JP6819325B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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本発明は、互いに並列に接続されてインターリーブ駆動される複数の共振型スイッチング回路部を備えたスイッチング電源装置に関するものである。
この種のスイッチング電源装置として、下記の非特許文献1に開示されたスイッチング電源装置が知られている。このスイッチング電源装置100は、図7に示すように、一対の直流入力端子102a,102bと一対の直流出力端子103a,103bとの間に、共振型スイッチング回路部としてのE級インバータ回路140および共振整流平滑回路150を有するコンバータと、共振型スイッチング回路部としてのE級インバータ回路140および共振整流平滑回路150を有するもう1つのコンバータとが並列に接続されて構成されて、直流入力端子102a,102bに入力される直流入力電圧Viを直流出力電圧Voに変換して直流出力端子103a,103bから出力可能に構成されている。また、このスイッチング電源装置100は、直流入力端子102bおよび直流出力端子103bが共に共通グランドGに接続されることで、非絶縁型コンバータ装置として構成されている。
具体的には、E級インバータ回路140は、直流入力端子102a,102bのうちの一方の直流入力端子102aに一端が接続された第1インダクタ141、第1インダクタ141の他端に一方の端子が接続されると共に直流入力端子102a,102bのうちの共通グランドGに接続された直流入力端子102bに他方の端子が接続されたスイッチング素子142、スイッチング素子142に並列に接続された第1共振キャパシタ143、および第1インダクタ141の他端に一端が接続された第2共振インダクタ144を備えている。また、E級インバータ回路140の後段に接続された共振整流平滑回路150は、第2共振インダクタ144の他端にアノード端子が接続されると共に直流出力端子103a,103bのうちの一方の直流出力端子103aにカソード端子が接続されたダイオード151、ダイオード151に並列に接続された第2共振キャパシタ152、および直流出力端子103a,103b間に接続された平滑キャパシタ153を備えている。
また、E級インバータ回路140は、直流入力端子102aに一端が接続された第1インダクタ141、第1インダクタ141の他端に一方の端子が接続されると共に直流入力端子102bに他方の端子が接続されたスイッチング素子142、スイッチング素子142に並列に接続された第1共振キャパシタ143、および第1インダクタ141の他端に一端が接続された第2共振インダクタ144を備えている。また、E級インバータ回路140の後段に接続された共振整流平滑回路150は、第2共振インダクタ144の他端にアノード端子が接続されると共に直流出力端子103aにカソード端子が接続されたダイオード151、ダイオード151に並列に接続された第2共振キャパシタ152および平滑キャパシタ153を備えている。
この構成により、このスイッチング電源装置100では、E級インバータ回路140および共振整流平滑回路150を有するコンバータと、E級インバータ回路140および共振整流平滑回路150を有するもう1つのコンバータとが、平滑キャパシタ153を共用する形態で並列に接続されている。
このスイッチング電源装置100では、E級インバータ回路140,140の各スイッチング素子142,142にインターリーブ動作させるための駆動電圧Vp,Vp(180°位相のずれた逆相の駆動電圧Vp,Vp)が供給されることにより、直流出力端子103a,103bから出力される直流出力電圧Voに生じるリップルの周波数を各スイッチング素子142,142のスイッチング周波数(駆動電圧Vp,Vpの周波数)の2倍にすることができ、これによってこの2つのコンバータのいずれか1つでスイッチング電源装置を構成する場合と比較して、1つのコンバータにかかる負担を軽減できる結果、出力容量を大きくしつつ(大電力化を図りつつ)、平滑キャパシタ153の容量を小さくすること(つまり、平滑キャパシタ153を小型化すること)、ひいては装置全体を小型化することが可能となっている。
On the Ongoing Evolution of Very High Frequency Power Supplies, The Applied Power Electronics Conference and Exposition (APEC), 2013 Twenty-Eighth Annual IEEE, APEC 2013, PP 17-21, March 2013.
しかしながら、従来のスイッチング電源装置には、以下のような解決すべき課題が存在している。具体的には、この種のスイッチング電源装置に対して、さらなる小型化が望まれている。そのためには、更なる部品点数の削減が必要となるが、共振整流平滑回路部の平滑コンデンサを共用しているものの、共振型スイッチング回路部(上記のE級インバータ回路)および共振整流平滑回路部で構成されるコンバータのほぼ全体を単純に複数個並列に接続する従来のスイッチング電源装置では、この要望に応えることが難しいという課題が存在している。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、互いに並列に接続されてインターリーブ駆動される複数の共振型スイッチング回路部を備えて大電力化を図りつつ、装置全体をより小型化し得るスイッチング電源装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子を有すると共に直流入力部と交流出力部との間に並列接続されて、前記スイッチング素子がオン・オフ駆動されることによって前記直流入力部から入力される直流入力電圧を交流出力電圧に変換して前記交流出力部に出力する複数の共振型スイッチング回路部と、前記交流出力部と直流出力部との間に配設されて前記交流出力電圧を直流出力電圧に変換して当該直流出力部から出力する1つの共振整流平滑回路部と、前記複数の共振型スイッチング回路の前記スイッチング素子をインターリーブ動作させるための駆動信号を生成して出力する制御部とを備えているスイッチング電源装置であって、前記共振型スイッチング回路部は、第1インダクタおよび前記スイッチング素子の直列回路、一端が前記第1インダクタおよび前記スイッチング素子の接続点に接続された第2共振インダクタ、並びに前記スイッチング素子に並列接続された第1共振キャパシタを備えると共に、前記第1インダクタおよび前記スイッチング素子の前記直列回路が前記直流入力部を構成する一対の直流入力端子間に接続され、前記第1インダクタおよび前記第2共振インダクタの直列回路が前記一対の直流入力端子のうちの一方の直流入力端子と前記交流出力部を構成する一対の交流出力端子のうちの一方の交流出力端子との間に接続され、かつ前記スイッチング素子の一対の端子のうちの前記接続点に接続されていない端子が前記一対の直流入力端子のうちの他方の直流入力端子と前記一対の交流出力端子のうちの他方の交流出力端子とに接続されている。
これにより、複数の共振型スイッチング回路部が1つの共振整流平滑回路部を共用する構成のため、共振整流平滑回路部を共振型スイッチング回路部毎に個別に設ける従来例の構成と比較して、並列接続する共振型スイッチング回路部の数に関係なく共振整流平滑回路部を1つとすることができるため、その分だけ部品点数を削減することができ、これにより、大電力化を図りつつ、装置全体をより小型化することができる。また、共振型スイッチング回路部を簡易な構成で実現することができる。
また、本発明に係るスイッチング電源装置は、前記共振整流平滑回路部は、第2共振キャパシタおよび共振整流素子の並列回路と、前記直流出力部を構成する一対の直流出力端子間に接続された平滑キャパシタとを備えると共に、前記並列回路が前記交流出力部と前記直流出力部との間に直列接続されて、共振整流平滑回路として構成されている
これにより、共振整流平滑回路部を簡易な構成で実現することができる。
また、本発明に係る本発明に係るスイッチング電源装置は、前記共振整流平滑回路部は、第2共振キャパシタおよび第3共振キャパシタの直列回路と、前記第3共振キャパシタに並列接続された第3共振インダクタと、前記第2共振キャパシタおよび前記第3共振キャパシタの接続点と前記直流出力部との間に接続された整流素子とを備えると共に、前記第2共振キャパシタおよび前記第3共振キャパシタの前記直列回路が前記交流出力部を構成する一対の交流出力端子間に接続されて、共振整流平滑回路として構成されている。
これにより、第3共振インダクタを備えた分だけ共振整流平滑回路部での共振周波数の設定の幅が広がるため、この共振周波数の設定が容易になる。
また、本発明に係る本発明に係るスイッチング電源装置は、前記共振整流平滑回路部は、第2共振キャパシタおよび第3共振キャパシタの直列回路と、第1巻線および第2巻線を有して当該第1巻線が前記第3共振キャパシタに並列接続された絶縁トランスと、前記第2巻線と前記直流出力部との間に接続された整流素子とを備えると共に、前記第2共振キャパシタおよび前記第3共振キャパシタの前記直列回路が前記交流出力部を構成する一対の交流出力端子間に接続されて、共振整流平滑回路として構成されている。
これにより、共振整流平滑回路部の絶縁トランスによって直流入力部側の基準電位と直流出力部側の基準電位とを磁界によって絶縁(電気的に分離)することができる。
本発明によれば、並列に接続された複数の共振型スイッチング回路部を備えつつ、装置全体をより小型化し得るスイッチング電源装置を提供することができる。また、本発明によれば、共振型スイッチング回路部を簡易な構成で実現することができる。
スイッチング電源装置1aの構成図である。 スイッチング電源装置1aの動作を説明するための波形図である。 スイッチング電源装置1bの構成図である。 スイッチング電源装置1bの動作を説明するための波形図である。 スイッチング電源装置1cの構成図である。 スイッチング電源装置1dの構成図である。 従来のスイッチング電源装置100の構成図である。
以下、スイッチング電源装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
スイッチング電源装置の一例としてのスイッチング電源装置1aは、図1に示すように、直流入力部としての一対の直流入力端子2a,2b、交流出力部としての一対の交流出力端子Pa,Pb、直流出力部としての一対の直流出力端子3a,3b、複数の共振型スイッチング回路部(同図では一例として2個の共振型スイッチング回路部4,4)、1つの共振整流平滑回路部5a、および制御部6を備え、直流入力端子2a,2b間に入力される直流入力電圧Viに基づいて直流出力電圧Voを生成して直流出力端子3a,3bから出力可能に構成されている。なお、本例では一例として、直流入力電圧Viは、基準電位(本例では共通グランドG)に接続された直流入力端子2bを低電位側として、直流入力端子2a,2b間に入力される。また、本例では、直流出力端子3a,3bのうちの直流出力端子3bも共通グランドGに接続されて、スイッチング電源装置1aが非絶縁型コンバータ装置として構成されるため、直流出力電圧Voは、直流出力端子3bを低電位側として、直流出力端子3a,3b間から出力される。また、本例では、交流出力端子Pa,Pbのうちの交流出力端子Pbも共通グランドGに接続されている。
共振型スイッチング回路部4,4(以下、単にスイッチング回路部4,4ともいう)は、一例として同一の構成を備えたインバータ回路として構成されて、直流入力端子2a,2bと交流出力端子Pa,Pbとの間に並列接続されている。
具体的には、スイッチング回路部4は、第1インダクタ41およびスイッチング素子42の直列回路、スイッチング素子42に並列接続された第1共振キャパシタ43、および一端が第1インダクタ41およびスイッチング素子42の接続点(第1接続点A)に接続された第2共振インダクタ44を備えている。また、スイッチング回路部4では、第1インダクタ41およびスイッチング素子42の直列回路が一対の直流入力端子2a,2b間に接続され、第1インダクタ41および第2共振インダクタ44の直列回路が一対の直流入力端子2a,2bのうちの一方の直流入力端子(この例では直流入力端子2a)と一対の交流出力端子Pa,Pbのうちの一方の交流出力端子(この例では交流出力端子Pa)との間に接続され、かつスイッチング素子42の一対の端子のうちの第1接続点Aに接続されていない端子が一対の直流入力端子2a,2bのうちの他方の直流入力端子(この例では直流入力端子2b)と一対の交流出力端子Pa,Pbのうちの他方の交流出力端子(この例では交流出力端子Pb)とに接続されている。なお、第1共振キャパシタ43には、スイッチング素子42の出力容量(不図示)が含まれるものとする。
また、スイッチング回路部4は、図1に示すように、第1インダクタ41、スイッチング素子42、第1共振キャパシタ43、および第2共振インダクタ44を備え、第1接続点Aで互いに接続された第1インダクタ41およびスイッチング素子42の直列回路が一対の直流入力端子2a,2b間に接続され、第1接続点Aで互いに接続された第1インダクタ41および第2共振インダクタ44の直列回路が直流入力端子2aと交流出力端子Paとの間に接続され、かつスイッチング素子42の一対の端子のうちの第1接続点Aに接続されていない端子が直流入力端子2bと交流出力端子Pbとに接続されて、スイッチング回路部4と同一に構成されている。なお、第1共振キャパシタ43には、スイッチング素子42の出力容量(不図示)が含まれるものとする。以上の構成を備えたスイッチング回路部4,4は、2相のE級インバータ回路として構成されている。
この場合、スイッチング素子42,42は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)などの電界効果型トランジスタ、バイポーラトランジスタまたはGaN(窒化ガリウム)デバイスなどで構成されている。
以上の構成を備えた各スイッチング回路部4,4は、制御部6から供給される後述の駆動電圧Vp,Vpでそれぞれのスイッチング素子42,42がインターリーブ駆動されることにより、直流入力端子2a,2b間に入力される直流入力電圧Viを交流出力電圧Vacに変換して交流出力端子Pa,Pbに出力することが可能となっている。
共振整流平滑回路部5aは、一例として、共振整流素子としてのダイオード51、第2共振キャパシタ52および平滑キャパシタ53を備えて、共振整流平滑回路として構成されている。具体的には、ダイオード51は、アノード端子が一方の交流出力端子Paに接続され、カソード端子が一方の直流出力端子3aに接続されている。第2共振キャパシタ52は、ダイオード51に並列に接続されている。なお、第2共振キャパシタ52には、ダイオード51のPN接合容量が含まれるものとする。平滑キャパシタ53は、直流出力端子3a,3b間に接続されている。つまり、このスイッチング電源装置1aでは、共振整流平滑回路部5aは、各スイッチング回路部4,4によって共用される構成となっている。この構成により、共振整流平滑回路部5aは、交流出力端子Pa,Pb間に生じる交流出力電圧Vacを直流出力電圧Voに変換して直流出力端子3a,3bから出力することが可能となっている。
詳細には、共振整流平滑回路部5aでは、定常状態において、平滑キャパシタ53の両端の直流出力電圧Voを電圧源として、スイッチング素子42,42のオン/オフによってスイッチング素子42,42の両端に発生した直流分を含む交流成分電圧が第2共振インダクタ44,44と第2共振キャパシタ52とで構成されるLC共振回路に入力することで、交流出力端子Pa,Pb間に共振電圧(交流出力電圧Vac)が発生する。この場合、スイッチング素子42,42の両端に発生した上記の直流分を含む交流成分電圧の基本波周波数が上記のLC共振回路の共振周波数に接近すればするほど交流出力電圧Vacの振幅が大きくなる。また、ダイオード51の順方向導通電圧を無視できるとすると、交流出力電圧Vacが出力電圧Voより高くなると、ダイオード51がオンにし、交流出力電圧Vacが直流出力電圧Voにクランプされる。また、交流出力電圧Vacが直流出力電圧Voより低くなるとダイオード51がオフすることから、上記のLC共振回路において共振が発生して、交流出力電圧Vacが振動することで、交流出力電圧Vacに負の共振ピークが生じる。また、図2に示すように、ダイオード51のオンからオフへの切替時には第2共振キャパシタ52の両端電圧がゼロで、ダイオード51と第2共振キャパシタ52の並列回路全体に流れる電流Irもゼロである。
制御部6は、直流出力電圧Voを検出しつつ、各スイッチング回路部4,4のスイッチング素子42,42をインターリーブ駆動するための駆動信号としての駆動電圧Vp,Vpを生成して出力する。本例では、並列接続されているスイッチング回路部の数が、スイッチング回路部4,4の2つであるため、駆動電圧Vp,Vpは、図2に示すように、互いの位相が180°(=360°/2)ずれた信号(逆相の信号)となっている。なお、並列接続されているスイッチング回路部の数がn(3以上の数)のときには、制御部6が生成する駆動信号(駆動電圧Vp)の数もn個となり、n個の駆動電圧Vpは、互いの位相が360°/nずれた信号となる。これにより、本例では、2つのスイッチング回路部4,4(具体的には、スイッチング回路部4,4の各スイッチング素子42,42)は、交互にオン状態に移行する。
次に、スイッチング電源装置1aの基本動作について、図2の定常動作波形図を参照して説明する。
まず、時間t0から時間t1までの期間での動作について説明する。
この期間では、スイッチング素子42のオン/オフを制御する制御部6からの駆動電圧Vpは、スイッチング素子42をオンとするために時間t(=t0)のときにハイレベルになり、その後、時間t(=t1)までハイレベルを維持する。また、スイッチング素子42のオン/オフを制御する制御部6からの駆動電圧Vpは、スイッチング素子42をオフとするために時間t(=t0)のときにローレベルになり、その後、時間t(=t1)までローレベルを維持する。
このため、スイッチング回路部4,4では、スイッチング素子42がオンとなり(導通状態となり)、スイッチング素子42はオフとなる(遮断状態となる)。これにより、スイッチング回路部4では、スイッチング素子42の両端間の電圧V2は零であり、第1共振キャパシタ43に流れる電流Icは零である。一方、スイッチング回路部4では、第1インダクタ41、第2共振インダクタ44および第1共振キャパシタ43で構成されるネットワークの応答によって共振が生じ、これによって図2に示すような電流Icが第1共振キャパシタ43に流れる。この結果、スイッチング素子42の両端間の電圧V2は、時間t0のときの零から上昇し始め、その後、正の共振ピークに達した後に、時間t1までに零に戻る(低下する)。
この期間において、共振整流平滑回路部5aは、スイッチング回路部4,4から交流出力端子Pa,Pb間に出力される交流出力電圧Vacを共振整流平滑することにより、リップル成分の周波数がスイッチング素子42,42のスイッチング周波数(駆動電圧Vp,Vpの周波数)の2倍となる直流出力電圧Voを生成して出力する。この場合、交流出力電圧Vacは、正弦波状の共振波形として発生するが、実際にダイオード51の順方向導通電圧を無視できるとすると、図2に示すように、時間t(=t0)のときの電圧値(直流出力電圧Vo)から低下し始め、その後、共振ピーク値まで低下すると共に、時間t1までに直流出力電圧Voに達する(上昇する)。また、交流出力電圧Vacは、直流出力電圧Voに達した後は、ダイオード51が導通状態となることから直流出力電圧Voにクランプされる。よって、交流出力電圧Vacは、図2に示すように逆となった半波状の波形で発生する。
次に、時間t1から時間t2までの期間での動作について説明する。
この期間では、スイッチング素子42のオン/オフを制御する駆動電圧Vpは、スイッチング素子42をオフとするために時間t(=t1)のときにローレベルになり、その後、時間t(=t2)までにローレベルを維持する。また、スイッチング素子42のオン/オフを制御する駆動電圧Vpは、スイッチング素子42をオンとするために時間t(=t1)のときにハイレベルになり、その後、時間t(=t2)までにハイレベルを維持する。
このため、スイッチング回路部4,4では、スイッチング素子42がオンとなり、スイッチング素子42はオフとなる。これにより、スイッチング回路部4では、スイッチング素子42の両端間の電圧V2は零であり、第1共振キャパシタ43に流れる電流Icは零である。一方、スイッチング回路部4では、第1インダクタ41、第2共振インダクタ44および第1共振キャパシタ43で構成されるネットワークの応答によって共振が生じ、これによって図2に示すような電流Icが第1共振キャパシタ43に流れる。この結果、スイッチング素子42の両端間の電圧V2は、時間t1のときの零から上昇し始め、その後、正の共振ピークに達した後に、時間t2までに零に戻る(低下する)。
この期間においても、共振整流平滑回路部5aは、スイッチング回路部4,4から交流出力端子Pa,Pb間に出力される交流出力電圧Vacを共振整流平滑することにより、リップル成分の周波数がスイッチング素子42,42のスイッチング周波数(駆動電圧Vp,Vpの周波数)の2倍となる直流出力電圧Voを生成して出力する。この場合、交流出力電圧Vacは、正弦波状の共振波形として発生するが、実際にダイオード51の順方向導通電圧を無視できるとすると、図2に示すように、上記した時間t0から時間t1までの期間のときと同様にして、時間t(=t1)のときの電圧値(直流出力電圧Vo)から低下し始め、その後、共振ピーク値まで低下すると共に、時間t2までに直流出力電圧Voに達する(上昇する)。また、交流出力電圧Vacは、直流出力電圧Voに達した後は、ダイオード51が導通状態となることから直流出力電圧Voにクランプされる。よって、交流出力電圧Vacは、図2に示すように逆となった半波状の波形で発生する。
その後の時間t2から時間t3までの期間では、駆動電圧Vpはハイレベルを維持し、駆動電圧Vpはローレベルを維持する。これにより、スイッチング回路部4,4および共振整流平滑回路部5aは、上記した時間t0から時間t1までの期間のときと同様に動作する。また、その次の時間t3から時間t4までの期間では、駆動電圧Vpはローレベルを維持し、駆動電圧Vpはハイレベルを維持する。これにより、スイッチング回路部4,4および共振整流平滑回路部5aは、上記した時間t1から時間t2までの期間のときと同様に動作する。つまり、図2に示すように、スイッチング素子42,42のオン/オフを制御するための各駆動電圧Vp,Vpが180°位相がずれ、かつ周期Tでハイレベルとなることにより、スイッチング回路部4,4および共振整流平滑回路部5aは、上記した時間t0から時間t2までの期間のときの動作を周期Tで繰り返し実行する。
このように、このスイッチング電源装置1aによれば、各スイッチング回路部4,4が1つの共振整流平滑回路部5aを共用する構成のため、平滑キャパシタ53を除く共振整流平滑回路部5aの各構成要素(ダイオード51および第2共振キャパシタ52)で構成される不図示の共振整流平滑回路をスイッチング回路部4,4毎に個別に設ける従来例の構成と比較して、並列接続するスイッチング回路部4,4の数に関係なく共振整流平滑回路部5aを1つとすることができるため、その分だけ部品点数を削減することができ、これにより、大電力化を図りつつ装置全体をより小型化することができる。
次に、スイッチング電源装置の他の一例としてのスイッチング電源装置1bについて、図3,4を参照して説明する。なお、スイッチング電源装置1aと同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
まず、スイッチング電源装置1bの構成について説明する。スイッチング電源装置1bは、図3に示すように、一対の直流入力端子2a,2b、一対の交流出力端子Pa,Pb、一対の直流出力端子3a,3b、複数の共振型スイッチング回路部(同図では一例として2個の共振型スイッチング回路部4,4)、1つの共振整流平滑回路部5b、および制御部6を備え、直流入力端子2a,2b間に入力される直流入力電圧Viに基づいて直流出力電圧Voを生成して直流出力端子3a,3bから出力可能に構成されている。このように、スイッチング電源装置1bは、共振整流平滑回路部5aに代えて共振整流平滑回路部5bを使用している構成においてのみスイッチング電源装置1aと相違し、他の構成についてはスイッチング電源装置1aと同一に構成されている。
共振整流平滑回路部5bは、一例として、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の直列回路と、第3共振キャパシタ54に並列接続された第3共振インダクタ55と、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の接続点(第2接続点B)と直流出力端子3a,3b(本例では直流出力端子3a)との間に接続されたダイオード51とを備えると共に、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の直列回路が交流出力端子Pa,Pb間に接続されて、共振整流平滑回路として構成されている。本例では、第2共振キャパシタ52およびダイオード51の直列回路が、交流出力端子Paと直流出力端子3aとの間に接続されるように、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の直列回路が交流出力端子Pa,Pb間に接続されている。また、平滑キャパシタ53は、直流出力端子3a,3b間に接続されている。なお、第3共振キャパシタ54には、ダイオード51のPN接合容量が含まれるものとする。これにより、このスイッチング電源装置1bにおいても、共振整流平滑回路部5bは、各スイッチング回路部4,4によって共用される構成となっている。
次に、スイッチング電源装置1bの基本動作について、図4の定常動作波形図を参照して説明する。
まず、時間t0から時間t1までの期間での動作について説明する。
この期間では、スイッチング素子42のオン/オフを制御する駆動電圧Vpは、スイッチング素子42をオンとするために時間t(=t0)のときにハイレベルになり、その後、時間t(=t1)までハイレベルを維持する。また、スイッチング素子42のオン/オフを制御する駆動電圧Vpは、スイッチング素子42をオフとするために時間t(=t0)のときにローレベルになり、その後、時間t(=t1)までローレベルを維持する。
このため、スイッチング回路部4,4では、スイッチング素子42がオンとなり、スイッチング素子42はオフとなる。これにより、スイッチング素子42の両端間の電圧V2は零であり、第1共振キャパシタ43に流れる電流は零である。一方、スイッチング素子42の両端間の電圧V2は、第1インダクタ41、第2共振インダクタ44および第1共振キャパシタ43で構成されるネットワークの応答によって共振が生じ、電流が第1共振キャパシタ43に流れる。この結果、スイッチング素子42の両端間の電圧V2は、時間t0のときの零から上昇し始め、その後、正の共振ピークに達した後に、時間t1までに零に戻る(低下する)。
この期間において、共振整流平滑回路部5aは、スイッチング回路部4,4から交流出力端子Pa,Pb間に出力される交流出力電圧Vacを共振整流平滑することにより、リップル成分の周波数がスイッチング素子42,42のスイッチング周波数(駆動電圧Vp,Vpの周波数)の2倍となる直流出力電圧Voを生成して出力する。この場合、交流出力電圧Vacは、正弦波状の共振波形として発生するが、実際にダイオード51の順方向導通電圧を無視できるとすると、図4に示すように、時間t(=t0)のときの電圧値(直流出力電圧Vo)から低下し始め、その後、共振ピーク値まで低下すると共に、時間t1までに直流出力電圧Voに達する(上昇する)。また、交流出力電圧Vacは、直流出力電圧Voに達した後は、ダイオード51が導通状態となることから直流出力電圧Voにクランプされる。よって、交流出力電圧Vacは、図4に示すように逆となった半波状の波形で発生する。
次に、時間t1から時間t2までの期間での動作について説明する。
この期間では、スイッチング素子42のオン/オフを制御する駆動電圧Vpは、スイッチング素子42をオフとするために時間t(=t1)のときにローレベルになり、その後、時間t(=t2)までローレベルを維持する。また、スイッチング素子42のオン/オフを制御する駆動電圧Vpは、スイッチング素子42をオンとするために時間t(=t1)のときにハイレベルになり、その後、時間t(=t2)までハイレベルを維持する。
このため、スイッチング回路部4,4では、スイッチング素子42がオンとなり、スイッチング素子42はオフとなる。これにより、スイッチング回路部4では、スイッチング素子42の両端間の電圧V2は零であり、第1共振キャパシタ43に流れる電流は零である。一方、スイッチング回路部4では、第1インダクタ41、第2共振インダクタ44および第1共振キャパシタ43で構成されるネットワークの応答によって共振が生じ、これによって電流が第1共振キャパシタ43に流れる。この結果、スイッチング素子42の両端間の電圧V2は、時間t1のときの零から上昇し始め、その後、正の共振ピークに達した後に、時間t2までに零に戻る(低下する)。
この期間においても、共振整流平滑回路部5aは、スイッチング回路部4,4から交流出力端子Pa,Pb間に出力される交流出力電圧Vacを共振整流平滑することにより、リップル成分の周波数がスイッチング素子42,42のスイッチング周波数(駆動電圧Vp,Vpの周波数)の2倍となる直流出力電圧Voを生成して出力する。この場合、交流出力電圧Vacは、正弦波状の共振波形として発生するが、実際にダイオード51の順方向導通電圧を無視できるとすると、図4に示すように、上記した時間t0から時間t1までの期間のときと同様にして、時間t(=t1)のときの電圧値(直流出力電圧Vo)から低下し始め、その後、共振ピーク値まで低下すると共に、時間t2までに直流出力電圧Voに達する(上昇する)。また、交流出力電圧Vacは、直流出力電圧Voに達した後は、ダイオード51が導通状態となることから直流出力電圧Voにクランプされる。よって、交流出力電圧Vacは、図4に示すように逆となった半波状の波形で発生する。
その後の時間t2から時間t3までの期間では、駆動電圧Vpはハイレベルを維持し、駆動電圧Vpはローレベルを維持する。これにより、スイッチング回路部4,4および共振整流平滑回路部5aは、上記した時間t0から時間t1までの期間のときと同様に動作する。また、その次の時間t3から時間t4までの期間では、駆動電圧Vpはローレベルを維持し、駆動電圧Vpはハイレベルを維持する。これにより、スイッチング回路部4,4および共振整流平滑回路部5aは、上記した時間t1から時間t2までの期間のときと同様に動作する。つまり、図4に示すように、スイッチング素子42,42のオン/オフを制御するための各駆動電圧Vp,Vpが180°位相がずれ、かつ周期Tでハイレベルとなることにより、スイッチング回路部4,4および共振整流平滑回路部5aは、上記した時間t0から時間t2までの期間のときの動作を周期Tで繰り返し実行する。
このように、このスイッチング電源装置1bにおいても、各スイッチング回路部4,4が1つの共振整流平滑回路部5bを共用する構成のため、スイッチング電源装置1bによっても、平滑キャパシタ53を除く共振整流平滑回路部5bの各構成要素(ダイオード51、第2共振キャパシタ52、第3共振キャパシタ54および共振インダクタ55)で構成される不図示の共振整流平滑回路をスイッチング回路部4,4毎に個別に設ける従来例の構成と比較して、並列接続するスイッチング回路部4,4の数に関係なく共振整流平滑回路部5bを1つとすることができるため、その分だけ部品点数を削減することができ、これにより、大電力化を図りつつ装置全体をより小型化することができる。
なお、スイッチング電源装置を非絶縁共振型コンバータ装置として構成したスイッチング電源装置1a,1bについて上記したが、スイッチング電源装置はこれに限定されるものではなく、図5,6に示すスイッチング電源装置1c,1dのように絶縁共振型コンバータ装置として構成して、直流入力端子2a,2b側の基準電位(共通グランドG)と、直流出力端子3a,3b側の基準電位(共通グランドG1)とを絶縁(電気的に分離)することもできる。以下、このスイッチング電源装置1c,1dの構成および動作について説明する。なお、構成の説明においては、スイッチング電源装置1bと同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略し、また動作の説明においても、スイッチング電源装置1bと同一の動作についての説明を省略する。
まず、スイッチング電源装置1cについて説明する。スイッチング電源装置1cは、図5に示すように、一対の直流入力端子2a,2b、一対の交流出力端子Pa,Pb、一対の直流出力端子3a,3b、複数の共振型スイッチング回路部(同図では一例として2個の共振型スイッチング回路部4,4)、1つの共振整流平滑回路部5c、および制御部6を備え、直流入力端子2a,2b間に入力される直流入力電圧Viに基づいて直流出力電圧Voを生成して直流出力端子3a,3bから出力可能に構成されている。このように、スイッチング電源装置1cは、共振整流平滑回路部5bに代えて共振整流平滑回路部5cを使用している構成においてのみスイッチング電源装置1bと相違し、他の構成についてはスイッチング電源装置1bと同一に構成されている。
共振整流平滑回路部5cは、一例として、第2共振キャパシタ52(本例では、2つの第2共振キャパシタ52,52で構成されている)および第3共振キャパシタ54の直列回路と、第3共振キャパシタ54に並列接続された第3共振インダクタ55と、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の接続点(第2接続点B)と直流出力端子3a,3b(本例では直流出力端子3a)との間に接続されたダイオード51とを備えると共に、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の直列回路が交流出力端子Pa,Pb間に接続されて、共振整流平滑回路として構成されている。本例では、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の直列回路は、2つの第2共振キャパシタ52,52間に第3共振キャパシタ54が配置される接続形態で構成されており、第2共振キャパシタ52が交流出力端子Paに接続され、第2共振キャパシタ52が交流出力端子Pbに接続されている。また、第2接続点Bは、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の接続点に規定されている。よって、第2共振キャパシタ52およびダイオード51の直列回路は、交流出力端子Paと直流出力端子3aとの間に接続されている。また、平滑キャパシタ53は、直流出力端子3a,3b間に接続されている。これにより、このスイッチング電源装置1cにおいても、共振整流平滑回路部5cは、各スイッチング回路部4,4によって共用される構成となっている。
この構成、つまり、交流出力端子Paに第2共振キャパシタ52が直列に接続されると共に、交流出力端子Pbに第2共振キャパシタ52が直列に接続される構成により、この共振整流平滑回路部5cは、一対の第2共振キャパシタ52,52によって直流入力端子2a,2b側の基準電位(共通グランドG)と直流出力端子3a,3b側の基準電位(共通グランドG1)とを電界によって絶縁(直流的に分離)している。
次いで、スイッチング電源装置1cの動作について説明する。スイッチング電源装置1cでは、一対の第2共振キャパシタ52,52が全体としてスイッチング電源装置1bの第2共振キャパシタ52と同等に機能する。このため、スイッチング電源装置1cでは、各スイッチング回路部4,4がスイッチング電源装置1bと同様に動作して、直流入力端子2a,2b間に入力される直流入力電圧Viを交流出力電圧Vacに変換して交流出力端子Pa,Pbに出力し、共振整流平滑回路部5cが、この交流出力電圧Vacを共通グランドG側と絶縁した状態で直流出力電圧Voに変換して直流出力端子3a,3bから出力する。
このように、このスイッチング電源装置1cにおいても、各スイッチング回路部4,4が1つの共振整流平滑回路部5cを共用する構成のため、スイッチング電源装置1cによっても、平滑キャパシタ53を除く共振整流平滑回路部5cの各構成要素(ダイオード51、第2共振キャパシタ52,52、第3共振キャパシタ54および共振インダクタ55)で構成される不図示の共振整流平滑回路をスイッチング回路部4,4毎に個別に設ける従来例の構成と比較して、並列接続するスイッチング回路部4,4の数に関係なく共振整流平滑回路部5cを1つとすることができるため、その分だけ部品点数を削減することができ、これにより、大電力化を図りつつ装置全体をより小型化することができる。
次に、スイッチング電源装置1dについて説明する。スイッチング電源装置1dは、図6に示すように、一対の直流入力端子2a,2b、一対の交流出力端子Pa,Pb、一対の直流出力端子3a,3b、複数の共振型スイッチング回路部(同図では一例として2個の共振型スイッチング回路部4,4)、1つの共振整流平滑回路部5d、および制御部6を備え、直流入力端子2a,2b間に入力される直流入力電圧Viに基づいて直流出力電圧Voを生成して直流出力端子3a,3bから出力可能に構成されている。このように、スイッチング電源装置1dは、共振整流平滑回路部5bに代えて共振整流平滑回路部5dを使用している構成においてのみスイッチング電源装置1bと相違し、他の構成についてはスイッチング電源装置1bと同一に構成されている。
共振整流平滑回路部5dは、一例として、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の直列回路と、第1巻線56aおよび第2巻線56bを有して第1巻線56aが第3共振キャパシタ54に並列接続された絶縁トランス56と、第2巻線56bの一端と直流出力端子3a,3b(本例では直流出力端子3a)との間に接続されたダイオード51とを備えると共に、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の直列回路が交流出力端子Pa,Pb間に接続され、かつ第2巻線56bの他端が直流出力端子3b(共通グランドG1に接続されている端子)に接続されて、共振整流平滑回路として構成されている。本例では、第2共振キャパシタ52および第3共振キャパシタ54の直列回路は、第2共振キャパシタ52が交流出力端子Paに接続される接続形態で構成されている。また、平滑キャパシタ53は、直流出力端子3a,3b間に接続されている。これにより、このスイッチング電源装置1dにおいても、共振整流平滑回路部5dは、各スイッチング回路部4,4によって共用される構成となっている。
この構成により、この共振整流平滑回路部5dは、絶縁トランス56によって直流入力端子2a,2b側の基準電位(共通グランドG)と直流出力端子3a,3b側の基準電位(共通グランドG1)とを磁界によって絶縁(電気的に分離)している。
次いで、スイッチング電源装置1dの動作について説明する。スイッチング電源装置1dでは、絶縁トランス56の第1巻線56aがスイッチング電源装置1bの共振インダクタ55と同等に機能する。このため、スイッチング電源装置1dでは、各スイッチング回路部4,4がスイッチング電源装置1bと同様に動作して、直流入力端子2a,2b間に入力される直流入力電圧Viを交流出力電圧Vacに変換して交流出力端子Pa,Pbに出力し、共振整流平滑回路部5dが、この交流出力電圧Vacを共通グランドG側と絶縁した状態で直流出力電圧Voに変換して直流出力端子3a,3bから出力する。
このように、このスイッチング電源装置1dにおいても、各スイッチング回路部4,4が1つの共振整流平滑回路部5dを共用する構成のため、スイッチング電源装置1dによっても、平滑キャパシタ53を除く共振整流平滑回路部5dの各構成要素(ダイオード51、第2共振キャパシタ52、第3共振キャパシタ54および絶縁トランス56)で構成される不図示の共振整流平滑回路をスイッチング回路部4,4毎に個別に設ける従来例の構成と比較して、並列接続するスイッチング回路部4,4の数に関係なく共振整流平滑回路部5dを1つとすることができるため、その分だけ部品点数を削減することができ、これにより、大電力化を図りつつ装置全体をより小型化することができる。
以上、スイッチング電源装置について、種々の実施の形態を挙げて説明したが、上記した実施の形態の構成に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば、直流入力端子2a,2bと交流出力端子Pa,Pbとの間に並列に接続するスイッチング回路部の数については、上記した2個に限定されず、3個以上の任意の個数とすることもできる。
また、上記のスイッチング回路部4,4では、第1インダクタ41および第2共振インダクタ44の直列回路と、第1インダクタ41および第2共振インダクタ44の直列回路とを、直流入力端子2aと交流出力端子Paとの間に接続し、かつスイッチング素子42の第1接続点Aに接続されていない端子およびスイッチング素子42の第1接続点Aに接続されていない端子を直流入力端子2bと交流出力端子Pbとに接続する構成を採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、第1インダクタ41および第2共振インダクタ44の直列回路と、第1インダクタ41および第2共振インダクタ44の直列回路とを、直流入力端子2bと交流出力端子Pbとの間に接続し(共通グランドG側に配置し)、かつスイッチング素子42の第1接続点Aに接続されていない端子およびスイッチング素子42の第1接続点Aに接続されていない端子を直流入力端子2aと交流出力端子Paとに接続する構成を採用することもできる。
1a,1b,1c,1d スイッチング電源装置
2a,2b 直流入力端子
3a,3b 直流出力端子
,4 スイッチング回路部
5a,5b,5c,5d 共振整流平滑回路部
6 制御部
41,41 第1インダクタ
42,42 スイッチング素子
43,43 第1共振キャパシタ
44,44 第2共振インダクタ
51 ダイオード
52 第2共振キャパシタ
53 平滑キャパシタ
54 第3共振キャパシタ
Vac 交流出力電圧
Vi 直流入力電圧
Vo 直流出力電圧
Vp,Vp 駆動電圧
Pa,Pb 交流出力端子

Claims (4)

  1. スイッチング素子を有すると共に直流入力部と交流出力部との間に並列接続されて、前記スイッチング素子がオン・オフ駆動されることによって前記直流入力部から入力される直流入力電圧を交流出力電圧に変換して前記交流出力部に出力する複数の共振型スイッチング回路部と、
    前記交流出力部と直流出力部との間に配設されて前記交流出力電圧を直流出力電圧に変換して当該直流出力部から出力する1つの共振整流平滑回路部と、
    前記複数の共振型スイッチング回路の前記スイッチング素子をインターリーブ動作させるための駆動信号を生成して出力する制御部とを備えているスイッチング電源装置であって、
    前記共振型スイッチング回路部は、第1インダクタおよび前記スイッチング素子の直列回路、一端が前記第1インダクタおよび前記スイッチング素子の接続点に接続された第2共振インダクタ、並びに前記スイッチング素子に並列接続された第1共振キャパシタを備えると共に、前記第1インダクタおよび前記スイッチング素子の前記直列回路が前記直流入力部を構成する一対の直流入力端子間に接続され、前記第1インダクタおよび前記第2共振インダクタの直列回路が前記一対の直流入力端子のうちの一方の直流入力端子と前記交流出力部を構成する一対の交流出力端子のうちの一方の交流出力端子との間に接続され、かつ前記スイッチング素子の一対の端子のうちの前記接続点に接続されていない端子が前記一対の直流入力端子のうちの他方の直流入力端子と前記一対の交流出力端子のうちの他方の交流出力端子とに接続されているスイッチング電源装置。
  2. 前記共振整流平滑回路部は、第2共振キャパシタおよび共振整流素子の並列回路と、前記直流出力部を構成する一対の直流出力端子間に接続された平滑キャパシタとを備えると共に、前記並列回路が前記交流出力部と前記直流出力部との間に直列接続されて、共振整流平滑回路として構成されている請求項記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記共振整流平滑回路部は、第2共振キャパシタおよび第3共振キャパシタの直列回路と、前記第3共振キャパシタに並列接続された第3共振インダクタと、前記第2共振キャパシタおよび前記第3共振キャパシタの接続点と前記直流出力部との間に接続された整流素子とを備えると共に、前記第2共振キャパシタおよび前記第3共振キャパシタの前記直列回路が前記交流出力部を構成する一対の交流出力端子間に接続されて、共振整流平滑回路として構成されている請求項記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記共振整流平滑回路部は、第2共振キャパシタおよび第3共振キャパシタの直列回路と、第1巻線および第2巻線を有して当該第1巻線が前記第3共振キャパシタに並列接続された絶縁トランスと、前記第2巻線と前記直流出力部との間に接続された整流素子とを備えると共に、前記第2共振キャパシタおよび前記第3共振キャパシタの前記直列回路が前記交流出力部を構成する一対の交流出力端子間に接続されて、共振整流平滑回路として構成されている請求項記載のスイッチング電源装置。
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