JP2021132418A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サージ電圧の発生を抑えた高効率なスイッチング電源装置を提供する。【解決手段】スイッチング電源装置100は、トランス10と、スイッチング回路20と、第1の回路と、第2の回路と、を備える。トランス10は、一次巻線11と、第1の二次巻線12および第2の二次巻線13と、を有する。スイッチング回路20は、一次巻線11に接続され、スイッチング素子を有する。第1の回路は、第1の二次巻線12に接続され、少なくとも1つの整流素子を有し、第1の二次巻線12の誘起電圧を整流する。第2の回路は、第2の二次巻線13に接続され、少なくとも1つの整流素子を有し、第2の二次巻線13の誘起電圧を整流する。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関する。
電力変換装置には半導体のスイッチング素子を用いたスイッチング電源装置が用いられている。
スイッチング電源装置として、スイッチング素子のスイッチング損失を低減したソフトスイッチングが実用化されている。ソフトスイッチングを実現したスイッチング電源の例として、位相シフト方式のフルブリッジ回路やアクティブクランプ方式のフォワード型コンバータがある。これらの回路では、スイッチング素子に並列に形成される寄生容量と、トランスの一次巻線に直列に接続される共振インダクタとの共振を利用する。この共振により、スイッチング素子の両端電圧がゼロになったときにスイッチング素子をオンすることにより、ゼロ電圧スイッチングを実現している。
スイッチング電源装置に用いられるトランスの二次側の整流回路は、整流素子としてダイオードを有する。整流素子として用いられるダイオードの寄生容量は、等価的にトランスの二次巻線の寄生容量となる。トランスの二次巻線の寄生容量は、変成比の2乗倍で一次巻線の寄生容量に換算される。このため、トランスの一次巻線に直列に接続される共振インダクタと換算された一次巻線の寄生容量との間に共振が発生する。
共振インダクタと換算された一次巻線の寄生容量との間に発生する共振により、共振インダクタと換算された一次巻線の寄生容量の接続点にサージ電圧が発生し、過大な電圧が印加され、高周波ノイズが発生する。このため、共振インダクタと換算された一次巻線の寄生容量との間に発生する共振を抑制することが求められている。
共振インダクタと換算された一次巻線の寄生容量と間に発生する共振を抑制するアクティブクランプフォワード型DC−DCコンバータが、引用文献1に開示されている。このアクティブクランプフォワード型DC−DCコンバータは、一次巻線と二次巻線との間に一次巻線から引き出した巻線および二次巻線から引き出した巻線の少なくとも1つの巻線を、引き出された箇所以外に一次巻線および二次巻線に接触しないように配置するトランスを備える。引き出した巻線が抵抗となり、共振インダクタと換算された一次巻線の寄生容量の間に発生する共振を抑制する。
特開2017−051053号公報
特許文献1が開示するアクティブクランプフォワード型DC−DCコンバータでは、一次巻線と二次巻線との間に配置された巻線による消費電力の増加により、スイッチング電源装置の効率の低下を生じるという問題がある。
同様の問題は、アクティブクランプフォワード型DC−DCコンバータに限らず、トランスの一次側スイッチング素子を有するスイッチング電源装置に存在する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、サージ電圧の発生を抑えた高効率なスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかるスイッチング装置は、
一次巻線と、第1の二次巻線および第2の二次巻線と、を有するトランスと、
前記一次巻線に接続され、スイッチング素子を有するスイッチング回路と、
前記第1の二次巻線に接続され、少なくとも1つの整流素子を有し、前記第1の二次巻線の誘起電圧を整流する第1の回路と、
前記第2の二次巻線に接続され、少なくとも1つの整流素子を有し、前記第2の二次巻線の誘起電圧を整流する第2の回路と、
を備える。
前記一次巻線に直列に接続され、前記スイッチング素子に形成された寄生容量と共振する共振インダクタを備えるとよい。
前記第1の回路の正極の出力ノードは、正極出力端子に接続され、
前記第1の回路の負極の出力ノードは、前記第2の回路の正極の出力ノードに接続され、
前記第2の回路の負極の出力ノードは、負極出力端子に接続されているとよい。
前記第1の回路は、前記第1の二次巻線に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる前記整流素子と逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる前記整流素子とを有する第1の整流回路であり、
前記第2の回路は、前記第2の二次巻線に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる前記整流素子と逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる前記整流素子とを有する第2の整流回路であるとよい。
前記第1の回路は、前記第1の二次巻線の一端と正極の出力ノードとの間に配置された前記整流素子と、前記第1の二次巻線の他端が接続された負極の出力ノードと前記正極の出力ノードとの間に配置されたコンデンサと、を有する第1の整流平滑回路であり、
前記第2の回路は、前記第2の二次巻線の一端と正極の出力ノードとの間に配置された前記整流素子と、前記第2の二次巻線の他端が接続された負極の出力ノードと前記正極の出力ノードとの間に配置されたコンデンサと、を有する第2の整流平滑回路であるとよい。
前記第1の回路は、前記第1の二次巻線に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる直列に接続された複数の前記整流素子と逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる直列に接続された複数の前記整流素子とを有する第1の整流回路であり、
前記第2の回路は、前記第2の二次巻線に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる直列に接続された複数の前記整流素子と逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる直列に接続された複数の前記整流素子とを有する第2の整流回路であるとよい。
出力インダクタと出力コンデンサを有し、前記第1の回路および前記第2の回路により整流された電圧を平滑化する平滑回路を備えるとよい。
少なくとも1つの整流素子を有する第3の回路をさらに備え、
前記トランスは、第3の二次巻線をさらに有し、
前記第3の回路は、前記第3の二次巻線に接続され、前記第3の二次巻線に流れる電流を整流するとよい。
前記第1の回路の正極の出力ノードは、正極出力端子に接続され、
前記第1の回路の負極の出力ノードは、前記第2の回路の正極の出力ノードに接続され、
前記第2の回路の負極の出力ノードは、前記第3の回路の正極の出力ノードに接続され、
前記第3の回路の負極の出力ノードは、負極出力端子に接続されているとよい。
前記整流素子は、ダイオード、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、バイポーラトランジスタ若しくはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、またはGaNトランジスタ(Gallium Nitride Transistor)若しくはSiCトランジスタ(Silicon Carbide Transistor)の素子のうち何れか1つまたはこれらの組み合わせを含むとよい。
上記構成を採用することにより、サージ電圧の発生を抑えた高効率なスイッチング電源装置を提供することができる。
本発明の実施の形態にかかるスイッチング電源装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるスイッチング電源装置の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態にかかるスイッチング電源装置の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態にかかるスイッチング電源装置の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態にかかるスイッチング電源装置の動作を説明する図である。 比較例にかかるスイッチング電源装置の構成を示す図である。 本発明の変形例にかかるトランス、第1の整流回路および第2の整流回路の構成を示す図である。 本発明の変形例にかかるトランス、第1の整流平滑回路および第2の整流平滑回路の構成を示す図である。 本発明の変形例にかかるトランス、第1の整流回路、第2の整流回路および第3の整流回路の構成を示す図である。 本発明の変形例にかかるトランス、第1の整流回路および第2の整流回路の構成を示す図である。 本発明の変形例にかかるトランスおよび整流回路の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態にかかるスイッチング電源装置を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態において、同一の構成部分および処理には同一の符号を付す。
実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、直流の入力電圧Vinを直流の出力電圧Voutに変換するアクティブクランプフォワード形DC−DCコンバータである。スイッチング電源装置100は、図1に示すように、トランス10と、トランス10の一次側に設けられたスイッチング回路20と、共振インダクタ30と、トランス10の二次側に設けられた第1の整流回路40および第2の整流回路50と、制御部110と、を備える。負荷は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、電気自動車等の充電器、産業機器など、電力により動作する様々な装置であり、任意である。
トランス10は、一次巻線11と、第1の二次巻線12と、第2の二次巻線13と、を備える。一次巻線11、第1の二次巻線12および第2の二次巻線13は、コアに巻き付けられている。一次巻線11の一端は、共振インダクタ30を介して、正極入力端子T11に接続され、他端はスイッチング回路20の接続点24に接続されている。正極入力端子T11は、直流電源の正極端子と接続される。一次巻線11は、並列に形成される寄生容量Cpを有する。第1の二次巻線12は、第1の整流回路40に接続されている。第2の二次巻線13は、第2の整流回路50に接続されている。ここで、一次巻線11の巻数をNp、第1の二次巻線12の巻数をNs1、第2の二次巻線13の巻数をNs2とし、第1の二次巻線12の巻数Ns1と第2の二次巻線13の巻数Ns2の和(Ns1+Ns2)を2次巻線の巻数Nsとする。第1の二次巻線12と第2の二次巻線13とを直列に接続した両端の電圧は、一次巻線11の両端の電圧のNs/Np倍になる。トランス10のコアの形状は、特に限定されず、E字形状コアとI字形状コアとを組み合わせた形状、または、二つのE字形状コアを組み合わせた形状、などを含む。直流電源は、電池、商用電源等を直流に変換した電源から構成される。
トランス10の一次巻線11の寄生容量Cpは、以下のように算出される。後述する第1の整流回路40に用いられるダイオード41、42と第2の整流回路50に用いられるダイオード51、52の寄生容量Cdは、等価的にトランス10の第1の二次巻線12と第2の二次巻線13の寄生容量となる。なお、ここでは説明を簡略化するため4つの各ダイオード41、42、51、52の寄生容量Cdは同じ容量値として説明する。トランス10の第1の二次巻線12と第2の二次巻線13の寄生容量は、それぞれ変成比(Ns1/Np)または(Ns2/Np)の2乗倍で一次巻線11の寄生容量Cpに換算される。ここで2つの2次巻線数が等しい場合、一次巻線11単体の寄生容量Cpとすると、本実施の形態では、一次巻線11の寄生容量Cp=Cp+2×((Ns/Np)/2)Cd≒(Ns/Np)Cd/2である。Cpに比べてCpは十分小さいので、Cpは、無視できるものとする。以降説明の簡略化のためNs1=Ns2=Ns/2として説明する。
スイッチング回路20は、主スイッチング素子21と、補助スイッチング素子22と、コンデンサ23と、を備える。主スイッチング素子21は、n型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)から構成され、補助スイッチング素子22は、p型のMOSFETから構成される。
主スイッチング素子21のドレインは、接続点24に接続され、主スイッチング素子21のソースは、負極入力端子T12に接続されている。負極入力端子T12は、直流電源の負極端子と接続される。補助スイッチング素子22は、トランスリセットに用いるものである。補助スイッチング素子22のドレインは、コンデンサ23を介して、接続点24に接続され、補助スイッチング素子22のソースは、負極入力端子T12に接続されている。主スイッチング素子21および補助スイッチング素子22には、それぞれドレイン−ソース間に並列に素子寄生容量Cds1、Cds2が形成される。主スイッチング素子21および補助スイッチング素子22の制御端子であるゲートには制御部110からオン/オフ信号が入力され、そのオン/オフ信号に応じてトランス10の一次巻線11に電流が流れる。
共振インダクタ30は、トランス10の一次巻線11の一端と正極入力端子T11との間に直列に接続され、主スイッチング素子21および補助スイッチング素子22が有する素子寄生容量Cds1、Cds2と共振するものである。この共振により、接続点24の電圧が変動する。接続点24の電圧が0Vになるタイミングで、主スイッチング素子21をオンすることにより、ゼロ電圧スイッチングが実現される。これにより、主スイッチング素子21のスイッチング損失を低減できる。
第1の整流回路40は、トランス10の二次側に設けられる整流回路であり、ダイオード41、42を有し、第1の二次巻線12の誘起電圧を整流する。第1の整流回路40は、第1の回路の一例である。ダイオード41は、第1の二次巻線12に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れ、ダイオード42は、逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる。ダイオード41、42には、それぞれ並列に寄生容量Cdが形成されている。ダイオード41のアノードは、トランス10の第1の二次巻線12の一端に接続されている。ダイオード41のカソードは、ダイオード42のカソードと出力インダクタ61の一端とに接続点(正極の出力ノード)43で接続されている。ダイオード42のアノードは、トランス10の第1の二次巻線12の他端に接続点(負極の出力ノード)44で接続されている。出力インダクタ61の他端は、出力コンデンサ62の一端と正極出力端子T21とに接続されている。
第2の整流回路50は、トランス10の二次側に設けられる整流回路であり、ダイオード51、52を有し、第2の二次巻線13の誘起電圧を整流する。第2の整流回路50は、第2の回路の一例である。ダイオード51は、第2の二次巻線13に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れ、ダイオード52は、逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる。ダイオード51、52には、それぞれ並列に寄生容量Cdが形成されている。ダイオード51のアノードは、トランス10の第2の二次巻線13の一端に接続されている。ダイオード51のカソードは、ダイオード52のカソードと接続点(正極の出力ノード)53で接続されている。接続点53は、第1の整流回路40の接続点44に接続されている。ダイオード52のアノードは、トランス10の第2の二次巻線13の他端と接続点54で接続されている。接続点(負極の出力ノード)54は、出力コンデンサ62の他方と負極出力端子T22とに接続されている。ダイオード41、42、51、52に形成された寄生容量Cdは同じであるとする。なお、出力インダクタ61と出力コンデンサ62とは、電圧を平滑化する平滑回路を形成する。
制御部110は、主スイッチング素子21および補助スイッチング素子22のオン/オフを制御するものであり、主スイッチング素子21のゲート電圧Vxにオンレベル/オフレベルおよび補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオンレベル/オフレベルの電圧を出力する。詳細には、制御部110は、以下のように時刻t0から時刻t4を1周期として主スイッチング素子21および補助スイッチング素子22のオン/オフを繰り返す。制御部110は、時刻t0において、主スイッチング素子21のゲート信号Vxにオンレベルの電圧および補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオフレベルの電圧を出力した状態に制御している。時刻t0から時刻t1の間、主スイッチング素子21がオンになっているため、パワーは二次側に移動する。つぎに、制御部110は、時刻t1において、主スイッチング素子21のゲート信号Vxにオフレベルの電圧を出力し、補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオフレベルの電圧を維持する。これにより、トランス10の一次側で共振が発生する。つぎに、制御部110は、時刻t2において、主スイッチング素子21のゲート信号Vxをオフレベルの電圧に維持した状態で、補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオンレベルの電圧を出力する。これにより、一次側トランス10がリセットされるアクティブ・クランプ状態になる。時刻t2は、入力電圧とコンデンサ23電圧の差の電圧が一次側トランス10の一次巻線11の両端に加わるタイミングである。つぎに、制御部110は、時刻t3において、主スイッチング素子21のゲート信号Vxにオフレベルの電圧を維持した状態で、補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオフレベルの電圧を出力する。これにより、トランス10の一次側で共振が発生する。制御部110は、時刻t4において、主スイッチング素子21のゲート信号Vxにオンレベルの電圧を出力し、補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオフレベルの電圧を維持する。この後、スイッチング・サイクルは時刻t0に戻り、時刻t0→時刻t4の動作を繰り返す。
つぎに、上記構成を有するスイッチング電源装置100の動作を説明する。
(1)時刻t0→時刻t1:パワーの移動
スイッチング電源装置100の制御部110は、時刻t0において、主スイッチング素子21のゲート信号Vxにオンレベルの電圧および補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオフレベルの電圧を出力した状態に制御している。時刻t0から時刻t1の間、主スイッチング素子21がオンになっているため、図2に示すように、パワーは二次側に移動する。一次電流Iaは、主スイッチング素子21のチャネル抵抗を流れ、トランス10の励磁電流と二次側に導かれた電流の和で構成される。
一次巻線11に一次電流Iaが流れると、トランス10の第1の二次巻線12および第2の二次巻線13に電圧が誘起される。第2の二次巻線13に誘起された電圧により、負極出力端子T22、接続点54、第2の二次巻線13、ダイオード51、接続点53の順番に二次電流が流れる。同様に、第1の二次巻線12に誘起された電圧により、接続点53、接続点44、第1の二次巻線12、ダイオード41、接続点43、正極出力端子T21の順番に二次電流が流れる。
(2)時刻t1→時刻t2:共振
つぎに、制御部110は、図3に示すように、時刻t1において、主スイッチング素子21のゲート信号Vxにオフレベルの電圧を出力し、補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオフレベルの電圧を維持する。この状態は1つの全スイッチング・サイクル内で起こる2つの共振状態のうちの最初のものである。この状態では、主スイッチング素子21はオフになり、一次電流Ibは補助スイッチング素子22のボディ・ダイオードに回生するため継続して流れる。二次側の負荷電流が自由に流れているため、一次側に導かれる電流はない。よって、補助スイッチング素子22のボディ・ダイオードを流れる電流はトランスの励磁電流のみである。主スイッチング素子21のターンオフと補助スイッチング素子22のターンオンの間の遅延時間も、共振期間として利用される。
(3)時刻t2→時刻t3:アクティブ・クランプ
つぎに、制御部110は、時刻t2において、主スイッチング素子21のゲート信号Vxにオフレベルの電圧を維持した状態で、補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオンレベルの電圧を出力する。この状態は、一次側トランス10がリセットされるアクティブ・クランプ状態である。時刻t2は、入力電圧とコンデンサ23電圧の差の電圧が一次側トランス10の一次巻線11の両端に加わるタイミングに設定されている。図4で一次電流Icが即座に反転しているように示されているが、電流の正から負への移行は実際にはなだらかで、励磁電流が正の最大ピーク値に達した前回の状態時に始まっている。
(4)時刻t3→時刻t4:共振
この状態は1つの全スイッチング・サイクル内で起こる2つの共振状態のうちの2番目である。この状態で、制御部110は、時刻t3において、主スイッチング素子21のゲート信号Vxにオフレベルの電圧を維持した状態で、補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオフレベルの電圧を出力する。これにより、図5に示すように、補助スイッチング素子22はオフになり、一次電流Idは主スイッチング素子21のボディ・ダイオードに転換するため継続して流れる。この場合もやはり、一次電流Idは負方向に流れているのが図示されているが、これは電流が実際に逆方向に変わり始める状態時のことである。主スイッチング素子21のボディ・ダイオードは主スイッチング素子21がオンになる状態を構築するよう導通し始める。時刻t4において、制御部110は、主スイッチング素子21のゲート信号Vxにオンレベルの電圧を出力し、補助スイッチング素子22のゲート信号Vyにオフレベルの電圧を維持する。この後、スイッチング・サイクルは時刻t0に戻り、時刻t0→時刻t4の動作を繰り返す。
時刻t0から時刻t4の動作が繰り返されると、第1の整流回路40の接続点44と接続点43との間に電圧Vin×((Ns/Np)/2)が誘起される。第2の整流回路50の接続点54と接続点53の間に電圧Vin×((Ns/Np)/2)が誘起される。接続点53と接続点44は接続されているので、接続点54と接続点43の間の電圧は、接続点54と接続点53との間の電圧(Vin×((Ns/Np)/2))に接続点44と接続点43の間の電圧(Vin×((Ns/Np)/2))を加えた電圧であるVin×(Ns/Np)である。接続点54は、負極出力端子T22に接続され、接続点43は、出力インダクタ61を介して、正極出力端子T21に接続されているので、負極出力端子T22と正極出力端子T21との間には、出力電圧Vout=D×(Ns/Np)×Vinが発生する。ここでDは1周期(t0〜t4)における主スイッチング素子21がONしている時間(t0〜t1)の時比率である。
以上のように、本実施の形態のスイッチング電源装置100によれば、トランス10が、変成比n/2の第1の二次巻線12と変成比n/2の第2の二次巻線13とを備えることにより、変成比nの1つの二次巻線を1つ備える場合と同様に、電圧を変換することができる。また、以下に説明するように、二次巻線を1つ備える場合に比べて、一次巻線11の寄生容量Cpを小さくでき、寄生容量Cdと共振インダクタ30とにより発生する共振を小さくできる。これにより、共振インダクタ30と寄生容量Cdによる電圧振動およびサージ電圧を小さくでき、高周波ノイズの発生を抑えることができる。また、スイッチング電源装置100は、スナバ回路の消費電力を低減できるため、消費電力の増加を抑えることができ優れた効率を有する。
詳しく説明すると、トランス10の第1の二次巻線12と第2の二次巻線13にそれぞれ接続された第1の整流回路40と第2の整流回路50を構成するダイオード41、42、51、52は、寄生容量Cdを有する。寄生容量Cdは、等価的にトランス10の第1の二次巻線12と第2の二次巻線13の寄生容量となる。トランス10の第1の二次巻線12と第2の二次巻線13の寄生容量は、それぞれ変成比((Ns/Np)/2)の2乗倍で一次巻線11の寄生容量Cpに換算される。本実施の形態では、前述のように、一次巻線11の寄生容量Cp≒2×((Ns/Np)/2)Cd=(Ns/Np)Cd/2である。
つぎに、本実施の形態のスイッチング電源装置100を、図6に示す比較例のスイッチング電源装置200と比較する。スイッチング電源装置200は、二次巻線212を1つ有するトランス210を備える点以外、スイッチング電源装置100と同様である。一次巻線211の巻数をNp、二次巻線212の巻数をNsとする。これにより、二次巻線212の両端の電圧は、一次巻線211の両端の電圧のNs/Np倍になり、スイッチング電源装置200は、スイッチング電源装置100が発生する出力電圧Vout=Vin×D×(Ns/Np)とおなじ出力電圧Voutを発生させる。整流回路240を構成するダイオード241、242は、寄生容量Cd’を有する。スイッチング電源装置200では、一次巻線211の寄生容量Cp’≒(Ns/Np)Cd’である。寄生容量Cd’と、スイッチング電源装置100のダイオード41、42、51、52の寄生容量Cdと、が同じであるとすると、本実施の形態のスイッチング電源装置100の一次巻線11の寄生容量Cp≒(Ns/Np)Cd/2の2倍である。
従って、本実施の形態のスイッチング電源装置100は、二次巻線212を1つ有するスイッチング電源装置200と比較して、一次巻線11の寄生容量Cpを2分の1にできることがわかる。この結果、定量的にも、共振インダクタ30とダイオード41、42、51、52の寄生容量Cdによる電圧振動を小さくでき、これによりサージ電圧を小さくできる。この結果、高周波ノイズの発生を抑えることができる。また、二次巻線を1つ有する場合に比べて、二次巻線の変成比を相対的に小さくすることができるので、ダイオード41、42、51、52の耐電圧の低いものを用いることができる。これにより、ダイオード41、42、51、52の順方向電圧降下が減少し、順方向導通損失が低減できる。また、第1の二次巻線12と第2の二次巻線13とが均等に電圧を発生するため、第1の整流回路40と第2の整流回路50とのそれぞれのダイオード41、42、51、52に均等に電圧が印加される。
(変形例)
上述の実施の形態では、第1の整流回路40および第2の整流回路50が、それぞれ整流素子としてダイオード41、42、51、52を用いる例について説明した。第1の整流回路40および第2の整流回路50が用いる整流素子は、電流の流れる向きを一方向に限定できるものであればよい。図7に示すように、第1の整流回路40は、ダイオード41、42に代えてMOSFET45、46を有し、第2の整流回路50は、ダイオード51、52に代えて、MOSFET55、56を有してもよい。この場合、制御部110は、第1の二次巻線12および第2の二次巻線13に順方向に電圧が誘起されたタイミングでMOSFET45、55のゲートにオン信号Vaを出力し、MOSFET46、56のゲートにオフ信号Vbを出力する。また、制御部110は、第1の二次巻線12および第2の二次巻線13に逆方向に電圧が誘起されたタイミングでMOSFET45、55のゲートにオフ信号Vaを出力し、MOSFET46、56のゲートにオン信号Vbを出力する。これにより、整流素子としてダイオード41、42、51、52を用いた場合と同様の効果を得ることができる。また、二次巻線の変成比を相対的に小さくすることができるので、MOSFET45、46、55、56の耐電圧の低いものを用いることができる。これにより、MOSFET45、46、55、56オン抵抗が減少し、順方向導通損失が低減できる。また、整流素子として、バイポーラトランジスタ、若しくはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、またはGaNトランジスタ(Gallium Nitride Transistor)若しくはSiCトランジスタ(Silicon Carbide Transistor)などの素子を用いてもよく、これらの素子を組み合わせてもよい。
上述の実施の形態では、第1の整流回路40および第2の整流回路50が、それぞれ整流素子を複数用いる例について説明した。第1の整流回路40および第2の整流回路50に代えて、図8に示すように、第1の整流平滑回路40’および第2の整流平滑回路50’を用いてもよい。第1の整流平滑回路40’は、ダイオード41とコンデンサ47とを有する。第2の整流平滑回路50’は、ダイオード51とコンデンサ57とを有する。ダイオード41のアノードは、トランス10の第1の二次巻線12の一端に接続されている。ダイオード41のカソードは、コンデンサ47の一端に接続点43で接続されている。コンデンサ47の他端は、トランス10の第1の二次巻線12の他端に接続点44で接続されている。ダイオード51のアノードは、トランス10の第2の二次巻線13の一端に接続されている。ダイオード51のカソードは、コンデンサ57の一端に接続点53で接続されている。接続点53は、第1の整流平滑回路40’の接続点44に接続されている。コンデンサ57の他端は、トランス10の第2の二次巻線13の他端と接続点54で接続されている。この場合、出力インダクタ61および出力コンデンサ62を省くことができる。
上述の実施の形態では、トランス10が、一次巻線11と、第1の二次巻線12と、第2の二次巻線13と、を備える例について説明した。トランス10は、第1の二次巻線12と、第2の二次巻線13と、を備えればよく、図9に示すように、第3の二次巻線14をさらに備えてもよい。2つの2次巻線の時と同様に、一次巻線11の巻数をNp、第1の二次巻線12の巻数をNs1、第2の二次巻線13の巻数をNs2、第3の二次巻線14の巻数をNs3とし、第1の二次巻線12の巻数Ns1と第2の二次巻線13の巻数Ns2と第3の二次巻線14の巻数Ns3はそれぞれ等しく、その和(Ns1+Ns2+Ns3)を2次巻線数Nsとする。第1の二次巻線12と第2の二次巻線13と第3の二次巻線14を直列に接続した両端の電圧は、一次巻線11に印加された電圧のNs/Np倍に変換することができる。
この場合、スイッチング電源装置100は、第3の整流回路70をさらに備える。第3の整流回路70は、ダイオード71、72を有する。第3の整流回路70は、第3の回路の一例である。ダイオード71のアノードは、トランス10の第3の二次巻線14の一端に接続される。ダイオード71のカソードは、ダイオード72のカソードと接続点(正極の出力ノード)73で接続される。接続点73は、第2の整流回路50の接続点54に接続される。ダイオード72のアノードは、トランス10の第3の二次巻線14の他端と接続点(負極の出力ノード)74で接続される。接続点74は、出力コンデンサ62の他方と負極出力端子T22に接続される。
トランス10の第1の二次巻線12と第2の二次巻線13と第3の二次巻線14とにそれぞれ接続された第1の整流回路40と第2の整流回路50と第3の整流回路70を構成するダイオード41、42、51、52、71、72は、寄生容量Cdを有し、等価的にトランス10の第1の二次巻線12と第2の二次巻線13と第3の二次巻線14の寄生容量となる。トランス10の第1の二次巻線12と第2の二次巻線13と第3の二次巻線14との寄生容量は、それぞれ変成比((Ns/Np)/3)の2乗倍で一次巻線11の寄生容量Cpに換算される。二次巻線を3つ有する場合では、一次巻線11の寄生容量Cp≒3×((Ns/Np)/3)Cd=(Ns/Np)Cd/3である。このように、トランス10が、第1の二次巻線12と第2の二次巻線13との2つの二次巻線を有する場合のCp≒2×((Ns/Np)/2)Cd=(Ns/Np)Cd/2に比べて、一次巻線11の寄生容量Cpをさらに小さくできる。また、トランス10は、第4の二次巻線、第5の二次巻線・・・第Nの二次巻線をさらに備えてもよい。このようにすることで、一次巻線11の寄生容量Cpをより小さくすることができる。
上述の実施の形態では、第1の整流回路40および第2の整流回路50が、それぞれ二次巻線に順方向に電圧が誘起された場合に電流が流れる整流素子を1つずつ用いる例について説明した。図10に示すように、第1の整流回路40と第2の整流回路50は、それぞれダイオード41’、42’、51’、52’をさらに有し、ダイオード41と41’、ダイオード42と42’、ダイオード51と51’、ダイオード52と52’がそれぞれ直列に接続されてもよい。このようにすることで、直列接続されたダイオード41、41’の寄生容量は、Cd/2である。ダイオード42と42’、ダイオード51と51’、ダイオード52と52’についても同様である。トランス10の第1の二次巻線12と第2の二次巻線13の寄生容量は、それぞれ変成比((Ns/Np)/2)の2乗倍で一次巻線11の寄生容量Cpに換算される。この場合、Cp≒2×((Ns/Np)/2)(Cd/2)=(Ns/Np)Cd/4である。ダイオードを直列に接続しない場合のCp≒2×((Ns/Np)/2)Cd=(Ns/Np)Cd/2に比べて、一次巻線11の寄生容量Cpをさらに小さくできる。ダイオードを3つ以上直列に接続することで、さらに寄生容量を小さくでき、これにより一次巻線11の寄生容量Cpをさらに小さくできる。この場合、直列接続されるダイオードの寄生容量Cpは同じになるように選別されたものを用いることが好ましい。このようにすることで、直列接続されたそれぞれのダイオードに印加される電圧が均等になる。
また、ダイオードを3つ直列に接続すると、寄生容量は、Cd/3であり、さらに小さくすることができる。また、ダイオードを4つ以上直列に接続してもよい。また、ダイオード41、41’、42、42’、51、51’、52、52’に代えて、MOSFETなどの他の整流素子を用いてもよい。
上述の実施の形態では、スイッチング電源装置100が、第1の二次巻線12と第2の二次巻線13とを有することにより、寄生容量Cpを小さくする例について説明した。スイッチング電源装置100は、一次巻線11の寄生容量Cpを小さくできればよく、図11に示すように、一次巻線81と1つの二次巻線82を有するトランス80と、ダイオード91、91’、ダイオード92、92’をそれぞれ直列に接続した整流回路90を備え、直列接続されたダイオード91、91’およびダイオード92、92’の寄生容量を小さくしてもよい。この場合、トランス80が(Ns/Np)倍とするために、二次巻線82の巻数を一次巻線81の巻数の(Ns/Np)倍とし、この場合、上述した場合と同様に、直列接続されたダイオード91、91’の寄生容量は、Cd/2である。ダイオード92と92’についても同様である。この場合、一次巻線81の寄生容量Cp≒(Ns/Np)Cd/2である。ダイオードを直列に接続することにより、一次巻線11の寄生容量Cpを小さくできる。この場合、直列接続されるダイオードの寄生容量Cpは同じになるように選別されたものを用いることが好ましい。
また、ダイオードを3つ直列に接続すると、寄生容量は、Cd/3であり、さらに小さくすることができる。また、ダイオードを4つ以上直列に接続してもよい。また、ダイオード91、91’、92、92’に代えて、MOSFETなどの他の整流素子を用いてもよい。
また、スイッチング電源装置100は、サージ電圧の発生をさらに抑えるため、スナバ回路などのサージ電圧を下げる回路をさらに接続してもよい。この場合、二次巻線を複数有するまたは整流素子が直列に接続されることで、一次巻線11の寄生容量Cpが小さいため、スナバ回路の消費電力を低減することが可能となる。これにより、変換効率の低下を抑制でき、部品温度の上昇による信頼性の低下を防ぐことができる。
また、主スイッチング素子21および補助スイッチング素子22として、MOSFETの代わりにバイポーラトランジスタ若しくはIGBTまたはGaNトランジスタ若しくはSiCトランジスタ等の他の半導体スイッチング素子を使用したり、これらの2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
10 トランス
11 一次巻線
12 第1の二次巻線
13 第2の二次巻線
14 第3の二次巻線
20 スイッチング回路
21 主スイッチング素子
22 補助スイッチング素子
23 コンデンサ
24 接続点
30 共振インダクタ
40 第1の整流回路
41、41’、42、42’ ダイオード
43、44 接続点
45、46 MOSFET
47 コンデンサ
50 第2の整流回路
51、51’、52、52’ ダイオード
53、54 接続点
55、56 MOSFET
57 コンデンサ
61 出力インダクタ
62 出力コンデンサ
70 第3の整流回路
71、72 ダイオード
73、74 接続点
80 トランス
81 一次巻線
82 二次巻線
90 整流回路
91、91’、92、92’ ダイオード
100 スイッチング電源装置
110 制御部
200 スイッチング電源装置
211 一次巻線
212 二次巻線

Claims (10)

  1. 一次巻線と、第1の二次巻線および第2の二次巻線と、を有するトランスと、
    前記一次巻線に接続され、スイッチング素子を有するスイッチング回路と、
    前記第1の二次巻線に接続され、少なくとも1つの整流素子を有し、前記第1の二次巻線の誘起電圧を整流する第1の回路と、
    前記第2の二次巻線に接続され、少なくとも1つの整流素子を有し、前記第2の二次巻線の誘起電圧を整流する第2の回路と、
    を備えるスイッチング電源装置。
  2. 前記一次巻線に直列に接続され、前記スイッチング素子に形成された寄生容量と共振する共振インダクタを備える、
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第1の回路の正極の出力ノードは、正極出力端子に接続され、
    前記第1の回路の負極の出力ノードは、前記第2の回路の正極の出力ノードに接続され、
    前記第2の回路の負極の出力ノードは、負極出力端子に接続されている、
    請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第1の回路は、前記第1の二次巻線に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる前記整流素子と逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる前記整流素子とを有する第1の整流回路であり、
    前記第2の回路は、前記第2の二次巻線に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる前記整流素子と逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる前記整流素子とを有する第2の整流回路である、
    請求項1から3の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記第1の回路は、前記第1の二次巻線の一端と正極の出力ノードとの間に配置された前記整流素子と、前記第1の二次巻線の他端が接続された負極の出力ノードと前記正極の出力ノードとの間に配置されたコンデンサと、を有する第1の整流平滑回路であり、
    前記第2の回路は、前記第2の二次巻線の一端と正極の出力ノードとの間に配置された前記整流素子と、前記第2の二次巻線の他端が接続された負極の出力ノードと前記正極の出力ノードとの間に配置されたコンデンサと、を有する第2の整流平滑回路である、
    請求項1から3の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記第1の回路は、前記第1の二次巻線に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる直列に接続された複数の前記整流素子と逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる直列に接続された複数の前記整流素子とを有する第1の整流回路であり、
    前記第2の回路は、前記第2の二次巻線に順方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる直列に接続された複数の前記整流素子と逆方向に電圧が誘起されたときに電流が流れる直列に接続された複数の前記整流素子とを有する第2の整流回路である、
    請求項1から3の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 出力インダクタと出力コンデンサを有し、前記第1の回路および前記第2の回路により整流された電圧を平滑化する平滑回路を備える、
    請求項1から6の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 少なくとも1つの整流素子を有する第3の回路をさらに備え、
    前記トランスは、第3の二次巻線をさらに有し、
    前記第3の回路は、前記第3の二次巻線に接続され、前記第3の二次巻線に流れる電流を整流する、
    請求項1から7の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記第1の回路の正極の出力ノードは、正極出力端子に接続され、
    前記第1の回路の負極の出力ノードは、前記第2の回路の正極の出力ノードに接続され、
    前記第2の回路の負極の出力ノードは、前記第3の回路の正極の出力ノードに接続され、
    前記第3の回路の負極の出力ノードは、負極出力端子に接続されている、
    請求項8に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記整流素子は、ダイオード、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、バイポーラトランジスタ若しくはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、またはGaNトランジスタ(Gallium Nitride Transistor)若しくはSiCトランジスタ(Silicon Carbide Transistor)の素子のうち何れか1つまたはこれらの組み合わせを含む、
    請求項1から9の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
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