつことを特徴とする共振インバータ。
  2. 請求項1に記載の共振インバータと、前記共振インバータに接続される共振整流器を有することを特徴とする共振型電源装置。
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